【徳島】天狗塚~三嶺【縦走】

曇りときどき晴れ今日は登山、4時40分起床、5時過ぎに出発。 今日からロンドンオリンピックで、朝TVを付けたら開会式前(?)の様子が写っていた。 開会式みたいなぁ、とか思い、録画のセットしていたら出発が遅くなってしまった。

今日のコースは天狗塚~三嶺の縦走。 天狗塚の登山口は久保登山口。 三嶺の下山口は名頃。 昨年秋くらいに台風の影響で、名頃登山道が使えなくなったらしい。 そして急遽新道が整備されたのだけど、その新道を確認する意味でも、歩いてみないといけないな。 三嶺はけっこう登ってるけど、名頃を利用したのは2回しかない。 初めて歩いた時に思ったんだけど、名頃の登山道は昔の人が作ったのではなく、最近の人がこの山を楽に登るように作った道、と言う風に感じられたため。 まぁ今では三嶺に登る一番の人気ルートになっているのだけど。
ちなみに今回のコース、7月1日に歩いて、途中で引き返してきたコース。
そして、同じルートを歩いた過去の記録は、2010年12月5日に一度だけ。
今年の秋に、天狗塚~剣山の縦走を企んでいて、三嶺までどれくらいの時間で歩けるか、を確かめるために今回のルートを設定。

前置きが長くなってしまったけど、国道438号線を走り、見ノ越経由で名頃に到着。 名頃に自転車置いて、久保を目指す。 いつも駐車している地点に車を止め、準備をして出発。

久保登山口まで15分ほど歩き、登山口から山道へ。 つい4週間前に来たばかりなので、道はほとんど覚えている。
廃屋が何軒かあるところがあるのだけど、最後の家が崩れている。 4週間前は崩れていなかった記憶があるのに……
久保登山口 廃屋がつぶれた?

急な登りを登っていく。 途中で行ったん水分補給を入れて西山林道登山口を目指す。 今日はものすごい暑いなぁ……
西山林道登山口に着いた時には汗ダク。 ここで水分補給して、まだ序盤なのに、既に700mlくらい消費してしまった。 今日はお茶2L+水1L持ってきているので、まだまだあるのだけど、序盤でこの消費量はやばい。
西山林道登山口

トイレに行こうと岩の陰に回ったらこんなものを発見! 焦った!! けど写真を撮りたい…… 写真だけ撮ってすぐに退散。 スズメバチだったらやばかったな。
蜂の大群

久保~西山林道登山口までの道から考えたら、西山林道登山口~1476m地点までの道は傾斜が落ちるので少しは楽になるのだけど、一般的な登山道から見ると、この区間も傾斜は急な方に入るかな。 とりあえず暑さに耐えなくては……

登って行くにつれ視界が開けてくるのだけど、今日は天気が微妙で薄く雲がかかっている。 下界も少しは見えるのだけど、かすんで見える感じ。

すぐに1476m地点まで到着。 ここでおにぎり+水分を補給。 さて、もうひと踏ん張りだ。

ここからもそこそこの傾斜の道が続く。 樹林帯を抜け、笹原に出る。 笹は微妙に濡れている…… 牛ノ背が見えるのだけど、やっぱり視界が良くないなぁ。
天狗塚~牛ノ背

天狗峠まで到着。 光石登山口から登ってきたおじさんと会話。 綱附森の尾根道を歩いてきたとのこと。
天狗峠 天狗塚

少しあるき天狗塚山頂に到着。 山頂には既に3名の先客が。 みんな単独っぽい。 1人は野菜炒めを作って優雅にご飯を食べていた。 1人はビールを飲んで優雅に過ごしていた。 1人は牛ノ背を眺める方向に座り、背もたれのあるイスに座っていた。 みんな思い思い山頂を楽しんでいるよう。
天狗塚山頂 天狗峠方面

ここでおにぎりと水分補給をして先を目指す。 天狗峠まで引き返し、お亀岩方面へ下っていく。
綱附森分岐 お亀岩方面 登山道

すぐにお亀岩分岐に到着。 いつもはお亀岩避難小屋を見ないが、今日は見て行こうと思う。 まだ見たことがないので、どんな設備なのかなど分からないため。
避難小屋まではすぐで、この避難小屋は綺麗でビックリした。 トイレが併設されていて、和式が2つ、男性用が1つ。 和式には木の蓋がしてあり、虫を寄せ付けなかったり、臭いが漏れないようになっていた。 避難小屋の入口の部屋には、薪ストーブがある。 2つ目の部屋は普通の避難小屋のように寝るスペースとロフトが設置されていた。
こんなに綺麗な小屋だったとは。
お亀岩分岐 お亀岩避難小屋 お亀岩避難小屋 お亀岩避難小屋

お亀岩分岐まで戻り、まずは西熊山を目指す。 ここの山頂でも少し休憩。 景色はほとんど見えず… 三嶺に向かって歩いていき、コルである大タオを通過し、三嶺への登りに入る。 見た目はけっこう距離もあってきつそうだけど、意外にきつくない登りだった。 せまりくる三嶺が美しい。
西熊山 三嶺 三嶺に向けて 鹿避けのゲート もうすぐ三嶺

そして三嶺山頂に到着。 この時間なんだけど、山頂は人でにぎわっていた。 女3のパーティは癒しの温泉郷方面へ、男2女1の高齢パーティは白髪山方面へ、女2のパーティも白髪山方面へ帰って行った。
さて、オレも帰らなくては。
三嶺山頂 三嶺ヒュッテ

三嶺ヒュッテ手前の池のところから名頃に向かって下りて行く。 名頃までの道はほとんど覚えていない…… が、三嶺のメインルートなので迷うような場所は無いはず。
登山道 巨大な案内板

しばらく歩きダケモミの丘まで到着。 ここから登山道が分かれて行く。
左手に折れると、今までの登山道。だが、秋の台風で通行することが困難になり、人が歩かないようになっていき荒廃したらしい。
真っすぐ尾根を歩いていく道が整備されたとのこと。 案内板もあり、まぁ大丈夫だろう。
ダケモミの丘の注意文 荒廃した登山道の注意文 尾根道

尾根道はけっこう辛そうな道だった。 ひたすら一直線で、傾斜も結構急。 道自体が一直線なのは、登っている人からするとけっこう堪える。 思っていたより道は長く、傾斜はきつく、途中で膝が痛い人を数人抜かして林道まで下山。
2011年11月にまっすぐ歩き遭難した事故があった 林道の入口

林道からは道が楽になるのかと思ったけどそうではなかった。 すぐにまた山道に入る。 傾斜は先ほどと同じくらいの道が続く。 そしてしばらく歩き、木々の隙間から駐車場が見えてきた。
名頃到着。 登山口はどこかと思ったら、名頃から林道に歩いていき、「一般車通行止め」のバリケードの手前から左に入っていく道だった。 こんなところに道あったんだね…… 全然気づかなかった。
登山口

「新道」と呼ばれているけど、道自体は昔からあった感じ。 確か、今までの名頃のルート「近道」って扱いだったよね。 林道を歩くかして、尾根道を歩くコースしか前はなかったはず。 「近道」が出来、そちらが新道扱いになり数年。 しかし「近道」が荒廃し、昔歩かれていた道が「新道」と呼ばれるようになった。
なんだか不思議な感じがする。

荒廃した登山道は通行禁止なのかと思ったけど、別に禁止ではなかった。 「荒れてるので気を付けて」みたいな感じ。 台風でダメージを受けたとはいえ、人気ナンバーワンだったルートが、1年弱くらい歩かれなくなっただけで、道が無くなるとは思えない。 今でも歩いている人はいるみたいなので、道自体は「悪路」にもならず残っていそうな気がする。
あまり歩きたくないけど、荒廃した名頃のルートも歩いてみないといけないな、これは。

三嶺山頂を出発したころからだったんだけど、雷がゴロゴロとなっている。 名頃まで下りてきたら雨がポツポツと降りだしてきた。 できれば雨が降る前に車までたどり着きたい。 急いで自転車の準備をして、久保に向けて走り出す。 車にとっては狭い道だけど、自転車にとっては十分な広さがあり、下り坂なので結構飛ばせる。
途中で、マイクロバスと、軽トラが道を譲ってくれた。 折り畳み自転車で車を抜かせるとは……

快調に飛ばしていたのだけど、癒しの温泉郷分岐の手前、広く新しく整備された道を下っていたら突然の土砂降り。 たった10秒くらいでビショビショに……
慌てて自転車を止め、木の下に避難。 これはやみそうにないなぁ…… 凄まじい雨だ。

山でレインコートを着なかったのに、帰りの自転車で着ることになるとは思わなかった…
レインコートを着込み、ザックカバーをつけ、もうゆっくりでいいので、久保を目指す。
少し走ったら雨はポツポツと、そして久保付近には水たまりすらなかった。 局地的な雨か…… 悔しいなぁ。

今日の縦走をして分かったことがある。 今の実力じゃ、天狗塚~剣山のワンデイ縦走は無理。 あと2時間くらい早く出られれば、三嶺には11時過ぎには着けるだろうけど、そこから6時間はかかる。 狙っている季節は秋なので、今より陽は短い。
正直、三嶺に着いた時点でけっこう疲れていた。 この目標とするコースの縦走は、来年に持ち越しになりそうだ。 長い距離あるける体力と、もっと早く歩くことに重点を置かないといけないな。

本日のコースタイム
07:40 国道438号駐車地点
07:54 久保登山口
09:06~09:24 西山林道登山口
10:04~10:13 1476m地点
10:57 天狗峠
11:16~11:30 天狗塚山頂
11:45 天狗峠
12:06 お亀岩分岐
12:09~12:11 お亀岩避難小屋
12:13 お亀岩分岐
12:36~12:42 西熊山
12:59 大タオ
13:42~13:56 三嶺山頂
14:40 ダケモミの丘
15:14 林道
15:35 名頃

ここから自転車でのコースタイム
15:38 名頃
16:08 国道438号駐車地点

【徳島】三嶺

晴れ今日は登山。 久々に会社の人と登山に行く。 会社の人は雪山初デビュー。
予定では石鎚山に行く予定だったけど、山頂直前の手すりのトラヴァース部分、細い箇所がどうしても怖いらしく、石鎚山はやめて別の山に行くことに。

その人、初めて登った山が秋の三嶺だったので、冬も三嶺でデビューすることに。

そんなわけで4時集合して、三嶺へ。 いやしの温泉郷から登る。 今日は、いやしの温泉郷で、雪合戦大会が行われるらしく、7時過ぎくらいからスピーカーで音楽やアナウンスが聞こえてきていた。

準備をして、7時40分くらいに出発。 登山口付近には全く雪が無い。 山の上の方を見ても、あまり雪が積もっていない。 けど、頂上付近は間違いなく積もっているだろう。
ここ数日、山では雪ではなく雨が降っていたらしい。 雨が降っていた場所は凍ってるか固くなってるだろうから、気をつけなくては。 そのため今日はわかんは不要と判断し、車に置いていく。
登山口付近

まずは、旧造林小屋まで。 全然雪が無い中歩いていく。 地面は濡れていて、落ち葉が微妙に凍っている。 石の上とかは滑るので気をつけなくては。
モノレールのレールを2度くぐり、再びモノレールのレールが見えるあたりまで戻ってきたところで、ようやく地面が雪に覆われてきた。 しかし積雪は5cm程度。
前日の雨で、雪の表面が凍り付いている。 歩きにくいし、汚い雪だなぁ…
登山道 旧造林小屋

すぐに旧造林小屋まで到着。 ここで休憩。 ここまでは雪もほとんどなく暑かった。 が、休んでいて弱い風が吹いてるだけでも寒かったので、一度脱いだ服を着込む。 この先、傾斜がきつくなるし、半分凍った雪ではアイゼンが必須になるだろう。 ここでアイゼンを装着。

さぁ、先に進もうか。
そこから先も徐々に雪の量が増えてきた。 目の前に大きな壁が立ちはだかるように感じる箇所あたりでお腹が痛く…… トイレを済ませてる間、会社の人には先に行っていてもらった。
壁のような場所を巻いて、稜線まで這い上がってきた。 さて、もうちょっとで難関の区間だ。
雪が増えてきた 雪に埋もれる

そして、難関に到着。 この急傾斜を一気に登っていく。 当然トレースはない。 が、この位置での積雪は30cm~40cm程度なので、行けるだろう。
会社の人は相当体力を奪われていたみたい。 20分くらいで難関を突破。 少し行くと、見晴らしの良い広場がある。 が、その付近になったらさらに雪が深く。 表面だけ凍っているためたちが悪い。 けっこう踏み抜くなぁ。

広場で休憩。 今日は天気がよく、ものすごい眺めが良い。
剣山、次郎笈はもちろん、丸笹山、塔丸、黒笠山、矢筈山まで。 冬の快晴は最高だね!
ここで少し休んで、先に進む。 休憩しようと思っていた、1791m地点はもう目前。
広場 剣山、次郎笈 矢筈山

1791m手前の登りを登り切って到着。 ここからは山頂まで一望できる。 素晴らしい景色。 今日は空気も澄みきっており、愛媛の山も見えるではないか!
避難小屋も見えているので、山頂はもうすぐだな。
三嶺山頂方面

ここから少し下って、登りに入る。 この登りも思ったよりは雪が無かったかな。 急すぎて直登は出来ないので、ワイディングしながら登っていく。
登山道

鹿避けネットを通過し、避難小屋が見える場所までやってきた。 避難小屋で休憩するのだけど、それは後にして、先に山頂に向かおう。
鹿避けネット 三嶺避難小屋

山頂方面を見てると、何やら茶色い動物が走ってきた。 犬かタヌキかキツネか? 肉眼で種類が確認できる前に、動物はどこかに行ってしまった。
三嶺山頂方面 もうじき山頂

さぁ、山頂はもうすぐ。
山頂前の登りを登り切って、三嶺山頂に到着。 山頂には男性が一人いた。 光石登山口から登ってきたらしい。 あちらは、こちら側より雪が多いだろうな。 夏でも歩いたことないルートなので、どんな感じなのかわからないけど……
天狗塚方面 白髪山方面 三嶺山頂 矢筈山方面

山頂を満喫したので避難小屋まで戻る。
避難小屋前の池 三嶺避難小屋 三嶺避難小屋

さて、ここでお昼休憩にしよう。
外はいい天気なので、外で食べても全然寒くなさそうな感じ。 まぁ中で。
今日は蕎麦を持ってきた。 2つの鍋を上手く使って出汁と蕎麦をゆでる。 そして食す。 温かいな。 前回のラーメンよりは美味しかった。
そば そば

お腹もいっぱいになり、寒くも無いので眠くなってしまった。 小屋の床にごろんと寝転がって目をつぶると、すぐに夢の世界へ……
ほんとに寝てしまいそうになるので、準備をして下山することに。

下りは快適。 アイゼンも外したので、滑るようにして下りて行く。
あっという間に、旧造林小屋まで到着。 ここから下は雪の量が減るので速度は落ちるだろうな。

前回と同じく、モノレール沿いで降りてきたけど、雪が残っている箇所もあって、歩きづらかった。 時間も余計かかったかもしれない。

下界では、山頂の雪が嘘みたいな感じ。
どか雪ではなかったけど、三嶺もまぁ楽しめた。
会社の人は初雪山で相当疲れたらしい。 もう雪山来ないかも?

本日のコースタイム
07:45 いやしの温泉郷登山口
09:03~09:33 旧造林小屋
11:33~11:45 1791m地点
12:33~12:40 三嶺山頂
13:00~14:03 三嶺避難小屋
14:21 1791m地点
15:14~15:27 旧造林小屋
16:28 いやしの温泉郷登山口

【徳島】三嶺

雨のち曇り今日は久しぶりに登山。 天気が悪いので、前回と同様に、山頂付近で雨がしのげる場所がある山。 今回は時間があるので、多少遠くても構わない。
そんなわけで、行く山は三嶺に決定。 登山口は当然「いやしの温泉郷登山口」。 名頃登山口は好きではないので、ここから。 三嶺に来るのが久しぶり。 過去の記録を見ていたら、2月の以来のようだ。

夕べ寝たのが1時過ぎで、起きたのが4時。 睡眠時間が少なく、メチャメチャ眠かった。 5時前に家を出発して、途中で眠すぎたため40分仮眠し、8時過ぎに登山口到着。

今日は新しい靴の慣らしも兼ねている。 ついでに、新しいスパッツも使ってみる。 まぁスパッツはいきなり新品でも問題ないだろうけど。

準備をして出発。 登山口には車が一台も止まっていない。
まずは旧造林小屋まで。 歩きなれた道を歩いていく。 さすがに新品の靴なので、めちゃめちゃ滑る。 徒渉や岩場がないルートでよかった。 そして、夏用に比べると、やはり重い。 これにアイゼンを付けて、普段より足を高く上げないといけないことを考えると、きつそうだな。

歩き出すときから、ポツポツと雨は降っていたのだけど、2回目のモノレールの下をくぐる時、激しい雨になってきた。 レインコートを着るか。
先日、石鎚山では冠雪したらしいので、もしかしたら三嶺でも山頂付近は、とか思っていたので、冬の装備でやってきた。 ブレスサーモを着て、その上にフリースを着ている。 が、この時点でメチャメチャ暑い。 これにレインコートを着ることになるから、フリースは脱ぐか。
下半身はブレスサーモ履いてないが、正解だったみたい。
登山道 モノレール

レインコートの下は薄着とはいえ、大汗をかきながら登っていく。 真っ白な冬場をイメージし、道の確認もしながら登っていく。
1時間半ほどで、旧造林小屋に到着。
登山道 旧造林小屋

雨が降っているので、朽ち果てた建物の中で休憩。 こんな建物でも雨がしのげるのはありがたい。 朝ごはんあまり食べてないので、お腹がすいていた。 おにぎりとパンを半分くらい食べ、栄養を補給。 さて、ここからが長い。

けっこうな急傾斜の道を歩き、広場までやってきた。 が、天気が悪いため、景色が全く見えない。 そのまま通過。
登山道 広場

すぐに1791m地点まで到着。 ここから三嶺の山頂が綺麗に見えるはずなんだけど、真っ白で何も見えず。
1791m付近

少し下って、再び登りへ。 鹿よけネットを通過し、三嶺ヒュッテが見えるところまでやってきた。 こっち側は風がすごい。 とりあえず、先に山頂まで行こうか。
鹿よけネット ヒュッテ付近

山頂まで行ったが景色は見えず。 人もおらず。 写真だけ撮ってきた。
三嶺山頂

三嶺ヒュッテに引き返してき、中で休憩することに。
新しいストーブも持ってきたので、お湯を沸かしコーンスープを飲む。 温かくて美味しいなぁ。 12月と言うのに今日は温かいのかもしれないな。
たっぷり休憩して下山することに。
三嶺ヒュッテ 三嶺ヒュッテ お湯を沸かす

登ってきた道を降りていく。 すぐに旧造林小屋までやってきた。
すぐにモノレールの下をくぐるのだけど、、このままモノレール沿いに降りていったらどうなるのだろうか。 今は冬季休業中なので、モノレールは動いていないし、レール沿いに下りてみようかな。

モノレールのレールは人間が敷設してるし、巡視もしないといけないので、人間が通れないような崖とかには敷設されてないだろう。 それに沢をまたぐことも絶対にないはず。 となったら、人間が歩いて降りられるはず。

ということでレールに沿って降りてみた。 一直線に降りていくので、登山道に比べると傾斜は急だけど、特に危険な箇所もなかった。
モノレール沿いに下る

あっという間にレインコートを着た場所まで降りてきた。 ここから、もう一回またぐ場所があるのだけど、こちらは登山道を通って行ってもそれほど変わらないだろう。

そのまま登山口まで下山。 やっぱり一直線に降りられたら早いな。 旧造林小屋から40分ほどで降りてきた。
人のいない時期に降りるのにこの道を使うのはよさそうだけど、登るのは無理だな。 傾斜がきついので、体力を相当奪われる。 まぁ下山時も普通に、登山道歩かないといけないよね…

約1ヶ月ぶりの登山。 新しい登山靴で、かかとと、足の裏が微妙に痛くなった。 それに日ごろのジョギングのせいで、初期から膝が痛かった。
が、思ったよりは歩けたな。 ペースも普段とほとんど変わらず。
このまま雪のシーズンに突入するのか、と思うとちょっと不安だけどまぁ大丈夫だろう。

本日のコースタイム
08:29 いやしの温泉郷登山口
09:50~10:05 旧造林小屋
11:22~11:27 1791m地点
11:54 三嶺山頂
12:04~12:46 三嶺ヒュッテ
13:04 1791m地点
14:03~14:15 旧造林小屋
14:58 いやしの温泉郷登山口

【徳島】三嶺(リベンジ)

雪土曜日の22時。 これから三嶺に出発する。 前回、7時くらいに登山を開始したが、時間切れでたどり着けなかった三嶺。 今回はもっと早く登山口を出発するために、この時間から道路を走り、登山口にて仮眠する。 そうすれば朝早くから登山ができるだろう。

車内泊はそうとうの寒さが予想される。 ふとんは、毛布1枚、掛け布団1枚、薄いマット1枚、まくら。

国道32号を南下して、かずら橋までは問題なく走れた。 ここから先が少し心配。
国道439号線へ向かう県道、一部凍結していたが、まぁ大丈夫な程度。 国道439号線も、予想よりはるかに雪が少ない。 所々氷結しきった雪がある程度。
国道439号線をはずれ、癒しの温泉郷に向かう道。 ここが一番の難所だった。

地面には氷結化した雪。 道は狭く、勾配も緩やかではない。 恐ろしかったが、なんとか癒しの温泉郷に到着。 時刻は午前1時。 6時くらいには出発したいので、5時半くらいまで仮眠しようか。
狭いパジェロミニのトランクに寝転ぶ。 眠かったので、寝つきはスムーズだった。

が、何度か目が覚めながら、5時半を迎えた。 起きようと努力したのだが、めちゃめちゃ寒い……
結露した窓は、内側から凍りついている…… たまらずエンジンをかけ、車内を暖める。

20分くらいして、ようやく体も動けるくらいの暖かさになった。
とりあえず温かいものを…… 持ってきたガスセットで、温かい日本茶を飲む。 それから朝ごはんを食べ、ゆっくり準備していたら、時刻は6時50分…… これじゃ前回の時間と変わらないではないか……

さて、出発だ。 夜のうちに、駐車場に来たのか、セダンが1台止まっている。 登山口へ向かう道に、足跡が付いているので、同じ登山者だな。 先行しているので、トレースが残っているだろう。

登山道を進む。 先行者の足跡が残っているので、それを踏みながら歩いていく。
ラッセルしないでいいので、めちゃめちゃ楽だな、これ。

2回目のモノレールをくぐる手前で、先行者はスノーシューを装着した模様。 スノーシューの跡が付いている。

トレースがあっても、多少沈むが、何もないのとは、大違い。 とても楽過ぎる。
スノーシューの跡

モノレールと並行して歩く、前回めちゃめちゃつらかった個所の先。 左に行くのが正規のルートなのだが、この時期ということもあり、先行者は右に曲がっている。 オレもそれに続く。 左にいつのか分からない足跡がかすかに残っている。
かすかな足跡

そして、あっという間に、旧造林小屋まで到着。 前回ラッセルしながら2時間かかったコース。 今回は1時間半で到着。 ここで少し休憩して、先に進む。
旧造林小屋

前回はここから先でものすごい時間がかかった。 見晴らしのいい広場まで、ここから2時間半かかっている。 夏場なら1時間ちょっとで行ける距離。 さて、今回は……

トレースがあるのと無いのでは大違いで、息は上がるが、スイスイ進むことができる。
登山道

完全に雪に閉ざされて、通れない正規のルートを無視して、一直線に直上した個所にやってきた。 ここにもトレースはついているのだが、さすがに傾斜が急なため、スノーシューの跡を踏んでも、めちゃめちゃ沈む。
深い雪

苦労しながら登り、途中にあった大岩付近で少し休憩。 そこから先は傾斜も緩やかになり、広場まで到着。 とりあえず、ここはノンストップで1791m地点を目指そう。
広場

樹林帯が薄くなってきて、だんだん風が強くなってきた……
1791m地点に到着。 強風が吹き荒れている。 吹雪っぽい。 三嶺山頂は雪でかすんでいて見えない。 かろうじて、ヒュッテのトイレが見えるくらい。
1791m地点より

そこから少し下るのだが、この下り、雪が固い。 強風が吹き荒れるところにさらされているからか?
コルを通過し、ヒュッテへの登りが始まった。 ここの強風が吹き荒れており、雪がとても深い。 先行者の足跡はほとんど消えてしまっている。 通過したの、オレが出発した時間から考えても、1~2時間程度前だと思うのだが……

ヒュッテへの登り

少し歩くと、鹿避けネットが登場。 積雪だったら、扉が開かないじゃん、と思っていたが、積雪のおかげでまたげる高さになっていた。 これ、積雪30cmとか、中途半端な量だったら、このネット越えるのすごい苦労するかも……
鹿避けネット

そしてようやくヒュッテまで到着。 とりあえず中に入って雪をしのごう。
ヒュッテ

さて、ここから山頂までは300mほど。 行けるか? 最後の道のり。

とりあえず、名頃コースが合流する方に歩いて行った。 が、雪が深すぎ。 一歩ごとに腰付近まで埋まる。 とても歩ける状態じゃないし、左側が急な崖で不安定なので、いったんヒュッテまで戻ってきた。 池の北側から、ぐるりと回るか。 先行者の足跡は消えており、どこを歩いて行ったのかは不明。
北側の道は、雪が多少締まっており、腰まで沈むことはなかったが、途中から、太ももくらいの深さが続いた。 四つん這いでハイハイするような体勢になったりして、なんとか乗り切る。
けっきょく名頃コースとの合流した道に出るのだが、ここから先はどうだろうか? 写真を何枚も取ったが、雪が白過ぎて、よくわからない。
山頂へ向けて

登山中に無くなってしまった仲間への歌をつづった石碑っぽいものがあったのだが、上30cmくらいしか出ていなくてそうだったのかがわからない。 それを越えたら山頂に到着。
山頂には先行者が立っていた。 吹雪のなか、じっと立っている。 少し話をしたが、朝5時に出発したらしい。 スノーシューを装着しても、そうとう苦労したとのこと。 トレース使わせてもらったお礼を言って、ヒュッテへ戻ってきた。 山頂寒すぎ。
三嶺山頂

先行者は、北西尾根から下山するとの事。

とりあえずヒュッテまで戻る。 池の北側を歩いている時、猛吹雪で視界が真っ白になった。 そこまでのレベルのものではないが、これがホワイトアウトというものか。 足元の凹凸すらわからない。 というか、足元までの距離が見えない。 地面には、確実にさっき落ちながら歩いてきた深さ70cmくらいの穴があいているはずなのだが、それすら見えない。 目の前にはヒュッテも見えるはずなのだが、全く見えず。 恐ろしいなぁ、これ。

ヒュッテまで70mくらいの距離で、少ししたら視界が回復したので、大丈夫だったが、もっと広い地帯で、知識の薄い山でこうなったらヤバイね……

とりあえず、ヒュッテに入る。 お昼ごはんを食べてないし、ここで休憩しよう。 ヒュッテの中は、温度は-5度くらいだと思うが、風と雪を遮れるだけで、とても暖かく感じる。
パンとチーズを食べて、お腹を膨らませる。 いくら風と雪が無いといっても、やはり休憩して体が冷えてきたら、ヒュッテの中は寒い……

まぁ迷うことは無いと思うけど、トレースが消えてしまうのは不安なので、そろそろ出発しようか。

鹿避けネットを越えて、下山していく。 つい1時間ほど歩いたばかりの足跡が完ぺきに消えている個所が何か所もあった。

コル直前は、腰まで雪に埋もれて滑るように下りてきた。 傾斜急すぎ。

1791m地点を越えて、広場まで戻ってきた。 とりあえずここまで戻ってくれば安心。 ここから先は道も熟知しているはず。

樹林帯に入って、風も弱まって歩きやすくなってきた。 あとは慎重に下るだけ。 スパッツを装着しているのだが、左足の甲に雪がけっこう入り込んできた。 雪が深すぎて、スパッツの隙間から入ってきたのか? 面倒だったけど、スパッツ外して、雪を落として、ふたたび装着。 直接皮膚に触れる個所なので、濡らすわけにはいかない……

旧造林小屋まで、下山。 ノンストップで歩き続ける。 そして、ようやく登山口まで下山した。 ふぅ、これで一安心。
先行者はまだ下山していないみたい。

登山口でも雪は降っており、路面にはうっすらと積雪が。 この辺りの道路は、凍りついていたので、雪があった方がありがたい。

帰る準備をして、出発。 国道439号線にも積雪が。 この辺りは3cmくらいか? バスやトラックが走る道なので、タイヤの跡がくっきりとついている。

かずら橋を越えて、道の駅西祖谷までやってきた。 この辺も積雪3cmくらい。 だが、タイヤの跡で路面がけっこう汚れている。 西祖谷トンネルに向けて坂道を上っていると、路肩に駐車してる車がちらほら。 チェーンをつけてる最中の人もいる。 ノーマルタイヤだとこれくらいの積雪でも登れないのか。 途中で完ぺきにスリップして、全く動けなくなってもがいている車もいた。 この車の位置からだと、あと300mほどでトンネルなのに……

対向車もめちゃめちゃゆっくり下りてくる。 予想外の積雪っぽい様子。

トンネルを越えると、雪は降っているものの、路面には全く積雪がない。 このためか。

国道32号に出ると、雪は雨に変わった。 が、けっこう激しい雨だな。

徳島香川の県境の峠付近はまた雪。 が、路面には積もっていない。

香川に入ったら、雪も雨もやんだ。

途中でものすごい睡魔に襲われたが、17時30分くらいに帰宅。

先行者のトレースがあったとはいえ、前回敗退した山にリベンジできた。 そして山頂にあんなに雪があるとは……
やっぱり石鎚のような、人がたくさんくる雪山とは大違い。 いろいろ身につけなくてはいけない雪山技術がまだまだあると実感した。 とりあえず、今冬季に三嶺に入ることは、もう無いかな…… 積雪の具合次第だけど、つづら堂から丸笹山に登りたい。 ヘヤーピンより先は車で行きたくないので、どうしてもそこからの登山になってしまう。 夏の時期に、1回だけそのルートを歩いたけど、道の記憶が曖昧なので、もう一度歩いておけばよかった…… 夏だと山頂まで3時間半程度のコースタイム。

ま、積雪と相談しながら、次登る山を決めようかな。

本日のコースタイム
06:50 癒しの温泉郷登山口
08:18~08:28 旧造林小屋
09:42~09:49 休憩
10:22 1791m地点
10:52~10:56 ヒュッテ
11:20~11:25 三嶺山頂
11:44~11:57 ヒュッテ
12:14 1791m地点
13:05 旧造林小屋
13:53 癒しの温泉郷登山口

【徳島】三嶺(敗退)

晴れ今日は三嶺に登山に行く。 4時起床、4時15分出発。
財田から徳島県に入り、32号を南下。 かずら橋付近を通り、国道439号線経由で、癒しの温泉郷まで到着。
路面の積雪を心配していたが、439号線まで、雪が全くなし。 最後の癒しの温泉郷に向かう、国道439号線をそれるところから先は、積雪が数百mあった。 半分凍りついているような状態だったが、問題なく到着。
癒しの温泉郷の駐車場に車を止めたが、積雪で40台くらい止められるスペースに2台しか止められないような状況。 コンビニとか、雪かきしてあるのがすごいありがたいね。

準備をして7時くらいに出発。 旧小采家の前の道から積雪がある。 この当たりの積雪は10cm程度。 登山口から登山道に入り、民家の脇を通り山の中へ。
今日は積雪が凄そうだ。 しかもトレースがないので、ひたすらラッセルをしていかないといけない。 体力持つかな……

民家の脇を抜けた先からは雪の量が増えた。 積雪は20cm~。 樹林帯の中ではそれほど積もってないが、木々が無く斜面がむき出しのところは、膝くらいまで埋まる箇所もある。
積雪 積雪 積雪 足跡

これはしんどいなぁ。

1回目のモノレールの下をくぐる部分まででもけっこう消耗。 まだ超序盤だぞ、ここ。 2回目のモノレールをくぐる箇所までは、それほど雪が無かった。 モノレールをくぐり、再び斜面へ。 ここから傾斜が急になる。

積雪は40cmくらいだろうか? 埋まるのは足首の上くらいまで。 このくらいなら問題ないのだが…… ところどころ木々のない箇所があるのだが、そこはやはり膝くらいまで埋まる。 めちゃめちゃ消耗しながら、大汗をかきながら歩く。

ラッセルに苦労しながら歩いていく。 再びモノレールの線路が見え、並行してあるく辺り、小さな屋根のある小屋があるところまでやってきた。 もう少し登ったら再びモノレールをくぐって、少し行ったら旧造林小屋だ。

しかし、この小さな小屋。 見えてから小屋まで、たぶん100mもないのだけど、めちゃめちゃきつかった。 小屋で休もうかと思ったが、小屋の屋根の下もどか雪のため断念。 旧造林小屋まで頑張るか……

モノレールのレールの下をくぐり、ようやく旧造林小屋に到着。
旧造林小屋

夏なら1時間20~40分くらいでたどり着く距離。 なんと2時間もかかった。 めちゃめちゃ疲れた……
おにぎりなどを食べ、栄養補給。 お茶を大量に飲んで水分補給。 チーズを食べて気分もすっきり。

だが、ここから先がまだまだ長いんだよね。 過去の記録を付けているノートを持ち歩いているので、過去の記録を見てみるが、
2010.02.13 積雪10cmくらいのとき、1791m地点まで、ここから1時間20分
2010.09.19 快晴、1791m地点まで1時間30分。

いずれもその程度の時間で歩けている。
が、ここから先、けっこう急になるんだよね。

さて、先に進もうか。 出だしより雪は当然増えていて、この当たりだと、少なくて25cmくらい沈む。 深いところで膝くらいまで埋まるので50~60cmくらいか?

登りではあまりストックは使いたくなかったのだけど、足だけじゃけっこう限界っぽい。 ストックを使うことに。 スノーバスケット付けたけど、効果あるのか?これ。 付けても普通にストックが沈みこむ。

傾斜も急になり、息も上がるし、ふくらはぎがすぐ痙攣しそうになる。 ストックに頼りすぎたのか、腕も上がらなくなってきた。
まだ全然進んでいないのに、もう1時間経過。 休憩しようか…… 座り込んでおにぎりを食べる。 たぶん、通常だとここまで30分くらいで来れるんだろうな……
白い景色 積雪 積雪 積雪

そして、途中から道が完全に消えた。 雪が積もりすぎていて、正規のルートの方を歩けない。 去年来た時、斜面に雪が凍りついていてアイゼンを装着したあたりの道。

この場所、道が細く、山側はけっこうきつい斜面。 谷側は超急傾斜で落ちたら滑って死ぬだろう。
道のある場所はわかるのだが、そこを歩くのは危ないな。

なので、道のない斜面を直接上がることに。 まぁ道に迷っても、少し歩いたら、樹林帯から抜け出して、気持ちのいい広場がある。 そこまでは間違いなく行けるだろう、道がわからなくても。

斜面を直接登り始めるが、やはり雪が深い。 普通に一歩ごとに膝まで埋まる。 そして急傾斜。 とても立っては歩けないような個所もあって、膝で這って登ったりもした。

しばらく歩き、正規のルートに合流。 が、正規のルートがわからなくなってしまった。 まぁいいや、広場はもうすぐ。 このまま真っすぐ歩いていこう。

この辺りが一番きつかった。 1分で15mくらいしか進めない。 息を整えて歩き始める。 が、数歩歩くと息が切れる。 また整える。 また歩く。 思うように前に進めない…… この場合はわかんが有効なのか? 傾斜がきつすぎて、スノーシューは使えないような気がする。

傾斜が緩くなり、広場が近づいてきた。 が、相変わらずすぐに体力が無くなる。 そして、ようやく広場まで到着……
途中で15分くらい座り込んで休憩したが、旧造林小屋からこの広場まで、2時間10分もかかっている…… 通常の倍近くの時間。

ちょっとこれ、山頂まで行くのは無理っぽいなぁ…… 時刻はまだ11時20分なのだが、ここから先も雪が少なくなることはないだろう。 むしろ多くなるだろう。 通常の倍の時間かかるとなると、ここから山頂まで3時間はかかりそう。 倍の時間ですめばいいが、1分で20m程度しか進めないとなると、とても3時間じゃたどり着けない。 もしたどり着けたとしても、体力的に限界かもしれない。
今日は諦めるか……

とりあえず広場で休憩。 塔丸~丸笹山~剣山~次郎笈が綺麗に見える。 どの山も積雪がすごそう。
雪の上に寝転がって、おにぎり食べたりお茶を飲んだり。 30分ほど休憩したので、そろそろ戻ろうか。
気持ちのいい広場 雪紋? 広場 広場 広場 ストック 剣山~次郎笈 塔丸~丸笹山 広場 広場 広場 広場の足跡

1791m地点まで行ってみようかと思ったけど、もう心が折れてしまった。 1791m地点までもまだ30分くらいかかりそうだし……

積雪の下りはめちゃめちゃ楽しい。 一歩が通常の2歩くらい進むことができる。
先ほど休憩した場所まで、登りは45分かかった道が、下りは僅か15分。 これは楽しいなぁ。

膝にも全然負担がかからないし、スピードも出るし楽しいなぁ。
広場から旧造林小屋まで、僅か45分で下りてきた。 ここから登山口までも一気に下る。

旧造林小屋から50分程度で登山口に到着。

今日は山頂まで行けず、非常に残念。 だけど積雪の怖さとラッセル技術を学ぶことができたかな。 やっぱ一人でひたすらラッセルは体力が持たなかった……

次回は、わかんでも購入してから来るか。
登山口付近 癒しの温泉郷駐車場

本日のコースタイム
07:05 登山口
09:02~09:12 旧造林小屋
10:20~10:34 休憩
11:20~11:55 広場
12:38~12:39 旧造林小屋
13:23 登山口

【徳島】天狗塚~三嶺【縦走】

晴れ4時起床、4時20分出発。 今日は天狗塚~山嶺に登山をしに行く。
岡田駅の方から、国道32号線へ。 猪鼻トンネルを抜けて徳島県へ。
吉野川沿いの道に出て、高知方面を目指して南下する。

大歩危を過ぎたあたりで、かずら橋方面に左折。
国道439号線を目指す。

電光掲示板の温度表示は0度。 凍結していないか心配だったが、無事439号線まで抜けることができた。

まずは下山口に自転車を置きに行く。 癒しの温泉郷の三嶺登山口に、折りたたみ自転車を置いてきた。
癒しの温泉郷登山口

国道439号線を10kmほど戻り、久保バス停の200mくらい東、100mほど道路が広くなっている個所があったので、そこに駐車。
駐車地点

登山の準備をして7時35分出発。 まずは天狗塚を目指す。
天狗塚に登る、一般的なコースは西山林道の西山林道登山口から山頂を目指すコース。 天狗塚ノピストンならそれでいいのだけど、西山林道登山口の標高が1080mほどあるので、439号線に戻ってきた場合、600mほど登り返さないといけない。 それは辛すぎる。 自転車もあまり意味がない。
というわけで、国道に車を止めて、西山林道登山口までも歩くコースを設定した。
地図上のコースタイムだと、国道から西山林道登山口まで1時間50分となっている。

久保バス停の前から大宮橋という橋を渡る。
登山口へ 川

少し歩くと「→天狗塚」という看板があるので、道なりに進んでいく。 が、15分ほど歩き気付いた… これ、ずっと車道なのだが、あってるのか?
間違えた林道分岐

手元の地図で確認するが、川を回り込むところから、道が伸びているように見えるので合っていそうだ…… だが、車道のはずがないな… いったん右に曲がってきたところまで戻る。 で、曲がらずに川にかかる橋を渡って50mほど。 登山口の看板発見……
出だしでつまづくとは…… ここで30分ほどのタイムロス。
本当の登山口

気を取り直して登山道を歩く。 あまり歩かれていないので、踏み跡が薄いという前情報はあった。
確かに踏み跡は薄いが、かろうじて残ってるし、古い赤テープも巻かれているのでそれを頼りに歩いていく。

しばらく歩き、竹がなぎ倒されている個所があった。 そこから道が消えた。 テープも見当たらない……
竹の先には廃屋が何軒か。 とりあえず、先に進んでみるか。 竹を左から回り込んで、まっすぐ進むとチョロチョロ流れる沢に出くわした。 道は無い…… 竹がなぎ倒されているところまで戻ってきて、今度は竹を右に回り込んで行くか…… 廃屋の裏手を歩いて行くと、道発見。
杉林 倒れている竹

道は真南を向いて急な登りになった。 ここから先は目印のテープも整備されており、環境省の杭もあって大きく道を外れることはなかった。
めちゃめちゃ急だな、この道…… 一ノ森の富士の池コースを思い出す。
登山道 登山道

杉かヒノキ林を抜けると、広葉樹林帯になった。 葉っぱは落ちているので、落ち葉の絨毯が一面に。 すごい綺麗で、一歩ごとのサクサクという音が気持ちいい。 が、道は急だけど。

苦しい登りを歩ききり、西山林道登山口に到着。 出だしでロスした30分も含めて、2時間5分で到着。
峠に車は3台止まっている。 ここまでのけっこうな標高差で疲れたので、長めの休憩を…… 西山林道、癒しの温泉郷につながる道は崩落で通行止めらしい。
西山林道登山口 通行止めの案内

ここから先もけっこう急な道が続いたはず。
出だしは造林地帯。 木々の隙間から矢筈山方面が綺麗に見える。
しばらく歩き、1476m地点に到着。 ここでも休憩し、先を目指す。
矢筈山方面 1476m地点

地面の土がカチカチになっており、霜柱も立っていた。 やっぱ山は寒いんだね。
霜柱

樹林帯を抜け、笹に覆われたところになると、牛ノ背が綺麗に見える。 天気が良いため、愛媛の方の山も見える!
展望が開けると、寒峰~矢筈山~黒笠山まで一望できる。 眺め良すぎ!
牛ノ背 笹原の登り 山々

天狗峠まで歩き、天狗塚山頂はもう目前。
天狗峠と天狗塚 天狗塚~牛ノ背

最後の登りを登って、天狗塚山頂に到着。 実に4時間15分くらいかかった。 疲れたなぁ……
今日は風が無く、とても暖かくて気持ちがいい。 さっそくインスタントラーメンを作り、素晴らしい景色を見ながら味わう。
牛ノ背 太平洋も見える 天狗峠~三嶺 ラーメン 天狗塚

今日もあまりゆっくりしている時間はないので、ラーメンだけ食べて出発。 これから三嶺を目指す。 天狗峠で三嶺方面に進み、綱附森の分岐を通り過ぎ、お亀岩を目指す。 この時間にすれ違った人が2名。 天狗塚を目指すのかな?
西熊山~三嶺

お亀岩を通り過ぎ、西熊山に向かう。 西熊山まで30分程度の登り。 足がだるいなぁ……
お亀岩分岐 お亀岩避難小屋

西熊山山頂でも少し休憩。 あとは三嶺だけだ! 三嶺が目の前にそびえたつ。
天狗峠方面 西熊山 天狗峠~天狗塚 三嶺 三嶺

大タオまで下りた。 大タオが標高1780mくらいだと思う。 三嶺は1893mなので、110mの登り。 最後の試練だ。
三嶺 三嶺

途中で、シカ避けのロープなどを通り過ぎ、ようやく三嶺山頂に到着。 15時前なので、誰もいない。 山頂独占!
鹿避け もうすぐ三嶺 三嶺山頂 西熊山~天狗塚 東熊山~白髪山 剣山~次郎笈

ここでも休憩し、チーズなどを食べる。 こんな景色を独り占めしてしまって良いのだろうか?

ここからは、癒しの温泉郷の登山口に向かって下りる。 ここから登ったことは2回あるが、下りたことは一度もないな。
ヒュッテの横を通り、鹿の防護ネットを通り抜け下山していく。
三嶺避難小屋 凍りつく池 1791m地点 鹿避け 塔丸

1791m地点を過ぎて、本格的な下り。

登ってくるときは、それほど意識してなかったが、この道、けっこう急だねぇ…… ひたすら歩いて、旧造林小屋に到着。
登山道 旧造林小屋

ここで少し休憩して、登山口まで一気に歩く。 モノレールのレールを3度くぐって、登山口へ。
登山口には、朝置いてきた自転車がある。
杉林と太陽 登山道

ここから久保バス停まで、約10km。 ずっと下り坂なので、すぐに着くだろう。

早くしないと、暗くなってしまう。
自転車を走らせる。 ずっと下りなので楽チン。 たまに対向車が来たり、後ろから来た車に抜かされたり。
17時16分、車まで到着。

今日は疲れたなぁ。 久々に太ももがだるくなった。 全体的に急傾斜だったからかなぁ。 しかし17時半で真っ暗になるとは、日が沈むのも早くなったものだ。

本日のコースタイム
07:35 439号線駐車地点
07:47 林道分岐
08:13 道を間違えて、ようやく登山口
09:40~10:00 西山林道登山口
10:40~10:45 1476m地点
11:31 天狗峠
11:49~12:20 天狗塚山頂
12:35 天狗峠
12:39 綱附森方面分岐
12:58 お亀岩
13:21~13:34 西熊山山頂
13:52 大タオ
14:31~14:47 三嶺山頂
14:57 三嶺小屋
15:13 1791m地点
16:02~16:06 旧造林小屋
16:55 癒しの温泉郷登山口

ここから自転車でのコースタイム
16:58 癒しの温泉郷登山口
17:16 439号線駐車地点

【徳島】三嶺~剣山【縦走】

晴れ今日は昨年からの目標であった「三嶺~剣山」の日帰り縦走を行う。
先日、折りたたみ自転車を購入し、ようやく縦走できる環境が整った。

この縦走にはいくつかこだわりがある。
まず「剣山~三嶺」の縦走ではなく「三嶺~剣山」の縦走であるという点。
剣山起点の場合、標高1500m地点から、2000m地点まで登り、アップダウンを繰り返しながら1800m地点を目指し、800m地点に下る。
三嶺起点の場合、標高800m地点から1900m地点まで登り、アップダウンを繰り返しながら2000m地点を目指し、1500m地点に下る。
どうみても、辛いのは三嶺起点の場合。
また、車を置いてあるところまで戻ることも考えなくてはいけない。 三嶺に下った場合は、車までずっと登らなくてはならない。 この場合、自転車はかなり無力だ。
そして、三嶺起点でも、登山口がいくつかある。
一般的な縦走コースで使われるのが「名頃登山口」。 だが、個人的にこの登山口はあまり好きではないので、疲れるが内容が充実してる「いやしの温泉郷」から登るルートを選択。

地図上でのコースタイムは11時間45分。 しかし、このコースタイムは疲労や休憩時間を考慮していない。
実際にはその時間よりだいぶ延びるだろう……

それを日帰りで実行するので、相当早くから登らないといけないな。

というわけで、前日の22時半に家を出発。 本当は夕方に出たかったのだが、いろいろあってこの時間にしか出られなかった。
深夜1時前に見ノ越に到着。 折りたたみ自転車を組み立てて、運動靴と自転車用のライトを自転車とともに置いておく。 下山してきたら、この自転車で車を目指すのだ。

いやしの温泉郷登山口には深夜1時半くらいに到着。 とりあえず早く寝なくては…… 目覚ましを午前4時にセットし、狭いパジェロミニのトランクで就寝。

あっという間に目覚ましが鳴る。 眠い目をこすり、必死になって起きる。 外はまだ真っ暗。 そしてかなり寒い。
とりあえず朝食。 コンビニで買っておいた、レトルトの赤飯があるので、お湯を沸かして作る。
ご飯を食べ、コーンスープを飲み、登山の格好に着替え終わったのが5時くらい。 しかしまだ真っ暗だ… とてもこの暗闇では登ることができない。 計画では5時くらいに出発だったのだが、仕方ないな。 そして眠いので5時半くらいまで仮眠するか。 再び目覚ましをセットし30分ほど仮眠。 次に目が覚めたら、外は結構明るくなっていた。 これなら登れるな。

ゴソゴソといろいろしてたら、結局出発は5時50分になってしまった。

今日の山行は相当ハードになるので、気合いを入れていかなくては。
いやしの温泉郷登山口

出だしは地元の人か、有志によって登山道の草が綺麗に刈られていた。 が、少し進むと草ぼうぼう。 胸辺りまで丈があるので、下半身はビショビショだ。 だが、山の中に入ったらこんなのは無かったはずなので、すこしだけの我慢。
草ぼうぼう

少し進み、山の中の道に入る。 少し歩けばズボンも乾くだろう。 序盤はけっこう傾斜のきつい道が続いたと思う。 慎重に行かなくては…… しかし歩き始めて僅か10分ほど。 どうも右膝に違和感が…… 全然歩いていないのに、膝が痛くなる兆候が… なんでだ? 先週は登山に行ってないし、最近特に激しい運動をした覚えもない……

途中から痛くなるのは仕方ないが、こんな序盤で痛くなってもらっては困る…… もっと歩幅を狭くしてゆっくり歩かなくては。

モノレールと並行して歩く道に出て、急傾斜の道を歩き、モノレールのレールをくぐる。 そしてしばらく歩くと、旧造林小屋に到着。 コースタイムの区切り地点なので、ここで少し休もうか。
観光モノレール 観光モノレール 旧造林小屋

前回は1時間13分で到着したのだが、今回は1時間37分もかかっている。 地図のコースタイムは1時間40分なので、予定通りといえば予定通りなのだが、前回のタイムも計画の参考にしてるので、ここでも20分オーバーは影響が出そうだ。

前回、アイゼンを付けた個所を通過し、開けた樹林地帯へ。 ここから、ゴールとなる剣山が綺麗に見える。 そしてメチャメチャ遠い。 本当にあそこまで行けるのだろうか……?
前回、アイゼンを付けた場所 開けた広場 剣山、次郎笈

開けた場所を通過し、少し進むと1791m地点。 ここで少し休憩するか。 ここからは三嶺小屋や、山頂が見える。 少し下って、登りなおしたら三嶺小屋だ。 もう少しだ!
1791m地点より

そして、三嶺小屋に到着。 とりあえず、三嶺山頂で休憩するか。
三嶺小屋 三嶺山頂方面

すぐに三嶺山頂に到着。 ここでおにぎりを1つ食べて休憩。 ここまでも結構なコースなので、普通にピストンでも充実した感じがする。 が、ここがようやくスタート地点のような感じだ。 先はまだまだ長い。

最初の予定では、ここには9時くらいに到着する予定だった。 今の時刻は10時前。 だいぶ遅れてきてしまった。 ここから白髪避難小屋までが2時間。 白髪避難小屋から丸石避難小屋までが3時間。 丸石避難小屋から次郎笈までが2時間。 単純計算で、次郎笈に到着するのが17時… しかも疲労を考慮していないタイム。
最悪の場合は、丸石避難小屋から、二重かずら橋にエスケープするルートも考えてはある。 が、車まではとても歩いていきたい距離ではないので、何とかしないといけないが、とりあえず国道まで出たら安全というルート。

とりあえず白髪避難小屋まで頑張ろう。
天狗塚方面 三嶺山頂 カヤハゲ、白髪山方面 高ノ瀬方面

三嶺から白髪避難小屋へ向けて、急な下りが始まった。 下りは間違いなく膝が痛くなるので、今回は秘密兵器を持ってきた。 冬山以外では使わないようにしていたストック。 この時期なのだが持ってきてしまった。 ストックがあれば、下りで足への負担はかなり減らすことができる。 使うのは下り限定で。 登りでは使わないようにしよう。

ストックの効果は絶大で、全く足に負担がかからずカヤハゲへのコルまで下りてきた。 カヤハゲへの登りもそれほど大したことはない。 カヤハゲで少し休憩し、白髪避難小屋を目指す。 コルについたらストックをしまい、山頂についたらストックを準備する。 この手順がけっこう面倒だけど、手に持ったまま歩くわけにはいかないので。 少しの手間を惜しむだけで、体にはダメージが…
カヤハゲより三嶺 カヤハゲ カヤハゲより白髪避難小屋方面

白髪避難小屋への登りが始まった。 ここの登りはなかなか渋い。 けっこうな急斜面が続く。 まぁ、足場が草なので、歩きやすいのだが。

白髪山への分岐を通過し、白髪避難小屋に到着。 中で少し休もうかと思ったが、小屋は密閉されていたため微妙なにおいが充満。 そして薄暗いので、外で休憩することに。 が、あまり休憩している時間も無いので、すぐに歩きだす。
時刻は11時46分。 上に書いた大雑把なコースタイムよりは早いペースだが、ほんのわずかに早いだけ。 ここから先はアップダウンも少なくなるが、その分距離が長い。 頑張ろう。
白髪山分岐 白髪避難小屋

1700m地点、1736m地点を通過。
1700m地点 1736m地点 三嶺

石立山の分岐を通過し、高ノ瀬を目指す。 高ノ瀬直前で、前方からお遍路さんの格好をした人が歩いてくる。
すれ違いざまに話したのだが、なんと相手は外国人。 格好はお遍路さんだが、靴はきちんとした登山靴。 話をしてみたらオランダ人とのこと。 剣山から来て、大歩危駅を目指してると。 そして途中からはバスで移動するんだって。 水曜日には京都に行かないといけない。 という事を、相手のうまい日本語と、オレのへたくそな英語でやりとりして別れた。

石立山分岐

高ノ瀬で少し休憩し、丸石を目指す。 丸石の二重かずら橋の分岐の時点での時刻は重要だな。
剣山、次郎笈 高ノ瀬

高ノ瀬からの下りの途中で、女性2名のパーティとすれ違った。 この時間にここにいて、三嶺方面に歩いて行くという事は、今日は白髪避難小屋泊まりか? それともその付近に野営か?

二重かずら橋への分岐を通過し、丸石避難小屋に着いたのが14時22分。 大雑把なコースタイムより40分短縮。 このペースなら間に合いそうだ。
丸石避難小屋

足が非常にだるく、座って休憩をしたかったのだが、休んでいる時間は無い…… お腹も減っているので、丸石を目指す途中、歩きながらパンを食べることに。 緩やかな上り坂が続く地点なので、歩きながら食べるチャンスはここしかない。
丸石を目指す

丸石への道ではけっこう人とすれ違った。 単独の男性、10人程度の60歳前後のグループ。 二重かずら橋から登ってきたのだろうか? それとも三嶺を目指して、山泊まりだろうか?

しばらく歩き、丸石に到着。 ようやくここまでやってきた。 次郎笈はすぐ目の前に見える!!
が、ここからスーパー林道の分岐付近まで一気に下る。  そしてそこから次郎笈までは標高差300mの登り。 これはかなりつらいだろう…… 丸石でも休みたかったが、ここでも休んでいる時間は無い…… ストックをしまう都合があるので、スーパー林道分岐まで行ったら休もう……
丸石 次郎笈への道

膝が痛くならないように、ストックに体重を乗せて下っていく。 序盤で痛くなりかけた右膝だが、たまに痛む程度で、ほとんど問題は無い。 左は痛くなる気配は無い。 このまま行ければ大丈夫そうだ。

丸石からの下りは、気持ちのいい笹原なのだが、今は疲労で、そんなことを考えている余裕があまりなかった。
クタクタになりながら、スーパー林道分岐まで到着。 ここでようやくしゃがみこむ。 お茶を飲み、チョコをむさぼる。
不思議なことに、お腹はあまり空かない。 出発してからここまで、おにぎり1個半、パン1個、チョコ4粒程度、ビスケット3枚程度しか食べていないのだが…… お茶の残りは500mlくらい。 コーンスープや紅茶を飲もうと真水が2Lあるのだが、とてもそんな時間は無さそうだ。 ここから先はあまり飲みたくはないが、水場もあるので不要な水は捨てて荷物を軽くしよう。 水を1.5Lくらい捨てて荷物が1.5kg軽くなった。 次郎笈への登りが少し楽になるかな……
スーパー林道分岐

剣山へのトラヴァースルート分岐までが前半、そこから山頂までが後半か。

ここも結構な急な登りが続く。 クタクタで辛い…… トラヴァースルート分岐までやってきた。
丸石方面 トラヴァースルート

ここから次郎笈の山頂までの標高差は100mちょっとなのだが、かなりの急傾斜だ。 正念場だな…… なんとか登り切り次郎笈山頂に到着。 時刻は16時20分。 残り体力もかなり少ない。 目指す山はあと1つ、剣山だけだ。 そして目の前には、その剣山が見える。
あとちょっと……
次郎笈山頂が見える 次郎笈 剣山

次郎笈を下り始める。 そういえば、何度も次郎笈に来ているが、いつも丸石方面に下るので、剣山方面に下るのは初めてだな。 そして、次郎笈方面から剣山山頂を目指すのは今日が初めてだ。
いつもは剣山から次郎笈を目指し、そのまま西島に向かうので。

次郎笈の下りで思ったより時間がかかった。 そして剣山への登り。 登りなのでストックはしまわないといけないのだが、体力的にもう限界。 ストックを使って登ることに。 足で登らないといけないのだが、腕で登っていたような気がする。 体力と気力が尽きる前に、なんとか剣山山頂に到着。 時刻は17時23分。 しかしここで終わりではない。 ここから見ノ越まで下りなくては。 まぁ暗くなっても下りられるようなルートだけど、最後の下り、頑張らなくては……
次郎笈 剣山

下りに使うルートは最短コースの、刀掛の松経由のルート。 このルートはけっこう階段が多いので膝だけはカバーしなくては。 剣山への登りで、ストックを使って登ってしまったので、膝にダメージを受けたかも。

この時間、誰もいない登山道を西島に向かって歩く。 丸石手前から誰にも会っていないな。 次郎笈でも時間が遅かったため誰もいない。 剣山山頂では、別の遊歩道にヒュッテ泊まりの様子の親子がいた。 ヒュッテ脇を歩いた時は、なかから笑い声が聞こえてきた。 孤独だ……

いつも一人で登っているので孤独は慣れているし、好きなのだが、疲労と孤独と、闇が重なるとなんとも言えない気分になってきた。
18時、西島到着。 当然だけどリフトの営業時間は終了している。 次郎笈山頂にいる時、「16時45分で終了です」という放送が聞こえてきていた。
まぁリフトが営業していても絶対に乗らないが。
西島

三連休なので、西島の野営場には誰かいると思ったが、テントが1つも見当たらない…… 野営場を越えたら樹林地帯に入るので、一気に暗くなってきた。 とりあえず、まだヘッドランプ使わずに歩ける明るさだな。 しかしこの時間、暗くなるのは非常に早い。 リフトの下をくぐる部分で、もう何も見えなくなりそうなのでヘッドランプを準備。 ここまで来たら、もうすぐだ。

真っ暗な中ライトを頼りに歩いていて怖いことがあった。 それは鹿。 ガサガサと音がして、突然目の前に現れる。 昼までも少しビクッとするのだが、夜はそれが怖い。
まぁ鹿は襲ってはこないだろうが。
途中、草を食べてる鹿に遭遇したし…
野生のシカ

そして、18時41分。 ついに下山した。 深夜に自転車を置きに来た見ノ越の駐車場に向かう。 自転車の場所に戻ったら疲労で座り込んでしまった。 座りながら登山靴から運動靴に履き替え、長袖を上からはおり、登山靴をザックの中にしまう。 さて、ここからいやしの温泉郷登山口まで、自転車で移動だ。 この自転車の移動は、真っ暗になる前に済ませておきたかった……

自転車のライト+ヘッドランプで、真っ暗な国道439号線を進む。 車で通った時計測しておいたが、いやしの温泉郷登山口までは15km。 最初の13kmが下り。 最後の2kmが登り。 深夜の車走行で30分ほどかかった。 自転車でもほぼ下りなので、同じくらいの時間でいけるだろうか? とりあえず、車にひかれないように、走行中に転倒しないように、鹿にやられないように、気をつけなくては。

こんな真っ暗のなか、18時58分、出発。 下り坂なので、快適に走行できる。 折りたたみ自転車で多少不安定なので、スピードはあまり出さないように気をつけて…… しかし高校卒業してから、自転車なんてまともに乗っていなかったので、めちゃめちゃ久しぶりだ。 先週4日ほど、折りたたみ自転車の乗り心地を確かめるために1日8kmくらい走っていたが。

リュック背負ったまま走ってるので、背中が重いが楽しい。 途中、対向車とすれ違ったが、車の人は、こんな真っ暗な中自転車で走ってる姿をみて、何を思ったのだろうか……
19時18分、名頃通過。 19時30分、いやしの温泉郷分岐までやってきた。 33分で13km、車とあまりペースは変わらないな。

そして地獄の2kmの上り坂。 最初は下り坂でつけた勢い+立ちこぎでなんとか走ったが、息が切れそれ以上こげなくなった。 自転車を押しながら歩き、緩やかな個所を見つけては乗って進む。 車で走った感じと、実際自転車で走った感じは多少違く、自転車でもそんなに押すことなく走行することができた。

19時40分、ようやく車まで到着。 

癒しの温泉郷登山口から、見ノ越まで、行程時間は12時間51分。 そのうち休憩が56分。 意識して休憩時間を短くしたが、1時間以下だったとは。 それにしてもよく歩けたなぁと感心。 膝は痛くないが足は非常に痛い。 リュックとストックのせいで、肩も痛い。 素手でストックを使っていたので、てのひらも痛い。

だけど、去年から目標に立てていたコースを走破できてとても満足。 たぶんこのコースを日帰りで挑戦することは、もう無いだろう…… もしまた、同じコースを歩くとしたら、山の中で1泊したい。

家を出てからちょうど24時間後の、22時30分くらいに帰宅。

本日のコースタイム
05:50 いやしの温泉郷登山口
07:27~07:33 旧造林小屋
09:03~09:11 1791m地点
09:32 三嶺小屋
09:45~09:55 三嶺山頂
10:46~10:51 東熊山山頂
11:02 韮生越
11:30 白髪山方面分岐
11:40~11:46 白髪避難小屋
12:09 1700m地点
12:36~12:40 1736m地点
13:10 石立山分岐
13:35~13:38 高ノ瀬
14:22 丸石避難小屋
14:51 丸石
15:15~15:22 スーパー林道分岐
15:59 トラヴァースルート分岐
16:20~16:24 次郎笈山頂
16:45 トラヴァースルート分岐
16:58 西島方面分岐
17:23 剣山山頂
17:48 刀掛の松
18:00~18:03 西島
18:41 見ノ越

ここから自転車でのコースタイム
18:58 見ノ越
19:18 名頃
19:30 いやしの温泉郷分岐
19:40 いやしの温泉郷登山口

【徳島】二重かずら橋~三嶺

くもりのち雨今日は相当な距離をあるく登山をする。 いつものように、朝5時くらいに出発していては明るいうちに降りてこられないだろう…
ということで、前日の夜に出発。 22時くらいに家を出て、登山口の駐車場に着いたのが、午前1時過ぎ。 車内で仮眠して、午前4時50分起床。
買いこんでおいたおにぎりを食べ、登山の準備をする。
5時20分、出発。

今日のコースは名頃駐車場から二重かずら橋まで歩き、そこから登山道へ。 剣山~三嶺の縦走路まで上がり、縦走路を通って三嶺へ。 三嶺からはそのまま名頃へ降りる、というルートを設定した。
あらかじめ測っておいた歩行距離は約18km、予定コースタイムは11時間。

まずは二重かずら橋までの車道歩き。 距離にして2.6km。 前に二重かずら橋から次郎笈へ登った時も歩いているので、ここの車道歩きは大した苦にはならない。

二重かずら橋についたが、こんな早朝には誰もいるはずがない。 そのまま通過。
二重かずら橋

登山道に入ってすぐ、目の前に何かがいる…… よく見てみると……ニホンカモシカではないか!
初めて出会ったのが3回前の登山。 天然記念物とのことで興奮した。 が、それから3連続で遭遇。 こんなによく見るものなのか?
ニホンカモシカ

今の季節ではまったく雪がないので、前回とは違った歩きが楽しめる。
登山道

しばらく歩き、国体橋に到着。 ベンチで一休み。 ここから本格的な登りが始まる。
国体橋

グネグネした急な登りに突入。 しかし雪の時期と違って歩くのが楽だ。 丸石の北にある峰が常に見えているような状態なので、どのくらい標高を上がってきたかがよくわかる。 だいたいの目安になるな。

縦走路に合流。 ここから高ノ瀬方面に行くのだが、前回扉が開かなかった丸石避難小屋が気になるので、覗きに行ってみた。
扉は問題なく開いた。 前はやっぱり凍りついていたのか?
丸石避難小屋

ちょうどいいので、ここで休憩することに。 今日は眠い…… 小屋の中で横になり、20分ほど仮眠。 寒くて目が覚めたよ… 小屋の外より小屋の中の方が寒い…

さて、高ノ瀬を目指しますか。 ここから先の道は初めて歩くルート。 どんな道だかワクワクする。
高ノ瀬

高ノ瀬は案外近く、すぐに到着。 ここからは全く景色が見えない…
高ノ瀬

先に進み、石立山との分岐が見えてきた。 ここから石立山まで、悪路が8時間。 相当つらい登山になるようなルートだ。
今のオレの技術と体力じゃたどり着けないだろう…
石立山分岐

しばらく歩くと、辺りがガスに包まれてきた。 で、雨が降ってきた。 時間はまだ午前10時。 もう少し天気が持ってくれると思ったが……
ガスに包まれた

レインコートを着て、ザックカバーを装着して先を急ぐ。 すると……動物の骨が転がっているではないか…
鹿が死に、食べつくされたのだろうか? あばら骨はきれいに残っている。
鹿の死骸

先に進むと、平坦な笹原に到着。 ここからの景色が素晴らしいらしいのだが……今見える景色はこんな。
白い景色

1732m地点、1700m地点を通過する。
1732m地点 1700m地点

そして、ようやく白髪避難小屋が見えてきた。 もちろんここでも中で休憩する。
白髪避難小屋

時間も時間なので、お昼にすることに。 お湯を沸かして温かい紅茶を飲み、おにぎりを食べる。
紅茶のお湯を沸かす

今回のルート、ようやく終わりが見えてきたな。 三嶺まで2時間ほど、そこから駐車場までが2時間ほど。 雨で外では休めないので、次の休憩する場所は、三嶺避難小屋。 この避難小屋でたっぷり体力を回復しておかなくては、三嶺最後の登りはきつい。

1時間ほど休み、出発。 すぐに白髪分岐に到着。
白髪分岐

ここで一組のパーティとすれ違った。 今日初めて遭遇した人達だ。 男2名、女1名の3人組。 白髪山から三嶺に登って、その帰りらしい。 なんかこの人達、1月に登った石鎚山で14時くらいに八丁付近ですれ違ったような…… 人違いだったらごめんなさい。

東熊山を通過し、三嶺の急登直下までやってきた。 ここから相当な登りが見えるはずなのだが、今日は何にも見えない。
急登直下

急な登りに耐え、三嶺山頂に到着。 もちろん景色は何も見えない。
三嶺山頂

そのまま避難小屋まで歩き、中で休憩。 休憩もこれが最後になるだろうか。
小屋脇の池 三嶺避難小屋

帰りは名頃まで一気に下る。 まずはダケモミの丘まで。 樹林帯に入ったら、鹿の警戒音ばかり聞こえるのだが、鹿の姿が全く見えず。

ダケモミの丘を越え、林道に合流。 ふぅ、ようやく登山道が終わった。
林道を歩いていると、猪牧場というのがあった。 猪が大量、カラスも大量。
猪牧場

そして、ようやく車まで到着。 いやー今日は疲れたなぁ。 天気が雨だったからさらに疲れた。
しかしこのコースを歩けたという事は、剣山~名頃と同じくらいのコースだな。 距離はそちらの方が長いが、標高差が少ない。
問題は、どうやって、車まで戻るかというところくらいか。 ぜひ今年中には剣山~三嶺の日帰り縦走を行っておきたい。


本日のコースタイム
05:17 名頃駐車場
06:00 二重かずら橋
06:38~06:51 国体橋
08:06~08:26 丸石避難小屋
09:12~09:27 高ノ瀬
09:49 石立山分岐
10:18~10:24 1732m地点
11:00 1700m地点
11:24~12:26 白髪避難小屋
12:37 白髪分岐
12:58 韮生越
13:09 東熊山
14:04 三嶺
14:18~14:50 三嶺避難小屋
15:31 ダケモミの丘
16:08 林道
16:40 名頃登山口