東京マラソンをTV観戦する

曇り昨日久々に動き回ってよほど疲れたのか、起きたら11時半くらいだった。 10時間近く寝ていたことになる…… 日曜を寝て過ごすのはもったいないので、すぐに出かけることに。 まずはお昼ご飯。 適当にラーメンでも食べようと思っていたのだけど、三女が「くら寿司がいい」というので、くら寿司に行ったが、予約してなかったので40分も待つことになった。
くら寿司でたらふくお寿司を食べてから、瓦町FLAGの「グランメール・キッズランド」へ。
着いたのが14時位だったので、3時間くらいしか遊べないが十分だろう。

子供たちが遊んでいる間に本を読んだり、本屋に行ったり、図書館に行ったり、スターバックスでテイクアウトしたり。 複合施設のビルなので、いろいろな店舗があって便利。
特に図書館はとても便利だ。 ちょうど1冊読み終わったので、その本をすぐに返して、別の本を借りてきた。 高松市図書館なので、いつも利用している香川町の図書館でも返却ができる。
閉店の17時までたっぷり遊んで帰宅する。

夜は本日開催された東京マラソンを見る。 結果や記録は、ニュース速報が流れてきたので知ってしまったが……
今回の東京マラソンでは、ホンダの設楽悠太選手が「日本記録を出す」と公言していた。 記者会見では「2時間6分10秒」と、現日本記録を6秒上回るタイムを目標に掲げていたが、直前の記者会見では「2時間9分以下」とかなり消極的な記録に変わっていたが……
ペースメーカーは3組いて、キロ2分54秒~55秒で、世界記録ペースで走るグループ。 ここはペースメーカーが3名で、いずれも外国人選手だったが、紹介されなかったので誰も名前がわからなかった。 キロ2分58秒で、日本記録ペースで走るグループ。このグループのペースメーカーは旭化成に所属していて10000mの日本記録保持者である村山紘太選手が引っ張ってくれる。 キロ3分で、日本記録を少し越えるがMGC出場権である2時間10分切りを狙うグループ。 ここは外国人ランナー2人だったのだけど、1人はサイラス・ジュイ選手だったけど、もう1人は誰だかわからなかった。 そのような感じで、ペースメーカーの配置も豪華だった。
今回の東京マラソンでは、日本人3位以内で2時間11分以内、もしくは日本人6位以内で2時間10分以内でMGCの出場権を手に入れることができる。
東京オリンピックの選考レースの選考レースでもあるので、選手たちも気合が入っている。

スタートして、MHPSの井上大仁選手が一番速い設定のグループに着く。 世界記録ペースでレースを伺う感じだった。 一方設楽選手も前方でレースをしていたが、2分58秒のペースメーカーに着く。
先頭のペースメーカーは中々ペースが安定せず、2分54秒で走ってみたり、3分6秒で走ってみたりと、かなりバラつきがある感じだった。 第二グループのペースメーカーが結局追いついてしまい、25kmまでは第一グループ、第二グループがごっちゃになった状態でレースが進む。 この先頭集団は井上選手、設楽選手、旭化成の市田選手も入っている。 キロ3分のグループには日本人が7名くらい残っている。
キロ2分58秒のペースメーカーは、25kmまでの契約らしくここで姿が見えなくなった。 途中、ペースメーカーの村山紘太選手は同じチームメイトの市田選手がズルズルと後方に下がっていくのを、後ろ振り向いて気にしている様子だったが、設定ペースは守らないといけないし、仮にペースメーカーじゃなくても自分の精一杯の走りをしないといけないので、目線を飛ばすだけだった。
30kmを越えて、全てのペースメーカーが外れる。 ここで、井上選手が仕掛ける。 一気にペースを上げて先頭に立つ。 先頭集団の外国人選手もそれについていくが、設楽選手がついていけず、先頭集団との距離がジワジワと開いていく。 が、なんとか5秒くらいのところで踏ん張り、先頭集団と5秒差くらいの位置でレースは続いていく。
先頭集団からこぼれた市田選手は、後続の日本人集団に吸収されるが、その集団にもついていけず、最後方でのレース展開となる。 この日本人集団の中には、神奈川大学のエースで、今回初マラソンの鈴木健吾選手や、三代目山の神で有名なコニカミノルタの神野選手、11年前に東海大学時代に箱根駅伝1区で出した区間記録が未だ破られそうにないとてつもない記録になっている日清食品グループの佐藤悠基選手も含まれている。

レースはそのまま進み、未だ日本記録ペースで36km地点となる。 テレビの字幕には「井上 日本記録ペース」のようにデカデカと書かれていた。
このあたりで、井上選手のペースがジワジワと落ちてきて、単独4位の走りとなる。 後ろを走っていた設楽選手がジワジワと迫ってきて、39km手前で井上選手に並び、そのまま追い抜く。 外国人ランナーも2人抜かし、単独の2位となる。 井上選手は後方に下がってしまったが、設楽選手が日本記録ペースで走っている。 が、設楽選手もだんだんとペースが落ちてきていて、日本記録更新がけっこうギリギリのタイムとなっている。
ラスト1kmの地点で、2時間3分9秒くらい。 ラスト1kmを3分6秒で走れれば日本記録更新となる。 が、40~41kmの1kmが3分4秒かかっている。 かなりギリギリのタイム。 最も辛いラスト1kmでペースを落とすことが許されない。 設楽選手はしきりに後ろを振り返り、ラスト1kmを駆け抜ける。 最後のカーブを曲がってラストの直線、ここに時計があったので、それで日本記録を確信したのか、最後は腕を空に突き上げながらのゴールとなった。
タイムは2時間6分11秒。 16年前のシカゴマラソンで、カネボウの高岡寿成選手が打ち立てた2時間6分16秒の日本記録が、ようやく更新されるときがやってきた。
目指すと公言していたタイムと1秒しか変わらないとてつもない記録。 長らく日本男子マラソン界は記録が低迷しており、世界との差がどんどんと広がっている中、選手のモチベーションアップなどにつなげてもらうため、2015年に日本陸上連盟はマラソン日本記録を更新した選手に1億円の報奨金を出すと発表していた。 日本記録を出した最上位の選手だけではなく、仮に2名が同時に日本記録を上回るタイムでゴールした場合でも、それぞれに1億円が進呈されるような仕組み。 また、2時間6分59秒以下の記録だった場合には1,000万円、2時間7分台だった場合には500万円の報酬も用意されていた。
今回、設楽選手が日本記録を出したので1億円、井上選手もラストはペースこそ落ちたが2時間6分54秒の歴代4位の記録で、1,000万円の報酬をゲットできるはず。
このレースでは日本人選手の活躍がめざましかった。
日本人3位はMHPSの木滑選手で2時間8分08秒。
日本人4位はトヨタ自動車の宮脇選手で2時間8分45秒。
日本人5位はマツダの山本憲二選手で2時間8分48秒。
日本人6位は日清食品グループの佐藤悠基選手で2時間8分58秒。
ここまでが、MGC出場権を獲得した。 のだが、この後の選手たちもすごくて、
日本人7位が富士通の荻野選手で2時間9分36秒。
日本人8位がGMOの一色選手で2時間9分43秒。
日本人9位が日清食品グループの村澤選手で2時間9分47秒。
日本人6位以内という条件は満たさなかったが、ここまでが2時間10分を切るサブテンを達成している。 初マラソンの鈴木健吾選手も2時間10分21秒と、初マラソンにしては上出来なタイムを記録していた。

女子マラソンに続いて、男子マラソンも低迷期に終りが見えてきた。 16年ぶりの日本記録更新はとても興奮したし、井上選手の2時間6分台もとても衝撃的だった。
数々のレースをTV中継で見てきたが、とても2時間6分台出せるなんて思えなかったので。 昨年末の福岡国際で大迫選手が出した2時間7分19秒というタイムも、奇跡的なタイムだったが。
日本陸上界は大迫選手と設楽選手が引っ張っていくのかな、どちらもまだ26歳でこれからも期待できる。
大迫選手は3,000m、5,000mの日本記録保持者。 設楽選手はハーフマラソン、フルマラソンの日本記録保持者。 10,000mはペースメーカーの村山紘太選手が日本記録保持者。
これらの世代がどんどんと記録を更新して、5,000mは12分台、ハーフマラソンは59分台、フルマラソンは2時間5分台に突入する日も近いだろうか。

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