入院

晴れ今日から一泊二日の予定で高松赤十字病院に入院する。 病気や怪我での入院ではなく、親知らずを抜くための入院。
10時に受け付けしないといけないので、9時前に出発。 妻が雇用保険の関係でハローワークに行きたいというので、三女と駐車場で待っていたのだけど、結局時間内に終わらず、後回しにして、先に病院に。

入院の受付をして病棟の説明などを受け、部屋に案内された。 7Fの4人部屋。 既に3人入院患者がいたのだけど、一泊なので親密にはならないかな、年齢層も違うし。
病院のベッド

手術と言ったら大げさだけど、処置するまでは部屋で待機。

お昼ご飯の時間になり配膳されてきた。
・ぶっかけうどん
・千草焼き
・うすくず煮
・デザート
お昼ご飯

けっこうしょぼい…… うどんもあまり美味しくなかったし…… ただ夜からは五分粥になるので、これが美味しく食べられる最後の食事になりそう……

昼食べ終わったらすぐに歯磨きをして、その後点滴が始まった。
抗菌剤と輸液みたいなやつを点滴される。 夜までずっと点滴されっぱなしらしいので、針は刺したまま。 針を刺す時に、ぐいっと4cm位さされ、そのあと針だけを抜いた。 けれどこれで点滴がされるらしい。 今、体の中に入っているのは何か聞いたら、ナイロン製の針のようなものらしい。 皮膚に突き刺す時だけ金属の針を使い、体内にとどめるのはナイロン。 これだと多少動いても痛くないのだって。
数十分で点滴が終わり、いよいよ処置室に呼ばれた。 看護婦さんと一緒に降りていき、口腔外科の看護婦さんにバトンタッチ。
一応手術前の簡単な説明を受け、さっそく麻酔に入る。
右奥の歯茎に麻酔をされる。 その麻酔がすぐに効いてきて、その後、右下の歯茎に何ヶ所も麻酔を打たれたみたいだけど、針を刺す感覚が全くせず。
麻酔打たれたあとは10分ほど効きを待つらしい。 その間に先生と看護婦が準備。 よくドラマで見るような、緑っぽい手術着を着るわけではなく、この病院では青っぽい手術着を、白衣の上から羽織っていた。

そしていよいよ処置が始まる。
口をひっぱる器具を入れられ、それで強制的に口を開けさせられる。 先生は右側に立っており、処置をするのは右の歯。 「ちょっと左向いてねー」と言われ、口を右に引っ張られる。 そしていきなりメスみたいなやつで歯茎を切り始めた。 が感覚は全くない… なんか歯にガリガリ当たる感じがするなぁ、と思ったが、よくわからない。
「これから歯を削っていきますねー」と言い、ドリルのような音のする器具に持ち帰る。 これは微妙に感覚があり、振動がかなり伝わってくる。 痛みは今の所ない。 そのドリルみたいな音のする機械が終わった後は、虫歯治療の時、歯を削る機械のような形をしたものに持ち替えた。 さらに歯を削られる。
このあたりで少し痛みが…… が、耐えてしばらくすると、根元の部分が取れたらしい。
根元が抜かれたあとは、上部分も抜かれる。 そして、切り裂いた歯茎の中を水で洗浄するらしい。 注射針のようなやつで水をかけられ、吸い取る器具のようなやつで吸われる。
そして縫合に。 紺色っぽい糸を針に通して縫っているらしい。 僅かに先生の手つきが、視界に入ってくるのだけど、ピンセットみたいなところに、糸をグルグルと巻き付け、口の中に入れてまた出す。 そして反対側の糸と結び指で縛る。 またピンセットにグルグル巻き、のようなことを繰り返していた。
そして縫合終了。 処置はこれで終わりらしい。

親知らずのまわりに溜まった膿の袋みたいなやつと、真っ二つに折られた親知らずを見せられた。 膿の袋は検査へ、歯は「持って帰りますか?」と聞かれたが、こんな折れた歯をもらってもしょうがないので、首を横に振った。 喋れないので…
そしたら「こちらで処分しておきますね」と。
麻酔効いてから処置が終わるまで、わずか15分。 こんなに早く終わるのか! そして麻酔の力ってすごい。
ものすごい腫れるらしいので、冷やす氷をもらった。

病棟の看護婦さんに迎えに来てもらって病室に帰る。 のどがメチャメチャ気持ち悪いし、止血用の脱脂綿を20分間噛み続けないといけない。 20分経ち、脱脂綿を口から吐くと、血がドッペりとついている。 口の中がすごい気持ち悪いので、トイレに唾を吐きにいった。 吐くたびにねっとりとした血の塊がでてくる。 吐いても吐いても出続ける……
病室に戻って、顎を冷やしながら眠りにつく……

16時半くらいかな、目が覚めた。 けっこう感覚が戻ってきていて、麻酔が切れている感じがするのが分かる。 しばらく眠くてウトウトしていたのだけど、だんだんと口の中が痛くなってきた。 トイレに行って唾を吐いたり、鏡で処置した場所を見たりしてたが、ものすごい痛くなってきた。
とりあえずベッドに戻り、氷で冷やして痛みに耐える。

しばらくして先生が巡回してきた。 「麻酔どうですか?」とか聞いてきて、痛い旨を伝えたら「我慢しないでいいですよ、看護師に伝えて痛み止めもらってください。」とのこと。
さっそくナースコールで痛い旨を伝え、痛み止めを出してもらう。 「ロキソプロフェン」という、ロキソニンのジェネリック医薬品らしきものを出してくれた。
さっそくお茶で流し込むが、お茶を飲んだことによって、痛みが更にひどく……
だが、10分ほどでだんだんと痛みが無くなっていき、30分もしたら全く痛くなくなった。 痛み止めって、こんなに効くのか!?

痛みもなくなったら、もう心配することがない。
しばらくして夕飯が配膳されてきた。 夕飯は五分粥で、量もめちゃめちゃ少ない。
口の中が痛いけれど、これじゃ全然足りないだろう……
メニューは
・五分粥
・やわらか魚団子
・マカロニサラダ
・野菜のスープ煮
・牛乳
夕飯

夕飯食べ終わったばかりなのに、お腹が空いている状態。 これじゃ夜耐えられないな…… 食べ終わった後は暇だったので、談話室に行って見たが誰もおらず… 一人寂しくお茶飲んだり、新聞読んだり。
1Fの売店が21時まで営業しているみたいなので、買い物に行き、ヨーグルトとサンドイッチを購入。 これを夜食にしよう。
その後も談話室で時間をつぶしていたが、誰も来ず……

22時消灯なので、部屋に戻り、ヨーグルトとサンドイッチを食べる。 美味しいなぁ。
そして、この時間に眠れるわけでもなく、携帯をいじっていたら0時くらいになってしまった。 痛み止め飲んでから7時間くらい経つので、もう切れてるだろうけど、痛くないってことは、もう痛みはなくなったってことかな。

とりあえず入院1日目が終わっていった。

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