サンポート高松 トライアスロン 2014

曇りのち晴れいよいよトライアスロン当日。 4時半に起床。
夕べのうちに荷物は全て準備していたので、顔を洗い、髭を剃って、頭を洗い出発。 途中のコンビニでおにぎり2つと、赤飯のおにぎりを買って行く。 昨日鯉丹後で「途中でエネルギー切れを起こさないために、もち米食べておいた方がいいよ」と言われていたので、それを実践。 全部で3つ買ったのだけど、朝からあまり食べられず、おにぎり1つと赤飯のおにぎりしか食べることができなかった。

会場の駐車場に到着し、荷物をまとめて受付会場に向かう。 ここで、当日のセルフ健康チェックシートを提出し、ウェットスーツのチェックを受け、両方OKならばアンクルバンドという、計測装置が渡される。 これを体に装着し、計測マットの上を通過すると、ナンバーとタイムが記録される仕組みになっている。 その後、両腕に油性マジックでナンバリングをされる。

自転車をトランジションエリアに持っていく。 トランジションエリアに入る前に、ヘルメットと自転車のチェックを受ける。
自分のレースナンバーが書かれた場所の幅60cmが自分の場所。 かなり狭い。 ここに自分の荷物を全てまとめておかなくてはならない。 勝手がわからず、周りの人のを見よう見まね。 みんなサンダルを履いていた。 そうか、サンダルがあると便利なのか。 オレが履いているのはランニングシューズ。 8~9割くらいの人が、ちゃんとしたトライアスロンウェアを着ている。
オレはそこまで準備できなかったので、上はノースリーブのスポーツウェア、下はトライアスロンパンツ。
周りがウェットスーツを着だしたので、オレもウェットスーツを着る。 背中のゼッケンが引っかかって上手く上がらなかったのを、横の人が手伝ってくれた。 首回りと肩周りに、ワセリンを塗る。 ウェットスーツとの擦れ防止のため。 この摩擦だけで出血する人もいるみたい。 トライアスロン講習会のときに教えてもらった。
トランジションエリア ゴール地点

そして6時半になった。 6時半から15分間、スイムウォームアップが行われる。 15分間、実際に海に入って泳ぐことができる。 最初入ろうか悩んだが、みんな入っているので入ることに。 海の水は想像していたよりだいぶ温かくて助かった。 6月の水温だったら、入ってすぐに足の指の感覚が薄くなってしまったので、40分以上も水の中にいられる自信がなかった。
プールよりは冷たいが、これくらいの水温なら寒さを感じることは無く泳げそうだ。
ほとんど温度を確かめるために入ったような感じで、50mも泳がないですぐに陸に上がる。

6時45分からは開会式。 オペラ歌手の歌があり、市長の開会宣言があった。 そして、スタートがカウントダウンされていく。
スタートは3分毎のウェーブ方式という。 500人がいっぺんにスタートすると人数が多すぎて危ないので、140名くらいずつに分けて、3分毎にスタートする。 第一ウェーブが7時、第二ウェーブが7時3分、第三ウェーブが7時6分、第四ウェーブが7時9分スタートとなっている。 オレは第三ウェーブ。 6分スタート。

7時になり第一ウェーブがスタートしていく。 すぐに3分経過し第二ウェーブがスタート。 そして第三ウェーブが入水する。 スタートは「フローティングスタート」といい、水の中に入った状態からスタートする。 つまり、3分間は浮いた状態で待機しなくてはならない。 鯉丹後の主人の教えに従い、なるべく左の方に陣取る。 コースは時計回りの周回コースのため、右側はインコースになる。 つまり人が多い。 海に慣れていないのと、人と密着した状態で泳いだ経験が無いので、人のいないところで泳げ、とのアドバイスだった。 なので左からスタートする。 そしてスタートの号砲が鳴り響く。 みんな一斉にスタートしていく。 オレもクロールを開始して泳いでいく。
海は濁っており、前は1m先も見えないような感じ。 トライアスロン講習会の時、息継ぎする時、数回に1回くらいは前を見ながら息継ぎをしないと、真っ直ぐ泳げないよ、と言われていた。 確かにその通りで、自然と右寄りに進んで行ってしまっているようだった。 150mほど泳いだところでかなり息が苦しくなってきた。 ちょっとペースを落として、ゆっくり目で泳ぐが息継ぎが上手くできない。 周りに人がいて、その人たちの水しぶきや波が、息継ぎに重なり、何度も水を飲んだ。
呼吸も苦しすぎて、これ以上クロールするのは無理と重い、いったん泳ぐのをやめ、あたりを見回す。 すごい人の数だ。 止まっていたらいつになってもゴールにならないので前に進まないといけない。 呼吸が苦しすぎるので50mくらいは顔を上げた状態の平泳ぎで泳いだ。 これで分かったのだけど、クロール速い人はメチャメチャ速いが、そうでない人は、オレの平泳ぎとあまり変わらないくらいのスピードで泳いでいる。 これならば、多少平泳ぎ挟んでも平気か?

だが、いつまでも平泳ぎしているわけにもいかず、途中でクロールに切り替えるが、50mも泳がないうちに、またダメになる。 辛すぎる…… まだスタートして、1回目の折り返し(350m)も泳いでいないのに、正直諦めそうになった。 平泳ぎしても、荒れた呼吸は全然おさまらない。 コースのブイにつかまって休むのはOKなので、ブイにつかまって休もうかとも思った。 が、左に陣取ったため、ブイまでも20mくらい距離があるし、みんな前に進んでいる中、右に進んでいくのは相当大変だし、メチャメチャ邪魔になる。 そのまま平泳ぎで泳ぐことにし、350mの地点を右に折り返す。 すぐにもう一つ大きなブイがあり、それを90度折り返すと、また350mほどの直線になる。 ここでも、ずっと平泳ぎで泳いでいく。 150mほどはそのまま泳いでいくが、第四ウェーブの人にもどんどん抜かされていくので、このままじゃスイムの制限タイムである50分にも引っかかってしまいそうだ。 普段プールで1500mに45分かかるので、本当にギリギリのタイム。 なので、あまりこんな状態で泳いでいる余裕もない。 苦しいがクロールで泳いでいく。 スタートしたばかりの時より、だいぶ人が減っていて泳ぎやすくなっていた。 水を飲む回数もだいぶ減り、呼吸もだいぶ楽になってきた。 そのまま1周終わり、2周目に入る。
2周目は人の動きを見る余裕も出てきた。 少し左目に位置を取って、右のブイや右の人の泳ぎを見ながら、真っ直ぐに泳ぐよう意識していく。 が、どうにも右に曲がってしまう。 調整しながら、再び右への折り返し。 これで4分の3は通過した。 あとは、最後の350m。 さすがに350mをスパートする実力は無いので、ラスト200mくらいになってしまったが、ペースを上げて泳ぐ。 けっこうフラフラになりながらスイムはゴール。

スイムからバイクへのトランジションへ走っていく。 これが300m走りながら、ウエットスーツの上半身を脱ぐ。 自転車に到着した時はさらにフラフラだった。 ここでウェットスーツを脱ぎ、バイクに乗れる格好に準備をしなくてはならない。 タオルで足を拭き、靴下を履き、靴を履き、ヘルメットをかぶる。 靴下はランに備え5本指ソックスなのだが、タオルで拭いたが足が濡れていて、なかなか上手く履けず。
バイクグローブもつけようと思ったが、手が濡れていて全然つけられず、グローブつけるのは諦め、バイクを固定バーから外し、バイクの乗車ラインに向けて走っていく。 乗車ラインを通過してからバイクに乗るのがルールになっている。

バイクに乗ってビンディングセットし、走り出す。 バイクは5kmの8周回。 出だしすぐに地下道があるのでアップダウンがある。 地下道くぐり左折し、中央通りを右折。 1.5kmくらいの直線を走り、観光通でUターン。 市役所方面に左折し、市役所の先でUターン。 観光通に戻り、地下道を通りサンポートでUターン。 ここで1周となる。
周回終了間際、トンネルを抜けた先にバイクのエイドがある。 バイクにはスポーツドリンクを750ml積んでいるので、これで足りるならエイドは利用しないで良さそうだ。 ランとは違って、バイクのエイドはかなりタイムロスになるだろう。 1周目、2周目と走っていく。 そして3周目、中央通りを走り抜けUターン。 市役所前を左折。 そして市役所前をUターン。 ここで事故が起こった。 Uターンする際にスピードが出過ぎていたのか? 原因はわからないが、自転車で転倒してしまった。 一瞬何が起こったのかわからなかった。 すぐにオフィシャルという審判員が近づいてきて大丈夫ですか?と。 審判や観客は選手に触れたら、その時点で選手は失格になるので、触れないで近づいてきた。 とりあえず自転車を起こして、コース隅へ。 衝撃で両足のビンディングは外れたし、コンピュータサイクルも吹っ飛んだ。 コンピュータサイクルを装着し、とりあえず体を見る。 痛い感じはあったが、特に大きな怪我もしてない様子なので、このまま続けられるだろう。 大丈夫、ということを伝え、そのままレースに戻る。 走りながらいろいろ体を見たが、右肩、右ひじ、右臀部、右膝、右手のひら、左手の親指付け根を擦りむいて、出血した程度で済んだな。 右肩と右臀部のダメージがでかい。 が、気になるのは肘と右手のひら。 ハンドルに血が付くし。
転倒で1~2分はロスしてしまった。 が、転倒した際に観客から「ガンバレ」とか、再び走り出した時に「ナイスファイト」とかいう掛け声がありがたく、力になった。

気を取りなおしてその後の周回を重ねる。 7周目くらいになり、バイクパートも終盤。 悔いの無いように頑張らなくては。 ここまで30km走って来た、あと10kmくらい頑張れるはず。 Uターンやカーブで減速後は、腰を上げて少しペースを戻し、上り坂も全力でこぐ。 直線でもできるだけスピードを上げ、本当にギリギリの状態でバイクの40kmを終了した。 バイク降車ライン手前で自転車から下り、トランジションエリアにバイクを押して走っていく。 自分のバイクレーンにバイクをかけ、ランニングシューズに履き替え。 このくらいの時間になり、天気は晴れてきた。 ランは暑くなりそうだ。

練習でもそうだったのだけど、バイク後のランはめちゃめちゃきつい。 とりあえず、今走れる全力の力で走るが、なぜか右太ももの付け根が痛い。 すぐに給水があったので、そこで水を飲むのと頭からかぶる。 暑い…… 赤灯台までの折り返しを含む、2.5km×4の周回コース。 付け根が痛くて全然ペース上がらないし、ふくらはぎや太もももパンパン、呼吸も上がっているし、このペースではやばいかもしれない。 そんな辛いランの1周目が終了。
2周目、給水の度に水を口に含むのと、太ももや頭にかけていく。 気温がだいぶ上がって来た。
赤灯台の折り返しをちょっと超えたくらいで、先ほどまで痛かった太ももの付け根の痛みが消えた。 パンパンだったふくらはぎと太ももも動くようになってきた。 呼吸も落ち着いてきた。 これはもっとペースアップできるな。 2周目が終わるところで、ゴール前にある時計が目に入った。 タイムは2時間32分くらい。 第三ウェーブなので、このタイムからマイナス6分が自分のタイム。 ということは、2時間26分。 ラン2周目が終わるので、残り5km。 普段だとゆっくり10km走って、60分なので、5kmなら30分。 このペースなら、3時間を切れるかもしれない。 体力がかなり限界に近いが、最後の力を振り絞って3周目へ。
給水で水を飲み、太ももに水をかけていく。 ペースも2周目より上がっている。 呼吸はもう荒い。 だが、あと5kmくらい頑張れるはず。
そしてラストの4周目。 もう給水もする余裕なく全力で走る。 赤灯台で折り返し、ミケイラの前を通過し、ラスト300mくらい。 最後まで力を抜かず全てを出し切れて走ることができ、ゴール。 ゴール時のタイムで3時間ちょいだったので、3時間切ったのは間違いないだろう。 しかしこのまま倒れ込みそうなほど疲労した。 アンクルバンドを回収され、スポーツドリンクをもらい、大テント広場の方へ。 レモンをもらい、お弁当とバナナとお茶をもらい、しばらく休憩。 さっきまで全力で走っていたはずなのに、今は既に足を引きずっている状態。 途中で痛みが消えた、太ももの付け根が痛すぎて全然歩けないな……

激しい運動をした直後で、全然食欲は無い…… が、消耗はしてるはずなので、何か食べなくては。 バナナを食べたのと、時間をかけてゆっくりとお弁当を食べた。 が、全部は食べきることができず。
待つこと1時間ちょっと、掲示板に公式リザルトが貼り出された。
オレの総合順位は2:55:17で333位。 スイムは38:27で365位、バイクは1:23:49で339位、ランは53:01で276位だった。
とりあえず3時間切ることはできた。 が、レース終了後に改めて反省してみると、スイムはもう少し何とかなりそうだったし、バイクも落車なく、もうちょいペースあげられたかもしれない。 ランに関しては反省点は特になく、もう限界まで行けたと思う。
閉会式が始まるくらいまで会場にいたが、閉会式には用は無いし、帰ろうかな。 トランジションエリアへ。 脱ぎ捨てたウェットスーツやゴーグル、靴などをまとめて、自転車を引き取り車へと戻る。 足が痛すぎて全然歩けない。 早く自転車に乗って車まですいーっと行きたいなぁ。
トライアスロン弁当

車道まで出たら自転車に乗って車まで戻る。 漕ぐのも足が痛すぎる……
車に戻り、荷物を載せて家に帰る。 家までの道中、ものすごい眠かった。

家に帰ってシャワーを浴びて、転倒の怪我の箇所を確認。 思ったほどひどくはなかったや。

シャワーを浴びスッキリしたので昼寝をしよう。 ものすごい疲れた……
13時過ぎから18時過ぎまでガッツリ5時間寝てしまった。 夕飯を食べた後も疲労感は取れず、21時前にはベッドに寝るが、寝付けず22時過ぎに就寝。 帰ってから寝まくりだけど、それほどの疲れだったことが分かる。

トライアスロンの練習を始めて3か月ちょっと、まさかこんなに早く、トライアスロンに挑戦することになるとは思っていなかったが、当初は各制限タイムギリギリで通過できるか不安だったが、いざ出場してみたら、制限タイムは全然余裕だった。 自分自身との戦いと、三種目やる総合力が、まさに試された。 練習はしてきたつもりだったが、やはり足りないと感じる部分もあった。 とりあえず目標を終え、一段落はしたのだけど、来年もトライアスロンに出るだろうし、もっと上の大会も当然興味はあるので、それらに向かってトレーニングを続けていこう。

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