第75回 丸亀国際ハーフマラソン

晴れ朝6時半に起床。 今日は待ちに待った3年ぶりの丸亀ハーフ。 2020年に走ったのを最後に、2021、2022年はエリート選手のみで開催された。 コロナ禍自体は解消されていないが、ようやく世間が自粛・中止モードから脱却できたので、開催となった。
昨年12月にあかがねマラソンを走った時、起伏の激しいコースだったのにもかかわらずハーフマラソンの自己ベストが出たので、フラットな丸亀ハーフだったらどれくらいのタイムが出るか楽しみではある。

7時40分に妻の会社の社長(Mさん)と待ち合わせをしているので、時間に合わせて出発し合流して丸亀を目指す。 Mさんと一緒にマラソン大会に行くのも久しぶりだ。 最後に一緒に行ったのは2019年のとくしまマラソンだっただろうか? 昨年秋に庵治マラソンで会ってはいるが。
今回参加者が定員に達しず4,000人弱の申込みしかなかったはず、それなのに駐車場は外れてしまった。 丸亀駅前からシャトルバスが出るので、丸亀駅地下に止められれば一番良い。 止められなかったら近隣の市営駐車場に止める。 8時20分くらいには丸亀駅に到着し、無事地下の駐車場に止めることができた。

シャトルバスは大行列が出来ていて20分くらい待ったが、9時05分くらいには丸亀競技場に到着。
参加賞を引き換えて、バックスタンドで準備をする。 トイレに行っておきたいのでサブトラック横のトイレが個室が多くて空いてるかなと思ったので、そちらへ。
5人くらいしか待っておらずよかった。 自分が出てきたら、トイレ待ち行列はトイレの外まで伸びており20人くらい待っていた。

エリート選手が競技場を使ってアップをしているので、その風景を眺めながら、モチベーションを上げていく。 アップ中の選手たちを、場内アナウンスで「第一コーナー付近を走っている選手は○選手で自己ベストは○分○秒、前回大会では~」と結構詳細に説明してくれているので聞いていて役に立つ。 アップ中は帽子被っていたりユニフォームではないので、パッと見誰が誰だかよくわからない。
丸亀競技場

10時くらいになってMさんと別れる。 お互い自分のペースで準備をしなくてはならない。 自分は登録Bの部なので、Mさんより10分早く集合し10分早く出発となる。
サブトラックを1周走って、一度心拍数を少々上げておく。 もう1周しようかなと思っていたが、手荷物預けが長蛇の列になっているのを見て、荷物を預けないといけないと思って、荷物預けの列に並ぶ。
並びながら、今日の格好を決めなくてはならなかった。 今日は風もないし暖かそうなので、キャップだけかぶることにした。 寒さ対策でニット帽、手袋、アームカバー、コンプレッションタイツを持ってきていたが、全て置いていくことにした。 待ち時間は寒いかもしれないので、ダイソーのレインコートを持ってきてあるので、それを着用。 無事に荷物を預けることができた。

メイン競技場のグラウンドに入る前にトイレがあったので、もう一度トイレに行っておこうと列に並ぶ。

10時20分くらいにメイン競技場に入り、自分は今回Cブロックなので、Cブロックの列に並ぶ、大体中間くらいの位置だろうか?
Aブロック、Bブロック、Cブロックと順にスタート地点へと誘導される。 Cブロックの最前列に「1時間30分」のプラカードを持ったペースメーカーがいたので移動しながらなるべく前の方に行く。

10時35分になりエリート選手たちがスタートしていった。 自分たちは10時50分スタート。 交差点の信号曲がる直前にダストコーナーがあるので、そこに着ていたレインコートを捨てていく。
そしていよいよスタートの時間となった。

今回、朝ごはんはアップルパイ生地のあんこのパンにバナナ。 競技場ついてから蒸しパンとホットケーキ。
格好はキャップ、福知山マラソンのTシャツ、短パン、スポーツデポ5本指ソックス、PUMAスピードライト2。

目標は1時間29分59秒以内、キロ4分15秒ペースがジャストなので、キロ4分10秒ペースくらいを目指して走りたい。
1時間30分のペースメーカーを目安にするが、彼らは号砲が鳴ってからのタイムで走っている、自分はスタート地点まで何秒かかるのかわからないので、あくまでも目安として考えている。

スタート直後は大混雑。 高架のアップダウンがあるのだが、ちょっと無理をしながら人を避けて走っていく。 左側より右側の方が空いていることに気付いて、高架を下りた後はなるべく右側を走っていく。
設定の4分10秒ペースは自分的にはかなり速いタイムで、スタート直後の混雑でロスをしてしまうと、そのロスを取り戻すのに、かなり無理な走りをしないといけなくなってしまう。 たった30秒くらいのロスでも10kmかけて取り戻すとしてもキロ4分07秒になるので、非常に厳しい。 なので、混雑解消されるまでのタイムが非常に重要になってくる。

内心かなり焦りながらも最初の1kmを通過、タイムは4分15秒だった。 てっきりもっと遅いと思っていたが、4分15秒なら大丈夫だと一安心。 1.5kmくらいでだいぶ自由に走れるくらい人が減ってきた。
2km過ぎたくらいで1時間30分のペースメーカーに追いついた。 ペースメーカーの後ろは30人くらいの大集団。 ペースメーカーについていこうかどうしようか、非常に悩んだが、ついていかずに追い抜くことにした。
後ろが大集団ということもあり、給水がかなり危険な感じがする。 今日は寒くないので給水が大事になってくる。 絶対取り逃したくないのと、給水でペースを落としたくないので。
ペースメーカーより前を走り、もし追いつかれてしまったら粘っていこうと思った。 思い切って右側からペースメーカーを抜かしていく。

2~5kmまでは、4.02, 4.04, 4.07, 4.10といい感じに走っていく。 5km過ぎて最初の給水。 しっかりとドリンクを取って飲む。
しばらく走っていくと、反対車線に誘導の車が走ってきた。 エリートの先頭がもう少しで反対車線を通過する。 エリート達が15km地点でちょうどすれ違った。 あとでTV確認したら、自分も画面に写り込んでいた。 そしてレース中は気づかなかったのだけど、先程抜かしたペースメーカーが僅か6秒後ろにいた。 1時間30分ラインたった6秒しか離れていなかった。 ただ、これは走っている最中には気付いていなかったのでよかったが、もし気付いていたら精神的にやばかったかもしれない。 設定より数秒いいペースで走ってきているのに、まだ6.5kmくらいの地点なので。

ここからはエリートランナーとすれ違いながら走っていく。 創価大学の島津選手に声援を送ろうとしたが速すぎてダメだった。 7.5km過ぎの橋を渡るところで京セラの阿部選手が走ってきたので声援を送った。

8.5km過ぎの給水でもしっかりと給水を取る。 ここは上り坂なので給水を取りながら耐える。 高速道路の下を通過して、ようやく上りが終わり、ここから僅かな距離だけど下り区間となる。

もうすぐ10kmなのだが、このあたりでお尻がかなり疲れてきた。 呼吸はなんとかなるかもしれないが、お尻や足が最後まで持つのだろうか?という不安がよぎる。
10km通過は41分24秒。 先日のタートルマラソンより1分半くらい遅いのにこんなにきついとは…… ますます後半への不安が大きくなる。

11km手前で折り返し、ここで1時間30分のペースメーカーが確認できたが、10秒くらいしか離れてないように感じた。 結構一生懸命走っているのに、ちょっとでも気を緩めたらペースメーカーに追いつかれてしまう。
折り返してからが非常にきつかった。 今日はほとんど風がないと思うのだけど、折り返してからは向かい風を感じる。 Cブロックスタートで1時間10分台の記録を持つ選手たちが猛烈なスピードで抜かしてくる。 一方前のランナーに追いつくということは、自分のペースが上がったのではなく、前のランナーのペースが落ちてきているだけなので、そのランナーについて走ったら、自分のペースまで落ちてしまう。
そんな感じで、抜かされたランナーは速すぎてついていけず、抜かしたランナーは遅すぎてついていかず、前に次抜かすべきランナーは見えているが単独での走りとなる。

12~13kmは上りと給水があり、この区間で初めて4分12秒というラップになってしまった。 このままズルズルとペースが落ちていってしまうのではないだろうかと思って、頑張ってペースを上げる。
が、次の区間も4分11秒、意識してさらに頑張って走るが、その次は4分14秒と、非常に厳しい戦いになってきた。

16.5kmくらいで、土器川の橋へ向かっての勾配があるのだが、この辺りで後ろから髪の長い女性が追いついてきた。 すごい呼吸が荒い。 その女性に一瞬抜かされたけど、またすぐに追いついて並走する。 結果的にこの女性とは20km地点くらいまで一緒に走っていった。

丸亀市役所前の大通りを走っていく、応援がたくさんいるが、もういっぱいいっぱいなのでこれ以上頑張れない。 17km過ぎで実質最後の給水。 ゴール500m手前くらいにも給水所があるが、そこは取らないので。 スポーツドリンク2つ、水1つと、大量にコップを取る。 スポーツドリンクは両方とも飲み、水は手と足にかける。

最後の気合で女性と競い合った結果、16~20kmまでは、4.11, 4.10, 4.09, 4.08と、少しずつスピードを上げることができた。

20kmを通過し、残り1kmの看板で時計を見る。 もう1時間半切りは間違いない、あとは27分台に入れるかどうかを確認したかった。 はっきり覚えてないけど、手元の時計では確か1時間23分46秒か47秒だったと思う。 時計の押すタイミングの誤差があるので、「4分一桁なら大丈夫」と気合を入れ直した。 ラスト1km頑張ってペースアップ。 丸亀競技場の敷地内を頑張って走る。 最後はみんなペースアップしているので、抜かされたりもした。 最後の給水所は当然素通り、もう給水する余裕なんてない。 競技場入口までが非常に遠く感じた。 競技場に入って残り200m。 第三コーナー、第四コーナーを走って残り100m。 ここでできる限りのスパートをしてゴール。

手元の時計では1時間27分42秒。 目標だった1時間30分を切れて、さらに27分台に入れたのが非常に嬉しい。 公式記録では時計と誤差があるだろうけど、それでも27分台は間違いないだろう。 グロスでも30分は切れている。(公式記録では、ネットが1時間27分42秒、グロスが1時間28分13秒)

フラフラになりながら計測チップを外して、競技場出口で水のペットボトルをもらって、出たところにあった給水所で紙コップ3杯一気飲みする。
荷物を受け取って、看板の前で記念撮影をして、ようやく一息ついた。 体が冷えるので暖かい格好をして、軽く柔軟。 そして、軽くダウンジョグしようとサブトラックを走るが、足が痛すぎて全く走れない。 まだゴールして10分くらいしか経ってないのだが、こんな状態になるとは、今日はかなり体的に厳しい戦いだったのだなと思った。 そして両肩も非常に痛い。 これは頑張って腕を振ったからだと思う。

サブトラックではエリート選手が普通にダウンジョグしていた。 女子で2位になった加世田梨花選手がダイハツのピンクのベンチコートを着てダウンジョグをしていた。 その光景をコーチやスタッフが見守る中、横には「ドーピングコントロール」の腕章をつけた人が、加世田選手から1秒も目を離さず監視している。 ダウンジョグが終わったらスタッフたちと控室かどこかに戻っていった。

Mさんは久々のハーフマラソンに苦しんだようだった。 来週フルマラソンを走るのだが、それが非常に不安になったと言っていた。

帰りは丸亀駅までシャトルバスで。 車に戻ってからは「四国健康村」のお風呂で汗を流す。
お風呂でさっぱりしてからは、遅いご飯を食べに「一鶴」へ。 いつも丸亀ハーフが終わったあとに行っていて、店外まで行列になっているのだが、今日は駐車場も空いているし行列も出来ておらず、すぐに案内された。
エネルギーを使い果たしたので雛鳥とおにぎりセットを2つ頼んだら、おにぎりが多すぎてかなりお腹がいっぱいになった。
一鶴

17時半くらいに帰宅して、先程風呂に入ったばかりだけど、家の風呂に1時間半ほど入った。 夜ご飯は食べずに、21時前にベッドに行くが、疲れている割に眠れなかったので、22時位からビールを飲みながらパソコンをやって、23時位に就寝。

本日のマラソン、狙っていた記録が出せて非常に嬉しかったのと、日々の練習の成果が身についているのが実感できた。
ちょっと前までは、キロ4分10秒なんてありえないくらいのスピードだったけれど、そのスピードで21km維持できたことに驚き。 ただフルマラソンのサブ3を狙うとしたら、このスピードで距離が2倍の42km維持できないといけないので、それはまだまだ遠いなと感じた。 今日走っていてわかったが、心肺は苦しいは苦しいのだが、本当に苦しかったのはお尻や足だった。 ここからは、心肺だけじゃなくて下半身もトレーニングしていかないといけないのかもしれない。 2週間後にフルマラソンがあるが、それは距離慣らしとして、3月にとくしまマラソンに出るので、そこでフルマラソンの自己ベストも更新したい。

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