【徳島】一ノ森~剣山~次郎笈

晴れ今日は久々の登山。 4時15分起床、4時半出発で一ノ森を目指す。
すっかり春らしい陽気だけど、国道492号線はコリトリ~見ノ越は冬季通行止め。 今回登る一ノ森は「コリトリ」から登るので、ぎりぎり登山口までは行くことができる。
走ること約2時間、コリトリ登山口に到着。

じつは今回のコース、2年前にも登ったことがある。 その時は精神的にも体力的にもボロボロになった。 そのリベンジも兼ねて、その時以上のコースを練ってある。
装備も技術も2年前とは比べ物にならないはず。

国道沿いの空き地に車を泊めて準備&出発。
神社の方に向かう林道を少し歩くと登山口。 さて、厳しい登山道の始まりだ。
しょっぱなからかなり急な道が続く。 ウォーミングアップくらいの道がいいのだが、激しすぎる。

しばらく歩くと造林小屋っぽい廃屋が見えてきた。
廃屋

その直後、林道に合流するのだが、除雪車代わりに使ったとみられる重機が。 そしてタイヤには超巨大チェーンが。
巨大チェーン

このタイヤ、何インチなんだ?

何度か林道を横切り、ようやく神社まで到着。 林道が工事と化してなければ、ここまでは車で来ることもできる。
神社入口

さて、ここまではほんの一部にすぎない、本当の登山はここから始まる……
コースの由来となる「冨士の池」を見て、神社の脇から登山道に。
冨士の池

少し斜面を登ると、辺りが一気に白くなった。 火曜か水曜に降ったとみられる雪だね。 しかしシャーベット状でとても歩きにくい。 体重をかけると、辺り50cm四方くらいが崩れる。
体力を消耗しそうだ…
シャーベット状の雪

登山道は相変わらずとても急。 道は全然手を抜いてくれない。 ひたすら急な道が続くだけ…
しばらく歩き「追分」に到着。 いやー疲れたなぁ。
追分

追分で少し休憩して、一ノ森を目指す。 ここからの標高差は400mほど。 もうひと踏ん張りだな。
体感的には、神社~追分間より傾斜は緩んだ感じがする。 雪質もシャーベット状からサラサラに変化して、歩きやすくなってきた。
しばらく歩き、樹林帯を抜けて笹原に出たら、ヒュッテはすぐ近く……と思っていたのだが、笹原に出てから15分くらい歩いたな… ようやくヒュッテが見えてきた。
一ノ森ヒュッテ

ヒュッテの前には木のテーブルとイスが用意されていて快適に休める。 さすがに疲れたなぁ……
ヒュッテは営業期間外なので、扉は固く閉ざされている。 近くに冬小屋というのがあったので、覗いてみた。
一ノ森冬小屋 一ノ森冬小屋

入口の扉が一重だったけど、中にはストーブや着火剤が準備されていて、快適に過ごせそう。 けど狭いか… 普通で4人、がんばっても6人程度のスペース?

さて、剣山に向けて出発するか。 一ノ森の山頂を経由して剣山に向かう。
一ノ森山頂

山頂からは剣山と次郎笈がとても綺麗に見える、特に次郎笈は素晴らしい。
剣山 次郎笈

小さな登りを2つ越えて剣山は目前!
剣山

頂上付近のなだらかな場所に着いたのだが、人が誰もいない……けっこう人気の山なので、誰かしらいると思ったのだが…
剣山

まぁ、一人で山頂を満喫しました。
剣山山頂

さて、ここはまだまだ通過地点。 目指すはもう一山先の次郎笈。
この雄大な景色を見て、あそこに登りたくならないはずがない。
次郎笈

剣山を下り、次郎笈の上りに入ったあたりで、後ろを振り向くと素晴らしい姿の剣山が見られる、と以前来た時、写真家のおじさんに教わったことがある。
剣山

次郎笈の登りを登り切り、ようやく山頂! ここで60前後の夫婦に出会う。
高ノ瀬、丸石 一ノ森 剣山 次郎笈

その夫婦と少し会話し、夫婦は発って行った。 山頂にはオレ一人。 気温も10度前後あり風も遮れるのでとても暖かい。 コーンスープとおにぎりを食べお腹もいっぱい。 少し横になるか……
気持ちがよく、ついウトウト。 15分くらい眠ってしまったようだ。
もっと寝ていたいけど、ここから4時間の下りが待っている。 あまりゆっくりしている時間もないな。

今回の山行を決めるとき、ここからどのルートを通って帰るかが悩んだ。 一番無難なのが、来た道をそのまま戻るルート。 だけどそれだとなんだか面白みがない。
ということで、いったん西島まで向い、そこから少し登り返して刀掛まで、そこから行場方面に向い、お花畑経由で追分まで。
行場~追分は2年前と同じルート。

さて、まずは西島までか。 見ノ越から登って帰る時にいつも通るルート。 剣神社の大岩の下を通って行った。
剣の岩

西島にもいいベンチがあるので、休んでいった。 ここから刀掛まで標高差100mほどの登り返し。 ここにきての登り返しはきついだろうな。
西島

時刻はまだ13時。 この時間くらいならまだ登ってる人もいるかと思ったけど、誰もいない…
で、刀掛に到着。
刀掛

ここから誰も歩いていないだろうルートに入っていく。 日中も日蔭らしく、さらさらの雪が残っていた。
さらさらの雪

穴吹川源流を渡り、追分を目指す。
穴吹川源流

しばらく歩きお花畑に到着。 が、季節はずれのため何も無い……
お花畑

地図には「キレンゲショウマ」と書いてあるのだが、植物には全く興味がないため、どんな花が咲くのかすら知らない…
あちこちに鹿よけがあって、鹿との闘いが大変そうだ。

お花畑を越えてからは道が狭くなり、どんどん標高を下げながら歩いて行く。
追分へ向かって

しばらく歩き追分に到着。 足がだるく、右膝が痛い。 ここから、コースタイムで90分の下りで駐車場だ。 このルートで最も急な箇所だ。

しかたない、ラッセル時以外は使わないようにしていたストックを使って、膝の痛みを和らげながら歩くか。 登りは苦だった雪も下りは、スピードを出すのにちょうどよい。 ストックも膝をカバーしてくれるので、思ったより早く神社まで降りてこられた。

神社から林道を歩いていると、正面の斜面から何かがオレを見ている……見た瞬間はイノシシかと思った。
ニホンカモシカ

しかしよく観察してみると、鼻が小さい。 なんだこれ? ストック同士をぶつけて、音を出し、反応をうかがってみてもひたすらこちらを見つめているだけで、動こうとしない。
しばらく見つめあっていたが、まぁ襲ってはこないだろう。 そのまま横を素通りしたけど、それでもこちらを見つめているだけ。

林道をそれて山に入って急な道を下山する。 ようやく車まで到着。 あとは2時間の家までのドライブ。

先ほど出会った動物、家に帰ってから調べたら「ニホンカモシカ」という特別天然記念物らしい。 四国ではとても生息数が少なく、剣山周辺の一部山域にしか生息していないとのこと。 生息密度は0.71匹/1km平方メートルらしい。
偶然こんな貴重な動物に出会えて超ラッキー。
写真は4枚ほど撮ったのだが、きちんと撮れてるのがこれしかなかった。

前回の登山のリベンジを兼ねた今回の登山は、まぁ上出来だったと思う。 前回より重い荷物を背負って、前回より長いコースを歩き、前回より疲労が少ない。
剣山~三嶺まで縦走するのもいいけど、一ノ森~天狗塚までの縦走はもっと魅力的に思えてきた。 遙かに長いけれど…
まぁテント背負った縦走は装備の関係もあり、来年以降になりそうだ。

本日のコースタイム
06:31 492号コリトリ
07:27 剣山龍光寺入口
07:32~07:40 神社で休憩
08:30~08:42 追分
09:30~09:45 一ノ森ヒュッテ
10:33~10:43 剣山山頂
11:27~12:11 次郎笈山頂
12:41 二度見展望
13:03~13:09 西島
13:21 刀掛
13:41 穴吹川源流
14:33~14:46 追分
15:14 剣山龍光寺
15:57 492号コリトリ

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