上海旅行5日目 南京→上海

曇り7時半くらいに起床。 準備をして8時過ぎに宿泊先を出発しようとしていたら、8時位に家主が戻ってきた。 まだ準備中だったので「忘れ物しないでね」と言って、すぐに出ていってしまった。 感謝の言葉を記した置き手紙を残して、鍵を所定の位置に置いて宿泊先を出発する。
今日は南京で総統府を見学して、それから上海に戻る予定。 まずは総統府に行くために地下鉄の「明故宮」まで歩いて行く。 今日は西側から歩いてみて「午朝门公园」という場所を通り抜けていく。 この公園では朝早くからバトミントンを楽しんでいたり、社交ダンスを楽しんでいたりと、元気な中国人を見ることができた。
オリンピックなどで中国はバトミントンがメチャメチャ強いけれど、こうやって朝から楽しんでいるのを見ると、国民的スポーツなのだなと思う。 そりゃ強くなるよね。 日本でバトミントンなんて、公園で子供と大人が楽しんでいるのしか見たことがない。
午朝门公园 バトミントンを楽しむ人たち 社交ダンスを楽しむ人たち

地下鉄で明故宮→大行宮へ移動。 一昨日も来た大行宮の交差点に「如意馄饨」というお店があったので、ここで朝ごはんにしようと思う。
適当に注文して番号札をもらった。 が、この番号札が難関だった。 番号は16番。 10は「シー」、6は「リュー」なので「シーリュー」と呼ばれるはず。
他のアナウンスを聞いていると「イーシー」というのが接頭語についているように聞こえる。 多分「次は」みたいな意味か?
なんとかアナウンスが聞き取れて受け取ることができた。 受け取らなかったら店員が持ってきてくれそうではあったけれど。
朝からこのワンタンは結構重くて、全部食べることはできなかった。
如意馄饨 ワンタン

さて、総統府を見学しようか。 総統府は徒歩圏内にあるので、歩いて向かう。 ここも観光地なので入口の前は怪しい声掛け商売で賑わっていた。
総統府も歴史的建造物なのはわかるが、具体的にどのような目的で造られて、どのようなことが行われた建物なのかがわからなかった。
ただ一室、蒋介石という台湾を建国した人が使っていた部屋を見ることができた。 ここは中国人観光客にも大人気だった。
もともと「中華民国」だったのが、途中から中国大陸だけ「中華人民共和国」と名前を変え、現在の台湾は「中華民国」として残っているが、日本は国として認めていない。 そんな複雑な事情のある中国だけど、中国人からしたら台湾はどのような扱いなのだろうか。
総統府 総統府 総統府 総統府 総統府 総統府 総統府 総統府 総統府 総統府 総統府 総統府 総統府

総統府見学も終わり、地下鉄で大行宮→南京駅へと移動する。 南京駅の北口に行ったのだけど、ここにも何かの声掛けの人が大量にいた。 切符を買う列に並んでいたら、それらの人にも声をかけて何かを売ろうとしていた。 チケットでも売ろうとしているのだろうか?
ただ中国の高速鉄道は公的な身分証明証が必要なので、こういう人たちから購入しても使えなさそうな気がする。
チケット購入窓口は行列で買うまでに20分くらいかかった。 帰りは一等席に乗ってみようと思い、一等席を購入。 値段は219.5元(3,800円)と二等席より80元も高かった。 が、一等席は日本の新幹線でいうグリーン車なので快適だろう。
南京駅の電光掲示板 チケット売り場

12:09発の電車なので駅構内で待つ。 南京駅は上海駅に比べたら3分の1か4分の1くらいの大きさしか無いので、移動に時間はかからなかった。
ちょうどお昼時なので、待ち時間を利用して駅構内にあったお店でお昼ごはん食べる。
「梅菜扣肉饭」というのを25元で購入。 食べていたがあまり美味しくなく全然箸が進まない。 食べているうちに15分前になって改札が始まってしまったので、残して電車に乗り込む。 南京駅の改札終了は5分前らしい。
電光掲示板 南京駅待合場 梅菜扣肉饭 熱湯器

一等席は、シート自体は快適なのだけど、お客さんのマナーは二等席も変わらず。 普通に音楽流しながら乗っている人もいるし、大声で電話している人もいる。 座席が少し広いくらいなので、80元多く払うなら二等でもよかったかなぁ。 これで静かなら一等のほうが良いと思うのだけど。
帰りもウトウトしながら、上海駅に到着。
プラットホーム 一等席 一等席

今日の宿泊先は浦東国際空港の近くなので、ここからはだいぶ距離がある。 まだお土産を全く買っていないので、観光地で買ってから帰ろう。 観光地と言えば南京東路と外灘なので、その辺りに向かおうかな。
上海駅から地下鉄1号線で人民広場まで行こうと思う。 切符売り場はなぜか自動券売機が2台とも故障中で窓口で買うしか無かった。
案内板で人民広場までの料金が3元ということを知っていたので、窓口では3元を渡して、3元チャージされたICカードを受け取る。 言葉のやり取りせず切符を買うことができた。

人民広場駅の地下がショッピングセンターになっていたので、ここにお土産が売ってないか探してみる。 すると「名創優品」というユニクロチックな看板の日本パクリ商店みたいなのがあったので、ここで子供たちのお土産を購入。 それから同じ地下にあったパン屋に入って、休憩することに。
パンとカプチーノを購入して、店内のイスで座って食べながらくつろぐ。 荷物がいっぱいでもうザックの中には何も入る隙間が無い…… だがまだお土産はあまり買えていない。 くつろいでいたら、男性従業員が焼けたパンを持ってきてカウンターに置いていった。
それからレジの女の子と会話していたのだけど、突然会話がヒートアップして怒鳴り合いになる。 そして男性が女の子の顔面を殴って、胸を突き倒して冷蔵庫に張り倒す。 それで何やら暴言を吐いて店を出ていってしまった。 女の子は泣き出して、もう1人の女性の従業員が抱きしめて慰めていた。
普通にお客さんが来店したりしてたけど、もうお客さんは放置で、女の子を慰めていた。 こんな光景は当たり前なのだろうか……
パン カプチーノ

それから観光地の南京東路に地下から上がろうとしていたら、韓国人っぽい男性3人組がいきなり何かを叫んだ。 直後に1人の若者が猛ダッシュで去っていく。 多分スリだな…… 目の前でスリの光景も見ることができた……
土曜日の南京東路は非常に盛り上がっており大混雑していた。 露天が出ており、堂々とブランド品の偽物を販売していたり、乞食が近づいてきたり。
中国語で何やら話しかけてくる人がいて「言葉わからないよ」と日本語で話したら、英語で話しかけてきた。 「マッサージ300元でいいよ、こっちこっち」みたいな感じで。 「Please give me 300 RMB」と言ったら「Why? Give You?」みたいなやりとりを何回かしたら相手は去っていった。
次は女性が「チンチンマッサージアルヨ。 ワタシニホンゴハナセルネ、トモダチトモダチ」と近づいてきた。 一人で上海に来たのにこんなに早く友達ができるとは思わなかった。 トモダチを適当にあしらって去る。 次は中国語と英語で何やら話しかけてきたが、何を聞かれてもひたすら首を横に振るだけに徹した。 「Japan? Korea?」とか聞かれたがひたすら首を横に振る。 相手は諦めて去っていった。 なんだかこういうやり取りすら面倒だ……
南京東路 南京東路 偽ブランド品市

初日と二日目の南京東路ではユニクロしかお店に入らなかったけど、お土産を求めていろいろなお店に入ってみた。 M&Mチョコレートというブランドがあるのを初めて知って、チョコを見たのだけど、カラフルすぎて気持ち悪かった マーブルチョコとかもカラフルだけど、ここまで色が綺麗に並んでいるのは気持ち悪い。
デパートみたいな所でも量り売りコーナーが盛り上がっていたり、中国人の行動力は凄まじかった。
M&M 販売所 販売所 販売所

結局そのまま徒歩で外灘を南下して、豫園までやってきてしまった。 豫園の商店街でお土産を買うことに。 ここでお菓子を何箱かと妻にコットンのスカーフみたいなやつを買う。 たったこれだけのお土産なのに観光地だからだろうか、230元もかかった。 お菓子を買った店では134元で154元出したのに20元のお釣りを誤魔化そうとしてきた。 20元返せのようなニュアンスでレジを指差したらしぶしぶと20元出してきた。 コットンの店の時点で、残り金額が200元しか無かった。 コットンは99元だったのでもうお金がギリギリ。 クレジットカード使おうかと思ったら、VISAもJCBも使えないと…… 中国のカードだったら使えるらしい…… 仕方なく、なけなしの現金で払う。 残り100元くらいしかない。 100元って1,720円なのでけっこうギリギリ。
豫園 お土産屋

お土産も買い終えたので、今日の宿泊先に向かおう。 空港から車で15分くらいの場所、地下鉄の駅で言うと、16号線の「恵南」という駅。 ここまで確か豫園駅から1時間くらいかかって7元だったと思う。 こうやってみるとお金に余裕があるように見えるけれど、明日の朝、宿泊先の人に空港まで送ってもらわなくてはならない。 それの料金が50元かかる。 なので、残り43元しか使うことができない。
まだ夕飯を食べてないので何か食べなくてはならない。 駅前のお店で12元で麺類を注文、ミネラルウォーターも2元で購入して14元払う、残り29元。 これが上海での最後の食事になるかな。 結局最後まで、上海では美味しい食べ物に出会えなかった。 というか、上海の一般人が食べているものは日本人の口には合わないのだな。
きちんとしたホテルのレストランとかで、きちんとした中華料理など食べたら美味しいのかもしれないけれど、せっかく海外に来たのだから、現地の人が食べているものを食べるのが醍醐味だし、そういう考えは全くない。
夕飯のお店 夜ご飯

宿泊先は駅から遠く、タクシーを使わなくてはならない。 距離は5.5kmくらいあり、料金は19元だった。 残り9元。 もうお金使わないので、ギリギリなんとかなったな…… 家がもう少し遠かったら危なかった……
宿泊先はマンションが立ち並ぶ一角にある。 このマンション群に入るには入口に警備員がいるので、そこを通過しなくてはならない。 行くべき棟がどこにあるのかもわからないので、警備員に聞いたら、記帳しろと言われて、名前と電話番号を書かされた。 チャットでもらった住所を見せて、どこの棟か聞く。 中国語でよくわからなかったが、「2つ先を右」みたいな感じで言われたと思う。 そのあたりの棟に来たが、暗くてこの棟が何番の棟なのか識別できない。 ウロウロしていたら、お父さんと小学生くらいの息子2人で散歩している人が通りかかったので「你好」と言って話しかけてどこの棟か聞く。 偶然にもその親子の棟と同じ棟で、エレベーターに案内してもらう。 オレは3F、その親子は4Fだった。 助かった。 別れ際に「再见」と言ったら小学生の男の子が手を振って返してくれた。
宿泊先入口

目的の部屋に着いて、チャイムが無いのでノックしながら「你好」と言って、中の人を呼ぶ。 無事部屋の中に入ることができた。
今回泊まる部屋はかなり豪華だった。 今までの家と比べても豪華だし、日本人からしても普通にすごいと思った。
リビングは20畳くらいはありそうだし、個室が3つもある。 さらに各個室には風呂とトイレがついている。 風呂もきちんとバスタブのあるタイプ。 さらにベッドには電気敷きパッドみたいなやつがあり、とても暖かくて快適そう。
宿泊先 宿泊先

ここの家主は50代くらいのおばさんで、中国語しか話せなかった。 ここの人もオレが中国語を理解できないのを知っているのに、普通に中国語で話しかけてくる。
ただ助かった所があって、このおばさんは20年位前に日本語を学んでいたらしい。 なので、ひらがなだったら読むことができた。
それで多少のやりとりはスムーズにできた。
「日本茶か紅茶選んで」と言われ「日本茶」を選ぶ。
お茶を入れてもらい、飲みながら話をする。
「明日7時には空港に行きたいので、6時半には出発したい」
「6時半にドライバーが来るよ、ドアをコンコンコンってノックするのでそのまま出ていって、私は寝ているので」
という重要事項だけはきちんと伝える。
あとは台湾ドラマの「唯一継承者」を見たり、途中からもう1人Airbnbを使って泊まりに着たり。 中国人の女性だったのだけど、ニュージーランドに行くらしい。 ただこの中国人同士のおしゃべりが凄すぎて、全く止まりそうになかったので、そうそうに部屋に退散させてもらうことに。
久々に安心できるお風呂でシャワーを浴びてスッキリしたなぁ。 やっぱりトイレを濡らしながら浴びるシャワーは落ち着かない。
23時位には寝たと思うのだけど、ちょこちょこ目が覚めて、少なくともその女性たちは25時半くらいまではひたすらおしゃべりをしていたのは聞こえた。 それ以降も喋っていたのかはわからない……
上海最後の夜は、暖かい電気敷きパッドに包まれながら眠る。

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