原付で日本一周の旅 – 50日目|富山県庁 飛騨高山

雨のち晴れ
走行距離:297km(合計:10,020km)
使用金額:3,137円(合計:202,297円)



新潟県糸魚川市~岐阜県下呂市


5時30分起床。 ポツポツと小雨が降っている。 雨かよ…… だけどこの場所にとどまるわけにもいかない(思いっきり人通りのある公園なので)ので出発の準備をする。 朝食は食べてる余裕がない。
6時出発。 かなり小雨なので、レインコートは着ないで大丈夫かな…… そのまま走り出す。 しかし5分も走らないうちに雨が本格的に降り始めてきた。 慌ててレインコートと長靴を着用する。 これから旅人最大の難所「親不知子不知」なのに…… すぐに「それ」とわかるような道になってきた。 日本海の断崖絶壁に道が作られている。 トンネルが多く、カーブや急勾配も多い。 今は道が整備されていて問題なく通ることができるけれど、江戸時代とかにはここを歩いていた旅人が、強風や波によって、ポロポロと崖から落ちていたんだなぁと思う…… トンネルが多かったので、雨はあまり気にしないで走ることができた。 それと気づいたことがあったのだが、バイクの下向きのライトが切れている…… 上向きにすればつくのだが。 なんだかこのバイク、ライトに関しては弱いなぁ。 ライトが切れたのはすでに3回目。 いつもは構わずハイビームで走ってしまうのだが。 まぁ原付のライトの力じゃそれほど眩しくないでしょ。 もちろん昼間は点灯しないけれど。 そういえば、昼間ライトを消しているということは、それだけ電力を使わない。 とするとバッテリーがあがったりすることがなくなるわけかな…… パソコンと携帯を同時に充電しながら走ると、どんどん電力を失っていってしまいにはセルでエンジンがかからなくなるほど電力が低下してしまう。 この現象が回避できるのかなぁ。
難関の「親不知子不知」を通過した。 そして富山県! ついに東海地方までやってきたのか。
まずは富山県庁を目指そうと思う。 富山市に入った辺りで雨がかなり強くなってきた。 ちょっとどこかで雨宿りしたい…… しばらく走っているとパーキングを見つけた。 そこに避難。 東屋があって、水道やトイレもついている。 雨がおさまるまでここにいようかな。 お腹も空いてきたのでラーメンを作ることに。 それからHPの更新をする。 1時間くらいしたら雨が止んだ! 晴れ間も見えてきた!! よし、出発。 富山県庁はもうすぐだ。

富山市の市街地に入る。 そういえば新潟県からそうだったのだが、交通標識で「自動車 原付」というのを目にする。 例えば進入禁止、その下に「自動車 原付」と書いてある。 別にその看板をはずせば車両すべてが進入禁止になるから、つけないでもいいんじゃないかな?
それとも入ってくる原付がたくさんいるのだろうか?
二段階右折に苦労しながらも富山県庁に到着。 建物は4階建て…… だけど作りが古風でいい感じ。 まぁ富山だし…… すぐ前に「県庁前公園」という公園があり、ここはかなり立派だった。
富山県庁 富山県庁 県庁前公園

さてこれからどうしようかなぁ。 昨日の予定では、これから能登半島に向かう予定だったのだけど、今はそんな気分じゃない。 朝の雨で少しマイってしまった。 地図を見ていろいろ悩む。 岐阜県の方に行ってみようかな…… 岐阜県には帰り(九州や四国を回った後)寄ろうかと思っていたのだが、岐阜市だけよって、北部を走らないで終わりそう。 今日は北部を回って、岐阜市は帰りにしようかな。
とりあえず行ってみることに。
その前に郵便局に。 使わなくなった地図や道具などを送り返す。 これで荷物がさらに少なくなった! そして国道41号線を南下する。 すぐに岐阜県に入った。 飛騨地方の山々をぬって走る。 景色が素晴らしい!
片路峡 片路峡 飛騨の山々を行く 小坂ダム

そういえば「飛騨ナンバー」というのを初めて見た。 その存在すらしらなかった。 あと山形県で見た「庄内ナンバー」。 日本にはけっこうマイナー(失礼…)な地方のナンバーがあるんだなぁ。
この道はけっこう起伏が激しい。 登坂車線があって助かる。 相変わらずスピードが出ない状態だし。 荷物を減らしてスピードが変わらないどころか、さらに遅くなっている。 この前までは最高45km出たのだが、今では41kmしか出ない… これは重さが原因じゃなくて、バイク本体の原因だ。 6%の勾配だと速度が時速25kmしかでない。 このくらいの勾配がわんさかある。 かなりゆっくりのペースで走ることになってしまった。 10kmくらいずっと上り坂の場所があった。 ようやくピークを越えた。 あとは楽しい下り坂♪
しかし全開で走るのだが、エンジンブレーキに邪魔されて速度が50kmくらいしか出ない。 下りでスピードが出ないというのは完全にバイク自体の問題だ。
いったんエンジンを切って、重力に身を任せて進む。 エンジンブレーキがかからない分、スピードが出る。 普通に走るよりもスピードが出るとは悲しい……
そして「高山市」にやってきた。 ここは何気に観光地になっている。 何が見所なのかわからないけれど…… そういえば前にスーパーでバイトをしていたときに、友達と「飛騨高山ラーメン」というお店によく食べに行っていた。 そこには「ビックリパフェ」というピッチャーに山盛りになったパフェがある。 それを一人で食べるというのを挑戦メニューとして勝手に遊んでいたことがあった。 値段は1,500円…… 2回くらい一人で食べきったことがあったなぁ。 そういう名前のお店があるから、ラーメンが有名なのかな?

バイクの様子も見てもらいたいので市内をうろついてみることに。 街は木の香りがしていい感じ♪ あちこちにレンタルサイクルというのを見かける。 だけどいろいろ走り回ったが、観光するような場所はないように感じた……
駅前の交番でバイク屋の場所をたずねた。 さっそくバイク屋に向かう。 「速度が出なくなった」ということを伝えたら、足回りに問題があるのか、マフラーに問題があるのか、ばらしてみないとわからないと言われた。 スクーターの場合、単に「速度がでない」という症状で、考えられる箇所が4つも5つもあるらしい。 それに「うちには交換する部品がない、最低でも1週間はバイクを預かるようになる」と言われ、「手に負えないから都会のバイク屋で見てもらったほうがいいよ」と言われてしまった…… うーん。。。
「都会のバイク屋」かぁ…… このまま速度が出ないのは非常に困る。 しかもだんだん遅くなってきてるので、そのうち時速35kmしか出なくなるかもしれない。 これは修理に出したほうがいいかなぁ。
今は岐阜県の真ん中あたり。 ここから一番近くて都会というと名古屋か…… かなりコースを外れるけれど見てもらいに行ってこようかなぁ……
時間はすでに15時30分。 ここから名古屋まで110kmほど。 最短でも4時間かかる…… とりあえず名古屋方面に向かうことにした。

途中で「下呂温泉」という日本三大温泉地があった。 だけど今はそれどころじゃない。 「温泉?なにそれ、今はバイクが大事なの」という感じ…… そのまま名古屋方面に向かって突っ走る。
途中「道の駅 美濃白川」というところに寄る。 もう一度地図を確認して名古屋までの距離を調べる。 かなり遠い…… このまま走って今日たどり着いたとしてもバイク屋は閉まっているだろう。 名古屋市内で寝る場所を探すとなるとかなり困難が予想される。 大都会だから夜中に怖い若者が来るかもしれない。 今日行くのはやめよう。 とりあえず寝る場所を探す。 富山からずっと走ってきたが、とても公園があるとは考えられない。 道の駅も寝るには適してないし。 どこかないかな……
地図で調べると10kmくらい戻ったところに無料キャンプ場があるではないか! さっそくそこに向かう。 キャンプ場のすぐ近くに「道の駅 飛騨金山ぬく森の里温泉」というのがある。 その道の駅と向かいの建物、2軒の温泉がある。 これは入っていくしかないでしょう! まずはキャンプ場に向かう。 誰もいない……独占!! テントを建てて、荷物を全部置いていく。 これで空身になった。 この状態で走って速度がどれくらい出るのか…… 平地で時速44kmが限界。 やっぱまずいなぁこれ。
とりあえず道の駅の温泉に向かう。 この温泉も誰もいない…… またまた独占! 内風呂には入らず露天風呂に入る。 やっぱ中より外の方が気持ちいい!
キャンプ場に戻ってご飯を炊きながらラジオを聞く。 なんと台風21号が明日この付近を通過していくらしい。 キャンプ場に来て良かった…… 明日は待機だな。
テントの様子

ふりかけの夕飯を済ませる。 バイクどうしようかな、明日一日考えてみよう。

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