第40回香川マスターズ陸上競技選手権大会

曇り夜は気分が高揚して何度か目が覚めてしまった。 6時30分と40分にセットした目覚ましよりも早く、6時20分には起きてしまった。
ちょうど長男が香川県立総合水泳プールで大会があり、7時集合なので長男を送っていき、そのまま屋島に向かう。 途中香西の「さぬき麺市場」でかけうどんを食べる。
かけうどん

屋島には7時半くらいに着いてしまった。 受付は8時からなので早すぎる。 車のなかでスマホいじって時間を潰し、8時前に受付に行ったら、もうやっていたので受付を済ませる。
自分の最初の種目は1500mで10時20分から、招集完了は20分前の10時。 まだ2時間くらいあるが、これから気分を高めていったりアップをしていこう。
屋島競技場

室内競技場の棒高跳びマットの裏の方に三女から借りてきた陸上用のヨガマットを敷いて荷物をそこにまとめる。 さあ、アップをしよう。 早く起きたものの、朝から体が動くわけではないので、まずは2Fコンコースを1kmくらい歩く。 それから、サブトラックをゆっくり1000mくらい走った後に、100mくらいをスピードを上げて走る。 メイン競技場に戻ってきて、トラックを1周。
今日の目標は1500mが5分30秒。 トラック1周400mを88秒ペース。 100m22秒ペース。 なので、ペース感覚を掴むために、そのスピードで400m走った。 86.7秒くらいで走れたのだが、かなり呼吸があがって、このペースで1500m走れるのか非常に不安になってきた。

招集時間のちょっと前に招集所へ行き、招集所で係の人に「この靴で出られますか?」と、いつも履いているPUMAのSpeed LITE2を見せて計測や調べてくれたりしたのだけど、ソールの厚さが25mm以上あるし、世界陸連の靴承認リストにも載ってないのでNGと言われた。 これで慣れてないスパイクで出るしか無くなった。
だが、そのような人が他にも大勢。 ナンバーコール時に靴もチェックされるのだけど、ソールの厚さ25mm以上の人が10人以上はいたと思う。 そもそも昨年10月にルール改定になっているのを知らないっぽかった。
本来の競技会だと、規定の靴を使用できない場合はレースにすら参加することができないのだけど、今回はマスターズだし特別に「オープン参加」という形で走るのとタイム計測はすることができるみたい。 ただ、オープン参加なので、記録は非公認だし、順位もつかないので表彰もない。
だけど、多分賞状のことだけど「それがないんじゃ走る意味がない」と言って、審判に「裸足で走ってもいいんですか?」と聞いている人がいた。 審判は「靴が違反なので、その靴を使わなければ問題ないです。ただし、怪我しても責任は取れませんよ」と。 けっきょくその人は靴を履かずに走ることにしたようだ。

そして1500m。 走る時はポツポツと気にならない程度の雨が降っている。 ガーミンじゃない、いつも使っている時計を着けて挑む。 目標は5分30秒、400m88秒、最初の200mくらいはペースわからないので100m22秒を意識して。
スタート直後、いきなり集団が分かれるというか、キロ3分くらいの人たちが先頭集団を作る。 自分は人についていく実力もないし、自分のペースをしっかり作って守って走っていくことを意識する。
最初の100mは21秒くらいで通過、次の100mは20秒くらいで通過、そこから100mはタイムチェックしてないけど、最初の400mが82秒19。 設定88秒で、アップで86秒でけっこうきつかったので、これはオーバーペースだ…… 次は意識してペースを下げて走っていく。 700m過ぎた辺りで苦しくなってきた。 800mの通過が2分49秒、この400mは87秒30。 ほぼ設定ペース通りだが、キツイ…… ようやく半分なのだが、最後までこのペースもつだろうか……
1000mの通過は時計見る余裕なかったけど、タイムから逆算すると、3分37秒くらいのはず。 1100mでラスト1周の鐘を聞いて走っていく。 1200m通過は4分18秒。 この400mは89秒42。 僅かにペース落ちたが、もうかなり限界だ。 残り300m、だが、ここからスパートするのは長すぎる…… 非常に苦しい。 第三コーナー、第四コーナーを曲がってホームストレートに戻ってくる。
ラスト100m、できる限りのスパートをしたが、全然ペース上がらず、そのままゴール。
ゴールタイムは5分25秒29だった。 目標の5分30秒を切ることができて良かった。 キロ3分37秒ペースだろうか。 終わった後きつすぎて、何度かえずいて吐きそうだった……

今は10時30分くらいなのだが、次は11時40分から100m。 20分前の11時20分に招集完了。 体を落ち着けてから、100mの練習をしなくては…… だが、20分くらい経っても全然心拍数が落ち着かない。 まだ120くらいあるような感じがする。

室内競技場でスターティングブロックの練習していたら、何かの選手の男性が入ってきて「○○ありますか?」と叫んで急いで出ていった。 その時は聞き取れなかったのだけど「AEDありますか?」と言っていたのだということに、状況的にあとから気づいた。 そのあとトラックがバックしているような「ピーッ、ピーッ」という音がずっと鳴り響いている。 カートで用具を運んでいるのかと思ったが、練習の走りをしたあと外に出たら、1500mのスタート地点付近に人が集まってて「○○さーん、大丈夫ですかー」と大きな声が聞こえてくる。 「ピーッ、ピーッ」という音もそこから聞こえてくる。 2分おきくらいに数十秒音が止まって「心電図を確認しています、触らないでください」みたいな音声が流れて、また「ピーッ、ピーッ」と鳴り響く。 遠くからしか見てなかったが、ずっと心臓マッサージしているように見えた。 AEDの音は非常に大きく、自分は50m以上離れた場所にいるのに余裕で内容まで聞き取れるくらい。
陸上大会なので救護所などもあり「救護」と書かれたビブスを着た人たちが大きな声を掛けたり心臓マッサージをしたりしている。 数分したら、奥さんと思われる人が競技場内にスタッフと急いで入ってきて駆け寄る。 「○○さーん、奥さん来てくれたよ、○○さーん」と。 奥さんはすごい慌てているし泣いているように見えた。
さらに数分すると救急車の音が聞こえて、一番道路から近い第一ゲートが開放された。 救急車がトラック内に入って、そのまま倒れてるところまで走るっぽい。 救急車の姿が見えてきたが、第一ゲートは全開放されているが、救急車が入るには高さが足りず入ることができない。 裏側の道を通って、第二コーナーの裏に救急車が止まって、救急隊員が5人くらい入ってきた。 遅れてストレッチャーも入ってきた。

遠くからなのではっきりした情報はわからないけれど、心臓は動いて呼吸もしているらしい。 救急隊員が奥さんに「行きつけの病院はありますか?」と聞いていて、救急車は向かっていった。
今まで生きてきて、目の前で人が生死を彷徨っているのを初めて見たかもしれないが、かなり深刻な感じだった。
倒れた人がその後どうなったのかはわからないが、すぐに救命措置がされて心臓動き呼吸もしていたというので、脳にもダメージが無く、回復してくれるといいな。 そもそも1500m走って心臓に負担掛けたのが倒れた原因だとは思うので走ってなかったら倒れてなかったってのはあるけど、不幸中の幸いで倒れた場所が競技会中の競技場で良かったのかもしれない。 競技会中なので救護スタッフもいるし。 これが通常時だったら、プロの救護スタッフはいないし、訓練は受けてるだろうけどスタジアムの人が倒れてることに気づくまでに何分かかるか、平日午前中だとトラックにもほとんど人がいないので、救命措置がもう少し遅れたかもしれない。 普段の練習中で、その辺りの道路や河川敷を走っている最中に倒れたら、もっと状況は悪くなっていた可能性が高い。

その後、競技会は何事もなく継続された。
100mの招集ではみんなスパイクなのでシューズの規定問題も起きずに。 自分はスパイクのピンを1500m用の7mmから、短距離用の9mmに戻すのを忘れていて、招集のときに気付いたが、もう変えるのが間に合わない。
スパイクの効力が弱くなるかもしれないけど、もうこのままでいいや。 7mmのピンのまま100mに挑む。
スタブロは相変わらず位置がわからないので、適当に合わせて1本流しして、いよいよスタート。
「On Your Marks」で構え、「Set」で腰を上げ、ピストルの音で走り出す。 走り出した瞬間に両脇の選手が一気に前に行く。 ほとんどの選手が前にいるのが見えるが、とりあえず出せるだけの全力で走りきったが、もう足が終わってる感じがして、最後は走るというかもがいているような感じだった。
結果は向かい風1mだったけれど、13秒71。 スパイク履いてるし、正直13秒50は切れるんじゃないかと思っていたので、少々残念。

今は11時45分で、次は13時から200m、招集完了は12時40分。 また1時間くらい時間があるので、この間に補給。 ロールパン2つとウィダーインゼリーを飲んだ。 スタートの練習を5本くらい行って、200mの招集へ。 今度はピンを9mmに変えておいた。
200mを大会で走るのは初めてで、練習でも3回くらいしか走ったことがない。 100mですらギリギリなので、最初から最後まで全力で走るのは無理なので、100mくらいは力を抜いて走り、そこから頑張って走りたい。
自分は2レーンなのだが、スタートした瞬間に、1レーンの人に抜かれた。 1レーンの方が2~3mくらい後ろにあるはずなのに…… 結局200mもラストはもがきながらゴールだった。 結果は27秒93で、組最下位。 1位が24秒24なので、3秒半も差がついている。 短距離の3秒は27mくらいの差が着いているんじゃないだろうか。 自分がラスト50mを越えて少し行ったときにはもうゴールしているということになる。
100mでも200mでも、本気でやっている人のスタートは凄まじいな。 自分とは全然違う。 スタートだけで、余裕で1秒以上の差を付けられている。 短距離は全然練習やってないので改善点が山程ありそうだ。

これで自分の出場する種目は全て終わり。 最後まで残ってないのでいいので、ここで競技場から出る。 サブトラックでキロ6分半くらいで1200mくらい走って、400mくらいウォーキングやってダウンとした。

帰りは何かお昼を食べて帰りたかったが、モスバーガーになってしまった。 フィッシュバーガーという、マックでいうとフィレオフィッシュみたいなやつを食べながら運転してお腹いっぱい。
帰宅して荷物を片付けシャワーを浴びてからは図書館へ。 5冊返して5冊借りてきた。

目標にしていた大会が終わったので、今夜はビール飲み放題にしたいのだけど、明日は小腸カプセル内視鏡の検査があるため、20時以降の飲食ができない。 なので、必然的に禁酒となる、残念。
次の大会の予定はないが、来月申込みが始まる丸亀ハーフが目標かなぁ。 それまでに高松UD記録会もあるだろうけど、自分も初めてエントリーしてみようかな。

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