【徳島】奥祖谷二重かずら橋~丸石~次郎笈

雪今日は登山、4時45分起床、5時出発。
今日は次郎笈を登りに行く。 ただ、見ノ越から剣山経由ではなく、「奥祖谷二重かずら橋」というところから登山道に入り、丸石を越え、次郎笈を目指す。
なぜそんなところから? 理由は2つ。

・見ノ越まで車でたどり着けるか不安
先月来た時はかなりの積雪で、スキー場を過ぎたあたりでタイヤが轍から落ちて、まったく動けなくなってしまった。
運転技術が低いと言えばそれまでだが、そういうトラブルは避けたい。

・人のあまり歩いていないところでラッセル技術を磨きたい
上の通り。 ラッセル技術を身につけるには数をこなすしかないと思う。 人の歩いている山はトレースがあるので、無い山を目指したい。

という理由でこのルートになりました。

裏道で、財田付近で国道32号線に合流。 そのまま徳島県に入り、大歩危へ。 徳島県道45号線~35号線と走り、国道439号線へ。
徳島県の道路情報で、名頃~見ノ越は冬季通行止めという情報があったので、二重かずら橋を目指すなら、このコースしかたどり着くことはできない。

どれくらい道路に雪があるかな、と心配したが、国道439号線までは全く積雪はなかった。 439号線はところどころ積雪があったが、まったく問題ない程度。

名頃まで行ったが「冬季通行止め」の標識がなかったため、名頃ダムまで車で行った。 ここには看板があったので、こっから先は車で入ったらいけないだろうな、一応。

広い部分の路肩に駐車。 さて、登山開始。
凍りついた名頃ダム 三嶺

まずは二重かずら橋まで車道歩き。 名頃~かずら橋まで約2.6kmだったので、ダムからだったら1.8km程度か。 25分ほどで到着。 当然誰もいない。
奥祖谷二重かずら橋前

シーズン中なら橋を渡るのに500円かかるのだが、料金を徴収する人がいないためそのまま入らせてもらった。
「二重かずら橋」の名の通り、橋が2つあるのだが、橋を見に来たわけではないので、そのまま素通り。
二重かずら橋

さて、ここから登山道だ。 誰も歩いていないし、携帯も圏外なので気をつけていかなくては。 この付近は積雪もわずかで、沢沿いの道をゆっくり登っていく。 途中2mほどの巨大つららがあった。 落ちてきたら、マンガみたいに突き刺さりそうだ。 先端は鋭いし、かなりの重さがあるだろう。
巨大つらら

だんだん雪が深くなっていく。 とても気持ちがいい~ しばらく歩くと「国体橋」に到着。 積雪15cmくらい。
登山道 国体橋

ここからがこのルートでつらいところ。 グネグネと歩きながら一気に標高を上げていく。 地面には鹿の足跡しか残されていない。 鹿も登山をするのだろうか。 綺麗に登山道を歩いた跡がずっと続いている。

かなり汗だくになりながら、ようやく稜線まで出てきた。 西へ進めば「三嶺」、東へ進めば「剣山」だ。
100mほどのところに丸石避難小屋があるので、そこで休憩することに。 ここまでアイゼンつけないで歩いてきたのだが、ここから先は必要だろう、きっと。 装着して何か食べてから行こうっと。
稜線の分岐付近

しかし、小屋の中に入ろうとしたが、ドアが開かない。 鍵がかかってるのか? 避難小屋なのに? それとも凍りついてるだけか? サッシの雪を払ったが全く開きそうにない。 ダメだ…… 稜線はかなりの強風で一気に冷めてしまった。 とても寒い…… 小屋の裏側が風を避けられたので、そこでアイゼン装着。 ストックも準備する。 で、パンとおにぎりを頬張る。 国道の時点でけっこう風があったので、稜線はかなり寒いとは予想していたけれど…… ここからけっこう長い距離、稜線歩きをするのでかなり寒そうだ… 気温だけ見たらマイナス6度なのでそれほどでもないが…風が…
丸石避難小屋

ここからの道は景色が一気にかわった。 綺麗な樹氷の道を歩く、強風の中… 雪もけっこう深くなってきたけれど、下の方が固まってしまっているので、潜っても足首くらいまでしか潜らない。 これじゃ全然ラッセルする個所もなさそうだ…
樹氷の道

しばらく歩き、景色が開ける場所までやってきた。 通過地点の丸石は目前だ!
丸石は目前

丸石まで軽い登りがあり、丸石山頂。
丸石

寒いためそのまま素通り。 本当はここから剣山や次郎笈が綺麗に見えるはずなのに、吹雪いていて全く見えない。
剣山方面

丸石登山口分岐までけっこう下る。 そして、次郎笈への登りが始まった。 標高差300mほどか?
こちらの上りはけっこう積雪があり楽しめた。 小さな雪庇も出現。
雪の登山道 小さな雪庇

けっこう登るが、次郎笈の山頂は全く見えない… 景色が見えないのが非常に残念だな…
かろうじて剣山方面へのトラヴァースルートは見えた。
トラヴァースルート

で、ようやく次郎笈山頂に到着。 景色は全く見えず。 気温はマイナス9度。
次郎笈山頂

山頂は風を凌げる場所が全くないため、すぐに下山。
トラヴァースルート分岐のちょっと上に大きな岩があり、その岩陰で風が凌げることを、登ってくるときに発見したので、そこで休憩しようか。
ここでお湯を沸かし、温かいコーンポタージュと紅茶で体を温める。 おにぎりとクッキーを食べてエネルギーも補給。
岩陰で休憩

帰り道も全く景色は見えず… たまに見えて素晴らしかった景色でもこの程度。
丸石方面 樹氷地帯

帰りは楽チンであっという間に二重かずら橋に戻ってきた。

人が少ないことは想定していたが、次郎笈山頂で、誰にも会わないことは想定していなかった。 冬でもけっこう人気のある山なので、誰かには遭遇するかと思ったが……
しかし今日は雪がすごかったなぁ。 積雪ではなく、天候の方の雪。 フェイスマスクが欲しいと思った。
ラッセルトレーニングにもならなかったし、2月でこの積雪量。 少ないなぁ。

本日のコースタイム
08:00 名頃ダム
08:25 二重かずら橋
08:56~09:05 国体橋
10:10~10:26 丸石避難小屋
11:00 丸石山頂
11:17 丸石登山口分岐
12:19~12:25 次郎笈山頂
12:35~13:02 岩陰で休憩
13:29 丸石登山口分岐
13:50 丸石山頂
14:20~14:26 丸石避難小屋
15:10~15:15 国体橋
15:39 二重かずら橋
16:05 名頃ダム

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