【徳島】八面山~綱付山

くもりときどき雪今日は登山。 4時起床、20分出発。
徳島の八面山、綱付山に登山をしに行く。

国道438号線を走る。 今日は自転車を積んでいる。 綱付山を下山したら、自転車で車まで戻る。 自転車は綱付山下山したところに「犬石峠」に置く予定。 剣橋を左折し、県道260号線を走っていく。 大奥野を超えてから道が険しくなった。 だんだん路面に雪が残りはじめている。 これはマズイかもしれない……
しばらく我慢して走るが、これ以上進むのは危険に感じた。 そのため、ここに自転車を置くことに。 ちょうど川を渡った場所。 地図で目測で峠からの距離を見るけど、2kmくらいだろうか。 このくらいならここでも、いっか。

自転車デポ

そこに自転車を置いて、Uターン。 国道438号線に戻ってきて、来た道を引き返す。 津志嶽に登る、石鉄神社と書かれた大きな鳥居の手前が、国道の幅が広くなっていたので、そこに駐車。 今日はここから登る。
登山口まではけっこう距離があるのだけど、登山口の標高はここより少し高い。 自転車を押したまま車まで戻ることを考えたら、少しくらい歩いても帰りが楽な方がよい。
駐車地点


準備して出発。 まずは鳥居の目の前の道を進み、橋を渡る。 しばらくは舗装された道路が続く。 思っていたより、急な坂道だな、これ。
登山道へ向けて

しばらく歩くと、林道入口に到着。 ここから先は道路が舗装されていない。 そのまままっすぐ進んでいく。 道の傾斜は相変わらず。 途中で、荷台に犬を乗せた軽トラに抜かされた。 オレも荷台に乗せてほしいかもしれない。
登山道に向けて 登山道に向けて

しばらく歩き道が行き止まりに。 ここから登山道が始まる。 軽トラもそこに止まっていて、乗っていた犬3匹と、80過ぎたくらいのおじいさんが山を登っていた。
登山口

オレも後ろから歩きはじめる。 すぐに荷物用モノレールのレールが出現。 これ沿いを歩いていくことになるのかな。

荷物用モノレール

おじいさんを抜かすときに、ちょっと会話をした。 八面山に行くことを伝えたら、道を教えてくれたのだけど、方言がきつくて何を言ってるのかあまり分からなかった…… 「20mくらい左に登って」「まっすぐ行くと川に下りてしまう」「大きな岩があって50mくらい左に登って」くらいしか聞き取れなかった……

少し歩くと、こんな山の中に民家が! しかも犬が3匹つながれている。 ということは、人が住んでいるということか。 だから荷物用のロープウェイがあるわけか。 川の対岸から電線が通っているので、電気は通っているみたい。 ガスはどうなのかな… ガス会社の人、ここまでボンベ持ってくるのメチャメチャ大変そうだ。 民家のすぐ先を左手に登っていく。 ようやく八面山の看板が出てきた。 ここまで看板が一つもなかったので、合ってるのかちょっと不安だった。
そのまま道を進んでいくと、また民家が。 壁にはフライパンや鍋が大量につり下がっている。 そして、民家の軒下に道が延びている。 この道は、登山道じゃなくて、「民家に行く道か?」と思ったが、軒下を通りぬけて道は続いていた。 これが最終民家かな。 その奥からは樹林帯の中になっており「登山道」と札が下がっていた。
山奥の集落 山奥の民家 案内板


樹林帯の中も、数十年前までは人が住んでいた様子がある。 既に廃墟すら残っていないが、明らかに土台だった土地や、石垣が今でも残されている。
石垣 最終民家手前

その道を少し進むと、川岸に下り、反対側に渡るよう。 川を渡りしばらく歩くと、再び川を渡る。
徒渉地点

上流に向かって、川の左岸にたどり着いた。 そこに、大きな岩が出現。 登山道は真っすぐじゃなく、岩の手前で左に下り曲がっており、岩を回り込むように続いている。
先ほどのおじいさんの話がここで、ようやく繋がった。
「20mくらい左に登って」が、犬がいた民家のところの事だ。 「まっすぐ行くと川に下りてしまう」「大きな岩があって50mくらい左に登って」は、ここ付近の事だな。

岩を回り込んでから、道が激変した。 ものすごい急傾斜な道に変わった。 そして、ワイディングするわけでもなく、ひたすら真っすぐ道が伸びている。 歩いても歩いても、その道は続いている。
川の合った方に、別の尾根が伸びているのだけど、地図を見ると、最終的にはその尾根と合流するようになっている。 ということは、あの尾根の標高までは登らないといけないわけだな。 そこまでこの傾斜のまま進むのか…… 地図で見る限り、標高差が400mくらいあるように見える。
雪がちらちら降っている中、大汗をかきながら上がっていく。 きつすぎる……
途中で「八面山1km」の看板が。 あと1kmか、頑張ろう。 その後も急傾斜が続く。
巨大な木

ようやく、奥大野登山口から登ってくるルートと合流した。 つらかったなぁ……
奥大野登山道合流地点

そのまま山頂方面を目指す。 山頂のすぐ下に「八面神社」というのがあり、そこに廃屋があったので、ここで休憩することに。
歩き始めて休憩していなかったので、ここでようやく休憩。 廃屋の中は雪も風もしのげるのでゆっくり休憩できる。 まだ時間が早いが、もうお昼にしようか。
今日は山でゆっくり食事を楽しむのが目標だったので、インスタントラーメンを持ってきている。 さっそくお湯を沸かしてラーメンを作る。 仕上げに餅を入れて、カップラーメンの完成。
八面神社入口 八面神社 廃屋 醤油ラーメン

しかし、今日は風が全くないのに、気温がメチャメチャ低く感じる。 体感温度はマイナス5度以下。 メチャメチャ寒い。
ラーメンで体を温めて出発。 山頂はもうすぐだ。

最後は岩を這い上がるような感じで、山頂到着。 木々の切れ間から、素晴らしい山々の景色が楽しめる。 1300m峰とは思えない景色だな。
けっこう雪が残っている 山頂下の祠 八面山山頂 八面山山頂より 八面山山頂より

さて、今日はここで終わりではない。 そのまま東に歩いて「綱付山」に行くのだ。 地図では悪路あ1時間40分、となっている。
さて、進もうか。 そのまま山頂を通り過ぎて、けっこう急な道を下りていく。 普通なら問題ないのだろうけど、積雪が3cmほどあって、これが逆に滑る滑る。

しばらく歩いて、ふと疑問に思った。 この道あってるか?
一応道は続いているのだが…… コンパスで歩いている方角を調べると、なんと北に向かって歩いているではないか。 山頂から東尾根に行く予定だったのに、いつの間にか北尾根に迷い込んでいる。 これは戻った方がよさそうだ。 しかし、分岐らしきもの、あったかなぁ……?

とりあえず、戻ることに。 戻ってる途中に気付いたのだが、山頂に向かって左側、朽ちた看板が倒れていた。 その看板自体の文字は消えていて見えなかったのだけど、すぐ脇に壊れた祠が。
そこから、谷に向かってピンクテープが巻いてある。 こちらが正しいルートなのだろうか。 谷に見えてしまうほどの急傾斜だったのだけど、これが尾根へ続く道らしい。

かなりの急傾斜で、雪で滑る道を慎重に下りていく。 定期的にピンクテープが出現するので、少し安心。
尾根道 雪景色

しばらく歩き、広い広場に到着。 ここで道が無くなってしまった。 地図では尾根のすぐ左側を、東に進んでいく、ってなっている。 が、東に進む道がない…… 辺りを見回してみると、北北東方面に樹林帯に下りて行く道を発見。 ピンクテープが定期的に巻きつけてあるのを発見。 これで合ってるのかな? 進んでみるか。
この道は、けっこうなペースで下っていく。 なんどか北西方面に向いてみたりしながら、北東方面に歩いていく。 途中で、左右の分岐にぶつかった。 左にも道がある? 地図にはそんな分岐は載っていない。
しかも左=北西方面なので、明らかに違うだろう。 右=北東に進んでみるか。 が、少し進んだところでおかしいような気がしてきた。
この道、ちょっと下りすぎっぽい。 もう60mくらいは標高を下げている。 しかも、尾根が見えなくなりかけている。 地図上では、尾根から外れても20~40mくらいだろう。 ちょっと不安になったので、この道に入るところまで戻ることに。 意外に下っているので、戻るのに苦労した……

やっぱ道がなくても、尾根沿いに歩いていこうと思って、少し歩いたら、右方面に赤テープ発見。 これも定期的に巻かれている。 今度は、その赤テープを頼りに歩いて行ってみる。 道は尾根のすぐ下を東方面に進んでいる。 左手には大きな岩が続く。 が、途中で道が南東に向き始めた。 しかも、尾根より南側を進んでいる…… これも違うっぽいな……

再び先ほどの場所まで戻ってきて、もう道がなかろうと、尾根を突き進むことに。 これなら確実にたどり着けるはずだ。
少し進むと古い赤テープ発見。 これで合ってるっぽい。 よかった。

迷い込んだ2つのルート、どちらも林業関係者用のルートなのかなぁ……

尾根の岩場を越えて、ようやく安定した道になってきた。 この辺りはけっこう雪が残っている。 が、固く
なっているので、ラッセルなどは必要ないが。

そのまま尾根を東方面に歩いていく。 時々雪が強くなってきたりしながら、歩く。 が、なかなか遠いなぁ。 いったん、樹林帯の木の下で休憩もした。 迷ったところで時間を食って、既にけっこう時間が経過している。
謎の看板がけっこう落ちてる 尾根道 尾根道

水分と栄養を補給して、そのまま歩き続ける。 しばらく歩き、ようやく「綱付山」への分岐の看板が見えてきた。 この看板を南方面に進めば、下山する予定の犬石峠。 北東に進めば、綱付山だ。
綱付山分岐

とりあえず、山頂まで。 ここから数百m、標高差60mほどで到着。 この山からはあまり景色が見えなかった。 そのまますぐに分岐まで戻ってきた。
綱付山山頂

さて、あとは下山するだけ。 ここからの下山道も、めちゃめちゃ急だ。 危険すぎるので、ストックを出した。 アイゼンは付けるほどの場所でもないか。 慎重に下りていく。 少し歩き、1191mコルまで到着。 少し歩き、左右の分岐が出現。 地図にはこの辺りに「迷」マークが付いている。 他の人の登山記録でも「南西尾根に迷い込まないように」と書かれていたので、意識して南方面に歩くように気をつける。

ここからの先の道は更に急になった。 階段を下りているより急な道。 何だ、この道? 急すぎる…… 定期的にピンクテープはあるので、道は合っているのだろう……
ものすごい急傾斜を下りて行き、ようやく車道に到着。 が、ここはどこだ?
想定していた峠とは違う場所に出てきた。 しかも、車道、舗装されていないし。 むしろ林道といった感じだろうか。 雪解け水と泥でぐちゃぐちゃな地面。
林道に出た地点

携帯GPSなどで、現在地を確認したら、1191mコル付近から、真南に下りた辺りにいた。 犬石峠は直線距離で1km以上離れている。 登山地図で、その付近の道を確認したら、道は走っていた。 こんなところに下りてきてしまったのか…… まぁいいや、とりあえず犬石峠まで歩くこう。
道は上りこう配。 きつい……

けっこう時間がかかり、犬石峠に到着。 ここで休憩し、自転車を目指す。 自転車もけっこう遠いんだよなぁ…… だけど、ここからは下りこう配なので、先ほどよりは楽だ。 おにぎりを食べながら自転車を目指す。 この時間になったら、路面の雪は全て溶けていた。
犬石峠

30分ほど歩き、自転車到着。
自転車
さて、あとは車まで楽しいサイクリングの時間。 が、自転車の後輪ブレーキが全く効かないではないか。 全て握ってもブレーキが全くかからない状態。 道はけっこう急な下りなので、常時ブレーキかけていないとスピードが出すぎて転倒しそうな道なのだが…… 前輪のみのブレーキで、なんとか乗り切った。 しかし自転車で常時前輪ブレーキっていうのも恐ろしいな…

思っていたより時間がかかった今回の登山。 まぁそれは道に迷ってしまったせいだけど……
そして1300m峰と甘く見ていたが、想像以上に急傾斜でビックリした。

本日のコースタイム
07:34 国道438号駐車地点
08:10 八面山登山口
09:54 奥大野方面合流
10:03~10:33 八面神社
10:44 八面山山頂
12:29~12:33 休憩
12:53 犬石峠方面分岐
13:07 綱付山山頂
13:20 犬石峠方面分岐
13:33 1919mコル
14:19 林道に下山
14:55~14:57 犬石峠
15:36 自転車デポ地点
16:12 国道438号駐車地点

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