【徳島】八面山

雪昨夜から月曜日にかけて、40年ぶりの大寒波が西日本を襲っている。 災害が警戒されているほどの寒波、食料などは3日間分くらい用意しろとニュースで言われるほどの寒波が襲ってきている。 そんな今日、登山に行く。 今シーズンは暖冬で、雪がほとんど無い。 この寒波で雪が降ってくれるだろうか? 新雪が期待できるので、徳島の黒笠山に行こうと思っている。 5時10分に起床して、5時半に出発。
大寒波の割に、家付近は全く雪が降っていない。 ただ寒いだけだった。
が、高松空港の裏辺りから、地面が徐々に白くなり始める。 最初は数mmだった雪が、国道438号線に出る頃には5cmくらい積もっている。 この時間なのでまだ除雪もされていない、国道を徳島方面に走っていく。
まんのうでマイナス6度

三頭トンネルに向けての登りで一気に積雪量が増えた。 路面には20cmくらい積もっており、タイヤ跡をたどっていくのだが、フロントバンパーが路面の雪を跳ね上げて、それがフロントガラスに常時かぶっているような状態になり、ワイパーを早く動かさないと前が全く見えない。 しかもフロントガラスに雪がつくと、一気に温度が低下して、ガラスがすぐに凍りつく、そして前が見えない…… 雪を跳ね上げない速度、時速30kmも出せないスピードでゆっくりと登っていく。

なんとか三頭トンネルまで到着したが、これは徳島側に降りてしまったら、再び香川の方に、戻って来られないんじゃないか、というくらい雪が降っている。 戻ろうか悩んだが、このまま行ってしまえ。 徳島側も積雪が凄まじく、滑らないよう慎重に下っていく。 徳島道は通行止。 ラジオのニュースで聞いたのだけど、川之江JCTを中心に高知道も松山道も徳島道も通行止らしい。 あの辺りは山が深く、2014年12月に大雪で100台以上立ち往生したのも、その当たりの地域だったはず。
三頭トンネル徳島側

美馬IC付近のローソンで朝ごはんと昼ご飯を買う。 このローソンの駐車場でも10cmくらい雪が積もっている。 少し駐車場で休憩して、先に進む。
この辺りでこんなに雪景色になっているいのは初めてかも知れない。 真っ白な貞光駅を見て、国道438号線へ。 国道438号線自体は、けっこう雪が降る地帯なので、こちらは見慣れた景色だった。 真っ白な鳴滝を見て、どんどんと奥に進んでいく。 この当たりの雪は見慣れているとはいえ、一宇役場付近で、10~15cmくらいは積もっているのを見るのは年に1、2回くらいしかない。
ローソン駐車場 貞光駅 鳴滝 一宇 国道438号線

国道438号線から、黒笠山方面に向かう県道261号線へ。 この道は車の行き来が少ないので、タイヤの跡がついているか心配……
しばらくは走れたものの、橋を越えた商店の前で、タイヤ跡はなくなる。 タイヤ跡の無い、積雪20cm以上の道を、この車じゃ走ることができない。 距離が近いならまだしも、ここから登山口までは6km以上ある。 車で突入するのは現実的じゃないし、歩けない距離じゃないけど、黒笠山の難易度を考えると、登山口まで6km以上歩くのも現実的ではない。
なので、登山口に辿りつけず、黒笠山は敗退となった。
タイヤ跡が消える 車の状態

別の山に行かなくては。 この付近だと剣山付近か八面山か津志嶽になる。
ここでこの積雪だと、除雪車が入っていないかぎり、国道438号線のヘアピン地帯は通過できないな。 なので剣山付近は無し。 つづろ堂からの丸笹山ルートもあるが、あそこはあまり歩きたい気分じゃないので無し。
となると、八面山が有力候補だな。 国道を少し戻って、路肩に車を止める。
津志嶽のある久藪方面に上っていく道路も、タイヤ跡がついていないので、向かうのは無理っぽいな。 八面山一択だ。
八面山の九藤中登山口に向けての車道もタイヤ跡が無く、オレの車で入るのは無理っぽいが、国道から登山口も過去に一度歩いているし、それほど遠い距離でもない。 今日は国道から歩こう。
路肩に駐車 久藪方面もタイヤ跡が無い

外は雪が降っているので、車内で準備をして出発。 雪なので、薄い手袋の上に撥水手袋を重ねて装着する。 手袋を濡らしてはいけない。
足跡も、タイヤの跡も無い、九藤中登山口に向かって歩いて行く。 積雪は20cmほど。 登山道じゃなく、車道なので、傾斜はそれほどでもないし、これくらいの積雪なら普通に歩いているのとほとんど変わらない。 そう思って一歩一歩踏みしめていたら、すぐに後ろから車がやって来てしまった。 避けて車が先に行ったのだけど、綺麗な新雪の道路は、タイヤの跡がついてしまった…… 見た目的には悪くなってしまったが、タイヤ跡を歩いたほうが圧倒的に楽ではある。
タイヤ跡を踏みながら登山口に向かって歩いて行く。
20分程歩いて、道路から未舗装路へ入る場所までやってきた。 ここから登山口がもう15分程。 未舗装路はガタガタな道で結構傾斜が急な場所があるので、少し滑りながら歩いて行く。 そして登山口に到着。 さて、ここからがいよいよスタートだ。
九藤中方面もタイヤ跡が無い 車が通過した 登山口方面 九藤中登山口

樹林帯の中に設置された、荷物用モノレールの脇を歩いて行く。 しばらく歩いて、たまに人に遭遇する民家に到着。 ここの軒先を借りて休むことに。 木のほうきが置いてあったので、それで雪を払って座って休憩をする。 柱の横に温度計がかかっていて、気温はマイナス6度を指していた。
登山道は雪で少し滑るので、ストックでも出すか。 7月に新しいストックを買って、たまに使っていたのだけど、スノーバスケットを着けて使うのは初めて。 前まで使っていたブラックダイヤモンドのとは少し違くて、スノーバスケットをつけるのに苦労した。
荷物用モノレールと登山道 民家 マイナス6度

民家の裏からどんどんと山の奥に入っていく。 最終民家を越えて、沢沿いへ。 渡渉ポイントを通過して山の中をもう少し歩くと、もう一度渡渉ポイント。 滑らないように慎重に渡り、少し歩くと大きな岩のある場所が出てくる。
石垣 渡渉ポイント 2つ目渡渉ポイント 大岩

この岩を左から回りこんで尾根に上がって、あとは尾根を一直線に歩いて行く。 八面山は、そこが真骨頂の山。 高低差は400mくらい、夏場で早く歩いても1時間以上はかかる苦難の道のりだ。 傾斜もかなり急になるし、これくらいの積雪だと雪を踏みしめてほぼ地面まで足がついてしまう。 そして枯れ木や枯れ枝、岩などでめちゃめちゃ滑る。 今回はアイゼンの出番だな。 昨シーズンもほとんど使う機会の無かったアイゼンを、久々に装着する。
そして、尾根道に挑んでいく。 歩幅を狭くしてストックでバランスを取りながらどんどんと歩いて行く。 猛烈な寒波が着ているとはいえ、所詮まだ1日目。 今年の冬は暖冬でほとんど雪が降っていない。 1日雪が降ったとしても、例年のように週に何度か1ヶ月以上降り続いている山ほど雪は積もっていない。 樹林帯で20cmくらい、木々が無い場所でも30cmくらいしか積もっていないので、ラッセルという程度のものでもないし、足をあげるのも苦労しないし、あまり張り合いがなかったけど、テクテクと登って行く。
尾根道

八面山山頂まで1kmの看板を通過し、巨大なブナの木を通過し、尾根道の終わりが近づいてくる。 もうちょっとだな……
そして奥大野方面の登山道と合流した。 ここから八面神社はもうすぐだ。 アップダウンがほとんど無くなって、八面神社に到着。
山頂まで1km看板 巨大ブナ 白い景色 奥大野登山口方面分岐 八面神社 八面神社

先に山頂に向かってから休憩にしようかな。 山頂までは10分もかからないので、荷物は置いていくことに。
廃屋があるので、ここに荷物を置いて、空身で山頂に向かう。 山頂手前の岩場は流石に慎重になったけど、無事八面山山頂に到着。
雪が降っていて景色は全然見えない…… すぐに廃屋まで戻ってくる。
さて、お昼ごはんにしよう、お腹が空いた。
廃屋 廃屋の中 八面山山頂

温度計が無いからわからないけど、さっきの民家でマイナス6度だったので、この辺りはマイナス10度にはなっているだろうか?
廃屋で扉すらないけれど、雪がしのげるのが非常にありがたい。 風も無いし、休憩用にダウンジャケットを着込んでいるので寒さは無いな。 手足の指先が冷たくて痛いくらい。

お湯を沸かしてインスタントラーメンを食べて、お茶を沸かしておにぎりを食べて、チーズを食べて、豪華な昼食となった。 ガスカートリッジは、EPIのエクスペディションという、マイナス20度まで耐えられるやつを持ってきたのだけど、最初ガスが出てこなくて焦った…… なんとか火がついたが、全然ガスが出てこなくて火力が弱い。 少量の水をお湯にして、ガスカートリッジにお湯をかける。 ガスカートリッジ自体が猛烈な冷たさで、これがガスの気化を妨げていた。 気化熱ではないけれど、ガス缶の圧力の関係でまたすぐに冷えてしまって、水が付いた状態だと、今度は凍りついてしまうので、水気は拭き取る。
普通の人は、どうやって冬山でのクッキングを楽しんでいるのだろうか? 気温が猛烈に低くても火を付ける方法とかあるのだろうか?
インスタントラーメン

たっぷりご飯を食べて、暖かいものも摂って、荷物を撤収して帰ることに。 帰りは滑るけれど、逆に地面に引っかかったりして危なすぎるので、アイゼンは外して下りることにしてある。 アイゼンはしまってあるので、尾根道はストックを上手く使いながらグイグイと下りていく。
あっという間に大岩まで降りてきて、2回渡渉ポイントを通過、登山口側の渡渉ポイントでタイムを計る。

民家も通過して、すぐに登山口まで戻ってきた。 さて、ここから国道までが、またちょっと距離があるので面倒だな。
民家

けっきょく今日は一日中雪が降っていた。 車にどれくらい雪が積もっているだろうか? そして、止めてから7時間くらい経っているけれど、車は路肩から脱出できるだろうか?
国道438号線に向けて歩く

そんな心配をしながら車に到着。 道路にはちょうど除雪車が入っていて、路面の積雪はある程度取り除かれていた。 が、除雪車がどかした雪の一部が、路肩にあったので、脱出するのの妨げになるな。 その前に、エンジンをかけて暖気とフロントガラスを暖めなくては……
除雪済み 車の様子 雪を払い落とす

車のキーはザックの内側に入っているが、ドアをタッチすると開く「スマートエントリー」というシステムが搭載されているので、ザックを背負ったままドアを握れば開く、のだが、なぜか開かない……
仕方なくザックをおろして、車のキーを取り出して「開くボタン」を押すが全く反応しない…… あれ?? 何度かやるがドアが反応しない……
キーから、物理的な鍵を取り出して、鍵穴に挿して回して鍵を開ける、ドアも開ける。 エンジンをかけるには、キーを車の内側において、ブレーキを踏みながらエンジン始動スイッチを押すのだが、それも反応しない……
キーをエンジン始動スイッチに接触させると反応する仕組みがあるので、その状態でエンジンを始動させて一安心。

どうやら寒すぎて、キーの電池が消耗状態になってしまっていたようだ。
ザックの中に入れてある、2Lのペットボトルの中に氷ができるほどの寒さだもんな、ザックの中でさえ……

車が暖まる間に、車の雪を払い落として、足で雪をどかして出口を作る。 レインコートを外で脱いで、後部座席で靴とスパッツなどを脱ぐ。
さて、帰ろうか。 路肩からでるのはすんなり出られてよかった。 運転は大丈夫だろうけど、問題は徳島から香川に抜ける国道438号線が通れるかどうかだな。
それが心配だったが、通行止にはなっておらず、無事香川県に帰ってこれた。 通行止になっていなかっただけで、除雪されてなかったので、雪が20cmくらい積もっていたが……
道の駅ことなみにある温泉設備などは、閉館していた。 従業員も来られないのかもしれない。 道の駅の駐車場には大量に雪が積もっていたので、家族連れが多く遊んでいた。
三頭トンネル手前 道の駅ことなみ 道の駅ことなみ

そんなで17時過ぎには家に到着。 家についてもオレの車は雪だらけだったので、子供たちがその雪を使って雪合戦をしたり、ミニ雪だるまを作ったりして、大喜びしていた。

本日の登山、黒笠山には行くことができなかったが、積雪量を考えたら、本格的な冬山には及ばないので行けなくて良かったかもしれない。
登山の積雪自体は大したこと無かったが、登山口までの積雪に苦戦したのと、登山中も温度が低くて、それが少し辛かった。 このまま冷え込みが続いて、どんどん雪が降って、2月中には本格的な冬山になってほしい。 厳冬期の黒笠山に登りたい。

本日のコースタイム
08:19 国道438号線駐車地点
09:00 九藤中登山口
09:30~09:51 民家で休憩
10:19 渡渉ポイント
10:39~10:49 大岩
11:26 山頂まで1kmの看板
11:59 奥大野登山口方面分岐
12:12 八面神社
12:24 八面山山頂
12:31~13:13 八面神社
13:31 山頂まで1kmの看板
13:54 渡渉ポイント
14:26 九藤中登山口
15:00 国道438号線駐車地点

【徳島】八面山

晴れ今日は登山、4時50分と5時20分に目覚ましが鳴るが起きられず、大幅に寝坊して8時起床…… もうこんな時間になってしまった、この時間じゃ登られる山が限られてくるな。
すぐに準備をして出発。 この時間じゃ愛媛は無理なので、徳島方面に向かいながらどの山に行くか考える。
近場の登山口じゃないと無理だな。 そうなると候補は2つ。 八面山か津志嶽か。 津志嶽はどうも登る気分がしないので、八面山に向かう。

登山口付近の駐車できる地点に駐車し、出発。 少し上の車道には他県ナンバーの車が止まっている。 こんな所に止めるの、登山者くらいしかいないだろうから、誰か登っているのかな。
時刻は9時56分、こんな時間になってしまうとは…… まずは登山口に向けて歩いて行く。

登山道途中にある、民家の人が、登山口まで軽トラックで入っているのを見たことがあるが、おそらく11月の大雪で倒れたであろう木々が行く手を阻むヶ所があった。 登山口まで車で入るのは無理だね。
登山口から山の中に入っていく。 登山道もけっこう荒れている。 途中の民家跡や民家の所に人工的な柵がしてあったりするのだけど、その柵も倒れていたり。 去年の雪は相当だったんだな……
痛車 倒木

駐車地点の上に止まっていた車はやはり登山者のようで、地面にわずかに積もって雪に足跡がついていた。
荷物用モノレールの終点付近の民家の裏側を上がって歩いて行く。 再び森の中に入るのだけど、さっきまであった足跡が無くなっている…… 看板は出ているのだけど、初見でこの登山道と看板を発見するのは難しいので、そのまま真っすぐ川の方に歩いて行ってしまったのだろうか…… しばらく歩くと、川の方から正規の登山道に戻っていく足跡が残っていたので復帰したっぽい。
最終民家手前でも倒木があった。
登山道 集落跡 最終民家手前の倒木

渡渉ポイントで少し休憩。 朝方は寒かったが、日中は暑そうだ。 フリースを脱いでザックにしまう。 水分補給して先を目指す。
2つ目の渡渉ポイントを越えて、大きな岩を回りこんで、さぁここから八面山の本格的な登りが始まる。
先行者はアイゼンつけているみたいだけど、積雪5cmくらいで雪は固いけど、これくらいならステップで対応できるな。
ここからはひたすら尾根を登っていく。 ほぼ一直線の道で、傾斜がきつくかなり辛い道になる。 ここは心肺のトレーニングがてら、一定の負荷をかけながらノンストップで歩くことを目標に進んでいく。
鼻呼吸じゃ追いつかなく、口で呼吸が必要な程度、かつ太ももが耐えられるくらいの速度でひたすら歩いて行く。
大岩回りこんでから本格的な登山道

残り1kmの看板までは順調に到着。 ここから先は、数センチのクラストの上に5cmくらいの積雪があったりで、今までのキックじゃ対応できない箇所が出てきた。 もっと力強く踏み込まないといけず、キックが辛かった。 残り1.0kmの看板の写真撮る以外はノンストップで、奥大野方面の分岐まで到着した。 かなり負荷がかけられた感じがする。
山頂まで1.0km看板 奥大野方面分岐

ここから八面神社までは、すぐに到着。 神社には先行者がいたので少し話をした。 もう山頂には行ってきたみたい。
オレも山頂を踏んでくるか。 ここから先は雪が増えるのだけど、クラストの上に30cmくらい積もっているだけだったので、苦なく山頂には到着。
そういえば、最近テレビで見たのだけど、クラストしているところの上に積雪があること、なんか用語があったはずなのだけど、なんていうのだっけ……調べなくてはいけない。
八面神社

山頂の景色を楽しんで、神社まで戻ってくる。 先行者は帰り支度をしていて、下山していった。
いつも、山でお昼ごはんを食べる時は、インスタントラーメンを作って食べるのだけど、駐車して登山に出発する時点で気づいたのだけど、コッヘルを忘れてきてしまった。
水、ラーメン、ガスストーブは持ってきたのに、肝心のコッヘルが無いとは…… コッヘルの中にガス缶が入っているので、火をおこすことも出来ない。 なので、車に一式置いてきた。
そんな理由があり、今日はお昼ご飯にラーメンを食べることができない。 が、全然お腹すいてないので、おにぎり1つ食べただけだった。
八面山山頂 赤帽子山方面 綱付山方面

さあ、下山しようか。 尾根道をひたすら登ってきたけど、ここを下っていかなくてはならない。 滑りそうで怖いのだけど、ストックを上手に使って身長に下りていかなくてはならないな。
残り1kmの看板まではけっこう滑りながら下りていけたが、そこから先はクラストしてる箇所もなく、地面が見えている場所もあったので、そのまま普通に下りてきた。

渡渉ポイント越えたらもうほとんど雪は残っておらず、普通の登山道を歩いて駐車地点まで戻ってきた。

今日の登山、寝坊しすぎてちゃんと計画通りの山には行けなかった。
山自体は3時間ちょっとくらいしかいなかったけど、登山で見たらダメダメだけど、トレーニングとして見たら、心肺にけっこういいトレーニングができたのではないだろうか。
まだ2月上旬なのに、この積雪じゃ、もう高い山に行くしかないなぁ。 今シーズンは昨年末はすごい雪が楽しめたけど、年が明けてからは雪も少なくちょっとがっかりな感じ。
あと4週間くらいで四国の冬が明けてしまうので、それまでに楽しんでおかなくてはならない。

本日のコースタイム
09:56 駐車地点
10:06 登山口
10:38~10:41 渡渉ポイント
11:12 山頂まで1.0km看板
11:33 奥大野方面分岐
11:40 八面神社
11:52 八面山山頂
11:59~12:15 八面神社
12:47 渡渉ポイント
13:10 登山口
13:18 駐車地点

【徳島】八面山

晴れ今日は会社の人と登山。 6時5分起床、6時15分出発。 会社の人の家に7時に迎えに行く約束になっている。 家出るのだいぶ早いが、近くで仮眠でもして待っていよう。
6時40分くらいにはついてしまい、近くで20分くらい寝て7時に迎えに行った。

今日の登山は徳島の八面山。 この時期で、雪のない山を探したら、標高の低いこのあたりなら大丈夫だろうということで、この山を選んだ。 だが、一昨日、昨日と猛烈な冷え込み+雨だったので、雪が降っていないことを祈る……

2時間程度で八面山の九藤中の登山口付近に到着。 ここから登山口までは荒れた道路を入って行かないといけないので、車は手前の十字路に止めていく。
準備をして出発。 まずは登山口まで。
そこそこの傾斜の細い道をゆっくりと登っていく。 夕べ、雪が降ったようで、所どころ雪が見える。 この場所でこの積雪だと、上の方は大丈夫だろうか…… だんだんと気温が上がっていくだろうから、少しでも量が減っていればよいが……
駐車地点

登山口まで到着し、ここから山の中へ入っていく。 この時点での積雪は2cm程度。 雪がある場所もあるし、無い場所もある。 これくらいなら大丈夫なのだけど。 数十分歩いて最初の民家まで到着。 てっきり住人はいなくなっていると思っていたのだが、今日は奥さんとお爺さんがいた。 家の前にいた犬5匹くらいに吠えられまくり。
登山道 集落の跡 石垣

民家の裏から続く道で、再び山の中に入っていく。 最終民家を通り過ぎ、本格的な山の中へ。
平坦な道を歩き、2回渡渉する。 ここから、岩をグルリと回り込んでからが、この登山道の核心部へと入っていく。
ほぼ一直線に続く登山道。 傾斜は結構きつく、ひたすら登りが続いていく。 雪もだんだんと多くなって、積雪が10~15cmくらいに。 途中で休憩を2回入れて、ようやく奥大野方面との登山道と合流した。
ここから八面神社まではもうすぐ。 八面神社まで歩いて、そこでお昼休憩に。
登山道 山頂まで1kmの看板 ブナ 奥大野方面分岐 鳥居

ここは風もなく、太陽がポカポカで気持ちがいい。 インスタントラーメンを食べ、おにぎりを食べ、ゆっくりと休憩する。 さぁ、目指す山頂はもう200m先だ。 最後にちょっとした岩登りがあり、山頂に到着。 山頂からは、天神丸や赤帽子山、丸笹山まで一望できる。
八面山山頂 山頂からの景色

さて、山頂も踏んだし、戻ろうか。 帰りは雪がだいぶ緩くなっていて、かなり滑りながら下りていく。 急な区間を通過し、そこを超えたら雪はほとんど無くなっていた。
犬がいた民家は、無人になっていた。 雪解け時期なので、家の様子を見に来たのだろうか?
無事登山口に下りて、車まで到着。
朝とは景色が大違い

3月末の今回の登山、雪が無い前提だったのに、前日に降ったらしい雪があって、ビックリした。
ただ、この雪ももう最後だろう。 これからは春山に。 緑の美しい季節へと変わっていく。 気温もどんどんと上がっていき、装備もがらりと変わるけど、春は春で景色が綺麗なので、もっと楽しもう。

本日のコースタイム
08:58 駐車地点
09:11 登山口
09:55~10:04 最終民家
10:59~11:05 山頂まで1kmの看板
11:44 奥大野方面分岐
11:55~12:34 八面神社
12:47~12:55 八面山山頂
13:40 山頂まで1kmの看板
14:05~14:10 休憩
14:58 登山口
15:04 駐車地点

【徳島】八面山~綱付山

晴れ今日は登山、5時10分起床、20分出発。 先週結構疲れた登山だったので、今週はちょっと軽めに。
八面山~綱付山の縦走をすることに。 下山口となる、犬石峠に自転車を置いて、国道438号線、石鉄神社の鳥居付近に駐車。 登山口まで車で上がってしまうと、自転車で坂道を登ることになってしまうので。

先日、カメラマンの男性と会って話をして、山にカメラを持って行ってみようかな、と思い、今日はデジタル一眼レフを持ってきた。
いつもは防水のコンパクトカメラを愛用しているのだけど、性能で見ると全然違う。
ただ、一眼レフはでかくて邪魔。 常に撮れるよう首から下げたりしていたら、登山どころじゃないかもしれない。 しかも雨降って来たらちゃんと防水もしないといけないし。
そんなわけで、一度も一眼レフを山に持って行ったことがなかったし、持って行くつもりもなかった。 今回、初挑戦。

駐車地点からまずは登山口まで登っていく。 ちょっと距離があり、写真を撮りながら歩いていく。 が、ずっと登り坂なので、汗が…… 途中で軽トラのお兄さんに声をかけられたり、シニアカーのおばあさんに声をかけられたり。
今回の登山口となる「久藤中」に行く道を歩いているのだけど、この道の先には集落があるだけで、抜け道になっていないので、知らない人が来たから声かけてくれたのだろうか?
貞光川 登山口に向けて 日差し 木材 廃車 登山口に向けて 廃車 荷物用モノレール

40分ほど歩き、ようやく登山口に到着。 さて、ここから登山道。
しばらくは荷物用のレールが横を通っている。 20分くらい歩いて、無人の民家2軒に到着。 初めてこの山に登った2年前の春、登山口で軽トラの高齢のおじいさんと遭遇した。 そのおじいさんは犬を2匹連れ、この民家まで歩き、入っていった。
家の前には鎖につながれた犬が5匹くらいいた。
それが今は、家は立ち入り禁止の張り紙がしてあり、犬がいる形跡もない……
これはひょっとして……
登山口

2軒の民家の裏手に回るよう登山道は続いている。 そこからさらに歩き、最終民家に到着。 この民家の軒下を通過し、本格的な山道へ。

徒渉ポイントを通過した所でいったん休憩。 カメラが邪魔すぎる…… かといって、ザックの中にしまったら、ほとんど撮るチャンスが無くなってしまうし…… もうしばらく、首から下げて頑張るか……
登山道 集落跡 立ち入り禁止の家 立ち入り禁止の家 登山道 沢

山道を少し歩いて、再び徒渉。
さて、この山はここからがきつい。
登山地図によると、この地点の標高が800mくらい。 ほぼ一直線に八面神社まで登る。 八面神社の標高は1300mくらい。 一気に500mも標高を上げなくてはならない。
グネグネした道ならまだしも、ここの登山道は一直線だ。
気合を入れて歩いていく。 が、汗が噴き出す。 ずっと同じ景色で写真を撮るような場所もない、カメラが邪魔だ…… 八面山まで残り1kmの看板でいったん休憩し、一気に尾根まで駆け上がった。 ようやく八面神社に到着。
このまま山頂まで上がってしまおう。
テープ 登山道の案内 根っこがすごい 八面神社 廃屋 廃屋の中 八面神社

八面山山頂に到着。 景色はいいはずなのだけど、今日は白く霞んでいてあまり見ることができない。
休みたいが、さっき休んだばかりなので、もうちょっと先まで歩いてから休もうか。
八面山山頂

ここから綱付山までは山稜を歩いていく感じなのだが、2年前に思いっきり迷った。
なので、どこの道を下りていくのかなどは完璧に覚えている。
八面山山頂手前の岩場から、谷の方に向かってピンクテープがつながっているのだけど、道らしいものは見えなかった。 テープも新しいし、たぶんそっちが本来のルートなのだろうけど、そっちは歩いたことが無いので、前回見つけた方の道で歩いていく。
山頂越えて2分ほど歩き、5mほどの小ピークがある。 そこの右手に壊れた祠がある。
その祠から、一気に真下に下りていく。 こちらもテープが所々に見えるのだけど、古いのばかりなので、あまり利用されていないのだろう。
ここを道なりに下りていくと、最終的には南方面からの道と合流する。

この合流してからすぐの所でも2年前迷ってしまった。
ピンクテープはそのまま北斜面を緩やかに下っていく。 そのテープ通りに歩いて行ったら、下りすぎて、どうやらこのまま下まで下りてしまう様子だった。
北斜面ではなく、緩やかに南斜面を歩いて行っても樹林帯の中で道もなく、最終的には岩場に行きついた。
正解は山稜を真っ直ぐ登っていく。 目印となるテープなどは一切なかったのだけど、これが正解ルート。

一旦岩場の上に出て、再び樹林帯に入る。
ここからは山稜も広くなり、道に迷うようなところはないはず。
山稜 山稜

途中で休憩。 今日はインスタントラーメンを持ってきてある。
めちゃめちゃ暑いが、熱いインスタントラーメンを食べてエネルギー補給。
インスタントラーメン

さて、綱付山を目指そうか。 少し歩くと、犬石峠との合流地点に到着。 綱付山はもう目前。 またここに戻ってくるので、ザックはここに置いて、空身で綱付山山頂まで行ってきた。 山頂からは全く景色見えず……
犬石峠方面分岐 登山道 綱付山山頂

さて、あとは犬石峠に下りるだけ。
ここからの道も、前回迷ってしまった。 誤って変なところを下りてしまい、最終的には通行止めの林道に下り、犬石峠までエ1時間近く歩くことになった。

今年になってから、犬石峠~綱付山のピストンをしたので、道は分かっているつもりだった。
が、大きな岩が3つほど転がっているあたりから、向かって右手方面にピンクテープが続いている。 従って斜面を下りて行ったが、どう見ても登山道っぽくない道になってしまった。 これは間違っている感じがしたので、岩が3つある付近まで登りかえして、目印はないけど、そのまま真っ直ぐ歩いて行った。
やはりこちらが正解で、しばらくしてテープを発見。 そのまま無事に犬石峠まで下山することができた。
登山道 犬石峠 自転車

地図上では悪路なので、道には迷いやすいのは承知なのだけど、一瞬であれ迷ってしまったのは残念だった。 もっとルートを見つける力を身につけなくては。

ここから駐車地点までは自転車で下る。 約15kmの下り坂、風が気持ちよく、30分ほどで車に到着。
今日はそんなに長い登山じゃなかったのに、持ってきたお茶2Lを飲み干してしまった。
それとは別に水は1L持っており、600mlくらいはラーメンで使ってしまったので、残り400mlくらい。 ここまで暑くなるとは思っておらず、もう少し水分持たないと不安だなぁ。 今日の山は水場無いので、あと2時間くらい歩くことになったらやばかったかも。

本日のコースタイム
07:42 国道438号駐車地点
08:19 久藤中登山口
08:51 最終民家
08:55~09:07 休憩
09:41~09:49 八面山まで残り1kmの看板
10:12 奥大野方面分岐
10:27 八面山山頂
11:04~11:44 休憩
12:10 犬石峠方面分岐
12:21 綱付山山頂
12:32 犬石峠方面分岐
13:33 犬石峠

ここから自転車でのコースタイム
13:37 犬石峠
14:07 国道438号駐車地点

【徳島】ひさびさ登山 八面山

雨病院のイスで目覚める。 今日は登山に行けるかもしれないので、長女の朝ご飯が終わったら家に帰る。
雨は降っていなかったが、雨が降りそうだったため、長女には待合室のイスで待っててもらって、車取りに行って病院へ長女を拾いに。
家に帰って、山の準備をするが、準備が終わって出発できるようになったのが、9時40分くらい。

昨夜から、限られた時間で登れて、そこそこ疲れる山。 そして今日の天気が雨の予報だったので、山頂付近で雨をしのげる場所がある山。
それらの条件を考えていて、合致するのが「八面山」だった。

登山口は国道438号線の、結構手前の方にある。 登山口から山頂までは2時間程度。 だが、後半の1時間は急傾斜が続き、けっこうきつい。 山頂付近に神社があり、そこに廃屋があり雨をしのげる。 目的地は決まった。 出発。

久々の登山なのでワクワク。 毎週のように通っていた道を通り、美馬を目指す。
こっちの方くるの、ひさしぶりだなぁ。

徳島県に入り、吉野川を越えて、国道438号線へ。 438号線を走り、一宇を越えた先に、巨大鳥居がある。 ここを入っていけば津志嶽方面。 オレが行くのはその反対側。 国道を左折し、細い道に入る。 悪い道を2kmほど走り、十字路へ。 この先、未舗装路をまっすぐ行けば登山口なのだけど、ここから先は車は無理。 この十字路に車を止めた。 ちょうど雨が強く降りだしてきた。
駐車地点

準備をして出発。 まずは登山口まで、未舗装路を10分ほど歩く。 前は国道から歩いたので、この位置からだったら、そう遠くないな。

登山口に到着。
登山口

ここからはそれほど傾斜のない道が続く。 作業用モノレールのわきを歩いていく。 しばらく歩くと民家がいくつか出現。 そのまま歩いていくと、さらに民家が出現。 その民家の裏に登山道は続いている。
この民家、3月末に来たときは犬がいて、飼い主っぽいおじいさんと話したのだけど、今日は犬もいなかった。 冬になったら雪が降るから別の場所に移住するのだろうか? それとも……
民家の裏から登山道を少し歩くと、さらに民家が。 これが最終民家。
民家の軒先をくぐって、山の中へ。
登山道 集落 民家の裏手へ 登山道 最終民家

山の中に入ると、すぐに川沿いの道へ。 渡渉ポイントで川を渡り対岸へ。
再び渡渉ポイントがあり、元の岸へ戻ってくる。
徒渉ポイント 徒渉ポイント

さて、ここからがこの山の真骨頂。 急傾斜でひたすら登る道が続く。 これがめちゃめちゃきつかった記憶がある。
さて、久々の体で耐えられるだろうか…

道は記憶通り、かなりの急傾斜。 そして一直線に伸びている。
じわじわ登って行く。 前は谷の反対側の尾根が見えていて、だいたいの現在の標高がわかったのだけど、今日は天気が悪く、対岸の尾根が見えない。 そのため、あとどれくらいなのか、今までどれくらい登ってきたのかがわからないな。
まぁ見えない方がいいのかもしれない。

けっこう息をあげながら登って行く。 「八面山へ1km」の看板が出現。 ここまでも結構きつかったけど、まだ1kmもあるのか。 奥大野方面と合流するので、この登りはあと500mくらいか?
あと1km

そこからも苦労しながら登る。 この時期なので、もっと肌寒いと思っていたのだけど、そんなことは無く、汗だくで登って行く。

ようやく奥大野方面との合流地点。 きつかったなぁ… 久しぶりだからきつく感じただけか?
奥大野方面分岐

ここからは傾斜も落ち着く。 山頂を目指す。
すぐに神社に到着。 ここから山頂はもう少し歩くのだけど、山頂ピストンなので、ここに荷物は置いていくか。 あとで休憩する、廃屋に荷物を置いて、空身で山頂まで上がってきた。
景色は全く見えず。 すぐに神社まで引き返してきた。
八面神社 八面山山頂 廃屋

さて、休憩しよう。 2時間程しか歩いていないのだけど、疲れたなぁ。
コーンポタージュでも飲もうと思い、ガス一式持ってきたのだけど、どうもストーブの接続部分が劣化しているためか、ガス管に装着することができない。
このストーブも7年以上つかってるし、そろそろ引退させるかな… 冬山のシーズンまでに、まともに使えるストーブを用意しておかなくては凍えてしまう。

廃屋の中でゆっくり休み体力回復。 さて、下山しよう。

けっこうな傾斜の道を下る。 ストックを有効に活用して、あっという間に徒渉ポイントまで下りてきた。 下りは傾斜がきついだけで、距離自体は全然ないので、楽ちん。
集落の中を抜け、無事駐車地点まで戻ってきた。

久々の登山、天気はあいにくの雨だったけど、楽しかったな。

本日のコースタイム
11:27 駐車地点
11:39 登山口
12:12 最終民家
13:24 奥大野方面分岐
13:31 八面神社
13:40 八面山山頂
13:45~14:12 八面神社
15:10 最終民家
15:36 登山口
15:48 駐車地点

【徳島】八面山~綱付山

くもりときどき雪今日は登山。 4時起床、20分出発。
徳島の八面山、綱付山に登山をしに行く。

国道438号線を走る。 今日は自転車を積んでいる。 綱付山を下山したら、自転車で車まで戻る。 自転車は綱付山下山したところに「犬石峠」に置く予定。 剣橋を左折し、県道260号線を走っていく。 大奥野を超えてから道が険しくなった。 だんだん路面に雪が残りはじめている。 これはマズイかもしれない……
しばらく我慢して走るが、これ以上進むのは危険に感じた。 そのため、ここに自転車を置くことに。 ちょうど川を渡った場所。 地図で目測で峠からの距離を見るけど、2kmくらいだろうか。 このくらいならここでも、いっか。

自転車デポ

そこに自転車を置いて、Uターン。 国道438号線に戻ってきて、来た道を引き返す。 津志嶽に登る、石鉄神社と書かれた大きな鳥居の手前が、国道の幅が広くなっていたので、そこに駐車。 今日はここから登る。
登山口まではけっこう距離があるのだけど、登山口の標高はここより少し高い。 自転車を押したまま車まで戻ることを考えたら、少しくらい歩いても帰りが楽な方がよい。
駐車地点


準備して出発。 まずは鳥居の目の前の道を進み、橋を渡る。 しばらくは舗装された道路が続く。 思っていたより、急な坂道だな、これ。
登山道へ向けて

しばらく歩くと、林道入口に到着。 ここから先は道路が舗装されていない。 そのまままっすぐ進んでいく。 道の傾斜は相変わらず。 途中で、荷台に犬を乗せた軽トラに抜かされた。 オレも荷台に乗せてほしいかもしれない。
登山道に向けて 登山道に向けて

しばらく歩き道が行き止まりに。 ここから登山道が始まる。 軽トラもそこに止まっていて、乗っていた犬3匹と、80過ぎたくらいのおじいさんが山を登っていた。
登山口

オレも後ろから歩きはじめる。 すぐに荷物用モノレールのレールが出現。 これ沿いを歩いていくことになるのかな。

荷物用モノレール

おじいさんを抜かすときに、ちょっと会話をした。 八面山に行くことを伝えたら、道を教えてくれたのだけど、方言がきつくて何を言ってるのかあまり分からなかった…… 「20mくらい左に登って」「まっすぐ行くと川に下りてしまう」「大きな岩があって50mくらい左に登って」くらいしか聞き取れなかった……

少し歩くと、こんな山の中に民家が! しかも犬が3匹つながれている。 ということは、人が住んでいるということか。 だから荷物用のロープウェイがあるわけか。 川の対岸から電線が通っているので、電気は通っているみたい。 ガスはどうなのかな… ガス会社の人、ここまでボンベ持ってくるのメチャメチャ大変そうだ。 民家のすぐ先を左手に登っていく。 ようやく八面山の看板が出てきた。 ここまで看板が一つもなかったので、合ってるのかちょっと不安だった。
そのまま道を進んでいくと、また民家が。 壁にはフライパンや鍋が大量につり下がっている。 そして、民家の軒下に道が延びている。 この道は、登山道じゃなくて、「民家に行く道か?」と思ったが、軒下を通りぬけて道は続いていた。 これが最終民家かな。 その奥からは樹林帯の中になっており「登山道」と札が下がっていた。
山奥の集落 山奥の民家 案内板


樹林帯の中も、数十年前までは人が住んでいた様子がある。 既に廃墟すら残っていないが、明らかに土台だった土地や、石垣が今でも残されている。
石垣 最終民家手前

その道を少し進むと、川岸に下り、反対側に渡るよう。 川を渡りしばらく歩くと、再び川を渡る。
徒渉地点

上流に向かって、川の左岸にたどり着いた。 そこに、大きな岩が出現。 登山道は真っすぐじゃなく、岩の手前で左に下り曲がっており、岩を回り込むように続いている。
先ほどのおじいさんの話がここで、ようやく繋がった。
「20mくらい左に登って」が、犬がいた民家のところの事だ。 「まっすぐ行くと川に下りてしまう」「大きな岩があって50mくらい左に登って」は、ここ付近の事だな。

岩を回り込んでから、道が激変した。 ものすごい急傾斜な道に変わった。 そして、ワイディングするわけでもなく、ひたすら真っすぐ道が伸びている。 歩いても歩いても、その道は続いている。
川の合った方に、別の尾根が伸びているのだけど、地図を見ると、最終的にはその尾根と合流するようになっている。 ということは、あの尾根の標高までは登らないといけないわけだな。 そこまでこの傾斜のまま進むのか…… 地図で見る限り、標高差が400mくらいあるように見える。
雪がちらちら降っている中、大汗をかきながら上がっていく。 きつすぎる……
途中で「八面山1km」の看板が。 あと1kmか、頑張ろう。 その後も急傾斜が続く。
巨大な木

ようやく、奥大野登山口から登ってくるルートと合流した。 つらかったなぁ……
奥大野登山道合流地点

そのまま山頂方面を目指す。 山頂のすぐ下に「八面神社」というのがあり、そこに廃屋があったので、ここで休憩することに。
歩き始めて休憩していなかったので、ここでようやく休憩。 廃屋の中は雪も風もしのげるのでゆっくり休憩できる。 まだ時間が早いが、もうお昼にしようか。
今日は山でゆっくり食事を楽しむのが目標だったので、インスタントラーメンを持ってきている。 さっそくお湯を沸かしてラーメンを作る。 仕上げに餅を入れて、カップラーメンの完成。
八面神社入口 八面神社 廃屋 醤油ラーメン

しかし、今日は風が全くないのに、気温がメチャメチャ低く感じる。 体感温度はマイナス5度以下。 メチャメチャ寒い。
ラーメンで体を温めて出発。 山頂はもうすぐだ。

最後は岩を這い上がるような感じで、山頂到着。 木々の切れ間から、素晴らしい山々の景色が楽しめる。 1300m峰とは思えない景色だな。
けっこう雪が残っている 山頂下の祠 八面山山頂 八面山山頂より 八面山山頂より

さて、今日はここで終わりではない。 そのまま東に歩いて「綱付山」に行くのだ。 地図では悪路あ1時間40分、となっている。
さて、進もうか。 そのまま山頂を通り過ぎて、けっこう急な道を下りていく。 普通なら問題ないのだろうけど、積雪が3cmほどあって、これが逆に滑る滑る。

しばらく歩いて、ふと疑問に思った。 この道あってるか?
一応道は続いているのだが…… コンパスで歩いている方角を調べると、なんと北に向かって歩いているではないか。 山頂から東尾根に行く予定だったのに、いつの間にか北尾根に迷い込んでいる。 これは戻った方がよさそうだ。 しかし、分岐らしきもの、あったかなぁ……?

とりあえず、戻ることに。 戻ってる途中に気付いたのだが、山頂に向かって左側、朽ちた看板が倒れていた。 その看板自体の文字は消えていて見えなかったのだけど、すぐ脇に壊れた祠が。
そこから、谷に向かってピンクテープが巻いてある。 こちらが正しいルートなのだろうか。 谷に見えてしまうほどの急傾斜だったのだけど、これが尾根へ続く道らしい。

かなりの急傾斜で、雪で滑る道を慎重に下りていく。 定期的にピンクテープが出現するので、少し安心。
尾根道 雪景色

しばらく歩き、広い広場に到着。 ここで道が無くなってしまった。 地図では尾根のすぐ左側を、東に進んでいく、ってなっている。 が、東に進む道がない…… 辺りを見回してみると、北北東方面に樹林帯に下りて行く道を発見。 ピンクテープが定期的に巻きつけてあるのを発見。 これで合ってるのかな? 進んでみるか。
この道は、けっこうなペースで下っていく。 なんどか北西方面に向いてみたりしながら、北東方面に歩いていく。 途中で、左右の分岐にぶつかった。 左にも道がある? 地図にはそんな分岐は載っていない。
しかも左=北西方面なので、明らかに違うだろう。 右=北東に進んでみるか。 が、少し進んだところでおかしいような気がしてきた。
この道、ちょっと下りすぎっぽい。 もう60mくらいは標高を下げている。 しかも、尾根が見えなくなりかけている。 地図上では、尾根から外れても20~40mくらいだろう。 ちょっと不安になったので、この道に入るところまで戻ることに。 意外に下っているので、戻るのに苦労した……

やっぱ道がなくても、尾根沿いに歩いていこうと思って、少し歩いたら、右方面に赤テープ発見。 これも定期的に巻かれている。 今度は、その赤テープを頼りに歩いて行ってみる。 道は尾根のすぐ下を東方面に進んでいる。 左手には大きな岩が続く。 が、途中で道が南東に向き始めた。 しかも、尾根より南側を進んでいる…… これも違うっぽいな……

再び先ほどの場所まで戻ってきて、もう道がなかろうと、尾根を突き進むことに。 これなら確実にたどり着けるはずだ。
少し進むと古い赤テープ発見。 これで合ってるっぽい。 よかった。

迷い込んだ2つのルート、どちらも林業関係者用のルートなのかなぁ……

尾根の岩場を越えて、ようやく安定した道になってきた。 この辺りはけっこう雪が残っている。 が、固く
なっているので、ラッセルなどは必要ないが。

そのまま尾根を東方面に歩いていく。 時々雪が強くなってきたりしながら、歩く。 が、なかなか遠いなぁ。 いったん、樹林帯の木の下で休憩もした。 迷ったところで時間を食って、既にけっこう時間が経過している。
謎の看板がけっこう落ちてる 尾根道 尾根道

水分と栄養を補給して、そのまま歩き続ける。 しばらく歩き、ようやく「綱付山」への分岐の看板が見えてきた。 この看板を南方面に進めば、下山する予定の犬石峠。 北東に進めば、綱付山だ。
綱付山分岐

とりあえず、山頂まで。 ここから数百m、標高差60mほどで到着。 この山からはあまり景色が見えなかった。 そのまますぐに分岐まで戻ってきた。
綱付山山頂

さて、あとは下山するだけ。 ここからの下山道も、めちゃめちゃ急だ。 危険すぎるので、ストックを出した。 アイゼンは付けるほどの場所でもないか。 慎重に下りていく。 少し歩き、1191mコルまで到着。 少し歩き、左右の分岐が出現。 地図にはこの辺りに「迷」マークが付いている。 他の人の登山記録でも「南西尾根に迷い込まないように」と書かれていたので、意識して南方面に歩くように気をつける。

ここからの先の道は更に急になった。 階段を下りているより急な道。 何だ、この道? 急すぎる…… 定期的にピンクテープはあるので、道は合っているのだろう……
ものすごい急傾斜を下りて行き、ようやく車道に到着。 が、ここはどこだ?
想定していた峠とは違う場所に出てきた。 しかも、車道、舗装されていないし。 むしろ林道といった感じだろうか。 雪解け水と泥でぐちゃぐちゃな地面。
林道に出た地点

携帯GPSなどで、現在地を確認したら、1191mコル付近から、真南に下りた辺りにいた。 犬石峠は直線距離で1km以上離れている。 登山地図で、その付近の道を確認したら、道は走っていた。 こんなところに下りてきてしまったのか…… まぁいいや、とりあえず犬石峠まで歩くこう。
道は上りこう配。 きつい……

けっこう時間がかかり、犬石峠に到着。 ここで休憩し、自転車を目指す。 自転車もけっこう遠いんだよなぁ…… だけど、ここからは下りこう配なので、先ほどよりは楽だ。 おにぎりを食べながら自転車を目指す。 この時間になったら、路面の雪は全て溶けていた。
犬石峠

30分ほど歩き、自転車到着。
自転車
さて、あとは車まで楽しいサイクリングの時間。 が、自転車の後輪ブレーキが全く効かないではないか。 全て握ってもブレーキが全くかからない状態。 道はけっこう急な下りなので、常時ブレーキかけていないとスピードが出すぎて転倒しそうな道なのだが…… 前輪のみのブレーキで、なんとか乗り切った。 しかし自転車で常時前輪ブレーキっていうのも恐ろしいな…

思っていたより時間がかかった今回の登山。 まぁそれは道に迷ってしまったせいだけど……
そして1300m峰と甘く見ていたが、想像以上に急傾斜でビックリした。

本日のコースタイム
07:34 国道438号駐車地点
08:10 八面山登山口
09:54 奥大野方面合流
10:03~10:33 八面神社
10:44 八面山山頂
12:29~12:33 休憩
12:53 犬石峠方面分岐
13:07 綱付山山頂
13:20 犬石峠方面分岐
13:33 1919mコル
14:19 林道に下山
14:55~14:57 犬石峠
15:36 自転車デポ地点
16:12 国道438号駐車地点