【愛媛】ちち山

晴れ入野PAで車内泊中。 2時過ぎに寒くて目が覚め、4時半くらいに寒くて目が覚めた。 4時半の時は寒すぎてエンジンをかけてそのまま眠る。 朝7時半になってようやく起きることができた。 新居浜ICは近い。 新居浜ICで高速道路を降りて、大永山トンネルを目指す。 トンネルの手前辺りから多少の積雪があった。 大永山トンネルを抜けた所の路肩に駐車。 登山の準備をして出発をする。 久々の登山で楽しみだな。
駐車地点

駐車地点を出発し、林道に入りすぐに登山口。 林道の時点で積雪が15cmくらいある。 登山道も積雪が楽しく、スイスイと登っていく。 たまに細い箇所があって滑りそうで怖かった。 記憶の中にある道よりも距離があって、なかなかツナクリ山からの合流地点にたどり着かなかった。
ツナクリ山の合流地点に着いて、少し歩くと林道と合流。 ここで一休みしようか。
林道合流地点

ここから本格的な山の中に入っていくので、ストックを準備。 ここからは厳しいラッセルが必要だ。 木々の切れ間から目指すべきちち山は見えてくるのだけど、結構遠くに見える。 獅子舞の鼻に向かっての尾根を登っていく。 ここから積雪が厳しくなり、膝くらいまでになる。 息が上がる…… 傾斜もけっこうきついので、ペースがガクッと落ちる。
立ち止まって休み、また数分歩いて立ち止まって休みを繰り返して、獅子舞の庭までやってきた。 さぁ、獅子舞の鼻はもう少しだ。 庭の雪深い広場を登っていき、獅子舞の鼻までやってきた。 かなり体力を消耗した。 が、ざっと見積もって、この積雪だとここからちち山まではまだ3時間くらいかかりそう。
時間がかかりすぎて、ちち山までは辿り着けそうにないな。 もうちょっと進んだら長めのいい場所があるはずなので、そこまで行ってお昼にして、今日は引き返そうかな。
雪の景色 獅子舞の庭 獅子舞の鼻

少し進んで長めの良い場所でお昼にする。 お湯を沸かしてラーメンを作って食べて、おにぎりを食べて、温かいお茶を入れて飲む。
今日は快晴で空には雲一つない。 空は真っ青でとても綺麗。 目の前にはちち山がそびえている。 雪をかぶっておりとても荘厳だ。
ちち山

ゆっくりと休んで、下山することに。 獅子舞の鼻付近で50歳代くらいの夫婦に出会った。 ちち山に向けての斜面に雪庇ができているか見に来たとのことだった。
「トレース使わせてもらってありがとう」と感謝された。 やはりトレースがあるのとないのでは大違いだな。
下山はスイスイとすることができた。

高松に戻ってから税務署に行って、アプライドでキーボード&マウスを購入して、トライアスロンショップDEMOTOに行ってウェットスーツを受け取ってきた。
これで次のトライアスロンから面倒なレンタルの手続きをしないでいいし、気軽に海で練習をすることができるようになる。 消耗品だけど大切に扱わなくては。

本日のコースタイム
08:28 駐車地点
09:16~09:26 林道合流地点
09:54 馬道の別れ
10:39 獅子舞の庭
10:53 獅子舞の鼻
11:13~12:16 休憩
12:58 林道合流地点
13:16 駐車地点

【愛媛】平家平~冠山~ちち山

晴れ今日は登山。 5時起床、20分出発で、愛媛の平家平を登りにいく。
登山口は住友フォレスターハウス。 今日は道中眠くならず、7時40分くらいには到着した。

登山の準備をして出発。 今回のコース、フォレスターハウスから平家平に登り、縦走路を歩き冠山、ちち山へ向かい、そこから一ノ谷分岐まで戻り、ナスビ屋敷経由でフォレスターハウスに戻るコース。
この区間、全て歩いたことはあるのだけど、ちち山~一ノ谷分岐の区間以外は片道しか歩いたことが無い。 なので、フォレスターハウスから平家平経由の一ノ谷分岐までと、一ノ谷分岐からフォレスターハウスまでは今回の向きでは初めて歩くコースとなる。

フォレスターハウスで登山届を記入し、登山道に入っていく。 前は無かった鹿除けの鉄柵ができていて、そこを通って、銅山川を渡って山の中へ入っていく。
最後に下山で使ったのが結構前なので、どんな道か忘れてしまっている部分が多い。 出だしすぐに、丸木橋がある。 これが微妙に湿っていて滑りそうで怖い。
住友フォレスターハウス 登山道案内 鹿除け鉄柵 立派な橋 丸木橋

丸木橋を渡ってからは本格的な登山道に。 道は結構急なのかな。 ゆっくりと一歩一歩歩いていく。 途中で細い沢を渡り、その先の鉄の階段を上って行く。 3つ目の鉄塔のあたりでいったん休憩し、そこから先も急な道を登って行く。
しばらく歩いて、稜線に合流。 ここまで結構長かったけど、予定よりはだいぶ早く到着することができた。
先ほど休憩したばかりなので、水分補給だけして平家平を目指す。
鉄塔 徒渉ポイント&鉄の階段 稜線合流

少し歩くと、先行していた50代の女性2名グループに追いついて、少し話をして追い越しさせてもらった。
平家平はすぐ目の前に見えているのに、けっこう道が長かったな。 平家平山頂に到着。 誰もいないし景色も素晴らしい。
少し横になって目をつぶる。 風の音しか聞こえない。 気温もちょうどいいくらい。 気持ちがいいなぁ。
体力も回復したので、この先を目指そう。 次の目的地は冠山。
すぐ目の前に見えているのだけど、コースタイムでは50分もかかるらしい。
平家平 平家平 冠山 平家平

平家平を振り返ると、一面緑色の笹で覆われている。 緑が綺麗だなぁ。
そして、すぐに冠山山頂に到着。 ここでおにぎりを1つ食べて休憩。
冠山


さぁ、ちち山を目指そうか。 ここから一ノ谷越まで急な道を下っていく。 この道の途中で、60代夫婦と、40後半くらいの男性2名、女性1名のグループとすれ違った。 いずれもフォレスターハウスから一ノ谷越のルートで登って来たみたい。

しばらく歩き、一ノ谷越までやってきた。 今年の1月、冬季のちち山と笹ヶ峰を登って、帰りに欲張って、一ノ谷越からフォレスターハウスに下りようと思って、ちち山分れからここまで下ってきた。 ここからナスビ屋敷方面に下っていくのだけど、すぐに道を見失ったのと、1m以上の積雪で困難を極めたため、進むのを諦め、ちち山分れまで登り返したことがあった。

そんな苦い思い出のある一ノ谷越。 今日はここからちち山を目指して登って行く。 よく冬場に登り返せたなと思うような道だった。 一ノ谷分岐を超え、ちち山分れ手前はけっこう急な道だった。
一ノ谷越 笹ヶ峰 ちち山分れ 一ノ谷分岐

ちち山分れ手前で、40~50代夫婦に遭遇。 こんなところで人に会うとは珍しい。 話を聞いたら、大永山から笹ヶ峰まで行って、冠山方面に歩いているとのことだった。 一ノ谷越からフォレスターハウスに下りるのかな? この時点で結構な距離歩いているのだと思う。

ちち山分れから先は、この時期は歩きにくい笹に覆われた道だった。 笹の根に足を滑らせながら歩いていき、ちち山へ到着。
山頂には60くらいの単独男性と、20代か30台前半の男性2名グループがくつろいでいた。
男性2名グループはすぐに出発していった。 60くりあの男性は、丸山壮から紅葉谷経由でちち山に来て、これから笹ヶ峰に登って帰るとのこと。 オレも時間があったら、笹ヶ峰まで、とか思っていたが、ちち山到着時点で12時半くらい。 これからお昼も食べるので、順調に行っても、笹ヶ峰に到着するのは2時くらいになってしまうだろう。 そこから下山に4時間くらいはかかるかな。 笹ヶ峰まで行くと、行程が1.5時間増えるくらいの計算になる。 となると、暗くなる前には下山できそうだけど、けっこうギリギリの時間になってしまう。 今日はちち山まででいいかな、もともと目的地はここだったし。
ちち山分れ 冠山方面 笹ヶ峰 ちち山山頂 笹ヶ峰

インスタントラーメンを作って荷物をまとめて下山する。 一ノ谷越まではすぐに到着。 一ノ谷越の50mくらい手前で、謎の荷物を発見した。 ザックと上着、登山口、靴下が置かれていた。 ザックと上着くらいだったらトイレかなとか思うのだけど、登山靴と靴下?? あたりを見回したが人らしき影や物音は無い。 靴下まで脱ぐって、まさか首つりでもしてるんじゃないかと、あたりを見回したがそれらしきものも見当たらなかった。
一ノ谷越で休憩していたら、冠山方面から50代の男性が下りてきた。 話を聞いたら、その荷物はこの人の荷物で、トレイルランニングの練習をしているとのことだった。 だから登山靴や靴下があったのか。 変な気を起こした人じゃなくて一安心。
さて、下山しようか。
インスタントラーメン

冬場に道を見失った場所は、そのまま道沿いに下りていき、何度か折り返して行くのが正解だった様子。 しばらく歩いていると、崩壊しかけた谷間を抜ける箇所が何度もあった。 これは冬場道がわかってても、通るのは困難だな……
銅山川源流を通過し、ナスビ屋敷へ。
谷間崩落 谷間崩落 谷間崩落 銅山川源流 ナスビ屋敷 集落跡

そこから集落の跡地っぽいところを通過して林道まで下りてきた。 林道を30分くらい歩いて、住友フォレスターハウス方面への登山道に下りていく。 鹿除けの鉄柵を通り抜け、無事下山。
フォレスターハウスの登山届に、下山時刻を記入して、車に到着。 荷物をまとめて帰ろうか。
林道 林道から登山道へ

車で走り出してすぐ、一番最初に会った、女性2名組が、駐車地点の空地に向かって歩いていた。 平家平から三ツ森峠まで行き、そこから林道を下りてきたとのことだった。

西赤石山の日浦登山口を通過し、東赤石山の筏津登山口付近を走っているとき、足を引きずりながら歩いた登山者が日浦方面に歩いていた。 縦走してたのかな? あの足でたどり着けるのだろうか? 家とは全く逆方向だけど、筏津のちょっと先でUターンして、その人に声をかける。 やはり日浦まで行くらしく、送っていく申し出をしたら、ぜひお願いします、とのことだった。
40代くらいの男性で、西赤石山から、前赤石山くらいまで行って引き返す予定だったのに、すぐ目の前に東赤石山が見えてきたので、欲張ってそこまで行ってしまった。 そして筏津に下りてきたのだけど、何も考えていなかったので、日浦までは根性で歩くつもりだったらしい。 筏津~日浦は5km。 日浦に向かって上り坂になっているので、だいぶきつい、1時間ちょっとくらいかかる。 車で走れば10分くらいなので、家に帰るの多少遅くなるけど、まぁ全く問題ないくらいのロスだし。
登山の話をしたりしながら運転して、すぐに日浦に到着。 その人は車に戻って行った。

本日の登山は、かなり調子よく歩くことができた。 今日歩いた区間の7割くらいが、歩いたことない向き(登りで利用、下りで利用)だったので、より知識をため込むことができたかな。 フォレスターハウスから一ノ谷越までのルートも再確認できた、ただ、このルートは不安定すぎて冬場には使えなさそうだ。
思っていたより人が多かったが、静かな登山を楽しめて最高だった。 今日は三連休初日だが、明日明後日は台風の影響で天気が悪そうなのが残念。 登山者も今日に集中してるのかな。

本日のコースタイム
07:55 駐車地点
08:42 徒渉地点&鉄の階段
09:12~09:24 3つ目の鉄塔で休憩
09:45 稜線合流
10:21~10:31 平家平山頂
11:02~11:11 冠山山頂
11:31 一ノ谷越
11:47 一ノ谷分岐
11:58 ちち山分れ
12:27~12:56 ちち山山頂
13:20 ちち山分れ
13:29 一ノ谷分岐
13:43~13:57 一ノ谷越
14:31 ナスビ屋敷
14:54 徒渉ポイント
15:16 林道合流
15:43 林道から登山道へ
15:56 駐車地点

【愛媛】ちち山~笹ヶ峰

晴れのち曇り今日は登山、5時20分起床、5時半出発。 夕べ山のことを考える時間がほとんどなく、どこに行くか決まってなかった。 ガソリンがあと160km分くらいしかないので、徳島はNG。 山の帰り道にガソリンスタンドが無いので。 なので、必然的に愛媛方面になってしまう。
東赤石山の気分でもないし、石鎚の気分でもない。 年末に敗退した、ちち山にでも行こうかな。

高松西IC~新居浜ICまで高速で。 新居浜IC前にあるコンビニで朝ご飯を買って、大永山トンネルを目指すのだが、途中でお茶が無いことに気付いた。 いつも家には2Lのお茶をストックしてあって、それを山に持って行っているのだけど、ストックが切れてしまっていて、途中で買わないといけないんだった。 コンビニまで戻って、2Lのお茶を購入。 再び大永山トンネルに向かう。

今日は雪があまりないのかな? 路面の雪は、年末よりはるかに少なくなっていた。 大永山トンネルを抜けた先に駐車。
登山の準備をして、7時半くらいに出発。
駐車地点

他に車はいなかったのだけど、登山道にはスノーシューのトレースがついていた。 往復分あったので、昨日登っていたのかな? スノーシューのトレースを利用しながら登っていくのだけど、歩幅が全然合わないな…… オレは壺足なので、トレースを踏み抜く回数もかなりある。 まぁ何もないよりは歩きやすいか。
登山道

少し歩き、土山越まで到着。 さて、まだまだ序盤。 前回は、ここから20分くらい歩いた地点から、きつい登りのラッセルが始まった。 今日はトレースもあるし行けるか? ここから先もトレースを利用しながら歩く。 ここはまだ平坦なので、それほど負担にならないのだけど、踏み抜くのがつらいなぁ。
そして、前回苦労した登りに突入。 ここも踏み抜きはするが、あるのとないのでは全然違う。 かなり楽だ。 どんどん登っていき、あっという間に、獅子舞の庭付近までやってきた。 夏のルートだと、獅子舞の庭を抜けて、獅子舞の鼻に回り込むのだけど、トレースは庭を通過せず、鼻に向かって直登している。 そこを追従する。 そのまま獅子舞の鼻の数十メートル先に出た。
この辺りで少し休憩。 前回はここで断念したが、ほとんど体力を使わないでここまで到着できたのは大きいな。
前は土山越からここまで、1時間40分もかかったが、今日は58分くらいで来れた。
土山越 登山道 冠山

さて、ここから先は冬場は歩いたことがないので、未知の領域だ。 ちち山分れ直前に、笹原の登りがあるのだけど、そこは夏場に登った時はけっこう辛かった記憶がある。
ちち山分れに向かって歩き始める。 小さなアップダウンを繰り返しながらどんどん歩いていくのだが、樹木が邪魔すぎる。 体に樹木が引っかかって、そのまま歩いていくと、しなった枝が顔に当たったり耳に当たったり。 小学生のころ、冬の縄跳びで、耳に当たるような、あの痺れた感じが蘇ってくる。
樹林帯の尾根 ちち山 尾根道

樹林帯の尾根道に苦労しながら歩いていく。 そして、夏だと笹原の箇所が近づいてきたが、その直前で、スノーシューのトレースが無くなっている。 ここで引き返したんだな。 さすがのスノーシューでもきつかったか……
ちち山分れまでで、つらい区間であるところにトレースが無い。 まぁ最初から全部ラッセルするつもりで来ているので、ここからようやく本気で歩けるな。 距離にして300~400mくらい。 1時間くらいで登れるだろうか?
だが、登り始めてあまり苦しくないことが分かった。 けっこう雪が固くて、埋まってもすねくらいまでなので、40cmくらい? 膝くらいまで埋まるのを覚悟していたので、思っていたよりは楽だな。 それでも息は上がるし汗だくになるし、心臓はバクバク。 こんな時に会社から仕事の電話がかかってきたが、電波が悪すぎて全然まともに話せない。 そしてあっという間に電池が消耗していく…… もうちょい登ったら、電波が繋がるだろうから、今は諦めよう。
途中で、表面が氷の違いがあり、キックステップも効かないような箇所があった。 アイゼンつければ行けるが、ここは一面広い斜面。 その区間は迂回してやり過ごす。 そしてちち山分れまで到着。 予定よりだいぶ早く、40分くらいで登ることができた。 それでも40分かかってるんだな。 よくよく考えたら、夏に比べるとかなり遅いペースだ。
トレースはここまで ちち山分れ 冠山~平家平 寒風山~伊予富士

さて、ここから笹ヶ峰までは、ちち山の下をトラヴァースしていくような道。 なのだが、雪が積もっていて、斜面が滑りそうだし、とても怖くてトラヴァースルートは歩けないな。 トラヴァースルートの途中、ちち山に登る分岐のところにザッグをデポして、ちち山山頂のピストンしようとたくらんでいたが、それはできそうにもない。 ここから、稜線を歩いていくしかないな…… 予定外に、強制的にちち山に登らなくてはならないことになってしまった。 樹木の中に突っ込んだり、北斜面に行かないよう意識しながら、稜線を歩いていく。 意外にあっさりと、ちち山山頂までは到着。
ちち山へ ちち山へ ちち山山頂 冠山方面

もうちょっとで笹ヶ峰だ。 ちち山から笹ヶ峰の方に稜線を歩いていく。 それは突然に起こった。 よそ見をして歩いていたわけでもなく、いつも通り歩いていたのだけど、突然足元を取られる。 そして、そのまま滑る。 前方に植え込みがあったので、そこの幹に着地するような感じで足を出して止まった。 滑落というほど大げさなものじゃなかったけど、4mくらい滑ったのか? こういう経験は初めてだな。 なるほど、これは止まらないな、と身をもって体感した。
滑った瞬間、何が起こったのか理解し、着地するまで1~2秒くらい。 滑り台のような感じで滑っていた。 いい斜面を見つけて、シリセードしたことが何度もあったけど、そこで滑ったよりもスムーズに滑った。 気を付けないといけないなぁ……
滑った地点

気を取り直して稜線を歩いていく。 正規の登山道は、途中で右手の樹林帯に入っていくのだけど、入る場所が分からなく、稜線が岩場に変わるギリギリの場所までやってきてしまった。 30mくらいの岩場なので、このくらいなら、道なき樹林帯でも迂回できるかな。 トラヴァースルートが使えないので、帰りもこの道を歩くことになる。 なので、なるべく小幅で、なるべく真っ直ぐ下りないように、登り返しやすいように道を作りながら下りて行った。 岩場は上手く迂回できた。
さて、目の前は紅葉谷分岐。
笹ヶ峰 瓶ヶ森林道

ここからは景色がガラリと変わった。 今までは岩や樹木が見えているルートだったが、ここから先は、真っ白な世界。 岩も雪に埋もれ、木もほとんどなく、あるはずの笹は全て雪の下。 もうどこが道だかわからないので、自由に歩ける場所を歩いていく。 この辺りも脛くらいまでしか沈み込まないのでそれほど疲れないで行けそうだ。
紅葉谷分岐 何かの足跡 白い景色 トレース 白い景色 白い景色 風が吹き荒れる景色

真っ白な景色を楽しみながら歩き、笹ヶ峰山頂に到着。 13時くらいだったので、誰かいるかな、と思ったけど誰もいなかった。 2名ほどのスノーシューの跡があったが、今日のものなのかは不明。 山頂は結構風が強く、ここじゃ休めないな。 紅葉谷分岐まで戻って休憩にしよう。
笹ヶ峰山頂 寒風山~伊予富士 西黒森~瓶ヶ森 冠山~笹ヶ峰

今歩いてきた、真っ白な道を下っていく。 気持ちがいいなぁ。
紅葉谷分岐に着き、休憩スペースを作り、お昼ご飯を食べる。 ここはほぼ無風、今日は気温も高いし、全く寒くないな。
いつもはインスタントラーメンを食べるのだが、家に在庫が無く、インスタントうどんになってしまった。 そしてこのうどんがあまり美味しくなかった。 やっぱり運動したら油っこいものが食べたくなる。 うどんじゃなくて、ラーメンが最高だな。 もう13時半くらいなので、あまりゆっくりしている時間もない。 これからちち山に登り返さないといけないし。
インスタントうどん 休憩ポイント

先ほど作ってきた、樹林帯の道を登っていき、滑った地点を通過し、ちち山山頂に戻ってくる。 そのままノンストップでちちやま分岐までやってきた。 さて、これからどうしようか。
このまま歩いてきた道を戻ってもいいのだけど、年末も獅子舞の鼻までピストンしているし、あまり同じ道は歩きたくないなぁ。 このまま冠山の方に歩いていくと、一ノ谷越というのがあり、そこから住友フォレスターハウスに出る登山道がある。 去年の4月くらいに、その道を登って笹ヶ峰に行ったな。 来た道戻っても、一ノ谷越の方から降りても、時間的にはあまり変わらなさそう。 ということで、一ノ谷越から下りることに。 そのまま稜線を歩いていく。 ここから先は誰も歩いていないみたいで、トレースが無い。 といっても、下りなので、苦痛ではない。

一ノ谷分岐まではすぐやってきた。 けっこう雪が深い。 ここから一ノ谷越までは、平坦な区間や樹林帯の中の区間があり、ラッセルで苦労しながら歩いていく。 ちち山分れを越えてから30分くらい、一ノ谷越に到着した。 ここで少し休憩し、住友フォレスターハウスの方の登山道に歩いていく。
一ノ谷分岐へ 雪が深い 一ノ谷分岐 寒風山 ちち山分れ 一ノ谷越

が、ここから先がやばそうだった…… 数分歩いたが、まず雪が深すぎる。 膝上くらいの雪が続く。 そして目印が全く見つからないのと、谷を越える場所があるのだが、そこの積雪量がすさまじかった。 5分くらい下りて行ったが、これ、暗くなる前に下りられるか?? 一度歩いているし、地図も方位磁石もあるので、なんとなくで下りられるとは思うけれど、この積雪量だと、暗くなる前に下りられるか不安だ…… 下まで行ったら、雪の量も減るし、道も明瞭になると思うけれど、暗くなってからあまり把握してない道を歩くのも怖いなぁ…… 時刻は15時半くらいなので、暗くなるまであと2時間。 夏山のコースタイムだと1時間35分。 ギリギリだな…… 正直、暗くなるまでに、安全に下りられる自身が無くなってきた…… 判断を迫られる。

いいや、戻ろう。 戻ると判断した決め手は携帯電話のバッテリーが無かったこと。 携帯2台持っているのだが、1台は既に電池切れ、もう一台はあと9%位しかない。 もともと電波がほとんど届かないけど、バッテリーが無いのは心細すぎる。 それと、今は夏ではなく冬ということ。 一晩くらいならビバークできる準備はしているけれど、するようなことになってはいけない。

せっかく下りてきたのを登り返すのは非常につらいが…… このルートは時間的にも知識的にもまだ無理だったということだ。
さっき通過してきた、ちち山分れを目指し登り返す。 この登り返しが非常につらかった…… ちち山分れから先は、往路で使用した道だけど、できるなら暗くなる前に下りたい。 今が15時半で、30分かけてきた道を登るのに、どんなに早くても40分はかかるだろう。 となったら、16時10分、そこから獅子舞の鼻までが1時間、そこから土山越が40分、登山口まで40分、となったら、休憩無しでも、18時半くらいになってしまう。 正月の瓶ヶ森で車に着いたのが17時45分くらいで、その時はもう真っ暗だった。 今は日が少し伸びているけど、18時くらいが限界だろう。 こちらのルートでも暗くなるのは必至。

とりあえず、ちち山分れまで頑張ろう…… つらい登りを登っていく。 一ノ谷分岐からは傾斜もきつくなりきつい…… ガスも出てきて、景色も見えなくなってきた、そして薄暗くなってきた。 なんとかちち山分れまで到着したのは、16時05分、さぁ獅子舞の鼻を目指そう。 ここから先は一気に視界が悪くなった。 10mくらい先までしか見えない。 トレースが残っているので、視界が悪くても安心して歩けるけれど、トレースなかったら、迷いそうだ……
登り返し ちち山分れ 視界が悪い

40分かけて登った箇所は8分くらいで下りることができた。 そこから木々の生えた尾根道はかなり苦労した。 気温が上がってトレースが残っているのに深く沈む。 30cmぐらい沈みながら一歩一歩出していく。 木々が邪魔してなかなか思うように進めない。 獅子舞の鼻直前の登り返しも非常につらかった…… 50分くらいで獅子舞の鼻まで到着。 ここで休憩、疲れたなぁ…… 時刻は17時、暗くなる前にできるだけ下りておきたい。 明るいうちにヘッドランプの場所を確認、すぐ取り出せるように準備。

ここからは急な区間。 スピードアップできるので、一気に下りていく。 土山越えまでは30分で到着した。 もうかなり暗くなってしまった。 
土山越
ヘッドランプ使用

登山口へ向けて、最後の下り。 途中でもうヘッドランプ使わないと歩けないほど暗くなってしまった…… 明るいうちに下りられなかったので、今回の登山は失敗だな。 そして、無事17時54分に下山。 外は雪ではなく小雨が降っていた……

今回の登山、往路の内容的にはかなり充実していた。 スタート地点からラッセルして笹ヶ峰を目指すつもりだったが、途中までトレースがあったので、それを利用させてもらったが、それでも笹ヶ峰は遠かった。 判断を誤り無駄なピストンしてしまったし、暗くなる前に下りられなかった。 冬山シーズンもあと1か月、3月は残雪期なので、残り4週間で、たくさん山を登っていきます、今シーズンこそ、伯耆大山にも行きたい!

本日のコースタイム
07:05 駐車地点
08:17~08:31 土山越
09:28~09:39 獅子舞の鼻付近
11:05~11:16 ちち山分れ
11:55~12:12 ちち山山頂
12:35 紅葉谷分岐
12:58 笹ヶ峰山頂
13:12~13:34 紅葉谷分岐
14:07 ちち山山頂
14:35 ちち山分れ
14:47 一ノ谷分岐
15:07~15:14 一ノ谷越
15:23 引返す判断
15:46 一ノ谷分岐
16:05 ちち山分れ
16:56~17:01 獅子舞の鼻付近
17:29 土山越
17:54 駐車地点

【愛媛】笹ヶ峰

晴れ今日は登山、5時起床、5分出発。 先週は20度を超える日が何日も続き雪はあまりなさそう。 残雪期を通り越して一気に春になってるかもしれないけれど、登山に向かう。 行く途中に仮眠しそうなので、愛媛のそんなに遠くなく、歩く時間もそれほど長くない山を選定していて、住友フォレスターハウスから笹ヶ峰に登るルートに決まっていた。
高速に乗って新居浜ICまで。 大永山トンネル経由で、住友フォレスターハウスに到着。
心配だった仮眠は、せずに到着することができた。
近くの路肩が広くなっているところに駐車し、準備をして出発。
住友フォレスターハウス

住友フォレスターハウスを通過し、登山口の方向へ。
「平家平」と「冠山」の分岐が見えてきた。 平家平から下りでこのルートを使ったことは2回あるが、冠山方面のルートは歩いたことがないため、今日が初めて。
どんなルートなのだろうか。
分岐点

登山道を少し歩くと、林道にでてしまった。 看板があるので、この林道を歩いていくので、間違いはないみたい。
林道を歩いていたら、足に違和感を感じた。 なんだか、両方のかかとが靴擦れっぽく、チクチクとする。 面倒だけどスパッツを外して、いったん靴を脱いで靴下履き直しと、靴紐締め直しをした。 が、なんか擦れてる感じはなおらず、そのまま歩いていくことに。
林道

林道の行き止まり地点から、再び登山道に戻る。 地図には「渡渉ポイント」が書いてあったのだけど、小さな渡渉ポイントが何ヶ所もあり、どこが地図に書かれている渡渉ポイントなのかわからなかった。 滝があったところかな??
橋 橋 橋

少し歩くと、ようやく雪が出現。 斜面の影に隠れる部分かな? 沢の向こう側には雪が残り、こちら側には全く残っていなかった。 雪は固くなっていた。
この辺りはけっこう平面で、どこでも歩けてしまう。 歩いたこと無いルートなので、本来の道がわからない。 目印の赤テープを見失わないように歩いていく。
少し歩くと、ナスビ屋敷に到着。 なんでこんなヘンテコな名前なのだろうか?
雪が出現 雪 ナスビ屋敷

ナスビ屋敷から先は、雪に苦しめられた。 道なりに登っていくと、大きな枯れ沢を横切る。 この横切った直後、道を見失った。 上に登るのかな?と思い、上に登ること50mくらい。 歩ける感じはするのだけど、一向に見え印となるテープが見えてこない。 その場に立ち止って、四方をよく見渡す。 テープが見えないが何度も見渡す。 ようやく、はるか下にテープを発見。 道は上には上らず、そのまま水平に走っていた。 上に登ってしまったので、道に向かって斜めに下る。 が、斜面に積もった雪は氷結しており、めちゃめちゃ滑る。 キックしても全然効かない。 幸いにも樹林帯だったため、木の枝や幹など使って、本来の登山道まで戻って来た。 が、きついのはここからだった。
雪が無ければ全く問題も危険もないような道なのだけど、雪が積もっているため斜度がきつくなっている。 そして、その表面は氷結している。 キックも効かず、掴める木などもない。 もし滑っても、一応樹林帯なので、下までは滑落せずに止まれそう。 ということで、無理やり雪の上をタッタと走って行った。 そしてその勢いのまま木の幹に飛びつく。 わずか3m位のクラスト地点を通過するのに、苦労した。 通過した雪の上には、わずかな足跡が残った。 が、そこから先も油断できない箇所が続く。 写真に写ってる30mくらいの区間を通過するのに10分近くかかってしまった……
アイゼンをつけるべきだったか??
雪 かろうじて通過した跡 この先まで10分かかった

が、そこを通過したら斜面の向きが変わり、雪が全くなくなった。 クラスト地点で滑った後は、影崩れ地点で、今度は土砂で滑りながら歩いていく。 この地点通過して気づいたのだけど、どうやら上に迂回できる道があったらしい。
がけ崩れ

銅山川源流を越えて歩いていく。
そして、本当にやばい地帯に遭遇。 先ほどと同じように氷結した斜面を通過しなくてはならない。 先ほどは山肌の斜面だったが、ここは雨の通り道でえぐれた谷部分を通過する。 そして、もし滑ったら、はるか100m以上は滑落しそう。 これはやばい…… 幅は20mくらいなのだけど…… 真ん中に掴めそうなポイントはあるのだけど、そこに行くまでと、そこから先には何もない…… 仕方ない、アイゼンをつけるか。
銅山川源流

今日は12本爪アイゼンしかもってきていなかったので、つけるのが少々面倒。 だけど、怪我するよりはマシか。
アイゼン装着し、歩いていく。 爪は効くので、ゆっくりと通過。 アイゼンつければ先ほどのポイントも楽に通過できたんだろうなぁ。 このポイントを通過したら雪が消えた。 アイゼン外したかったが、またこういう箇所出てくるだろう。
本当にヤバイ箇所 滑ったらアウト

土の登山道の上を12本爪アイゼンつけたまま歩く。 予想通り同じようなポイントが3箇所ほどあり、アイゼンを外さないでよかった。 だが、土の上もだいぶ歩いてしまった。
しばらくすると、一ノ谷越に到着。
ここで休憩し、アイゼンを外す。 お腹が空いたので、ここでおにぎりやパンをほおばる。 ここから先は一度歩いたことがある道なのでだいたい分かる。 笹ヶ峰に向かって、稜線を歩いていく。
一ノ谷越

雪はほとんどなくなった。 後ろを振り返ると冠山と平家平が見えるが、今日は景色がかすんでいて、あまりよく見えない。
目の前には、ちち山と笹ヶ峰が見える。 そして景色は白い景色ではなく、春を感じさせる緑の景色だった。
一ノ谷分岐を通過し、軽く登ってちち山分かれまで到着。 ここはそのまま通過し、笹ヶ峰方面へ。 ちち山に寄っていくので、山頂方面の分岐に進んで行く。
ここから山頂までは急な道を登るのだけど、すぐに山頂に到着。
登山道 冠山方面 ちち山方面 一ノ谷分岐 ちち山分れ ちち山山頂

ここまで来たら、笹ヶ峰はもう少し。 ちち山の下りが、北斜面なので、雪などに気を付けなくては……
先ほどの氷結ほどひどくはなかったけど、やはりこちらも固く滑る状態になっていた。 だが、掴むものがたくさんあったので、それほど苦労せず降りることができた。
紅葉谷分岐あたりには雪がたくさん。 笹ヶ峰方面に歩いていき、すぐに笹ヶ峰山頂に到着。 山頂はけっこうにぎわっていた。 みんな丸山荘から来たらしい。 この時期、寒風山からだとけっこう距離あるので、そちらから来る人はいないのかな?
笹ヶ峰 紅葉谷分岐 ちち山 笹ヶ峰山頂

先ほどけっこう食料を食べたので、あまりお腹が空いておらず。 少し寝っころがってたけど、風はあるけど気温は高く、なかなか気持ちがいいね。
岩の上に行って、ちち山方面の写真を撮ったのだけど、なんだか足に違和感を感じた。
左足の、太ももの内側から、ひざ下にかけて、筋が痛いというか、張っているような感じがした。 少しストレッチをしてから出発。
だが、出発してすぐに、その張りが痛みに変わった。 足を前に出すたびに、けっこうな痛みが走る… なんだこれは?? 先ほどまで何事もなかったのに…… しかも筋が痛くなったのはずっと山やってるけど初めてかもしれない。 膝なら昔、痛くなることが多かったのだけど……
とりあえず、下山にはまだ3時間はかかる見積もりなので、こんなところで負傷したらやばいなぁ。 普段は使わないのだけど、足の負担を減らすため、ストックを使うことに。 足にかかる負荷を少しでも腕に分散しなくては。
帰りは同じルートで帰ろうかと思っていたのだけど、これはルート変更したほうがいいかもしれないな。
変更するとしたら、ちち山分れから、大永山トンネル方面に向かって降りるルート。 駐車場までかかる時間はあまり変わらないかもしれないけど、何かあった場合、こちらのルートの方が分かりやすいし、車道からも近い。

とりあえず、ゆっくり歩いて紅葉谷分岐を通過し、ちち山下部を通過し、ちち山分れまでたどり着いた。 なんだか痛みにも慣れたのか?このままいけそうな気もしたけど、やはりルート変更して帰ろう。 土山越~大永山トンネルの区間歩いたこと無いけど、30分の区間だし大丈夫だろうか?
ちち山方面

大永山トンネルに向かって歩いていく。 2年くらい前に日浦から笹ヶ峰を目指したとき、このルートを登って行ったのだけど、笹が胸くらいまで覆い茂っており、登るのに苦労した…… 下りなので楽は楽なのだけど、足元が見えないのが…… ところどころ雪が積もっていて、雪が薄く踏み抜くことがあった。 踏み抜いたら足に衝撃が…
獅子舞の鼻まで到着したのだけど、思っていたより時間がかかってしまった… ここで休憩。 筋の痛みに加えて、左ひざまで痛くなってきた…… コースタイム的には、70分で車道まで降りることができる。 70分なら何とかなる距離だな。
笹の登山道を降りてきた 獅子舞の鼻

ここから先も足に負担掛けないように降りていく。 そして「土山越」と書かれた林道に降り立った。 看板で「←中七番」と書かれていたので、そちらに向かって歩いていく。 岩がゴロゴロの林道だなぁ、とか思いながら歩いていたのだけど、10分ほど歩いて異変に気付く。 これ道違うんじゃないか??
地図と景色見比べると、なんか違うほうに歩いて行ってしまっている。 車両用のルートで、人間用は別にありそう、戻ろう。
先ほどの場所まで戻ってきて、再び登山道に入っていく。 やはりさっきのは間違っていて、正しい分岐を発見。
間違った分岐地点 林道には岩がゴロゴロ 正しい分岐点

そこから下に歩いていき、ようやく車道までたどり着いた。 あとは車道を1kmくらいかな?歩くだけ。
心配だった足は無事持ってくれた。 最終的には筋の痛みは多少引いて、膝の痛みが強くなっていた。
大永山トンネル登山口

そして車に到着。 着替えをして登山靴と靴下脱いで、さらなる足の異変に気付いた。
両足のかかとが、思いっきり靴擦れしているではないか。 右足は皮がベロリと向けてしまっている。 左足は向ける寸前。 水が溜まってるような状態。
この登山靴、2年前の秋に購入して、それから34回の山行で履いており、今日で35回目。 履きなれたどころか、長く安全に歩くための大事な道具で、靴擦れとは全く無縁だったのに、なぜ今日突然? 筋も痛くなったし、膝も痛くなった。 先月いった次郎笈では今日よりはるかにハードな登山だったのに、そちらでは無傷。 この一か月間で何か体が変わったのだろうか?

この先が、ちょっと不安になるような登山だった。
しかも帰りの車、狭い道で大型車とすれ違うことになり、左に寄せ過ぎたら車の前方を岩に擦ってしまった。 あと1cmくらい寄っていなければ、あと20cmくらい進んでから寄っていれば、というような状況だった。
わかった、今日はついていない日だったんだ。

四国ではすっかり雪が少なくなってしまった感じ。 今日見た感じだと、伊予富士ではまだ雪が積もってそう。 なので、伊予富士~石鎚山にかけては残雪の山が楽しめるかな。 徳島方面だと、剣山の見ノ越~山頂の間に雪が残っていればラッキーか? 徳島の方が雪解けは早いかもしれない。

本日のコースタイム
07:04 駐車地点
08:19~08:25 渡渉ポイント?
08:49 ナスビ屋敷
09:43~10:00 一ノ谷越
10:18 一ノ谷分岐
10:31 ちち山分れ
11:00~11:06 ちち山山頂
11:21 紅葉谷分岐
11:39~11:58 笹ヶ峰山頂
12:48~12:49 ちち山分れ
13:35~13:44 獅子舞の鼻
14:20 土山越(間違えた方)
14:41 土山越に戻って来た
15:06 大永山トンネル
15:29 駐車地点

【愛媛】日浦登山口~ちち山~笹ヶ峰~冠山~平家平【縦走】

晴れのち曇り今日は登山。 長い縦走コースなので、早い時間から登りたい。 そのためには早い時間に家を出なくては……
というわけで、3時起床。 3時10分出発。 高速道路で新居浜ICまで。
マイントピア別子方面に走っていく。 マイントピア別子を通過し、山の中をグネグネと。 大永山トンネルを抜けて、下り坂を少し走ると、住友フォレスターハウスに到着。 新居浜からこのルートを通ってくるのは初めて。 川之江から法皇トンネル経由で来るより、早く来れるな。 次から西赤石付近に来るのなら、このルートを利用しよう。

フォレスターハウスからちょっと離れた路肩の広くなってる箇所に、自転車を止めておく。 ここが下山口となる。

そのまま車で走り、西赤石山の日浦登山口へ。
到着時刻は5時20分。 こんな早朝なのに、既に2台の車が止まっている。
オレが準備している間に、2台の車の2組3名の人たちは登って行ってしまった。

日浦登山口と、住友フォレスターパーク。 全く反対方向のように感じる、今回のコース。 その内容は、結構なロングコース。

日浦登山口からダイヤモンド水を経由して、銅山越まで。 そこから西山、ツナクリ山を越えて、笹ヶ峰の稜線まで。 笹ヶ峰方面に歩いていき、ちち山を経由して笹ヶ峰へ。 そこから稜線を戻ってきて、冠山を通過し、平家平まで。 平家平から住友フォレスターパークに下山する。
地図を見てもかなりの長距離コース。 踏破できるかかなり不安なところ。
エスケープポイントは、3時間ほど歩いた地点で、大永山トンネルに下山できる。 もう一か所は、冠山に向かう手前、一ノ谷越えから、住友フォレスターハウスに下りる道がある。

2週間前のエビラ山~権現山縦走の際、水分がギリギリだった。
今回はお茶を2Lと、昨日900mlのボトルを購入したので、空の状態でそれを持ってきた。 ダイヤモンド水で、給水していこう。

オレも準備をして出発する。
5時半とはいえ、周りはもう明るい。 半世紀ちょっと前までは、ここに村があったんだなぁ、と考えながら山道を歩いていく。 写真も残っており、当時の面影がかろうじて残っている。
日浦登山口 登山道

しばらく歩くとダイヤモンド水に到着。 先に出発した2人組みのパーティと会話。 なんと目的地は同じ笹ヶ峰。 話してみると、けっこういろいろなルートを歩いている様子。 方向が同じだから、何度か会うかもね。 オレが休んでいる間に出発して行った。
ダイヤモンド水

ダイヤモンド水で喉をうるおし、900mlのボトルに給水して出発。
次は銅山越。 この区間にも歴史を感じるポイントがいくつかあるけど、全て説明文までじっくり読んだことあるので、その辺りは素通り。 鉱山の跡地を経て銅山越に到着。 さて、ここから先の区間は歩いたことが無い区間。 下調べした感じでは、迷うようなところはなさそうだけど。
銅山越付近より 銅山越

まずは西山まで。 銅山越からのコースタイムは30分だし、目の前にそびえているし近く感じる。 あそこの山頂から、西赤石方面を見たら、綺麗に景色が見えそう。
東山~西赤石山方面 西山

先ほどの二人組とまた合流。 先に歩かせてもらう。
しばらく歩くと西山山頂に到着。 が、山頂直前では最高の景色だったけど、山頂は背丈の低い木々に覆われていて、景色がよく見えない。
反対側に歩いて行ったら、南側の景色が綺麗に見えた。
これから歩いていく方面が一望できる。
東山~西赤石山 谷 西山山頂 大展望

西山からの下りはけっこう急だった。 朝方まで降ったであろう雨で、足元が滑るので慎重に……

少し歩くと、銅山越から西山を巻いてくるルートと合流。 そこから先はツナクリ山へ向けての登りとなった。
ツナクリ山への登り、これが地味にきつい。 道は一直線なのだけど、一直線なので傾斜がきつい。 本当に一直線。 ひたすら真正面に突き進んでいく感じ。
少し歩くと、ツナクリ山山頂。 ここは景色が全く見えず。 銅山越から1時間くらい経過したので、休憩したかったのだけど、山頂は狭く、濡れた木々に覆われているため、しゃがむ場所さえなかった。
仕方がない、少し先に進んで、広そうな場所で休むか。 少し歩いた斜面の途中が広くなっていて、濡れる要素もなかったので、そこで休憩。
ツナクリ山へ ツナクリ山山頂

さて、ここから大永山トンネルの分岐までが1時間程度。 そこから1470m地点までが1時間程度、そこからちち山分かれまでが1時間程度。 合計3時間程度で、笹ヶ峰の稜線にたどり着けるはず。

大永山トンネルまでは緩やかな下りなのだけど、この道がけっこう悪かった。
時期的なものもあるのかもしれないけれど、草がすごい。 あっという間に、膝から下がビショビショになった。 草が邪魔をして思うように歩けないし…… 幸い迷うような場所ではないので、その点に関しては安心できるのだけど。
大永山トンネル分岐の「土山越」にたどり着いた時にはけっこう疲れていた。 ここでも休憩、しばらく休んでいたら先ほどの2人組が追い付いてきた。 さて、本番はここからだぞ。 この地点が標高1200mくらいのはず。 まずは1470m地点まで、その先のちち山分かれは1800mくらいあるように見える。
谷 土山越 土山越(林道)

1470m地点に向けて歩きだす。 1470m地点手前には「急坂」と書いてあったので警戒してあるいていたのだけど、急と思える坂はなく、獅子舞の鼻と看板のある1481m地点まで到着。 この辺りで気付いたのだけど、足周りがビショビショではないか。 靴の中までビショビショ。
靴下を脱いで、絞ったらボタボタと水分が垂れてくる。 両足とも靴下を絞ったのだけど、どこから浸水してきたんだ?
ざれた道 獅子舞の鼻

ここからちち山分かれに向かって歩き出す。 ちち山分かれまでは、綺麗な笹原が広がっているのが、この位置からでも見える。 あそこまで、けっこう標高差がありそうだ。
ちち山分かれ方面

樹林帯を抜けると、笹原へ。 この笹原が曲者だった。
余り歩かれていないためか、夏でグングン育つためか、腰くらいの背丈がある。 道は笹に埋もれてて、道がある場所は分かるのだけど、足元が全然見えない。 しかもけっこう急な登り。
笹に阻まれながら苦しみながら登る。 つらいなぁ…… 当然笹は濡れているので、下半身ずぶぬれ。 これが原因で、靴の中に浸水してきてるのかな……
すごい笹 すごい笹

かなり苦労しながらちち山分かれまでやってきた。 こんなに道が悪いとは……
ちち山分かれでも休憩。 また靴下を絞ったけど、これはキリがないかも。 この先の道を見る限り、同じように笹に阻まれている。 スパッツとレインコートの下半身を履くか。
濡れると分かってるなら、最初から履いておけばよかった。 いまさら感が満載だけど、下半身の装備を強化。
冠山方面 ちち山分かれ

さて、ちち山を目指そうか。 ここから先の道も結構苦労した。 傾斜はなく、けっこう平坦な道なのだけど、笹が深い。 笹に足をとられ、バランスを崩すことも何度か。 下半身の装備を強化しておいたのは正解だったな。
すぐにちち山方面に向かう分岐に到着。 ちち山の山頂を踏みたいので、そちらに歩いていく。 この道がさらに曲者だった。 ちち山に一直線に登って行くので、めちゃめちゃ傾斜がきつい。 瓶ヶ森の脇にある「西黒森」を思い出した。 あそこもこんな傾斜の道だったな。
傾斜が落ち着いたと思ったら、道が消える。 笹が深すぎ。
なんとか道らしいところを歩いていき、ちち山山頂に到着。 こんな厳しい山だったとは…… ここでも靴下を絞るが、下半身の防水はしたはず。 どこから入ってくるんだ?
稜線 ちち山山頂へ ちち山山頂

ちち山~笹ヶ峰の稜線に戻る道も、笹が深い。 途中で、一瞬だけ樹林帯に入り笹がなくなった時は、最高に歩きやすかった。 濡れた岩がゴロゴロしてる道の方がいい、ということか。 すぐに稜線まで復帰。 笹ヶ峰を目指そうか。
紅葉谷分岐を通過し、笹ヶ峰直前になって、ようやく笹の攻撃から解放された。
そして笹ヶ峰山頂に到着。
ちち山~稜線への道 笹ヶ峰山頂

1組のパーティが休んでいたのだけど、第一声が「ビショビショじゃないですか」だった。 その人たちはスパッツしか装着してない。 1人はスパッツすら装着してないけど、全然濡れていない。 桑瀬峠方面から来たのかな? あっちは綺麗に笹が刈られているのだろう。

さすが200名山だけあって、笹ヶ峰は次から次へと人がやってくる。 出発するころには4組12名ほど、山頂で休憩していた。

さて、これからちち山分かれまで戻る。 また、苦しい笹の道を歩かなくてはならない。
笹ヶ峰出発 紅葉谷分岐

ちち山山頂を巻く道を歩いてきたのだけど、この道もひどかった。 笹ヶ峰から東はあまり人が行かないのか…… 地図でしかこの辺りのエリアは見たことがなかったので人気度まではわからなかった…… 有名な山の稜線だから、もっと整備されてると思っていた。

苦労してちちやま分かれまで到着。 靴の中までビショビショで、靴下を絞りたかったけど、キリがないので諦める。 靴を脱ぐのは結構手間がかかる。

ここから先は、住友フォレスターハウスへエスケープする「一ノ谷越」を通過し、冠山に上がり、平家平を通過し、住友フォレスターハウスへ下りるだけ。
一ノ谷分岐 一ノ谷越へ 一ノ谷越へ

ここから先も道の状態はあまり変わらず……
一ノ谷分岐を通過し、一ノ谷越までやってきた。 ここから冠山にかけては登り。 だが、笹の登りは体力を消耗しそうだ……
一ノ谷越

笹はいっそう深くなった感じがする。
冠山までは思ったより距離があった…… しかも樹林帯の中で、笹が胸くらいまであるような箇所を無理やり突っ切ってみたり、ルートは結構厳しかった。
冠山に到着したが、景色が真っ白で何も見えず……
冠山へ 冠山山頂

あとは平家平まで歩くだけ。 高低差は少なくなるので、だいぶ楽になるだろうか? 笹だな、問題は。

相変わらず笹に阻まれながら歩くが、無事平家平まで到着。 もう疲れたな…… だが、ここからまだ2時間程度の下山が待っている。 だけど、この区間は歩いたことがあるため、少しだけ安心。 気が緩みそうだけど、そこはきちんと引き締めて……
平家平山頂

まずは巡視路分岐まで。 ここから先は、笹が綺麗に刈られていて、とても歩きやすい。 しかし歩きやすい代わりに別の問題が…… それはヘビ。
僅か6分くらいの間に、ヘビに5匹遭遇。 ヘビはすぐに逃げて行くが、あの姿は気持ち悪いし、出会った瞬間はドキッとするのでイヤだなぁ……
平家平より下山路

巡視路分岐で少し休憩。 ずっと靴下を絞っていなかったので、ここで絞り、重ね履きしてる1枚を脱いだ。
ついでにスパッツとレインコートも外す。 ここから先は道も安定してるしもう不要。
足元が多少快適になったので、下山が楽しくなるだろうか。
巡視路分岐

ここからの下山は一気に標高を下げる。 けっこうグネグネとした道。
鉄塔の真下を通り、鉄パイプでできた立派なはしごを降り、渡渉。 少し登り返すけど、また立派なハシゴを下ると、川の音が大きくなって、ゴールが近いのを感じる。
登山道 シダがすごい

しばらく歩くと、木の橋が出現。 微妙に濡れていて、これが滑る滑る。
ここまで来たら、フォレスターハウスはもう目前。
木の橋

最後の立派すぎる橋を渡り、無事フォレスターハウスまで戻ってきた。

が、ここに最後の難関が。
フォレスターハウスの目の前に犬が2匹座っているではないか。 しかも2匹とも首輪をしていない。 野犬か!
白っぽい犬と黒っぽい犬。 白い方が大柄で、黒い方が小柄。
「ワンワン」吠えながら近づいてくる。 これはやっかいだ。
ちょうど手にストックを持っていたので、それを振り回したりして威嚇するがあまりひるまず。 白い犬は臆病っぽいのが分かったけど、黒い犬はものすごい形相で吠えて近づいてくる。 これは怖い……
ストックで殴ってしまったらいいのだろうけど、それはちょっと気が引ける…
ストック同士をたたいて大きな音を鳴らすと、一瞬ひるむ。
歩きながらそれを繰り返して自転車まで300mほど犬に背を向けないようにして歩いてきた。 自転車に乗る準備をしたいのだけど、犬はまだ襲おうとしてくる。
仕方ない…… 道路脇に細かい砂と砂利の混ざったようなのがあったので、白い犬に向かって投げつけた。 そしたら2匹とも退散していった。
さて、無事野犬にも勝利したし、あとは日浦まで自転車。 ちょこっと上り坂があって、疲れた記憶がある。
自転車

まぁそこさえ乗り切ればあとは下りなので……
上り坂は疲れたけど、無事日浦まで到着。 朝いた2台の車はいなくなっており、別の車が1台止まっていた。 この時間になっても下りてきていないとは……

しかし今日は疲れた。 けれど、このコースが歩きとおせるとは思わなかった。 けっこうなロングルート+悪い道だった。
このコースを歩き切ったってことは、自身につながるな。
しかも2011年の目標コースの1つだった。

あとは狙っているコースで、天狗塚~剣山の縦走があるのだけど、こっちはさらに辛いし、さらに長い。 今シーズンは日が短くなってしまったし、もう無理かな…… 笹の少ない、来年5月くらいに挑戦するのが良いかもしれない。

本日のコースタイム
05:32 日浦登山口
06:12~06:18 ダイヤモンド水
07:09~07:13 銅山越
07:34 西山山頂
08:02 ツナクリ山山頂
08:10~08:20 休憩
09:10~09:18 土山越
09:59~10:06 獅子舞の鼻
10:58~11:11 ちち山分かれ
11:34 ちち山山頂方面分岐
11:47~11:59 ちち山山頂
12:13 稜線合流
12:33~12:53 笹ヶ峰山頂
13:08 紅葉谷分岐
13:49~13:53 ちち山分かれ
14:03 一ノ谷分岐
14:22 一ノ谷越
14:53~15:01 冠山山頂
15:40~15:45 平家平山頂
16:14~16:23 巡視路分岐
17:45 住友フォレスターハウス

ここから自転車でのコースタイム
17:53 住友フォレスターハウス
18:08 日浦登山口