朝6時位に起床。 今日はいよいよ福知山マラソン。 朝ごはんは、昨晩ホテル到着前にスーパーマーケットで菓子パンを購入してあるので、福知山に向かいながら食べることにしよう。
6時50分くらいにホテルをチェックアウト。 車で福知山駅に向かう。 今回は駐車券申し込んであったけれど、駐車場は第14駐車場、由良川沿いの河川敷となる。 ここが一番大きな駐車場で1000台くらいは止められると思うのだけど、出口が1箇所しかなく、いつも出るのに1時間以上大渋滞との情報がある。 なので駐車券を使わずに、福知山駅前のいつも停めているコインパーキングに停めた。 24時間700円の駐車場だ。
ここに車を停めて、駅前から出ているシャトルバスに乗って会場の三段池公園へ。 由良川の橋を渡る所で、既に駐車場の渋滞が起きていて、バスが会場に着くまでに25分くらいはかかったと思う。

昨日受付をしているので、このまま待機所に向かう。 男子更衣室&待機所は体育館、女性更衣室は小体育館、男女兼用の待機所は武道場になっていて、昔は男子専用の体育館にいたが、男女兼用の武道場の方が居心地がいいので、ここ数年はそちらで待機している。 いつもはレジャーシートを敷いているが、今回は柔らかい1畳くらいのマットを持ってきているので座っていても冷たくないし痛くもない。 だけど、ほとんどこのマットの上にはいなかった。
まずはトイレに行き、走るための準備をする。 トイレの後は貴重品を預けに体育館へ。 ここで痛恨のミスをしてしまった。 財布と車の鍵を預けたのだが、絆創膏を財布に入れっぱなしで預けてしまった。 あとで絆創膏が無いことに気付いた。 係員に言えば貴重品は取り戻せたと思うけれど、行くのも面倒だったし、たかが絆創膏なので…… いつもは右足小指のマメ防止で絆創膏を貼っているが今回は無しで行こう。 乳首にも擦れ防止で絆創膏を貼っていたが、レース終わって2日後くらいに痒くなるし、今日は雨の心配はないので、擦れることも無いだろうと思って、乳首への絆創膏は無し。
それと車の中にも忘れ物をしてしまった。 車の荷台に軍手が大量に入っているのだけど、軍手を持ってくるのを忘れてしまった。 軍手は手袋代わり。 もちろんジョギング用の手袋は持っているのだけど、レースの時はいつも軍手を着用している。 スタート前は寒くて防寒で軍手をしているが、走り出して数キロで暑くなって軍手を外す。 そしてゴミ箱に投げ捨てる。 軍手なので捨てることができる。 これがジョギング用の手袋だったら1,000円以上するので、もったいなくて捨てることができない。 かと言って、最後までポケットに入れておくのも邪魔になる。 なのでいつも軍手を愛用していて、気軽に捨てているのだ。 その軍手を忘れてしまったが、スタート前と走り出してからの数キロ我慢すればいいだけなので、今回は無しで行くしかない。
トイレには全部で3回行き、最終的な準備をしてから4回目のトイレへ。 もうスタート整列が始まっているので、トイレも結構混雑していた。 9時20分くらいから15分くらい並んでトイレを済ませて、9時43分くらいにスタートの整列へ。 整列は9時45分まで、スタートは10時だったが、実際にスタートブロックがしまったのは55分くらいだった。
今回自分はBブロック。 結構遅くブロックに入ったので、Bブロックの後ろの方だけど、自己ベストを狙いにいくわけではないので、整列位置はそれほど気にならない。
本当は自己ベストを狙うレースにしたかったのだが、2週間前に痛めた内転筋とアキレス腱がまだ不安で、今日はどんなレースになるか全く想像がつかない。 だけど、昨日熟考した結果、3時間20分を切れるペースで走っていくということに決めてある。 なので、行ける所までキロ4分30秒代後半で走ることとなっている。
目標は3時間20分切り、ダメなら3時間半切り、それもダメなら4時間切り、それも無理だったら完走、と4段階の目標設定である。 木曜日のジョギングでは12kmで足が痛くなったので、2日休んでいるとはいえ、今日はどこまで足の痛みが出ずに走れるか。 最初から完走を狙って、キロ6分で走るプランなど無い、とりあえず目標ペース通りに走って、痛くなったらその場その場でプランを練り直して何とかすると決めてある。
今回の格好は、上は愛南トライアスロンの紫半袖Tシャツ、ミズノのハーフパンツ、アシックスのハイパースピード5、スポーツデポの5本指ソックス、雨の心配がないのでキャップは無し、軍手も忘れたので無し、スマホや小銭も無し。 スタート時は防寒でダイソーのレインコートを着用。
ジェルは2本。 15kmくらいでアミノサウルス02レモン味、これはカフェインが入っていないタイプで足の疲労を軽減するのを目的として飲む。 25kmくらいでメダリストカフェイン200冴。 これはカフェイン200mg入っているので、カフェイン効果で有酸素運動継続能力を上げる効果を期待している。 モルテンはカフェイン100mgなので、2倍入っていることになる。 多ければ多いほど良いというわけではないが、モルテン以上の効果を期待している。
10時の号砲で福知山マラソンがスタートした。 スタートしてすぐは大混雑だけど、これは仕方がない。 100mほど走って左折してから1kmくらい続く下り坂。 下り坂だけど混雑しているので、最初の1kmは4.59と結構遅い。 ただ焦っても仕方がない、これから徐々にスペースができてくるので、じっくりと走っていこう。
2kmくらいで大分走りやすくなり、4.34と目標通りのペースになってきた。 2km過ぎて暑くなりレインコートを脱いでズボンとお尻に挟んで収納。 3kmで由良川を渡る橋の上り坂があるのだが、この上り坂を上っている途中で、左の内転筋に軽い違和感を感じた。 だが、痛いとかそういうわけではなく、ただ感じただけ。 まだ3kmなのにこんなに序盤から痛くなったらたまらない……
由良川を渡る橋を通過し左折し、福知山城の方へ走っていく。 ここを走っている時、折り返したサブ3グループとすれ違う。 サブ3は速いなぁ。 まだ4kmくらいなのに、もう1分くらいの差は出来ている。 いつかサブ3を目標としたいが、かなり先の話になりそうだ。
福知山城下の交差点で折り返して、福知山市中心部に向かって走っていく。 御霊公園の前で太鼓の演奏、そのすぐ先が5km地点。 5km通過は23分34秒。 先日の富山マラソンの、どの5km区間の通過よりも速いタイム。 出だしの1kmこそ遅かったけど、4分30秒台で押していけてる。
8km付近で最初の給水。 福知山は序盤の給水ポイントは少なく感じる。 ここで給水をし、由良川を渡る橋の上り坂を走っていく。 橋を渡ると左折し、ここから25km地点までひたすら由良川沿いを走っていくことになる。
次の給水は11kmくらいだったかな? その手前に復路の給水ポイントがあるのだが、これは復路専用なので往路ではまだ給水は用意されていない。 11kmの給水の先は定期的に給水ポイントがあるので、ここまでの給水プランは大事である。
特に苦もなく淡々とペースを刻んで走っていく。 まだ全く疲れていないけれど、15kmまで達したので、準備してある「アミノサウルス02」を飲むが、レモン味が酸っぱくてメッチャ不味い…… そして手がベトベトになった…… 次の給水地点で水を取って、手を洗い流したが。 ずっと4分30秒台後半のペースを刻みながら、21.1kmの中間点まで走ってきた。 手元では4分36秒~39秒くらいのタイムが多いので、自己ベストと同等のペースかも?と思っていたが、中間点の通過は1時間38分17秒。 単純に2倍すると3時間16分34秒なので、自己ベストペースよりは2分くらい、ハーフの地点では1分くらい遅いことになる。
先程のジェルの効果があったのかなかったのか不明だけど、体感としては何も変わらなかった。 15km過ぎて何も変わらないということは、効果があったと考えるべきか? 本来だと疲れてくるはず??
25kmの折り返しを超えてから、2本目の「メダリストカフェイン200冴」を摂取する。 これもメッチャ不味かった…… ここから30kmまで軽い上り勾配なので、心肺を楽にしてくれる効果を期待していたが、これも効果は全く感じなかった…… そして30kmくらいから段々ときつくなってきた。
だが、今はもう30km地点なので、残り12km。 12kmなんて普段のジョギングコースと同じ距離なので、大したことは無いはず、毎日走っているコースを思い浮かべれば余裕、と気持ちを騙しながら走っていくが、ここから先は4分30秒台は出ることはなかった。 だけど、5分を超えないタイムで粘って半分くらいは50秒台、半分くらいは40秒台で走り続けていく。
31km、33kmくらいの給水地点では、青い帽子に「F」と書いてある高校生の女子野球か女子ソフトチームが応援してくれている。 例年ここの給水所を担当してくれていて、往路からメッチャ大きな声で声援を送ってくれているが、去年までは野球帽は被ってなかったと思う。
25km地点で摂取したカフェイン効果は全く感じずに走っていく。 35km通過し「残り7km」と思いながら走っていく。 37km通過し残り5kmの看板が出現。 タイムをハッキリ覚えていないけれど、手元の時計で2時間55分くらいだったと思う。 走りながら「キロ5で走ったら25分かかるので、3時間20分ギリギリだ」と考えた記憶がある。 しかも福知山マラソンは最後が上り坂。 ここからの4kmをキロ5で走ったら3時間20分は超えてしまう、という思いで、気合を入れ直して頑張って走ったが、思いとは裏腹に体は動かない……
38km通過しあと4km。 4kmなんて普段走るのが非常に面倒だったり調子悪いときに適当に走る、身の回りのコースで最短の「3.8kmコース」と同じ距離じゃないか、と思いながら耐えて走る。
40km通過しあと2km。 いつも走っているコースで公衆電話があるのが残り2kmの地点。 ここから普段走っているゴール地点なんてあっという間じゃないか、と思いながらさらに耐えて走る。
最後の信号を左折し、ここからゴールまで最後の坂が待ち受けている。
頑張って腕を振っているが全然足が動かないしペースもメッチャ落ちている感じがする、心拍数も爆上がり。 ラスト400mくらいの場所に運営の巨大スピーカーがあり、サザンオールスターズの「希望の轍」が流れている。 ここは毎年この曲が流れていて、最後の坂への活力となるが、きつすぎる…… 42km地点の看板を通過し、残り200m。 ゴールはもう目の前に見えている。 だが、体が全然動かないし呼吸も非常に苦しい。 最後は格好良くラストスパートをしてゴールしたかったが、全くする余裕はなく、もがくように走って何とかゴールラインにたどり着いた。
ゴール地点ではOS1を配布しているボランティア学生がいたが、OS1が美味しく感じた。 なので軽い脱水気味なのだろうか…… 一気に紙コップ2杯飲み干した。 給水所でスカイウォーターを飲み、すぐ先でアリナミンを貰って一気飲みし、完走メダルをもらって、地獄のような30段くらいの階段を上って、豚汁をもらって…… ゴール後のウイニングロードを歩いていくが、この道が上り坂か階段なのがきつい…… 数年前、ゴール地点を坂の上ではなく、坂の途中に変えたので、どうしてもゴール後に坂の上まで行かなくてはならないので、このような導線になっているが、今日みたいなレース展開の場合はゴール地点が少しでも下にあって助かったと思っている。
貴重品を取りに行き、待機所に戻って体を休める。 疲れすぎてため息しか出ない…… 目の前の広場では出店やキッチンカーで賑わっているのだが、疲労困憊すぎて軽い吐き気もあるので、ここでは食べないほうがいいだろうな……
ゴールしてから20分くらい経つが、両足の太もも・膝・ふくらはぎと痺れるような痛さに襲われている。 こんなに足を酷使したの久しぶりかもしれない。 いやー、ほんときつかった!
落ち着いてから着替えをして、ゴール後1時間くらい経ってから会場を後にする。
シャトルバスで福知山駅に戻り、コインパーキングに停めている車に荷物を全て置く。 体調も大分戻ってきたので、ご飯でも食べようと思ったがビールも飲みたい。 だけど車がコインパーキングにあり、ビールを飲んだら車が動かせなくなる。 コインパーキングからホテルの駐車場まで、直線で150mくらいなのだが、車を移動してから、またご飯を食べに行くのも面倒だなと思って、セブンイレブンで済ませることにしてしまった。
それほどお腹が空いているわけでもないし、夜は飲みに行くので、冷凍のペペロンチーノとハイボールだけにした。
車をホテルの駐車場に移動して、ホテルにチェクイン。 今回泊まるホテルは前回と同じく「福知山アークホテル」。 1泊7,200円で明日の朝食をつけて8,000円。

部屋で浴槽にお湯を張りながらペペロンチーノを食べてハイボールを飲む。 部屋がかなりニンニク臭くなったがそれは仕方がない…… ペペロンチーノ美味しい。
ビジネスホテルの小さな浴槽だけど、いい感じの温度にして1時間40分くらい入っていた。 体は痛いが体力は完全回復した感じがする。
夜は、毎年行っている「地下酒場」へ。 ここで地元のSさんという人と知り合って、完走祝で日本酒をご馳走になってしまった。 このグループの中に鋳造所の人がいて、福知山マラソンの完走メダル製作を請け負っていた会社らしい。 今までメダルはなくて、完走Tシャツのみだったのだが、今年は参加賞がTシャツで、完走したらメダルがもらえる形に変更になっていた。 なので、福知山マラソンでメダルを貰ったのは始めて。 結構重くて、その重いのが重厚感があって良い。
かなり飲み食いして、1人なのに8,000円弱かかってしまった。 だけど楽しかったなぁ。 毎年の福知山マラソンは、この店に来るのも一つの楽しみである。
流石に今日は疲れたので、21時半くらいには寝た。
今回の福知山マラソン、2週間前の時点ではDNFしようか本気で迷うほど足の状態が悪かった。 だけど無理を通して走って、結果的には最後まで脚はなんとかなり、タイムも狙っていたタイムが出たので結果オーライ。
そして、なにげに今回のタイムは福知山マラソンでのベストタイムとなった。 今までの福知山ベストは2022年の3時間26分20秒なので、7分くらい更新。
福知山は、初めてサブ3.5を達成した喜びの地であり、唯一のマラソンDNFしたことのある苦しみの地でもある。 そんな福知山に来年もエントリーしようと思っている。

「ジョギング」カテゴリーアーカイブ
富山マラソン2025
朝5時くらいに起床。 今日は富山マラソン2025が開催される。 朝シャワーを浴びて体を温めてから朝ごはんを。 昨日スーパーマーケットで買った、梅干しのおにぎりと、カステラ4切れ食べる。 鮭のおにぎりも買ってあったが、お腹いっぱいで食べられなかった。 無理におにぎりを食べるより、無理にカステラを食べたほうが良い感じがするので、カステラ多めで食べた。
荷物の準備は昨晩のうちにできているので、着替えて出発するだけ。
今朝はホテルの朝食券が付いているのだが、ホテルの朝食オープンが6時から。 6時前には出発するので、趙直食べる時間はない。 5時55分くらいにロビーに下りたら、朝食オープン待ちの人たちが20人くらいいたけど、この人たちはどうやって会場まで移動するのだろうか? 近隣駐車場は無かったと思うけど、タクシーか、もしくはスタート会場まで送ってもらって車はゴール会場付近に移動してもらえるのかな?
自分は交通手段がないため、小杉駅まで歩かなくてはならない。 昨晩ホテルのフロントで、明朝のタクシーは手配できるか確認したが、もう予約が一杯で手配できないとのことだったので、タクシーでの移動は不可能。
マラソン前にあまり歩きたくないが、レンタルサイクルなど、他の手段もないので歩くしかない。 雨が降ってないのが幸い。 移動中の靴は濡れても良いように、レースで履くシューズはカバンの中に入れてある。
25分ほど歩いて小杉駅に到着。 今日の富山マラソンの為に、通常2両編成の列車が4両編成になり、さらに臨時便も出してくれているようだ。 電車は激混みかと思っていたが、6時36分くらいに発車した電車の一番後ろの車両は全然混んでいなくて助かった、さすがに座席は埋まっていたけれど。
高岡駅からスタート会場の高岡市役所までも徒歩移動。 こちらも2kmくらいの距離がある。 昨日訪れた博物館よりさらに遠く、30分ほど歩いて、ようやく高岡市役所に到着した。

今の時間は7時20分くらい。 手荷物預けが8時20分まで、整列が8時40分まで、スタートが9時となっている。 まだまだ時間に余裕がある。
まずはトイレへ。 荷物預けトラックの上の広場がトイレになっていて、サッカー場の半分くらいの大きさがありそうなところにトイレが合計で100基あると書かれていた。 男性小用が20基、女性用が30基、男女兼用だけど実質男性専用の個室が50基くらいだろうか? 100基ってかなり多いように感じたが、実際にトイレ広場を見てみると、100ってそれほど多いわけではないんだなと思った。
トイレを済ませてから、男性用更衣スペースへ。 地下駐車場なので屋外、寒さしのげるかと思ったが屋外なのでダメだった。
ここで7時55分くらいまで準備をして休む。 7時55分になり荷物預けへ。 自分の番号のトラックに荷物を預け、再度トイレに並ぶ。 トイレは先程とは違って大混雑だった。 だけど、まだ時間に余裕はある。 トイレに15分くらい並んで準備完了。 スタートブロックへと整列する。
今日のレースの格好は、上は紫Tシャツ、ズボンはミズノのハーフパンツ、ハイパースピード5にスポーツデポの5本指ソックス。 雨予報なのでキャップ、スタートまでの防寒対策でダイソーのレインコートと軍手。
今回はエナジー補給で「Gel 100 Caf 100」という白い小さい、カフェインを吸収できるジェルを1,000円で購入してある。 昨日受付会場で試食させてもらって、かなり甘いのは把握している。 これを右ポケットに忍ばせてある。
今回自分はCブロック。 Cブロックの先頭に3.5時間のペースランナーがいた。 警察音楽隊の演奏や招待選手の紹介などのセレモニーがあり、いよいよスタートの時間となる。 だが、さっきまで曇り空だったのが、スタート前になったらポツポツと雨が降り出してきてしまった。
スタートの号砲から50秒後くらいにスタート地点を通過。 2025-26シーズン初戦のフルマラソン、富山マラソン2025が始まった。
今日のテーマは「前半抑えて撃沈しないように走る」。 昨年の福知山マラソン、一昨年の福知山マラソンでもそうだけど、最近撃沈レースが多いので、最後まできちんと走り切ってゴールをしたい。
スタートした直後、古城公園沿いに時計回りに走っていく。 このあたりは軽い上り坂になっているが、スタート直後で混雑してるので、そもそもまともに走れるような状況じゃないので問題はない。
かなり抑えて走っているが、大会なのでこれでもスピード出てるんだろうなと思いながら走って迎えた最初の1kmは、なんとキロ5分14秒ペース。 さすがにこれは遅すぎだし、体感と同じくらい遅かった……
これじゃダメだなぁと思って、そこから少しペースアップ。 左手に高岡大仏を見ながら、高岡の古い町並みを走って2km目は4.48。 まぁこれくらいのペースならいいだろう。 調子に乗って4分半切るくらいまで上げたら後半撃沈するので。
キロ4分50秒ペースでいい感じに走れているので体も段々と温まってきた。 3km過ぎて暑くなったのでレインコートをズボンの後ろに挟む。 ゴミ箱がないので捨てられないが、給水所まで持っていってゴミ箱に捨てよう。
高岡駅前では左側にブラスバンドの演奏を聞きながら走っていく。
4.5kmで最初の給水所。 手前のテーブルにあるスポーツドリンクを取りたかったが混雑で取れず。 奥のテーブルにある水になってしまった。 レインコートもここで捨てる。 そのまま走っていくが、だんだんとトイレに行きたくなってきた。 今日は水分補給とかレース前のトイレプランとかはバッチリだと思っていたのだが…… まだ5kmだし、このまま最後までいけるとも思えない。 トイレに行くのなら、なるべく早い段階で行っておいた方が良い。 そのまましばらく走っていき、3時間半のペースメーカーが20mくらい先に迫って追いつきそうだなと思っていた7km付近でちょうどトイレがあったので寄る。 だが4人既に待っており、このトイレで70秒ほど費やしてしまった……
とりあえずトイレに行ってスッキリしたので、ここからは3時間半のペースメーカーを追いかけるか。 結構安定したペースで走っていき、10km手前の「三女子」の交差点を左折して庄川沿いの道路を河口に向かって走っていく。
ここまで何の問題もなく淡々とペースを刻む。
15km手前の給水所では給食があり「とろろ巻き昆布」を一掴み、3つ取れた。 これが美味しくてこれかの走りに力を与えてくれそうだった。
15km地点で海が見えだす。 交差点を右折して難所の「新湊大橋」に向かって走っていく。 新湊大橋は19km地点からなので、まだ4kmくらいある。
17kmくらいで完全に海沿いに出て、奥に新湊大橋が見える。 だが目の前には別の「奈呉の浦大橋」という橋があり、地味にこれがきつかった。
19km手前で、ジョギングの部のスタート地点付近にたどり着いた。 この付近は応援が多くて力になる。
そして、勝負の新湊大橋へと突入してく。 新湊大橋の一番上が21.1kmの中間地点。 ここから1.5kmくらいひたすら上り坂となる。
70mくらい先に3時間半のペースメーカーがいるので、追いついて集団で橋を上りたいと思っていたが、なかなか3時間半集団に追いつくことができず。 結局単独、もしくは付近を走っている人と一緒に上っていくことになる。 だけど橋は綺麗で道幅も広くて走りやすい。 傾斜もそれほどきつくはないので、警戒していたほど苦労はせず、ペース自体は5.15くらいまで落ちているけど呼吸も上がらず脚も使わず、淡々と走って乗り越えることができた。
中間点の通過が1時間43分27秒。 あれ? 3時間半切るのに余裕なタイムで走っていると思っていたのに、ハーフで1分30秒しか貯金がない。 ずっとキロ4分50秒くらいで走っているので、もっと貯金があると思っていた。 1時間41分台での通過を想定していたのに2分近く遅い…… だから3時間半のペースメーカーにも追いついていないんだと納得した。 ペースメーカーは号砲と同時にタイムを計測する「グロスタイム」で3時間半を狙っているので、自分よりさらに50秒くらいタイムが先にいっているはず。 となると、1時間44分20秒くらいが自分の位置なので、少し先にいる3時間半のペースメーカーはまさに中間地点を1時間44分50秒くらいで通過しているのだろう。
中間点を超えて、新湊大橋の下りになるのだが、思ったよりスピードが上がらない。 意識してもっとスピードを上げようか悩んだが、ほんの僅かだけ力を入れてスピードを上げることに。 まだまだ中間地点、力を使うのはもっと後だ。
新湊大橋を超え22km付近で用意してあるエナジージェルを補給する。 ジェルを補給した後、22.8kmの給水&給食でミニトマトを2つ食べる。
前半よりは意識してほんの僅かだけスピードを上げて走っていく。 3時間半のペースメーカーは、新湊大橋に入る前より先に行ってしまったように見える。
そのまま淡々と走り25km地点を通過。 自分の課題では25km~35kmくらいまでが辛いことが多いが、前半抑えているからか、それともジェルの効果かわからないけど、今日は非常に楽に走ることができている。
26.8km付近で最後の折り返し。 すぐに左に曲がり南に向かって走っていく。 この南に向かって走る道が向かい風だった。 まだ3時間半集団には追いついていない。 こういう向かい風のときこそ、集団の中で走りたいのだが、それは叶わない。 なので新湊大橋の時と同じように、付近を走っている人にくっついて走っていくのだが、レース後半になると、ペースが落ちている人ばかりで、自分とほぼ同じようなスピードで走っている人が見つからなかった。 なので、ほぼ単独でこの区間を乗り越えていく。
30km地点通過してからちょっと行ったところで、ようやく3時間半集団に追いついた。 この付近は進路が北向きになっているので、さっきの向かい風は追い風に変わっている。 3時間半のペースメーカーは4人いるが、この集団は後方の3時間半集団なのでペースメーカーは2人。 もっと先に2人いる。 とりあえずこの集団はサクッと抜かして、先にいる3時間半集団にも追いつきたい。
31kmくらいで右折。 その付近で「負けないで」を演奏してくれている団体がいて力が湧いてくる。 今日は何度も雨が降ったり止んだりしているが、この付近でもまた雨が降ってきた。
33kmくらいで右折して、再び向かい風区間に。 前方の3時間半集団にはまだ追いついていないので、ここも単独走で向かい風に立ち向かっていく。 途中の給水でコーラがあったので飲む。 苦しい向かい風区間を走っている時、大きな道路の下を通る道があり、その大きな道路の方(上部)に、今試合中のドジャースVSブルージェイズの得点ボードを表示してくれてる人がいて「2-4」でドジャースが負けているという情報を見てしまった。 できればドジャースに勝ってほしいと思いながら走っていた。
37kmで、ようやく前方の3時間半集団に追いついた。 並走することなく、そのまま抜かしていく。 抜かしてしばらくすると、歩道で「ドジャース3-4ブルージェイズ」という情報を発信してくれている人がいた。
38km付近「北代」という地区を走っている時、右側に「北代縄文広場」というのがあり、「縄文時代に関係があるのか?」と思いながら走っていた。 この先が結構きつく、微妙な上り坂が200mくらい続く。 さっき抜かした3時間半のペースメーカーは、まだ5秒くらい後ろにいて「ここ乗り越えたら楽になります」と集団を励ましていた。 ここを乗り越えたら下り坂になって、再びスピードに乗ることができた。
40km通過。 これはもうラストまで歩かず行ける! あと2kmスピードアップしたい! と思って走っていたが結構体もきつかった。 41km地点で「富山北大橋」というのがあり、最後のアップダウン。 これは事前に橋があるというのを把握していたのでメンタル的にも問題なかった。 橋を超えて左折し、ラスト1km。 頑張って走って、最後の交差点を右折して200mでゴール。 ゴール地点に向かって頑張って走っていきゴール。
電光掲示板のタイムはグロスで3時間25分10秒くらいだったと思う。 ネットでの公式タイムは3時間24分14秒。 3時間25分は切れたけど、もう少し速いタイムを目指せるかなぁと思っていた。
計測チップを外して、給水はなんとノンシュガーのコカ・コーラのペットボトル、これは素晴らしい。 おにぎり、タオル、メダルを貰って、その先で荷物受取。
その先に更衣テントがあったが水道がなく、スタッフに水道がある場所を聞いたら、400mくらい先の「ボルファート」という建物が室内の男子更衣室になっていて、そこにあるとのことだったので、着替えずそこまで歩いていった。
2Fの披露宴会場みたいな場所が更衣室になっていて、トイレの水道でタオルを濡らして汗を拭いて着替える。 コーラ飲んだりここで少し休憩。
体も落ち着いたので外に出たら、道路の反対側に「足湯」というのが見えたので足湯で足の疲れを癒やしてきた。 深層水を使った足湯らしい。 この足湯に入っている時に、ドジャースの優勝が決まった。 着替えながらちょこちょこ見ていて、ずっと気になっていたのだ。
足湯から出たら雨が降ってきてしまったので、ゴール地点の環水公園には寄らず富山駅に行くことに。
お昼ご飯を食べたいと思ったけど、どの店も大行列でとても並んでまで食べる元気が無かった。 富山駅の南口に行って、通りを歩いていたら「まるたかや」というラーメン屋があったので、そこで食べることに。 ビール、富山ブラックラーメン、おでん盛り合わせ、玄という日本酒を頼んでお腹いっぱい。

富山駅に戻ってお土産などを購入し、その場で発送手続きをして香川まで送ってもらう。 駅の付近で駅弁が売っていたので、夕飯に食べようと購入した。 ホテル付近は徒歩圏内で行ける店が無いことは昨日把握していたので、今日の夕飯は駅弁か、またホテルのレストランでいいやって思って。
あいの風とやま鉄道で小杉駅まで戻る。 さすがにもう歩けず駅からはタクシーを使ってしまった。 タクシーでホテルまで1,200円。 ホテルに戻って部屋の風呂に入りながらウイスキーを飲む。 追加でビールも飲む。 体を温めて疲れを癒やす。
ホテルに帰る前までは「夕飯は駅弁でいいや」と思っていたけれど、せっかく富山に来たのだから寿司を食べたい、と思って、近くで寿司屋がないか調べたら、1.6kmくらい離れた場所にあるではないか! もう歩くのはきついけれど、寿司のためなら頑張れる。 ネットで順番待ち予約の登録ができたので、すぐに登録して寿司屋に行ってきた。
「番やのすし」という店で、店に着いてから40分くらい待ったけど、美味しい寿司が食べられて良かった!

ホテルに戻って、今夕飯食べたばかりだけど、今日はものすごいエネルギーを消費しているので、駅弁も余裕で食べられた。

夜は22時半くらいには就寝。
本日の富山マラソン、前半抑えて後半上げて、ネガティブスプリットで3時間25分を切れたのは良かった。 ジェルは1本だけ使ったがジェルの効果があったのはかよくわからない。 次の福知山でも使ってみようかな。
福知山では自己ベスト狙いたいので、前半からもっとペースを上げて走っていかないと行けないが、あと3週間でトレーニングはできるだろうか?
本日のラップ

高松ファミリー&クォーターマラソン in AJI 2025
7時くらいに起床。 今日は庵治マラソンが開催される。 今日の大会を持って数十年の歴史に幕が降ろされる、最後の庵治マラソンである。
ここ数年は、三女と一緒にファミリー3kmを走った後、自分の5kmを走っていたが、三女が中学生になってファミリーの部には出られなくなったので、自分の事だけ考えればいいので、最後なので12kmの部に出ることにしている。
7時20分くらいに出発して8時すぎに庵治小学校の駐車場に到着。 今日は雨予報だが、雨対策的な事は特にしていない。 距離は12kmで短いので。 むしろ対策が必要なのはレース中ではなく、レースまでの待ち時間となるだろう。 会場は庵治支所なので、普通のマラソン大会のように広い体育館などが無いので、雨を回避できるスペースがほとんど無い。
荷物は濡れても良いように45Lのゴミ袋を持ってきているので、いざとなったらその中に入れておけば大丈夫。

幸いにも受付時には雨が降っていなかったので、地面にレジャーシートを敷いてそこでくつろいでいた。 レースまでの間に何度かトイレに行く。 10時10分にファミリーの部がスタート。 自分もアップを始める。 今回は12kmのレースなので、序盤から全力で突っ込む。 そのためいきなり心拍数が最大値まで上がることが想像できる。 なので、アップで一度心拍数を上げておかなくては、非常に厳しいレースとなる。
なので、ジョギングで体を温めた後は、200mダッシュをして一気に心拍数を上げる。 何本も走ったら逆に足が終わるので1本だけで。 だけど、一気に心拍数が上がったので、これで大丈夫だろう。
今回の目標は50分切り。 キロ4分10秒ペースで50分00秒なので、そこからもう1秒縮めなくてはならない。 端数の関係もあるだろうから、4分09秒がボーダーラインとなる。 丸亀ハーフのような平地だったら問題ないタイムだけど、庵治はアップダウンが多いので、そのコースでこのタイムが出せるか、正直非常に微妙なところではある。
10時50分、いよいよ12kmの部のスタートの時間となった。 スタート前にカウントダウンがあり号砲が鳴る。 最後の庵治マラソンがスタートした。
出だしは非常に混雑。 200mくらい走って信号を左折するまでにメッチャ遅い人がいたりと大変だった。 信号を左折してからも微妙なスピードの人がいたりで、抜かしながら走っていく。 最初の1kmは3.58で通過。 ちょっと飛ばし過ぎかなと思ったが、出だしである程度貯金を作っておかないと厳しいだろう。 1km超えた直後に最初のアップダウン。 上りはストライドを狭く、下りは重力に身を任せて。 2kmが4.08でボーダーのスピードで落ち着いたかなと思ったけど、3kmの上りでやられて4.22とタイムが落ちる。 最初の貯金も含めて、この時点でイーブンとなってしまう。
だが、4kmは下りベースだったので4.00とタイムが上がる。 5kmは上りベースなので4.17と。 そして折り返しの6km地点に向けて、ここから1kmの上り坂が続く。 ここをどう耐えるか…… 何度も走っているこの上り、頑張って走ってもペースは上がらないけど、頑張って走らないとタイムが落ちる…… 非常に苦しみながら上り坂を超えていく…… 果てしなく長く感じる上り坂区間は4.47と大幅にタイムが落ちる。
6km地点で折り返し、直後に給水があり、喉を湿らせて、次は1kmの下り坂へ。 上りで落ちたタイムを、この下りで取り戻さなくては。 スピードを殺さないように下り坂を大きなフォームで走って、この下り区間は3.43で、上りの落ち込みを取り戻した。 だが、7km地点を迎えてもまだペースはボーダーラインピッタリ。 残り5kmだが、体がフレッシュな状態じゃないが、耐えられるだろうか……
後半も上り坂に非常に苦しみながら走る。 自分は上りはそれほど苦手意識は持っていなかったが、レース中、上りになると何人にも抜かれ、下りになると今抜かれた人たちを抜き返すので、上りは苦手なんだな、きっと。
9.5km地点で、はスタートから2.5kmの地点なのだけど、自分たちの後からスタートした5kmコースの折り返し地点でもある。 この時間にここで折り返す人たちは、キロ7くらいのスピードで走っている人たちなので、自分たちが避けながら走らなくてはならない。
10km地点くらいに給水があったのだが、5kmコースの人たちがたくさんいて、ほぼ止まらないと給水を取れないような感じだったので、給水はパス。 残り2kmなのでなんとかなりそうだ……
10.5~11km地点の最後のアップダウンを超えて、後はゴールまでのラスト1kmは平坦。 ラストスパートしたいが、まだ残り距離が長すぎる。 ペースを維持するのも結構きついが、あと1km。
後ろから足音が迫ってきたので、残り700m位あるが、ギアを一段上げてラストスパートへ。 そのまま頑張って走り、信号を右折して残り200m。 ここでもう一段ギアを上げて、ラスト100mで最後の力を振り絞って全力で走る。
最後の区間は3.45ペースだった。
公式記録は48分55秒。 グロスしかなく、スタート地点まで6秒かかっている。 目標にしていたタイムより1分以上も良かった。 だが、手元のガーミン計測では、距離は11.76kmとなっている。 ゴールタイムと走行距離から、12.0kmだった場合はどうなるか計算したら、49分50秒という答えだった。 なので、距離がピッタリ12kmだったとしても目標タイムを上回っているので良かった。
ガーミンの表示をそのまま書くが、
3.58, 4.08, 4.22, 4.00, 4.17, 4.47, 3.43, 4.14, 4.12, 4.04, 4.10, 3.45と、11.76kmを48分49秒で、キロ4分09秒ペースだった。
こうして、最後の庵治マラソンは、素晴らしい結果を残すことができて、大満足で終わることができた。
心配された雨も、レース前に少々降った程度で、レース中は雨は降っていなかった。 長年参加してきた大会がなくなるというのは寂しいが、時代の流れなので仕方ないのかな。
本当はぽかぽか温泉に寄って、ついでに食堂でご飯を食べて帰ろうかなと思っていたが、ぽかぽか温泉は1,100円もするし、食堂は1,500円くらいするので、それだったら家で入ればいいかなと思ってしまった。
なので帰りに、「横浜家系ラーメン 稲和家」でお昼ご飯。 疲れ切った体に、家系ラーメンは最強だった。

帰宅して風呂に入りながらハイボールを飲む。 夕飯を食べながらビールも飲んで、今日は疲労困憊なので21時にはベッドに入り、22時前には寝てしまったと思う。
第44回香川マスターズ陸上競技選手権大会
朝6時半くらいに起床。 今日は香川マスターズ陸上の大会がある。 この数週間、この大会の為に準備をしてきた。
自分の最初の種目は10時10分開始の1500mなので、それの2時間くらい前を目安に競技場に到着すれば良い。
7時10分くらいに家を出て、コンビニで朝ご飯を購入して屋島競技場へ。 受付で名前確認と参加賞をもらって、室内競技場の邪魔にならないところにマットを敷いて陣取る。
トラック競技のレースにはあまり出ないので、自分の中でのアップのタイミングや補給などのルーティンはない。 招集完了が9時50分なので、9時40分くらいには全ての準備を終えて招集所へ行くことができるようなスケジュールで調整していかなくてはならない。 とはいえ、まだ到着したばかりだし時間もある。 まずはウロウロ歩くことにした。 室内競技場をあっちに行ったりこっちに行ったり、外に出てトラックの回りを歩いたりで15分くらいは歩いて体を動かしていく。
それから競技場の外を軽く1周ジョグ。 室内に戻ってきて、100mをジョグから流しくらいのスピードで5本くらい走る。 これで一旦心拍数も上がって体もいい感じに動くようになってきた。
昨年夏まで一緒に綾川で練習していた人も今日の大会に出場するので、軽く話して、また再来週くらいから一緒に練習しようという話をした。 自分が仕事変わるタイミングで午前の時間が読めなくなってしまったので、ずっと連絡をしていなかった……
いよいよ1500mの招集の時間。 自分のレーンナンバーをゼッケンの上と右腰につけて、ナンバーコールとスパイクのチェックをして完了。 この大会は日本陸連公認の大会なので、記録は公認記録となる。 なのでもし日本記録とか出た場合には、それが日本記録として認定される。 なのでスパイクのチェックは厳しく行われてた。 昨年11月にシューズ規定がまた変わり、トラック種目は全て20mm以下になっている。
それまでは使えたソーティマジックは、今の規則ではNGとなっている。
スパイクシューズは品名までは確認されず、ジョギングシューズは品名まで確認されていた。 自分は「クロノディスト7」で走る。 厚底登場以前に5000mや10000mを走るようなスパイクなのだが、自分はスパイクに慣れてないし耐えられる筋肉もないので、なるべくピンが無いスパイクがいいと思って、これを愛用している。
いよいよスタートの時間になった。 木曜日の2000mタイムトライアルではキロ3分41秒平均だった。 自己ベストはキロ3分37秒平均の5分25秒。 とりあえず自己ベストを目指したい。
スタートしてみんな一斉に走っていく、というかみんなかなり速い。 一気にみんな前に行くがとてもついていけるようなスピードではない。 それでも自分はかなりのオーバーペースで最初の200mを37秒くらいで通過していく。 だけど絶対にこのペースじゃ最後まで持たないのでホームストレートでペースを落ち着かせる。 スタートダッシュしすぎて失速してくるランナーもいたので第1コーナーで抜かしながら自分のペースを掴んでいく。 最初の400mは78秒。 80秒だとキロ3分20秒ペース、1500mを5分ジャストペースなので、想定よりかなり速いペースになってしまっている。 最初の200mが速かっただけだけど、ここからはペースを維持して頑張っていく。 朝まで降っていた雨の影響で1レーンには水たまりができているが、それを避ける余裕はないので水たまりに突っ込みながら走っていく。
自分的にはかなりのハイペースだけど、思っていたよりも呼吸はきつくはない。 いや、きついはきついのだが、まだ行けそうな感じがする。 走っている時は2周目のラップはパッと計算はできなかったけど、800m通過が2分43秒だったので、2周目は85秒。 1000m通過が3分23秒。 そしてラスト1周の鐘を聞きながら、最後の400mを走っていく。 ここまで来ると心肺はかなり苦しい。 ラストスパートしたいけど、まだそのタイミングではない。 苦しいながらもペースを落とさないように粘って、ラスト110mくらいからスパート。 最後の力を振り絞って全力で走っていく。 5mくらい前に1人いて、差がどんどんと縮まってきたので抜かせるかな?と思ったが、追いつくことはできず。
手元の時計では5分09秒だったが、ガーミンは押すタイミングなどあるので多少ズレている可能性が高い。 だけどそれでも5分10秒。 自己ベストを大幅に15秒も更新することができそうだった。
正式記録では5分09秒31。 まさか5分10秒切れるとは思っていなかったので非常に嬉しかった。 だけど、1500mはきつかったなぁ…… ちなみに後半の500mはキロ3分24秒ペースだったので、ほぼ失速なしで走れたのも嬉しい。
次は12時05分開始の100m。 招集は11時45分締め切りなので、35分くらいに行くイメージ。 とりあえずウェアを脱いで汗を拭いて、別の服に着替えてから、100mの準備をする。 まずはスターティングブロック。 2年前に出場した岡山マスターズでぶっつけ本番で使ってから、1度もスタブロを触ってすらいない。 屋島競技場は練習スペースにスタブロがあるので、気の済むまで練習することができるが、そもそもあまり上手く使えないので、10本くらい練習しても対して変わらない。 なので、とりあえずスタートを失敗しないような練習だけした。 100mのスパイクも履いて90%くらいの力で2本走った。 これで100mのアップも完了。 100mも自己ベストを目指したいが、全然練習できてないし、正直かなり厳しいと思う。 1500mで足も終わっているし…… なので、ただ走る感じだけど、できる限りは頑張ろう。
招集終わって、自分は5組3レーン。 前の4組は全て1位のタイムが11秒台である。 自分は目標はまだ出したことのない12秒台だけど、今日は13.5くらいで走れれば……
自分のレーンで準備をして、On your marks, setと声がかかり、ピストルの音で一気に走り出す。 とりあえず出せる力を全て出し切ったが、走り終わってタイム見るまでもなく、走った感触で全然ダメだったのはわかる。 風は-0.4mでタイムは13.71だった。 まぁ練習量など考えたら妥当なタイムなのだろう。
今日の自分のレースはこれで終了。 室内競技場の第3コーナー付近に整体ブースがあるので、最後に体を整えてもらって、屋島競技場を後にする。
今日は三女はティーボール大会に行っており、これから東部運動公園へ。 一般の部の助っ人で呼ばれていて試合に出ているようだ。 一般の部は中学生以上10名で構成するのだが、常時5名以上の女性が出ているのがルールのようだ。 男性の人数は揃っているが女性がいないので三女が呼ばれたのだった。 ティーボールは野球とは違って和気あいあいとしてみんな楽しそうだった。
この会場には自分の少年野球チームも来ており、決勝戦をちらっと見たり、三女と同じ陸上チームで一緒に練習してきた仲間とも久々に再会して話したり、楽しい時間だった。
今日はやりきった感があるので、家に帰って風呂でハイボールを飲んで、その後ビールを飲んで、夜は日本酒を飲みながらマリオカートワールドやって、充実した日曜日を過ごすことができた。
第12回 太古の森 恐竜クロスカントリー
朝7時に起床。 今日は三木町の「太古の森」という場所でクロスカントリーの大会が開催される。
自分は6km、三女は3kmの部に出場する。 今日は気温がかなり低く、風もあって非常に寒い…… 会場で受付をしたが、三女のレースまで1時間半くらいある。 自分のレースはその後。
かなり寒いが他に待っておける場所もないので寒さに耐えながら、いろいろな人と話して時間をつぶす。
最初は小学生低学年の1kmから始まった。 続いて三女の3km。 小学生~一般まで一気に同じレースを走る。 三女的には3kmは長いが、軽くコースの下見もしたし頑張ってもらうしかない。 距離表示や時計も持っていないので、全ては体感で走ってもらう。 自分は途中経過などを見ることはできないので、ゴール地点で帰ってくるのを待つだけである。
残り1kmくらいまで同じチームの子の後ろについて走っていたが、ラストスパートでその子に離されて、14分41秒でゴールだった。 小学生女子は参加者が少ないので、そのタイムでも2位で、商品の卵12個をゲット。
続いて自分の6kmの部。 3年前に出場しているが、その時は25分15秒だった。 3年前より確実に成長しているはずなので、今日は24分台を目指して頑張ろうと思う。
スタートして最初はサッカーグラウンドを走っていく、全然ペースがわからないので、最初の1kmを通過するまでそのペースを維持するが、けっこうきつい。
最初の1kmは3分54秒で通過。 これは速すぎる、たった6kmの大会だけど、このペースじゃ無理だ…… ロードならなんとかなるかもしれないけれど、今日はクロスカントリー。 途中で階段や山の中を走る区間がある…… ちょっとペース落として、1.4km地点くらいから階段を上って山の中に入る。 山の中は300mくらいだけれど非常にきつい。 山を終えてからロードに戻って、池の畔の不整地を走って、また道路に戻ってスタート地点のグラウンドに戻ってきて3km。 これを2周する。
2周目直後に給水所があったので、喉は乾いてないが水を取る。 きつすぎて喉が張り付いている感じがする。 この状態で唾液を飲み込むと張り付いて吐きそうになる。 ある程度の量の水を飲み、喉の張り付きを一気に解消させる。
最初の3kmは3.54, 4.17, 4.11で、2周目に入っていく。 2周目は非常にきつかった。 階段も山の中も、池の畔も。 2km地点くらいからすぐ前を走っていたシルバーヘアの男性の後ろをずっと走っていて、同じくらいのペースで抜かすことはできなかったのだが、この男性が残り1kmでスパートをしたので頑張ってついていく。 だが、どんどんと離され追いつくことは出来ず、最後のグラウンドに入ってから1名に抜かされて、かなり苦しみながらゴール。
タイムは24分00秒で、目標だった24分台は余裕でいけてたが、このタイムが出せたなら、あと1秒くらいなんとかなったなぁと思うが、走ってるときは必死過ぎてラストは時計を見る余裕すらないので、1秒が削り出せなかった。
後半の3kmは、4.11, 4.23, 3.53。 ラストは上げられたが4~5km目が全然ダメだったな……
最後の種目の9kmリレーを応援してから、参加賞のうどんを食べる。 うどんは温かくて美味しいのだが、テーブルが寒空の下だったので、手がかじかんでしまった……
楽しくてきつかったクロスカントリーが終わり、帰りはガストでお昼ごはん。

帰宅してから、三女は野球の子たちと仏生山公園で遊ぶようなので連れて行く。 遊んでいる間、自分は仏生山のプールで軽く泳ごうと思うので、水着などの準備をする。 家を出る前「スイミングキャップを持っていかないと」と思っていたのだが、見事に忘れてしまった。 キャップは買えるようだが、受付の人に言ったらレンタルを貸してくれた。 プールに泳ぎにくるのは何年ぶりだろうか? トライアスロンに出る目標がなくなっている今、4年くらいトレーニングしていない気がする……
今日は全部で600mくらいしか泳がなかった。 一番長く泳いでも100m。 トレーニングしてなくても、時間かければ1000mくらいならノンストップで泳げると思うけれど、クロスカントリーの疲れもあるし、水に慣れるような感じで、1時間ほどでプールは終了。
まだ時間があるので、仏生山の池の周りを軽く走ってきた。 距離調整して5kmになるように。
5.52, 5.40, 5.43, 5.41, 5.37と、5.1kmを29分18秒で、キロ5分43秒ペースだった。
17時位になって子供たちは遊び終わり解散となった。 帰りはマルナカに寄って夕飯の材料を購入。 すぐに風呂に入りたかったが、先に夕飯を作って、子供たちが食べている間にゆっくり風呂に入ることにした。
夕飯を作りながらハイボールを飲んで、風呂に入りながらもう1本飲んで、妻が帰ってきてから夕飯を食べて、21時過ぎに三女と一緒にベッドにいたら、そのまま寝てしまって、目が覚めたら23時半だった。
上のベッドに移動して寝たが、夜中3時半くらいに目が覚めたりと、あまり熟睡は出来なかった感じがする。
第8回 あかがねマラソン
朝6時半に起床。 今日は新居浜で開催される「あかがねマラソン」に出場する。 駐車場が開くのが7時半から。 スタートは9時半。 新居浜までここから1時間くらい。 なのでそれほど焦らないでも、朝はゆっくり目で大丈夫。 そう思って6時50分くらいに家を出発。 高速道路に乗る前にコンビニで朝ご飯のパンとレモンティーを購入して、高松西ICから高速道路で新居浜ICを目指す。 新居浜ICまでは80kmくらいの距離なのだが、運転していて眠くて大変だった…… 途中で眠すぎて豊浜SAで休憩。 新居浜くらいならノンストップで行けると思っていた……
駐車場に着いたのは8時半。 川の東側の駐車場に止めた。 ここから会場の山根公園までは歩いて数分。 受付で参加賞をもらって、更衣室となっている体育館へ。 一昨年も来ているが、体育館はガラガラだった。 レジャーシートを敷いて場所取り的なことをして、走る格好に着替える。 トイレも全然混んでいなくてありがたい。 荷物は体育館に置きっぱなし、貴重品だけ荷物預けに持っていく。
先週の福知山に比べたらそれほど寒くないけれど、待っている間は多少は寒いだろうから、ダイソーのレインコートを着用して、9時20分くらいにスタートの整列に並ぶ。
小規模な大会なのでブロック分けなどは無く、好きな場所に並ぶことができる。

スタート前にゲストの渡邉高博さんと、柏原竜二さんから軽く挨拶があった。 そしていよいよあかがねマラソンが始まった。
今日の格好は、上は丸亀ハーフのオレンジTシャツ、下はミズノのハーフパンツ。 靴下はスポーツデポの5本指ソックス、靴はハイパースピード3、キャップ、軍手、ダイソーのレインコート。 スマホは補給食などは無し、いつもと同じ装備だ。
2年前にこの大会に出場しているが、その時とはコースが変わっている。 今回のコースは5kmを2周走った後、山に向かって5.5km走って、折り返して5.5km下ってゴール。 前半の5km2周はフラット気味ではあるが、多少はアップダウンがあるコースとなっている。
昨日の野球で足が疲れているし、朝起きた時点で足首が痛かったり、太ももが痛かったりしたので、今日はタイム出ないだろうな、と思っていた。
だが、スタートして走り出してみたら、感じていた足の不調ほど、状態は悪くなさそうな感じだった。 とりあえず守りに入ってもダメなので、ハーフマラソンだし攻めることにした。
出だしは上り基調だったけど4.20、混雑もほぼないし、いい感じにスタートできた。 次の1kmは下り基調で4.05とかなり速いペースで走ってしまったが、下り基調でもこれはオーバーペース。 4.20, 4.11, 4.16と、最初の5kmを走り終えて、2周目へ。 3km付近で暑さを感じたのでレインコートを腰の後ろに挟む。 ゴミを捨てる場所がなくて、5km過ぎの給水地点まで腰に挟んだまま走っていた。
4.20, 4.19と7km走った辺りで、コースの反対側に柏原竜二さんが走っていて「前半は落ち着いて」と声をかけてもらったが、すでに心拍は結構上がっていて、とても落ち着いていられる状態ではない。
次の1kmがけっこうきつくて4.29と10秒くらいペースが落ちる。 この区間に黄色Tシャツの人と、背中に「酸欠」と書かれたオレンジTシャツの人に抜かされた。
抜かされはしたが、4.21, 4.25と、ペースを取り戻してそれほど離されない位置をキープして走っていく。
10km通過が43分06秒。 けっこういいペースで走れている。 そしてコースはここから上りになっていく。 5.5kmくらい上りで折り返してからゴールまでは下り。 意識してペースを調整するのは無理なので、身体の状態・心拍数を維持できるくらいのペースで走っていこうと思っている。 10~12kmまでは上り基調ではあるものの、まだ急激な上りではないため、ペースは4.28, 4.25と維持できている。
だけど12km過ぎてから一気に勾配がきつくなりペースも落ちる。 この区間で、先程抜かされた黄色Tシャツの人を抜かした。 前には女子1位の選手が走っているので背中を追いかけて走っていく。
13km過ぎがマイントピア別子の前辺り。 そこを超えてから、また傾斜がきつくなる。 女子1位の選手はなかなか抜かせない。 14.6kmくらいでループ橋。 橋は勾配が多少楽になるので頑張ってインコースを走って上っていく。 橋を超えた直後に給水所があり、少し走ってから折り返し地点まで300mと書かれていた。 給水所超えた辺りで女子1位の選手を抜かす。 折り返しで酸欠Tシャツの人を確認、それほど差が開いてないみたいだった。 その手前に白いTシャツの人がいたので、その人を抜かすことを目標に、まずは走っていく。
折り返し地点まで、かなり心拍数を上げながら走り、この区間で最大心拍169を計測。 折り返してからはコースがガラリと変わる。 今上ってきた急激な下り坂を、今度は暴走するような感じで下りていく。 かなり急なので勝手にスピードが出る。 下りでスピードを上げて走らないと、上りで失ったタイムを取り戻せないので、ブレーキをかけないよう、体幹が安定するよう、ストライドを広げられるよう腕振りをかなり意識して走っていく。 ループ橋手前の給水所で白いTシャツの人を抜かす。 その勢いのままループ橋を走って、どんどんと下っていく。 17km地点くらいで酸欠Tシャツの人を抜かした。
16~18kmまでは急激な下りなので、4.22, 3.45, 3.33と、凄まじいペースで走っていく。 18km過ぎて勾配が緩やかになってからが勝負。 まだ下り基調ではあるが、箱根6区の山下りが終わった後のような感じで、全然足が動かない。 だけど下り基調であることは間違いないので、腕を振って頑張って走っていく。 この区間で、さらに3人くらい抜かした。
18~20kmまでは3.55, 3.53で耐えて、残り500mくらいからスパート。 下り基調なのもあって、最後の500mは3.12ペースまで上げることができた。 ゴール前の200mくらいは観客が多くて大声援を浴びながら声援に応えながら、その勢いのままゴール。
タイムは1時間31分29秒だった。 21.1kmなのでキロ4分20秒ペースだった。
あまり調子よくないかな?と思っていたが、ゴールしてみたら、ハーフマラソンのセカンドベストの記録だった。 思ったより走れたし、最後もしっかり上げられて満足度の高い結果だった。
ゴールして、計測チップを外してもらい、ドリンクをもらい、コロナ禍後では珍しく紙の完走証を印刷してもらい、天ぷら・豚汁・ぜんざいの無料配布サービスがあり、ベンチに座ってそれらを食べた。
豚汁はかなり量があったが美味しかった。 ぜんざいは疲れすぎた体の今には、少し甘すぎたかな。
体育館に戻って貴重品を受け取って、すぐに会場を後にする。 本当は柏原竜二さんのトークショーを見たかったのだが、これから急いで野球に向かわなくてはならない。
ゴールしたのが11時05分くらいで、11時半には会場を出る。 新居浜IC横のセブンイレブンでサンドイッチとコーヒーと汗拭きシートを購入し、汗を拭いて着替えて、サンドイッチと参加賞のinゼリーを飲みながら、高松西ICを目指す。 帰りも少し眠くなって、高瀬PAで休憩をして高松西ICを目指す。
高松西ICに着いたのが12時50分くらい。 今日の野球は塩江の「高松市ホタルと文化の里運動場」という場所で行われている。 12時半から練習試合が始まっており、2試合目の球審をしなくてはならない。
13時20分くらいに野球場に到着し試合中のグラウンドへ。 ハーフマラソンの影響で足がかなり痛い……
2試合目の球審は、いつも通りアウトコースがあまりストライク取れなかったが、まぁ普通にこなせたと思う。
この時期の試合は、あまり勝ち負け関係ないので、子供たちが練習した成果を発揮できたり、課題を見つけたり、自信をつけられたりしたら良いと思う。
16時に野球が終了。 今日は長男がボールボーイで野球に行っているので、帰りは長男と三女とあさのランドでバッティング練習をしてきた。 長男は野球全くやったことがないが、今の試合を見てて「100km/hくらいなら余裕で打てる」と言っていた。 自分は、15球空振りで、前には1球しか飛ばないと思っていた。 で、90km/hをはじめにやらせてみたら、20球くらい空振りで前には2球くらいしか飛んでいなかった。
80km/hや90km/hをやって、4ゲーム目には80km/hで2球に1球くらいは前に飛んでいたが。
夜ご飯はくら寿司へ。 ハーフマラソンの疲れをビールで癒やして、今日は22時くらいには寝てしまった。

第32回 福知山マラソン
朝7時前に起床。 今日は福知山マラソンの当日。 昨夜コンビニでおにぎりセットとinゼリーとカステラを購入しておいたので、まずはおにぎりセットを食べる。 だけど、おにぎりセットだけでお腹いっぱいになってしまった。 inゼリーとカステラは会場に持っていって、食べられたら食べようと思う。
いつも7時のシャトルバスで会場に行くのだが、毎回4時間近く会場で待つので、今日はのんびり行くことにした。 準備はほぼ出来ているので、レースウェアに着替えて気持ちを入れて、8時半くらいにホテルを出発する。
ホテルの目の前がバス乗り場になっていて、ホテルから徒歩10秒でバスに乗ることができた。
まだ道も混んでいないので、バスはすぐに会場に到着した。 今年から会場のレイアウトが変更になっていて、体育館の下の広場がメイン会場になっていた。
体育館は男性更衣室になっていて、一昨年まではそこで待機したりしていたのだが毎年激混みになる。 昨年男女待機場という武道場みたいな場所を発見して、そこは全然混んでいなかったので今年もそこを利用したのだが、メイン会場が、その武道場の目の前になってしまったので、今年はそこもそこそこ混んでいた。

まだだいぶ時間があるので、何度もトイレに行ったり、姉妹都市の島原市のカステラを購入したり、空き時間を有意義に過ごす。
今日は全く雨は想定していなかったのだが、昨晩も今日も雨が降っている。 だけど、福知山のスタート前はいつも雨だし、今日もスタート時にはなんとかなるだろうと思っている。 ただ気温が低くて寒い。
雨の可能性も考慮して、キャップはかぶっておかないといけないな。 あと軍手。 軍手は要らなくなったら捨てられるのが便利で、レースではいつも手袋ではなく軍手を愛用している。
整列が9時45分~10時15分まで、スタートが10時半となっている。 着替えて最後のトイレに行って、10時10分くらいに整列をする。 今回のウェアは過去の福知山マラソンの完走Tシャツ、蛍光黄色で侍のやつ。 下はミズノのハーフパンツ。 靴下はスポーツデポの5本指、靴はアディダスのハイパースピード3。 キャップに軍手、待機中~序盤だけ防寒対策でダイソーのレインコート。 スマホや補給食等は持たず。
整列の直前にinゼリーを半分くらいだけ飲む。
10時半になり、いよいよ福知山マラソンがスタートした。
昨年は調子に乗って、序盤をキロ4分20秒切るくらいのペース、中盤まで4分30秒を切るくらいのペースで走ったら、28kmまでしかもたなかった。
今回は長い距離のトレーニング詰めてないし、シーズン初戦だし、ガーミンの計算するマラソンタイムは「3時間12分」と、自己ベストと2分くらいしか変わらないタイムだった。 本来のガーミンだと、もっと速いタイム、例えば3時間05分とか言ってくるのに、今日はこれくらいのタイムしか言ってこないということは、そもそもトレーニングがちゃんと積めてないのがばれているのだろう。
本当はガーミンの記録を超えたいし、無理でも自己ベストとなる3時間13分台は出したい。 だけどトレーニング状況的にも3時間20分切れたら十分かなとも思っている。
なので状態は確実に昨年よりは悪いので、昨年のようなハイペースで飛ばしたら、28kmどころか、もっと前で撃沈して、後半が地獄になるのは目に見えている。 なので、今日は飛ばしすぎず、落ち着いて走ろう、と心に決めていた。
出だしは混雑するけど下り坂なので、思っていたほどタイムは落ちず、4.45だった。 徐々に人混みが解消されていき、走りやすくなってくる。 2kmが4.18と、昨年みたいな撃沈ペースになってしまったので意図的にペースを落とす。
3kmが4.26で、これくらいならなんとかなるかもと思った。 暑くなってきたのでレインコートを脱いで、後ろの腰に入れる。 捨てられるチャンスがあったら捨てよう。
今年からコース変更があり、由良川を渡って右折して御霊神社に向かう部分が、由良川を渡って左折し、福知山城下の交差点手前でUターンして御霊神社に向かうコースに変更になっている。 これにより、600mくらい距離が変わるので、いつもの5km地点や10km地点は数百メートル前になっている。 25km付近の折り返しポイントで全体の距離を調整しているので、25km以降は従来と同じ場所が、30kmや40kmのポイントとなっている。
御霊神社が終わる辺りが5km地点、福知山駅前交差点付近をUターンして、由良川に向かって走っていく。 8km地点くらいに給水所があり、ここにゴミ箱があったのでレインコートを捨てる。 今日は気温が低いので全然喉が乾かないが、気づいていないだけで水分は失われていると思うので、給水所のたびにコップ1杯は飲みながら走っていく。
10kmまではキロ4分28秒前後で走っていくが、呼吸は全然上がらないし、このまま行けてしまうかもと思い始めてきた。
12kmで4.35とちょっとだけタイムが落ちる。 それと同時に、後ろからニンジンのコスプレをした人に抜かされる。 ニンジンの後ろに数人ランナーがついていたので、自分もニンジンについていく。 ニンジンは自分のペースよりちょっと速いが無理するほどの速さでもないので、ついていけるだけついていこう。
2kmほどニンジンについていったが、ニンジンは速くて、ついていくのが大変になってきた。 横で一緒に走っていた人に「ニンジン速いですね」と声をかけながら走っていく。 途中の給水所でニンジンを抜かしたり、ニンジンは上り坂に弱いようなので上り坂で抜かしたりしながら、20kmくらいまでやってきた。
20km過ぎに給食があって、甘栗と黒糖をもらった。
ハーフの通過が1時間35分前半、ここまで全然呼吸は疲れてないが、足がだるくなってきた。
25km折り返した辺りでけっこうきつくなってきたが、ペースはまだキロ4分40秒台前半を維持できている。 前半30秒切るくらいのペースだったので、後半50秒くらいまではOKかなと思いながら走っていく。
走っていたら突然雨が降ってきたり、強風になったりと不安定な天気だ。
30km地点までは4分台維持してきたが、この当たりで限界だった。
31km地点、女子ソフトボールっぽい人たちが集まっている給水所があるのだけど、ここを5分01秒で通過して、ついに5分台に乗ってしまった。
もう4分台には戻せそうにないので、あと11kmどうやってスピードを落とさずに走りきれるかが勝負だな……
きついながらも32km、33kmは5.17、5.18と、それほど落ち込むこと無く走れている。 あと9km。 まだ3時間20分切るくらいの余地は残されている。
だけど34kmが5.30、35kmが5.55かかり、3時間20分は無理っぽくなってきた。
タイムを逆算すると、ここからキロ6で走っても3時間半は切れるので、止まらないことを目標に、とりあえず3時間半を切ろうと、目標を切り替えて走っていく。
正直走り続けるのはけっこうきついのだが、歩いてしまったら最後、そこからはもう500m走って200m歩いて、というような感じになってしまう。
遅いが走るのを止めずに体を動かし続ける。
ペースはめっちゃゆっくりなのだけど、それでもタイムは5.45前後で走れている。 もうこのまま最後まで頑張ろう……
途中の施設エイドでバナナ、コーンスープ、ハム、チョコレート、コーラなど、少しでも走るのにプラスになればと、気分を変えながら走っていく。
騙し騙しで41kmまでやってきて、残り1.2km。 ここから坂が始まるのだが、もうペースは上げられないし、坂でも平地でもあまり変わらない。 淡々と坂を走ってなんとか止まることなくゴールすることができた。
タイムはネットで3時間26分27秒。 狙っていたタイムとは全然違うけれど、とりあえず完走出来て、サブ3.5も維持できて良かった。
15kmまではジョギングでも走っているけれど、16km以上最後に走ったのは、今年の3月なので、明らかに長い距離の耐性が出来ていない。 それでも30kmまではなんとか維持できたし、25kmくらいまでは非常に楽に走ることもできた。
今回は「30kmの壁」ではなく、明らかにトレーニング不足であって「壁」ではないな。
ゴールして計測チップを外した辺りで「夢望ランナー」と「滋ラン賀ナ」とナンバーカードに書かれた2人組を発見した。 香川のマラソン系Youtuberで「さかランナー」という人がいるのだが、その人の動画に良く出てくる人たちなので名前を覚えていた。 「チャンネル登録はしてないけど、たまに見てます」と伝えたが、後でチャンネル登録しておかなくてはならない。
今日はトイレ問題は大丈夫だった。 朝起きて食事して水を飲んだだけで、会場に着いてからは水は全く飲んでいない。 走る直前にinゼリーを半分くらい食べただけで、きちんと整列前にトイレも行ったし。
多分、いつもトイレ問題が発生するのは、待機時間中に水分を摂りすぎなのが原因なんだろうな。
今日は足のダメージがひどくて、いつもゴールしてもある程度は歩けるけど、今日は歩くのもかなりきつかった。
着替えて貴重品を受け取りに行って、帰りのバスで福知山駅に戻る。
バスの中で隣に座った人がロードバイクのヘルメットを持っていたので「自転車で来たんですか?」と声をかけたら、なんと姫路から90kmロードバイクで走って福知山に来たらしい。 マラソン42km走って、これからまたロードバイクで姫路まで帰るらしい。 朝3時出発で、片道4時間かかったと言っていた。 90km走った後に42km走るだけで超人なのに、さらに90kmまた戻るなんて…… しかもこの時間のバスに乗るということは自分と同じくらいのタイムか、むしろもう少し速いはずなので……世の中にはすごい人がたくさんいるものだ。
ゴール後に、マラソン会場では何も食べてないので、ホテルに行く前に何か食べて帰ろう。 駅前につけ麺屋があるのは知っているが、去年食べているので別の場所で食べたいなと、周辺をGoogleMapを見ながら20分くらい歩き回るが、開いている店が全く無くて…… 仕方なく昨年と同じく「ぐうりんだい」というお店で味噌野菜つけ麺を食べる。 ビールと餃子とライスも頼んだが、量が多くてライスは少し残してしまった。

ホテルに戻ってお湯を張って湯船に1時間くらい使って疲れを癒やす。 今日はビール買ってないので、湯船の中では水を飲んでいた。 風呂から上がってもかなり疲れていてグロッキー。
アラームをセットして1時間半くらい寝ることにした。
仮眠して、18時半くらいからは毎年福知山マラソンの後に行っている居酒屋「地下酒場」へ。 今日は行った時間が少し遅かったのと、土曜日ということもあってか? 店はかなり賑わっていた。 8人テーブルの相席の席で食事をした。 先ほどつけ麺をお腹いっぱい食べてしまったので全然お腹が空いていなかった。
刺し身盛り合わせ、チーズ餅、モロキュウ、ビール2杯、日本酒1合くらいしか注文してないかもしれない。
最後の方は、相席した60歳の夫婦と話をした。 この人たちは三重県から福知山に来たらしい。 福知山は6回目くらいの参加と言っていた。 旅ランが趣味で、47都道府県を制覇することを目標に各地のマラソン大会に参加しているみたい。 4週間前は松本、2週間前はどこだか忘れたけど参加して、今日は福知山。 2週間に1度のペースで参加しているようだ。 遠くは水戸漫遊マラソンや山口県の向津具マラソンまで車で行くらしい。
東北地方や九州地方は未踏なので、そういうところにも行ってみたいと話していた。 たしか2週間後は地元の三重松阪マラソンに出ると言っていたと思う。
夫婦で各地のマラソン大会に行っているが、奥さんは興味がなく、スタート・ゴールは見るけれど、走っている時間は車に戻って待機しているらしい。 5時間くらい待機しているのでかなり暇だろうな……
毎年行っている居酒屋だけど、毎年いろいろなランナーと会話できて非常に良い。 いつもここであうおじさんは今日は来ていなかった。 マスターにお土産のうどんをプレゼントし、また来年来ることを約束して店を出た。
ホテルに戻って、自動販売機でハイボールを買って、もう一度風呂に入って、少しパソコンをやって、23時くらいには寝てしまった。
今日は本当に疲れた。 マラソン大会でよく撃沈するけど、ここまで疲れたのは久々かもしれない。 去年の福知山も撃沈したけど、だいぶ歩いたので今日ほどは疲れていない。 この感じが懐かしくもあり、もう味わいたくはない気持ちもある。

奈良マラソン2023
朝5時半に起床。 今日は奈良マラソン2023当日。 前日に準備はほぼ完了しているので、朝はエネルギー補給に専念し、42kmのレースに備える。
昨夜コンビニで買っておいた今日の朝ごはんは、ツナマヨおにぎり、カステラ、三色団子。 カステラは半分、三色団子は1本残してしまった。
今泊まっているJR奈良駅の横のホテルから、スタート会場の鴻ノ池運動公園までは2kmほどある。 歩けない距離ではないが、できることなら歩きたくない。
JR奈良駅からだと、西口に臨時の路線バスが出ているので、それで行くことができる。 料金は220円かかるけど、歩くよりはマシだろう。 路線バスは大量に待機していて、5分も待たずに乗ることができた。
7時20分くらいにJR奈良駅を出発。
鴻ノ池運動公園までは10分ほどで着くはずなのだが、渋滞していて15分ほどかかったと思う。 バスに乗っているとき、お腹が痛くなってきた。 会場には7時45分くらいに到着、着いてからすぐにトイレに並ぶ。
奈良マラソンは初出場なので、トイレの状況などわからないが、今並んでいる感じだと、大も小も結構待つので、もう一度は行けないかもしれないな。 だが、前回の福知山のように、今回もできるだけ朝の水分は摂らないようにしている。 本当はあまり良くないと思うのだが、マラソン中のトイレ問題にいつも悩まされているので……
手荷物預けは場所によっては8時半まで。 場所によってというのは、自分で棚に置くパターンと、係員に渡すパターンがあるようだ。 自分はBブロックなのだが、男子ABブロックと、10kmの部の男子LMブロックは自分で置くパターン。 それ以外は係員に渡すパターンのようだ。 なので、手荷物預けの時間は気にしないで良かった。 手荷物は武道館、入るのに靴を脱がないといけない。 1Fが手荷物預けと待機スペースだが、8時20分くらいに荷物預けに行ったら、1Fの棚はいっぱいで、2Fに案内された。 2Fの観客席に荷物を置く。 武道館に入る度に靴を脱ぐのが少々面倒だな。
手荷物を預け、スタートブロックへと向かう。 スタートブロックは8時45分締め切り。 もう一度トイレに行けるかな?と、トイレ行列を見たが、メチャメチャ並んでいて、これは無理だと諦める。
Bブロックに整列、自己ベストなど狙っているわけではないので、Bブロックの後ろの方でも問題はない。
スタート直前、横にいた人がサンダル履いていたので話しかけてみた。 サンダルには2種類あって、踵がフリーなやつと、踵がロックされてるタイプがあって、この人は踵がロックされてるタイプだから、フリーのより走りやすいらしい。 ジョギングシューズを履いてもタイム的にはあまり変わらないと言っていた。 疲労度はジョギングシューズの方が少ないと…… 練習でもサンダル履いてて、たまにジョギングシューズを履くんだって。 「裸足や革靴の人もいたから、サンダルはまだ楽な方ですよ」と言っていた、凄まじい世界だ……
スタートセレモニーがあり、号砲がなり、奈良マラソンが始まった。 奈良マラソンのコースは坂が多いのが有名で、自分の実力+10分くらいのゴールタイムになると言われている。 2週間半前の福知山で痛い目にあっているので、「今日は前半は絶対に飛ばさず、坂と後半に備えて脚を残す」、「目標タイムは3時間25分」というのを掲げている。 特に前半飛ばさないのは最重要。 気分が良くてもペースが良くても、絶対に飛ばさない。
そう思って走り出した。 そしてトイレ問題、やはりスタートする前からトイレに行きたくなってしまって、1km地点の手前にあるトイレへ。 何人か並んでいて、ここで1分半ほどロスした。 トイレからコースに戻ってきたら、すぐ後ろにサブ4のペースメーカー達が。 1kmの通過タイムが6.27。 いきなり大幅な出遅れ。 だけど、今日は自己ベストを狙っているわけではない、これくらいのタイムでも問題ない、と言い聞かせて、遅れを取り戻すような走りをしないよう気をつける。
奈良マラソンは参加者が14,000人もいるらしく、コースはかなり混雑している。 3km過ぎるくらいまでは、このペースでも思うように走れなかった。 そして今日は体が重く感じる。
平城宮跡前が折返しで、折り返した直後に5kmなのだが、折返しに向かって、コースマップには載ってないような微妙な上り坂となっていた。 コースマップでは明らかな上り坂はわかりやすいが、例えば1kmで10m上がるような僅かな坂は見えてこない。 折り返してしばらく走っていたら、前方に風船が見えたので、あれが3時間半のペースメーカーだということに気づいた。 目標タイムは3時間25分なので、まずはペースメーカーより前に出ないと。 だけどペースアップせずジワジワと距離を詰めて、8kmくらい、近鉄奈良駅付近かな? ペースメーカーの後方に着いた。 奈良はコース幅が狭く、ペースメーカーの後ろには大量の人がいるので、中々抜かせない。 この集団を抜かすときだけ、ちょっとだけ意識的にペースアップして抜かしていった。 前に出たら景色はスッキリ。 さて、ここから落ち着いて走っていこう。
県庁前の通りを奈良公園に向かって上り坂を走っていく。 途中で10kmの部のランナーも合流。 奈良公園を右折する付近の広場に鹿が歩いていて、珍しいなと思って見ていたのだけど、右折した先の左側の芝生広場には何十頭という鹿が群れでくつろいでいた。 普通にこんな所に鹿がいるんだな…… この付近で10km、アップダウンがあったが、これは終盤でも出現するアップダウンなので覚えておかなくてはならない。
その後、10kmの部は左折していった、フルマラソンの部は直進する。
スタート直後にトイレに行ったばかりなのに、また行きたくなってきた。 12km地点くらいのトイレへ。 ここで30秒ロス。 トイレから戻ってきたら、すぐ後ろに3時間半のペースメーカーが迫っていた。 抜かれたら、抜き返すのが大変なので、抜かれないようコースに復帰して走っていく。
15km地点、ここまでキロ4分50秒ペースくらいで走り続けているが、まだ体が重い、というか今日はあまり調子が良くなさそうな感じがする。 まだ15km、この先27kmもあるが、今からこの状態で耐えられるだろうか…… 少々不安になるが、もう前に向かって走るしかない。
15kmくらいから上り坂が始まった。 両脇が畑の一直線の道を東に向かって走っていく。 交差点を右折してからが本格的に上り坂。 だけど、上り始めてすぐ、奈良マラソンの応援で名物の忌野清志郎に扮した人が応援してくれているスポットがある。 そこでハイタッチをして元気をもらう。 上りは思っていたより大したことなかった。 上りきった辺りで、天理教の私有地へと入っていく。 ここにも軽いアップダウンがあった。
景色の良い橋の上を通過した辺りで先頭ランナーとすれ違う。 先頭ランナーは30km付近だろう。 橋を越えて下りに入る。 そして中間点。 中間点の通過が1時間44分23秒。 3時間半のペースで1時間45分ジャストなので、ギリギリ3時間半を切るくらいのタイム。 中間点でこのタイムで、この疲れ具合だと、今日は3時間半も無理かもしれないと、弱気になりかける。 弱気になっている時、左右にいきなり人が多くなってきた。 3時間半のペースメーカーに追いつかれたのだ。
ペースメーカーに追いつかれた場合、追い抜かされないように頑張るか、後ろにつくか、どちらかになる。 ここはまだ中間地点。 後ろについたら、残り21km絶対についていくことができない。 これはきついけど吸収されないように頑張るしかない…… そう思って追いつかれないくらいまでペースを上げる。
一連のアップダウンが終わって、コースは天理市へと入った。 天理市に足を踏み入れるのは初めて。 天理市は天理教というのは知っているが、初めて入った天理市は少々不気味だった。 どこを見ても宗教施設、中心部には巨大は煙突みたいなのが何本か見える。 沿道で応援している人は「天理教」と書いてあるジャケットを羽織っていたりする。 コース近辺しかわからないが、宗教の街なんだなと実感した。
この辺りで再びトイレに行きたくなってきたが、トイレに行くということは3時間半のペースメーカーに抜かされるということなので、トイレに行った時点で自分のレースは終わる。 だけどトイレに行きたい……
23km地点くらいだろうか、反対側にトイレがあるのが見えた。 反対側は26km地点くらい。 あそこのトイレに寄ろうか……と考えながら走る。
この区間は僅かにアップダウンがあって、天理教本部の前の直線道路は僅かに下り坂。 25kmで折り返し、数百メートル走ったら右折、天理教本部の敷地内へと入っていく。 天理教本部の真ん中辺りで善哉が振る舞われていた。 食べたかったが食べたらレースが終わる、それとけっこう体がきついので、固形物を食べたら、お腹をくだしそうな予感がしたので、善哉の誘惑には負けず素通り。
天理教本部を出て再び車道に戻ってきて26km地点。 先程のトイレがあったが、この近辺の折返しで、すぐ後ろ、わずか5秒差くらいの所に3時間半のペースメーカーがいるのがわかっていたので、トイレはパス…… さっきよりは行きたい欲がなくなっているので、このままゴールまで静まっていてほしい。
天理市を走り抜き、28kmから先程のアップダウンに再突入。 2kmくらいのアップダウンの道なので、なんとか乗り切らないといけない。 この手前で反対側には4時間のペースメーカーがいた。
この辺りで、背中に「MIT」と書かれているランニングウェアを来ている男性が目につくようになってきた。
「MIT」ってマサチューセッツ工科大学かなぁ、絶対違うようなと思いながら走っていて、「M」はマサチューセッツのM、「I」はIndustryかな? 「T」ってなんだろう、大学の「U」とかは入らないのかな?とか考えながら走っていた。 家に帰ってから調べてが「Massachusetts Institute of Technology」でMITらしい。
坂道を上り切って、天理教敷地内を通過して、あとは下り。 MITの人は上りはそんなに速くないけど、下りと平地は速くてどんどんと離される。 坂の最後の方で、忌野清志郎がいて、再び応援してもらう。
35km過ぎに短いけれど強烈な上り坂「デイリー坂」があって、再びMITの人の背中が近づいてきた。 上りきった辺りで、いろんなランナーにポジティブな声がけをして応援してくれてる人がいた。
自分は「いい前傾、その調子!」と応援してもらうことができた。
37kmくらいだろうか、右手にキリン堂がある辺りが一番きつかった。 ペースはギリギリでキロ5分を切れるくらいのタイムになってしまっている。 ペースは落とせない、だけど非常に苦しい。
キリン堂の200mくらい手前ではランナーが倒れていて、スタッフが無線でどこかに連絡していた。
その先の交差点の角にはボランティアの帽子をかぶった中学生がいた。 往路でも見たが、復路でもボランティアを頑張ってくれていた。
奈良公園付近のアップダウンを乗り切り、レースは終盤へ。
40km地点、このあたりは民家の立ち並ぶ路地を抜けていく。 微妙に下り坂なのが助かったが、最後競技場までは上り坂が待ち受けている。
競技場前の道路まで戻ってきて、あとは1.5kmくらい競技場めがけて走っていく。 41km地点を通過し、あとは上り坂を頑張るしかない。
まだ力は残っているので、あと1kmくらいなんとかなる。 上り坂でスパートしてグイグイと上っていく。 競技場直前のスターバックスのある辺りでMITの人に追いついた。 MITの人は「あぁ」と嘆きが漏れいたので「ファイト」と声をかけながら抜かしていく。 坂を上り切って競技場の敷地内へ。 第3コーナーから競技場の中に入り、ラスト200m。 ようやく競技場まで帰って来ることができた、ラスト200mを頑張って走りゴール。
タイムはネットで3時間27分14秒、グロスで3時間28分01秒だった。 中間点では3時間半切れないかも、と思っていたが、ゴールしてみたら意外に余裕があった。
目標タイムには及ばなかったが、走り終わってみて、最後までよくもったなと思った。 15km地点での調子、20kmで3時間半のペースメーカーに追いつかれる。 前半でトイレに行ったのもあるけど、タイム的にはネガティブスプリット。 5km毎のタイムを見てもかなり安定している。 こういう走りを他のレースでもしたかった。
タイムは最近のタイムと比較すると平凡だけど、やりきった感とタイムの満足度は非常に高い大会となった。
次のマラソンは、来年の福知山マラソンの予定。 いつもは3月くらいまで出続けるけど、今年は奈良がシーズンラストレース。
武道館に荷物を取りに行く。 普段なら暖かい格好に着替えるのだけど、今日は暑すぎるので半袖半ズボンでも余裕。 濡らしたタオルで汗を拭いて、別の半袖半ズボンに着替えだけした。
それからマッサージを受けて、JR奈良駅のバス乗り場に向かう。
JR奈良駅にバスが到着し、駅前のローソンでLチキと温かいお茶を購入。 会場では昨日と同じく出店があるが、早くホテルに戻りたいのと混んでいるので、食べる気にならなかった。
レースでかなり消耗しているので、Lチキで肉類と余分を補充したのだ。 温かいお茶は、ホテルの立体駐車場の管理人に差し入れしようかなと思っていたが、今日はいなかった。 昨日チェックイン前に、駐輪場がないホテルで、親切に立駐の前の空きスペースに止めさせてくれたので、そのお礼にと思って。 だが、あげられなかったので自分で飲んでしまおう。
ホテルに戻りシャワーを浴びる。 湯船にも浸かりたいが、この後行きたい所があって、時間があまりないので手短に。
シャワーを浴びて着替えてからは、すぐに出発。 JR奈良駅の東口にあるレンタルサイクル「駅リンくん」で電動アシスト自転車を借りる。 借りたのが14時50分くらいで、返却期限が18時。 電動アシスト自転車は4時間までなのだが、返却まで3時間しかないので時間的には問題ない。 係員は「1時間少ないのでもったいないよ」言ってくれたが、マラソン走り終わった後で、普通の自転車漕ぐのは無理だ。 しかも結構ハイペースでそこそこの距離移動しなくてはならないので。

ポケットにナビをセットしたスマホを最大音量にした状態で入れて、ナビの指示通り自転車で目的地に向かう。
漕ぐこと50分、距離にして13km。
15時45分くらいに「法隆寺」に到着した。 冬季の法隆寺の参拝時間は16時半まで。 16時半に門が閉まるので、16時20分くらいには出なくてはならない。 時間との勝負だった。
明日は別の場所を観光したいので、法隆寺に来ることはできない。 どうしても今日来ておかなくてはならない場所だった。
奈良から電車でも来られなくはないのだが、法隆寺駅からお寺までが1km以上あり、電車のタイミングによってはかなり際どくなりそうなので、それだった時間の確度がより高い自転車の方がいいと思って、レンタルサイクルを選択したのだった。
参拝料は1,500円なのだが、閉まる直前なので1,200円で入らせてくれた。 HPなど見てもどこにもそんな記述なかったのだが、ラッキー。
建造の歴史やお寺の特色など、詳しいことはよくわからないが、名前くらいは誰でも知っているくらい有名なお寺。
日本最古の五重塔、日本最初の世界文化遺産、所蔵している大量の国宝・重要文化財など。
ものすごい歴史を感じながら、たった40分しか時間がなかったけど、見学することができて良かった。

法隆寺観光が終わって、またJR奈良駅まで戻る。 レンタルサイクルが18時までなので、あと1時間半だが、帰りは急がないでも余裕だな。
行きとは違うルート、郡山駅の前を通るルートで帰ってきて、レンタルサイクルを返却。
その足で、夕飯を食べに行こうと思ってウロウロしていたのだが、結局JR奈良駅1Fにある魚民になってしまった。 この選択は失敗だった。 魚民に行くくらいなら、同じく駅前にある大阪王将に行ったほうが満足度が高かったかもしれない。 魚民で7,000円くらい使ってしまった…… 大阪王将なら同じくらい食べても、3,000円くらいで済んだだろう……
19時位にホテルに戻ってきて、フロントで荷物発送用のダンボールを購入。 部屋に戻って、明日使う小さなカバンとスマホバッテリー・ケーブル以外、全ての荷物とお土産をダンボールに詰め、ホテルのロビーから自宅に発送した。
大浴場で疲れを癒やし、部屋で追加のビールを飲んでいたが、眠くて全部飲みきれず、22時50分くらいに就寝。
