【愛媛】笹ヶ峰

晴れ今日は登山、5時起床、5分出発。 先週は20度を超える日が何日も続き雪はあまりなさそう。 残雪期を通り越して一気に春になってるかもしれないけれど、登山に向かう。 行く途中に仮眠しそうなので、愛媛のそんなに遠くなく、歩く時間もそれほど長くない山を選定していて、住友フォレスターハウスから笹ヶ峰に登るルートに決まっていた。
高速に乗って新居浜ICまで。 大永山トンネル経由で、住友フォレスターハウスに到着。
心配だった仮眠は、せずに到着することができた。
近くの路肩が広くなっているところに駐車し、準備をして出発。
住友フォレスターハウス

住友フォレスターハウスを通過し、登山口の方向へ。
「平家平」と「冠山」の分岐が見えてきた。 平家平から下りでこのルートを使ったことは2回あるが、冠山方面のルートは歩いたことがないため、今日が初めて。
どんなルートなのだろうか。
分岐点

登山道を少し歩くと、林道にでてしまった。 看板があるので、この林道を歩いていくので、間違いはないみたい。
林道を歩いていたら、足に違和感を感じた。 なんだか、両方のかかとが靴擦れっぽく、チクチクとする。 面倒だけどスパッツを外して、いったん靴を脱いで靴下履き直しと、靴紐締め直しをした。 が、なんか擦れてる感じはなおらず、そのまま歩いていくことに。
林道

林道の行き止まり地点から、再び登山道に戻る。 地図には「渡渉ポイント」が書いてあったのだけど、小さな渡渉ポイントが何ヶ所もあり、どこが地図に書かれている渡渉ポイントなのかわからなかった。 滝があったところかな??
橋 橋 橋

少し歩くと、ようやく雪が出現。 斜面の影に隠れる部分かな? 沢の向こう側には雪が残り、こちら側には全く残っていなかった。 雪は固くなっていた。
この辺りはけっこう平面で、どこでも歩けてしまう。 歩いたこと無いルートなので、本来の道がわからない。 目印の赤テープを見失わないように歩いていく。
少し歩くと、ナスビ屋敷に到着。 なんでこんなヘンテコな名前なのだろうか?
雪が出現 雪 ナスビ屋敷

ナスビ屋敷から先は、雪に苦しめられた。 道なりに登っていくと、大きな枯れ沢を横切る。 この横切った直後、道を見失った。 上に登るのかな?と思い、上に登ること50mくらい。 歩ける感じはするのだけど、一向に見え印となるテープが見えてこない。 その場に立ち止って、四方をよく見渡す。 テープが見えないが何度も見渡す。 ようやく、はるか下にテープを発見。 道は上には上らず、そのまま水平に走っていた。 上に登ってしまったので、道に向かって斜めに下る。 が、斜面に積もった雪は氷結しており、めちゃめちゃ滑る。 キックしても全然効かない。 幸いにも樹林帯だったため、木の枝や幹など使って、本来の登山道まで戻って来た。 が、きついのはここからだった。
雪が無ければ全く問題も危険もないような道なのだけど、雪が積もっているため斜度がきつくなっている。 そして、その表面は氷結している。 キックも効かず、掴める木などもない。 もし滑っても、一応樹林帯なので、下までは滑落せずに止まれそう。 ということで、無理やり雪の上をタッタと走って行った。 そしてその勢いのまま木の幹に飛びつく。 わずか3m位のクラスト地点を通過するのに、苦労した。 通過した雪の上には、わずかな足跡が残った。 が、そこから先も油断できない箇所が続く。 写真に写ってる30mくらいの区間を通過するのに10分近くかかってしまった……
アイゼンをつけるべきだったか??
雪 かろうじて通過した跡 この先まで10分かかった

が、そこを通過したら斜面の向きが変わり、雪が全くなくなった。 クラスト地点で滑った後は、影崩れ地点で、今度は土砂で滑りながら歩いていく。 この地点通過して気づいたのだけど、どうやら上に迂回できる道があったらしい。
がけ崩れ

銅山川源流を越えて歩いていく。
そして、本当にやばい地帯に遭遇。 先ほどと同じように氷結した斜面を通過しなくてはならない。 先ほどは山肌の斜面だったが、ここは雨の通り道でえぐれた谷部分を通過する。 そして、もし滑ったら、はるか100m以上は滑落しそう。 これはやばい…… 幅は20mくらいなのだけど…… 真ん中に掴めそうなポイントはあるのだけど、そこに行くまでと、そこから先には何もない…… 仕方ない、アイゼンをつけるか。
銅山川源流

今日は12本爪アイゼンしかもってきていなかったので、つけるのが少々面倒。 だけど、怪我するよりはマシか。
アイゼン装着し、歩いていく。 爪は効くので、ゆっくりと通過。 アイゼンつければ先ほどのポイントも楽に通過できたんだろうなぁ。 このポイントを通過したら雪が消えた。 アイゼン外したかったが、またこういう箇所出てくるだろう。
本当にヤバイ箇所 滑ったらアウト

土の登山道の上を12本爪アイゼンつけたまま歩く。 予想通り同じようなポイントが3箇所ほどあり、アイゼンを外さないでよかった。 だが、土の上もだいぶ歩いてしまった。
しばらくすると、一ノ谷越に到着。
ここで休憩し、アイゼンを外す。 お腹が空いたので、ここでおにぎりやパンをほおばる。 ここから先は一度歩いたことがある道なのでだいたい分かる。 笹ヶ峰に向かって、稜線を歩いていく。
一ノ谷越

雪はほとんどなくなった。 後ろを振り返ると冠山と平家平が見えるが、今日は景色がかすんでいて、あまりよく見えない。
目の前には、ちち山と笹ヶ峰が見える。 そして景色は白い景色ではなく、春を感じさせる緑の景色だった。
一ノ谷分岐を通過し、軽く登ってちち山分かれまで到着。 ここはそのまま通過し、笹ヶ峰方面へ。 ちち山に寄っていくので、山頂方面の分岐に進んで行く。
ここから山頂までは急な道を登るのだけど、すぐに山頂に到着。
登山道 冠山方面 ちち山方面 一ノ谷分岐 ちち山分れ ちち山山頂

ここまで来たら、笹ヶ峰はもう少し。 ちち山の下りが、北斜面なので、雪などに気を付けなくては……
先ほどの氷結ほどひどくはなかったけど、やはりこちらも固く滑る状態になっていた。 だが、掴むものがたくさんあったので、それほど苦労せず降りることができた。
紅葉谷分岐あたりには雪がたくさん。 笹ヶ峰方面に歩いていき、すぐに笹ヶ峰山頂に到着。 山頂はけっこうにぎわっていた。 みんな丸山荘から来たらしい。 この時期、寒風山からだとけっこう距離あるので、そちらから来る人はいないのかな?
笹ヶ峰 紅葉谷分岐 ちち山 笹ヶ峰山頂

先ほどけっこう食料を食べたので、あまりお腹が空いておらず。 少し寝っころがってたけど、風はあるけど気温は高く、なかなか気持ちがいいね。
岩の上に行って、ちち山方面の写真を撮ったのだけど、なんだか足に違和感を感じた。
左足の、太ももの内側から、ひざ下にかけて、筋が痛いというか、張っているような感じがした。 少しストレッチをしてから出発。
だが、出発してすぐに、その張りが痛みに変わった。 足を前に出すたびに、けっこうな痛みが走る… なんだこれは?? 先ほどまで何事もなかったのに…… しかも筋が痛くなったのはずっと山やってるけど初めてかもしれない。 膝なら昔、痛くなることが多かったのだけど……
とりあえず、下山にはまだ3時間はかかる見積もりなので、こんなところで負傷したらやばいなぁ。 普段は使わないのだけど、足の負担を減らすため、ストックを使うことに。 足にかかる負荷を少しでも腕に分散しなくては。
帰りは同じルートで帰ろうかと思っていたのだけど、これはルート変更したほうがいいかもしれないな。
変更するとしたら、ちち山分れから、大永山トンネル方面に向かって降りるルート。 駐車場までかかる時間はあまり変わらないかもしれないけど、何かあった場合、こちらのルートの方が分かりやすいし、車道からも近い。

とりあえず、ゆっくり歩いて紅葉谷分岐を通過し、ちち山下部を通過し、ちち山分れまでたどり着いた。 なんだか痛みにも慣れたのか?このままいけそうな気もしたけど、やはりルート変更して帰ろう。 土山越~大永山トンネルの区間歩いたこと無いけど、30分の区間だし大丈夫だろうか?
ちち山方面

大永山トンネルに向かって歩いていく。 2年くらい前に日浦から笹ヶ峰を目指したとき、このルートを登って行ったのだけど、笹が胸くらいまで覆い茂っており、登るのに苦労した…… 下りなので楽は楽なのだけど、足元が見えないのが…… ところどころ雪が積もっていて、雪が薄く踏み抜くことがあった。 踏み抜いたら足に衝撃が…
獅子舞の鼻まで到着したのだけど、思っていたより時間がかかってしまった… ここで休憩。 筋の痛みに加えて、左ひざまで痛くなってきた…… コースタイム的には、70分で車道まで降りることができる。 70分なら何とかなる距離だな。
笹の登山道を降りてきた 獅子舞の鼻

ここから先も足に負担掛けないように降りていく。 そして「土山越」と書かれた林道に降り立った。 看板で「←中七番」と書かれていたので、そちらに向かって歩いていく。 岩がゴロゴロの林道だなぁ、とか思いながら歩いていたのだけど、10分ほど歩いて異変に気付く。 これ道違うんじゃないか??
地図と景色見比べると、なんか違うほうに歩いて行ってしまっている。 車両用のルートで、人間用は別にありそう、戻ろう。
先ほどの場所まで戻ってきて、再び登山道に入っていく。 やはりさっきのは間違っていて、正しい分岐を発見。
間違った分岐地点 林道には岩がゴロゴロ 正しい分岐点

そこから下に歩いていき、ようやく車道までたどり着いた。 あとは車道を1kmくらいかな?歩くだけ。
心配だった足は無事持ってくれた。 最終的には筋の痛みは多少引いて、膝の痛みが強くなっていた。
大永山トンネル登山口

そして車に到着。 着替えをして登山靴と靴下脱いで、さらなる足の異変に気付いた。
両足のかかとが、思いっきり靴擦れしているではないか。 右足は皮がベロリと向けてしまっている。 左足は向ける寸前。 水が溜まってるような状態。
この登山靴、2年前の秋に購入して、それから34回の山行で履いており、今日で35回目。 履きなれたどころか、長く安全に歩くための大事な道具で、靴擦れとは全く無縁だったのに、なぜ今日突然? 筋も痛くなったし、膝も痛くなった。 先月いった次郎笈では今日よりはるかにハードな登山だったのに、そちらでは無傷。 この一か月間で何か体が変わったのだろうか?

この先が、ちょっと不安になるような登山だった。
しかも帰りの車、狭い道で大型車とすれ違うことになり、左に寄せ過ぎたら車の前方を岩に擦ってしまった。 あと1cmくらい寄っていなければ、あと20cmくらい進んでから寄っていれば、というような状況だった。
わかった、今日はついていない日だったんだ。

四国ではすっかり雪が少なくなってしまった感じ。 今日見た感じだと、伊予富士ではまだ雪が積もってそう。 なので、伊予富士~石鎚山にかけては残雪の山が楽しめるかな。 徳島方面だと、剣山の見ノ越~山頂の間に雪が残っていればラッキーか? 徳島の方が雪解けは早いかもしれない。

本日のコースタイム
07:04 駐車地点
08:19~08:25 渡渉ポイント?
08:49 ナスビ屋敷
09:43~10:00 一ノ谷越
10:18 一ノ谷分岐
10:31 ちち山分れ
11:00~11:06 ちち山山頂
11:21 紅葉谷分岐
11:39~11:58 笹ヶ峰山頂
12:48~12:49 ちち山分れ
13:35~13:44 獅子舞の鼻
14:20 土山越(間違えた方)
14:41 土山越に戻って来た
15:06 大永山トンネル
15:29 駐車地点

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