高円宮賜杯第44回全日本学童軟式野球大会 一回戦

晴れ朝6時起床。 今日は少年野球の全学童大会の香川県予選の開会式と一回戦が開催される。 いわゆるマクドナルド杯というやつで、マクドナルドが協賛している大会。 県1位になると夏に神宮球場で開催される全国大会に出場できる。 4位までのチームは県外大会へと推薦される。 先日の高松支部予選を勝ち抜いて、ついに県大会にやってきたのだ。

開会式は綾川ふれあい運動公園の野球場。 日本酒の綾菊酒造の少し南にある。 以前野球の試合を見に、この球場に来たことはあるが、試合をするのは初めて。
グラウンドに7時集合で、7時半くらいに綾川ふれあい運動公園に到着。 開会式は8時半からなので、少し時間があるので、車の中で待機して時間をつぶす。

よい時間になったので球場に移動してチームの写真撮影をし、開会式が始まる。 県大会には32チーム出場している。 3回勝てばベスト4なので県外大会に行くことができるが、まずは初戦から。

一回戦の対戦相手は「土庄クラブ」。 小豆島のチームなのだが、練習試合も公式戦も戦ったことがない、そもそも小豆島のチームと交流がないので、全く情報が無い謎のチームだ。
強いのか弱いのか、投手は右投げなのか左投げなのかすらわからない。 ただ、小豆島支部の予選を勝ち抜いて県大会に出場しているので、弱くはないのだろう。

試合は2試合目。 開会式が終わって始まった1試合目を少し見てた。 坂出ドリームスVS津田ファイターズさぬき南ツインズ連合。 坂出ドリームスにはスーパーさぬきっ子で一緒の選手がいるし、女子野球に一度だけ来た女の子もいる。 津田ファイターズは知っている人がいないけれど、さぬき南ツインズには昨シーズン女子野球で何度か一緒に練習した子がいたはず。 現役の選手は誰も知らないかもしれないが……

試合は坂出ドリームスが3-0でリードしたまま6回裏を迎える。 この回押さえれば勝ちなのだが、すんなり終わらないのが小学生野球。
津田ファイターズさぬき南ツインズ連合が2点返し、なおノーアウトランナー2塁。 このまま逆転されるのかと思ったが守備がふんばってツーアウトランナー無しへと変わり、そのまま逃げ切った。

続いて自分たちの試合。 自分たちが先攻で試合が始まった。
1回表 サードゴロ、サードゴロ、レフト前ヒット&盗塁、空振り三振、1残塁で無得点。
1回裏 レフトファールフライ、空振り三振、ピッチャーゴロエラー、セカンドゴロを2塁送球でフォースアウト
2回表 ショートゴロ、死球、サードゴロ、三女が四球、ピッチャーゴロ、2残塁で無得点。
2回裏 ショートフライ、ショートゴロ、セカンドフライ 10球で終わった
3回表 レフトライナー、四球、セカンドフライ、セカンド内野安打で2アウト12塁になったが、2塁ランナーの走塁ミスで3アウト、1残塁で無得点。
3回裏 空振り三振、空振り三振、四球、ファーストフライエラー、フォアボールで2アウト満塁。 ここをサードゴロでしのいで無失点で切り抜ける。
4回表 レフト前ヒットとエラーで2塁へ、空振り三振、ピッチャーゴロの間に3塁へ。 2アウト3塁で三女の出番が回ってきた。 ボール、ファールの後の3球目をレフトへの打球。 レフトは下がったが取れずヒット、3塁ランナー生還で先制点。 上手い外野手だったらアウトだったかもしれないが、三女的には久々の公式戦でのヒットだった。 盗塁を決め2アウト2塁になったが、打者はピッチャーゴロ。 だけど待望の先制点を入れ、1残塁。
4回裏 ピッチャー前内野安打、送りバントをセカンドフォースアウト、サードゴロ、ショートライナーで無失点。
5回表 ショートライナー、ショート後方へのフライで安打、だが次の打者のセカンドフライで飛び出してしまいリタッチできずにダブルプレー、5球で3アウトになってしまった。
5回裏 センター前ヒット&盗塁、レフト前ヒットでランナー生還で同点に追いつかれる。 さらに2盗、3盗を決められ1アウト3塁。 ここで投手が踏ん張り、3番打者4番打者と連続で空振り三振。 試合は1-1の振り出しに戻る。

少年野球のルールで投手は5イニングまでしか投げられないので、両チームここで投手が変わる。
6回表 センターオーバー2塁打、セカンドフライ、ショートゴロエラー&盗塁で、1アウト23塁。 ここで練習でのバッティング好調の4年生を代打で起用。 ボテボテのサードゴロだったがボテボテだったのが良かったのか、サードランナーがホームへ突入、しかしいいボールが返ってきて、ものすごい際どいタッチの差だったがランナーアウト。 続く打者はショートフライで3アウト、1残塁。
6回裏 2番手投手が苦しむ。 フォアボール、送りバントの捕手送球エラーでノーアウト12塁。 最終回裏なので、点が入った時点でサヨナラ負け。 ここでダブルスチールが来るが、3塁タッチアウト。 1アウト2塁だた、三盗決められ1アウト3塁。 大ピンチな場面は続く。 7番打者はボール、ファール、見逃し、ボール、ファール、空振り三振。 2アウト3塁。 8番打者は、ボール、空振り、ボール、空振り、空振り三振でサヨナラの大ピンチを2者連続三振で切り抜けた。

そしてタイブレークの7回へとゲームは進んでいく。
昨年7月の香川県選手権、9月の秋季大会、9月の選抜大会、3月のNHK杯と、1年以内の公式戦で4回もタイブレークを経験している。 2回はタイブレークで決着つかずに抽選で2敗、タイブレークで決着がついた2試合は2敗。 タイブレークにもつれた試合は4戦0勝4敗と、非常に分が悪い。 まさかの5回目のタイブレークとなった……

7回表 ノーアウト12塁から始まる。 9番打者が送りバントだが、投手が投げられずノーアウト満塁。 1番打者がレフトライン際へのタイムリー2ベースヒットで2点入れる。 続く打者がピッチャーライナーで3塁ランナーが戻れずダブルプレー。 続く打者はサードゴロ、1残塁2得点。
7回裏 9番打者への投球中にダブルスチール。 捕手が三塁に投げるが悪送球で1人生還、なおノーアウト3塁。 この打者は見逃し三振。 1アウト3塁で1番打者がセンターがノーバウンドで取れるか取れないかの当たり。 三女が突っ込んできてノーバウンド捕球を試みるが捕球できず2塁打に、1人生還して2点目。 次の打者で盗塁し、1アウト3塁。 またしてもサヨナラ負けの大ピンチ。 2番打者へ3ボール1ストライクからの3球目はライトへのフライ。 ライトの守備は、先程代打で出た子から変わって守備要員で入っている4年生。 練習ではなかなかフライが取れないが…… 打った瞬間相手ベンチがどよめく。 固唾をのんで見守るほど長い時間ではなく、ライトフライなので3~4秒後にこちらのベンチが歓声に包まれた。 練習では取れないフライが、試合では取れた。 2アウトになったが、なおランナー3塁の大ピンチ。 次の打者はフォアボール。 そして盗塁。 当然捕手は投げずに投手に普通にボールを返す。 ここで投手がなぜか3塁にニ度も牽制。 この場面での牽制は危険すぎる。 2アウトだしランナーも飛び出してないので牽制アウトはまず無理、となったら牽制すると悪送球になってランナーが生還する可能性が上がってしまう。 ランナー生還した時点でサヨナラ負けなのでランナー気にせず打者のみに向き合うべきだ。
相手の打者はキャプテンで4番打者。 ここは打たれたら終わりなので申告敬遠で満塁策にしてもいいんじゃないかと思ったが、小学生野球で満塁策はあまりないのかな。 見逃し、ファール、ファールからの4球目。 打った打球はセンターへのライナー。 また相手ベンチがどよめく、こちらのベンチもどよめく。 先ほどノーバウンド捕球できなかった三女に、再び同じような打球が飛んできた。 この場面ではワンバウンドした時点でランナー生還でサヨナラ負けなので、取れても取れなくても、ノーバウンドで捕球を試みる以外の選択肢は無い。 突っ込んできてちょっと前のめりだったけど、今度は捕球でき、スリーアウト。 相手ベンチは悲鳴に、こちらのベンチは歓声に包まれた。 普段あまり喜びを示さない遊撃手を守っていた子も取った瞬間ガッツポーズして喜びを表していたのが印象的。 自分の頭の上を勢いよくボールが飛んでいったので諦めた感じだったのだろうか……

タイブレークで2-2と、決着がつかなかったので、勝負の行方は抽選となる。 まさか1年で3回目の抽選。 こんなに抽選を経験しているチームは他にないので、抽選の手順など全て把握している。 今回、審判が抽選初めてだったらしく、審判がくじの封筒を配っていて、全員配り終えたところで本部から指摘が入り、開封前にやり直しになっていた。 本来の手順では封筒をシャッフルし、最後に守備についていた9人の選手が、1枚ずつ封筒を選んでいく。 審判が配るのではなく選手が選ぶ、というのが大事。 選手が選んだ封筒を塁審が回収していく。 全員分回収を終えたところで、選手からは見えないように、塁審と監督が1枚ずつ封筒をチェックしていき、「当たり」が書かれている封筒があれば勝ちとなる。 もし「当たり」の封筒が出てもリアクションしないように、と審判から言われている。 審判と監督が全ての封筒を確認し、勝負がついた。
選手たちは審判の号令で礼をし、全員ベンチ前に整列する。
本部からアナウンスが入る。 「本部より試合結果をお知らせします。 只今の抽選の結果、土庄の勝ちといたします」。

こうして、全学童の県大会は敗退した。 ルールなので抽選はしかたないのだけど、きちんと野球で勝敗をつけさせてあげたかったなと、3度目の抽選負けでも思う。 抽選は完全に運なので練習しても上手くならないし、誰が悪いわけでもない。 監督は「得点できるシーンを活かせく、抽選までもつれさせてしまった監督の責任」と言っていた。
確かに強いチームはタイブレークや抽選になる前に勝負がついている。 まぁ終わったことを後悔してもしかたがないので、次は2週間後にスポ少杯が始まるので、切り替えて練習をしていかなくては。
ただ「切り替えて」というのもそれほど多くは言ってられない。 残っている大会は、スポ少杯、選手権大会、秋季大会の3つ。 切り替えられるのも、あと2回だけ。 最後の秋季大会では負けたら引退。 小学校で野球を辞める子は、人生最後の野球大会になる可能性が高い。

チームのみんなが抽選負けで泣いているところだが、自分は3試合目の審判をしなくてはならないので、ミーティングなど見ることができずに審判へ。
3試合目は亀阜ライオンズVS星城クラブ。 自分は3塁塁審。 先日の審判レベルアップ講習会で学んだことを遺憾なく発揮したい。
3塁なので、特に際どいプレーや難しいジャッジなどなく、無難に終わらせることができたと思う。 1アウト12塁の場面で3塁に投げてきてフォースアウトの場面があったが、ランナーはフォースアウトということを認識して無くて「タッチされてない」と言って、アウトのコールを無視して、塁に残っていたが、12塁なのでランナー詰まってるからフォースアウトだよ、とアウトの理由を教えて上げてベンチに戻らせた。 それくらいかなぁ。 自分たちの試合も面白いが、カメラで写真撮ってるだけなので、ヒットを打ったりしたら嬉しいが、やはり第三者的な目線になってしまう。 一方審判でも第三者なのだが、かなり集中して試合に入り込んでいるので、全く知らないチーム同士の試合だけど、それはそれで面白かったりする。

15時半くらいに球場を出て、16時位に帰宅。 今日はそれほど疲れてないので走ろうと思ったら走れたが、帰宅してすぐに風呂に入ってしまったので、ジョギングは無しになった。