【徳島】一ノ森~剣山【コリトリルート】

晴れ今日は登山だったのだが、昨夜目覚ましをかけずに21時過ぎに寝てしまい、起きたら朝6時だった…… ただまだ時間が早いのでこれから準備して出発すれば間に合うな。 急いで準備をして6時半くらいに出発。
先週行けなかった一ノ森に登る。 国道193号線を南下して徳島県へ。 492号線を走っていく。 途中「川井」という地区があるのだけど、ずっと建築中だった橋が開通していた。 平静27年3月竣工と書いてあった。 今までこの橋が開通していなかったので、小学校前のすごい細い道を大型トラックが通ったり登山者が通ったりと、かなり危なっかしかった道なのだけど、片側1車線の立派な橋のおかげでそのような心配が不要になった。 住民的にも待望の橋だったのかな?
その先、国道438号線と合流する部分はまだ工事中だったが、もう数年でここも開通するのだろう。
1つ目の橋の竣工が平成23年だったので、工事期間も考えると、この橋が開通するのに5年以上かかってるのね。 長い工事だった様子。

そんな道を通りコリトリに到着。 いつの間にかここから先の山岳地帯の崩落通行止は直っているみたい。 ただ、冨士の池方面の林道がロープで封鎖されて、完全に車が入れなくなっている。 もともと通行止の看板はあったのだけど、けっこう無視して入っている車が多かった。 本当に工事で通れないのか、それとも入れないようにするだけなのか……
もともとコリトリから歩く予定なので、全く問題はないが。
コリトリ 登山口 廃屋

登山の準備をして出発。 林道を5度ほど横断するこの登山道をグイグイと登っていく。 4度目の横断の時、林道を歩いてきた60代くらいの夫婦と遭遇。 このルート初めてで登山道ではなく林道を上がってきたみたい。 林道を歩いたら3.5km、登山道を歩いたら1時間20分がコースタイム。 どちらもあまり変わらないかもしれない。

龍光寺で一休み、お茶を飲んでこれから追分までの急な登りに備える。
追分までの道もだいたい覚えているので落ち葉を楽しみながら登っていく、すぐに追分まで到着。 追分でも水分補給して、一気に一ノ森ヒュッテまで上がる。
龍光寺入口 銅像

コリトリから一ノ森ヒュッテまで2時間40分、うち休憩が25分。 龍光寺までが44分、追分までが36分、ヒュッテまでが38分。
初めて一ノ森に登ったのが2007/08/05、この時は2時間48分、休憩時間が明記されてないが、龍光寺までが59分、追分までが54分、ヒュッテまでが53分となっている。 これと比べると、かなり体力などがついてきたのだな、と感じる。 この時はヒュッテまででフラフラになったと書いてある。 今では全く何も思わないほど慣れてしまった。 日々進歩を感じる。
登山道 案内板 ブナ 追分 紅葉 天神丸

ヒュッテ前のベンチでおにぎり1つ食べて休憩をする。 一ノ森山頂では、徳島市内からやってきたという40代くらいの夫婦と会話、見ノ越を6時半に出発して次郎笈→剣山→一ノ森と4時間半ほどで歩いてきたみたい。 装備はまだ整っていない初心者だと言っていたが、健脚だな。 ここからは下るだけだし楽ちんかなとか思いながら、オレは剣山を目指す。
一ノ森ヒュッテ 白骨樹 一ノ森山頂 剣山 次郎笈

が、一ノ森下りてすぐのところに、お花畑方面へのルートがあるのだけど、通行止めとなっていた。 あれ? 何かあったのか? ここが通行止めだったら、先ほどの人たち、見ノ越に帰るのに、剣山を登り返さないといけないな。
通行止め

剣山まではのんびりと歩いて行く。 剣山に近づくに連れて人が大量にいるのが見えてくる。 剣山は大盛況だった。
登山道

新しく完成したという頂上トイレを見学してきた。 ドアは横開きの半自動。 入ってすぐの所が6帖くらいのスペースでそこに赤ちゃんのオムツ替え用のベッドがついていた。 正面が多目的トイレ。 男子トイレに個室は2つ+1。 洋式1、和式1、もう一つは何かわからなかった、体の不自由な人用? イスとスペースはあったけど、便器みたいなのはなかったけれど。
手洗いには再利用水を使用している。 冬は避難小屋になるみたい。 トイレには「ここで寝ないでください」との張り紙。

剣山山頂にこんな立派なトイレができるとは。 100名山だし、リフト使えば数十分で登れるし、だんだんと観光地化してきたな。 自然を壊してトイレを建築することが、むしろこの先のし尿問題を解決し自然保護となる、なんとも皮肉なものだ。
トイレ トイレ トイレ トイレ

剣山山頂を見学した後は、木道の広場でお昼ごはん。 今日は冷やし中華を持ってきてあったのだけど、灼熱の車の中に2ヶ月くらい置いておいたせいか? あまり美味しくなかった……
剱山山頂 次郎笈 大賑わい 冷やし中華 11度

帰りはここから鎖場を経由し、お花畑を経由し追分に戻るルート。 お花畑通過直後に崩落があるのは把握している。
山小屋の前を通過し、行場方面への分岐へ。 分岐には「キケン」と立ち入らないようにロープが張られていたが、6月に来た時も張られていて全く問題なく通れたのでそちらに向かって降りていく。 下りて数分、なんだか左の崖が崩れている。 登山道も一部えぐられていたが、まぁ問題ない。 この前こんなのあったかな?
がけ崩れ

もう少し下りたら、鎖場を迂回するルートが左の方にあるのだけど、そのルートが、先ほどのがけ崩れで消えている。 がけ崩れの中には小屋の崩壊したようなものも見える。 これは、6月~今までの間に新たにがけ崩れが発生したのか。 まぁ向かうは迂回路ではなく鎖場なので、鎖場に降りていく。 鎖場までの道も雑草や落ち葉が多かった。 あまり人があるいていないのかな?

ハシゴを下りて、鎖場を下りる。
ハシゴ 鎖場

そして異変に気づく。 今度は下に向かって右側の崖が崩れているように見える。 鹿除けのネットが張り巡らされているのだけど、そのネットを支える支柱が大木に押しつぶされている。 道もかろうじて、大木の下をくぐるような感じで通ることができる。 6月はこんなだったっけ? その大木をくぐって下に下りたらさらなる異変が。
そこから下の道が全くなにもなくなっている。 ここには乏しいながら下の小屋から鎖場へ登っていく道があったはず。 それらがなくなっている。 あるのはゴロゴロとした大岩ばかり。 これは鎖場の両サイドの崖が崩れたのか。 こんな状態になっているとは知らなかった。 下りるのには問題ないが、これは通行止めにしたのに納得した。 下の小屋は、かろうじてがけ崩れの被害を免れていた。 あと数m崖の方にあったら小屋は崩壊していたな。
崩落地は、崩れた岩で安定していないし、次の大雨とかあったらまた崩れるだろうし、しばらくは通行止めが続きそうだ。 通行止めが続くと歩く人がいなくなって道が廃れる。 ただでさえあまり人がこない道なので、このまま廃道になってしまうかもしれない。
押しつぶされた柵 下は完全崩壊 山頂に向かって右手の谷 山頂に向かって左手の谷 建物まで崩落が数メートルだった 崩落地点

穴吹川源流手前、穴吹川源流直前、お花畑方面分岐の手前も、小規模だけどがけ崩れが起きていた。
崩落地点 穴吹川源流 崩落地点

お花畑方面に歩いて行く。 お花畑は、もうお花畑といえるようなものじゃなく、雑草、枯葉、朽ちたネットや支柱などでボロボロの状態だった。 ここも廃れるな…… 時期はわからないけど、キレンゲショウマという花が有名らしいけど、それを見に来る人もだいぶ少ないだろう、通行止めの道だし……
お花畑入口 お花畑

お花畑の先のがけ崩れは2年前くらいの春に起こったのだっけ? ここを通過し、あとは小さながけ崩れが何箇所かあったが、追分方面に歩いて行くのは問題なかった。 ほとんど人が歩いていないので登山道が乏しい。 最後の100mくらいは、道を見失ってしまって、追分ではなく、ヒュッテに向かう道の途中に合流してしまった。 合流してから2分くらい下って追分に到着。
崩落地点

ここでストックを用意して、ここからの急な下りに備える。 このストックも今日で2度目だし、もっとストックの特徴を掴んでおきたいし、手にかける紐がかわっているので、これにも慣れておかなくてはいけない。 なれないと、この紐で水ぶくれが発生する。 アンチショック機能の位置が変わっているので、それがちょっと違和感がある感じがするが、体重をストックに分散させて、膝のダメージを抑えながらグイグイと下りていく。

龍光寺上の林道合流地点で、午前中にあった60代くらいの夫婦と遭遇。 足が痛いので、林道を歩いて帰るとのこと。 だいぶ距離ありそうだけど、傾斜がほとんどないから、膝にとってはやさしいか。

龍光寺を過ぎ、登山道と林道が何度も合流する地点を通過し、コリトリに到着。 下りはあっという間だった。

一ノ森も結構きているイメージだったが、最近来たのは去年の10月らしい、ほぼ1年ぶり。 で、今回で9回目、そのうち6回がコリトリ起点、1回が冨士の池起点、2回が見ノ越起点、こうやって見ると、コリトリルートは慣れ親しんだルートになりつつあるな。

10月の剣山はもみじ祭り開催中だからか? かなり人が多かった。 山頂の気温は11度、風があって、寒くて震えている人もいた。 たぶん山頂には100人以上いたと思う、が一ノ森まで行っている人は15人もいなかったと思う。 みんな一ノ森より、目の前にそびえる次郎笈に行くのかな? 鎖場付近はがけ崩れで残念だったけど、下の小屋も鎖自体も無事なので、まだこの行場を楽しんでいきたい。 個人的には鎖もいいけれど、鎖場付近が石灰岩だらけなのがすごい気になる。

本日のコースタイム
08:40 国道438号線コリトリ
08:45 コリトリ登山口
09:24~09:33 剣山龍光寺
10:09~10:25 追分
11:03~11:19 一ノ森ヒュッテ
12:07~12:37 剣山山頂
13:00 鎖場の下
13:52~14:02 追分
14:28 剣山龍光寺
14:57 コリトリ登山口
15:02 国道438号線コリトリ

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