【徳島】黒笠山

晴れ昨夜から、登山口に向けて移動。 家から2時間もかからないで来れる距離なので、今日は確実に登りたかったので。 一宇村役場の駐車場で寝ようと思っていたのだけど、痛車が止まっていてラジオか音楽が車外に漏れてうるさかったので、もうちょい先に移動。 津志嶽に入る大きな鳥居の300mくらい手前の広い路肩に駐車、そこで仮眠。
布団持ってきたけど、夜は寒かった……

で、朝は5時20分に目覚ましがなるが起きられず、6時の目覚ましでなんとか起きて、黒笠山登山口に向けて走りだす。 が、体が冷えきって寒いし眠いし…… 黒笠山登山口手前の路肩に再び車を止めて仮眠してしまった……
せっかく前日から移動してきたのに仮眠してしまったら意味が無いのだけど……

そんなで、登山の準備ができて、出発したのが7時40分…… ここまで路面に雪はなく、登山道にも雪は無い。 今年は雪ないのかなぁ?
登山口から山に向かって歩いて行く。 地面は濡れてる感じがする。 民家の横から急斜面の樹林帯に入る。 荷物用モノレールのレールをまたいでまっすぐ歩いて行く。 急斜面を一歩一歩進んでいき、しばらく歩くと鳥居が出現。 ここまであっという間だったな。 地面には雪が2cmくらい積もっていたり、無かったり。
登山口 鳥居

ここから先も雪はそんな感じだった。 ただ、雪に足あとが付いているのが見える。 だれか先行者がいるのかな? 登山口には車が止まってなかったけれど……

しばらく歩き、だんだんと雪が出てきた感じ。 積雪10cmほど。 黒笠山まで2kmの看板のところで先行者に追いついた。 50代くらいの男性で、ここでアイゼンをつけていた。 昨日三嶺に行ってきたらしい。
オレはここで少し休憩、アイゼンはまだいいかな、これから雪も深くなりそうだし。 ここまでストック使わずに歩いてきたので、ここでストックを準備する。
登山道 山頂まで2.0kmの看板

さぁ、黒笠山はここからが本番だ。 一気に傾斜がきつくなり、沢にそって歩いて行くような道になる。 雪が20cmほど積もっている。 ひなたでは、クラストしているところがあり、アイゼンつけてないので、キックステップで乗り越えていく。 けっこう歩きにくいなぁ……
しばらく歩き、昨年敗退した箇所までやってきた。 ここで先ほどの人に追いついたのだけど、とある異変に気づいた。 ストックの先に付ける、スノーバスケットが1つ無い…… 左手のストックの先っぽにつけていた奴が無くなってしまっている。 雪が深くないので、無くなったことに全く気づかなかった。
どこに落としたのだろうか、さっきストック出したばかりなので、そんなに区間は無い。 ちょっと戻って探そうかな……
荷物を下ろして、アイゼンをつけて、空身でスノーバスケットを探しに戻る。 10分ほど戻ったが、見当たらず…… これ以上戻っても、また登り返すのがしんどいので、スノーバスケット探しは諦めて荷物のところに戻る。
すると、先ほどの人が前から戻ってきた。 「ズブズブ埋まるので帰りますわ」と行って、帰って行ってしまった。 雪山に来ているのに、ラッセルするのがイヤだったのかな……?

ここから先、道がはっきり覚えていなかったので、その人がつけたトレースは使わず、真上に上がってみた。 確かどこかで谷沿いを真上に上がった箇所があったはず。 だが、真上に上がっても道は無く…… 上部をそのままトラヴァースすること200mくらい。 2つ先の谷を超えたところでピンクテープを発見。 谷を上に登るのはあっていたのだけど、登るのが早すぎた…… 通常のルートに合流し、山頂を目指す。

しばらく歩き、左右を谷に挟まれて、そこを真上に登るところにやってきた、ここを登り切ったら、黒笠神社は目前だ。 この区間の上部で、右側の谷に進入するところがあるのだけど、そこはさすがに雪が多かった。 その区間を乗り越えて、黒笠神社に到着。
神社に雪が150cmくらい積もっている。 かなりの大雪なのだけど、足元の雪は固く、ほとんどラッセルしないで歩いて行けてしまう。 ここで少し休憩。
谷に挟まれた道 黒笠神社 黒笠神社

なんかここまで来たらアイゼンが邪魔だなぁ…… だけど、この上の稜線と、最後の鎖場ではアイゼン必須だろうから、外したらまた付けるのが面倒だな。 稜線までもうちょっとなので、このまま行こうか。
神社の裏手から稜線に向かって歩き出す。 しばらく歩き稜線に到着。 さぁあとは山頂まで一直線。 木々の合間から素晴らしい景色を眺めながら、矢筈山方面の分岐まで到着。 山頂まであと200mとなっている。 ここから先が鎖場。 ここに荷物を置いて、空身で山頂を目指そう。
稜線 稜線 矢筈山方面分岐 阿波のマッターホルン

荷物を置いたら体は軽い! 1つ目の鎖場を乗り越え、2つ目も乗り越え、テラスみたいなところに出る。 そこから最後の鎖場を上って、黒笠山山頂に到着!!
360度の大展望。 矢筈山~天狗塚~三嶺~次郎笈~剣山、北は香川県まで綺麗に見える。 山頂もほとんど風が無く寒くなかった。
景色を満喫して、荷物の場所まで戻る。 黒笠神社まで下りて、お昼ごはんにしようかな。
津志嶽方面 風呂塔方面 矢筈山 矢筈山 天狗塚 三嶺 剣山~次郎笈

下りは快適に歩けて、すぐに黒笠神社まで到着。 ここでインスタントラーメンを作ってお昼ごはん。 ゆっくり休憩もできたので、下まで下りようかな。
インスタントラーメン

ここからの下りがけっこうイライラするような道だった。 基本同じ道を歩くのだけど、昼になって気温が上がって、クラストしていた所の踏み抜きが多かった。 思うようにスピード出して歩けないし、たまに足の付根まで埋まって身動きがとれなくなったり。
登るときに、スノーバスケットを探しに戻ったところまで下りてきたので、ここから先も探しながら歩いて行く。 が、どこにも落ちていない……
そのまま、山頂まで2kmの看板まで戻ってきたのだけど、なんとここに落ちていた。 ストックを出して、スノーバスケットをつけたのがここ。 つけた瞬間に落としてしまったのだろうか。 無事、スノーバスケットも見つかって一安心。 まぁ買っても400円くらいだったと思うのだけど……
そして登山口まで到着。 下の方は地面がグチョグチョで、靴が泥だらけになってしまった。

本日の登山、難易度の高い黒笠山に挑戦したのだけど、雪が締まっていて、ほとんどラッセルできなかった。 やっぱり黒笠山は激しいラッセルをして登りたい山だな。 登山口から山頂まで3.6kmと短いので、きついラッセルをしても体力は保てそうだと、今年は思っていたが、ラッセルすらさせてもらえなかった。
ただ、雪の量は例年より多かった。 登山道の再確認もできたし、今度は雪が降った直後に登りたい。

本日のコースタイム
07:40 登山口
08:05 鳥居
08:32~08:42 山頂まで2.0km看板
09:15~09:35 スノーバスケットを探す
10:25~10:36 黒笠神社
10:48 稜線合流
11:08 矢筈山分岐
11:25 黒笠山山頂
11:38 矢筈山分岐
11:55~12:18 黒笠神社
12:56 山頂まで2.0km看板
13:11 鳥居
13:30 登山口

【徳島】黒笠山」への4件のフィードバック

  1. いつも山歩きの参考にさせて頂いております。
    IT登山家様のレポを見て、これは黒笠山に登れるチャンスだと思い、
    31(土)にチャレンジしました。
    かすかに所々トレースが残っておりましたが、未熟者ゆえコースを外したり
    つぼ足と急な登りにあえぎ、神社に到達するのに3時間40分もかかってしまいました。
    その後、稜線に出ると、新雪が20~30cmありまして、風で集まった細かな雪質で山頂手前200m地点までなかなか進むことができませんでした。
    結局、山頂直下まで5時間20分もかかりました。
    そして最初に見えたロープはほとんどが雪に埋まっており、それをなんとか引っ張り出して上がったのですが、そこからはどう見ても何も手がかりが見つからず、一旦降りて左に巻いてみたのですがこちらも手がかりが見つけられませんでした。
    最後は四つん這いになって手で雪を掻きながら行ったのですが、あの時ほど生命の危険を感じたことはありませんでした。
    強風で気温は-10℃、もう限界で目前にして撤退しました。
    山頂は見るからに凍てついており、とんがった部分はすべて真っ白でした。
    鎖やロープが雪で隠れてたのでしょうか?

    • ねこバスさん
      黒笠山お疲れ様でした、山頂まで行けなかったようで残念ですね……
      ちょうど金曜日に大雪が降ったようで、土曜日はかなりのラッセルだったのではないかと想像します。

      黒笠山のロープ・鎖ポイントは3ヶ所あります。

      1ヶ所目がはロープのみの場所で、高さ3mくらいかと思います。
      2ヶ所目がは1カ所目からすぐ、高さ7mくらい、ロープが途中まであり、上部は樹の幹や根を使って登っていきます。
      3カ所目はロープと鎖がかかっています。 高さ4mくらいです。

      3カ所目は吹きさらしの場所で、けっこう傾斜がきついので、ロープも鎖も完全に埋まることは無いと思います。
      おそらく見失ったのは2カ所目かと思います。 2カ所目の左側は断崖なので、立ち入らないと思います。 右側は急斜面で、急斜面と断崖の間の岩の隙間を上っていくような感じです。

      2ヶ所目上部からから3ヶ所目下部へは、トラヴァースするような感じで移動します。

      過去の山の写真探したら、雪のある時期も、雪のない時期も鎖の所がありましたので、ご参考になればと思います。
      山頂直前の岩場は、歩ける場所が限られてきますので、雪のない時期に一度歩いてみるのがいいかもしれません。 一度道を覚えれば、雪があってもスムーズに行けると思います。

      1ヶ所目
      http://www.livrersdream.com/?attachment_id=4763

      2ヶ所目
      http://www.livrersdream.com/?attachment_id=4769
      http://www.livrersdream.com/?attachment_id=4766
      http://www.livrersdream.com/?attachment_id=4767
      http://www.livrersdream.com/?attachment_id=4764

      3ヶ所目
      http://www.livrersdream.com/?attachment_id=4768
      http://www.livrersdream.com/?attachment_id=4765

      • ご丁寧なレスありがとうございます m(_ _)m
        2箇所目の3枚目の写真にさらに積雪した状態でした。
        これで納得です。
        雪に埋もれてたようです。
        なんせ山頂近辺は真っ白だったので……
        もっと詳しく調べていれば見つけられたようですね。
        前日に大雪があったとは全く想像してませんでした。
        そうゆう未熟さが遭難につながるんですね。
        夏道で登ったことないのにいきなり雪道の黒笠山を目指すなんて考えが甘すぎでした。
        色々と参考になりました。
        感謝します。

        • やはり2ヶ所目でしたか……
          それほど雪が積もっていると、ロープをつかめたとしても登るのは難易度が高いですよね。
          冬で行かれるのであれば、雪のない時期に一度歩いて道を覚えておくのをおすすめします。 登山道を覚えていても、雪が積もっていると見失う場合がありますので。
          どうしても知らない道を冬に行きたいのなら、剣山とか石鎚山とか、間違いなく人がいる山がいいですよね。

          自分自身にも言い聞かせないといけないのですが、無理をせず安全に山を楽しみましょう!

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