第41回瀬戸内海タートル・フルマラソン全国大会

晴れ朝5時20分に起床。 今日は「第41回瀬戸内海タートル・フルマラソン全国大会」が開催されるので小豆島に行く。 朝ごはんは食パンとバナナ。
荷物は昨晩準備をしておいたので、着替えてそれを持って出発するだけ。 小豆島についてレースの服装に着替えてから気づいたが、家出る時にパンツを履き替えるのを忘れていた。 普段はトランクスなのだが、レースの時はボクサーパンツにしている。 トランクスだと、走る動作の度に陰部の皮がトランクスに擦れて、それが42kmという距離になると2万回くらい擦られることになるので、血が出てきたり、出血しないでもヒリヒリしたりすることが多々ある、雨の日は特に。 なので、擦れないように締め付ける事ができるボクサーパンツを履いているのだ。 ただ、今回は10kmと距離が短いのでまぁ大丈夫だろう。

高松港から土庄港に行くフェリーは6時20分、7時00分の臨時便、7時20分、8時02分とある。 受付は9時半までで10kmスタートは10時10分。 なので、8時02分のフェリーでもギリギリ間に合うが、なるべく早く会場に着いておきたいので、可能な限り早いフェリーに乗りたい。 レース後はお酒が飲みたいので、高松港まで車で行くことはできない。 公共交通機関で行くことになるが、始発のバスは7時前なので遅すぎ。 始発の電車は6時09分。 これでも遅いのだが、それしか手段がないので、その電車に乗るスケジュールで全て動いている。

始発の電車に空港通り駅から乗ったのだが、既にランナーと思われる格好と荷物を持った人が数人いたし、途中の駅でもどんどんと乗ってくる。 普段走っていると、それほどランナーには遭遇しないのだけど、香川県にはこんなにも多くのランナーがいるのだな、と実感する。
高松築港に到着して、フェリー乗り場で乗船券を購入。 レース参加者には事前にフェリー20%OFFの券が送られてきているので、本来だと片道700円の所、560円、往復1,120円で購入するが、現金しか使えないとのことだった。

フェリーは7時00分の臨時便に乗船。 席はまだ空いていたのだが、真ん中にあるカーペットのスペースに座った。 船が出発して、瀬戸内海に出てから、双眼鏡で島々を見ようと思って、窓のないデッキ部分に行って、島々を見てきた。 島を見終わったあとは非常に眠かったが、船は混雑しているので横になれず、これだったらイスの席にすればよかったかなぁと思った。
フェリー 瀬戸内海

土庄港に到着し、フェリー乗り場前のバスターミナルから会場行きのバスに乗る。 バスは5台くらい待機していて、フェリーから下船したランナーを全てのバスで一気に運ぶことができたので、バス待ちというのは無くて非常に良かった。
小豆島

会場に到着し受付をし参加賞をもらう。 昨年もエントリーしている人は、別に記念品があるらしく、それももらった。 記念品はみかんドレッシングと素麺だった。
受付会場の裏にある公民館みたいな場所が待機所みたいになっていたが、大混雑で、3Fの隅に荷物を置いた。

時間はまだ8時半くらいで10時10分のスタートまで余裕がある。 ここ数回のマラソンで課題になっている、レース中にトイレに行きたくなる問題はあるが、さすがに今日は10kmなので大丈夫だろう。 だが、何度もトイレに行って、体の状態を万全に整える。 まだレース前だけど、素麺無料食べ放題があったので、1杯食べる。 それ食べても、なんだかお腹がすいている感じがしたので、近くにあったセブンイレブンで蒸しパンを購入し食べる。 あとは適度に水分を摂って、トイレに行って、を繰り返す。
ゴール地点 素麺 応援メッセージ

9時半になりフルマラソンの部がスタート、9時50分からはハーフマラソンがスタート。 フルマラソンがスタートした後くらいから体を動かし始める。 今日は出だしからハイペースで突っ込んでいかないといけないため、一度心拍を上げておかなくてはならない。 500mくらい速いペースで走って心拍を上げる。
ハーフマラソンもスタートし、20分後には自分たちがスタートする。

レースの格好は半袖ハーフパンツ、5本指靴下、PUMAのスピードライト2とニット帽。 帽子と手袋は最後まで悩んだ。 日中だし日差しもあるのでニット帽はかぶらないでもいいかなと思ったけれど、もし耳の中が痛くなった場合にはペースを落とすしか手段がない。 足とか呼吸とか差し込みでペースを落とすのは仕方ないかもしれないが、耳が原因でペースを落とすのは納得がいかない。 なので、ニット帽はかぶることにした。 暑くなったらポケットに入れればいいし。 手袋も暑くなったらポケットに入れればいいのだけど、ニット帽と手袋、両方をポケットに入れた場合、重さはないがポケットが膨らみすぎる。 手は冷たくても不快に感じるくらいで走りには影響ないので、ニット帽は有り、手袋は無し、ということにした。

スタートラインに並ぶ順番は自己申告。 最前列が40分以下、次が50分以下、60分以下と続く。 自分の今回の目標は41分切りなので、一番前のグループの中程よりすこし前にいた。 が、50分以下より前に出てくる人が20人くらいしかいない。 グループ分けをしても、結局スタート時には詰めるので、自分は3列目くらい、後ろは大グループの人たち、というような感じになっている。

自分の今回の目標は41分を切ること。 本当は40分切りを目指したいが、それはキロ4分より速く走らないといけないという事なので、自分にはまだその実力はないと思う。 41分切りなら、キロ4分05秒~06秒ペースでいい。 そのペースでいい、と言っても、普段ガーミンに指示されてやっている閾値走が4分05秒で16分間なので、それですら非常に苦しい。 そのペースで10kmとなると自信がないが、1人で練習で走るのと、大会で走るのでは全然違うので、決して無理な目標ではないと思っている。 来月開催される丸亀ハーフでは90分切りを目指しており、それにはキロ4分15秒が必要となる。 それに向けて、まずは今日の目標をクリアしたい。
ちなみに今までの自己ベストは2019年1月の美馬クロスカントリーで出した44分32秒。 それより3分半も速い目標タイムだが、コロナ禍で短距離や中距離にも挑戦するようになって、色々変化が起きている。

いよいよスタート時刻となる。 1分前でマスクを外すようにアナウンスされ、30秒前、20秒前、10秒前からカウントダウンがあり、スタート。
スタートした瞬間に飛び出したのは10人くらいで、自分も入っていたが、それほど速いように感じなかった。 少し走って、先頭の2人がさらにペース上げたような感じで飛び出していったが、見える位置にいるし、周りの人たちも自分と同じくらいのペースだったり。 本当は誰かについていくのがいいのだが、自分とぴったりペースが合うような人はいなかった。

最初の1kmを3.58で通過。 体感では「これは遅い、4.10くらいじゃないか?」と思っていたので、ズレにビックリ。 まさか3分台で入るとは。 1km過ぎたくらいで、前を走っていた黄緑ウェアの人がチラチラ右を見たり後ろを見たりしてくる。 別についていっているつもりはないけれど、この人を先頭に3人の集団が出来ているので、誰かに前に出てほしいのかもしれない。 黄緑の人がわずかにペースを落としたように感じたので、自分が前に出て走っていく。 次の1kmは少々ペースが落ちて4.05。 後ろの2人は離れた気配がする。
2km過ぎてから坂が始まる。 コース図では20mとなっているのだが、ガーミンでは40m。 さすがに40mも無いとは思うけれど、20mではないと思った。 この坂が非常にきつくて、先程集団を形成していた黄緑の人に抜かされ、その後ろにいた黒い人にも抜かされていく。 坂は長くものすごい苦労した。 だけど、今抜かされた2人に差を広げられないように必死になって走っていく。 坂の頂上付近が3km地点、この区間4.20だった。

なんとか坂を上り終えてからは500mくらいかけて下っていく。 心肺は上がっているが、下りで心肺は楽になるので、もっとペースアップしないといけない。 ペースを上げて下っていき、先程抜かされた黒い人を抜きかえして、黄緑の人の真後ろまで追いついた。 下り終えて4km地点、この区間3.57。
4km付近で、前に「ハーフマラソン最後尾」と書かれた自転車の人がいた。 そのちょっと先にハーフマラソンの選手がいた。 そこから何人かハーフマラソンの選手を抜かしながら走っていく。 黄緑の人のさらに前を走っていた、10kmの選手で後ろにいる人とは別の黒い長身の人も抜かした。

今回は10kmのレースなのでほぼ中間点の5km付近に折り返しポイントがある。 その手前に給水所があったので、紙コップを取る。 すぐ前にいた黄緑の人は給水を避けて右側を走っていた。 自分は給水するが、コップに半分くらい水が残っていたので、黄緑の人に「いりますか?」と聞いたら「大丈夫です」とのことだったので、もう一口飲んでコップを捨てる。 この区間が4.05。

折り返し地点を超えて、黄緑の人にだんだんと離されていく。 2秒差くらいか? なんとか食らいつこうとペースを上げるが、全然差が縮まらない。 この区間3.57。
そして、再び坂を迎える。 坂は苦しすぎる。 10kmの選手たちが坂を下りてくるが、自分は折り返しているので上っていく。 同じレースに出場してる選手から「がんばれー」とか言ってもらうのは不思議な感じがするが、応える余裕は全く無く、苦しみながら坂を走っていく。 黄緑の人との差はあまり変わらず、この人も苦しんでいるのがわかった。

なんとか坂を上りきって残り3km、この区間は4.18。 この先、もう坂はないので残ってる力を振り絞って坂を駆け下りていく。 この辺りで暑すぎてニット帽をポケットに入れる。 坂を下りて少し走った所で残り2km、この区間3.48と下り坂を利用してタイムが上がった。
下り坂を使って黄緑の人に追いつけると思っていたが1秒差くらいまでは縮まったがまだ追いつけていない。

沿道で「あと1.6km~」と応援してくれている人がいて、その人を過ぎたくらいで黄緑の人に追いついた。 そしてそのまま抜かす。 黄緑の人は最初ついてきたと思うが、段々と足音が聞こえなくなっていった。
自分の前にはオレンジと黒の人が並走している、距離は結構あって、そこまで追いつけるだろうか? まだ1.6kmあるので、ラストスパートするには長すぎるが、ずっとハイペースで走っているので最後に爆発的な力を出すのは無理なので、僅かだがペースを上げて走る。
残り1kmの看板を過ぎた、この区間が3.48。 前のオレンジの選手がスパートをしたようで、黒い選手が単独で走っていて、だんだんと近づいてくる。 その選手を抜くのを目標に、残ってる力を振り絞って走っていく。
近づいては来るものの、結局は追いつくことが出来ず。 最後の最後まで全力で走ってゴールした。 最後の1kmは3.50。

ガーミンでは、ゴールタイムは39.59だった。 走っている間、ラップタイムしか見ておらず、トータルのタイムは全く見ていなかった、中間点のタイムも見てないので不明だったが、こんなにいいタイムだったとは。 ただ、ガーミンのタイムと公式記録のタイムは誤差があるだろうから、なんとか39分台に入っていてほしいと思いながら、公式サイトの記録速報でチェックすると、そちらでも39.59だった。
目標は41分切りだったのに、まさかの40分切りのタイムが出せるとは驚き。 なにより、たった1秒だけだけど、キロ4より速く走れたというのが嬉しい。 途中でトータルタイムをみてないので、完全に結果論だけど、39.59と40.00じゃぜんぜん違う記録なので、気持ちが折れず、最後まで全力を出し切れたのが非常に良かった。
後で判明したのだけど、39.59はグロスタイムで、ネットタイムは39.56だった。 けど、自分の中のPBとしては39.59を採用したいと思う。

ゴール後に、一緒に頑張った黄緑の人と話した。 「水ありがとうございます」と言われた。 その人は10年ぶりに出してきたレースシューズを履いたのだけど、靴底が剥がれてきたと言っていた。 加水分解とかあるので10年ぶりの靴はやばいな…… 自分的にはこの人がいなかったらここまで頑張れなかったと思うので、お礼を言って別れた。

公民館に荷物を取りに行き、近くにいたスタッフにレースの服装で写真を取ってもらい着替えようとしていたら「マッサージしていきませんか?」と声をかけられた。 10kmなのであまり筋肉は疲れてない感じだったけれど、せっかくなのでやってもらうことに。 「四国医療専門学校」の学生たちがオイルマッサージをしてくれた。 非常に気持ちがよい、至福の時だった。 タートルフルマラソンは3年ぶりの開催なので、学生たちは初めての事らしい。 以前にやったことあるスタッフ、先生はいるだろうけど、3年ぶりというブランクがランナーだけではなくこういう人たちにも影響を及ぼしている。

その後は、ハーフマラソンやフルマラソンの応援に行くことに。 会場で偶然三女の陸上チームのお父さんに会って、その人はハーフマラソンに出るとのことだった。 もうすぐその人がゴールするだろうと予想されるタイムなので、コースを逆走して歩くような感じで応援に行ってきた。 その人を無事応援できて、ついでなのでそのままひたすらコースの反対側の道路を歩きながら応援していく。 そのまま3km地点、坂のピークまで上った所までいって、また戻ってきた。 なので、これだけで6kmくらい歩いたことになる。 荷物背負ったままだったけど、どうせ会場に戻ってくるのだから、荷物置いておけば良かったと思った。

途中でオールスポーツのカメラマンがいたので、ランナーが来ないタイミングで話させてもらった。 今日はこれまでに3,000枚くらい写真を撮っていて、おそらく5,000枚くらい撮ることになるだろうと。
撮った写真を選別しなくてはならず、車が前を通ってるのとか、ピントが合っていないのを避ける作業を帰ってからしないといけないけど、枚数が少ないので深夜1時位には終わるだろうと。 そういう徹夜になりそうな作業は慣れているけど、写真撮影中ずっと立ってるのが意外にきついといっていた。 今日だと、9時半のスタートから、6時間くらいはずっと撮影してないといけないと思うので、立ちっぱなし、トイレにもいけないのかもしれない、今日は気候がいいけれど、雨だったり風で寒かったりしても撮り続けないといけないので、かなり過酷な作業だな。 だけど、そうやって苦労して撮ってくれた写真を、レースが終わってから見るのが楽しみではあるので、感謝を伝えてきた。
といいつつも、今日は必死すぎて、そもそもカメラマンがいたことに気づいていなかった。

会場に戻ってお弁当引き換え券でお弁当をもらって会場を後にする。
お弁当

土庄港までシャトルバスはあるけど、どこかでお昼ごはんを食べてお酒も飲みたいので歩いて店を探しながら行くことに。 今お弁当食べたばかりだけど、レース後は消耗しているのでまだまだ食べられる。
で、歩いて土庄港まで向かっていったのだけど、店が1軒もなく…… あったのはおしゃれなカフェとパン屋だけ…… 港のお土産物売り場で缶ビールを購入。

14時45分出港のフェリーの船内でお菓子を購入して、ビール飲みながらそれを食べながら帰ってきた。
高松に戻ってきてから何か食べて帰ろうかなとも思ったけれど、面倒になってしまったので、どこにも寄らず琴電で帰ってきた。 16時半くらいには帰宅。
フェリー

疲れすぎて21時過ぎには寝てしまった。

今日のレース、PB大幅更新できて、非常に嬉しいレースだった。 アップダウンがあってあのタイムなので自信になった。 日々の厳しいトレーニングは確実に力になっている。
10kmという距離のレースは、なかなか参加する機会がないけれど、フルやハーフより準備が楽だし終わった後のダメージも少ないので、もっと色々出てみてもいいのかもしれない。

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