台湾旅行二日目

曇りのち雨7時過ぎに起床。 今日は丸一日観光をする。
準備をして8時前には出発。

今日は「九份」「十分」に行く。
九份は、「千と千尋の神隠し」の舞台になったと言われている場所。
十分は台湾のナイアガラと呼ばれるような滝があったり、線路間際で、願い事描いた天燈を熱気球の要領で空に放つやつが有名。

まずは九份まで移動しないと行けないのだけど、移動するには電車での移動になる。
MTRで台北駅まで移動。
とりあえず朝ご飯を食べたいので、駅から出てみる。 が、店が見つからず。
交差点でバイクを眺めていたが、すごい量のバイク。 さすがバイク大国だなぁ。
バイクばかり バイクばかり バイクばかり

朝ご飯は電車で移動した後食べることにして、電車に乗ろうと挑戦する。
台北駅の地上部分が普通の鉄道の駅になっているみたいなのだけど、どうやって電車乗ったらいいのだろう。
切符売り場みたいな所はあるのだけど……
切符売り場 台北駅

とりあえず改札の前にいる駅員にICカードを見せて「入っても良い?」みたいな仕草を見せたら、入っても良いと。
ICカードをタッチして、駅構内に入る。
一旦地下に降りるとそこがプラットホームになっていた。
九份に行くには「瑞芳」まで電車で行き、そこからバスに乗り換える事になっている。
ちょうど瑞芳行きの電車はあるのだけど、どう見ても特急列車なのだけど乗ってもいいのだろうか?

駅のおばちゃんがいたので英語で聞いてみたが、どうやら英語が全く通じない様子。
男性駅員に聞いていたが結局わからずじまい。

しかたないので、「基隆」行きの普通列車に乗ってみる。 基隆と瑞芳はけっこう近いので、最悪タクシーで移動でもいいかな、とか考えていた。
最初、電車は混んでいたが、一駅目の「松山駅」でかなりの人が降りて座る事ができた。
座ったら座ったで、猛烈な眠気が襲ってくる…… 電車の中で寝るのは海外ではかなり危険な行為らしいけれど、ここは台湾。 治安も日本とほとんど変わらないような感じだし。
気づいたら寝ており、終点の基隆に着いていた。
ここは港町だと、ガイドブックには書いてあった。
駅のホーム 電車車内 この電車に乗ってきた

駅から出てみて、まず目立ったのが山の上にある看板。 まるでハリウッドみたいだ。
港をぶらっと歩き、朝ご飯を食べる店を探す事に。
基隆駅 ハリウッドみたいな看板 基隆の港 基隆の港 基隆の港

適当にうろうろしていたらお寺みたいなのを発見。 付近には警察官がぞろぞろ。 そして車からVIPが降りてきて、護衛されながらお寺の中へ。
どうやらこのお寺で、何かイベントがあるみたい。 政治的なものかな?
よくわからないので、それが始まる前にお寺を出てきた。
お寺 お寺 お寺 お寺 人が集まる

もうすぐ10時だというのに、ほとんどの店がしまっている。 台湾のお店は9時や10時オープンじゃないのかな?
小さな店が何軒か並ぶ道を発見し、そこでご飯を食べることに。
相変わらず中国語メニューがさっぱりわからないので、お互いに片言の英語で、ヌードルとスープを注文。 ヌードルはあまり美味しくなかったが、スープは普通だった。 ヌードルって言っても、ラーメンみたいにスープが入ってるわけじゃないのね。
小さな交差点 ここで朝ご飯を食べる 麺類 スープ

さて、そろそろ九份に向かおうかな。
途中、コンビニで飲み物を購入して、一旦駅まで戻る。 電車で瑞芳まで移動してもいいのだけど、基隆から、九份行のバスが出ているみたいなので、それで向かおうか。
ドリンク

バスターミナルに到着しバスを待つ。 乗るバスは「金爪石」行きのバス。 そのバスに乗って九份を目指す。 20分ほど待っていたらバスがやってきた。 待っていた人みんな、そのバスに乗っていき、バスは満席。 座れてよかった。
しばらく走り、バスは瑞芳を通過して行った。 瑞芳まで移動しても結局同じバスに乗ることになるのか、手前で乗っておいて正解だったな!
バス乗り場

道はだんだんと山道になっていく。 そして雨が降ってきた…… かなりの時間山道を登っていき、ようやく九份に到着。 外は激しい雨が……
バス停のすぐそばのお店で、傘が売っていた。 折り畳み傘が100台湾ドル。 270円くらい、激安! 傘を購入したら、店のおばちゃんが傘を開いて確認している。
1つ目を開いたら、新品のはずなのに傘のホネが折れているではないか! 別のを開いたらどこも壊れていなかったので、それを渡してくれた。 友達も傘を購入したが、開いてくれた傘は、またもやホネが折れている。 2つ目で普通の傘だった。
台湾の傘は、新品なのに50%の確率で壊れているのか!!
バス停付近より バス停付近より

傘をさして、九份のメインストリートとなる、商店街を歩く。 千と千尋の神隠しの舞台になった街並み。 この映画は最初から最後までじっくりと見たことがないのだけど、なんとなく雰囲気はしっている。 赤を基調とした街並みと、階段や坂道が続く街並み。
そんな光景が広がっている。
左右にはお店が立ち並び日本語の看板や掛け声も結構見る。
九份 九份

途中で、ピーナッツをまぶしたアイスみたいなのがあったので購入。 けっこうもちもちして、アイスは甘く、ピーナッツはしょっぱく美味しかった。
ピーナッツアイスみたいなやつ ピーナッツアイスみたいなやつ

一旦商店街を抜けて先まで歩いてみたが、特に何かありそうな感じはなかった。
九份 グァバ 九份の街並み

先日「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」というTV番組で台湾編を見た。
その番組で九份のお茶が紹介されていた。 どの店だかわからないが、九份でお茶を飲んでみたい。
ガイドブックに載っている店が近くにあったので、行ってみる。
九份茶房」というお店。 中は古い家具とかで構成されていて、テラス席もある。 が、外は満席だったので中に案内された。
ここのシステムは変わっていて、まず席料が1人100台湾ドルかかる。 お茶を注文しお茶の料金がかかる。 合計を支払うというもの。
お茶の種類がよくわからなかったので、おすすめのを頼んだら、梨山烏龍茶というものがおすすめとのこと。 そのお茶が800台湾ドルもしたが、とりあえずそれにしてみることに。
お茶菓子として、梅干しとパイナップルケーキも注文。

さすが中国茶というだけあって、入れ方とか結構本格的。 店員が日本語話せたので細かく教えてもらった。
まず、急須みたいなものにお茶の葉を入れ、熱湯を注ぐ。
最初の1回目は葉を蒸らすだけなので、すぐに熱湯を出す。
そして2回目の熱湯を注ぐ。 25秒待つ。 湯呑にお茶を注ぐ。
3回目からは、5秒ずつ待ち時間を増やす。 3回目なら30秒、4回目なら35秒という具合。
それでだいたい、7回目くらいまでは美味しいお茶が飲めるとのこと。

さっそく一回目のお茶を楽しむ。 味は正直美味しいのかよくわからなかった。
が、雰囲気で美味しく感じるんだろうな。
梅干しは酸っぱいのを想像していたのだけど、甘くてびっくりした。 こんなのが梅干しとは…… パイナップルケーキは美味しかったが、口の中がパサパサ。 お茶が合うなぁ。

お茶は4回目くらいまで楽しんだ。 7回飲むのはけっこうきついな。
ガイドブックに載っている店なので、日本人の姿も結構見えた。
九份茶屋 店内 店内 お茶を入れてもらう お茶 梅干し

お茶を楽しんだ後は、商店街の階段を一番上まで登ってみて、帰ることに。
一番上にはけっこう混んでいる店があった。
九份 混んでいる店
帰りは階段を一番下まで下っていく。
下っている途中に、皆が写真を撮っている建物があった。 「湯婆婆の屋敷」と書いてあったが、元ネタを知らないので、これがそうなのか。
九份 九份 九份
九份 九份 九份 九份

もうちょっと下に下っていくと、鉄の門がしてある建物と、中国語&英語の看板が。
だが、全く文字が読めず、これが何なのかがわからない。 とりあえず写真を撮っていたら、通りすがりの観光ガイドが「昔、日本軍が病院として使っていた施設ですが、20年ほど前に閉鎖されてしまいました」と、説明してくれた。 なるほど。
旧病院 旧病院 警察 パトカー

車道まで戻ってきて、九份観光は終了。 この後、「十分」に移動する。
通常だと、バスで「瑞芳駅」まで戻り、そこから「平渓線」という路線に乗り、「十分駅」まで移動するというのが通常のルート。 平渓線はけっこう田舎の路線なので、1時間に1本くらいしか電車が無いらしい。 移動も結構大変なので、九份から十分まではタクシーで移動すると決めていた。
タクシーを拾い「十分まで行きたい」と紙に書いて渡す。 このタクシーは距離ごとの運賃じゃなく、「九份→十分 650台湾ドル」と書いたボードを見せてきた。
正直いくらくらいの料金がかかるのかわからないので、事前に料金を示してくれるのはありがたい。 これが妥当な料金なのかは別だけど。
タクシーの運転手は「十分駅? 十分瀑布?」と聞いてきた。 十分瀑布に行くつもりなので、そこまで行ってもらうことに。 料金は変わらないみたい。
タクシーに乗って30分ほどで十分に到着。
マリオのバイク

十分瀑布に最寄りに到着して下してもらう。 けっこう山道を走ってたけど、30分くらいで来れたのはありがたいなぁ、バス+電車で移動したら2時間くらいはかかりそう。

さて、滝を見に行くかな。 「十分瀑布」は台湾のナイアガラと呼ばれるような滝。
この滝に行く道が面白く、平渓線の線路沿いを歩いていく。
「Stand by me」みたいに、橋の上の線路脇を歩いたりで、10分くらい歩いて十分瀑布の入口に到着。
十分瀑布へ 十分瀑布へ 立ち入り禁止だけど、今は通ってよいみたい 十分瀑布へ

入場料は80台湾ドル。
さっそく中に入って滝を見るが、タイミングが悪く、雨が強くなってきた。 最初展望台から見てたのだけど、この位置は滝の横なので、前景が良く見えない。
滝の正面にある展望台まで移動。 ここからだと滝が綺麗に見える!
十分瀑布 十分瀑布 十分瀑布 十分瀑布 十分瀑布

これが台湾のナイアガラか! 水量自体は大したことないけれど、横に広がる感じが似ている!?
滝観光が終わり戻ることに。 駅まではけっこう距離があった……
そして雨が強く降っているので、靴とかズボンの裾が濡れてしまった。

十分駅に到着。 さっそく天燈を上げたい! 店が立ち並ぶので、どこでやっても変わらないかな。 適当な店に入り4色の天燈を上げることに。
色によって書く願い事のテーマが決められており、オレはオレンジと黄色になった。 オレンジは学業に関すること、黄色はお金に関することを書く。
書くのは習字のように、筆と墨で書く。 各国の人がやっており、英語で書いてる人がいたり、中国語で書いている人がいたり。
横の人は「龍馬精神」とか書いていた。

願い事を書いた後は下部に設置された点火剤に火をつける。 そして蒸気で天燈が膨らんでいく。
雨の中、どんどん上に飛んでいき見えなくなってしまった。
十分 十分 十分 十分

天燈上げができたので、十分観光は満足。 さて、帰ろうか。
窓口で「瑞芳駅」までの切符を購入し電車に乗る。 電車は満員。 結構な観光地なのに、1時間に1本しか走ってないんだもんね。
電車の速度はかなり遅く、駅に着くまでだいぶ時間がかかった。
十分駅

瑞芳駅から電車に乗り換えて、台北まで戻ってもいいので、それだと面白くないので、瑞芳で一旦外に出てみる事に。
特に栄えた感じもしない、普通の町だった。
電車 瑞芳駅

駅前の通りを歩いてみると、揚げ物を打っている屋台を発見。 台湾っぽい揚げ物ではなく、フライドチキンとか唐揚げみたいなやつとかで、かなりおいしそう!
久々に普通の揚げ物を食べ美味しくて満足! ジュースの屋台もあったので、そこでもジュースを購入してみる。
普通のじゃ面白くないので、変なものを…… 「苦瓜」と書かれたジュースを頼んでみた。
苦瓜はやはりゴーヤで、ゴーヤの生絞りジュースという、すごい美味しくなさそうなものが出てきた。
味は……やはりゴーヤで苦い! 全部飲む事は出来ず……
揚げ物の店 ジュース屋 苦瓜ジュース

瑞芳は特に他のものがなく、台北に戻る事に。 バス停があったので、バスで帰ってみよう。
台北行きのバスの時刻表はあったのだけど、なかなかバスに乗り込むのが難しかった。 次から次にバスがやってきて、一瞬で去っていく。
どのタイミングで乗ればいいんだ? しばらくバス停で苦戦していたら、地元のおばさんが「台北行きたいの?」と声をかけてくれた。
そして、乗るべきバスが来た際に教えてくれて、無事乗り込む事に成功。

バスの運転はかなり荒っぽかった。 急ブレーキ、割り込みは当たり前。 一度急ブレーキ過ぎて、前の座席の背もたれに吹っ飛んだり。 台湾では公共のバスでもこんな運転するのか…… バスには1時間ほど乗って、台北近くの「忠孝復興」に到着。 ここは昨日歩いた、SOGOとかある場所じゃないか。
SOGOの中にちょっと入ってみたが、特に何も買わず。
SOGOの横に、肉まんの店があったので、買ってみた。 1つ15台湾ドル。 安い!! で、熱くてめちゃめちゃ美味しかった!
肉まん 肉まん

そして、その近辺にあるご飯を食べるお店に入ってみた。 相変わらず言葉は全く通じないが、もう慣れた。 適当に漢字メニューから注文し、ビールも頼む。
あまりお腹が空いていなかったので、「筍」という漢字が使われた、おかずだけを頼んだ。 まさに筍だった。
夕飯を食べた店 メニュー 夕飯

その後は表通りから外れた裏通りを歩いて、MTRの「忠孝新生」に向かう。 裏路地はけっこう怪しい店が並んでいた。 不思議な楽器屋があり、1軒挟んで別の楽器屋があったり、中身丸見えのデザイン事務所っぽいものがあったり、不動産屋が立ち並んでいたりと。
そんな店を見ながら、忠孝新生に到着。 帰りはMTRで乗り換えなしで帰る事ができるのだけど、手前の「行天宮」という駅で降りることに。 ここには「行天宮」というお寺があり、三国志で有名な「関羽」が祀られている。 関羽と言っても戦いのことじゃなく、商売の神様らしい。 三国志でしか知らないが、そういう一面もあったのか。
中に入ったらビックリ、かなりの人が熱心にお参りしているではないか。 線香を頭の上に掲げて目をつぶり祈りをささげ、赤い2つに分かれた小さな物を地面の上に放り投げる。 表裏があるのかな? 投げたものを拾い上げ、また投げる。 皆、何度もそれを繰り返している。
お供え物をささげるテーブルには、乗りきらないほどのたくさんのお供え物が。
日本は仏教国だとは言うけれど、無宗教と言われる理由がよくわかった。
こんなに熱心にお参りしている人なんて見たこと無いし。 やっぱり形だけの仏教国なんだね、日本は。 そいういうオレも無宗教だけど。
行天宮 行天宮 行天宮

行天宮の目の前の交差点には地下道がある。 この地下道に「占い横丁」といい、占い屋が軒を連ねている場所がある。 「日本語OK」も店も何軒かある。
オレは占いには全く興味ないのでやらなかったが、友達が占ってもらっていた。
10分で1000台湾ドルくらいとられていた。 占いなので、その言葉をどう受け止めるかは本人の自由だけど、いい方向で受け止められるといいね。
占い横丁

ホテル方向までは歩いて戻る。
さて、今日はマッサージでも行こうかなぁ。 ホテル近くにマッサージ屋があり、昨日客引きのおばちゃんとちょっと話していたので、そこに行ってみるか。
2日間歩きっぱなしで、荷物も持っていたのでかなり全身が疲れている。 全身マッサージをしてみるか!
90分で1500台湾ドルで、割引で1350台湾ドルに。 さっそくマッサージをしてもらう。 気持ちよく、全然眠くならずにあっという間に90分経ってしまった。
マッサージ後は、目の前の屋台に行く。 今日は何を食べようかなぁ、とうろうろしていたが「大腸麺」というやばい名前のものを発見! これを食べてみる事に。
春雨みたいな麺に、ホルモンっぽいのが入っている。 この部分が大腸か。 麺が大腸なのかと思った。 味はけっこうまずかった……
屋台の店 大帳麺

その後は屋台街を北に抜けてみたら、そちらにもマッサージ屋があり声をかけられた。 その先にはキャバクラみたいなのがあり声をかけられた。
大通りまで出て、ホテルに戻る。

2日目もあっという間に終了してしまった。 かなり歩いて疲れたなぁ。
青島ビール