原付で日本一周の旅 – 59日目|バイク復活! 晴れの鳥取砂丘

晴れ
走行距離:20km(合計:11,495km)
使用金額:72,661円(合計:293,311円)



鳥取県鳥取市


翌日6時起床。 今日はすごいいい天気!! こんな日は大移動と行きたいなぁ。 夕べの胸の重みなどどこかへ吹き飛んでしまった! だけど大移動できないのが悲しい…… バイクがないから。。。
太陽が高くなるまでテントの中ですごす。 そういえば最近カレー生活が続いている。
5日夜:カレーライス
6日朝:カレーパン
6日昼:カレーパン
6日夜:カレーライス
7日朝:カレーパン
7日昼:カレーパン
恐怖のカレー6連続…… しかもまだ少しあまっている。 さすがに今日の夕飯もカレーだとへこむなぁ。 カレーとは別におかずを作ろう。

昼前になり太陽もだいぶ高い位置にきたので砂丘に向かう。 ちょっと馬鹿な写真を撮ってみたくなったので。 まずは「水分不足で倒れる人」、水のすぐ手前までたどり着いていて……
次に「暑くてペットボトルの水を頭からかぶる人」、やってみたら思ったより水が冷たく寒くなってしまった。 それと上手く撮ることが出来なかったので、これはHPには載せません…… 上半身裸でやったのだが、ズボンとパンツがビショビショになってしまった。
上半身裸のまま砂丘に寝そべる。 夏に海で日焼けをするような感じに。 1時間くらいしてズボンもパンツもだいぶ乾いてきた。
キャンプ場に戻ろう。
鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 飛行機雲

今日は何しようかなぁ。 電源を求めてさまよおうかな…… パソコンを持って電源を探すことにする。 とりあえず鳥取市内の方に向かってみよう。 しばらく歩くと高い丘にでた。 そこから街を眺めてみる。 なんと遠くにジャスコが見えるではないか!!
ジャスコ発見! 鳥取市内の岩

この前行った駅の反対側のジャスコではない。 しかもここから見る限り、けっこうでかそう。 さっそく向かってみることに。 一直線に向かう。 しかし……ジャスコまであと400mというところで巨大な川が…… 橋を探す。 左の方、はるか600mくらい先に橋が見える…… あそこまで行かなくてはならないのか。。。 仕方なく歩き出す。 かなり距離がある。 ようやく橋にたどり着いた。 巨大な川だ、橋の長さが300m以上ある。
キャンプ場を出発してから1時間30分後、ようやくジャスコに到着した。 くたびれた……
喉が渇いたので飲み物を買い、一気に飲み干す。
川

さてトイレに向かうか。 なぜトイレなのかというと……大きなデパートには必ずといっていいほど「洋式トイレ」がある。 洋式トイレといえば「ウォシュレット」、そう、コンセントがついているのだ! 前に駅の反対側のジャスコでもトイレに行ったが「和式」しかなくてコンセントがなかった。。。
ここはかなり新めだし規模もでかいので期待♪
見事に期待に応えてくれた! 読みどおりウォシュレットがありコンセントもある。 さっそくトイレに閉じこもる。 申し訳ないが電源を借りるとしよう。 しかし店のトイレでパソコンと携帯の充電っていうのも……あまり落ち着かないなぁ。 2日分のHP更新作業をしていなかったのでさっそく取り掛かる。 静かなトイレのなかではタイピングの音やマウスのクリックの音がけっこう大きく感じる。 1つしかない洋式トイレを占領してるのだからこっそりとやらなくては。
だけどあまり長くいることも出来ない。 20分くらい作業してトイレを出る。 このジャスコは2階建てで、各階に2つのトイレがついている。 さっそく別のトイレに移動。 移動を繰り返すこと3回、全トイレを制覇してしまった!! あまり嬉しくないけれど……
無事にHPも更新でき、PCのバッテリーも50%近く充電でき、携帯も充電できた。 ありがとうジャスコ! もらってばかりじゃ悪いので本屋に行き「村山由佳」の「青のフェルマータ」という本を購入した。 それと気になる情報が…… どうやら台風がくるらしい。 今は沖縄のはるか南にあるが、週末にかけて上陸。 明日の天気も怪しいみたい…… 秋と雨の日は読書に限る! ちょうどよかった。

さてここからキャンプ場までが長いぞ……
そうだ、バイク屋に電話してみよう。 充電したばかりの携帯でバイク屋に電話をする。 どうやら修理が終わったらしい!! 今日引き取りに来ても大丈夫とのこと。 もちろん取りに行く。 料金は……67,315円……
バイクを修理に出した日、親に資金援助を求めた。 何とか納得してもらい振り込んでもらったのだ。 郵便局でお金をおろしてバイク屋に向かう。 ジャスコから歩くこと70分…… ようやく到着、疲れた。。。
足回りの部品はほとんど交換してもらい、後ろタイヤ、マフラー、前ブレーキシューも交換してもらった。 ただシャフトがかなりグラグラしているらしい。 前のサスペンションも錆付いていて使い物にならなくなっている。 段差の衝撃をモロに受けてしまうらしい。 「このままだとそのうち折れるよ」といわれたのだが、修理するとなると+2~3万くらいかかってしまうらしい。 さすがにそんなお金は…… 諦めることに。。。 マフラーは旧式になったが新品! おじさんにお礼を言ってさっそくバイクに乗ってみる。 スロットルを徐々にまわしていく。 そして回しきった。 直線でスピードがどんどん伸びる。 スピードメーターは60kmを指している! 感動!! つい数日前には同じ状態で時速35kmしかでなかったのに。 それとスタート時の加速がかなりよくなった。 すぐに最高速まであがる。 前は自転車と同じくらいの加速度だったのに…… これで坂道も怖くないな。
ただ「ダートは走らないほうがいい」と言われてしまった。 衝撃が大きすぎるとのこと……
まぁ壊れるのはイヤだから走らないようにしよう。

少し寄り道をしてキャンプ場に戻る。 明日の天気しだいで移動できるかもしれない。 それならば準備をしなくては。 まずは「風呂」、次に「洗濯」。 そういえば何日風呂に入っていないのだろう。 途中で一度髪の毛を洗ったけれど… 最後に入ったのが、最初に岐阜に到着した日だから……9月28日か…… というと丸8日入っていなかったのか…… これは過去で2番目に長い期間だ。 1番目はもちろん入院してるときだけど……
さっそく風呂と洗濯の準備をして向かう。 しかし急いで準備をしたため、風呂セットを忘れてきてしまった…… 仕方ないので石鹸と剃刀を購入。 まぁ60円だしいっか。
体も頭もスッキリしてコインランドリーへ。
なんとコンセントがあるではないか! 洗濯をしている間暇だし、今日の分のHPも更新できる! いやー嬉しい♪♪
というわけで、今その最中です。

明日は雨が降らなそうだったら移動といきたいところですが、台風が9日か10日に上陸するそうです。 明日移動しても、2日は足止め食らうみたいなので考えものです。 どうするかは明日になってから決めよう。

原付で日本一周の旅 – 58日目|読書の日

曇りときどき雨
走行距離:0km(合計:11,475km)
使用金額:0円(合計:220,650円)



鳥取県鳥取市


7時くらいに目が覚めた。 ポツポツと雨が降っている。 今日は何をしようかなぁ… 食パンを昨日作ったカレーにつけて「なんちゃってカレーパン」を食べた。
ときどき雨がやむが、空にはどんよりとした雲が。 昨日たくさん歩いて疲れたので、今日は町までいくのはやめよう。 一昨日、昨日と小説を10冊買ったのでそれを読むことにしよう。 著者は村山由佳さん、まずは「天使の卵」というのを読んだ。 胸の詰まるような切ないラブストーリーだった。 次に「BAD KIDS」、これまたラブストーリー。
そして「もう一度デジャ・ヴ」、今までに読んだ彼女の作品の中では一風変わったストーリーだった。 ただこれも切ない…

空が明るくなってきたので少し散歩することにした。 砂丘まで歩いていく。 キャンプ場から2分くらいで砂丘まで行くことができる。 昨日までは天気が悪かったので砂丘に踏み込んではいない。
鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 砂丘の雲 砂丘の雲

思っていたより小さかったが、人間一人の無力さを感じさせるには十分だった…… 「世界がこんなに広く感じる所があるんだなぁ…」と思った。 鳥取県の中の鳥取砂丘……日本の中の鳥取県……地球の中の日本……
太陽系の中の地球……さらに太陽系の外には計りしれないほどの宇宙がまっている…… 「無人宇宙船が初めて火星までたどり着いた」とかいうレベルじゃない。 人間が制覇している領域は、この宇宙の中でわずか0.000001%にも満たないのだから……
どこかの国では月や火星の所有権を持った人がいる。 1エーカー(サッカー場くらいの広さ)を3,000円前後で販売している。 だけど、もし……もし人類が月や火星に住める時代が来たとしたら……その権利などは全て無意味なものになってしまうんだよね。
宇宙論になると長くなるけど、オレは宇宙には「人間」以外の知的生命体がいると思う。 それは人間のような形をしてるのではなく、テレビにでてくるような火星人のような形をしてるのでもなく、エイリアンのような形をしているのでもない。 きちんとした形状を持たない、かといいアメーバみたいなものでもない。 うまく表現できないのだが空気みたいな存在。
まさに「自然」そのものが宇宙人ではないのだろうか… 技術の進歩に比例して年々地球が蝕まれていく。 それを「地球温暖化」や「異常気象」、「天変地異」などで、人間に攻撃をしてきているのではないか…?
そもそも宇宙ってなんだろう……?
数年前まで「人類家畜説」を信じていた。 だけど最近は考え方が変わってきた。
人の体を構成してるものは「頭」「胴体」「手足」、さらにそれぞれは「細胞」でできている。 「細胞」はさらに細かい物質でできている。 そのもっとも細かい部分が宇宙なのではないか……?
オレら人間は計りしれないくらいの数の宇宙の集合体でできている。 さらに人間の暮らす宇宙も、別の物を作り上げているうちの一つでしかない。
スケールが大きくなりすぎたけど、鳥取砂丘にある無数の砂粒の一粒にも宇宙はある。
そんなことを考えていたら「就職がどうだ」「恋がどうだ」など、とてもとても小さな小さな悩み事にしか聞こえない。 そんなのどうだっていいじゃん……

この広い鳥取砂丘はそんな気分にさせてくれた。
小さな頃からずっと来てみたかった場所……いざそこに立ってみると激しい無力感に襲われた。 決して好ましい場所ではないなぁと思った。

1時間ほど砂丘を散歩してテントに戻る。 どうせなら晴れてる砂丘が見たかったな…
残りの小説を読む。 「キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方I」、これは全6冊に及ぶ長編の第一巻、胸がキュンとなるラブストーリーの始まり…。
続いて「僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方II」「彼女の朝 おいしいコーヒーのいれ方III」と読み続ける。 「雪の降る音 おいしいコーヒーのいれ方IV」を読んでる途中で暗くなってきてしまった。 今日はここまで。
それにしても今日はたくさん読んだなぁ。 6冊と半分読んで計1352ページも読んだ。 それにしても小説の力はすごい。 心をアッという間に物語の虜にしてしまう。
悲しいことがあれば(物語の中で)胸が痛むし、嬉しいことがあればわくわくする。 これが書き手の才能なのかな…… それにしてもいつから本を読むのが好きになったのだろう…
入院してたときからかな。
それを思うと「オレの人生は2004年4月11日からガラリと変わったな」と……
それが良い方に変わったのか悪い方に変わったのかはまだわからない。 昔流行った言葉で表すと「ターニングポイント」というやつか?
まぁこれから悔いのないように一つ一つ物事をこなしていけばいいんだね。

それにしても「おいしいコーヒーのいれ方シリーズ」のような純な恋もしてみたい…… 読んでる方が恥ずかしくなるような……

なんだか「恋愛」について考えさせられた。 暗いテントのなかで一人で考えた。 今年の2月くらいからオレに好意をもってくれてる娘がいた。 最初はその好意も感じ取ることが出来た。 ただ日が経つにつれ感じなくなってきた。 で、今現在は普通の友達よりもメールしたり電話したりする回数が少ないかも…… 「このままじゃいけないなぁ……」と思った。 一応つきあっている(?)らしいので…… かわいそうなのだけど仕方がない。 そのような内容を書いたメールを送った。 そしたら「オレからそのような態度がみられなかったから、どのような態度をとればいいのかわからなかった」って。 てっきり「オレを惚れさせてくれるようないい女」になるのかと思っていたらそうでもない。 なのでこういう結果に…… まぁショウガナイヨネ。。。

なんだか妙にむなしくなり夜の鳥取砂丘に出かけてみた。 すごい静かで誰もいない。 もちろん街灯などはないのだが、通りにある建物の照明や海上に浮かんでいる船(?)の灯りが砂丘を照らす……
さびしげな公衆電話 砂丘の夜空

ヘッドランプは持ってきたがなくても歩けるくらい明るい。 砂丘には動物など真っ暗でも安心して歩くことが出来る。 坂道はあるけれど段差もないので。
海まで1kmほど。 そこまで行ってみよう。
まもなく海に到着した。 波が足元に襲ってくる。 塩水は浴びたくないのでかからない場所に移動する。 もってきた荷物(カメラやヘッドランプなど)を放り投げ海沿いを歩く。 なんだか胸がムカムカして無性に叫びたくなってきた。
そして海に向かって叫んだ。 「ヴォアアアアアァァァ」 「ヴォアアアアアァァァァ」
何度も何度も叫んだ。 喉が痛くなって咳き込むくらい叫んだ。
そういえばこんな大声で叫んだのいつ以来だろう。 記憶のなかでは……叫んだ記憶すらない。。。
オレは滅多に感情を表に表さないし。 楽しいときは笑うけれど、辛いとき・悲しいときでも決して態度では表さないようにしてるつもり。 自分ではストレスはないと思っているけれど、どこかに溜まってるんだろうなきっと。 叫んだら逆に苦しくなった。 胸も喉も……
少し砂丘に寝そべって星を眺めていた。 この眺めいいなぁ。 目をつぶってしまえば寝ることが出来そうだった。 だけど夜は冷え込むだろうな…… 20分くらいそうしていて、キャンプ場に戻ることにした。 なんだか気分が晴れない。 もう一度海沿いに行ってみる。
もしかして自殺する人ってこんな気持ちになったりするのかな……? 目の前には海。 人気もない。 入水自殺するにはもってこいの場所!?
まぁいっか、キャンプ場に戻ろう。
寝てしまえば、明日の朝にはスッキリするだろう。

原付で日本一周の旅 – 57日目|バイク修理

雨
走行距離:7km(合計:11,475km)
使用金額:5,232円(合計:220,650円)



鳥取県鳥取市


6時くらいに起床。 今日はバイクを直しに行かなくては… テントの中でダラダラ過ごす。 朝御飯にご飯を炊いて鮭ふりかけですませる。
10時を過ぎたしそろそろ行こうかな。
バイクに積んであるものを全部テントの中に入れる。
帰りは歩いて帰ってくると思うのでなるべく軽装備で…
パソコンとリュック、地図を持っていく。 最後の充電になるだろう… 服装も薄着で。 パーカーのみ着ていく。
鳥取の市街地に出発。

思っていたよりも距離がある。 これは帰ってくるの大変だぞ… 少し走った所でポツポツ雨が降ってきた。 また雨… レインコートはあるがしまうのが面倒なのでこのまま走ろう。 県庁前を通り駅方面に向かう。 途中に県立図書館があった! 図書館はありがたい、かなり暇つぶしになる。 あとで寄っていこう。
少し走ったがバイク屋が見当たらなかったので交番でたずねる。 鳥取なまりで教えてくれた。 すぐにバイク屋に到着。 さっそく見てもらう。 エンジンをかけてスロットルを回し音を聞く。 「マフラー詰まってるね」って。
マフラー交換になるらしい。 それとクラッチ部分は完全にイカレてるらしい。 かなり大修理になるって。 後輪もかなり擦り減りスリップマークがでている。 「7~8万円くらいはみておいてほしい」と言われた… 高い。。。 それに資金不足。 だけど直さないとここから動けないし。 お金はなんとかしよう。 修理をお願いした。 部品取り寄せになるので4日くらいはかかるらしい。
バイクは預けることになった。

さてこれから大変だぞ…
とりあえずHPを更新するため、どこかいい場所を見つけないと。
駅前に行けばデパートがあるでしょ。 そこで更新しようかな。 さっそく鳥取駅に向かう。 しかし……デパートなんかない。 大きな建物すらない。 あぁぁ。
仕方ない、図書館に行こう。 その前に、雨が降っているので傘を買わなくては。 コンビニでビニール傘を購入。 図書館に向かう。
しかし……休館。。。
「蔵書整理のため10/4~10/13まで休館します」と書いてある… これって滞在している予定の期間全てじゃん。 なんてツイてないのだろうと思う。 これじゃ滞在中暇をつぶすのが大変だぞ…
とりあえずパソコンをやらなくては…… 県庁の近くまで来たので写真を撮る。
鳥取県庁

しかしなんで鳥取にはデパートがないの……?
かなり歩き回り、駅の反対側の少し歩いたところにジャスコを発見した。かなり疲れた…1時間以上歩き回っていただろうか。 マクドナルドに入りハンバーガーを食べながらHPを更新する。
電力を確保できなくなったから、明日からはHP更新どうしよう……

パソコンのバッテリーが切れたのでマクドナルドをでる。 明日からはテント内が多くなるだろう。 テント内はかなり暇。 だから食事は贅沢したいんだよね。
カレールーと食パン、コーヒーを買った。
味噌汁やコーンスープだと1食あたりの単価が高い。 コーヒーならかなり安いだろう。 今日の夜から明日はカレーが続きそうだな。

あとはキャンプ場に戻るだけ。 そう、戻るだけなのだが、ここから7kmくらいある…… すでに4kmくらい歩いているのでかなり疲れている。 しかも強い雨が降っている。 だけど戻らなくてはならないし……
雨に打たれるブロンズ像 市内の橋 雨に打たれるブロンズ像

キャンプ場に向かって歩きだす。 途中で、ものすごい土砂降りになった。 ズボンから下がビショビショになってしまった。
どこかで休憩したいのだが、雨の中座って休める場所などない。 だんだん右足の痛みが強くなってきた…
途中に本屋があったので寄っていく。 テント生活は暇だと思うので小説を7冊購入。

キャンプ場はまだまだ遠い。 疲れた……
歩いていると、今は珍しいボックス型の公衆電話を発見。 あまりにも疲れていたので、その中に入る。 壁によりかかりしゃがみこむ。 疲れたよぉ。 昔はコンビニに必ず公衆電話が設置されていたのだが今は見ないなぁ。 必ずある場所といえば駅や病院、NTTの前くらいだろうか。
少し休んで再び歩き始める。 もうちょっとでキャンプ場…
こどもの国の鉄道も運休 テントの様子

歩き出してから2時間……ようやく到着した。 下半身はビショビショ、リュックもかなり濡れている。 ズボンを脱いだのだが、代わりにはくものがない…… ウィンドウブレーカーのズボンをはいた。 テントの中に転がり疲れを取る。

そろそろ夕飯でも作るか。 まずご飯を炊く。 次にカレーを作る。 今日の夕飯完成! もちろんルーのみで具のないカレーだが……
一気に10皿分作ったのでかなり量がある。 明日の朝昼はカレーパンだな。
今日の夕飯

お腹もいっぱいになった。 あとは寝るだけ。 だけど明日の予定がないからなるべく遅く寝たい。 明日の朝、早く目が覚めても困るから。
ラジオを聴いていたら天気予報をやっていた。 明日の朝まで雨が残るが、昼過ぎから晴れてくるらしい。
さすがに明日、町まででる元気はないなぁ。 そういえば、砂丘にきたのに砂丘に行ってないな。 晴れたら行こう。 曇ったら行かない。 やっぱ砂丘はカンカン照りでなくては。 レンタルサイクルもあって、4時間で310円だった。 なかなか便利? 移動手段に考えておこう。

原付で日本一周の旅 – 56日目|清水寺 鳥取砂丘

曇りときどき晴れ
走行距離:313km(合計:11,468km)
使用金額:4,565円(合計:215,418円)



京都府京都市~鳥取県鳥取市


5時20分起床。 夕べ寝たのが22時過ぎだったのでかなり眠い…… だけどよく考えてみれば7時間も寝ている。 仕事をしていたときは、多くてもこれくらいの睡眠時間だったのに。 もしかして旅は仕事よりも疲れる??
今日は京都市内を観光するつもり。 夕べインターネットで京都市のホームページを見て調べたのだが、「清水寺」「金閣寺」「銀閣寺」いずれも入場料金がある。 市内にある他のお寺もほとんど有料。 しかもバイクを止める場所もないらしく、有料駐車場に入れなくてはならないらしい。 観光にそんなにお金を使うことはできないからお寺系は諦めるか。 清水寺の入場は7時からだったので、すこしのんびりしながらテントを撤収。
京都には「五重塔」が4つあるらしい。 そのなかで一番有名なのが「東寺」にある五重塔。 まずはそこを見に行くことに。 ここも有料なのだが、遠くから五重塔を眺めるだけなら無料で見ることが出来る。 さっそく市街地へ向かう。
国道ではないのに道路はとても広い。 それぞれの通りに「○○通り」と名前がつけられていて東京みたい。 すぐに「東寺」に到着した。 ここは歩道に駐車してしまおう。 さっそく五重塔を見るが、木が邪魔であまりよく見えなかった……
東寺 東寺 五重塔

7時まで少し時間があるので「京都府庁」を見に行くことに。 なんと門が閉まっていて近くまで行くことが出来ない。 門の隙間から写真を撮る。 京都は「和」なのに、なんだか「洋」っぽい造りだった。
京都府庁

ちょうど良い時間になったので「清水寺」に向かう。 さてバイクはどこに止めよう。 辺りには有料駐車場がたくさんある。 バイクなのに駐車料金が200円…… しかも1時間までだし。 まぁそんなに長い時間見ないけれど時間制限やめてほしい。 有料駐車場の前の歩道にちょうどいいスペースがあった。 「ここに止めてある自転車やバイクは歩行者の通行に支障をきたすため撤去します」と書いてある。 だけどまだ朝早い。 パッと見てパッと戻ってこよう。 地面に警察の駐車違反取締りのチョークの跡が残っているのが怖い。 バイクを止めて清水寺に向かう。
ここには「三重塔」があった。 入場料300円払ってうわさの「清水の舞台」を見てみる。 ここから飛び降りたくなるのかなぁ? 思っていたよりも高さがなく、景色もあまり綺麗ではなかった…… 「奥の舞台」というのもあったのでそちらに行ってみる。 こっちのほうが眺めがいい! 京都市の町並みが見渡せる。
さてバイクに戻ろう。 戻ってくると、スピードメーターのところに「違反駐車はやめよ」「駐車場に入れよう」という紙が張ってあった。 間違いなく目の前の有料駐車場の人が張ったものだ。 駐車場が無料だったら入れてるよ。 多分こないと思うが、もし車やバイクでもう一度清水寺に来ることがあったら、ここ以外の有料駐車場に入れよう。 なんだか腹が立った。 いけないことをしてるのはオレかもしれないが……
本当は「金閣寺」「銀閣寺」も見たかったのだが駐車場所と入場料の関係で見るのをやめる。 今度京都に来るときは新幹線で来て旅館に泊まって…… 普通の旅行でこようかな。
清水寺付近 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺

市内観光をしないとなると、京都府で見るものはなくなってしまった。 じゃあ西へ移動! 日本海側で移動したいのでいったん北に向かうことに。
国道367号線、国道477号線とつなぐ。 国道477号線は山の中を走る道。 けっこう急な上り坂だ。
速度が時速15kmくらいしかでずかなり苦労する。 しかし山道は急になるばかり。 そして止まった…… 原付で上れないほどの坂道が待ち構えている。 勾配の看板はでてないが、20%以上あるような…… スロットルを回してもエンジンがうなるばかりで前に進まない。 仕方ない、押すか…… 全開に回しながら押して歩く。 バイクの力がなかったらこの坂道登れないな。
押しても押しても坂道は終わらない。 30分くらい坂道を押す。。。 これが国道?? かなり凶悪だ…… ようやく坂道が緩くなりバイクにまたがる。 緩くなったといっても時速15kmくらいしかでないが。 そこから小さな集落を抜けて杉林の中へ入っていく。 ここもかなり急な坂道だ。 止まりはしなかったがギリギリ…… 少し道が広くなり、また急な坂道が。。。 再び止まる…… また押して歩く…… かなり疲れた。。。 ようやく峠のピークまでたどりついた。 この10km走るのに1時間以上かかった。。。 もう無理……
これだけ急な坂道を上ってきたのだから、もちろん下りも急坂。 前も後ろもブレーキをかける。 両方かけてるのにそれでもスピードが出てしまう。 恐ろしい道だ……
ようやく山を越えた…… 疲れた。。。

少し走ると郵便局があった。 手持ちのお金がないのでおろさなくては。 そこで重大な事実に気づいた…… 残高が全然ない。。。 鹿児島ー沖縄を2往復できないくらいの金額しか残っていない……
まずいなぁ。。。 足りなくなるかも。。。
ここから「舞鶴市」を目指していたのだが、途中で道を間違えてしまい、福井県に入ってしまった。 グネグネ走り「福井県大飯町」の日本海側にでた。 ちょっと遠回りをしてしまった。
まぁいいや、舞鶴を目指そう。 さっきまで山道を走っていたのでスピードはあまり気にしなかった。 しかし海岸沿いの道路は平坦だ。 その道で最高速度が時速35kmしかでなくなっている。。。 さっきの山道でやられたか。 さすがにこの速度じゃきつい。 出発したときに比べて時速20km以上も遅くなっている。 やっぱバイク屋に見てもらうしかないなぁ。 日本海側で走ると次の大都市は「鳥取」、大都市とは言わないかもしれないがそこそこ大きな町だろう。 そこまで行くしかないなぁ。

ここから200kmくらいだろうか。 普通の速度で走ることが出来れば5時間くらいで着くことが出来る。 しかしこの速度だと7時間くらいかかりそう…… もうすぐ12時になるところ。
どんなに早くても19時になってしまう。 今日は観光などしないでひたすら鳥取を目指すことにしよう。
少し走ったところに「天橋立」という日本三景の一つがある。 そこを素晴らしい景色でみるにはロープウェイに乗らなくてはならない。 見ないでいいや。 平坦なところから写真を撮ったが、それがなんだかさっぱりわからないものになってしまった。
天橋立…

海岸沿いなので特に観光する場所もなかった。 途中でどうしてもお腹が空いたので「すき家」に入る。 復活した牛丼(オーストラリア産牛肉)の大盛りサラダセットを注文。 出てきてビックリ! ご飯こんなに多かったっけ?
千葉にいる頃は「吉野家」ばかりだった。 よく大盛りを頼んでいたのだが、それの1.5倍くらい量が多いように感じる。 かなり腹いっぱいになった。 やっぱ「豚丼」より「牛丼」の方がおいしい♪
さぁ鳥取まであと100kmほど(たぶん)、頑張ろう。
久美浜湾 城崎大橋

兵庫県に入った!
「城崎」という場所を通っていく。 ここは温泉街になっていて、浴衣を着た観光客がたくさんいた。 いいなぁ。 こういうのんびりしたリッチな旅もしてみたい。 山を越えて再び日本海沿いへ。
あとは海沿いを走っていけば鳥取まで行くことが出来る。
城崎駅 淀の洞門 ハサカリ岩 カエル岩

暗くなってきてガソリンもなくなってきたので給油。 そこのおじさんに「鳥取までは車でも1時間20分はかかるよ」と言われた。 車は時速60kmだから、あと80km…… 遠いなぁ。
だけど少し走ったところに標識があり「鳥取56km」となっていた。 よかっただいぶ近い。
しかしこのスピードでは2時間はかかるなぁ。

もう真っ暗になってしまった。 いつからだろう。 目的地を決めて暗くなるまで走り続けるようになったのは。 好きな道を走り好きなところで泊まる自由気ままな旅じゃなかったのだろうか?
幸いにも寒さはないのでよかった。 これで寒かったら挫けていたかもしれない。

突然異変が起こった。 信号が赤だったので停止線で止まる。 するとバイクのエンジンが切れてしまった。 エンジンをかけようとするが、車体がグラグラしてエンジンがかからない。 後ろの車がいるので路側帯に避けようと思い、バイクを押すが動かない。 信号が青になってしまうのでどうしよう。 ここじゃまだなぁ。 だけど動けないから仕方ない。 左にウインカーだして車が通り過ぎるのを待つ。 横に引きずるようななんとか路側帯に避難した。 もう一度エンジンをかけてみる。 しかし車体がグラグラするだけ。
キックでエンジンをかけてみる。 踏み込んだ瞬間、バイクが前に動いた。 もしかして……
この現象はカブで味わったことがある。 ギアが入ってる状態でキックペダルを踏み込むと車体が前に進む。 クラッチ系統の異常っぽい……
スタンドをかけてバイクを立たせる。後輪を浮かせた状態でエンジンをかけてみる。 かかった! 後ろブレーキをかけてタイヤを止めてみる。 エンジンが切れた。 完全にクラッチだ。
どうやらニュートラルにならなくなってしまったらしい。 そのため停止するとエンストする。 しかもギアが入りっぱなしなので動かすことが出来ない。 とりあえずスタンドかけた状態でエンジンはかかるので、そのままタイヤを回転させて、いっきにスタンドをはずして走り出せば大丈夫だろう。 予想通り走り出すことはできた。 だけど絶対に止まることはできないな。
鳥取まであと20kmくらい。 それまで耐えてくれ…… 途中から国道9号に合流したのだが、合流する交差点の「止まれ」や踏切の「止まれ」で止まることはできない。 スピードが時速5kmくらいになるとエンストしてしまう。 なんとかエンジンが切れないように走り続けた。

しばらく走り「鳥取砂丘」の看板が。 砂丘近くに無料キャンプ場がある。 今日はそこを目指していた。 バイク修理するとなると数日かかる。 その間バイクを預けっぱなしになるので、テントを張りっぱなしに出来るところでないといけない。 なおかつ町まで歩いていける距離でなくてはならない。
歩くには少し遠いかもしれないが仕方ない。
ようやくキャンプ場に到着した。 時刻は20時を過ぎたところ。 今日はフルタイムで走ったのに313kmしか走れなかった。 清水寺とか含めて観光時間や休憩で1時間くらい。 出発したのが6時過ぎ。 13時間でこの距離…… 実際の時速は24km…… 遅すぎる。。。
長くいるつもりなのでテントを良い場所に張らなくては。 テントを張り終えたらポツポツと雨が降ってきた。 よかったぁ。 とりあえず今日はかなり疲れた……

明日はバイク屋探します。 修理どれくらい日数かかるのか…

原付で日本一周の旅 – 55日目|琵琶湖 平等院

曇りのち晴れ
走行距離:273km(合計:11,155km)
使用金額:2,084円(合計:210,853円)



福井県福井市~京都府京都市


4時30分に目が覚めた。 相変わらずかなりの強風。 まだ真っ暗なのでもう一度寝ることにしよう…… 1時間後くらいに起きればいいかなぁ。
目が覚めたら6時…… ちょっと寝すぎた。 出発の準備をする。 強風でテントをたたむのに苦労した。 6時40分出発。 そらはものすごい真っ暗。 雨が降り出しそうだ……
越前というところの海沿いの道を走る。 ここは有名なスポットらしいけれど、海水浴場があるわけでもない、釣り人がたくさんいるだけ。 なのになぜか観光バスやホテルがたくさんある。 みんな何を見に来るのだろう……
弁慶の洗濯岩 足見の滝 越前海岸

しばらく走り「敦賀市」に入った。 もう目の前は滋賀県だ! コンビニでご飯を買って、公園でHPを更新する。 さて滋賀県に向かうか!
国道8号線を走る。 すぐに滋賀県に入った。 滋賀県といえば「琵琶湖」。 県の面積の半分近くを占めている。 見ないルートを選べというほうが難しいかもしれない……

やがて湖が見えてきた。 ヨットをやってる人がたくさんいる。 見た目はなんの変哲もない湖。 ただ広さが日本一だ! どれくらいの広さかというと674平方キロメートルもあるらしい。 ぱっとこんな数字を言われてもよくわからないけれど。 縦30km、横22kmの長方形と同じくらいの広さ。 うーん、これでもよくわからない。 とりあえず日本一の大きさの湖だということ。
今日は「琵琶湖男女駅伝」というのがやっている。 そのため琵琶湖湖畔の道路で南から北に向かう道が閉鎖されている。 オレが通るのは北から南に向かう道なのであまり関係ない。
バイクを走らせながら、向かい側から走ってくるマラソンランナーを見る。 みんながんばってるなぁ。

しばらく湖畔を走る。 するとポツポツと雨が降ってきた。 けっこう大粒だ…… 急いで路側帯にバイクを止めてレインコートと長靴を装備。 毎日毎日この装備をしてるなぁ。
そういえばこのあたりにクライミングエリアの「芹谷屏風岩」というのがある。 そこを見に行きたい。 だけど雨…… とりあえず見に行ってみるかな。 地図を確認して向かう。 しかしどうやってもその場所までたどり着くことが出来なかった。 雨の中あたりを1時間くらいうろうろしていた。 けっきょくわからなくて琵琶湖に戻ってきた。 あぁ見たかったのになぁ。 ここは岐阜市からけっこう近いので帰り雨が降ってなかったらよってみようかな。
琵琶湖 すごい綺麗な川 琵琶湖 大津市 琵琶湖

再び湖畔の道を走る。 もう少しで「大津市」。 地図で気がついたのだが、大津と京都の距離はとても短い。 20kmもないくらいだ。 さらに大阪までも近い。 60kmくらいだろうか。
岐阜と聞くと田舎っぽい感じがするが、実は何気に都会!?
途中、道の駅で休憩を入れて大津市に到着!
国道1号線があった。 神奈川県からずっと延びてきてるんだなぁ。 まずは県庁に向かう。
ここの県庁は作りがなかなかよかった。 さて、滋賀県では見るところがなくなってしまった。
滋賀県庁 滋賀県庁

次は京都府だ!

そろそろ15時になる。 京都市観光は時間的に無理だなぁ。 10円玉の絵になっている「平等院」に行ってみよう。 京都市の少し南にある「宇治市」というところにある。 さっそく向かってみる。
道がけっこう混んでいる。 幅もあまりないし…… それと坂道が多いような気がする。 昔からの町だからなのかなぁ。
少し走り平等院に到着。 しかし、駐車場が有料…… バイクが300円もする。。。 これは利用できない。 どこかに止めていくしかないな。 少し通り過ぎたところで歩道が広くなってる場所があった。 そこに止めて平等院を見に行くことに。
なんと平等院に入るのにもお金が…… しかも600円。 けっこう高い。。。 だけど見てみたいので払う。 あぁ痛い出費…… 財布の中から札がなくなってしまった。 明日おろさなくては。
観光客がかなりいて、人の写っていない写真を撮るのにかなり苦労した。 30分くらいで見終わった。 バイクが心配なのですぐに戻る。
平等院の裏の橋 平等院鳳凰堂 平等院鳳凰堂 平等院鳳凰堂 平等院鳳凰堂 平等院 平等院 平等院 木津川流橋

もうすぐ17時になる。 今日はあと1箇所だけ行こう。 近くの川に木で出来た橋があるらしい。 それを見てみたい。 さっそく向かう。 しかし道に迷いまくり。 今どこにいるのかわからなくなり、ひたすら大きな道路を目指して走っていた。 ようやく現在地がわかったのだが、全然違う方向に進んでいたし…… ようやく橋にたどり着いたときには18時になっていた。 もう真っ暗だ……
橋を見たが、真ん中辺りが盛り上がっていて「通行止め」の看板が。 立て続けにきた台風にやられたのかなぁ。 渡るつもりはなかったからいいか。

さてあとは寝る場所を探すだけ。 出来ることならインターネットの繋がるところがいいな。 というと京都市か。 国道24号線を走り京都市に向かう。 トイレはなくていいから水のある公園がいいな。 水は持っているのだが、顔を洗うことが出来ない。 それに今日で5日間風呂に入ってないので頭も洗いたいし……
たいてい古い町並のところには公園がない。 新しい町並みだと、住宅街の中に必ず公園があるのだが。 それと団地の中にも公園があるのだが、人がきそうなので避けている。
京都は古い町並みばかりで公園が全然ない…… 路地とか入ってかなり探し回った。 ようやく公園を発見……! 水もトイレもある。 今日はここに決めた。
さっそくテントを張ってご飯を炊く。 その間に頭を洗った。 うーん、スッキリした!
テントの様子

明日は京都市内を観光予定。 てっきり入場料金は取られないと思っていたのに…… 最低でも、金閣寺、銀閣寺、五重塔、清水寺に行く予定。 入場料金がないことを祈る……

原付で日本一周の旅 – 54日目|合掌集落 白峰 福井 東尋坊

曇りときどき雨
走行距離:268km(合計:10,882km)
使用金額:2,340円(合計:208,769円)



富山県高岡市~福井県福井市


5時起床。 大きな公園の駐車場なので、車の出入りがけっこうあると思ったのだが、ここで車内泊するトラックばかりで、騒音も特になく眠ることができた。 まだ真っ暗…… 今日はいつもより早く出発しよう。 顔を洗って暗いうちからテントを撤収する。 昨日作ったバイクの後部部分大丈夫かなぁ。 すごい応急的なのでかなり心配。
5時40分くらいに出発。 少し明るくなってきた。 まず目指すのは世界遺産の「合掌村」、地図で確認した限り「相倉合掌集落」「菅沼合掌集落」「白川郷合掌集落」と3つある。 手前のから回っていこう。 国道156号線を南下する。 山道なので上り坂に苦戦しながら走る。 今日はけっこう肌寒い。 まだ朝早いためだと思うけれど。 温度表示板では15度となっていた。 天気も今ひとつ。 空全体に雲が覆いかかっている。
1時間30分くらい走り「相倉合掌集落」に到着。 なんと駐車場が有料…… しかも名目を「駐車料金」ではなく「保護協力金」と書いてある。 大型車2,000円、普通車300円、二輪車100円。 世界遺産なんだから国から補助金が出てるだろうに、それに加えて「保護協力金」とは何を考えている。 普通に「駐車料金」と書いてあったらそれほど腹が立たなかっただろう。 しかも開園が8時からで、「8時前の集落の見学はご遠慮ください」と書いてある。
今日はここで消防訓練があるらしい。 そのため警察官や消防士がたくさんいた。 駐車場に少し入り、集落の写真だけ撮ってあとにする。 残る2つも同じような感じなんだろうなきっと。 見る気なくなった。 もう戻ろう。
わざわざ山奥まで足を運んだというのに……
相倉合掌集落

このあと「白峰ボルダー」を見に行く。 一昨日、雨の中通ってきた山道の途中にある。 いったん岐阜県に入り、この前と同じルートで行くか、金沢まで出てこの前とは逆に走るか……
距離的に後者の方が近そうなのでそのルートにする。
まずは金沢まで行かなくては。 国道304号線を走る。 すぐに「天柱石」という看板が見えてきた。 かなり巨大な岩があるらしい。 岩は好きなので見に行くことに。 山道を4kmほど走る。 天柱石の駐車場に到着。 さっそく岩を見に行く。 けっこう巨大な岩だ!
岩を見るとどうしても「このラインで登れるかなぁ……」と考えてしまう。 それと岩に触って岩質を確かめてみたり脆いかどうか確かめてしまう。 クライマーだから仕方ないか……
予想では天柱石は「凝灰岩」ではないかと思う。 多分間違ってると思うが……
「合掌村」より「天柱石」の方が素晴らしいね!
平村 天柱岩 城端の町並み 手取りダム

そして304号線に戻り金沢を目指す。 途中で「城端町」という所を通過した。 そういえばこの町には日本最大のクライミング施設がある。 ぜひそこを見てみたかったのだが、この町のどこにあるのか全然検討がつかない。 キョロキョロしながら走ったが見つけることはできなかった…… まぁいっか。
今日はなぜかとてもお腹が空いた。 途中のコンビニで朝ごはんを買うことにしよう。 パンを購入して運転しながら食べる。 しばらく走り「金沢市」に入った。 ようやく金沢までやってきた。 あとは157号線を目指すだけ。 道が少し混雑していて思うように進めなかったがなんとか157号線までやってきた。 この前雨に降られながら必死になって走った道…… そこをまた走る。 けっこう道のりが長いんだよなぁ……
ラジオ?

走り始めて5分もしないうちにポツポツと雨が降り始めてきた…… また雨…… もしかしてこの道に嫌われてる!? まだ小降りなのでこのまま進むことにした。 本格的に降ってきたらレインコートを着よう。 だけど出来ることならクライミングエリアに着くまで降らないでほしかった……
1時間くらい走り、ようやく白峰村に入った。 あとちょっとでクライミングエリアだ。
そしてようやく「百万貫岩」というところに到着した。 川の中州にかなり巨大な岩が転がっている。 たかさ10mくらいあるだろうか。 この岩は昭和の大洪水で上流から流れてきたものらしい。 重さはなんと4,839トンもあるらしい。 こんな重い物を流してしまうなんて……恐るべき自然の力……
岩のところに行こうと思い川を渡る。 中州までの距離が一番近いところ(3mくらい)のところは水の流れが激しくて渡ることが出来ない。 足場も不安定なので、走り幅跳びみたいに飛ぶことも出来ない。
30mほど下流に行ったところで川幅が広くなってるところを渡ることに。 川の中に転がっている石に上手くのって反対側まで渡る。
近くでみると思っていたよりも小さく見えた。 クライミングの本と照らし合わせて一番難しいルートを確認する。 出だし部分だけ少し触ってみたが、もしかして出来るんじゃ!? じっさい取り付いてみたらボロボロだと思うけれど、そう思えてしまった。 少し見ている間に雨がかなり強くなってきた。 「増水して中州に取り残された事件があります」と看板に書いてあったので早々に岸に戻ることにした。 いつか登りにきてみたいなぁ……
クライミングエリア 白峰ボルダー 百万貫岩 クライミングエリア 白峰ボルダー 百万貫岩 クライミングエリア 白峰ボルダー 百万貫岩 クライミングエリア 白峰ボルダー 百万貫岩

本格的に雨が降り始めてきてしまった…… レインコートと長靴を履いた。 また雨かぁ…… そういえばここ最近ずっと雨が降っているような気がする。 青森を出る前の最後の2日が雨、弘前では晴れ、山形~石川まで7日かかっているが、毎日2時間以上は雨が降っている。 昨日は晴れて、今日が雨。
12日で10日雨…… すごい天気だ。。。

ここからは福井県を目指す。 いったん金沢方面に戻るか、このまま山を越えて福井県に入るか……
目的地は「福井市」なので山を越えたほうが早い。 だけどこの前通った道だし…… あまり雨に打たれたくないからいいか。 2日前雨の中走った道を、今日も雨の中走る…… 峠を越えてだんだん標高が下がってきた。
山から離れるにつれてだんだん雨が止んできて、そのうち地面が濡れてない地帯までやってきた。 降っていたのは山間部だけだったのかなぁ。 とりあえず雨が止んでよかった。
福井市まであと25kmくらい。 地図は見ないで標識を頼りにして進む。 しばらく走り福井市に到着!
まずは「福井県庁」だ。 地図で道を確認して向かう。 福井市はけっこう田舎だ…… 福島市と同じくらいしか栄えてないような気がする。
すぐに「福井県庁」に到着。 ここは堀に囲まれている。 昔お城があったところに県庁と警察本部を作ったみたい。 なんかいい感じ♪ これぞ県庁! 建物自体はそれほどでもなかったが、立地環境が素晴らしい♪
福井県庁 福井県庁 福井県庁

これから日本海沿いにある「東尋坊」という断崖を目指す。 県道5号線をひたすら北上するつもり。 まずは県道を探さなくては。 うろうろしてると「福井大仏」という文字が目に入ってきた。 しかも県道5号線沿いじゃん! これは見るしかないな。 さっそく大仏見学。 昨日のより小さいなぁ。 そもそも大仏ってなんなのだろう? 仏教の信仰の対象になるのかな? よくわからないけれど、大仏目当てに人はあまり集まらないらしい…… 鎌倉はある意味観光地化してるから別として。 昨日の高岡もここも全然人がいない…… そのほうがオレ的には嬉しいけれど。
福井大仏

そして東尋坊を目指す。 途中のスーパーでお昼ご飯にパン、夕飯にコロッケを買った。 ひさびさにおかずのある夕飯だ♪
すぐに東尋坊に到着した。 駐車場は有料だったが、バイクは無料! ここは駐車料金を払う覚悟でいたから嬉しい♪
まずは崖を見てみる。 ものすごい人…… 観光客がうじゃうじゃ。 だけど本来の目的はここじゃないんだよね…… 少し離れたところから、岩を下りて海沿いに行く。 そう! ここにはクライミングエリアがある! それを見に来たわけ。 別に断崖を見に来たわけではない。
ここのエリアは安山岩でかなり面白い形に削れている。 程よく持ちやすく程よく持ちにくく。 高さはあまりないがけっこう楽しめそう。 だけど、崖から海に降りるところがちょっと危ないなぁ。
3人のクライマーがいた。 5.10abのルートを登っていた。 無許可で写真を撮ってしまった…… HPに載せてもいいかな…… もし不都合だったらメールでもしてください。。。 その前に、このHPのこと知らないかな。
東尋坊 東尋坊 東尋坊 東尋坊 クライミングエリア 東尋坊 クライミングエリア 東尋坊 クライミングエリア 東尋坊

さて、これからどうしよう。 とりあえず福井県で見るものは見たって感じかなぁ。 海沿いで南下しようかな。 次の目的地は滋賀県だし。 海沿いの道を走る。 すると「鉾島」というのが見えてきた。 なんだか斜めっている岩だ。 とりあえず見てみるか。 駐車場にバイクを止めて見に行こうと思ったとき、ものすごい腹痛に襲われた…… ヤバイ。。。 トイレに避難。 なんだろう、この腹痛。 食あたりになったみたいな痛み…… なんか変なもの食べたかなぁ。 時間的に、スーパーで買ったパンだろうか。 スイートブールとレーズンパン、メロンクリームのパン。 このどれか? 朝コンビニで買ったやつは、時間的にかなり過ぎてるから違うと思うし。 それかペットボトルの水か…… なんだかスイートブールが怪しい。。。 トイレで格闘すること20分ほど……ようやく腹痛が落ち着いた。 とりあえず「鉾島」に登ってみるか。 ちゃんと遊歩道で上ることが出来るようになっている。 上から岸を眺めていたらまた腹痛に…… 急いで岩を下りてトイレに避難…… さらに20分くらい苦しむ。。。 腹の中の悪いものを全部出してしまうまで痛み続けるのかなぁ…… 食あたりなんて、ほとんどなったことないからわからない。
トイレから出てくると、ポツポツと雨が降っている…… ちょうどここに東屋があるからそこにテント張ろうかな。 水はトイレの水しかないけれど、飲み水とは別に2L持ってるから足りるだろう。 さっそく東屋にバイクを移動してテントを張る。 海沿いなのでけっこう風が強い。 けっこうというかかなり…… ラジオを聞いたが全然電波が入らない。 明日の天気はどうなんだろうな……
雨だったらとどまるしかないかな。 一応食料はあるし。 水もいざとなったらトイレの水でもいいし。
鉾島

明日移動できるようだったら琵琶湖に行きます。

原付で日本一周の旅 – 53日目|能登半島 高岡市

晴れ
走行距離:299km(合計:10,614km)
使用金額:2,762円(合計:206,429円)



石川県富来町~富山県高岡市


5時起床。 今朝はかなり寒い。 シュラフカバーつけて寝ればよかった。 寒くて何度か目が覚めた。 フライシートは夜露でビッショリ。 あぁしまうのがイヤだなぁ。 そういえば今日は不快な夢を見た。 顔がカナリヤになってしまった夢。 胴体は人間で、顔だけ人面カナリヤみたいな感じの。 日本全国で3人目で、さらに新聞に載ってしまった。 「あれだけ注意しろと言っただろ」みたいなことが書いてあった。 夢の中で「これは夢だ」とわかったのだが、なぜか覚めなくて不快だった……
それと夜露のせいであまり良い気分ではない。
昨日の動物愛護の人がやってきた。 今から猫に餌をあげるらしい。 毎日こんなに朝早くから大変だなぁ…… 彼からパンをもらってしまった! どうもありがとうございます、朝ごはんに食べよう♪
明るくなるまで待って6時ごろ出発。
今日中に能登半島を回りきるぞ~

まずは「義経の船隠し」という場所に行く。 看板に「頼朝からの厳しい追っ手から逃れるためにこの地を訪れた義経は、この岩場の隙間に舟を隠したという伝説がある」と書いてあった。 歴史はよくわからないが、親子だよね確か? それにしても義経は逃げ回っているなぁ。
各地での義経伝説は、ほとんどが「ここに隠れて難を逃れた」と書いてある。
北海道洞爺湖の義経岩、青森県の竜飛崎付近、そしてここ。 どんな感じなのか興味あるから、暇なときにでも調べてみようかな。
機具岩 世界一長いベンチ 義経の船隠し

そして「ヤセの断崖」という場所に向かう。 駐車場から歩いて1分ほどなのだが、その間に自殺を止める看板がたくさん設置されていた。 それほどここで自殺する人がいるのだろうか…… なかに「自殺をする勇気があるなら生きてみろ!」というのがあった。 だけど自殺しようとしてる人は、それを見て「なに、クソ~」という闘志はわいてこないと思う。 もうゲンナリして、そのまま飛び降りちゃんじゃないかなぁ。 幸い岩場には靴が残されていなかった。 よかった~
ヤセの断崖 ヤセの断崖

ここからは特に見るものがない。 ただ「走る」だけ。 ひたすら海沿いの道を走る。 途中で道を間違えて謎の集落に迷い込んでしまった。 ちょうど登校時間で警察官が歩道のところに何人も立っていた。 そこを何度も往復する怪しいバイク……
地図でようやく正しい道を見つけて、数キロ戻る……
古い造りの集落 どこまでも緑 男女滝 男滝 男女滝 女滝 小さな漁港町 ゾウゾウ鼻付近 窓岩 七尾北湾

ずっと海沿い…… なんだか面白くないなぁ。 かなり走り、ようやく半島の一番先っぽまでやってきた。 そこに灯台があったのだが、なんと駐車場が有料…… 値段まで見てないのでいくらかわからないが、有料駐車場に止めてまで灯台を見たくないよ。 仮にバイクは無料だとしても、そんなことをする町のものなど見たくない。
ちょっと行ったところで地図を見るためにバイクを止める。 そこで異変に気づいた。 後ろのワイヤーがなくなっている…… 切れたのか、止め具が外れたのかどちらかわからないが、まず切れることはないだろう。 マフラーに直接つけていたから熱が原因とかあるのかな?
そして支えている荷台の鉄の棒を見てみる。 なんと片方が切断されている…… そのせいで、荷物が右に傾く。 ついに根元の部分まで壊れてしまった。 このキャリアも限界か……
とりあえず今はどうしようもないので、荷台に刺激を与えずに走るしかない…… もう観光どころではなくなった。 とりあえず街中まで行かなくては…… この半島はとても田舎でホームセンターなどありそうにない。 富山市か高岡市まで行かないといけないかなぁ…… ルート的には高岡市方面になる。 そこまでもってくれ。。。

想像していた通り、能登半島はかなりでかい。 房総半島と同じくらいあるんじゃない? だけど見所がそれほどないか。 ようやく氷見市までやってきた。 あと20kmくらい。 そこでホームセンターを発見したのでワイヤーや止め具と、補強するための部品を購入。 キャリアに頼らないで荷物を載せる方法を考えなくては。
構想では4点で支える方法になった。 上手くできるかなぁ。

まだ15時だが、バイクの修理をしないといけないから、高岡市に泊まろうかな。 ここには日本三大大仏の一つがあるらしい。 「奈良」「鎌倉」「高岡」の三大らしいけれど、この中では一番無名?
町は道が狭く、一方通行とお寺ばかりで大仏にたどり着くまでかなり道に迷った。 思っていたより大仏は小さかった……
日本最大大仏 高岡大仏

さて寝る場所を探さなくては。 公園を探すのだが、なかなか見つからない。 あるのはお寺ばかり。 それと初めて見たのだが、おばあさんが押すカートみたいなものを専門に扱ってるお店があった。 客層がやばそう……
かなり走ったが公園を発見することはできない。。。 いつまでもうろうろしていてもガソリンがもったいないだけなので、ちょっと先にある「道の駅 砺波」まで行こうかな。
国道156号線を走っていたら看板で「おとぎの森公園」というのを発見! 道路看板に出ているくらいだからかなり大きな公園だろう。 イヤだなぁ。。。 だけど他に寝る場所もないし行くしかないか。

公園は思っていたより小さかった。 だけど駐車場がものすごくでかい。 公園内の芝生にテントを張りたかったのだが、バイク乗り入れできないから荷物運びが大変。 駐車場のコンクリートの上でいいや。 まだ太陽が出ているのでビショビショのテントを乾かす。 その間にバイク修理をした。 とりあえず3点で固定した。 あと1点は部品がなくてできなかった…… これで走ってみてダメだったらまた修理しよう。 車の出入りがけっこうあるので今日はゆっくり寝られなそう……
テントの様子

明日は「合掌村」に行きクライミングエリアの「白峰ボルダー」を見て、福井県に向かいます。

原付で日本一周の旅 – 52日目|石川県

雨のち晴れ
走行距離:295km(合計:10,315km)
使用金額:1,370円(合計:203,667円)



岐阜県下呂市~石川県富来町


4時30分起床……早すぎる…… しかしもう寝ることはできないので出発の準備をする。
今のところ雨は降っていない。 台風通過したかなぁ…… ラジオを聞くが肝心の天気予報がやっていない。 5時くらいにテント内が片付いた。 このキャンプ場の近くに滝がある。 それを見てから出発しようと思う。 しかしまだ太陽が出ていないため真っ暗。 真っ暗じゃ写真も撮れないしなぁ…… 明るくなってから出発しよう。 テントの外側も内側もビショビショ…… まずこれをなんとかしなくては…
中の荷物を全部外に出した。 まずテントの外側から拭く。 しかし水滴はなくなるがかなり湿り気がある。 これは仕方ないかなぁ。 続いて内側。 テントをひっくり返したらかなりの水が流れ出てきた。 銀マットを床一面に敷いてるから、荷物等は濡れてないけれど銀マットの裏側はビショビショだろう。 逆さまにしてしばらく放置。 だけど乾かないだろうなぁ……
いつも5時30分くらいから明るくなり始める。 なので6時出発でいいかな。
時間に合わせて荷物をまとめて出発。 まずは近くの滝を見に行く。 この付近に4つの滝があるらしい。
まず1つ目の滝。 かなりの迫力! 2つ目……これは滝じゃなくて濁流!? 3つ目、遊歩道にまで水が溢れている。 4つ目、滝つぼに落ちたら死にそう……
一昨日からの雨でかなり水量が増えているみたい。 豪快さはアップ! 美しさはダウン。
白滝 二見滝 紅葉滝 鶏鳴滝

昨日考えていたが、とりあえずこのままのバイクで進むことにする。 行ける所まで……
キャンプ場の前の林道を下り国道を目指す。 途中に倒木が…… 枝のない枯れた細い木だったので、なんとか乗り越すことができた。 しかし……国道の寸前の所にチェーンが。。。
バイクを止めて反対側に回ってみると「進入禁止」のマークが。 横に「異常気象時は通行止め」と書いてある……
中に人がいるのになんでこんなことするのかなぁ。 かなり腹がたった。 チェーンなので、持ち上げて通ることはできたが。 今度ネットにつながったら市のホームページいって苦情を言ってやろう。

台風が通り過ぎたあとは、いつも快晴だったのに、今日はかなり微妙な天気…… 途中で雨が降ってきたのでレインコートと長靴を着用。 雨かよ…… かなりやる気がなくなってしまった。 しかも痛い霧雨…… 風に乗って顔に突き刺さる。国道256号、156号、157号と走りつなぐ。 地図で調べていたが、いったん富山の方に戻りたいのだが、面白そうな道がなかった。 この前通った国道41号線は通りたくない。 なので福井県をまたぐような感じでのルートになってしまった。157号線は山の中を行く道で雨がかなり手ごわかった。 途中で激しい霧雨になったり、早く行きたいのに上り坂で全然スピードが出なかったり…… それと工事中が多くて片側交互通行が何箇所もあった。 雨のため景色を見る余裕があまりなく、そのまま石川県に入った。
山道をずっと下りてきて「道の駅 しらやまさん」で休憩。 ようやく雨があがって晴れ間が見えてきた。 レインコートは乾かさないといけないからまだ着たままでいっか。
虹 九頭竜湖 九頭竜湖 無名滝 勝山城

予定ではここから東に向かい、富山県に入り、もう一度岐阜県に入り世界遺産の「合掌村」を見に行こうと思っていた。 しかし地図を見て重大なことに気づいた……
今通ってきた157号線沿いに、絶対に見ておかなくてはならないクライミングのエリアがあった……
だけど引き返したらまた雨が降ってるだろうなぁ…… 今日は行くのやめよう。。。
先に「能登半島」に行って、そのあと「合掌村」、「クライミングエリア」でそれから福井県に行けばいいかな。
というわけでルート変更。 石川県庁を見に行くことに。 ここから20kmくらい!
金沢市に入る。 石川県庁は市街地にない。 少し離れたところにあって、地図上で探すのに苦労した。 そういえば2日分のHPを更新しなくては。
近くの公園を探してさっそくパソコンをつける。 HP更新した。 よし出発! と思い荷物をまとめていたら、役所勤めっぽいおじさんが声かけてきた。 「千葉県八千代市から来たの?」と。 本当は佐倉市から来たのだが、ナンバーが八千代市なので。 それを説明するのが面倒なので、いつからか忘れたけど「八千代市から来てる」ということにしてある。 実際八千代市には3箇所、16年住んでいたので何を聞かれてもわかるよ。 そのおじさんは昔八千代市に住んでいたらしい。 旅のルートや予算を聞かれたので答えた。 いろいろ話してそのおじさんが「そうだ、いいものあげるよ」と車に物を取りにいった。 そして持ってきたのがリンゴ! 石川県産のリンゴらしい。 3つもいただいてしまった。 ありがとう。
そして県庁を目指して出発! すぐに到着した。 石川県庁はかなり立派だ! 建物は群馬県庁に似ていて、立地場所は茨城県庁に似ている。 まだできたばかりの建物なのかなぁ。 写真を撮って能登半島に出発!
石川県庁 石川県庁

海沿いの道を走ろうと思って、県道を北上していたのだが、誤って「木材倉庫」と呼ばれる場所に迷い込んでしまった。 道路の右を見ても左を見ても木がたくさん蓄えられている倉庫ばかり。 Uターン…… 少し粉っぽいような空気の感じだったけれど香りはよかったなぁ。
正しい道に戻る。 途中橋の上から素晴らしい光景を発見した!
映画「魔女の宅急便で、キキが魔女修行のために住み込む街」のような景色。 手前に川が流れていて(映画では海だけど)、小高い丘を包むようにして街がある。 大きな風車と橋も見える。 もうちょっと丘が高かったらなぁ…… 地元の「印旛沼」というところの近くにもそのような景色がある。 アニメの街と同じ景色を探すの好きなんだよね……
魔女の宅急便のような街

そして能登半島を走る。 能登半島はかなり広い! 多分1周300kmくらいあるのではないだろうか。 これは明日までかかりそうだなぁ。 近くに「宝達山」という眺めのいい場所があるらしい。 そのすぐ近くに「モーゼパーク」というのがある。 地図には「モーゼは日本に来ていたのか、キリストの墓と対になるスポット」と書いてある。 モーゼって誰だろう……? とりあえず行ってみるかな。
まずは山に登る。 山頂までバイクで上がることができる。 ずっと上り坂…… いきなり勾配16%と書いてある。 これはきつそう。。。
頑張って走り、ようやく山頂直下までやってきた。 しかしそこで信じられないものを見てしまった。 「勾配30%」の看板…… 30%って…… こんな坂上れるのかなぁ…
急勾配

はじめは時速15kmくらい出ていた。 しかしだんだんと速度が落ちていって…………止まった。。。
エンジンはうなるがバイクは進まない。 仕方ない、押すか。 全開に回しながらバイクを押す。 やっぱ30%なんてありえないよ。。。 もっと緩やかにして。
そして山頂到着! しかし曇っていてよく見えなかった。 まぁこんなものか。
宝達山より 宝達山より 宝達山より

帰りは恐怖の下り道。 30%の坂を下るぞ~
かなりスピードが出る。 しかもカーブがあって怖い。 30%の坂を過ぎた辺りで急な右カーブがあった。 スピードもそこそこ出ていた。 慌ててブレーキをかけてカーブを曲がろうとするが、曲がれない。 速度が出すぎている…… ヤバイ。。。
曲がりきれずに山の方にバイクが突っ込んでいく。 道路の端っこに栗のイガや落ち葉がたまっていた。 そこにタイヤが入った瞬間……前輪がツルッと滑った。 体がバイクから投げ出される。
バイクが倒れた瞬間、右足がついてそのまま体が宙に浮いて…………1mくらい先でもう一度右足から落ちた。 ほとんど同時に左足も着いたので、前のめりになる体をなんとか支えられた。 危ない。。。
なんとか体は転倒せずに着地成功。 こける前に「ヤバイ」と思ったからなんとか着地できたのかな。 この前買ったばかりのウィンドブレーカーに穴を開けるところだった……
バイクはタイヤが回ったまま転がっている。 エンジンは切れてない。 よかった。 こけてエンジンが切れるとかかりにくくなっちゃうんだよね。
荷台が壊れてないか心配だったが、大丈夫みたい。
これでバイクでこけたの5回目かぁ。 初めてこけたのが、秋の雨の日。 ドブに落ち葉と水が溜まっていて道路だと思って突っ込んでしまった。 2回目が雪の日。 雪の中走っていて、ブレーキをかけたら後輪が滑りバイクが前に。 オレはお尻から地面に落ちた……あれは痛かったなぁ……
3回目が去年の3月くらいの雨の日。 交差点で左に曲がろうとしたらスピードが出すぎていて曲がることができず、慌ててブレーキをかけたら横断歩道の白線で滑り転倒。 これは着地成功した。 4回目が住宅地の細い道を走っていて、カーブを曲がった瞬間別のバイクがいて慌てて前ブレーキをかけた。 前輪ロックして転倒。 そして今日が5回目。 これは公道を走ってるときこけたので、アクセルターンの練習や森の中を走ってるときのは数えてない。
しかし、こけた瞬間右足をついたせいで、かかとが痛くなってしまった。 しばらく大事にしておいたのに…… あぁぁ。

そこから先の下りは慎重に下りた。 そして「モーゼパーク」に行ってみようと思ったのだが、道が「この先行き止まり」と書いてある。 少し入ってみたのだがすごい恐ろしい道だったのですぐに引き返す。 近くに「熊出没注意」という看板がたくさんあったので、飛び出してくるかもしれない。 福井県では今年かなりの熊が出没したらしい。 ここは石川県だけどお隣だし。
能登半島の日本海側を北上する。 そろそろ夕方かなぁ。 太陽がだいぶ西に傾いてきた。 日本海側走っているので、もしかしたら水平線に沈む夕日が見られるかも!?
しばらく走り「厳門」という看板が見えてきた。 面白そうなので行ってみる。 しかしただ海水によって削られてできた洞窟だった。 面白くないなぁ。 だけど観光バスもきているほどの観光地? お土産屋がたくさんあったのが面白くなかった。
巌門 千畳敷岩 巌門

そろそろ寝る場所を探さないとなぁ。 少し走ったところに「厳門クリフパーク」というパーキングがあった。 そこに良さそうな芝生地帯を発見! トイレも水もある。 さっそくテントを設営。
すると近くの軽自動車に乗った人が話しかけてきた。 彼は動物愛護のボランティアをやっていて、このパーキングに住んでいる野良猫に一日2回餌をあげに来ているらしい。 一日も休むことなく毎日。 動物が好きで好きでたまらないと言っていた。 彼は「この年齢になってまでこんなことやっていて」と言っていたが、自分のやりたいことをやっているからいいんじゃない? どこかで誰かが言っていたが「人から後ろ指さされようと自分の好きなことをやったほうがいい。 一般的に言う生活がその人の幸せだとは限らないから」。 彼はまさにその言葉どおりだなぁと思う。 これからも動物をかわいがってください! 500mlのアクエリアスまでもらってしまった。 ありがとう!

今日はリンゴがあるので夕飯のご飯を少なめに炊く。 リンゴの皮むきに挑戦したが、ナイフを5回入れただけで断念。 ピーラーがないと皮がむけない…… 仕方ない、皮のまま食べるか。
けっこう大きくて1つしか食べられなかった。 明日の朝と昼に食べよう。
日本海に沈む夕日 日本海に沈む夕日 日本海に沈む夕日

明日は能登半島を回りきる予定。 時間があれば「合掌村」まで行きたいです。
そういえば2日前に旅での走行距離が10,000kmを突破しました。 49日で10,020km、1日あたり204km。 なかなかのペースです。