原付で日本一周の旅 – 11日目|暴風雨

雨
走行距離:0km(合計:2,469km)
使用金額:0円(合計:29,522円)



北海道積丹町

夜、すごい雨によって目が覚めた。 なんだか暴風雨だ。 フライシートを四隅でしか固定していなくて、テントの中に水が入ってくる。
外に出るのはイヤだったが、テント内が濡れるほうがもっとイヤだったので、仕方なくテントから出る。 ものすごい雨…… ペグを打とうとハンマーを振り下ろすが、地面がグチョグチョになっているので、すぐにペグが抜けてしまう…… なんども打ち込み、ペグが地面に埋まるくらいまでやった。 そしてまた眠りにつく。 数時間後また目が覚める。 フライシートがバタバタいっている。 ペグが外れているっぽいし…… しかたなくまた補強する。 1箇所の支点で最大3本のペグを打った。 2分くらいの作業だったのに、服がビショビショになってしまった。 上着を脱いで寝袋にもぐりこむ。 何度も目が覚めてまた眠りに落ちる…… 7時くらいにも目が覚めたが、外の様子は全然変わっていない。 今日はテント内待機かな…… また眠り、目が覚めたのが11時。 いまだに大雨は降り続いている。
これ以上眠ることは難しいので起きる。 雨の中トイレまで走って顔を洗った。 海は大荒れ……道路の反対側には崖…… 崩れてこないでよ……
テントの中でクライミングの本を読んだり、地図を見たりしてダラダラ過ごす。
土砂降り 雨の中のテント

お腹が空いたのでインスタントラーメンを作ることにした。 バイクのメットインスペースにガス類が入っている。 それを取り出すのに10秒くらいだが、かなり濡れてしまった。 インスタントラーメン持っていてよかった♪ 簡単に作れてなおかつおおいしい! ラーメン食べて空腹を満たす。
そして14時くらいになって雨はあがった。
ふぅこれで一安心。 13時間くらい土砂降りが降り続いていた。 ただ雨だけならいいのだが、強風によってフライシートがあおられて、テントに直接水がつく。 それだけはやめてほしかった。 銀マット敷いているので平気だが、銀マットの下はビショビショだし。
テントの水を雑巾で拭いて、ついでにフライシートの水も拭いておいた。 安心してトイレに行くことができる。 急ぐ必要もないし。
この時間に雨が上がっても、もう出発する気はない。
積丹町 神威岬 北海道の景色

かなり早いが夕飯を作ることにした。
昨日コンビニでチャーハンの元を買っておいたので、チャーハンを作ろう!
ご飯を炊いた。 油がなかったため、直接フライパンにご飯をのっけて加熱する。 あまり水分が抜けずご飯のベチョベチョしたチャーハンになってしまった。 まぁ不味くはないのでいいか。 コーンスープを飲んだ。 お腹もいっぱいになった。
食器をトイレで洗った。 ここのトイレは水があるのだが「飲めません」と書いてある。 少しだけ口に含んでみたが、ザラザラするような感じがした。 なんだろ、変な成分が入っているのかな……? 函館の立侍岬で補充した水もあと500mlくらいしかない。 明日までは持つと思うのだが、どこかで補充しなくては。
携帯のバッテリーが切れそうなのでインバーターで充電する。 エンジンをかけずに充電したが、携帯の充電ではそれほど電力を使わないのかわからないけれど、長時間充電していてもバッテリーは平気だった。
さすがにパソコンの充電はエンジンかけないとヤバイかな…… エンジンをかけて充電していたが、排気ガスがくさいため10分くらいしか充電できなかった。 まぁ今日は写真もそんなに撮ってないし、編集には十分なバッテリーが残っているだろう。
そしてホームページ更新作業をした。 17時にはもう寝る準備できちゃった♪
だけどゆうべ、20時くらいに寝て、起きたのが11時。 夜中起きたりして1時間くらい寝られなかったと考えても14時間も寝ている。
今夜は早く寝たいけれどどうだか……
ちょうど夕焼けの時間になったので、水平線に沈む夕日を見るために、テントから出てきた。
ずっと夕日を眺めていると50歳くらいの夫婦が「写真お願いできますか?」と声をかけてきた。 「積丹町」の石碑の前で夫婦を写真に撮る。 そして「私達、積丹の先の野塚に住んでるんですよ。 今から帰って夕飯作ります。 よかったらどうですか?」と。 夕飯の誘い?
とても嬉しいけれど、車で30分という距離(車の時速は70kmくらい)、それと夕飯を食べたばかりでお腹がいっぱいだということ。 残念だけど、丁寧にお断りした。 ホントは北海道の家庭の味食べたかったなぁ…… そしてさらに夕日を眺めていると、香川から来たというおじいさんと孫(?)がやってきた。 一緒に夕日を眺めていたけれど、ちょうど水平線に雲があって沈むところは見ることができなかった。
日本海に沈む夕日 日本海に沈む夕日

明日こそは小樽付近にあるクライミングエリアを見て、札幌まで行く予定。 そしてHPの更新も……

原付で日本一周の旅 – 10日目|北海道大移動

晴れ
走行距離:432km(合計:2,469km)
使用金額:3,772円(合計:29,522円)



北海道函館市~北海道積丹町

外が騒がしくて目が覚めた。 なんだか若者の声がして「キャーキャー」聞こえる。 時間はまだ5時、眠い目をこすりながらテントから出る。 若者達は(同じくらいの年齢だが……)朝日を見てはしゃいでいた。 すっごい綺麗な朝日。 オレンジの太陽が空に向かって動いている。 この立侍岬に通じてる道路は20時~6時まで閉鎖されてるのにどうやって来たのだろう…? トイレと洗顔を済ませてテントを撤収していると若者達は歩いて帰っていった。 入れなかったから歩いてきたのか、すごい根性。 テントを撤収して午前5時20分に出発。 今までで一番早い時間の出発だ。
立待岬からの朝日

財布の中が乏しいのでコンビニATMでお金をおろして、ガソリンも補充して北海道最南端に向かう。 途中クライミングの岩場を見に行ったが、国道5号線、国道228号線、国道229号線とひたすら走り続ける。
クライミングエリア 小谷石 クライミングエリア 小谷石 クライミングエリア 小谷石 クライミングエリア 小谷石 北海道最南端 白神岬 はるか遠くに奥尻島 無名な小島 北海道の景色 北海道の景色 北海道の景色 北海道の景色 北海道の景色 北海道の景色 奥尻島 奇岩 たぬき岩 北海道の景色 窓岩 茂津多岬灯台 巨大な岩壁

途中お昼を買おうと思って、小さな部落の「○○堂」(名前忘れた…)というパン屋さんがあったので、そこでパンを購入。 運転しながら食べた。 けっこうモチモチしていて美味しかった。
そして「寿都町」というところの「ゆべつの湯」という温泉に寄った。 入浴料500円で少し高いと思ったけれど、温泉の設備は抜群!
ボディーシャンプー、シャンプー完備、洗い場は50個くらいある。 普通の温度の温泉、熱めの温度の温泉、水風呂、バイブラ湯、ジャグジー湯、寝湯、露天風呂、おまけに打たせ湯まである。
最近、打たせ湯に使うお湯は循環させてはいけないということになったらしい。 温泉のお湯は意図的にやらなければ口に入ることはまずない。 しかし打たせ湯の場合は跳ねたお湯が口に入る可能性がある。 それが原因で感染してしまうことがあるらしい…… そういうことがありえるから、循環させてはいけないらしい。 なので打たせ湯がある温泉・スーパー銭湯はかなりお金が儲かっていると考えてよい。 たっぷり温泉を満喫した。 
ここの温泉の泉質は「ナトリウム・カルシウム塩化物泉(弱アルカリ性高張性高温泉)
効能効果は浴用で「神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、慢性消火器病、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健康増進、虚弱児童、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけど」
飲用で「慢性消火器病、慢性便秘」らしい。
まぁ定番な効能です。 
ゆべつの湯

再び国道に戻ってきてひたすら走る……
今日はかなり走っている。 今までで一番長い距離だし、原付で一日に走った距離の自己ベスト2位だ。 函館から一直線に札幌に向かっていたら、もう通り越してるし……
今日は夕飯を作る気はない。 どこかで食べて、寝る場所を探して寝る作戦。
途中にホテルとくっついている「道の駅 オスコイ! かもえない」という変な名前の場所があった。
ここで「うにとじ定食」というのを食べた。 名前の通りうにと卵。 けっこう美味しかった。 まぁ値段が値段だし…… 1,000円……
それからまた走り出す。 さすが北海道というだけあってトンネルがたくさんある。
通過したトンネルの長さ
1~999m たくさん
1,000~1,499m 8個
1,500~1,999m 4個
2,000~2,499m 1個
2,500~2,999m 1個
3,000~3,500m 1個
トンネルだけでもかなりの距離を走ってるし。 そして途中途中に休憩所が設けられている。
駐車スペースだけのところもあれば、お店があったり展望できるようになっていたり、トイレがあったり。 もうすぐで「神威岬」というところにつくのだが、夜だと景色が見えないので、そこにたどり着く前に寝る場所を見つけたい。 あと5kmくらいのところでちょうど休憩所があった。 トイレが併設されている。 うろうろ歩き回ったら、トイレの裏の方がテントを張ってもあまり目立たないことがわかった。 さっそくテントを建てる。 そしてトイレで顔と歯を磨いた。 しかしここには弱点があった…… 携帯電話の電波がつながらない……

明日は小樽付近にあるクライミングエリアを見て、札幌まで行く予定。 明日こそはHPが更新できます。

原付で日本一周の旅 – 9日目|函館観光

晴れ
走行距離:44km(合計:2,037km)
使用金額:8,450円(合計:25,750円)



北海道函館市

6時起床。 テントに日が当たっていて中はとても暑かった。 ゆうべ寒くて何度か目が覚めたのに…… 今日は函館市内を観光予定。 特に移動するつもりはない。
与謝野寛・晶子の歌碑 立待岬より 立待岬 立待岬

まずクライミングエリアの「函館山南壁」を見に行こう。 戦争時代の防空壕みたいなところから登山道に入り、5分ほど歩いてから藪のなかに入るらしい。 しかしどこから藪に入ればいいのか全然わからない。 見ようと思えば見えるほどの踏みあとっぽいものがあったので、そこから入っていくが、10分で50メートルほどしか進めなくてあきらめた。 行くのも大変だったけど、帰るのも大変だった。
旧日本軍トーチカ跡 立待岬付近より

クライミングエリアはあきらめた。 多分くることもないだろうし……
それから碧血碑という、函館戦争での戦死者の慰霊碑を見に行った。 思ったより大きくて立派だった。
碧血碑 碧血碑

それから「旧ロシア領事館」「旧陸軍墓地」「天下の号外屋翁の墓」「ジョン・ミルン博士の墓」「カトリック墓地」「旧イギリス領事館」「ペリー提督来航記念碑」「旧北海道庁函館支庁庁舎」「旧函館公会堂」「函館ハリストス正教会」「カトリック教会」「高田屋嘉兵衛銅像」「赤レンガ倉庫郡」「北海道第一歩の地碑」「五稜郭跡」といろいろ回った。
旧ロシア領事館 旧陸軍墓地 天下の号外屋翁の墓 ジョン・ミルン博士の墓 カトリック墓地 旧イギリス領事館 ペリー提督来航記念碑 公園の倉庫 旧北海道庁函館支庁庁舎 四天王 旧函館区公会堂 函館ハリストス正教会 函館ハリストス正教会 カトリック教会 カトリック教会 カトリック教会 高田屋嘉兵衛銅像 赤レンガ倉庫 赤レンガ倉庫 北海道第一歩の地碑 路面電車 五稜郭跡 五稜郭跡にて 五稜郭跡 五稜郭跡 五稜郭跡 五稜郭跡

バイク屋さんを探していたがどこにも見当たらない。 交番があったので聞いてみる。 すると親切にタウンページで調べてくれた。 詳しい道を教えてもらいそこに向かう。
YAMAHA専門の店だったので「HONDAなんですが、タイヤ交換できますか?」と尋ねた。 原付のタイヤはメーカーが違ってもサイズは共通らしい。 しかし在庫をきらしていて、今度くるのが明日らしい…… 「明日ですか……」と困ったような表情をしていたら、主人がタイヤ業者に電話して「じゃ今から取りに行くから、中で休んでてよ」と言ってくれた。 わざわざ業者の所までタイヤを取りに行ってくれるらしい。 とても親切!! 30分ほど店内で待っていた。 主人が戻ってきて、タイヤ交換作業をしてくれた。 ついでに後ろブレーキも調整してくれた。 料金は後ろ1本だけなのに7,000円取られたが、親切料としていいや。 すごい感謝。
修理してくれてる間、少し話をしたが、北海道のお勧めは回転寿司らしい。 「一皿100円」の店でもけっこういいネタを使っているらしい。 さっそくお昼を食べる回転寿司屋を探す。 すぐに「一皿100円」の店が見つかった。 さっそくいろいろなものを食べてみる。 まず千葉に比べてサイズが違う。 ネタの大きさが一回りくらい大きい。 エビなんて巨大だった。 味も違うし色も違う。 すべてが北海道っぽい(笑) 100円回転寿司でここまでおいしいのがあるんだ~
おいしくて1,000円分も食べてしまった。
それからテント地付近の市営温泉に向かう。 「市営」というだけあって、建物はかなり綺麗で設備も整っている。 温泉自体は茶色の鉄分の混じったものらしい。 けっこう熱かった……
市営温泉

温泉に入り、休憩所のテレビをのんびりと眺めていた。 1時間くらいボーっとしていただろうか。 そろそろキャンプ地に戻ろう。 途中に「石川啄木一族の墓」があったので見ていく。
石川啄木一族の墓

キャンプ地に戻ってきた。 なんだかバッテリーとインバーターの接続の調子が悪いので、一度取り外して配線をやり直す。 函館の道はでこぼこだからやられたのかなぁ……
修理をしていたら観光バスから降りてきたおばさんが話しかけてきた。 「千葉から来たんですか?」と「そうです、よく知ってますね」と言ったら「私、春日部に住んでるんです」と。 やっぱり隣同士の県だから「八千代ナンバー」がどこなのかわかるらしい。 「いい思い出作ってね」と言い残しおばさんはバスに戻っていった。 それから自殺の名所である「立侍岬」の崖の下を歩いてみる。 けっこう直立した場所もあったので、ここから飛び降りるんだろうなぁとか思ってしまった……
函館山 立待岬より 立待岬より
立待岬 立待岬 立待岬 立待岬 立待岬 立待岬 立待岬 函館山南壁 立待岬

テントのすぐそばにちょうどいいベンチがあるので、そこで日記の書き込み、HPの更新作業を行う。

明日は北海道最南端に向かい、そこから時計周りに札幌方面に向かいます。 札幌はかなり遠いので明日は着かないと思います。
テントの様子

原付で日本一周の旅 – 8日目|恐山 函館

晴れ
走行距離:175km(合計:1,993km)
使用金額:3,993円(合計:17,300円)



青森県青森市~北海道函館市

市街地の公園の割りには静かでよく眠れた。 夕べ寝たのが23時過ぎだったので眠い。 がんばって朝6時に起床。 テントを撤収して本州最北端を目指す。 本当は昨日、青森にはこないで三沢の方に行く予定だったのに、時間の関係でこっちに来てしまった。 なので、今日の移動が大変だ……
今日フェリーに乗る予定なのだが、お金がそれほど残っていない。 どこかでおろさなくては……
銀行はみずほ銀行なのだが、千葉を出てから一度も見かけてない。 まぁ提携銀行やコンビニでもおろせるから大丈夫だろうけれど。 だけど以前、茨城に行ったとき地方銀行でおろそうとしたら、「提携してません」とおろせなかったことがある。 岩手・青森には「みちのく銀行」というのをたくさん見かける。 だけどきっとおろせないんだろうなぁ。 その前に銀行のATMコーナーがまだ開いてないし。 国道沿いにあったミニストップにATMがあったので、そこでお金をおろす。 手数料を取られたがしかたない…… 提携銀行でおろしても取られるんだし。
そして下北半島に入る。 ここからがかなり長く感じられる。 ずっと国道を北上する。
湯島 宇曽利山湖 宇曽利山湖

日本三大霊山の「恐山」に行こうと思う。 看板であと60kmとか書いてあるし……
途中でガソリンスタンドがいくつかあって、値段を表示してあったので見たら、なんと109円! なんでこんなに安いんだろう。 不思議だ。 青森市内では114円くらいだったのに。
ひたすら走り、ようやく恐山に到着する。 すごい硫黄のにおいがする。 温泉の雰囲気。
恐山に入るため入山料500円払った。 パンフレットをもらって中に入る。 いろいろと「地獄」と言われてるものがある。 硫黄が噴出していたり、すごい岩が落ちていたり、熱いお湯が湧き出していたり…… 恐山の中に温泉が2つあったが、どちらも観光客が覗いてくるので入る勇気はない。 とりあえず中だけ確認したら、薄い黄緑色をしていた。 これに入ったら硫黄臭くなるんだろうなぁ。
恐山をぐるっと観光して本州最北端に向かう。
恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山

山道を下り中、自転車で走っている4人組がいた。 手を振ってきたので振りかえした。 上り坂大変そう……
ひたすら走り走りようやく本州最北端に到着した。
かなり観光客目当ての出店が出てる。 石碑の写真を撮って、出店にはめもくれず走り出す。
ここからフェリーの発着点である大間崎まではすぐだ。
もうすぐ本州最北端 本州最北端

「フェリー埠頭」と看板のあるほうへ進んでいったらすぐに着いた。 初めてバイクでのフェリー。 フェリーは今までに大島と三宅島に行ったときに乗ったことがある。 しかしどちらも車両はなかったし。 搭乗手続きみたいなことをした。 次の函館行きの便が16時30分、今は11時50分…… 4時間以上もあるじゃん…… しかし行くところもないため、待合室で待機。 暇なので今日の分のHPの更新をしていた。 今までの分をやっておけば、あとが楽になる♪ みんなのいる前でパソコンをカタカタ、なんかプロっぽい(笑)
そしてお腹がすいたので食堂で「山菜うどん」を食べ、おやつにアイスクリームと煎餅を購入した。
ちょうどテレビがついておりNHKで男子体操の団体のVTRをやっていた。 ニュースで金メダルを取ったのは知っていた。 まず床、そしてあん馬、吊り輪、平行棒、跳馬、鉄棒の順。 鉄棒は見逃したが、それ以外はきちんと見ていた。
素人がぱっと見て難易度の違いがはっきりわかるのが床だと思う。 あん馬、吊り輪は難易度が高いのか低いのかよくわからない。 とりあえずカッコよかった。

そしてフェリー乗船の時間。 バイクを固定してもらって2等船室へ。 船室といっても8畳くらいの絨毯の囲いだけど。 そこに寝そべっている。 まもなく出航した。 するととたんに眠くなってきて1時間くらい睡眠。 起きたら目の前に函館が! 甲板にでて景色を眺める。 少しして函館港に入港した。 バイク置き場に行くと、同じようにバイクにたくさんの荷物を積んでる人が何人もいる。 みんな400cc以上だけど。 やっぱりツーリングシーズンだね! しかも北海道!!
二等船室 函館山の先っぽ フェリーは行く

そして初めての北海道上陸。 車のナンバーがみんな「函館」なのに感激! 今日のキャンプ地は、クライミングの本で調べておいたのでそこを目指す。 無性にラーメンが食べたかったのでスーパーでインスタントの塩ラーメンを5袋購入。 魚類売り場を見ていたら、肌色の気持ち悪いものが売っていた。 こんなの見たことない。 「生食」と書いてあり、「真水で洗ってお食べください」と書いてあった。 生で食べられるんだ、この気持ち悪いの。 興味があるので買ってみる、醤油も買った。
なんか函館は長崎に似ているような気がする。 路面電車が走り、坂道が多い。 かなりの観光地なのに観光地っぽくない。 函館山付近はさすがに人がたくさんいたが。
今日のキャンプ地に到着して、まず夕飯を作る。 お湯を沸かしてインスタントラーメンを作る。 とてもおいしい! 例の気持ち悪いのは……不味くはなかったが美味しくもない。 微妙……
そしてあまり人目につかないところにテントを建てた。
食事の後片付けをしていると、車の中に一人で乗っていたおじさんが話しかけてきた。 やはりみんな「どこからきたの?」と聞いてくる。 「千葉」って答えたら、おじさんの過去について少しだけ知ることができた。 なんとおじさんは、以前「千葉県船橋市」に住んでいたらしい。 オレも住んでたし。 そしてここ数日、いきなり寒くなったんだって。 つい先週まではとても暑かったらしい。 北海道でも寒いよりは暑いほうがいいのになぁ。
そしておじさんは去っていった。

夜も更けてきた。 さて、函館山に行ってみるかな。 ここは日本夜景で三本の指に入る。 ロープウェイがあったが、なんと1160円もする…… 函館山に上る道路は17時~22時まで閉鎖。 しかもバイク禁止だって。 仕方ない、登山するか。 函館山自体は標高334メートルなのでたいしたことない、だけど夜ということもあって、少々勇気がいる。
しかも重大なことに、ヘッドランプをテントの中に忘れてきてしまった。 仕方ない、ライトなしで登るか……
登山道は全長2000メートル。 短いが、夜なので長く感じるかもしれない。
最初の300メートルは階段があったため、無灯では厳しい。 携帯電話の画面をライト代わりにして進んでいった。 しかし携帯の電池があと一しかない。 あまり使うわけにはいかない。
残りの1700メートルはなんとか電気なしで歩けた。 途中、かなり暗い部分もあったけれど、道幅が2.5メートルくらいあり、ほとんど段差のない緩やかな上り坂だったので助かった。
登り始めてから35分で展望台までいけた。 夜景を撮影しまくり! 一応三脚を使ったが、半分以上がぼやけていた…… 軟弱な人はみんなロープウェイやタクシーで帰っていく。 軟弱ではなくお金持ちなのかもしれないが…… もちろん帰りも歩き。 足が完璧だったら、小走りで下までいけそうだけど、今やったら転んでさらに悪化しそうなので、歩いていく。 帰りも35分かかった。 やっぱり下りは足にかかる負担が大きい……
函館 外国人墓地付近より 旧函館区公会堂 立待岬より 立待岬付近より 日本夜景三選「函館」 函館山 日本夜景三選「函館」

そしてキャンプ地に戻ろうと思った。 しかしキャンプ地につながってる道が20時~6時まで閉鎖…… これじゃ帰れないじゃん…… だけど一方通行で進入できないがそこまでたどり着くことができる道はある。 はじめは上り坂が500メートルくらい続く超ハードコース。 乗っていったら進入禁止で捕まってしまうので、エンジンを切って押して歩く。 荷物はほとんど積んでないのにものすごく重い…… 疲れた…… 途中で4回くらい休憩した。。。
なんとか上り坂を越えて楽な下り坂をエンジンをかけずに乗って進む。 そしてようやくキャンプ地に戻ってこれた。 車だったら終わってるね……
函館山登山より数倍疲れた……

明日は一日、函館観光の予定。 バイクの後輪が溝がなくなるほど擦り減っているので、バイク屋を探してタイヤ交換もしてもらうつもり。

原付で日本一周の旅 – 7日目|十和田湖 青森

晴れ
走行距離:364km(合計:1,818km)
使用金額:3,660円(合計:13,307円)



岩手県盛岡市~青森県青森市

夕べはぐっすり眠れた。 20時過ぎに寝たので、今日は朝5時に目が覚めた。 目覚めすっきり! 川で顔を洗って出発の準備。 5時30分出発! 最初の目的地は「岩手県 久慈市」、ここにクライミングの岩場があるから見に行かなくては。
昨日はずっと西へ向かっていた。 今日はずっと東へ向かう。 岩手県横断♪ 途中にコインランドリーがあったので、洗濯をするチャンスと思いさっそく利用する。 初めてのコインランドリー! 洗濯機は400円だった。 洗剤がないため購入。 さっそく洗濯開始! 40分くらいかかるらしいので、その間テレビでも見ている。
そういえばアテネオリンピックが開幕したらしい。 日本勢は100メートル平泳ぎ、女子柔道(階級不明)、男子柔道(階級不明)で金メダルを獲得したらしい。 サッカーはもう終わっちゃったらしい。 体操見たかったんだけどなぁ……旅してるから無理っぽい。。。
洗濯が終わったら次は乾燥機。 パーカーがなかなか乾かず300円もかかった。
約1時間をコインランドリーで費やして再び出発。
手持ちのお金が少なくなってきたので郵便局でおろした。 おろして外に出るとポツポツ雨が降ってきた……
あぁ雨だ。。。 もともと天気は悪そうだったので仕方ない。 レインコートを着てザックカバーをかぶせて再び走り出す。 だけど久慈市に入った辺りで雨はやんで太陽がでてきた。 レインコート着てるのが恥ずかしいので脱ぐ。
そして、少し迷いながらなんとか侍浜に到着。 さっそくクライミングの岩場を見に行く。 しかしまた雨が降ってきた…… バイクを止めて少し歩いているのでレインコートを取りに行くこともできない。 急いで岩場を見て写真に撮ってバイクに戻る。 全然見ることができなかった……
吹雪を防ぐ柵 侍浜展望台より クライミングエリア 侍浜 クライミングエリア 侍浜

レインコートを着て、青森県に向けて出発!!
途中で激しい雨になったが、しばらく走るとまた太陽がでてきた。 やっぱ晴れてるほうが気持ちいい♪
そのまま八戸市内に入った。 そろそろお昼なのでなにか食べようと思った。 だけど通り沿いにある店はみんな全国チェーン店ばかり…… 千葉にある「やまだうどん」の青森版みたいなものはあったけど、内容はたいして変わらないと思う。
青森県

次は十和田湖に向かうので、途中にある店でいいや。 そう思って走っていると何十キロ走っても店がない。 やがて農村地帯に入って、絶望的になってきた。 すごいお腹がすいた…… するとミニストップ発見!
ホットドッグとパン2つ、牛乳を買った。 見たことない牛乳だったから現地産かと思ったら「埼玉産」だった…… 濃度が4.0だったのでなかなかおいしかった。

しばらく走り続けていると、看板で「倉石温泉」というのが見えてきた。 温泉か~ 最後に風呂入ったのが水曜日だから、今日で5日間入ってないじゃん。 寄っていこう。 国道沿いにあったので迷うことなく到着した。 入浴料300円! 安い。 だけど石鹸がなかった…
しかたなく洗顔フォームで体を洗う…… 体の皮膚は顔よりデリケートではないから大丈夫でしょうきっと。
ここの温泉は「ナトリウムなんとか」というので少し塩分が入っているらしい。 お湯に使って唇の周りをなめると少ししょっぱい。 ためしにお湯をなめてみたが、微妙にしょっぱかった。 これを飲むと胃腸の働きをよくする効果があって「胃腸の湯」とも言われるらしい。
普通の温泉に比べて、塩分が体について熱を逃がさなくするらしいので、体の保温時間が長いって書いてあった。 5日分の汚れを洗い流して、再び十和田湖に向けて出発。
温泉

新郷村というところを走っていると、看板で「キリストの墓」というのが見えた。 キリストの墓!? すごい興味があるので見てみることにした。
そこの案内板に「昭和10年、茨城県の磯原市(現在北茨城市)から訪れた武内巨麿氏により、武内家の古文書をもとに発見されました。
古文書によると、ゴルゴダの丘で磔刑に処されたのは弟のイスキリであり、キリスト本人は日本に渡り、ここ新郷で106歳の天寿を全うしたというのです」と書いてあった。 さらに奥の看板に「イエスキリストは21歳のときに日本に渡り12年間の間、神学について修行を重ね33歳のときに、ユダヤに帰って神の教えについて伝道を行いましたが、その当時のユダヤ人達は、キリストの教えを容れず、かえってキリストを捕らえて十字架に磔刑に処さんといたしました。
しかし偶々イエスの弟イスキリが兄の身代わりとなって十字架の露と果てたのであります。 他方、十字架の磔刑からのがれたキリストは、艱難辛苦の旅をつづけて、再び、日本の土を踏みこの戸来村に住居を定めて、106歳長寿を以って、この地に没しました。 この聖地には右側の十来塚にイエスキリストを、左側の十代墓に弟イスキリを祀っております。 以上はイエスキリストの遺言書によるもとの請われております」と書いてあった。
これを真に受けると、今のキリスト教の教えが……
キリスト伝説が……
まぁオレはキリスト教じゃないからいいけど。
キリストの墓 キリストの墓

そして近くに「ピラミッド」というのがあるので見に行く。 しかしただの岩だった…… 見る価値なし。
ピラミッド… もう1つのピラミッドの上より ダム 権現の滝 風車 風車 風車
そしてひたすら西に向かって走る。 途中秋田県に入って、すぐに青森県に戻り十和田湖に到着した。
ここはあまり人がいなくていい感じ。 中禅寺湖や猪苗代湖はたくさん人がいたから…… 湖の周りを1周してみることにした。 しかし1周50kmくらいあって、もう真っ暗になってしまった。 とりあえずどこかでキャンプできる場所を探さなければ……
十和田湖 十和田湖 十和田湖 十和田湖の岩 十和田湖 十和田湖 十和田湖 十和田湖 十和田湖 十和田湖より 十和田湖

ガソリンがなくなりそうなので給油した。 青森市まであと45kmくらい、よし行っちゃえ。
途中で八甲田山の峠越えをした。 ものすごい寒い…… できる限りの厚着をして走った。 一番標高の高いところで1040メートル、温度が9度だった…… ホントに夏??
峠を下ってる途中で何かが光って音がなっている。 花火だ!
少し道をそれるだけでいけたので、行ってみる。 ホテルかなにかの花火大会みたい。 規模はちっちゃいが、見物人が全部で50人くらいしかいない。 特等席が取れた。 20発くらい見て先を急ぐ。
モヤヒルズでの花火 モヤヒルズでの花火

ようやく青森市に入った。 もう今日は夕飯を作る気がない…… どこかで食べよう。
なんか庶民的なマックがガストを食べたかったのだがどちらも見つからなかった。 それを見つけるより早く、今夜のキャンプ地を発見してしまった。
交差点に「ほっかほっか亭」があったので、「おろし焼肉弁当」を購入。 そして先ほど見つけた「西中央公園」というところにテントを構える。 お弁当を食べる。 やっぱ人の作ったものはおいしい♪
ここは青森市なのでインターネットもつながるし!

明日はフェリーの空きがあれば北海道に渡ります!

原付で日本一周の旅 – 6日目|本州最東端 龍泉洞 盛岡

晴れ
走行距離:215km(合計:1,454km)
使用金額:2,190円(合計:9,647円)



岩手県山田町~岩手県盛岡市

朝4時くらいに目が覚める。 すごい雨の音がする…… 夕べ「雨は降らないだろう」と思って、フライシートをちゃんと張らずにかぶせたままだった。 寝ぼけながら、内側から補強してなんとか張らせる。 それからまた眠りに……
起きたのが6時。 すぐに出発の準備をする。 7時くらいに準備完了! 青森からきたライダーに別れをつげて出発する。 まず目指すのが本州最東端の「鯔ヶ崎」だ。 重茂半島をずっと走る。 そして灯台への登山道の入り口にやってきた。 ここからは車両進入禁止、3.8km歩いていかなくてはならない…… バイクをとめて、飲み物とカメラを持って出発。 最初は上り坂だったが、地面が舗装されているので楽勝。 途中から土の道に変わったが、平坦なので楽勝。 こういうのをトレッキングっていうのかな。 登山に比べて楽♪ これならいくらでも歩いていけそう……右踵さえ痛くなければ……
行きは55分で到着した。 本州最東端の石碑を写真に撮って、来た道を逆戻り。 帰りも55分かかった。 往復1時間50分、いい運動になった。 帰りに何人かの人とすれ違った。 入口まで戻るとバイクが2台も置いてある。 みんな重そうな荷物を積んでいる。 ツーリングでやってきて、本州最東端を目指してるんだなきっと。 やっぱやることはみんな同じ!
もうすぐ本州最東端 鯔ヶ崎 石川の「弁慶の船隠し」に似ている 本州最東端 鯔ヶ崎遊歩道入口付近の港

そして日本三台鍾乳洞の一つ「龍泉洞」を目指す。 そのすぐ手前にクライミングの岩場で「ひょうたんケイブ」というところがあるので寄ってみる。 たどり着くと1組のクライマーがいた。 東京都の立川からやってきたという。 お盆休みで、車で北上しながら東北地方の岩場を巡っているらしい。
少し話をして、「大洞窟」というエリアを見に行く。 名前の通りすごい洞窟みたいな感じ。 傾斜が140度~180度くらいまである。 とても難しそう…… ルートの場所とグレードを確認して帰ってくる。 登ってみたいけれど、遠すぎてくることはできないなぁきっと。
カッコいい岩 クライミングエリア ひょうたんケイブ クライミングエリア ひょうたんケイブ クライミングエリア ひょうたんケイブ クライミングエリア ひょうたんケイブ クライミングエリア ひょうたんケイブ クライミングエリア ひょうたんケイブ クライミングエリア ひょうたんケイブ

そして「龍泉洞」を見学する。 入洞料は1,000円……高いなぁ。 入ってみたいので払う。
だけどせっかくの鍾乳洞もここまで手入れがされると……もったいないなぁって感じ。 ここを公開することによって「岩泉町(鍾乳洞のある町)」は儲かるのかもしれないけれど、自然の壮大さというのも少しは残しておかなくていいのかな? なんでも公開公開ってやってたら、天然のものまで人工なものに見えてしまう…… で、この鍾乳洞は1,000円も払う価値がないと思った。 一緒に博物館みたいなやつの入場券もついてくるのだが、そっちも微妙…… 600円くらいかな、この鍾乳洞の入場価値……
すこしがっかりしてバイクに戻る。
龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞 龍泉洞

次の目的地は盛岡! 岩手県庁のある場所。 明日、また久慈あたりまで戻ってくるつもりなので、今日行く道と明日帰る道を変えたほうがよい。
なので、県道171号線を通って国道106号線に出る道で行くことにした。 道は長い…… 部落を何個も通過した。 通り道に「大川七滝」というのがあるので寄ってみる。 だけどただの川だった……
大川七滝 大川七滝 大川七滝

走ってるうちにピンチなことに気づいた。 ガソリンが残り少ない……
入れたのが昨日でそれから170kmくらい走っている。 一応200km走るまでに入れないとガス欠の危険が…… それも速度50km/hで走った場合。 一応それ以下の速度で走っているので大丈夫だと思うけれど、なんだか心配。
県道沿いは携帯の電波も届かないほど田舎なのでガソリンスタンドはないだろう…… 国道までもつだろうか。 国道に出るころ、ちょうど200kmくらいになる。 もし国道でても近くになければアウト…… この重い荷物を積んだバイクを押すのはかなりの苦痛。 しかも上り坂だったら動かないかもしれないし。 しばらく走ってるとENEOSを発見! よかったぁ。 しかしここはガソリンがとんでもない値段だった。 なんとレギュラー1リッター126円…… ハイオク並の値段だ。。。
まぁガス欠するよりはいいけれど。 そして「道の駅 区界高原」があったので立ち寄る。 とてもお腹がすいていたので「キムチそば」と「ポテト」を食べた。 キムチそばはレトルトそばにキムチをのせただけって感じだったけど、ポテトは値段の割りに量が多くてお買い得♪ けっこうおいしかった。
ここ数日、毎日お昼に食べるおにぎりを作っているが、どうもそれを食べることができない。 捨てるのはご飯がもったいないから、最初から作らないで昼ごはんは外食にしようと思う。 そうすれば地方のものも食べることができるし。 少しの出費はしかたない……
山中

盛岡まであと20km! もう少し。 峠を下ること数十分、とうとう盛岡に到着した。 しかし思っていたよりもずっと田舎だった。 県庁を見たが、建物自体はそこそこだけど、建っている場所が……
なんか普通の街中に建っている。 しかもあまり栄えてないように思える…… まぁ東北はこんなものか。 福島もそうだったし。 仙台は政令指定都市だから立派だったのかな。
岩手県庁 岩手県庁 岩手県庁

盛岡も見るところがないので、すぐに久慈に戻ろうと思った。 しかしポツポツと雨が…… 空には真っ黒い雲が…… やばい、降ってくる。。。
急いでテントを張れそうな場所を探す。 運良く川がすぐ近くにあって、そこの土手にテントが張れそうだ。 しかも橋の下といういいところに!
さっそくテントを設営する。 すると雨がドバーっと振ってきた。 よかった~
ご飯を炊いていると、雨がやみ晴れ間が見えてきた。 ふと見上げると虹が!
かなり大きくて近くに見える。 さらに虹が二重になっている。 こんなの初めて見た! 盛岡最高!
そういえば、盛岡名物はわんこそばらしいけれど、どこにも蕎麦屋さんなんて見当たらない。 やっぱり名前だけの名物なのかなぁ。
テントの様子 雨上がりの空

明日は久慈に戻ってクライミングエリアを見て、青森に入る予定! とりあえず大間を目指すので県庁は北海道から帰ってきたら。

原付で日本一周の旅 – 5日目|岩手県入り

曇り
走行距離:278km(合計:1,239km)
使用金額:1,550円(合計:7,457円)



宮城県女川町~岩手県山田町

夕べ、寝ているときに中学生くらいの二人組みにテントを襲撃された。 いきなり小石が飛んできてフライにぶつかる。 それが3つくらい飛んできた。 慌てて外に出て「なにするんだごらー」と叫んだら、影が走り去っていった。 破れたらどうするんだ、まったく。
再び眠りにつき、4時くらいにやかましい音に起こされた。 ニワトリみたいな声が叫んでる。 しかも5秒おきくらいに2羽で…… うるさくて眠れやしない… なんだかフライがポツポツいってるし。 外を見てみると小雨が降っているではないか…… あぁ。
なんとかニワトリの声を聞かないようにして再び眠れた。 起きたのが6時。 まだニワトリが鳴いている…… 雨も降っているみたいだし。 時間的にもそろそろ起きたほうがいい時間なので、眠りにつくのはやめた。 どうしよっかなぁ、雨。 とりあえず地図で道を確認する。 ひたすら太平洋沿いに北上か。 7時くらいまで待機していたら、雨がやんだ! よし、出発だ。 テントを撤収してさっそく出発。 まずは、昨日回れなかった牡鹿半島に向かう。 コバルトラインという道を走って牡鹿半島の一番先端まで行く。 そして海沿いの道で戻ってくる。 往復75km……特になにもなかった。 行った意味なかったし。
牡鹿半島 牡鹿半島 牡鹿半島 牡鹿半島 牡鹿半島 牡鹿半島

それからひたすら太平洋沿いに北上する。
しばらく走るととても大きな川があった。 「北上川」だ。 すごい大きい、対岸まで200メートルくらいあるように見える。 しばらく走ると「岩手県」という看板が見えてきた。 初めての岩手県!
なんだか、「岩手ナンバー」の車は運転が荒っぽいような気がする。 抜かすときも無謀と思えるような道で抜かしたり、カーブで先が見えないのに抜かしたり、前に入るスペースがないのに抜かしたり……
途中でおにぎりを食べたが、どうしてもお腹がすいたので「道の駅 高田松原」に寄った。 ここで「わか娘ラーメン」というのを食べた。 麺が緑色だ。 そしてホタテや貝類が入っている。 けっこうおいしいじゃん! これで500円とは安い! やっぱり東北♪ 海産物の宝庫♪♪
お腹もいっぱいになったところで、再び北上する。 リアス式海岸沿いをずっと走るが、景色が全然変わらない。 実際は変わってるのだけど、似たような景色ばかりで。
山道を走る、湾沿いに出る、山道を走る、湾沿いに出る…… それの繰り返し。
リアス式海岸 リアス式海岸 リアス式海岸の漁港町 リアス式海岸

岩手のトンネルは暑い。 なんか熱気がこもっている。 だけど出口に行くにつれて寒くなってくるのがつらい。 途中、温度表示板に20度と書いてあった。 かなり寒いじゃん……
きちんと上4枚、下2枚はいている。 夏なのに手袋まではめている。 この装備でちょっと寒いくらい……
さらに道を走っているとだんだん山道になってきた。 前方になにかいる!? 近づいてみると野性の鹿だった。 こんなに近くで鹿を見るのは初めて。 襲ってこないだろうか…… 怖いので遠くから写真を撮る。
野生の鹿 リアス式海岸

そして「道の駅 やまだ」にやってきた。 観光案内版に「本州最東端」の地図が載っていた。 ここからだとあと20kmくらいだろうか。 時間的に今日本州最東端までたどり着くのは厳しい。 途中で道がなくなってそこからかなり歩くという情報を得ている。 なので明日にすることに。
泊まる場所を探さなくては。 近くに「オートキャンプ場」があるので、そこを覗いてみる。 なんとバイク1000円…… 高すぎ。 やっぱりオートキャンプ場だからかなぁ。
少し戻ると「船越公園」というのがあった。 そこに行ってみるとトイレもある(20時以降閉鎖と書いてある)、水道もある、テントを張れそうな広い駐車場もある。 すべてがそろっている。 完璧♪
ここを寝床に決めた。 トイレが20時以降閉鎖されるらしいので、おそらく管理人がくるのだろう。 テントを張ってるとなにか言われそうなのでまだ張らないことにする。 とりあえずご飯を炊く。 おかずのふりかけで食事を済ます。 残ったご飯はきちんとおにぎりにする。 明日のお昼ご飯…
トイレで鍋を洗っていると一人の青年が話しかけてきた。 「日本一周してるんですか?」と、「はい」と答えると、「としなんぼですか?」と聞かれた。 一瞬「は?」と思った。 何を言ってるのか理解できなかった。 そういえば「なんぼ」とは「いくつ」という意味か。 「年いくつですか?」と聞いてるのか。 問題を理解するまでに4秒。 さすが岩手、方言バリバリ!?
別れる際に「がんばってください」と応援してもらった。 そして水道で歯を磨いていると一人のライダーがやってきた。 後部に大きなカバンを縛り付けてある。 これは放浪者だな♪
この人もどこか泊まる場所を探しているらしい。 ここに一緒に泊まることになった。 夕飯がまだなのでどこかに買出しに行っていた。 魚とお酒を買ってきていた。
食べた後、これまでの人生についていろいろ話を聞かせてもらった。 波乱万丈だけど、これまでやってきたことに「後悔はしてない」って。 「あのときああすればよかった」と思っても、その通りにやっていたら今の自分がないわけで。 今の自分が幸せなのだから、やってきたことに間違いはないって。 すばらしい人!
21時くらいまで話し込んでいた。 彼は青森からやってきたらしい。 行き当たりばったりの旅を楽しんでいる。 これから太平洋沿いに南下していくんだって。
やっぱりやりたいことをやるのが一番なのかな。
今日のキャンプ地

明日は本州最東端に行き、盛岡を目指す予定! 途中クライミングの岩場も見に行く予定。
そろそろコインランドリーを利用しないとやばそう……

原付で日本一周の旅 – 4日目|仙台 松島

晴れ
走行距離:258km(合計:961km)
使用金額:579円(合計:5,907円)



福島県楢葉町~宮城県女川町


朝6時に起床。 夕べは6号線沿いの公園に泊まったので、音がうるさくて眠れないのではないかと心配したが、すぐに眠りに落ちていた。 テントを張ってる場所が場所なだけにすぐに撤収して出発。
まずはクライミングの岩場の「真野川」を目指す。 走っているとオフロード仕様のバイクが抜かしていった。 抜かし際に左手の親指を立てて合図してきた。 オレも左手を大きく振って合図した。 バイク同士のジェスチャーでの交流いいなぁ。 途中道の駅によって、洗顔とトイレを済ませて出発。 ひたすら国道6号線を北上する。 長い…… 6月に警察に職務質問をされたポイントを通過した。 相馬市に入ってすぐ左にそれる。 そこから細い道をずっと真野ダム方面に上っていく。 1時間くらい走って目的地に到着した。
まずはクライミングの岩場を見てみる。 石灰岩なのに夏染み出しがない! だけど蚊がものすごい多い。 これさえ我慢すればけっこう快適なエリアじゃないかなぁ、近い人にとっては。
クライミングエリア 真野川 立石 クライミングエリア 真野川 クライミングエリア 真野川

この近くに「立石大穴鍾乳洞」というのがあるらしい。 案内図があったので、それを写真に撮り、それを頼りに山道を登っていく。 けっこうキツイ…… 普通の登山じゃん。
道が「頂上方面」と「大穴方面」に別れた。 大穴方面に進んでいくがすぐに二又に別れている。 「登山道」という看板があるのだが、それを山道を下っている。 これは違うと思い、もう片方の道を進んでいく。 5分くらい歩くと道が乏しくなってきた。 かなり薄い踏み跡をたどっていく。 すると踏み跡自体がなくなってしまった…… あれ、道間違えたのかな……
見ようと思えば見える程度の踏み跡らしきものがあるので、それに沿って山の斜面をあがっていく。 かなり傾斜がきつい。 そこを5分くらい登って「やっぱり引き返そう」と思った。 どう考えてもこの踏み跡はおかしい。 人が来るくらいならもっときちんとした跡が残ってるはずだし。
そして登山道との別れ道までやってきた。 今度は看板のとおりに山を下る。
土砂の通り道

すると沢を横断して、また山を登っていった。 それからぐるっと回るように登り、上の方に大きな岩壁が見えてきた。 岩壁の5メートルくらいのところまでくると、とても冷たい風が吹いている。 おお、ここが鍾乳洞か!
ちゃんとヘッドランプを持ってきたので、電池を新品に交換してさっそく中に入る。 しかし10メートルくらい行ったところで「バタバタ」と変な音が聞こえる。 何かと思って辺りを照らすとコウモリがいるではないか…… 3匹が天井付近を飛び回っている。 うゎーきもちわるい。
まだこれくらいならいいや。 もう少し奥に進む。 すると天井に20匹くらいぶら下がっている。 1匹が飛び立つとみんな飛び立った。 しかもライトに向かってくるし! 急いで電気を消して、来た道を猛スピードで逆戻り…… おそろしい…… 怖くて中に入れないや。。。
せっかくこれを見るために山道を1時間以上かけて歩いてきたっていうのに。 しかも鍾乳洞の長さは2.6kmあるというのに、歩いたのは20メートルくらい……
飲み物を持ってきていなかったので、山頂方面に行くのはやめておとなしく引き返す。 あぁもしまた来る機会があったら、防コウモリ装備してこないと……
この岩場を見たので、福島県の観光はだいたい終わった。 次は宮城県だ!
立石大穴鍾乳洞 立石大穴鍾乳洞

本当は国道6号線を北上していきたいのだが、警察が怖いし車もたくさん通るので、海沿いの県道を通っていくことにした。 海が近くて気持ちいい!
すぐに宮城県に入った。 ここから先は未知の領域! 宮城はどんなところなのだろう。
本数の少ないバス 田舎の沼 果てしなく広がる水田 太平洋 太平洋 太平洋

けっこうお腹がすいてきたのでCOOPに寄って安くて大きいパンを2つ買ってきた。 それを食べたら気持ち悪くなるほどお腹がいっぱいになった。 宮城県庁に行くには、どうしても国道4号線を通らないといけないように見える。 しかたなく4号線を走る。 県庁付近まできてビックリ!
道路がすごい整備されている。 下手したら東京よりもきちんとしている。 しかも片側6車線とかあるし。 迷うことなく県庁に到着した。 目の前の通りはすごい綺麗な道。 車もほとんど通らない。
全然恥ずかしがることなく県庁の写真を撮ることができた。 そして綺麗な通りでパソコンを広げ、昨日の日記をアップロードする。 宮城県すばらしい!
宮城県庁 宮城県庁 宮城県庁 宮城県庁

県庁撮影も終わったので、次は「日本三景」の一つ、「松島」に行くことに。 途中県道を走っていたら、黄色ナンバーのカブに乗ったおじさんが話しかけてきた。 方言交じりで「どこからきたんだ?」と。 信号待ちの間だけどいろいろ話してて、おじさんは19歳のころに自転車で東北地方を走り回ったらしい。 そして、松島に向かう「国道45号線」への道を信号の数まで細かく教えてくれた。 ありがと、おじさん!
おじさんんおおかげで迷うことなく松島までやってきた。 しかし観光客多すぎ。 もう日本三景なんかじゃないような気がする。 観光用のボート、遊覧船が海の上を走っていてせっかくの景色が台無し。 一応綺麗だったので写真は撮ったが。
松島 松島 松島

それから「奥松島」というところに向かう。 こっちは海水浴場があるらしい。 一応奥まで行ったけれど面白いものもなかったのですぐに引き返してきた。
奥松島 奥松島 奥松島 奥松島

次は牡鹿半島に向かう。 だけどだんだん日が暮れてきた。 昨日の体験から、テントを張る場所はどこでもいいのだが、水がないと生きていけないということに気づいた。 とりあえず水の確保をしなくては。 ポリタンク1つは空、もう一つは麦茶が1リットルくらい入っている。 真水がほしい……
いろいろさまよってなんとか公園を発見した。 水を確保して、頭も洗って、顔も洗ってきた。 完璧♪
水分補給

そして牡鹿半島に入る。 最初の道を左に曲がってしまい、とても細い道を進んでいった。 下り坂の途中で軽自動車が止まっている。 宮城ナンバーだから地元の人だろう。 なにしてるのだろう。
追い越そうとしたら窓から顔を出して「蛇がいるから踏まないで」といわれた。 ちゃんとよけて走ったけど。 振り返ってみたらそのおじさんは蛇を捕まえていた。 蛇マニア!?
そろそろキャンプ地を探さないとやばい。 いったん半島をでて、本州に戻ってきた。
牡鹿半島より 夕日

さまよっていると「女川総合運動公園」という看板が見えてきた。 それに向かって走る。 だけど総合運動公園だから、きっとテントは張ることできないだろう。 一応見に行ったが、やっぱり張ることはできなさそう…… しょんぼりして戻る。 するとすぐ目の前に「女川町立第二小学校」というのがある! しかもグランドが歩道から直接入れる(柵がない)! これは「ぜひ泊まってくれ」といってるのだろうか。
ありがたくスペースを借りることにした。 ご飯を作ってあとは寝るだけ~♪

明日は岩手県入り!