今日は子持権現山に登山に行く。 今週は寒かったので雪が期待できそう。 子持権現山は一般的な登山の山ではなく修験のための登山として昔から使われていたらしい。 よって、オレの持っている地図には、登山道の表記はなかった。 インターネットでできる限りの情報を集めていった。
西ノ川から鳥越までは、瓶ヶ森の登山道と同じ。 鳥越から分岐していく。 で、山頂までに鎖場が5箇所、瓶ヶ森林道に下りるまでに鎖場が1箇所あるとのこと。 で、第一の鎖場上部は崩壊していて通行困難らしい。
そんな山だけど、登れるかなぁ……夏ならまだしも、この時期に。
4時半起床で4時45分出発。 西ノ川林道の途中に車を止めて、7時10分、登山開始。
まずは林道を20分ほど歩き、登山口に到着。
去年の6月だっけ、会社の友達とこの山に登りにきた。 大体の登山道のコースは覚えているが、細かいポイントまでは覚えてなかったので、「あれ、こんなに急だったっけ?」とか「もう着いた」とか思わされる場所が何箇所かあった。
途中から雪が積もってきて楽しい山歩き。
常住に到着、まぁここはフリースを脱ぐくらいで休憩せずにそのまま進む。 だんだん雪が深くなってきて、足首くらいまで埋まるようになった。
沢沿いを登り、しばらく歩くと鳥越に到着。
さて、ここからが本日のメインルートだ。
初めて通る道で、ただでさえ人が入らない道なので迷わないように気をつけなくては。 まずは結構な斜度の道を200mほど横切る。 雪があって、元の道がどこだかわからない。 斜度がきついのでかなり滑る。
沢を2つほど渡り、3つ目の沢にたどり着いた。 なんと、この沢、完全に凍りついている。
道はだんだん険しくなり、急登に変わってきた。 雪もすね位まで積もっている。
ただ、心配していた道迷いは、赤テープやアルミ看板がたくさんあって大丈夫だった。
そして、一ノ鎖へ向けての急登が始まった。 道はあっているのだが、歩いている場所が道なのかがわからない。 それほど激しい道だった。 斜面は両手両足をつきながら登っても滑るほどの急斜面。 雪のない時期でもきつそうだ。
何度も足が滑って、すぐに息があがって…… 苦労しながら、ようやく一ノ鎖まで到着。
そして思った、冬の鎖場は恐ろしいな。 鎖の2mくらい先に、ロープが垂れ下がっていたので、エスケープもできるのだろうか? ただ、鎖からそのロープまでの2m、滑ったら下まで落ちてしまうような場所だ。 エスケープルートの方が危険かもしれない。
一の鎖の長さは20mくらいだろうか? 取り付きから8mくらいがかなり垂直に近い壁。 その後は比較的寝ているので、鎖なしでも行けそうな傾斜。
とりあえず呼吸を整えて、鎖を登るか。
当然足を置く岩場は雪解け水で氷結しているのでめちゃめちゃ滑る。 これはもう、足に頼らず腕に頼って登るしかないな…
途中で、鎖も凍り付いていて、岩場と鎖が完全にくっついていて、持てない箇所があって恐ろしかった。
鎖があるので、ボルダーじゃないが、ボルダーグレードだと9級とかその程度なのだろうけど……
一の鎖も中盤を過ぎたあたりで、右に行く巻き道がある。 上部崩壊のためのエスケープルート。 とりあえず、上部の崩壊がどの程度なのか見に行ってみるか。
一の鎖上部まで登り、進むべき道を見てきた。
これ……死ぬな。
雪がかかっていて、崩壊具合がわからないのだけど、けっこうな斜面が10mほど続く。 その10mがやばすぎる。
足を滑らせたら、当然下に滑っていくのだが、その斜面を30mほど滑ってしまったら、そこから先は見えない。
つまり、断崖絶壁ということだ。 地面まではおよそ100mくらい? 落ちたら間違いなく死ぬ。
ただでさえめちゃめちゃ滑るのに。
確保点になりそうな箇所はあるので、2人組以上で、ザイルがあれば行けるだろうけど…
おとなしく巻き道を歩くことに。
しかし巻き道もけっこうな道だった。 こちらは傾斜は緩く、滑っても命の危険はない斜面だが。
巻き道を登っていき、本道に合流。 この場所は2の鎖を越えて、三ノ鎖に向かう場所だな。
少し二ノ鎖のほうに戻って、これから進むべき道を眺めてきた。
三ノ鎖が肉眼で見える。 四~五ノ鎖はどこにあるのかわからなかった。
山頂についた後は、六ノ鎖を降りなくてはならない。 他の鎖の状況がわからないし、他にもこのような箇所があるかもしれないし…… これは無理だな。
山頂はもう目前でかなり悔しかったが、今回はこれで引き返すことにする。 今シーズン最後かもしれない雪のある山だったのになぁ。
一ノ鎖の降りは、思っていたより短かった。 登りだから長く感じたのか。
そこからの急斜面も何度か滑りながらようやく沢を渡る道まで戻ってきた。 ここまでくれば一安心。 とりあえず鳥越まで戻って、そこで休憩するか。
お湯を沸かして温かいコーンスープと紅茶を飲みながら、パンを食べる。 時間はまだ12時。 ここから瓶ヶ森に登っても2時間くらいでいけるだろう。 とすると、下山も含めて5時過ぎには帰って来れそう。 ただ、体力的なものが…
とても激しい標高差400mくらいを歩いてきたので、すでに体は弱っている。 残念だけど、瓶ヶ森にも行けそうにはないな…
40分ほど休憩して下山することに。 下山は早かった。 雪も結構なくなってきていたし。
で、14時8分、車に到着。 こんな早い時間に下山したのは久々だ。
夕方には家についてしまう。
本日のコースタイム
07:10 林道駐車地点
07:28 登山口
08:21~08:31 常住
09:20~09:25 鳥越
10:54 一ノ鎖下部
11:21 三ノ鎖手前で敗退
12:05~12:38 鳥越
13:12 常住
13:48 登山口
14:08 林道駐車地点
月別アーカイブ: 2010年2月
膝が痛い
先週の山に行ってから、ずっと左膝が痛い。 通常なら3日もあれば治るのだが、今回は今日になっても全然痛みが変わらず。 けど、痛いだけで激痛とかではないので、歩いたりする分には問題ない。 段差を登ったりしたら明らかに痛いが…
今週は結構寒かったようなので、明日は山で膝のリハビリだー!
エアリアル
バンクーバーオリンピックのスキー種目で「エアリアル」という種目がある。
ジャンルで言うと、スキーのフリースタイルになるのだろうか。
まぁ、モーグルみたいなジャンルだね。 競技の内容は…… スキーのジャンプ台みたいなところから飛び出し、空中でエアを決めて着地をする。 個人的には冬の体操種目のように感じている。
こんなド派手な種目があるので、日本では全く注目されていない。
2月24日に女子決勝、2月25日に男子決勝がやるらしい。 けどTV中継されないんだろうな。
日本人選手が出場するのか調べたのだが、けっきょくわからなかった。
おでん屋はやし
ひさびさに、夜妻と食べに行った。 たくさんの美味しいおでんと美味しいおかずを食べて帰ってきた。 これだけ近いのにまだ妻と一緒に来たのは2回目。
運転を心配せず飲みたいだけ飲めるので嬉しいね。
店のTVが37インチくらいあったのに、アナログだったのが少し気になった。
バンクーバーオリンピック
今さらだけどバンクーバーオリンピックが熱い。
メディアが注目している競技は、モーグル女子、スキージャンプ、男女フィギュア、カーリング、15歳のスピードスケートなど、全種目のほんの一部だけど。
前回の北京のフェンシングみたいに、誰からも注目されていない競技からメダリストがでたら面白い。
が、冬は無理だろうな~ 4年前のトリノオリンピックで日本がとったメダルは、荒川静香の金メダル1つのみ。 あれからもう4年も経つのか。
国母選手
オリンピックのスノーボード、ハーフパイプの国母選手の服装乱れ問題を連日テレビで放送している。
服装乱れ自体はたいした問題じゃないけど、その後の会見での態度が悪すぎたのだろう。
今年の若者の流行語は間違いなく「反省してまーす」だ。 ただ、負の言葉なので、ユーキャンの流行語大賞にはノミネートされないだろうが……
学校や職場で怒られて「反省してまーす」と言ってみたい。
後部ディスプレイ
今日は車の点検、ついでに前からお願いしていた車の後部座席のディスプレイをつけてもらった。
購入して1年、走行距離はもう18000km。 点検では特に異常はなかったみたい。 ワイパー交換やエンジンオイル、ウォッシャ液などを補充してもらい、洗車&車内清掃も。
後部ディスプレイは94000円するのだが、全部込みで10万にしてくれた。
これで気軽に旅行に行けるね。 後ろの子供たちも退屈しないだろう。
【徳島】三嶺~天狗塚【縦走】
今日は三嶺に登り、そのまま天狗塚まで行く予定。
4時10分起床、4時半出発。 先週も通った道を2時間ほど走り、いやしの温泉郷付近の三嶺登山口駐車場に到着。
予想はしていたが、かなり雪が少なそうだ。 剣山はもう白くない…
準備をして7時登山開始。 ここから三嶺までってけっこう遠いらしい。 コースタイムを見たら、3時間50分となっている。
地図から読み取れる標高差は1110m。 かなり激しい道のようだ…
まずは登山道というか、田舎の道みたいなところを登っていく。
民家の脇を通り、そこから山の中の道へ。 いきなりけっこうな斜面の道だ。 太ももがやられそうだ。
観光モノレールがあり、その下を2度くぐる。
モノレール2度目をくぐってからがこの道がつらくなった。 一気に傾斜が上がり、忍耐の道が続く。 おそらく登山道としてではなく、林業者用の道として整備されてる道なのでこんな急傾斜なんだろうな。 一気に標高を上げていき、だんだん地面も白くなってきた。
で、ようやく旧造林小屋に到着。 既に使われておらず、廃墟になっている。
この小屋を越えてからしばらく歩いたらいきなり景色が変わった。 まばらな雪だったのが、一面の雪に変わった。
木々にも雪がついていて、視界も茶から白に変化。
そして、ついにその時がやってきた。 突然登山道が消えた。 そして目の前に立ちふさがる凍りついた雪。 斜度は30度ほど。 左は急傾斜なので滑ったらそのまま数十m転げ落ちていくだろう。 アイゼンつけるか。
アイゼン付けて、この先続く同じような数か所は問題なく乗り越えられた。
さらに高度を上げていき、一面の雪野原に出た。
ほとんど平らでとても美しい。 今日は空気が澄んでいて遠くの山々もとても綺麗に見える。
はやく三嶺山頂に到達して、360度の景色を眺めたい!
そんなことを思いながら歩いていると、標高1791m地点に到着。 目の前には三嶺小屋と山頂が見える。 いったんこの谷を降りて、最後の上りを登れば三嶺小屋だ。
最後の上りに入って、後ろを振り返ってみると、愛媛の山まできれいに見えた。
最後の上り、雪のない季節だったらけっこう辛いのかもしれないけど、景色もいいし雪もあるし、楽しくてあっという間に登りきってしまった。
わずかに遠くなるが、三嶺小屋の前から山頂を目指すか。 池も見たいし。
池が全面凍っているので、乗ってみようかな? 乗っても大丈夫かな? 突っついて試してみようと思って池のほとりに降りてみたら、そこは既に水だった場所らしく、足元は氷で、体重をかけた瞬間氷が割れて右足が水没。 あわてて左足も踏ん張るが左足も同様に水没。 もう一歩右足も水没し、急いで脱出。 危なかった… 登山靴なので浸水はしなかったが。
少し歩いて三嶺山頂に到着。 360度の大パノラマ。 この素晴らしい景色、最高だね!
本来、この登山道から登ってきたらここで引き返すのだが、今日は天狗塚まで足をのばす。 あまりゆっくりしている時間はないな…… そのまま天狗塚を目指す縦走路へ。
天狗塚に行くには、いったん100mほど標高を下げ、西熊山まで100mほど登り返す。 その後120mほど標高を下げ、お亀岩を通過し、天狗塚まで120mほど登り返す。
まずは西熊山。
しばらく歩き西熊山に到着。 南側斜面は雪がほとんど溶けているが、北側斜面はかなり残って凍りついているな。
次のピークを越えれば天狗塚は目の前。
しばらく歩き、お亀岩の分岐に到着。 少し下れば避難小屋があるのだが、面倒なので避難小屋は見ないでいいか……
先ほどまでいた、三嶺がもうあんなに遠くなっている。
天狗峠への上りを登り、天狗塚はもう目前。
天狗塚直前の上りは少し凍りついていたが、無事到着。
しかし、これから牛の背まで行ってみるので、ゆっくりしている時間はない。 おにぎりを1つ頬張って、牛の背を目指す。
普段あるのか、雪解け水でできたのかわからないが、巨大な池が凍りついていた。 先ほど見たいになったらいけないので、近づかなかったが…
こちらはほとんど雪がなく、牛の背に到着。 ここも展望が素晴らしい場所らしいのだが、三嶺での展望が素晴らしすぎたので、こちらの展望が霞んでみえる。 雲も出てきたし。
さて、戻るか。 天狗塚への上りの直前に、巻き道があり、天狗塚ピークをパスして天狗峠への道に合流できる。 当然そちらの道を選び、天狗峠へ。 あとは西山林道を目指して下るだけ。
ここの下りはかなり急なんだよな。 去年の4月末に来たので少し覚えている。
雪が凍りついていて危ないので、再びアイゼンを装着。 1476m地点まではアイゼンで歩き、そこでアイゼンを外し降りてきた。
で、ようやく西山林道の登山口に到着。
本来はここまで車で来て、天狗塚に登って降りるのが一般的なのだが、今日は三嶺から来たので、そこまで戻らなくてはならない。 しかしここで大きなミスを犯していた。
昨日、どのくらい林道を歩くのか調べたのだが、だいたい5.6kmくらいで、1時間20分くらいと見ていた。 しかし実際歩いてみたら……10km、1時間45分もかかった… オレが測った距離と全然違うな……
まぁ無事に車まで戻ってきた。 あとは家まで3時間の運転~
本日のコースタイム
07:00 いやしの温泉郷登山口
08:13~08:23 旧造林小屋
09:41~09:51 1791m地点
10:21~10:36 三嶺山頂
11:15 大タオ
11:38~11:45 西熊山山頂
12:06~12:10 お亀岩分岐
12:31 地蔵の頭分岐
13:01~13:08 天狗塚
13:41~13:47 牛ノ背
14:12 天狗峠への道合流
14:25 天狗峠
14:59~15:03 1478m地点
15:30 西山林道登山口
17:16 いやしの温泉郷登山口