【愛媛】西赤石山~東赤石山【縦走】

晴れ今日は西赤石山に登山に行く。
午前4時45分起床、5時出発。
高松西インターから高速で川之江インターまで。 そこから国道319号線で法皇トンネルを抜け、愛媛県道6号線へ。 西へ走ること30kmほど。 西赤石山「日浦登山口」に到着した。
家を出た時は外気温が7度もあり、こんなで雪があるのだろうか?とかなり心配した。 登山口についてみたら外気温はマイナス1度。 寒いは寒いが、この温度じゃ不安だ……
日浦登山口

ここはちょっとした観光名所でもあるらしい。 100年ほど前まで銅山があり、工夫やその家族が住んでいて一つの街だったみたい。 人口は数千人、小学校や病院などもあり、かなりにぎわっていたらしい。
そんな明治~大正にかけての写真も登山道脇にかざってあり、文章と当時の写真、現在の景色を見比べながら歩いていくことができる。 たった100年前。 しかし100年前でも記録されていないことが多く、曖昧なものもけっこうあった。
登山道 門の跡 小学校跡

しばらく歩き「ダイヤモンド水」に到着。 ここの由来も100年前の歴史からだ。
新しい発掘地を探すために、地面にボーリングみたいなもので穴を掘っていたらしい。 目的地のちょっと手前、深さ86m付近まで掘った時に、先端のドリルが地面で挟まっていまい、前進も後退もできなくなってしまった。 ドリルの先端は挟まって回転できなくなってしまったので、必然的にドリルの先端だけねじ切れてしまう。 そのドリルはダイヤモンドがちりばめられていたらしい。 そこから湧き出た水なので「ダイヤモンド水」と呼ぶようになったとか。
ダイヤモンド水

ここから先も鉱山の町並みが続く。 神社跡や病院跡、溶鉱炉跡などいろいろな跡を見ながら進む。 そしてやっぱり一番興味があったのは「鉱山跡」。 今は危険なので柵で入れないようになっていて、のぞいてみたが落盤で進めなくなっていたが…
鉱山跡

こんなのが愛媛県には何十もある。 柵の手前はものすごい熱気にあふれていた。 穴の中、暑いのかな~

そして「銅山越」に到着。 取り出した銅を、荷物を運ぶ人たちがこの「銅山越」を越えて、新居浜まで運んでいたらしい。 しかし、標高1300mくらいで場合によっては環境も厳しくなるので、何人も運んでいる途中に亡くなったらしい。
銅山越

銅山の歴史はこの辺にして……標高1300mだというのに雪が全くない。 これは山頂も雪は期待できないな。
西の方を見ると、笹ヶ峰が白くなっていた。 が、向かう東の方は、まったく白くない。
東山

東山を越えて、ピークを越えて、山頂直前の急登を越えたら、西赤石山山頂に到着。 雪は全くない。
西赤石山山頂より西方面 笹ヶ峰方面 西赤石山山頂

雪のある山を登りたくて来たので、ちょっと残念だなぁ。 ここで少し休憩&エネルギー補給。
さて、時間はたっぷりあるので、東赤石山を目指すか。
ここから約2時間の行程。
物住頭~前赤石山~八巻山方面

緩やかに道は下って行き、ようやく見たかった光景が見えてきた。
雪

しかしこの程度の雪しか残っていない。 気温が高いため、雪の表面は溶けている。 が、雪自体は凍っていて固い。
すぐに「物住頭」に到着。 ここは通過ポイントなので、そのまま前赤石山方面に向かう。
前赤石山はとても迫力のある山だ。 岩がゴツゴツしている。 これぞ赤石山系という感じ。
前赤石山 物住頭

前赤石山って登れるのかな? 調べてないからわからないが、岩場なのでどこからでも登ろうと思えば登れそうな感じ。
まぁ今回は南側を通過していっただけだけど。
前赤石山 西赤石山方面

そして、ようやく「石室越」に到着。 このあたりは一面の雪景色。 しかし雪は全て凍りついている。
石室越

さて、八巻山を越えて、東赤石山へ行きますか。
岩だらけの稜線を歩いて八巻山を目指す。 夏にも来たけど、この山はとても楽しい。
360度景色が素晴らしいし、四国では珍しい岩山。
赤石山荘 石室越方面 微妙なバランスの岩

で、八巻山に到着。
東赤石山 新居浜~土居方面 八巻山山頂

東赤石山まではもう少し。 で、すぐに東赤石山山頂に到着。
お昼ご飯と、持ってきたガスでお湯を沸かし、温かいほうじ茶とコーンポタージュで体を温める。 天気のいい山頂は気持ちいいなぁ。 岩の陰に座ったら風もほとんど当たらないし、全然寒さを感じない。 というか、今日自体が寒くないからか。
東赤石山 コーンポタージュ

今日はこのまま東赤石山登山口の「筏津」まで降りる。 で、車道歩きで日浦登山口まで歩かなくてはならないので、あまりゆっくりしていられないな。 40分ほどで山頂を後にする。

以前来た時は、赤石越えから東の登山道で、筏津まで行ったので、今回は西の登山道から降りてみるか。 以前登ってきた道を今回は降りる。

こちらの登山道も日陰は雪が残っている。 で、凍りついている。
日陰の登山道

しかし、日向は雪が全くなく、まるで秋山としか思えない。
日なたの登山道

凍っているところで、アイゼンをつけたいと思ったところが何か所かあったのだが、すぐに日なたになってしまうので、滑らないよう慎重に歩いてきた。 安全を考えたらアイゼンを付けたり外したりするのが一番いいのだろうが、正直面倒だった……

一気に標高差1000mを下り、筏津まで到着。 ここから日浦登山口まで約4.6km。 時間にしたら1時間くらいだろうけど、山の1時間と車道の1時間では全然体感時間が違う。 しかもずっと上り坂でかなり辛かった…
県道6号線 県道6号線

しかし、今日は登山者と1人も合わなかった。 どちらの登山口にも車は一台も止まっておらず。 夏は人気のある山なんだけどな~

本日のコースタイム
07:10 日浦登山口
07:46~07:50 ダイヤモンド水
08:40~08:50 銅山越
09:57~10:07 西赤石山山頂
10:43~10:56 物住頭
11:33~11:40 石室越
12:14~12:20 八巻山
12:31 赤石越
12:39~13:14 東赤石山山頂
13:20 赤石越
13:40 赤石山荘分岐
13:57 第二徒渉点
14:23~14:27 第一徒渉
14:57~15:00 瀬場谷分岐
15:32 筏津登山口
16:39 日浦登山口