磐田市~佐倉市 そして終了…

曇りときどき雨走行距離:299km
合計:12941km
使用金額:956円
合計:318344円



静岡県磐田市~千葉県佐倉市

昨日の続き……
パソコンをやってコーヒーを飲んで少し眠気が覚めた。 あまり長い間休んでいるわけにもいかないのでそろそろ出発しなくては。 夜中の名古屋市内を走る。
夜走ってよかった。 昼だったらかなり混雑してそう。 一応政令指定都市だからねぇ。 名古屋を越えて、豊川、豊橋へと走る。 なんだかこの辺りには「豊」とつく地名が多いなぁ。 豊田もあるし。
かなりお腹が減ってきてしまった。 昨日買った食料はもうない…… うーん、頑張って歩いてみるか。
ラーメン屋を見つけたので、入り口に一番近いところにバイクを止める。 そしてものすごい変な歩き方で店内に入る。 わずか10歩くらいだったのだが、倒れるほど痛かった…… ラーメンを食べてお腹もいっぱい♪
ひたすら国道1号線を東に進む。 ついに静岡県に入った! あと「神奈川」「東京」を越えれば千葉県だ!
途中でいきなり有料道路に変わったり、原付進入禁止になるので、かなり惑わせられながら進む。
比較的大きめな都市の浜松を横に見て通り過ぎる。 そしてサッカーチームの「ジュビロ磐田」がある磐田市までやってきた。そこで雨が降ってきてしまった。 雨が降れば少し刺激になって眠気が覚めると思ったけどそうではなかった……
今まで眠気に耐えるために大きな声で歌いながら走っていた。 しかし雨が降ってくると歌うことができなくなった。
そして眠くなり始めてきた…… 「もう少し……もう少し……」と着実に距離を稼いでいく。 しかし途中からかなり激しい雨に変わってしまった。
もう無理だ…… どこか寝られる場所を…… だけどこの雨じゃ。 仕方ないテントの出番か。

住宅地に入るとすぐに公園を発見した。 バイクを止めてすぐにテント設営に取り掛かる。 もう雨なんて気にしてられない。 靴が濡れようと服が濡れようとテントが濡れようと関係ない。 寝袋だけ無事ならば……
ほとんど歩くことができないので、膝をかなり使った。 膝で歩いたような感じ。
体がびしょ濡れになりながらなんとかテントができた。 ザックと寝袋とパソコンだけ中に入れる。 あとのものは……いいや。
疲労が溜まりすぎているためかなり眠い。 レインコートや靴下を脱ぎテントの隅に捨てるようにして置く。
すでに午前3時。 早く眠らなくては……

夕べあんなに疲れていたのに、何度か目が覚めてしまった。 だけど、足が痛くて目が覚めたわけではない。 雨の音がすごくて。
そして起きたのが7時20分。 目が開けられないほど眠い…… 眠いけれどここで寝てるわけにはいかない。 もうちょっとで帰ることができるのだから……
今は雨降っていないが、いつ降り出すかわからないような天気。 昨日の予報では、午前中雨、午後から曇りになるらしい。
テントを畳むというか、グシャっと丸めるようにしまう。 必死になって撤収していたら、小学生の女の子2人が「おはようございますー」と声をかけてきた。 通学の途中らしい。 挨拶を返したら、そのまま学校に歩いていった。
なんとか撤収完了。 7時40分に出発。
できることなら、この辛いの今日で終わりにしたい……
ここから東京まで230kmくらい、そこから家までが50kmくらいだろうか。 距離的には問題ないが、連日の疲労と、「横浜」「東京」という大都会を通るのでどれほどの時間がかかるのか。 とりあえず今日中に着くことしか頭の中にはない。
国道1号線を東に進む。

しかしすぐに雨が降ってきた。 レインコートを着たが長靴を履くのが面倒だ。 足にビニールをかぶせてそのまま靴を履いた。 もういいや、これで。
なんだか怪我をして千葉に戻ると決まってから全てがなげやりになってる気がする。 一気に糸が切れたような感じ。
果てしなく長い国道1号線を走る。
本来ならば左手に富士山を見て走る道なのだが、あいにくの天気のため何も見えない。 だけどこの方がよかったのかも。
まだ来るべき時ではないのに、来てしまったから…… なので帰ると決めてから写真は一枚も撮ってない。 普通だったら絶対に撮ってるようなものもあったのだが……
もうこれは「旅」ではない。 そうケジメをつけたかったのかもしれない。
そして「箱根」の文字が見えてきた。 最後の難関だ。 ここの峠さえ越えればあとは……
神奈川県に入り、箱根峠に差し掛かる。 ひたすら長い上り坂…… このバイクでも時速25kmくらいしかでない。 標高が上がっていくに連れだんだん気温が下がってくる。 手袋をはずして運転してるのだが、かなり寒く感じる。 だけど濡れた手袋をするのもイヤだしなぁ。
峠のピークを越えてあとは下り坂。 と思ったのだが、「奥箱根」という場所があった。 ここが一般的にいう「箱根」なのか。 3年位前に来たことがあるような気がする。 そういえば去年会社の旅行で箱根にきたが何も見てない…… まぁ宴会をしにきたようなものだから。
長い下り坂を慎重にくだる。 もう絶対こけられない。
無事に峠をくだりきった。 さすがに肩に力が入った……
あとは東京を目指すだけ!

国道1号線を進む。 横浜市、川崎市と通り抜ける。 けっこう都会なので思うように進まない。 だけどまだ陽は高い、焦らずに進もう。
16時くらいになり東京都に入った! あと一息。 都内は道がごちゃごちゃしていてよくわからない。 帰るためには国道357線か国道14号線にでなくてはならない。 国道1号線をずっと行くと日本橋までいけるらしい。 そこから357線はすぐなので、そちらに向かうことにした。
都内はかなり荒っぽい運転をしても全然平気。 車が避けてくれる。 五反田、霞ヶ関を通り日本橋にやってきた。 駅を突っ切るような感じで夢の島を目指す。
そして国道357線までやってきた。 あとはもう通りなれた道。 ようやくここまで帰ってきたんだ……と実感。
少し渋滞があったが船橋市までやってきた。
2ヶ月前まではこの街で働いていたんだなぁ……と。 道もかなり詳しくなった。 バイクが通れないような道以外はけっこう覚えた。 だけど時がたつにつれて忘れていくのかな……
あと30分くらいで帰れる。 焦らずにじっくり行こう。
4月まで住んでいたアパートの前を通り、2年前バイトをしていたスーパーのそばを通り……
そして18時30分、ようやく自宅に到着した。

3日前転倒してからここまでの道のり……バイクに乗っていた時間約35時間……島根県から千葉県まで距離にして約1000km、かなり遠かったなぁ。 思えばあんなところまで旅をしていたということか。
帰ってくるときいろいろ考えたが、今回の日本一周の旅はこれで終了…… 怪我が治ったらバイトなどしてお金をためて免許を取るつもり。
そして次は250cc以上のバイクで日本一周の旅へ! あぁ早く出発したいなぁ。 今帰ってきたばかりなのに、次への希望が膨らむ。
原付はパワーが弱い……もっと強い乗り物に乗りたいね。

家に帰ってまずやったことは……シャワーを浴びる。 そういえば温泉ではない風呂に入るのは久しぶりだ。 6日分の汚れを落とした。
そして食事。 今日はまだ何も食べていない…… 作ってあった麻婆豆腐を食べる。 おいしい♪
久しぶりにデスクトップパソコンに触る。 画面がものすごく大きく見える。 キーボードの感触も違う。 ノートに慣れちゃったよ……
明日は病院に行かなくては…… それとかなり暇になりそう。 今日までの旅の記録をまとめても3日もあれば終わってしまうだろう。
次なる旅に向けて計画でも練ろうかな…?

予期せぬアクシデントに見舞われてしまったため、中途半端な形で終了となってしまったが、これにて「日本放浪の旅」終わります。
応援してくださった方々ありがとうございました!
旅人Uは今度こそ「日本一周」の旅に出ます。 今回のたびは「予行練習」ということにしておこう。

骨折……岡山~磐田

晴れ走行距離:493km
合計:12642km
使用金額:12131円
合計:317388円



岡山県岡山市~静岡県磐田市

昨日の続き……
日記を書き込み終わり再び東に向けて出発する。 だいぶ疲れてきて眠くなってきた。 本当は神戸くらいまで行きたかったのだが、体力がもたない。 岡山までにしておこう。
眠気と格闘しながらようやく岡山市に到着。 寝る場所を探さなくては。 今日は雨が降らなそうだからどこでもいいや。
住宅地をウロウロして、公園を発見! 水もトイレもないけど関係なし。
足が痛くてテントも張ることができない。
やっとのおもいで地面にレジャーシートを敷いた。 その上に銀マットを敷いた。 その上に寝る。 寝袋とシュラフカバーをつけて、頭まですっぽりくるまって……
これぞ「野宿」だ…… 0時過ぎくらいに就寝。

朝は6時過ぎに起床。 思ったよりもグッスリ眠ることが出来て自分でもビックリ。 夜中に何度か足が痛くて目が覚めた。 痛くない体勢に変えて眠った。
出発の準備をしなくては…… 準備といっても銀マットやシュラフをしまうだけだけど。
そこに自転車に乗ったホームレスっぽいおじさん登場!
「おっはようさん」と挨拶してきた。 いちおう挨拶を返す。 少し話をした。 このおじさんも夕べこの公園で寝ようとしたらしい。 だけど寒くて移動したんだって。
「タバコ持ってない?」と聞かれたが、吸わないので持っていない。 もう飲まないと思うお酒があったのでおじさんにあげた。 事情を話したら荷物をしまうの、バイクに積むのを手伝ってくれた。
近くの病院の場所まで教えてくれた。 お酒のお礼かな? ありがと~

すぐに出発する。 とりあえず東へ…… すぐに兵庫県に入る。 そして姫路市へ。 だいぶ都会になってきたなぁ。 交通量と信号が多い…… なかなか進むことが出来ない。
時間も9時くらいになったので病院に行くか。 国道2号線の「井上病院」というところに行く。 バイクを駐輪場に止めたのはよかったのだが、そこから自動ドアを通り受付まで約30m…… 地獄の「針の山」よりつらかったかもしれない。 初診なのでいろいろ書かされた。 それと保険証がない……
仕事をやめたので何も入ってないような気がする。 実費か。。。
まぁ覚悟はしていたが。 たぶんレントゲン1枚1500円くらいだろう。 とりあえず手持ちのお金で足りるだろうなぁ。
待合室で待つこと90分……遅い。。。 ようやく呼ばれた。 看護士さんが親切に車椅子を持ってきてくれた。 そして先生に診てもらう。 当然のごとくレントゲンを撮ることになった。
そして結果は……「骨折してますねぇ」だって。。。 やはり骨折か。
関節部分ではないので、手術などはしないで大丈夫。 それと骨がずれて変にくっつくこともない場所だと言う。 旅をしているということを伝えたら「つらいでしょ」と言ってくれた。 同情してくれてるらしい。 とりあえず「ギブスはしないので、地元の病院でやってもらってください」とのこと。 バレリーナのようにつま先で立てば痛みが少し減る。 ギブスで固定するとそれも出来なくなるので、本当に歩くことが出来なくなってしまうかららしい。 だけど3週間は絶対に安静にしてなくてはならない。 つま先で歩くのもやめたほうがいいって言われた。 紹介状を書いてもらい診察終わり。
料金は実費だったのでかなり高かった……

まぁ結果は初めからわかっていたようなものだけど、診察してもらい少し安心した。 さて千葉に帰るか…… 出来れば明日中に帰りたい。 頑張ろう……
国道2号線をひたすら東に進む。 しばらく走り神戸市に入った。 神戸は思っていたよりもずっと都会だった。 千葉よりも埼玉よりもはるかに都会。 もしかしたら東京や大阪の次くらいに都会なのかなぁ? 立派なビルやおしゃれなビルが立ち並ぶ。 しかしそのぶん信号と交通量も多い。 走っている時間より信号待ちの時間のほうが長いような…… ゆっくりとしたペースで走る。
14時過ぎに大阪府に入った。 ここは東京に似ている。 やはり大都会か。
神戸よりはるかに車と信号が多い。 こうなったら今まで我慢してきたものを開放しよう。
二輪車の得意とする「すり抜け」をすることに。 旅をしている間はほとんどしなかったけれど、普通にここを走っていたら大阪を抜けるまでに今日が終わってしまいそう。
すごい荒っぽい運転になってしまったような気がするが……
いつの間にか国道1号線に変わっていた。 ようやく東京まで繋がってる道に! ひたすら走れば東京までたどり着ける! なんだか感動。 しかし距離が……540kmとか書いてある…… 長い。。。

1号線を走り京都市に入った。 この前きた「東寺」の前を通る。 なんだか懐かしい。 京都市内で国道1号線を見失ってしまい少しさまよった。 再び発見して走り続ける。 滋賀県に入る。 「ここ通ったなぁ」と思いながら走る。
看板で「四日市」という地名があった。 名前は聞いたことがある、だけど何県だろう? しばらく走り三重県に入った。 そうか、三重県なのか。 あたりはもう真っ暗。 あとは体力勝負だ。
「名古屋70km」という看板が。 思っていたより近くて遠い…… できれば今日中に静岡県に入りたいと思っていたけれどちょっと厳しいっぽい。 だんだん眠くなりつつあるし……

眠気に耐えて走り22時前に名古屋市に到着。 ここは夜のうち抜けておかなくては。 おそらく今日の神戸の二の舞になるだろう。 都会はあまり走りたくない。
ここでどうしても眠くなったのでコーヒーとパソコンタイム。 日記を打ち込んでます。
どこまでいけるだろう…… とりあえずがんばります。

出雲大社 バイクで転倒…

晴れときどき曇り走行距離:465km
合計:12149km
使用金額:3204円
合計:305257円



島根県松江市~岡山県岡山市

ものそごい雨の音で目が覚めた。 音だけでわかる。 豪雨だ…… 時間は見てないが外はまだ暗い…… もう一眠りしよう。
6時起床。 この時間なのに外が暗い。 テントから顔を出して空を見上げてみる。 真っ黒な雲に覆われている…… これは今日も雨かな。。。
トイレに行ったら目が覚めてしまった。 仕方ない、本でも読むか。
一昨日買ったお酒を飲みながら本を読む。 コーヒーの炭酸のアルコールが入っているやつを飲んだ。 ものすごい味がしてあまりおいしくなかった……
しばらく本を読んでいると雨があがり少し晴れ間が見えてきた。 もう一度顔を出してみる。 遠くの空は曇っているけれど、真西は青空だ。 これは大丈夫そうだな!
テントを撤収して8時くらいに出発。 さっきお酒飲んだばかりだけどいいか……
宍道湖 宍道湖 宍道湖

まずは出雲大社に向かう。 1時間ちょっと走り到着。 入場無料というのが嬉しいね♪ 一通り見て周り珍しく買い物をすることに。 「開運」のお守りを買った。 本当は「怪我をしないお守り」が欲しかったのだがなかった…… それとおみくじを引いた。 毎年初詣に行ったときに引いているのだが、今年はシンガポールに行っていたため引いていない。 遅いおみくじ……
で、全体的には中の下くらいだったけれど、「旅行 よろし」と書いてあった。 これは旅行ではなく旅だけどなかなか良いってことか!
とりあえず島根県の見所はおさえた。 あとはどのルートを通って山口県に向かうかだなぁ。 地図を眺めて考える。 このまま海沿いを通っていけばすぐについてしまう。 それじゃ面白くないので広島県の方の山を通っていくことにしよう。 さっそくそっちへ向かう。
出雲大社 出雲大社 出雲大社 出雲大社 出雲大社 出雲大社

国道54号線を南下する。 途中で右折する予定だったのだが、気づかずに通り過ぎてしまった。 そのまま「広島県」に入ってしまった…… あぅ。。。
だけど引き返すのはイヤなので、広島県と島根県の境目辺りを通る山道を西に進むことにした。
狭い道をゴチャゴチャ走る。 県道を通っていたのにいつの間にか普通の道路になっていた。 小さな集落などに迷い込み苦労する。
神西湖 立久恵峡 岩根寺 岩根寺の壁画 カッコいい岩壁 広島県の山々

走っていると、ふと右側のワイヤーがはずれた。 段差などでトランクが浮き沈みするとたまにはずれることがある。 まぁいつものことなので、フックに引っ掛けようとした。 すると……ワイヤーがブチンッと切れてしまった…… え?? こんなに太いのに?? 切れたところをよく見てみたら、すでにかなり切れ目が入っていた様子があった。 だけどけっこう簡単に切れてしまうんだなぁ……
集落の隅の方でバイクの修理をする。 新しいワイヤーに付け替えた。 これで元通り!
さて出発。

ようやく間違える前に通りたかった場所まで走ってきた。 もう島根県に戻ったので、ここから西方面に進めばいいんだな。 県道を走ることに。
これまた山の中の道。 しかも車がすれ違えないほど狭い…… 車と原付でギリギリくらいか。
木が多い茂り陽が当たっていないため路面が濡れているところがある。 それで落ち葉などが湿りとても滑りやすい。 こういう道は気をつけなくては……
峠を越えて道を下る。 気持ちよく走っているとき……それは起こった。
緩やかな左カーブ、普通に曲がろうとした。 しかし道の上に栗のイガが散乱している。 このまま曲がったら踏んづけてこける。 そのため曲がるに曲がれずカーブに突っ込む。 慌ててブレーキをかける。 しかし間に合わない。 そのまま山側の崖に突っ込む。 崖に激突する寸前に急ブレーキをかけてしまった…… するとバイクが滑りオレの体が左方向に投げ出される。 とっさに左足を突いた。 しかしかなりスピードが出ていたため支えきれない。 あとはわけがわからない。 下り坂も影響してか体が数回転した。
ひざまずくような感じで止まったので、最後は後ろ回りみたいになったのだろうか……
グワッァァァ 左足のかかとがものすごく痛い…… 痛すぎて2分くらいうずくまって痛みに耐える…… ヤバイよ。。。 ようやく痛みが少しおさまって立ち上がる。 しかし……左足に体重を乗せることが出来ない。 この痛み……去年の1月に右足のかかとを骨折したときの痛みに似ている。
もしかして…… とりあえず倒れたままのバイクと散らばった荷物をなんとかしなくては。 衝撃でバイクのエンジンは切れてしまっている。 痛くて歩けないのでハイハイをするようにバイクに近づいた。 痛みに我慢してなんとか立ち上がり、右足に全体重をかける。 左足はバランスをとっているだけのような感じで。 重いバイクをおこしてスタンドをかける。 しかしこれがまた苦痛の作業。 スタンドをかけるのにかなり苦労した。
バイクより足の方が心配だ…… 急いで靴と靴下を脱ぎ確認する。 今は内出血がない。 この前右かかとを骨折したときは、折れた1分後には真紫になっていた。 なので骨折ではない??
だけど数時間後に腫れてくるパターンも。 とりあえず今はそっとしておくしかない。 この前は右かかと、今度は左かかとか…… しかもまだ右足が完治してなくて、少し引きずりながら歩いているような状態なのに…… だけど左足の痛みに比べれば全然…… ジャンプすることすら出来なかった右足でケンケンをすることが出来た。 だけどこの左足も、この前の右かかととかの骨折に比べれば蚊に刺されたような痛みでしかないような気がしてきた。
とりあえずどうしよう……
転倒 タイヤのすべった跡

今の状態はまず、歩けない、体重をかけられない、腫れてない、つま先を上下させると痛い、くらいだろうか。 今までの経験からすると、ヒビが入ってるかもしれない。 骨折ではないような気がする。 だけどヒビも入ってないような気もしなくはないが、歩けないほどだから……どうだろう。
病院で診てもらった方がいいなぁ。。。 だけど今日は祝日。 まったくいつから体育の日が変わったんだ。 まぁ10月10日のままでも、振り替え休日になっていたが……
なので診てもらうとしたら明日になってしまう。 病院といっても個人で経営しているのはイヤだ。 できるなら総合病院とか大きいところがいい。 もし骨折やヒビだったら旅を続行するのは不可能っぽい。 引きずりながらぎこちなく歩けるようになるまで最低でも3週間。 いわゆる「普通」に歩けるようになるまで6週間はかかるだろう。 この状況からだと80%くらいの確立で「続行不能」のような気がする。 とすると、千葉まで帰らなくてはならない。
まず頭に浮かんだのが「新幹線」、だけど荷物やバイクがあるので無理だ。 次に「飛行機」が浮かんだが同じ理由で無理。 次に「フェリー」これはいいアイデアだと思ったのだが、東京まで出ているフェリーがない。。。 「大阪」~「名古屋」、「名古屋」~「東京」と乗り継がなくてはならない。 これだと意味ないなぁ。 フェリーの乗り降りさえかなり苦しいことになるだろうから……
とすると一番いいのがバイクで走って帰るのかぁ。 ここから何キロくらいあるのだろう? 想像もつかない……
もし明日病院に行って、なんでもなければまた旅を続ければいい。 痛くなくなるまでが1週間や2週間ならテントにこもっていればいい。
とりあえず、今は「悪い方向」に考えておこう。 とするとここから帰るとなると広島にでてそこから東に進むのが一番近い。 じゃあ広島か。

目的地は決まった。 あとは走るだけ…… バイクのエンジンをかけようとする。 しかし転んだ衝撃が大きすぎたのか全然エンジンがかからない。 苦戦すること20分、ようやくかかった……
もう少し、同じような危険な道が続くのでかなり慎重に行かなくては。 次こけたら多分救急車だ。
なんとか街まで出ることが出来た。 広島まであと90km……
遠いなぁ…… バイクの振動が骨に響いて痛いため、左足を浮かせている状態にしなくてはならない。 これが太ももの筋肉を使うこと使うこと……
夕方になってようやく広島に到着した。 ここから2号線、1号線と乗りつぐのかな。

2号線を東に進む。 「岡山150km」という看板が見える… 遠い。。。 その後兵庫、大阪と続くのか。 先は思ったよりも長い…… とりあえず今日は行けるところまで行くのがいい。 夜だろうと関係ない。 体力の限り……
数時間走りようやく「福山市」に到着した。 岡山まであと60kmくらい。 今日は神戸あたりまで行けるかなぁ…… ここで日記を書いています。
明日病院に行って何もなければまた、島根県まで引き返そう。
今夜はかなり長くなりそうだ……

さよなら鳥取…

雨ときどき曇り走行距離:176km
合計:11684km
使用金額:1319円
合計:302053円



鳥取県鳥取市~島根県松江市

6時起床…… かなり眠い。 トイレに行ってからもう一度寝ようと思ったのだが、案の定寝ることができなかった…… 仕方がない、起きよう。
今のところ雨は降っていない。 昨日の時点での天気予報は「くもり時々雨」、微妙な天気だ。 だけどいつまでもここにいてもしょうがないので出発するか。 ゆっくり準備をする。
8時ごろ出発。 バイクが直ってから移動するのは初めてだなぁ。 楽しみ♪
国道9号線に出て西に向かい走る。 やっぱり速い! 時速40kmに慣れてしまっていたのでかなり速く感じる。 だけど国道を走る車はもっと速い。 時速70kmくらいで抜かしていく。
今までは「この先2km」という看板があったら、そこにたどり着くまでに3分以上かかっていた。 だけど今は2分ちょっとで行くことが出来る。 この差は大きい!!
湖山池というのを見て国道9号線に戻る。 走っていたらポツポツと雨が降り出して、すぐに本降りになった。 慌ててレインコートと長靴を装備する。 やっぱり雨か……
湖山池 湖山池 湖山池

しかもけっこう強い。 轍に水が溜まり、抜かしていく車や対向車のトラックの跳ね水が体にかかる。 完全防水レインコートにも弱点はあった。 首周りはダボダボなので、顔やヘルメットから滴り落ちる水がそこを通って体を濡らす。 かなり雨足が強く、中まで濡れてしまった。 顔面は痛いし……ゴアテックスの手袋も完全にビショビショ。 長靴を履いてるおかげで足だけはセーフ。
しかしマイッタ。。。 このままじゃ辛すぎる。。。

なんとか米子市までやってきた。 市の中心部の方に向かうと「高島屋」を発見! 屋根つき駐輪場もあるので、すぐにそこに避難。 レインコートや濡れてるものを脱いでバイクの上に広げる。
リュックを出してパソコン系をもって店内へ。 まずはトイレ…… 別に行きたいわけではないけれどコンセントチェック! 洋式トイレはあったのだが、コンセントがなかった…… 充電は無理か。
店内案内図を見ていたら屋上に休憩スペースがあるみたい。 そこに向かう。 テーブルとイスがいくつか並んでいる場所があった。 そこでパソコンをやることに。 昨日分のHPを更新した。 壁にコンセントがくっついているのだが、ここは思いっきり店のなか。 店員がタバコを吸いにきたり他のお客さんもいるので使うのはまずいよなぁ。
インターネットを見ていて、今のサーバー(Loops)の前使っていたサーバーを見てみた。 これ以前に「おもしろ.com」というのと「3のページ」というサーバーを使っていたことがある。 もう2年以上前だけど。 もしかして……と思い、インターネットのキャッシュを溜め込んでいるサイトにアクセスしてみる。 前使っていたURLを打ち込んでキャッシュが残っているか確かめてみる。 すると……うちのパソコンのハードディスクドライブにも残っていないデータが見つかった。 それは以前書いていた日記。 HPリニューアルと共に、間違えてHDDから消してしまったものだ。 全部残っていたわけではないが、HPをオープンしてから2ヶ月くらいの内容は残っていた。 全部コピーして今の日記に貼り付ける。 そういえばこのころ18歳だっけ。 高校卒業したばかりで一番楽しかった時期かなぁ……
読みながら思い出にふける。 就職するちょうど1年前。 遊びまくっていたんだな。

パソコンのバッテリーが切れたのでお昼を食べることに。 「高島屋」には庶民的なお店がない。 例えばマックとか…… レストラン街に行きうどん屋に入ることに。 「秋鮭てんぷらうどんセット」というのを注文する。 出てくるまでに20分くらいかかったが、けっこうおいしかった。 きのこご飯がついてくるのだが、どう見ても「きのこごはんの素」で炊いたようなやつだ。 まぁいいけど。
お腹もいっぱいになって窓から外を見てみる。 雨がやんでいる! やった!!

すぐにバイクに戻り出発の準備。 レインコートを乾かさなくてはいけないので着たまま走る。 
もうすぐ島根県! 「境港市」というところから島根県に入る。 境水道大橋というかなり巨大な橋を通り「地蔵埼」という岬に行ってみる。 特に面白いものはなかった…… さて島根県の中心部、松江市に向かうかな!
境水道大橋 地蔵埼より 地蔵埼より

しばらくすると雨がいきなり降ってきた。 空を見るとやみそうなのでそのまま走る。 10分くらい雨に打たれながら走っていた。 予想通り雨はやんだが、その後もちらほら降ってきたりした。
すぐに松江市に到着! まずは県庁。 迷わず到着。 すぐ隣に「松江城」があってなかなかいい感じ。 だけど目の前に有料駐車場。 今日は県庁が休みなので、みんな県庁の駐車場に止めている。
写真を撮った。
島根県庁

そろそろ17時になる。 寝る場所を探さなくては。 少し走ると川沿いの綺麗な公園があったのだが、夜中に若者が集まってきそうな雰囲気。 ここはやめたほうがいいな……
辺りをうろちょろ走り、ようやく静かそうな公園を発見。 だけど国道沿いだから車がうるさいかも…… 昨日買って全然飲んでないお酒を書きながら日記を打つ。 明日も雨降るのかなぁ…… いいかげん晴れてほしい。
テントの様子

日記を書いていたら激しい雨が降ってきた。 あと30分遅かったら……

原付で日本一周の旅 – 61日目|台風22号……中国地方はそれたけど

雨ときどき曇り
走行距離:13km(合計:11,508km)
使用金額:7,423円(合計:300,734円)



鳥取県鳥取市


夕べは全然眠ることができなかった…… 少し考え事をしていた。 恋愛とかそういうのじゃなくて、もっと自分の身におけることについて。
一度考え出したら止まらなくなってしまった。 残されてる選択肢は3つ。 どれを選んでも悲しいことには変わりない。 だけどどれかを選ばなくてはいけない。
「今すぐに答えをだせ」というわけではないが、旅が終わるまでにはまとめなくては…
そんなふうに考えていたらどうにも寝つけなくなってしまって…
最後に時計を見たのが2時40分だったから、寝たのは3時くらいだろうか……
あせらずじっくり考えよう。 今後の生き方について大きくかかわってくる問題だから…… 答えがまとまったら日記に書くと思います。

朝6時30分起床。 ものすごく眠い… 3時間30分しか寝てない。 今日は台風が通過するので移動しないので二度寝することができる。 しかし起きてしまったらどうにも寝られなくなってしまった。 仕方ないので体を起こす。 外に出てみると嵐の前の静けさと言った感じだ。 これから大雨が降るのか……
雨が降る前にひきこもる準備をしなくては…
近くのコンビニに向かう。
カクテルやサワーを2.5L、スナック菓子、乾電池を購入。 これでテントの中が楽しい空間になること間違いなし!

お酒を飲みながら昨日途中まで読んだ「青のフェルマータ」を読む。 なかなかの作品だった。 最後が曖昧に終わるのもいいかもしれない。
外を見ると雨が降ったりやんだりで、今は降っていない。 ちょっとでかけてこようかな…
行く先はもちろんジャスコ。 パソコンを持ってジャスコに向かう。 さっきお酒を飲んでたような気がするがいっか。 まだ500mlしか飲んでないし。
少し走りジャスコに到着。 一目散にトイレに向かう。 そして閉じこもる。 さっそくパソコン開始。 HPを更新して、いろいろなページを見ていた。 「お気に入り」に登録してあるのは一通り目を通すのだが、それ以外のページで楽しいのないかなぁ…
90分くらいトイレに入っていたがそろそろ限界。 便座に座ってるのも痛くなってきた。 パソコン切ってトイレからでる。
そして本屋に向かう。 少し悩んだが村山由佳の「永遠。」「星々の船」という2冊を購入。 どちらも普通の本(文庫ではない)なので値が張った…
いずれ買うことになるのだから今のうちに買ってしまおう。
食品売り場でパンとマカロニサラダとジュースを買って、エスカレーター脇のベンチで食べた。 そしてさっき買ったばかりの「永遠。」を読む。 30分くらい読みふける。 「サイドストーリー」なので内容がうまく伝わらなかった。 メインストーリーの映画があるので、今度みてみよう。 読み終わってもしばらく座っていたのだが、いきなり気持悪くなってきた。 なんだか胃がおかしい…
慌ててトイレにかけこむ。
少しして落ち着いた。 寝不足が原因かな……
もう若くないんだなと思ってしまった…… 19歳くらいまでは1日徹夜など全然平気だった。 しかし今では徹夜などできない。 まぁすればできるんだけど、朝方になると胃がムカムカして関節も痛くなってくる。 年かなぁ……まだ21歳なのに。。。

だいぶ落ち着いたのでキャンプ場に戻ることに。 少し寝ようと思ったのだがどうしても寝ることができない……
仕方なく小説を読むことに。 「野生の風」というのを。 アフリカのサバンナが舞台の小説。 もちろん最後は半バッドエンド。 だけど衝撃的な結末ではなくてよかった。

お腹はすいてないけど、そろそろ夕飯を食べなくてはならない。 水を汲みに行った。 そこで、別の旅人に声をかけられて、旅人5人で食事をすることになった。
カレーをごちそうしてくれるみたい。 アフガニスタンで仕入れてきたタイっぽいカレーらしい。 辛かったけどおいしかった。
いろいろ旅の情報交換をした。 聞くところによると九州はかなり治安が悪いらしい。 浜では寝ない方がいいって。 怖いなぁ。 寝る場所はよく考えることにしよう。
22時くらいでおひらきになった。
睡眠不足なので今夜はぐっすり眠れるかな……
今日購入した本

明日の朝は雨が残るそうです。 やんだ時間によって出発するかとどまるか決めます。

原付で日本一周の旅 – 60日目|テント引きこもり

雨
走行距離:0km(合計:11,495km)
使用金額:0円(合計:293,311円)



鳥取県鳥取市


昨日はコインランドリーでHPを更新し、その後本屋に寄った。 今日から(昨日の時点では明日)雨が続く。 その間テントの中はさぞかし暇だろう。 札は置いてきたので小銭しかなく、一冊しか買えなかった……
テントに戻り遅い夕飯を済ませる。 いろいろやっていたら寝るのが22時過ぎになってしまった…

何度か起きて、最終的に起きたのが8時。 これだけ寝てもまだ眠い…… 昨日の予報通り朝から雨が降っている。 まだ小降りだけど。
インスタントラーメンを食べて読書といきますか。
まずは「海を抱く BAD KIDS」というのを読む。 前に読んだ「BAD KIDS」というのと同じ学校が舞台。 双方に登場する人物がいるが、初めてこの物語だけを読んでも話がわかる。 独立した2つの物語を微妙に絡ませてる感じだろうか。

読みふけっていると、中学生らしき団体がキャンプ場にやってきた。 遠足か何からしくてこの広場で遊ぶらしい。 さすが中学生、ものすごくやかましい。 とても本に集中できる状態ではないなぁ。 本をとじてゴロリと転がる。 携帯いじったりしながら中学生達が帰るのを待つ。 雨も強くなってきて12時30分くらいに、先生に連れられて帰って行った。
さて読書の続きでもするか……
しばらく読み14時くらいに読み終った。 今回はバッドエンドでもなくハッピーエンドでもなく…… 微妙に上向きなエンディングという感じかな… この作者が書いた小説特有の「読んだ後にやりきれない気持になる」ということはなかった。

さて次を読もう。 「青のフェルマータ」。 しかし読んでる途中に猛烈に眠くなってきた。 寝袋に入り姿勢に。 そのまま夢の中をさまよってきた。

17時に起きた。 今見た夢ははっきりと覚えてる。 かなり悪い夢……登場人物は中学の同級生、場所は知らない場所だった。 夢だしどうでもいっか。

暗くなってきたので本は読めなくなってしまった。 ラジオを聞いて最近の音楽を聞く。 なんだかパッとしないなぁ。

明日夜から台風が通過するらしい…… 激しい雨は覚悟しているが、強い風だけはやめてほしい。 あぁ早く雨やまないかなぁ。
すごいお酒を飲みたい気分だけど、雨の中バイクに乗って買いに行くのもなぁ……
だけど残っている小説はあと1冊半。 これじゃ明日すら暇を潰すことはできない。 お酒でも飲んでないと1分1分の長さに耐えられないよ…
とりあえず今は我慢しよう。 テントとフライシートの間でご飯を炊く。 ご飯以外のものだったらテントの中で調理してしまうのだが、ご飯だけはあまり炊きたくない。 ふきこぼれるから…… なんだかベトベトするんだよね…

どうでもいいけど「おいしいコーヒーのいれ方シリーズ」の続きが非常に気になる… 文庫本は6巻まで、単行本は8巻まででているらしい。 だけど買ってしまった以上文庫本で集めたいし。 あぁ気になる……
ワイヤー変更 最近読んだ本

原付で日本一周の旅 – 59日目|バイク復活! 晴れの鳥取砂丘

晴れ
走行距離:20km(合計:11,495km)
使用金額:72,661円(合計:293,311円)



鳥取県鳥取市


翌日6時起床。 今日はすごいいい天気!! こんな日は大移動と行きたいなぁ。 夕べの胸の重みなどどこかへ吹き飛んでしまった! だけど大移動できないのが悲しい…… バイクがないから。。。
太陽が高くなるまでテントの中ですごす。 そういえば最近カレー生活が続いている。
5日夜:カレーライス
6日朝:カレーパン
6日昼:カレーパン
6日夜:カレーライス
7日朝:カレーパン
7日昼:カレーパン
恐怖のカレー6連続…… しかもまだ少しあまっている。 さすがに今日の夕飯もカレーだとへこむなぁ。 カレーとは別におかずを作ろう。

昼前になり太陽もだいぶ高い位置にきたので砂丘に向かう。 ちょっと馬鹿な写真を撮ってみたくなったので。 まずは「水分不足で倒れる人」、水のすぐ手前までたどり着いていて……
次に「暑くてペットボトルの水を頭からかぶる人」、やってみたら思ったより水が冷たく寒くなってしまった。 それと上手く撮ることが出来なかったので、これはHPには載せません…… 上半身裸でやったのだが、ズボンとパンツがビショビショになってしまった。
上半身裸のまま砂丘に寝そべる。 夏に海で日焼けをするような感じに。 1時間くらいしてズボンもパンツもだいぶ乾いてきた。
キャンプ場に戻ろう。
鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 飛行機雲

今日は何しようかなぁ。 電源を求めてさまよおうかな…… パソコンを持って電源を探すことにする。 とりあえず鳥取市内の方に向かってみよう。 しばらく歩くと高い丘にでた。 そこから街を眺めてみる。 なんと遠くにジャスコが見えるではないか!!
ジャスコ発見! 鳥取市内の岩

この前行った駅の反対側のジャスコではない。 しかもここから見る限り、けっこうでかそう。 さっそく向かってみることに。 一直線に向かう。 しかし……ジャスコまであと400mというところで巨大な川が…… 橋を探す。 左の方、はるか600mくらい先に橋が見える…… あそこまで行かなくてはならないのか。。。 仕方なく歩き出す。 かなり距離がある。 ようやく橋にたどり着いた。 巨大な川だ、橋の長さが300m以上ある。
キャンプ場を出発してから1時間30分後、ようやくジャスコに到着した。 くたびれた……
喉が渇いたので飲み物を買い、一気に飲み干す。
川

さてトイレに向かうか。 なぜトイレなのかというと……大きなデパートには必ずといっていいほど「洋式トイレ」がある。 洋式トイレといえば「ウォシュレット」、そう、コンセントがついているのだ! 前に駅の反対側のジャスコでもトイレに行ったが「和式」しかなくてコンセントがなかった。。。
ここはかなり新めだし規模もでかいので期待♪
見事に期待に応えてくれた! 読みどおりウォシュレットがありコンセントもある。 さっそくトイレに閉じこもる。 申し訳ないが電源を借りるとしよう。 しかし店のトイレでパソコンと携帯の充電っていうのも……あまり落ち着かないなぁ。 2日分のHP更新作業をしていなかったのでさっそく取り掛かる。 静かなトイレのなかではタイピングの音やマウスのクリックの音がけっこう大きく感じる。 1つしかない洋式トイレを占領してるのだからこっそりとやらなくては。
だけどあまり長くいることも出来ない。 20分くらい作業してトイレを出る。 このジャスコは2階建てで、各階に2つのトイレがついている。 さっそく別のトイレに移動。 移動を繰り返すこと3回、全トイレを制覇してしまった!! あまり嬉しくないけれど……
無事にHPも更新でき、PCのバッテリーも50%近く充電でき、携帯も充電できた。 ありがとうジャスコ! もらってばかりじゃ悪いので本屋に行き「村山由佳」の「青のフェルマータ」という本を購入した。 それと気になる情報が…… どうやら台風がくるらしい。 今は沖縄のはるか南にあるが、週末にかけて上陸。 明日の天気も怪しいみたい…… 秋と雨の日は読書に限る! ちょうどよかった。

さてここからキャンプ場までが長いぞ……
そうだ、バイク屋に電話してみよう。 充電したばかりの携帯でバイク屋に電話をする。 どうやら修理が終わったらしい!! 今日引き取りに来ても大丈夫とのこと。 もちろん取りに行く。 料金は……67,315円……
バイクを修理に出した日、親に資金援助を求めた。 何とか納得してもらい振り込んでもらったのだ。 郵便局でお金をおろしてバイク屋に向かう。 ジャスコから歩くこと70分…… ようやく到着、疲れた。。。
足回りの部品はほとんど交換してもらい、後ろタイヤ、マフラー、前ブレーキシューも交換してもらった。 ただシャフトがかなりグラグラしているらしい。 前のサスペンションも錆付いていて使い物にならなくなっている。 段差の衝撃をモロに受けてしまうらしい。 「このままだとそのうち折れるよ」といわれたのだが、修理するとなると+2~3万くらいかかってしまうらしい。 さすがにそんなお金は…… 諦めることに。。。 マフラーは旧式になったが新品! おじさんにお礼を言ってさっそくバイクに乗ってみる。 スロットルを徐々にまわしていく。 そして回しきった。 直線でスピードがどんどん伸びる。 スピードメーターは60kmを指している! 感動!! つい数日前には同じ状態で時速35kmしかでなかったのに。 それとスタート時の加速がかなりよくなった。 すぐに最高速まであがる。 前は自転車と同じくらいの加速度だったのに…… これで坂道も怖くないな。
ただ「ダートは走らないほうがいい」と言われてしまった。 衝撃が大きすぎるとのこと……
まぁ壊れるのはイヤだから走らないようにしよう。

少し寄り道をしてキャンプ場に戻る。 明日の天気しだいで移動できるかもしれない。 それならば準備をしなくては。 まずは「風呂」、次に「洗濯」。 そういえば何日風呂に入っていないのだろう。 途中で一度髪の毛を洗ったけれど… 最後に入ったのが、最初に岐阜に到着した日だから……9月28日か…… というと丸8日入っていなかったのか…… これは過去で2番目に長い期間だ。 1番目はもちろん入院してるときだけど……
さっそく風呂と洗濯の準備をして向かう。 しかし急いで準備をしたため、風呂セットを忘れてきてしまった…… 仕方ないので石鹸と剃刀を購入。 まぁ60円だしいっか。
体も頭もスッキリしてコインランドリーへ。
なんとコンセントがあるではないか! 洗濯をしている間暇だし、今日の分のHPも更新できる! いやー嬉しい♪♪
というわけで、今その最中です。

明日は雨が降らなそうだったら移動といきたいところですが、台風が9日か10日に上陸するそうです。 明日移動しても、2日は足止め食らうみたいなので考えものです。 どうするかは明日になってから決めよう。

原付で日本一周の旅 – 58日目|読書の日

曇りときどき雨
走行距離:0km(合計:11,475km)
使用金額:0円(合計:220,650円)



鳥取県鳥取市


7時くらいに目が覚めた。 ポツポツと雨が降っている。 今日は何をしようかなぁ… 食パンを昨日作ったカレーにつけて「なんちゃってカレーパン」を食べた。
ときどき雨がやむが、空にはどんよりとした雲が。 昨日たくさん歩いて疲れたので、今日は町までいくのはやめよう。 一昨日、昨日と小説を10冊買ったのでそれを読むことにしよう。 著者は村山由佳さん、まずは「天使の卵」というのを読んだ。 胸の詰まるような切ないラブストーリーだった。 次に「BAD KIDS」、これまたラブストーリー。
そして「もう一度デジャ・ヴ」、今までに読んだ彼女の作品の中では一風変わったストーリーだった。 ただこれも切ない…

空が明るくなってきたので少し散歩することにした。 砂丘まで歩いていく。 キャンプ場から2分くらいで砂丘まで行くことができる。 昨日までは天気が悪かったので砂丘に踏み込んではいない。
鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 鳥取砂丘 砂丘の雲 砂丘の雲

思っていたより小さかったが、人間一人の無力さを感じさせるには十分だった…… 「世界がこんなに広く感じる所があるんだなぁ…」と思った。 鳥取県の中の鳥取砂丘……日本の中の鳥取県……地球の中の日本……
太陽系の中の地球……さらに太陽系の外には計りしれないほどの宇宙がまっている…… 「無人宇宙船が初めて火星までたどり着いた」とかいうレベルじゃない。 人間が制覇している領域は、この宇宙の中でわずか0.000001%にも満たないのだから……
どこかの国では月や火星の所有権を持った人がいる。 1エーカー(サッカー場くらいの広さ)を3,000円前後で販売している。 だけど、もし……もし人類が月や火星に住める時代が来たとしたら……その権利などは全て無意味なものになってしまうんだよね。
宇宙論になると長くなるけど、オレは宇宙には「人間」以外の知的生命体がいると思う。 それは人間のような形をしてるのではなく、テレビにでてくるような火星人のような形をしてるのでもなく、エイリアンのような形をしているのでもない。 きちんとした形状を持たない、かといいアメーバみたいなものでもない。 うまく表現できないのだが空気みたいな存在。
まさに「自然」そのものが宇宙人ではないのだろうか… 技術の進歩に比例して年々地球が蝕まれていく。 それを「地球温暖化」や「異常気象」、「天変地異」などで、人間に攻撃をしてきているのではないか…?
そもそも宇宙ってなんだろう……?
数年前まで「人類家畜説」を信じていた。 だけど最近は考え方が変わってきた。
人の体を構成してるものは「頭」「胴体」「手足」、さらにそれぞれは「細胞」でできている。 「細胞」はさらに細かい物質でできている。 そのもっとも細かい部分が宇宙なのではないか……?
オレら人間は計りしれないくらいの数の宇宙の集合体でできている。 さらに人間の暮らす宇宙も、別の物を作り上げているうちの一つでしかない。
スケールが大きくなりすぎたけど、鳥取砂丘にある無数の砂粒の一粒にも宇宙はある。
そんなことを考えていたら「就職がどうだ」「恋がどうだ」など、とてもとても小さな小さな悩み事にしか聞こえない。 そんなのどうだっていいじゃん……

この広い鳥取砂丘はそんな気分にさせてくれた。
小さな頃からずっと来てみたかった場所……いざそこに立ってみると激しい無力感に襲われた。 決して好ましい場所ではないなぁと思った。

1時間ほど砂丘を散歩してテントに戻る。 どうせなら晴れてる砂丘が見たかったな…
残りの小説を読む。 「キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方I」、これは全6冊に及ぶ長編の第一巻、胸がキュンとなるラブストーリーの始まり…。
続いて「僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方II」「彼女の朝 おいしいコーヒーのいれ方III」と読み続ける。 「雪の降る音 おいしいコーヒーのいれ方IV」を読んでる途中で暗くなってきてしまった。 今日はここまで。
それにしても今日はたくさん読んだなぁ。 6冊と半分読んで計1352ページも読んだ。 それにしても小説の力はすごい。 心をアッという間に物語の虜にしてしまう。
悲しいことがあれば(物語の中で)胸が痛むし、嬉しいことがあればわくわくする。 これが書き手の才能なのかな…… それにしてもいつから本を読むのが好きになったのだろう…
入院してたときからかな。
それを思うと「オレの人生は2004年4月11日からガラリと変わったな」と……
それが良い方に変わったのか悪い方に変わったのかはまだわからない。 昔流行った言葉で表すと「ターニングポイント」というやつか?
まぁこれから悔いのないように一つ一つ物事をこなしていけばいいんだね。

それにしても「おいしいコーヒーのいれ方シリーズ」のような純な恋もしてみたい…… 読んでる方が恥ずかしくなるような……

なんだか「恋愛」について考えさせられた。 暗いテントのなかで一人で考えた。 今年の2月くらいからオレに好意をもってくれてる娘がいた。 最初はその好意も感じ取ることが出来た。 ただ日が経つにつれ感じなくなってきた。 で、今現在は普通の友達よりもメールしたり電話したりする回数が少ないかも…… 「このままじゃいけないなぁ……」と思った。 一応つきあっている(?)らしいので…… かわいそうなのだけど仕方がない。 そのような内容を書いたメールを送った。 そしたら「オレからそのような態度がみられなかったから、どのような態度をとればいいのかわからなかった」って。 てっきり「オレを惚れさせてくれるようないい女」になるのかと思っていたらそうでもない。 なのでこういう結果に…… まぁショウガナイヨネ。。。

なんだか妙にむなしくなり夜の鳥取砂丘に出かけてみた。 すごい静かで誰もいない。 もちろん街灯などはないのだが、通りにある建物の照明や海上に浮かんでいる船(?)の灯りが砂丘を照らす……
さびしげな公衆電話 砂丘の夜空

ヘッドランプは持ってきたがなくても歩けるくらい明るい。 砂丘には動物など真っ暗でも安心して歩くことが出来る。 坂道はあるけれど段差もないので。
海まで1kmほど。 そこまで行ってみよう。
まもなく海に到着した。 波が足元に襲ってくる。 塩水は浴びたくないのでかからない場所に移動する。 もってきた荷物(カメラやヘッドランプなど)を放り投げ海沿いを歩く。 なんだか胸がムカムカして無性に叫びたくなってきた。
そして海に向かって叫んだ。 「ヴォアアアアアァァァ」 「ヴォアアアアアァァァァ」
何度も何度も叫んだ。 喉が痛くなって咳き込むくらい叫んだ。
そういえばこんな大声で叫んだのいつ以来だろう。 記憶のなかでは……叫んだ記憶すらない。。。
オレは滅多に感情を表に表さないし。 楽しいときは笑うけれど、辛いとき・悲しいときでも決して態度では表さないようにしてるつもり。 自分ではストレスはないと思っているけれど、どこかに溜まってるんだろうなきっと。 叫んだら逆に苦しくなった。 胸も喉も……
少し砂丘に寝そべって星を眺めていた。 この眺めいいなぁ。 目をつぶってしまえば寝ることが出来そうだった。 だけど夜は冷え込むだろうな…… 20分くらいそうしていて、キャンプ場に戻ることにした。 なんだか気分が晴れない。 もう一度海沿いに行ってみる。
もしかして自殺する人ってこんな気持ちになったりするのかな……? 目の前には海。 人気もない。 入水自殺するにはもってこいの場所!?
まぁいっか、キャンプ場に戻ろう。
寝てしまえば、明日の朝にはスッキリするだろう。