原付で日本一周の旅 – 12日目|小樽 札幌

晴れ
走行距離:277km(合計:2,746km)
使用金額:2,019円(合計:31,541円)



北海道積丹町~北海道小平町

朝5時起床。 夕べ1時くらいにまた雨が降ってきた。 雨の音を聞きながら眠りにつく。
朝起きてみるととてもいい天気。 昨日までの雨が嘘のよう!
さっそくテントを撤収して5時35分出発。 まずは「神威岬」に行こう!
ここから5kmくらいなのですぐに着く。 しかし神威岬に通じる道は、夜間閉鎖だった…
朝開くのが7時。 あと1時間も待てないよ…… 見たかったのだが諦めて先に進む。
近くに「積丹岬」というのがあるのでそっちを見に行く。 駐車場に原付を止めて「積丹岬灯台」というのを見に行く。 300mらしいが、ずっと上り坂で疲れた…… 灯台は……しょぼかった……
灯台というのは船の道しるべとして使っているだけで、観光用の見せ物ではないから仕方ないか……
すぐ近くに「島武意海岸」というのがあるので覗いてみる。 日本の渚100選の一つらしい。 トンネルをくぐって海岸かと思ったら、そこからずっと階段を下りなくてはならない…… 降りるのはいいのだが、降りたら上がってこなくてはいけない。 見に行くのやめた……
積丹岬付近より 積丹岬灯台 島武意海岸へのトンネル 島武意海岸

そして小樽市に向けて出発する。 小樽にはクライミングの岩場がある。 そこを見に行こう。
迷うことなく岩場の駐車場までは到着した。 「赤岩」という岩場だ。 駐車場にはクライミングにきている人がいた。 少し話をしたら、ここの岩場の概要を詳しく教えてくれた。 この人はアルパインクライミングをやりにきているらしい。 東壁という130mくらいの壁を5ピッチくらいで登るっていっていた。 アルパインとフリーでは全くといっていいほどスタイルが違ってくるのでよくわからないが。
そしてフリーのルートがたくさんある「西壁」を目指して歩き始めた。 他の岩も見たいので海岸線から行くことにした。 しかしそれが大失敗。 岩壁から岩が剥がれ落ちてきて溜まった、落石の道みたいなところを上らなくてはいけない。 すべての岩が浮いているので、一歩間違えば落石を引き起こしてしまう。 しかも障害物がほとんどない状態なので、そのまま海岸まで一直線…… 肉眼で確認できる限り人はいないが万が一ってこともあるし…… すごい慎重に一歩一歩歩いていった。
そしてやっとの思いで西壁に到着した。 もうバイクに乗る格好そのままで来てしまったのでものすごく暑い…… 脱いだら、手がふさがってしまうので脱ぐわけにもいかない。 片手が使えないと転落の危険があるし…… それほどアプローチは厳しかった……
「赤岩」というだけあって、岩が赤い。 そしてすぐに崩れてきそうで怖い…… ここの岩場で一番難しいルートを見て、駐車場に戻る。
クライミングエリア 赤岩 クライミングエリア 赤岩 クライミングエリア 赤岩 クライミングエリア 赤岩より クライミングエリア 赤岩より クライミングエリア 赤岩 クライミングエリア 赤岩 クライミングエリア 赤岩

小樽といえば寿司が名物。 今日のお昼はここで回転寿司を食べていこうと思った。 しかしまだ時間は9時…… 寿司は諦めるか……
そして札幌に向かう。 札幌の地名は面白い。 北○西○(○には数字が入る)という名前がついている。 町が碁盤の目みたいになっているので、すごいわかりやすいのかな? しかし交差点の信号の下に交差点名が書いてあるのだが、そこの名前が進行方向によって違う…… これはわかりづらいかも。
そして札幌の中心部までやってきた。 まず見るのが北海道庁! 北海道はでかい割には庁はしょぼかった。 すぐ隣にある北海道警察本部の方が立派だった。
北海道庁の写真を撮った直後、ポツポツと雨が降り始め、すぐに土砂降りになった。
北海道警察本部 北海道庁 北海道庁

さっきまで太陽がギラギラ輝いていたのに…… 2週間くらい前、千葉の方でもあったスコールみたいなやつなのかな…… 予想通りすぐに雨はやんだが、しばらくしてまたドバーって降ったりして、天候の変化が予測できない。 どこかでホームページの更新をしたいのだが…… 時間もちょうどお昼どきだし、お昼を食べながら更新でもしようかな。 すると落ち着ける店がいい。 そうなると全国チェーン店になってしまう。 ファミレスでパソコンを開いてるのはマニアックな気がする。
安心してパソコンを開ける店といったらマック! よし、交番でマックの場所を聞いてみよう。
すぐに交番が見つかって、婦警さんにマックの場所を尋ねた。 すると札幌駅周辺の地図を出してくれて、すっごい詳しく教えてくれた。 しかも2箇所も。 聞いてないのに「ロッテリア」の場所まで教えてくれた。 しかし全部地下にあるという。 地下か…… PHSだったら地下も強いのかな…
電波が届かなかったらそこに入る意味もないし。 教えてもらった場所で「テレビ塔のところ」というのがあったので、さっそく「テレビ塔」に向かう。 テレビ塔に到着したらまた太陽が輝きだしてきた。 別にマック入らないでもいっか。 さっそくパソコンを開いてHPの更新ファイルをアップロードする。 4日分溜まっているので、アップロードに25分くらいかかる。
札幌 テレビ塔

しかし数分もしないうちに、また雨が降り出してきた。 あぁ電化製品は水に弱いんだから……
急いで画面をとじて、ケースにしまい、上にザックカバーをかぶせた。 画面を閉じた状態でも電源は入ってるのでアップロードは続いている。 そして雨の中数十分待機してようやく更新が終わった。
いろいろ見たいページがあったのだが、パソコンが壊れるのとどっちが重要かといったら、パソコンが壊れないほうが重要に決まっている。 見たいページは諦めた……
そして「テレビ塔」を写真に撮り、近くにあった蛇口で水を補給。 これで安心。

そして稚内方面に向けて出発する。 しかしすぐに雨が強くなってきた。 お昼もどこかで食べないといけないし。 ちょうどラーメン屋があったので、そこで「生姜焼き定食」を注文する。 ラーメン屋でなぜか生姜焼き定食…… 去年、鹿児島に行ったときも道の駅で生姜焼き定食を食べた。 なぜか注文してしまう。 北海道の生姜焼き定食は少し油っこかった…… 北海道に限ったことじゃなく、店が原因かも…… まぁ美味しかったのでいいか。
そこから国道231号線を走りひたすら北へ向かう。 山に入ってトンネルを抜けてしばらく走っていたら、今まで体験したことないくらいの土砂降りが降ってきた。 顔と目が痛くて前が見えない……
すごい怖いので速度を時速35kmまで下げた。 しかし全然前を見ることができない。 ヤバイよ、この雨…… なんとか地獄を耐え抜き、雨が普通の強さになってきた。 一応レインコートを着てるのだが、首から水が入ってくる。 手袋はビショビショ、靴の中もビショビショ。 もう無理……
いつ雨が強くなるかわからないし…… しかし休む場所もないし、雨を回避する場所もない。 ただ走り続けるのみ…… 山を越えてまた海沿いに出る。 遥か前方の山に太陽が当たっている。 あの辺りまで行けば晴れているのかな。 期待して走り続ける。 数十分走りようやくその辺りまできた。 もう雨はやんでいる。 そして日差しも差してきている! 太陽最高!
途中の駐車場で靴を脱ぎ、サンダルに履き替えて、靴を「乾かしモード」にした。 バイクの前部に靴を置き、無理やり紐で縛って固定する。 これで走れば靴には走っている分の風が当たるので普通より早く乾く戦法。 走行中に靴が落ちたらヤバイのですっごい硬く縛った。 あとはたくさん走るだけ~♪
やっぱり晴れていると気分がいい。 途中、展望台というのがあったので立ち寄ってみる。
しかし展望台からの景色より、途中の山道からの景色の方が綺麗だった……
展望台から戻ってきたらまたポツポツと雨が…… 大降りにはならなかったけれど、靴がさらに濡れてしまった。
白銀の滝 展望台より 展望台より 展望台より 大雨のあとの濁流 大雨のあとの濁流

それからかなり走り、稚内まであと180kmくらいのところまでやってきた。 もうすぐ17時だ。 そろそろ寝る場所を探さなくては。
あと2時間くらいは走れそうだけど、前方の山には真っ黒な雲が。 あの辺りは雨が降ってそう……
そうなると、あそこにたどり着くまでに見つけなければ。
ちょうどいいところに海水浴場が! しかも20日で閉鎖してる。 これは「ここに泊まれ」と言っているようなものだ。 トイレも水もある。 地面はやわらかい砂。 完璧!!さっそくテントを建てる。 そして食事の準備をする。 今日のおかずは、途中のコンビニで買った納豆。 なんと3つで90円! コンビニとは思えないほどの激安価格。 
ご飯を炊いて食事をしていると、ポツポツ雨が…… やばい…くる…… 急いで食事をテントの中にしまう。 そして避難。 予想通り30秒後には土砂降りに…… やだなぁこういう天気。 5分くらいで雨はやんだがあたりはビショビショ。 もう外に出る気もしないし。
とりあえず今日はゆっくり眠れそう。
テントの様子

明日は雨が降っていなければ稚内を目指します。 フェリーの時間しだいでは「利尻島・礼文島」に渡りたい。 とりあえず、日本最北端には行きます。