原付で日本一周の旅 – 8日目|恐山 函館

晴れ
走行距離:175km(合計:1,993km)
使用金額:3,993円(合計:17,300円)



青森県青森市~北海道函館市

市街地の公園の割りには静かでよく眠れた。 夕べ寝たのが23時過ぎだったので眠い。 がんばって朝6時に起床。 テントを撤収して本州最北端を目指す。 本当は昨日、青森にはこないで三沢の方に行く予定だったのに、時間の関係でこっちに来てしまった。 なので、今日の移動が大変だ……
今日フェリーに乗る予定なのだが、お金がそれほど残っていない。 どこかでおろさなくては……
銀行はみずほ銀行なのだが、千葉を出てから一度も見かけてない。 まぁ提携銀行やコンビニでもおろせるから大丈夫だろうけれど。 だけど以前、茨城に行ったとき地方銀行でおろそうとしたら、「提携してません」とおろせなかったことがある。 岩手・青森には「みちのく銀行」というのをたくさん見かける。 だけどきっとおろせないんだろうなぁ。 その前に銀行のATMコーナーがまだ開いてないし。 国道沿いにあったミニストップにATMがあったので、そこでお金をおろす。 手数料を取られたがしかたない…… 提携銀行でおろしても取られるんだし。
そして下北半島に入る。 ここからがかなり長く感じられる。 ずっと国道を北上する。
湯島 宇曽利山湖 宇曽利山湖

日本三大霊山の「恐山」に行こうと思う。 看板であと60kmとか書いてあるし……
途中でガソリンスタンドがいくつかあって、値段を表示してあったので見たら、なんと109円! なんでこんなに安いんだろう。 不思議だ。 青森市内では114円くらいだったのに。
ひたすら走り、ようやく恐山に到着する。 すごい硫黄のにおいがする。 温泉の雰囲気。
恐山に入るため入山料500円払った。 パンフレットをもらって中に入る。 いろいろと「地獄」と言われてるものがある。 硫黄が噴出していたり、すごい岩が落ちていたり、熱いお湯が湧き出していたり…… 恐山の中に温泉が2つあったが、どちらも観光客が覗いてくるので入る勇気はない。 とりあえず中だけ確認したら、薄い黄緑色をしていた。 これに入ったら硫黄臭くなるんだろうなぁ。
恐山をぐるっと観光して本州最北端に向かう。
恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山 恐山

山道を下り中、自転車で走っている4人組がいた。 手を振ってきたので振りかえした。 上り坂大変そう……
ひたすら走り走りようやく本州最北端に到着した。
かなり観光客目当ての出店が出てる。 石碑の写真を撮って、出店にはめもくれず走り出す。
ここからフェリーの発着点である大間崎まではすぐだ。
もうすぐ本州最北端 本州最北端

「フェリー埠頭」と看板のあるほうへ進んでいったらすぐに着いた。 初めてバイクでのフェリー。 フェリーは今までに大島と三宅島に行ったときに乗ったことがある。 しかしどちらも車両はなかったし。 搭乗手続きみたいなことをした。 次の函館行きの便が16時30分、今は11時50分…… 4時間以上もあるじゃん…… しかし行くところもないため、待合室で待機。 暇なので今日の分のHPの更新をしていた。 今までの分をやっておけば、あとが楽になる♪ みんなのいる前でパソコンをカタカタ、なんかプロっぽい(笑)
そしてお腹がすいたので食堂で「山菜うどん」を食べ、おやつにアイスクリームと煎餅を購入した。
ちょうどテレビがついておりNHKで男子体操の団体のVTRをやっていた。 ニュースで金メダルを取ったのは知っていた。 まず床、そしてあん馬、吊り輪、平行棒、跳馬、鉄棒の順。 鉄棒は見逃したが、それ以外はきちんと見ていた。
素人がぱっと見て難易度の違いがはっきりわかるのが床だと思う。 あん馬、吊り輪は難易度が高いのか低いのかよくわからない。 とりあえずカッコよかった。

そしてフェリー乗船の時間。 バイクを固定してもらって2等船室へ。 船室といっても8畳くらいの絨毯の囲いだけど。 そこに寝そべっている。 まもなく出航した。 するととたんに眠くなってきて1時間くらい睡眠。 起きたら目の前に函館が! 甲板にでて景色を眺める。 少しして函館港に入港した。 バイク置き場に行くと、同じようにバイクにたくさんの荷物を積んでる人が何人もいる。 みんな400cc以上だけど。 やっぱりツーリングシーズンだね! しかも北海道!!
二等船室 函館山の先っぽ フェリーは行く

そして初めての北海道上陸。 車のナンバーがみんな「函館」なのに感激! 今日のキャンプ地は、クライミングの本で調べておいたのでそこを目指す。 無性にラーメンが食べたかったのでスーパーでインスタントの塩ラーメンを5袋購入。 魚類売り場を見ていたら、肌色の気持ち悪いものが売っていた。 こんなの見たことない。 「生食」と書いてあり、「真水で洗ってお食べください」と書いてあった。 生で食べられるんだ、この気持ち悪いの。 興味があるので買ってみる、醤油も買った。
なんか函館は長崎に似ているような気がする。 路面電車が走り、坂道が多い。 かなりの観光地なのに観光地っぽくない。 函館山付近はさすがに人がたくさんいたが。
今日のキャンプ地に到着して、まず夕飯を作る。 お湯を沸かしてインスタントラーメンを作る。 とてもおいしい! 例の気持ち悪いのは……不味くはなかったが美味しくもない。 微妙……
そしてあまり人目につかないところにテントを建てた。
食事の後片付けをしていると、車の中に一人で乗っていたおじさんが話しかけてきた。 やはりみんな「どこからきたの?」と聞いてくる。 「千葉」って答えたら、おじさんの過去について少しだけ知ることができた。 なんとおじさんは、以前「千葉県船橋市」に住んでいたらしい。 オレも住んでたし。 そしてここ数日、いきなり寒くなったんだって。 つい先週まではとても暑かったらしい。 北海道でも寒いよりは暑いほうがいいのになぁ。
そしておじさんは去っていった。

夜も更けてきた。 さて、函館山に行ってみるかな。 ここは日本夜景で三本の指に入る。 ロープウェイがあったが、なんと1160円もする…… 函館山に上る道路は17時~22時まで閉鎖。 しかもバイク禁止だって。 仕方ない、登山するか。 函館山自体は標高334メートルなのでたいしたことない、だけど夜ということもあって、少々勇気がいる。
しかも重大なことに、ヘッドランプをテントの中に忘れてきてしまった。 仕方ない、ライトなしで登るか……
登山道は全長2000メートル。 短いが、夜なので長く感じるかもしれない。
最初の300メートルは階段があったため、無灯では厳しい。 携帯電話の画面をライト代わりにして進んでいった。 しかし携帯の電池があと一しかない。 あまり使うわけにはいかない。
残りの1700メートルはなんとか電気なしで歩けた。 途中、かなり暗い部分もあったけれど、道幅が2.5メートルくらいあり、ほとんど段差のない緩やかな上り坂だったので助かった。
登り始めてから35分で展望台までいけた。 夜景を撮影しまくり! 一応三脚を使ったが、半分以上がぼやけていた…… 軟弱な人はみんなロープウェイやタクシーで帰っていく。 軟弱ではなくお金持ちなのかもしれないが…… もちろん帰りも歩き。 足が完璧だったら、小走りで下までいけそうだけど、今やったら転んでさらに悪化しそうなので、歩いていく。 帰りも35分かかった。 やっぱり下りは足にかかる負担が大きい……
函館 外国人墓地付近より 旧函館区公会堂 立待岬より 立待岬付近より 日本夜景三選「函館」 函館山 日本夜景三選「函館」

そしてキャンプ地に戻ろうと思った。 しかしキャンプ地につながってる道が20時~6時まで閉鎖…… これじゃ帰れないじゃん…… だけど一方通行で進入できないがそこまでたどり着くことができる道はある。 はじめは上り坂が500メートルくらい続く超ハードコース。 乗っていったら進入禁止で捕まってしまうので、エンジンを切って押して歩く。 荷物はほとんど積んでないのにものすごく重い…… 疲れた…… 途中で4回くらい休憩した。。。
なんとか上り坂を越えて楽な下り坂をエンジンをかけずに乗って進む。 そしてようやくキャンプ地に戻ってこれた。 車だったら終わってるね……
函館山登山より数倍疲れた……

明日は一日、函館観光の予定。 バイクの後輪が溝がなくなるほど擦り減っているので、バイク屋を探してタイヤ交換もしてもらうつもり。