原付で日本一周の旅 – 18日目|網走 知床半島 開陽台

曇り
走行距離:263km(合計:3,732km)
使用金額:6,407円(合計:65,786円)



北海道佐呂間町~北海道中標津町


4時40分起床。 今日も天気が悪そう。 空は分厚い雲に覆われている……
夕べはかなり快適に寝ることができた。 暑くもなく寒くもなく。 快適すぎてうつぶせに寝ていたらしい。 そのせいで、起きたとき肋骨が痛かった…… 夢の中で肋骨を骨折した夢を見ていたし…… あぁ怖い。

昨日のおじさんと一言話をしたかったのだが、朝早いためまだ車の中で寝ている。
起こすのは悪いので、メモで北海道の地図のお礼をした。 そして5時過ぎに出発。
まずはこの近くにある「サロマ湖展望台」に行ってみることにした。 林道を5kmほど走り到着。 眺めはよいのだが、天候があいにくのため、景色もいまいち…… すぐに網走に向かって出発した。
サロマ湖 サロマ湖 サロマ湖 サロマ湖

林道を下ってるとき、野生の鹿の群れを見た。 道路に10匹くらい集まっていた。 しかし近づいていった瞬間、四方八方に散ってしまった。 鹿はすごい。 急な土の崖も軽々登っていく。
国道に合流して、網走方面に向かって走る。 しかし途中から雨が降ってきてしまった……
仕方なくレインコート着用。 ザックにもカバーをかぶせ完全防水体勢。 だけど靴だけが防水できてない… 雨が降ってくるとすぐに内部浸透してしまう。 防水の靴買わないとダメかなぁ。
雨はまだいいが、さらにピンチが襲ってきた。 ガソリンがなくなりかけている。
普段、街中を走っていると燃費が30km/L、今回の旅では時速50kmにおさえているのでリッター40km弱は走ると思う。 満タンで6リッターなので、いつも200kmくらい走ったら入れるようにしている。 あと20kmで200km走行。 しかも網走まで残り50km。 ヤバイ…… 途中にガソリンスタンドはあるのだが、朝早いため営業してない。 何もせずに3時間もガソリンスタンドの前で待つのはイヤだし。 だけどガス欠もイヤだし。 一応、計算上では240kmくらいでガス欠になる。 ぎりぎり網走までいける距離。 網走がどの程度都会なのかわからないが、国道の始点になるくらいだから、ある程度は大きいのだろう。 それくらいの都市ならば、24時間営業のガソリンスタンドくらいあるはず……
一か八かの賭けにでた。 網走まで走行。 もし途中でガス欠になったら、雨の中押して歩かなくてはならない。 すごいドキドキしながら走る。
なんとか網走市に入った。 だけどガソリンスタンドがまだ見当たらない。 片側2車線になり、店もちらほら出てきた辺りでENEOSを発見! しかも営業してる! もちろん給油。 よかった~これで一安心。
ガソリンも満タンになり、いざ東へ! とりあえず、海沿いをずっと走りたいので。
網走湖 網走湖

途中「網走駅」を横目に見ながら。 網走駅付近は思っていたより田舎だった。 そして重大な仕事がもう一つある。 HPの更新…… ちょうどセブンイレブンがあったので、焼そばとパンを買い、駐車場でネット接続を試してみる。 すると……接続できた!!
6日分くらいの更新なので、送信するのにかなり時間がかかる。 そこで1時間くらいはいたと思う。
しばらく他の人のホームページも見てなかったので、見てみるがあまり更新されていなかった……
HP開設してる人へ……もっと更新しようよ!
無事HP更新も終わり、先に進む。
駅のちょっと先に「二つ岩」というものがあるらしい。 気になるので見に行っている。
しかし、ただ岩が二つ並んでるだけだった…… ほんとに「二つ岩」だ。
全然面白くない。。。
二つ岩 北浜駅 濤沸湖 濤沸湖

そしてひたすら国道を進む。 網走駅は、規模としては「下の上」くらいだったが、そこから先の駅は「下の下」くらい…… なんだか駅とは思えないような建物。 ホントに駅??
途中「道の駅 はなやか(葉菜野花)小清水」というのがあった。 トイレに寄った。 そしたら、ここの駅は「道の駅」と「鉄道の駅」が一緒になっていた。 ホントの駅じゃん!
再び国道に戻り走り続ける。 だんだん田舎になってきた。 そして大根畑がたくさんあるような気がする。 「ウトロ」という変わった地名が看板にでてきた。 北海道でカタカナの地名はアイヌの地名なのかな? 地図で見ると、それを無理やり漢字に変換してるようなところもある。 ウトロ付近に温泉のマークがあったので、温泉があるらしい。 入りたいなぁ。 希望を膨らませて道を走る。
途中パーキングがあったので立ち寄る。 そこでライダーとチャリダーと話をした。 この先に峠があって、そこはものすごい風と雨らしい。 チャリダーは今からそこに突入する。 オレも……
専用バス停!? オシンコシンの滝 オシンコシンの滝 岩

温泉はその峠の手前にある。 入っても意味ないか…… そして温泉街を横目に見ながら峠に突入。 緩やかな上り坂がかなり続く。 そして峠のピークが740mくらい。 霧雨なのだが、強い風にあおられて、針のように突き刺さってくる。 顔面が痛い。 目にも刺さって前が見えない…… 途中どうしてもやばかったので立ち止まった。 息を吐いて気づいた。 息が白い…… それほどの寒さなんだ。
上りも辛かったけど、下りの方がもっと辛い… 雨がさらに強くなり針千本……顔面に突き刺さる。 痛い。。。 目をかなり細めて時速30kmくらいで降りる。 だんだん下界に近づくにつれ雨はやんできた。 そして街中に入ったとき、完全に雨がやんだ。 すぐ200mくらい後ろでは痛い雨が降っているのに、不思議だなぁ。 雑巾で雨水を拭いて先に進む。
昨日のおじさんに「道の駅 羅臼」から「国後島」がよく見えると教わった。 すぐ道の駅に到着したので、そこから国後島を眺めてみる。 曇っていてシルエットしかわからないけど、けっこうでかい。

そういえばそろそろお昼だぁ。 道の駅の手前に気になるお店があった。 「いくら丼」「うに丼」と旗が立っており、観光客相手でもなさそうな雰囲気の「」というお寿司屋さん。 これは……穴場!?
羅臼町は「釧路ナンバー」になる。 この店の駐車場には「釧路ナンバー」の車がたくさん止まっている。 よし、ここに入ろう! カウンターの席に案内される。 夫婦とお手伝いさんで経営してるような店だ。 もちろん「うに丼」を注文する。 税込み2,625円とかなり高いが、ずっと食べたかったものなので。 そしてうに丼の登場!! ご飯の上、全部にうにがのっている。 かなりの量!!
まずうにだけ食べてみる。 本物のうには食べるの初めてかもしれない。 回転寿司のうにみたいなものなら食べたことあるのだが。 だから、ホントの味がわからない。 今食べてるうにが本物かどうかもわからない。 食感はとてもやわらかく、味はあまりしない。 回転寿司のうにはかなり苦かった。 このまろやかなのが本物なのかな。 かなりおいしかった! だけど値段的にもう食べることができないかな……
うに丼を食べた店

そして「国後島が見える展望台」というのに行ってみた。 ここは望遠鏡が設置されていてなんと無料! さすがっ!! しかし下からみた景色とあまり変わらなかった。 相変わらずシルエットだけの国後島…… 小泉首相が北方領土を訪問するとかで、問題解決に向けてロシアと対応するらしい。
だけど「北方領土」と言ってる時点で間違っているような感じがする。 別に「領土」でもないんじゃない? 「返還」とか言っているが、ロシアからしてみれば「譲渡」なのかもしれないし。 別に取ったわけじゃないのかもしれない。 まぁよくわからないが。 とりあえず「北方領土を返せ」という看板をよく見かけるが、それは撤去したほうがいいような気がするが……
北方領土 羅臼町の町並み 野生の鹿 野生の鹿 野生の鹿

本日の目的地は「開陽台」。 ここは360度の風景と無料キャンプ場がある。 北海道にきたら、ここに行けというくらいすばらしい場所らしい。 距離も100kmくらいなので、余裕でつきそう。 かなり居心地がいいらしいので長居するかも。 もうすぐで台風も上陸するらしいし、来週の天気も悪そうだし。 スーパーでインスタントラーメン10袋と無洗米2kg、卵10個購入。 卵を運ぶのに割らないように苦労した。 そして開陽台に到着! さっそく展望台に行ってみる。 曇っているのにすばらしい景色! これはいい!! 晴れていたら最高だろうなぁ。 よし、決めた。 晴れるまでここに滞在しよう。 そして早起きした日には海から昇る日の出を見よう。 テントを建てて中でくつろいでいた。
到着したときからポツポツ雨が降っていたのだが、かなり強く降り始めた。 それと風も出てきた。
しばらくすると自転車に乗った女の子一人やってきた。 そしてテントを張ろうとしているのだが、強風でかなり苦労している。 テントを建てると少しの風で飛ばされる。 それを押さえながらペグを打つのは至難の業。 オレはポールしならせる前にペグでテント2箇所を地面に固定して、それからテントを膨らませるので、風が吹いても飛ばされることはない。 先日の礼文島で学んだテクニック。 女の子は押さえるのに必死で、そこから動けなくなっていた。 「テント押さえましょうか?」と言い手伝ってあげる。 しかしここまでよく自転車で上ってきたなぁ。 原付でもきつい上り坂だったのに。
開陽台展望台より 開陽台展望台より 開陽台展望台より テントの様子

明日はいったん網走に戻ります。 クライミングエリアを見忘れたので、それを見た後、また戻ってきて「野付崎」に向かう予定。 ここは昨日のおじさんお勧めの場所らしい。 雨だったらテント内待機です。