原付で日本一周の旅 – 13日目|稚内 利尻島

晴れ
走行距離:196km(合計:2,942km)
使用金額:13,900円(合計:45,441円)



北海道小平町~北海道利尻富士町


午前5時起床。 夕べも何度か目が覚めて、そのときは雨が降っていた。 雨の音で目が覚めたっぽい。 それと寒さで…… ものすごく寒かった。 何度も寝袋の中にもぐりこんだ。 体を小さく丸めて暖まろうと努力した… 何か寒さ対策しないと死んじゃう…… 道路の電光掲示板による、午前5時の気温は11度…… 寒すぎ…… 千葉だったらたぶん23度くらいはあると思う、もしかしたら熱帯夜かも……
テントがかなり濡れているので雑巾で拭いて撤収する。 ポールをたたんでいたら重大なものがなくなっていることに気づいた……! なんとポールカバーがない。 あれがないとポールを収納するものが…… たしかテントの袋の中に入れたはずなのに。 荷物をひっくり返して探す。 もしかしたら砂浜に飛ばされたのかと思って砂浜も歩いて探す。 しかしどこにもなかった。 あぁどこやっちゃったんだろう。 昨日、テント建てるまではあったのになぁ。 きっとしまい忘れてどこかに飛ばされてしまったのだろう…… とりあえず、ビニール袋に収納した。 きつく縛り付けないと膨らむようなものでもないし(テントと違って)、これで充分に代用できるし。
そして出発。 携帯で天気予報を調べたら、今日は雨の心配なし! ひさびさの快適ツーリングができそう。 そして行く先の方を見てみると……ものすごい霧がかかっている。 これからあそこに突っ込むのかぁ。 昨日と同じように靴を前部に縛り付けて、タオルと靴下を後部トランクに干して。
すごい濃霧

そして走り出して、霧の中に突入。 しかし思ったより視界はよかった。 50mくらいは視界がきくので、飛ばしてないし安全。 しかし服に水滴がどんどんついていく。 3kmくらい走ったら霧地帯は終わった。 せっかくの晴れなのに、太陽が東から上るせいで日なたを走ることができない。 すぐ東側には山がそびえているので、道路は日陰になってしまう。 あぁ寒い…… しばらく走り「道の駅 ほっと♡はぼろ」で休憩。 昨日、今日とここの駐車場広場でイベントがあるらしい。 イベントは11時からなのに、この時間(午前6時30分)ですでに待っているおばあさんがいた。 かなり早起きしてしまったのだろうか…… 昨日も早くから並んでいたらしい。 そのおばあさんと少し話をした。 この辺りは3日前から急に寒くなったらしい。 ゆうべはヒーターを焚いてしまったといっていた。 どうりで朝凍えていたわけか…… せっかくこの道の駅にきたのだから、ついでにバラの写真を撮った。 ここにはバラ園が併設されている。 そして隣には温泉ホテルがあったのだが、朝早いため閉まっていた。 開いていたら絶対に入ったのになぁ。
たくさんの風車 焼尻島 天売島 道の駅 ほっとはぼろ のバラ園 道の駅 ほっとはぼろ のバラ園

お腹が空いたので「セイコーマート」というコンビニで休憩。 このコンビニは青森、北海道でよく見る。 岩手では「ホットスパー」ばかりだった。 千葉ではよく見るのに、東北、北海道では全然見ないコンビニがある。 「ファミリーマート」と「ampm」だ。 どちらも全然見当たらない。 それと「セブンイレブン」よりも「ローソン」が多い気がする。 「ローソン」よりも「セイコーマート」の方が多い。 うーん、田舎のコンビニ事情はわからないや。
ちょうどそのコンビニに自転車で日本一周(?)中の若者4人が朝ごはんを食べていた。 すこし話をした。 どこから来たのか聞いたら「関東軍団」と言っていた。 東京、神奈川、埼玉、みんなバラバラな地域から集まったらしい。 ここまでくるのに5ヶ月かかったと言っていた。 すごい…… これからも頑張ってほしい。 バイクなど機械の力に頼らず自転車で旅をしている人もいる。 その人の辛さから考えれば、今朝の寒さなど比ではないだろう。 もっと根性を入れねば。
そして再び走りだす。 ようやく日当たりもよくなってきてポカポカ快適に走れる。 そして「道の駅 てしお」で休憩。 ちょうど携帯の電池がなくなっていたので充電していた。 それを取り出すため積荷をといていると「すみません、道の駅でアンケートやってるのですが、いいですか?」と若いお姉さんが声をかけてきた。 快く了承した。 いろいろ聞かれて「どこから来たのか」「ここにくるのは初めてか」「途中に危険な箇所、景色のいい場所などあったか」「今後の進路」「旅行予定日数」などいろいろ聞かれた。 旅をしてると話し、千葉から来たといったらビックリしていた。
道の駅の中に入り自動販売機コーナーを見ていると牛乳コーナーがあった。 しかも瓶の牛乳。 なんだか無性に飲みたくなって買ってしまった。 久々に飲む、給食で出てきたような瓶の牛乳。 けっこうおいしかった、そして懐かしかった。
長ーい道路 牛たち 牧場

心をリフレッシュさせて、再び出発。 稚内まであと少し。
ここからは国道をはずれて道道(北海道の道)で行くことにした。 海沿いの道を走る。 ここはひたすらまっすぐでどこまで行っても先が見えない。 道路の先っぽが見えない…… こういうのも地平線っていうのかな? はじめてみる地平線っぽいもの。 うーん。
最初は走っていて楽しかったが10分くらいで飽きてしまった。 逆に、どこまで行っても先が見えないので時間が長く感じる。 クネクネ曲がった3kmを走るより、一直線の3kmを走るほうが遠く感じるよね。 その道を1時間くらい走りようやく稚内市に入った。
先が見えないほど長い道路 牧草地帯 風車 天塩川 一直線な風車 先が見えないほど長い道路 利尻島 湿原地帯

「野寒布岬」というのがあるのでそちらに向かって走る。 走っていると途中に温泉を発見!!
もちろん寄る。 けっこう大き目の建物で車もたくさん止まっていた。 入浴料600円。 少し高いが仕方ない。 ここの温泉はボディシャンプー、シャンプー完備。 打たせ湯もある。 日替わり薬湯もある。 サウナも2つ(ミストサウナ、高温サウナ)もある。 設備としては文句なし。 たっぷり満喫し、先日の雨の疲れを癒した。
温泉

そして「野寒布岬」に向けて出発。 そこから数kmなのですぐに到着した。 しかし面白いものはなく、観光客目当ての食堂ばかりが目立った。
野寒布岬灯台

そして稚内のフェリー乗場へ。 「利尻島、礼文島」に行くためにフェリーの時間を調べる。 現在は12時、一番遅いフェリーの時間は15時30分だ。 ここから日本最北端の「宗谷岬」までは35kmくらいある。 行くのに1時間、帰るのに1時間…… けっこう厳しいなぁ。 これが最短の時間で、これより遅くなる可能性は十分にあるし。 危険な賭けはやめておこう。 日本最北端は島から帰ってきたあとでいいや。 というわけで、しばらく暇になった。
今朝の寒さをなんとかするために、服屋を探す。 すぐに見つかった。 今まで行動用ズボンは1つしかなかったので、もう1つ買う。 それと大き目のトレーナーを買った。 大き目を買ったので、今着ている洋服の上から重ね着しても余裕なサイズ! ズボンが高くて、値段は張ったが必要なものなのでしかたない。 そしてコンビニでお昼ご飯を買う。 甘いものが食べたくなったので生クリーム入りプリンを購入。 それとパンをたくさん購入。 そして島にはホームセンターなどないだろうから、エンジンオイルも購入しておいた。 あと300kmで補充しなくてはならない。 たぶんそんなに走らないと思うけれど万が一ってことがあるし。 そしてフェリー乗場で時間になるまで待機。
ちょうどテレビで高校野球の決勝戦がやっていた。 北海道と愛媛の対決。 序盤から点の取り合いでかなりの乱打戦になりそう。 フェリーがやってきて、中で中継の続きを見る。 最終的には北海道が優勝したのだ。 フェリーの中の90%以上は北海道人で、優勝をとても喜んでいた。 アウトを取るたびに拍手が起こる。 これが地元かぁ。 プロ野球で阪神が優勝したときなんてもっとすごいんだろうなぁ。
フェリー フェリー フェリー フェリー フェリー 下船の様子 さようなら北海道… 利尻島 フェリーより わずかに見えた利尻山

100分くらいの船旅を終えて「利尻島」に到着。 明日は「利尻山:1721m」に登ろうと思うので、近くのキャンプ場に向けてバイクを走らせる。 キャンプ場について、管理人にキャンプをしたいことを告げる。 有料だと思っていたのに、なんと無料!! しかも山に登るといったら携帯トイレとパンフレット、あと登山計画書をくれた。 登山計画書は必ず出さないといけないものだけど、携帯トイレまでくれるとは。 町ぐるみで「山を綺麗に」ってことなのかな。 こういう町、素晴らしいなぁ。
そしてテントを張る。 ここに2泊くらいする予定なのできちんと全箇所ペグを止める。 もう雨が降っても安心♪ なるべくなら降ってほしくないけれど。
テントの様子

明日は4時から16時まで登山の予定。 近くで銭湯を発見しておいたのでそこに入るつもり。