原付で日本一周の旅 – 28日目|強敵……雨…

雨
走行距離:79km(合計:5,324km)
使用金額:2,242円(合計:102,810円)



北海道浦幌町~北海道大樹町


朝4時30分起床。 心配していた騒音にも悩まされず、ぐっすり眠ることができた。 しかし外は雨が降っている…… 昨日の時点で、今日の天気は曇りで雨は降らないという予報だったのに……
がっくりきて、もう一度眠る。 7時に目が覚めた。 相変わらず雨が降っている。 携帯で今後の天気を調べると、水曜日まで雨らしい…… まさか3日間もここにいるの……? 半分諦めモード。 トイレはいいとして水がないのは困るなぁ。 3日間もいるのなら、食料なども買い込んでおかなくては…… 8時ごろレインコートを着て、7kmくらい先にある「浦幌町」の市街地に向かう。 コンビニとスーパーで食料を買い込む。 カロリーメイト、インスタントラーメン、カレー、パン。 それとミネラルウォーターも購入した。 これだけあれば3日間は過ごせるな。 雨の中テントに戻る。
ラーメンを作って、昨日買った「ROCK & SNOW」を読んだり、週刊誌を読んだり、携帯をいじったりしながら過ごす。
12時くらいになり雨がやんだ! いつ降り出すかわからないほど怪しい天気だが、ここに3日もいるのはイヤだし。 急いでテントを撤収して出発の準備。 テント内の片付け、撤収が10分くらいで終わった。 かなり早い!

国道を南方面に走る。 けっこうトラックが多くて怖い。 道路は思ったよりも乾燥していて、こっちの方は早く雨が止んだのかなと思った。 しかし……2時間も走らないうちに再び雨が降り出してきてしまった。 レインコートを着て走り続けるが、いつまでも走ってるわけにはいかない。
霧かかる十勝川

早くテントを張れる場所を見つけなくては。 おそらく2泊するはめになるだろうから、なるべく居心地の良さそうな場所がいい。 それと人のこなそうな所……
しかし走っているところがかなり田舎のため、施設などが何も無い。 昨日と同じように林道の入口に張るようになるのか…… しばらく走っていると大きな川を発見。 橋の途中で止まって、下を眺めてみる。 川原がかなり広くていい感じ。 丸くて大きな石がいっぱい転がっているが…… 川原にバイクで下りられるかな。 とりあえず橋を対岸まで渡ってみる。 しかし川原への降り口はない。 Uターンして橋の手前までやってくる。 林道の入口があってそこを進んでみたら川原のすぐ近くまで行くことができた。 だけど手前にも分流した幅3mくらいの川があるため、川原にバイクを持っていくことは無理だった。 仕方ないので橋の下まで無理やりバイクを運ぶ。
そしてテントを張る場所を検討する。 川原だと石が小さい場所もあって、なかなか寝心地が良さそう。 だけど増水したら終わりだし、バイクとの距離が20mくらいあいてしまう。 なので、橋の基部のコンクリートの上にテントを張ることにした。 しかし、コンクリートの模様のため、とてもデコボコしている。 まずこれを平らにしなくては。 川原から石を運んできて、デコボコを直す。 だいたい平らになったら、小石をたくさん拾ってきてもっと平らにする。 作業すること1時間……ようやく寝ても大丈夫なくらい平らになった…… 疲れた~
地面を平らに… 地面を平らに…

テントを張って中で寝てみる。 けっこう平らにしたつもりなのに、思ったよりもゴツゴツしている。 これ以上平らにするのは難しいのでこれでいっか。 ふと地面を見ると、携帯電話が落ちている。 誰か落としたのかなぁ。 て、言ってもこんなところ誰が来るんだ? 電源を入れてみようとしたが、つかない。 壊れてるのかな? もしかしたら電池切れなのかもしれないので、自分の持っている単四電池で携帯を使えるようにする機械を使ってみる。 差し込もうとした瞬間、手から電池の機械が滑り落ちる。 そのまま川にボチャ…… あぁぁぁぁぁぁ。
落ちてしまった…… 2,000円くらいしたのに。。。 とりあえず拾い上げてみる。 どうせ壊れてるんだろうなぁ…… 一応電池を取り外して、カバーをはずして乾燥させてみる。 電池は怖いのでゴミに。 しばらく待って、新しい電池を取り付けて試してみる。 なんと無事! この機械無敵!! 水没しても使えるなんて…… とりあえずよかった♪ そして拾った携帯の電源を入れてみる。 ついた!
まずやるのが、メール確認…… 受信メールと送信メールを見てみるが、どちらも1件もなかった… iモードのブックマークも見るが0件。 電話帳を見ると5件しか登録されていない。 しかもみんな苗字だけ。 伝言メモが3件入っているので聞いてみる。 なんだか会社っぽい。 もしかして社用の電話かな? すでに解約されているし。 元通り、落ちていた場所に捨てておいた。

夕飯のラーメンを作った。 水類が全部で3Lしかない。 ミネラルウォーターが2L、麦茶が300ml、真水が700ml。 足りるかなぁ。 川の水があるのだが、飲むのは怖いし……

昨日お風呂に入っていないので、川で頭を洗うことにした。 上半身裸になり、ナベを桶がわりに使う。 石鹸で頭を洗う。 流すとき冷たかったが…… 水が冷たいから体を洗うことはできないなぁ。
川で食器を洗う。 使い捨ての水があるとすごい便利。 昔の人は、みんなこういう風に生活していたのかな。 食器をすすいでいると、川に小魚がいることに気づいた。 よし、取ってみよう。
ナベですくおうとするが、魚の逃げ足が速くて取ることができない。 こうなったら本気をだしてやる。 ビニール袋を持ってきて、それで魚をすくう作戦に。 これが上手くいって、全部で10匹くらいの小魚をすくうことができた。 なんだろ、この魚……? 名前もしらない魚だが食べてみようかな。
油で炒めるのがいいと思った。 だけど生きているまま炒めるのは難しい。 なので、いったんお湯を沸かしその中に魚を入れてゆでた状態にした。 その魚を炒めてみる。 味付けは塩。 1匹食べてみよう。 口の中に入れてみるが、とても苦い…… なんだこれ…… 苦くて食べられないや。 もったいないけれど、残りの魚は川に流して、新たな魚の餌となるのだろう…… ニボシみたいに乾燥させればいいのかな? 明日も魚獲りに挑戦だ!
テントの様子 歴舟川

原付で日本一周の旅 – 27日目|再び網走 釧路

晴れのち曇り
走行距離:351km(合計:5,245km)
使用金額:3,193円(合計:100,568円)



北海道羅臼町~北海道浦幌町


6時に起床。 夕べは辺りが騒がしくて夜中に何度も目が覚めた。 多くの人が利用するキャンプ場なんだから、せめて21時くらいには静かになってほしい。 すぐに出発の準備をする。
このキャンプ場に来た日、隣のテントの30歳くらいの男性が言っていたのだが「ここのキャンプ場はすごいいいよ!」と。 8月の始めの3週間と、9月に入ってからずっと滞在してるらしい。 彼は熊本からやってきたと言っていた。 「だけど4週間近く滞在していて見るものあるのかな……?」と思っていた。 だけどそれはオレの思い違い。 彼はライダーではなくキャンパーだったのだ。 毎晩遅くまで宴会して、朝起きるのが昼前。 それからのんびりご飯食べて、街に出てみたり、温泉に入ってみたり。 また夜は宴会して…… それの繰り返しで毎日過ごしているらしい。 「すごくいいよ!」の中身は、無料キャンプ場・無料温泉があるからだと思う。 景色や自然を楽しむといった理由ではなかったのだ。 まぁ人それぞれ目的があるのでいいのだが。 ライダーとしては4週間も滞在することは不可能……

朝一番で知床峠を越える。 今日は荷物満載なのできつい。 先日、網走から開陽台に向かうとき通った道をひたすら引き返す。 途中で「斜里町」の中心部に行ってみた。 駅前なのでPHSが繋がるかと思い、パソコンを立ち上げてみる。 しかし繋がらなかった。 やっぱり「町」じゃ無理か……
目の前にセイコーマートがあったので、そこでアイスとパンを買う。 最近はまっているのが「ビスケットアイス」。 モナカがビスケットになったような感じのやつ。 とても美味しい♪ いつも同じアイスばかり食べてる。 地元で見たことないアイスだし、売ってるうちにたくさん食べておこう。

パソコンをしまい網走方面に向けて走る。 最初と追ったときは曇り空だったが、今日は晴れている。 気分さわやか!
海沿いの道を走っている。 よく「海産物産地直送」という看板を見る。 漁で取った海産物を直接販売しているらしい。 そこの看板の一つで「カニ食べれます」というのがあった。 看板なのに「ら抜き言葉」…… こんな看板出してるんじゃ、熟年の方は来ないんじゃないかな? きちんと「カニ食べられます」と書かないと。 何かで「ら抜き言葉」について読んだのだが、「正式な場」でなければら抜き言葉は問題ないとか、著名人が書いていたような気がする…… そんなんじゃダメでしょ。 やっぱりきちんとした言葉を使わないと。

しばらくして網走に到着した。 網走来るの3回目だなぁ。 いずれも100km以上走行して来ているし…… 最初はセブンイレブンから、2回目はセブンイレブンの隣のケンタッキーから、そして今日はセブンイレブンの向かいの公園からインターネットに接続する。 ホームページを更新して、しばらく見ていなかったいろいろなページを見る。 ニュースを見たのだが、ロシアの北オセアチア共和国の学校で武装グループが生徒・保護者などを人質にとって立ち込もった事件。 特殊部隊を突入させて犯人グループはみんな射殺にしたらしいけれど、人質1,200人中350人くらいが死亡、700人くらいが負傷しているらしい。 かなりの大惨事。 チェチェン紛争などいろいろな問題が起きている。 イラクばかりに目を向けているわけにもいかないのかなぁ。 北朝鮮やイスラエルとパレスチナの攻防もあるし。 そう考えると、やっぱり日本は平和だ。

無事HP更新も終わり「美幌峠」に向けて出発。 ここの峠はかなり有名な峠らしい。 どんなのだろう……楽しみ♪ 途中で本屋があったので寄る。 季節ごとに発売する雑誌があるのだが、毎回購入している。 それが先日発売になっているはずなので。 スポーツコーナーでその雑誌を発見した。 もちろん購入。 サイズが大きいので読み終わったら家に送ろう。
網走湖 黄金の水田

そして美幌峠に入る。 緩やかな上り坂、特に急なカーブもない。 走っているとすぐに峠のピークにたどり着いてしまった。 ん?? どこが有名な峠なんだ? 「道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠」というのがあるので寄ってみる。 自衛隊の人がたくさん休憩していた。 みんな焼きとうもろこしをかったり焼き鳥を買ったりしていた。 「自衛隊」っていうと固いイメージがあるのだが、やっぱり普通の人なんだなぁ。 食べたいものは食べるし、他愛無い話もしてるし。 携帯電話を持っている人もいる。 ここで「ポテト揚げ」というものを買った。 北海道産のジャガイモを使っているらしい。 あまりおいしくなかった。 なんだかジャガバター食べたくなってきちゃった…… しかし売っていないので食べることはできない。 ここには展望台もある。 さっそく上がってみる。 「屈斜路湖」が一望できる。 この前とは別のアングルなので、また違った楽しみ。
「有名な峠」とは、峠の道が有名なのではなく、峠から見える景色……というか、道の駅の展望台からの景色が有名なだけじゃん? てっきり素晴らしい峠道を走れるのかと思ったのに…… 期待はずれ。
自衛隊 自衛隊 屈斜路湖 屈斜路湖

そして釧路方面に向かって国道391号線を走る。 この道沿いには湖がたくさんある。 最初の頃は湖が珍しかったけれど、もうたくさん見たのでなんとも思わなくなってきた…… 「釧路湿原」を見ることができる展望台があるというので言ってみる。 しかしあまり良い景色ではなかった。 残念……今日は期待はずればかりだなぁ。
シラルトロ沼 釧路湿原

釧路市に到着したが、この前見たので素通り。 このまま「襟裳岬」の方へ向かおう。 途中で「モスバーガー」を発見。 他のバーガーショップに比べて割高だが入っちゃおう♪ さきほど買った雑誌を読みながらハンバーガーを食べる。 うん、美味しい♪ 一通り雑誌に目を通したのでバイクに戻る。 今日はどこまで行こうかなぁ。 この先道の駅が1つだけあるけれど、まだ時間早いかな。 無料キャンプ場は無いみたいだし、久々に「適当な所」で寝ることになりそう。 こうなったら走れるところまで走ろう。 気温がだいぶ下がってきて寒いのでレインコートを着用。 国道を南西方面に向かった走り続ける。 だいぶ走って18時くらいになってきた。 もう暗い。 日も短くなってきたな。 前までは19時くらいでも明るかったのに。 辺りをきょろきょろしながら走っていると、ちょうどテントを張ることができそうなスペースを発見。 林道への入口なのだが、けっこう広い。 ここにテントを張ろう。 国道沿いなので、車の騒音はあるが仕方ない。 水もトイレも無いけれど……
テントを張ってご飯を作る。 今日のおかずは無し。 「ワカメご飯の素」をかけてご飯を食べる。
久しぶりに「人の声」に邪魔されずにゆっくり寝られそうです。
テントの様子

明日は襟裳岬に行って、苫小牧方面に向かう予定。

原付で日本一周の旅 – 26日目|羅臼岳

晴れ
走行距離:6km(合計:4,894km)
使用金額:1,286円(合計:97,375円)



北海道羅臼町


今日は羅臼岳に登る。 キャンプ場から徒歩で登山道まで行けるので、起きるのは遅くてもいいや。
6時に起床。 昼食に持っていく食パンが5枚しかないので、軽く朝何か食べていこう。 だけど食べるものと言ったら米しかない。 コーンスープだけでいいや。 コーンスープを飲んで出発。
登山口まで歩いて5分。 そこからコースタイムでは5時間の予定。 さて、どれくらいかかるのでしょう…… ここもヒグマの生息地なので気をつけなくてはならない。 しかしラジオの電波が通じず雑音しか聞こえない。 これじゃ意味ないかなぁ。 ラジオを切って何もせずに進む。 まぁ大丈夫でしょう。
木かくれの滝

1時間くらい歩き、見晴らしのいい場所にたどり着いた。 国後島がよく見える。 森の中をしばらく進み、硫黄の臭いのする川に着いた。 川を上流に向かって歩いていくのだが、途中でぬかるみに右足がはまってしまった…… 右足泥だらけ…… あぁ。。。 もう濡れてしまったので、諦めよう。 川の綺麗な部分で靴を丸洗いして、右の靴下を洗った。 右足ビショビショ。 冷たい靴下と靴に足をとおした。 けっこうショックを受けて歩く。 再び森の中を歩く。
無名滝 硫黄の臭いのする川 万年雪

そこで前を歩いているおじさんんがいた。 入山届けに5時くらいに名前を書いていた人かなぁ? オレを含めて2人しか入山してない。 ルートを見たら硫黄山の方に縦走するらしい。 大きな荷物を背負って大変そう……
そして「屏風岩」という場所にでてきた。 高さ50mくらいの岩壁が山に沿って200mくらい続いている。 かなりいいクライミングエリアになりそう……アプローチが近ければ…… ここまで3時間。。。
屏風岩 国後島 屏風岩 国後島 国後島

ここから傾斜が急になる。 岩の間を縫って歩くような感じでどんどん高度を上げていく。 勾配100%を越えるような勢い。 多分越えている…… そこを40分くらい歩いて「お花畑」と呼ばれる地帯にやってきた。 7月だとたくさんの花々が咲いているらしい。 今は時期が遅くてほとんど咲いてなかった。 そして急な傾斜はまだまだ続く。 ここからはすごい不安定な地面で落石が起こりそう。 一歩踏み出すと岩が転がるような感じ…… 登っていたら途中から雪が残っているところに出てしまった。 この時期で解けてないってことは万年雪かな。 だけど、ここからどういうコースを取ればいいのだろう…… 一歩踏み出してみたが、普通のスニーカーではとても上がれるような場所ではない。 たちまち滑ってしまうだろう。 普通の場所で滑るのなら、転んで痛いだけだからいいのだが、ここで滑ったらガケを転がり落ちていくこと間違いなし。 この傾斜がなくなる、300mくらい下まで転がっていきそう。 そうなったら命はないな。 いろいろ悩んだ末、恐怖のトラバースをすることにした。 雪がない限界のところまで上がって、そこから右にトラバース。 雪の上を4mほどトラバースすると、普通の岩の地帯がある。 少し登山道からはずれるが、そこを登っていくのが安全だろう。 さて、どうやってトラバースするかな……
とりあえず、足元に落ちている20cmくらいの石を雪の上において、踏み場を作る。 直接雪の上に靴を置くとすぐに滑る。 石を雪にめり込ませて踏めばかなり安定している。 あと、もし滑ったときのために手にもなにか欲しい。 あたりを見回したら、ロープを固定するペグみたいなのが転がっていた。 よし、これを雪に刺してバランスをとろう。 恐怖のトラバース開始…… 恐怖核心5.10bくらいか。 なんとか6歩のトラバースに成功! 無事雪のない地帯に渡ることができた。 これで安心して急傾斜を登れる……
万年雪

急傾斜を登りきり、ウトロ側からの登山道と合流する。 ここから山頂まで600mらしい。 ラスト頑張ろう! 最後を登っている途中、前からぞろぞろと人が降りてくる。 団体が2組くらい、あと個人で登ってる人が何人もいた。 全部で30人くらいすれ違ったかなぁ。 けっこう登ってるんだなぁ。 やっぱり百名山だからかな。 それとウトロ側からの方が登山時間が1時間も少ないらしい。 つまり楽ってこと。 羅臼側からは2人しか登ってないっていうのに、反対側からは数十人も…… まぁツライ方で登ったほうが満足感があるかな。
そして山頂到着! 羅臼岳1,661m制覇!! しかしガスっていて景色が全然見えない…… それと風が強すぎてとても寒い…… 山頂で10分くらい休んですぐに下山する。
羅臼岳山頂

登るのにかかった時間は4時間50分。 コースタイムが5時間なので、ほぼタイム通り。 下りのコースタイムは3時間30分。 これもほとんど同じくらいかなぁ。 急傾斜を下りるのはかなり苦労した。 すぐ滑ってしまう。 なんとか急傾斜を下りることができた。 そこから森を少し歩き、硫黄の臭いのする川へ。 来るときにはまったぬかるみは落ちずに通ることができた。 しかし…………途中で川を渡るところで右足が石からすべり、川についてしまった。 あぁまた濡れた…… 今度は直接川なので泥は付いていない。 そのまま歩き続ける。 かなり疲れてきた。 途中で何度も座り込んで休憩した。 そしてようやく見覚えるある場所まで戻ってくることができた。 登山道の入口まであとちょっと…… 頑張ろう!
頂上から4時間かかって下山した。 かなり疲れた…… やっぱり2日連続は無茶だったか。 ここも標高差が1,500mくらいある。 2日間で3,000m登り、3,000m下ったのか。 もしかしたら縦走の方が楽っぽかったかも……

とりあえずお腹が空いたので何か食べなくては…… 町まで出て行くことに。 コンビニで弁当とポテトを買って食べる。 おいしい! 夕飯のおかずにと、近くの肉屋で豚肉を200g買う。 これを焼いて食べよ♪ テントに戻ってきて温泉に向かう。 とりあえず汗を流さなくては。 今日はお湯がいつもよりぬるくて(それでも普通に比べたらだいぶ熱い)快適に入ることができた。 しかしハプニングがあった。 石鹸や剃刀を横に置こうと持った瞬間、剃刀の刃キャップが取れて、右手親指がスパッと…… かなり出血した。 幸いにも衛星用品セットを持ってきてあったのでバンドエイドで血を止める。 血を止めないと湯船の中に入れないし。

そして夕飯を作る。 ご飯を炊いて、豚肉を炒めて、味噌汁を作って。 さっき食べたばかりなのでかなり満腹♪♪

とりあえず羅臼付近で見るものは見たって感じかな。 明日は移動。 それと登山の件なのだが、北海道で30個くらいの山を登ろうと思っていた。 しかし1日1つのペースではとても体がもたない。 2日で1つのペースで登りたい。 しかし日数的に厳しくなってしまう。 一応「無期限」の旅だが、「お金」という問題と「冬」という問題がある。 寒いのは大嫌いなので、年内には帰りたい。 「百名山」も制覇したいなぁと思ったけれど、これも同じ理由で難しい。 明日からは登山と少しはなれて、バイクの旅を楽しみたいと思います。
テントの様子

とりあえず、明日は網走に行き(HP更新のため)、そこから美幌峠を越えて釧路方面に向かいます。

原付で日本一周の旅 – 25日目|カムイワッカの滝 硫黄山

晴れ
走行距離:99km(合計:4,888km)
使用金額:1,302円(合計:96,089円)



北海道羅臼町


携帯のアラームで午前3時に起床……だけどとても眠い…… もう少しだけ寝かせて。。。 もう一度眠りにつく。 起きたのが4時20分。 あぁ、もうこんな時間だ。 早く出発しなければ「カムイワッカの滝」に人が来てしまう。 登山の準備をしてすぐ出発。 朝一番で「知床峠」を越える。 途中から日の出が見えた。 今日も一日晴れそう♪
知床峠からの朝日

峠を越えて20kmくらい走り、砂利道を10kmくらい走り「カムイワッカの滝」の入口に到着した。 原付を止めて、タオルを持って滝に向かう。 ここから滝まで沢を20分くらい歩くらしい。 滑るらしいので、先日買った新しい靴を履いていく。 しかし……新しい靴はものすごく滑る。 靴底がゴムだと思っていたら、プラスチックだった…… なんども滑って川に落ちそうになりながら歩く。 途中、滝を越える場所があって、横から回り込むのだが、クライミングで5.4くらいのグレードはあったんじゃないかなぁ…… 落ちるところではない(小学生でも登れる)が、靴が滑るので少し怖かった。 そして滝に到着。 時間は6時。 しかし先客が2組7人もいた…… いずれも家族連れだった。 まぁいいや、入ろう。 みんな水着を着用してるけれど、持って来ていないので裸になって滝つぼに入る。 なんだこれ、ぬるい。 てっきりもっと温かいのかと思っていた。 水温は36度くらいだろうか。 けっこう寒いなぁ。 温泉は滝の左上から沸いているのが見える。 そこより上流の水は冷たい。 それが混ざり合ってちょうどいい温度を作ってる。 温泉をなめてみたらものすごくしょっぱかった… 「飲用」すると体が健康になる温泉もあるが、ここのを飲んだら逆効果っぽい。 塩分の取りすぎ…… しばらく入っていると男性2人やってきた。 1人は水着を着用して、もう1人は裸で入ってきた。 おぉ、同志よ! その人と少し話をした。 東京在住で、仕事を3日間だけ休んで北海道にやってきたらしい。 道北と道東、どちらに行くか悩んだが、みんなが「絶対道東の方がいいよ」というのでこちらにやってきたらしい。 羽田から女満別まで飛行機で、そこからレンタカーで来た。 今日で2日目らしい。 すこし話をしていたら、24歳くらいの女性2人、27歳くらいのカップルがやってきた。 入るのかなぁ……? 裸だからすごい気まずい。 規則ではないが、ここは人がたくさんくるので、水着着用が常識らしい。 少し気まずいので、もう東京から来た人と一緒にすぐにあがって服を来た。 あぁもっと入っていたかったなぁ。 だけど、今来た人たちは温泉に入らずに帰っていってしまった。 誰もいなかったら入るつもりだったのかな? 服を着てしまったので、このまま降りることにする。 恐ろしい沢下りをして、原付まで戻ってくる。
カムイワッカ湯の滝 野生のシカ

さて、硫黄山(1,562m)でも登るかな。 滝の入口のもう少し先に、硫黄山への登山道がある。 すぐに到着した。 そして登山準備をしていざ入山。 一応入山ノートに名前を書いておいた。 登山の本でも、看板にも書いてあるが、知床半島は最大のヒグマの生息地らしい。 かなり遭遇報告もあるみたい。 ヒグマは人間を恐れているらしい…… 人間もヒグマを恐れているが…… なので「人間がいる」とわかっていながら、目の前に出てきたりはしない。 なので、熊鈴があると役に立つのだが、あいにく持っていない。 「人の話し声も効果がある」と書いてあったので、ラジオをつけて歩くことにした。 けっこう大き目のボリュームでラジオを流して歩く。 ここの山では標高600mをすぎると、ヒグマの生息できない地帯になるらしい。 そこまで遭遇しませんように……
歩くこと1時間。 ようやく森の中を抜け、ヒグマの生息できない火山地帯にやってきた。 一安心♪ 電池がもったいないのでラジオを消して先に進む。 「硫黄山」という名前だけあって、硫黄ガスがあちこちで見られる。 1920年頃噴火した、新火口を歩いて標高を稼いでいく。 火山地帯が終わり、低い松の道を歩く。 火山地帯が道なき道だったので、けっこうしんどかった。 そして枯れ沢に出た。 ふぅ、ここでようやく半分くらいか。 けっこう疲れるなぁ。 今日はかなり呼吸が乱れる。 何度も休憩した。 帽子を忘れてきてしまったので、頭が暑い。 それとショッキングなことが一つ起こった。 今朝、ポリタンクに作ってきた麦茶の中に何かがたくさん浮いている。 よく見てみると「お茶パック」の中身だった…… 袋が破れてしまったらしく、麦がたくさん浮いている。 飲むと口の中に麦が入り込む。 このまま飲むわけにもいかず、水分だけを流し込んで、麦は全部吐き出す。 あぁ、これじゃ思いっきりゴクゴク飲めないよ…… やっぱり一気に飲みたいしなぁ。
硫黄山の岩 硫黄山よりカムイワッカ湯の滝方面 硫黄山の岩 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山より

ようやく山頂に到着した。 登山時間3時間20分。 登山口から山頂までの標高差は1,500mくらいかな。 ガイドブックのコースタイムが3時間50分だったので、ほとんど変わらないくらい。 とりあえず疲れた~ 山頂で食パンを食べてしばし休憩。 けっこう見晴らしがよくて、遠くに「羅臼岳」も見える。 あれも登るんだ~
硫黄山山頂 硫黄山山頂より 硫黄山山頂からみる羅臼岳 硫黄山山頂より 羅臼岳

30分くらい休憩して下山を始める。 やっぱり下山は膝にくる。 膝がガクガク…… 新火口付近まできたら空が曇ってきた。 よかった~あと1時間遅かったら曇り空の山頂だった…… 「早起きは三文の得」ってことかな♪ 2時間かかり下山した。 あぁ疲れた…それとお腹すいた。 食パン1斤持っていったのだが、全部食べてしまいまだお腹が空いている。 登山はそれほどエネルギー使うのかな。

来るとき通った道を戻る。 途中で「室蘭ナンバー」のおじいさんに道を尋ねられた。 「知床峠」に行きたいらしい。 通ってきた道なので、詳しくわかる(曲がるところ1箇所しかないけど)。 教えてあげたらおじいさんが「ホタテ貝柱のおかし」をくれた。 けっこう高いらしい。 さっそく食べてみる。 すごい味が濃くておいしい!
知床峠を越えてキャンプ場に戻ってくる。 あぁ疲れた……
ガソリンも残り少ないし、お腹すいたし「羅臼町」に買出しに行こう。 ここから2kmくらいなので近い。 ガソリン入れて、コンビニでうどんとモヤシとアイスを購入した。 さっそくアイスを食べる。 冷たくて甘くておいしい! 戻ったらうどん作ろう。

キャンプ場に戻りさっそくうどんを作る。 醤油で味付けをして食べる。 うん、おいしい!
お腹もいっぱいになったので、お風呂でも入ろうかな。 さっそく「熊の湯」に向かう。 今日は人がたくさんいる。 15人くらいはいるのじゃないか。 熱い温泉を堪能してテントに戻る。 さて、夕飯だ。 今日のメニューはモヤシ炒めと味噌汁。 ご飯を炊いて、モヤシを炒めて塩と醤油で味付け。 味噌汁はインスタントのを作った。 さっき食べたばかりだけどまた食べる。 うん、これもおいしい! あとは寝るだけだなぁ。

予定変更して、明日羅臼岳に登ります。 往路5時間、復路3時間の予定。 かなりハードな一日になりそうです。

原付で日本一周の旅 – 24日目|野付半島 羅臼町

曇り
走行距離:65km(合計:4,789km)
使用金額:1,190円(合計:94,787円)



北海道中標津町~北海道羅臼町


6時に起床。 長い間滞在した「開陽台」ともお別れ。 テントを撤収して7時には出発準備ができた。
だけどまだ出発できない。 ごみがかなり大量にある。 これをゴミ箱に捨てなければ……
しかし有料ゴミ袋を購入しないといけない。 店が9時に開くのでそれまで待ってないといけない。
ゴミ袋に入れずに捨ててる人もいるが、こんな素晴らしいキャンプ場を無料で開放してくれてるんだから最低限のマナーは守らないとね……
新プレートで出発 開陽台 開陽台付近の直線道路

店が開いてからゴミ袋を購入して出発。 だけどまた西標津町で足止め。 エンジンオイルを買わないといけない。 これから田舎の方に行くので、ホームセンターもバイク屋もないと思う。 あと400km走行したらエンジンオイルを補充しないといけないので。 ホームセンター前の歩道でしばらく待つ。 ホームセンターが開店して一番目のお客さんになってしまった…… エンジンオイルを購入して「野付半島」に向かう。 ここは不思議な形をしている半島だ。 海水によって陸地が削られてるのだが、おもしろい形に削られている。 先端までいけるらしいので行ってみよう。
右も左も海 野付半島 トド原 野付半島 トド原 気持ち悪い実

車が進入できるところギリギリのところまで進む。 ここからは「進入禁止」の看板があるので、徒歩で行かなくてはならない。 水分を補給して、手ぶらで進む。 ツーリングマップルには「往復3km」と書いてあったのだが、見る限りかなり遠く見える。 どこまでも続く電線……先が見えない。 ホントに往復3km? ここから見える限りで、片道最低でも3kmはあるように思えるが…
「まぁいいや」と思い進み始める。 しかしいくら歩いても景色が変わらない。 進めど進めど先は見えず… 歩くこと1時間、ようやく砂利道が終わった。 ここから先端まで砂浜の道に変わる。 ようやく先端が見えてきたのだが、歩いても全然近くならない。 先端にたどり着いたときには、出発から1時間30分経過していた…… あぁ疲れた…… 今歩いてきた道をずっと歩いて帰らないといけないのか…… 帰りの道は、長さを知っている分、よけいに長く感じる…… 歩いても歩いても近くならない景色。 途中で座り込んで休憩して、少し早歩きで歩いてみたり…… ようやく駐車場まで戻ってこれた… 往復3時間…… ものすごく疲れた。 あぁ。。。
野付半島 野付半島 野付半島先端 野付半島

ちょうど先端まで行こうとしている年配のグループがいた。 「一番奥まで往復3時間かかりますよ」と言ったら「えー」と驚きの声が。 みんな「じゃやめようか」と行くのを取りやめた。 ホントキツイから。

予想外に体力を消耗してしまった。 今日の目的地は「羅臼町の国立羅臼温泉キャンプ場」。 ここは無料のキャンプ場があり、無料の露天風呂まである。 ここまでは60kmくらい。 頑張ろう。
運転していてけっこう眠かった…… 眠くなったのは久しぶりだなぁ。 スタートしたばかりの頃はよく眠くなっていたっけ。 なんとか目を覚まし、運転を続ける。 キャンプ場のすぐ手前にある「道の駅 らうす」でホッケを購入。 なんと1枚105円。 激安!! これで今日の夕飯は決まりだね。
すぐにキャンプ場に到着した。 駐車場に行ってビックリ。 ものすごい数の車とバイクがある。
みんな来てるのかぁ。 とりあえずテントを張れる場所を確保して、テントを設営。 そしてすぐ近くにある無料露天風呂「熊の湯」に向かう。 無料露天風呂なので柵などない。 覗こうと思えば、通りから丸見えだが、誰も覗かないでしょ……
お湯はかなり熱い。 源泉がパイプから出ているのだが、看板に「熱湯注意」と。 触ってみたら80度くらいはあるのじゃないかと思った。 かなり熱い。 一応水でぬるくしてあるのだが、それでもお湯は46度くらいはあるのじゃないか。 すごい熱くて入るのも一苦労。
体を温めてテントに戻る。 さて夕飯でも作るか。 さきほど買ってきたホッケを焼く。 利尻島で食べたのと同じような感じ。 だけど今日はうどんではなくご飯だ! やっぱ魚とご飯、日本人だし。
けっこう美味しかった。 ちょっと油っぽかったかなぁ…… あとご飯が硬かった……
人を恐れないシカ

明日は3時くらいに起きて「カムイワッカの滝」に行こうと思います。 ここは滝つぼが湯船の天然温泉です。 だけど人気がありすぎるため、みんな(男も女も)水着を着て入ってるみたい…… 水着を持ってきてないので、誰もいない時間に楽しもうという作戦。 その後「硫黄山」に登る予定!
ここには3泊するつもりです。

原付で日本一周の旅 – 23日目|釧路 納沙布岬

晴れ
走行距離:448km(合計:4,724km)
使用金額:5,889円(合計:93,597円)



北海道中標津町


携帯のアラームで4時20分起床。 昨日の台風は通過して、とてもよい天気。 台風一過。
なぜこんなに早く起きたのかというと、水平線から昇る日の出を見るため。 おそらく明日には移動するので…… 展望台で待つこと20分。 4時41分、太陽が水平線から顔を出した。 一応デジカメで撮るが上手く撮れてるかなぁ。 たぶん微妙……
朝日 朝日 朝日 朝日 朝日 朝日 朝日 朝日

日の出も拝んだし今日の行動開始。 食パンで朝ごはんを済ませて、パソコンや衛生用品、タオルを持って出発。 まずは釧路に向かう。 「ミルクロード」とも言われている国道272号線を南下する。 最初のほうは牧場ばかりで、「なるほど」と思ったが、10kmくらい走った辺りから森のみになる。 民家が全然ない。 たまにある交差点でちらほら店があったが、ほとんど何もない道路。 最後のほうはバイパスになっているので走りやすかった。 平日の早朝なので、トラックがたくさんいた。 きちんと対向車線まで避けて抜かしていくトラックもいるが、50cmくらいの間隔で抜かしていくトラックもいる。 かなり怖い。 トラックが横に並んだ瞬間、原付付近の風がなくなり、トラックが少し前に出ると、気流の流れでトラックの方に引き込まれる。 なのでせめて1mは間隔をあけて抜かして…… 怖いから…
キャンプ場から120kmくらい走り釧路市に到着した。 ここはけっこう都会だった。 きちんと二段階右折しないと捕まりそう…… それと一方通行が多いような気がした。
ちょうど良さそうな公園を発見! 溜まっていた分のHPを更新する。 そこで朝のおやつを食べる。 テントから持参した食パン。 ハトが近くに寄ってきたので塊をあげた。 最初はハトがつっついて食べていたのだが、途中でカラス参上! あっという間に奪っていってしまった…… かわいそうに。 もう少しパンをあげる。 すると今度は何十羽ものハトが集まってきてしまった。 超うっとうしい。 足で威嚇して蹴散らした。 ハトじゃま。 パソコンの上に乗ってくるし。 遠くのほうでおばあさんが餌をやりはじめたので、みんなそちらに行ってしまった。 HPの更新も終わり出発。
公園のハト 公園のハト

目的地は本土最東端の「納沙布岬」。 ここから150kmくらい。 ずっと海沿いを走っていくことにしよう。 「尻羽岬」というのがあるので行ってみる。 駐車場から草原をテクテク歩くこと20分。 岬の先端に到着した。 海を挟んで対岸が見える。 「あとであそこを走るんだ」と思いながら眺める。 海を突っ切れればおよそ7kmの距離、しかし道を走っていくと30km…… あぁ海を走りたい。
町並み 尻羽岬 尻羽岬 尻羽岬 尻羽岬からみる愛冠岬

帰りも草原を20分歩く。 風をさえぎるものが何もないのでけっこう風にあおられた。
しばらく走り対岸に見えていたところの駐車場に到着。 ここから岬まで、また歩く…… 森の中をテクテク歩くこと10分。 「愛冠岬」に到着。 ここは「海の摩周湖」と言われているらしい。 小島が数個見えて、いつもは並が穏やかで「男性的神秘さ」があるらしい。 しかし台風が通り過ぎたあとのせいか、海は大荒れ…… 「男性的たくましさ」を見ることができた…… 帰りも林道をテクテク歩く。
厚岸の町並み 愛冠岬 愛冠岬

今日はかなりの距離を移動するのであまり寄り道してる暇はないなぁ。
納沙布岬に向かって再度走り出す。 しばらくすると「琵琶瀬展望台」というのがあった。 そこから「霧多布湿原」を眺めた。 なんだかカバがいそうな雰囲気。 あそこは野生動物がたくさんいるのかなぁ。
霧多布湿原

しばらく走り「落石岬」という場所があるので寄ってみる。 なんだか字がイヤだなぁ。 「おちいし」と読むらしいのだが、まちがえて「らくせき」と読んでしまったら…… 不吉だ……
ここも車両が進入できないので、駐車場から草原と丸太の道を20分くらい歩く。 岬があったのだが、海が泡立っていて汚かった…… 灯台はなかなか立派だった。 チャリダー(自転車ライダー)がいたので、少し話をしてみる。 なんと同じ千葉県から来たらしい。 大網白里町と言っていた。 ずっと自転車で走って3ヵ月も走ってるって…… 千葉から新潟まで行き、日本海側を青森まで北上。 北海道に渡り、時計回りに回っているらしい。 函館に戻ったら青森までフェリー、そこから太平洋沿いを南下して関西方面を目指すらしい。 日本一周すると言っていた。 おぉ、同志よ! 「また会うかもしれませんね」と言っていた。 確かにまたどこかで出会いそう。 別れ際に「お互い日本一週頑張ろう」と握手した。 自転車はかなり大変だと思うけど頑張って!
落石岬に続く丸太の道 落石岬灯台 落石岬 落石岬

納沙布岬まであと80kmくらい。 一気に行っちゃおう! 根室市に入り、太平洋沿いの道を東に向かって進む。 しばらく走っていると後ろの方に何かいることに気づいた。 赤いランプが回転してる。 白と黒の車…… パトカーだ! およそ100m後方。 時速50kmで走っていたので、時速45kmまで速度を落として走る。 一応この道路は制限40km。 さらに原付の法廷速度は30km…… だんだんパトカーとの距離が縮まっていく…… そして後ろにぴったりつかれた。 だけど速度を落とすことも上げることもできない。 するとパトカーは反対車線に飛び出し抜かしていってしまった…… この道路オレンジのセンターラインで追い越し禁止なのに…… ちゃんとセンターラインをはみ出さないで抜かせるようにかなり左に寄っていたのに、車体全部がセンターラインからはみ出るほど間隔をあけて抜かしていった。 あぁパトカーなのに、追い越し禁止違反、スピードオーバーか…… 時速50kmくらいで抜かしていったしなぁ。
ロシア語の看板

パトカーが去った後、後ろのほうから怪しいバイクが走ってきた。 ものすごい轟音を鳴らしながら走ってくる。 乗ってる人は角のあるヘルメットをかぶっている。 なんだこいつは!?
そのバイクが抜かしていく。 なんと50ccのスーパーカブだった。 かなり改造してあるみたいだけど。 手を上げて抜かしていった。 納沙布岬まであと2km、多分会うな。
納沙布岬に到着したら予想通りそのバイクがいた。 「日立市ナンバー」だった。 茨城県か。 少し話をした。 ほとんど同じルートをたどっているらしい。 台風のせいで2日間足止めされて、ライダーハウスに篭っていたと。 お互いのカメラで写真を撮りあって別れた。
さて、本土最東端にも来たし、あとは開陽台まで帰るだけ。 すでに時間は15時30分。 ここから100kmくらい距離がある。 けっこうきついなぁ。
納沙布岬灯台 本土最東端 夕日

国道44号線をひたすら西に。 途中から国道243号線に入りひたすら北へ。 19時くらいに西標津町に戻ってこれた~ あぁ疲れた。 思ったよりも早く帰ってこれた。 さて、温泉でも行くかな。
標津町方面に3kmくらい行ったところに温泉があるのでそこに向かう。 入浴料500円。 シャンプー類が用意されているので安心♪ 3日間の汚れと疲れを洗い流した。 露天風呂があったのでひさびさに長湯してしまった。 外の寒さとお風呂の暖かさが絶妙。 すごい気持ちよかった。
そして本屋に向かう。 昨日台風でそうとう暇で暇で…… 北海道の山の本があったのだが、何度も繰り返し読むようなところもないし。
そのうち「100名山」を制覇しようと思っているので、100名山の本を買った。 上中下の3巻で4,100円。 けっこう高いなぁ。 まぁいっか。 本を買って気分よくテントに戻る。
そしてご飯を炊いて納豆で夕飯を済ませる。 今日はかなり疲れた。 走行距離も400km越えたし。

明日は野付半島に行った後、羅臼町に戻ります。 「羅臼岳」「硫黄山」「カムイワッカの滝」が目的。 おそらく3、4日はいると思います。