原付で日本一周の旅 – 25日目|カムイワッカの滝 硫黄山

晴れ
走行距離:99km(合計:4,888km)
使用金額:1,302円(合計:96,089円)



北海道羅臼町


携帯のアラームで午前3時に起床……だけどとても眠い…… もう少しだけ寝かせて。。。 もう一度眠りにつく。 起きたのが4時20分。 あぁ、もうこんな時間だ。 早く出発しなければ「カムイワッカの滝」に人が来てしまう。 登山の準備をしてすぐ出発。 朝一番で「知床峠」を越える。 途中から日の出が見えた。 今日も一日晴れそう♪
知床峠からの朝日

峠を越えて20kmくらい走り、砂利道を10kmくらい走り「カムイワッカの滝」の入口に到着した。 原付を止めて、タオルを持って滝に向かう。 ここから滝まで沢を20分くらい歩くらしい。 滑るらしいので、先日買った新しい靴を履いていく。 しかし……新しい靴はものすごく滑る。 靴底がゴムだと思っていたら、プラスチックだった…… なんども滑って川に落ちそうになりながら歩く。 途中、滝を越える場所があって、横から回り込むのだが、クライミングで5.4くらいのグレードはあったんじゃないかなぁ…… 落ちるところではない(小学生でも登れる)が、靴が滑るので少し怖かった。 そして滝に到着。 時間は6時。 しかし先客が2組7人もいた…… いずれも家族連れだった。 まぁいいや、入ろう。 みんな水着を着用してるけれど、持って来ていないので裸になって滝つぼに入る。 なんだこれ、ぬるい。 てっきりもっと温かいのかと思っていた。 水温は36度くらいだろうか。 けっこう寒いなぁ。 温泉は滝の左上から沸いているのが見える。 そこより上流の水は冷たい。 それが混ざり合ってちょうどいい温度を作ってる。 温泉をなめてみたらものすごくしょっぱかった… 「飲用」すると体が健康になる温泉もあるが、ここのを飲んだら逆効果っぽい。 塩分の取りすぎ…… しばらく入っていると男性2人やってきた。 1人は水着を着用して、もう1人は裸で入ってきた。 おぉ、同志よ! その人と少し話をした。 東京在住で、仕事を3日間だけ休んで北海道にやってきたらしい。 道北と道東、どちらに行くか悩んだが、みんなが「絶対道東の方がいいよ」というのでこちらにやってきたらしい。 羽田から女満別まで飛行機で、そこからレンタカーで来た。 今日で2日目らしい。 すこし話をしていたら、24歳くらいの女性2人、27歳くらいのカップルがやってきた。 入るのかなぁ……? 裸だからすごい気まずい。 規則ではないが、ここは人がたくさんくるので、水着着用が常識らしい。 少し気まずいので、もう東京から来た人と一緒にすぐにあがって服を来た。 あぁもっと入っていたかったなぁ。 だけど、今来た人たちは温泉に入らずに帰っていってしまった。 誰もいなかったら入るつもりだったのかな? 服を着てしまったので、このまま降りることにする。 恐ろしい沢下りをして、原付まで戻ってくる。
カムイワッカ湯の滝 野生のシカ

さて、硫黄山(1,562m)でも登るかな。 滝の入口のもう少し先に、硫黄山への登山道がある。 すぐに到着した。 そして登山準備をしていざ入山。 一応入山ノートに名前を書いておいた。 登山の本でも、看板にも書いてあるが、知床半島は最大のヒグマの生息地らしい。 かなり遭遇報告もあるみたい。 ヒグマは人間を恐れているらしい…… 人間もヒグマを恐れているが…… なので「人間がいる」とわかっていながら、目の前に出てきたりはしない。 なので、熊鈴があると役に立つのだが、あいにく持っていない。 「人の話し声も効果がある」と書いてあったので、ラジオをつけて歩くことにした。 けっこう大き目のボリュームでラジオを流して歩く。 ここの山では標高600mをすぎると、ヒグマの生息できない地帯になるらしい。 そこまで遭遇しませんように……
歩くこと1時間。 ようやく森の中を抜け、ヒグマの生息できない火山地帯にやってきた。 一安心♪ 電池がもったいないのでラジオを消して先に進む。 「硫黄山」という名前だけあって、硫黄ガスがあちこちで見られる。 1920年頃噴火した、新火口を歩いて標高を稼いでいく。 火山地帯が終わり、低い松の道を歩く。 火山地帯が道なき道だったので、けっこうしんどかった。 そして枯れ沢に出た。 ふぅ、ここでようやく半分くらいか。 けっこう疲れるなぁ。 今日はかなり呼吸が乱れる。 何度も休憩した。 帽子を忘れてきてしまったので、頭が暑い。 それとショッキングなことが一つ起こった。 今朝、ポリタンクに作ってきた麦茶の中に何かがたくさん浮いている。 よく見てみると「お茶パック」の中身だった…… 袋が破れてしまったらしく、麦がたくさん浮いている。 飲むと口の中に麦が入り込む。 このまま飲むわけにもいかず、水分だけを流し込んで、麦は全部吐き出す。 あぁ、これじゃ思いっきりゴクゴク飲めないよ…… やっぱり一気に飲みたいしなぁ。
硫黄山の岩 硫黄山よりカムイワッカ湯の滝方面 硫黄山の岩 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山より

ようやく山頂に到着した。 登山時間3時間20分。 登山口から山頂までの標高差は1,500mくらいかな。 ガイドブックのコースタイムが3時間50分だったので、ほとんど変わらないくらい。 とりあえず疲れた~ 山頂で食パンを食べてしばし休憩。 けっこう見晴らしがよくて、遠くに「羅臼岳」も見える。 あれも登るんだ~
硫黄山山頂 硫黄山山頂より 硫黄山山頂からみる羅臼岳 硫黄山山頂より 羅臼岳

30分くらい休憩して下山を始める。 やっぱり下山は膝にくる。 膝がガクガク…… 新火口付近まできたら空が曇ってきた。 よかった~あと1時間遅かったら曇り空の山頂だった…… 「早起きは三文の得」ってことかな♪ 2時間かかり下山した。 あぁ疲れた…それとお腹すいた。 食パン1斤持っていったのだが、全部食べてしまいまだお腹が空いている。 登山はそれほどエネルギー使うのかな。

来るとき通った道を戻る。 途中で「室蘭ナンバー」のおじいさんに道を尋ねられた。 「知床峠」に行きたいらしい。 通ってきた道なので、詳しくわかる(曲がるところ1箇所しかないけど)。 教えてあげたらおじいさんが「ホタテ貝柱のおかし」をくれた。 けっこう高いらしい。 さっそく食べてみる。 すごい味が濃くておいしい!
知床峠を越えてキャンプ場に戻ってくる。 あぁ疲れた……
ガソリンも残り少ないし、お腹すいたし「羅臼町」に買出しに行こう。 ここから2kmくらいなので近い。 ガソリン入れて、コンビニでうどんとモヤシとアイスを購入した。 さっそくアイスを食べる。 冷たくて甘くておいしい! 戻ったらうどん作ろう。

キャンプ場に戻りさっそくうどんを作る。 醤油で味付けをして食べる。 うん、おいしい!
お腹もいっぱいになったので、お風呂でも入ろうかな。 さっそく「熊の湯」に向かう。 今日は人がたくさんいる。 15人くらいはいるのじゃないか。 熱い温泉を堪能してテントに戻る。 さて、夕飯だ。 今日のメニューはモヤシ炒めと味噌汁。 ご飯を炊いて、モヤシを炒めて塩と醤油で味付け。 味噌汁はインスタントのを作った。 さっき食べたばかりだけどまた食べる。 うん、これもおいしい! あとは寝るだけだなぁ。

予定変更して、明日羅臼岳に登ります。 往路5時間、復路3時間の予定。 かなりハードな一日になりそうです。