原付で日本一周の旅 – 23日目|釧路 納沙布岬

晴れ
走行距離:448km(合計:4,724km)
使用金額:5,889円(合計:93,597円)



北海道中標津町


携帯のアラームで4時20分起床。 昨日の台風は通過して、とてもよい天気。 台風一過。
なぜこんなに早く起きたのかというと、水平線から昇る日の出を見るため。 おそらく明日には移動するので…… 展望台で待つこと20分。 4時41分、太陽が水平線から顔を出した。 一応デジカメで撮るが上手く撮れてるかなぁ。 たぶん微妙……
朝日 朝日 朝日 朝日 朝日 朝日 朝日 朝日

日の出も拝んだし今日の行動開始。 食パンで朝ごはんを済ませて、パソコンや衛生用品、タオルを持って出発。 まずは釧路に向かう。 「ミルクロード」とも言われている国道272号線を南下する。 最初のほうは牧場ばかりで、「なるほど」と思ったが、10kmくらい走った辺りから森のみになる。 民家が全然ない。 たまにある交差点でちらほら店があったが、ほとんど何もない道路。 最後のほうはバイパスになっているので走りやすかった。 平日の早朝なので、トラックがたくさんいた。 きちんと対向車線まで避けて抜かしていくトラックもいるが、50cmくらいの間隔で抜かしていくトラックもいる。 かなり怖い。 トラックが横に並んだ瞬間、原付付近の風がなくなり、トラックが少し前に出ると、気流の流れでトラックの方に引き込まれる。 なのでせめて1mは間隔をあけて抜かして…… 怖いから…
キャンプ場から120kmくらい走り釧路市に到着した。 ここはけっこう都会だった。 きちんと二段階右折しないと捕まりそう…… それと一方通行が多いような気がした。
ちょうど良さそうな公園を発見! 溜まっていた分のHPを更新する。 そこで朝のおやつを食べる。 テントから持参した食パン。 ハトが近くに寄ってきたので塊をあげた。 最初はハトがつっついて食べていたのだが、途中でカラス参上! あっという間に奪っていってしまった…… かわいそうに。 もう少しパンをあげる。 すると今度は何十羽ものハトが集まってきてしまった。 超うっとうしい。 足で威嚇して蹴散らした。 ハトじゃま。 パソコンの上に乗ってくるし。 遠くのほうでおばあさんが餌をやりはじめたので、みんなそちらに行ってしまった。 HPの更新も終わり出発。
公園のハト 公園のハト

目的地は本土最東端の「納沙布岬」。 ここから150kmくらい。 ずっと海沿いを走っていくことにしよう。 「尻羽岬」というのがあるので行ってみる。 駐車場から草原をテクテク歩くこと20分。 岬の先端に到着した。 海を挟んで対岸が見える。 「あとであそこを走るんだ」と思いながら眺める。 海を突っ切れればおよそ7kmの距離、しかし道を走っていくと30km…… あぁ海を走りたい。
町並み 尻羽岬 尻羽岬 尻羽岬 尻羽岬からみる愛冠岬

帰りも草原を20分歩く。 風をさえぎるものが何もないのでけっこう風にあおられた。
しばらく走り対岸に見えていたところの駐車場に到着。 ここから岬まで、また歩く…… 森の中をテクテク歩くこと10分。 「愛冠岬」に到着。 ここは「海の摩周湖」と言われているらしい。 小島が数個見えて、いつもは並が穏やかで「男性的神秘さ」があるらしい。 しかし台風が通り過ぎたあとのせいか、海は大荒れ…… 「男性的たくましさ」を見ることができた…… 帰りも林道をテクテク歩く。
厚岸の町並み 愛冠岬 愛冠岬

今日はかなりの距離を移動するのであまり寄り道してる暇はないなぁ。
納沙布岬に向かって再度走り出す。 しばらくすると「琵琶瀬展望台」というのがあった。 そこから「霧多布湿原」を眺めた。 なんだかカバがいそうな雰囲気。 あそこは野生動物がたくさんいるのかなぁ。
霧多布湿原

しばらく走り「落石岬」という場所があるので寄ってみる。 なんだか字がイヤだなぁ。 「おちいし」と読むらしいのだが、まちがえて「らくせき」と読んでしまったら…… 不吉だ……
ここも車両が進入できないので、駐車場から草原と丸太の道を20分くらい歩く。 岬があったのだが、海が泡立っていて汚かった…… 灯台はなかなか立派だった。 チャリダー(自転車ライダー)がいたので、少し話をしてみる。 なんと同じ千葉県から来たらしい。 大網白里町と言っていた。 ずっと自転車で走って3ヵ月も走ってるって…… 千葉から新潟まで行き、日本海側を青森まで北上。 北海道に渡り、時計回りに回っているらしい。 函館に戻ったら青森までフェリー、そこから太平洋沿いを南下して関西方面を目指すらしい。 日本一周すると言っていた。 おぉ、同志よ! 「また会うかもしれませんね」と言っていた。 確かにまたどこかで出会いそう。 別れ際に「お互い日本一週頑張ろう」と握手した。 自転車はかなり大変だと思うけど頑張って!
落石岬に続く丸太の道 落石岬灯台 落石岬 落石岬

納沙布岬まであと80kmくらい。 一気に行っちゃおう! 根室市に入り、太平洋沿いの道を東に向かって進む。 しばらく走っていると後ろの方に何かいることに気づいた。 赤いランプが回転してる。 白と黒の車…… パトカーだ! およそ100m後方。 時速50kmで走っていたので、時速45kmまで速度を落として走る。 一応この道路は制限40km。 さらに原付の法廷速度は30km…… だんだんパトカーとの距離が縮まっていく…… そして後ろにぴったりつかれた。 だけど速度を落とすことも上げることもできない。 するとパトカーは反対車線に飛び出し抜かしていってしまった…… この道路オレンジのセンターラインで追い越し禁止なのに…… ちゃんとセンターラインをはみ出さないで抜かせるようにかなり左に寄っていたのに、車体全部がセンターラインからはみ出るほど間隔をあけて抜かしていった。 あぁパトカーなのに、追い越し禁止違反、スピードオーバーか…… 時速50kmくらいで抜かしていったしなぁ。
ロシア語の看板

パトカーが去った後、後ろのほうから怪しいバイクが走ってきた。 ものすごい轟音を鳴らしながら走ってくる。 乗ってる人は角のあるヘルメットをかぶっている。 なんだこいつは!?
そのバイクが抜かしていく。 なんと50ccのスーパーカブだった。 かなり改造してあるみたいだけど。 手を上げて抜かしていった。 納沙布岬まであと2km、多分会うな。
納沙布岬に到着したら予想通りそのバイクがいた。 「日立市ナンバー」だった。 茨城県か。 少し話をした。 ほとんど同じルートをたどっているらしい。 台風のせいで2日間足止めされて、ライダーハウスに篭っていたと。 お互いのカメラで写真を撮りあって別れた。
さて、本土最東端にも来たし、あとは開陽台まで帰るだけ。 すでに時間は15時30分。 ここから100kmくらい距離がある。 けっこうきついなぁ。
納沙布岬灯台 本土最東端 夕日

国道44号線をひたすら西に。 途中から国道243号線に入りひたすら北へ。 19時くらいに西標津町に戻ってこれた~ あぁ疲れた。 思ったよりも早く帰ってこれた。 さて、温泉でも行くかな。
標津町方面に3kmくらい行ったところに温泉があるのでそこに向かう。 入浴料500円。 シャンプー類が用意されているので安心♪ 3日間の汚れと疲れを洗い流した。 露天風呂があったのでひさびさに長湯してしまった。 外の寒さとお風呂の暖かさが絶妙。 すごい気持ちよかった。
そして本屋に向かう。 昨日台風でそうとう暇で暇で…… 北海道の山の本があったのだが、何度も繰り返し読むようなところもないし。
そのうち「100名山」を制覇しようと思っているので、100名山の本を買った。 上中下の3巻で4,100円。 けっこう高いなぁ。 まぁいっか。 本を買って気分よくテントに戻る。
そしてご飯を炊いて納豆で夕飯を済ませる。 今日はかなり疲れた。 走行距離も400km越えたし。

明日は野付半島に行った後、羅臼町に戻ります。 「羅臼岳」「硫黄山」「カムイワッカの滝」が目的。 おそらく3、4日はいると思います。