済州島4日目

くもりついに旅行最終日。 今日は8時半にタクシーが迎えに来るので、それまでに荷物をまとめておかなくては。
7時から朝食に行って、荷物をまとめて8時前にロビーに荷物を預けに行った。
8時10分くらいからタクシーを待っていたのだが、タクシーはすぐにやってきた。 運転手は「トンさん」という人で、ガイドさんは「日本語が話せない」と言っていたが、かなり日本語が上手だ。
ガイドさんから、オレの行きたい場所を聞いていて、14時までに戻ってこれるようにコースをアレンジしてくれたみたい。 楽しみだ~

タクシーに乗り込み南へ向かう。 南まで40分くらいかかるらしい。 距離にして40kmくらい?

けっこう時間があって、日本語の通じる運転手さんなので、いろいろなことを話した。
まず交通事故のこと。 昨日事故現場を見てしまったので、「済州島では交通事故は多いのか?」と。
そしたら「本土と比べて、人口に対する車の割合が高いので、車と車の事故は非常に多い。 ただ保険があるので、車と車の事故の場合は全然問題ない。 滅多にないけど、車と人の事故の場合が大変」と。
韓国の自動車保険事情も知りたくなってきた。 やはり事故が多いということは高いのだろうか…

で、車について。 「韓国で走ってる車はヒュンダイばかりだけど、日本車は走っていないのか?」と。
「ヒュンダイとKIAが多いね。 KIAはヒュンダイの会長の息子が社長をやっている。 日本車は最近は増えてきてるよ」と。
で、車の値段を聞いたが、今のってるタクシーはKIA車なのだが、レクサス並の装備を備えていて「5000万ウォン」すると言っていた。 日本円で400万超か? 韓国人でこれだけの金額を稼ぐのは大変だろう…

次にミカンの話。 これは運転手さんが教えてくれた。
「済州島ではミカンの栽培が盛んだけど、全出荷量の70%は島の南側で取れるミカン。 北側でも取れるけど、南側の方が甘いんだよ」と。

道路を走っていると、ところどころに日本で言う「オービス」がある。 韓国は丁寧に「350m先にカメラがある」とオービスを知らせる距離付きの看板がある。
で、交通違反について聞いてみた。 「スピード違反の罰金はどれくらいか?」と。
すると「11kmオーバーで罰金30000ウォン、免許の減点は無し。 22kmオーバーで罰金60000ウォン、免許は15点減点。 30点減点になると、免許取消になるよ。 免許取消になると、1年間は免許を取れない。 同時にタクシー免許も取り消しになる」と。
「学校の近くは30km/h、普通の道路で40km/h~70km/hが制限速度」と教えてくれた。

次に、韓国で一番高い山「漢拏山」について。 「登ったことがあるか?」と聞いたら、「済州島に住んでいて登ったことが無い人はほとんどいない。 平日で毎日8000人くらい、休みの日だと12000人くらい登ってるよ。 ただ、ほどんどが観光客。 私も昔はよく登っていたんだけどね、歳を取って足が動かなくなってきて」と嘆いていた。
しかし、毎日そんなに登山客が山に入っているのか。 富士さんみたいに登山道に渋滞ができたりするのだろうか?
山は冬になると一面の雪景色になるという。

で、バイクについて。 2~3人のグループで、ツーリングをしている人をよく見るので、「あれは観光客?」と聞いたら、「あれは本土の大学生だよ。 休みになるとバイクでツーリングしに来る大学生が多い」と。 観光客は観光客でも外国人ではなく本土の韓国人だったのか。

で、次に観光客のこと。 「やはり日本人が多いのか?」と聞いたら「日本人よりも中国人の方が多い。 日本からは成田から1日1便、関西から1日1便、福岡から週に1便くらいしか飛行機がこない。 中国からだったら、一つの空港から1日3便くらい飛行機が到着する。 なので、数でも中国人の方が多い」と。
「運転手さんは韓国語、日本語、英語を喋れてるけど、中国語も話せる?」と聞いたら「中国語は難しい」と。 けど最低限のことは話せるみた。

で、仕事の話になった。
「済州島の70%は観光業で成り立っている。 だけど就職口がなく、若い人たちが就職する場所が見つからない。 そのため就職口を求めてほとんどの人が本土に行ってしまう」と。
島国ならではの現象だよねそれ。 済州島もそのうち高齢化が進むのだろうか。

そんなことを話しているうちに、「松岳山」に到着。 見てないのだけど「チャングムの誓い」というドラマで撮影されたシーンがある場所。 で、海に突き出た半島なのだが、海岸沿いには旧日本軍が武器庫として作った洞窟が15個も残っているらしい。
松岳山

運転手さんは、眺めるだけのつもりだったけど「洞窟まで行きたい」と言ったら、「海岸の岩は滑るので気をつけて」とアドバイスをくれた。 さっそく洞窟を見に行ってみる。
洞窟前は落盤が多い。 危険だ…
落石注意 落盤

洞窟はたくさんあるのだけど、何個かのぞいてみた。
洞窟 洞窟 洞窟

まぁ人工的な洞窟なので、それほど神秘的なものではなかったけど、面白かった。

ここには観光バスが続々とやってくる。 乗ってるのは小学生。 「あれは本土の小学生だよ。 本土の学生は済州島へ、済州島の学生は本土へ、旅行に行く」と教えてくれた。
ここからは、「兄弟島」というのがよく見える。 見る角度によって、島が1~3個に見えるのでそのように呼ばれるらしい。
兄弟島 兄弟島

続いて向かったのは「山房山」という山らしい名前の山。 「山が飛んだ山」と教えてくれた。 上までは登れないみたいだけど、中腹まではお寺があって登れるらしい。
さっそく登ってみることに。
山房山 山房山 山房山 山房山 山房山 山房山 山房山 兄弟島 山房山 山房山より 山房山 山房山 山房山 山房山 山房山 山房山 山房山 山房山

続いて向かったのは「柱状節理帯」というところ。
柱状節理帯 柱状節理帯 柱状節理帯 柱状節理帯 柱状節理帯

なんで正方形や六角形の形になるのだろうか。 不思議だ。

続いて「天帝淵瀑布」というところ。 3つの滝から構成されているみたい。
まず最初に展望台があったのが、第2の滝。
天帝淵瀑布 第2の滝 天帝淵瀑布 第2の滝 天帝淵瀑布 第2の滝

続いて第1の滝。 運転手さんも行っていたが、雨の直後じゃないと水は流れていないみたい。
天帝淵瀑布 第1の滝

最後に第3の滝。
天帝淵瀑布 第3の滝

ツアーできたのか、ここは日本人が多かった。

次に向かったのは「天地淵瀑布」というところ。
遊歩道が整備されていて、10分くらいの道。
トルハルバン 天地淵瀑布 天地淵瀑布 救命用具

そして、本日最後の目的地「正房瀑布」。
滝の水が海に流れ込むという、とても珍しい滝。 オレ自身も、海に落ちる滝は見たことがない。
正房瀑布 正房瀑布 正房瀑布

本日の観光コースは全て終了。 時刻は12時40分。 ホテルに戻ったら時間がちょうどだな。
帰りは行きと違う道、漢拏山の東側を通る道で帰ってきた。

帰りに馬牧場があり、運転手さんが「韓国では牛よりも馬をよく食べる。 そのため牛牧場より馬牧場の方が多い」と教えてくれた。

楽しかった観光も終了。 1時50分くらいにホテル到着。 すでに部屋はチェックアウトされていたので、お昼ごはんを買いに、先日行ったサンドウィッチ屋さんへ。
サンドウィッチをお持ち帰りして、ホテルに戻る。 14時半の集合時間ギリギリになってしまった。
バスに乗り込み、お土産屋さんと、革細工の店に行った。 革細工の店はすごかった。 「ヴィトンやコーチなどと仲良くしてもらってる革細工屋さんで…」と説明を受けたが、店内に入ると、ニセモノのブランド品がずらりと並んでいる。 しかも店の看板などは一切出ておらず、雑居ビルの2Fにあるこの店につながる階段を上ると、監視カメラが鳴り響き、店員が誰が入ってきたのか確認する様子も。 よほどやばい商売なのだろう。
ま、興味のあるブルガリが売ってなかったし、そもそもニセモノは買う気もないので…

空港に到着し、出国手続きを済ませる。 飛行機の出発まで2時間ほど。 小さい空港なので、お店も1件しかなく、かなり退屈だった。
済州国際空港 済州国際空港 ミカンジュース

そんな中待っていると、電光掲示板に「遅延」の文字が。 ただでさえ時間が余っていたのに、飛行機の遅延でさらに40分待つことに…
遅延

なんとか時間をつぶし、出発の時間になった。 帰りは窓際の席。 しかし羽のすぐ上なので、景色はあまり見えなかった。
飛行機から 機内食

機内食を食べ終えたら撃沈。 気づいたら関空に着陸するところだった。

今回の4日間の済州島旅行。 来るまではあまり乗り気ではなかったが、行ってみたら行ってみたで意外に楽しかった。
ただ、リゾート地でないのと、南国ではないので、天気が…
まぁこれで新たな国に足を踏み入れられたのでよしとしよう。