富士山登山

晴れ夜、23時くらいに出発。
高速に乗り、東を目指す。 2時くらいに、西宮名塩SAで運転を交代。 4時過ぎに、新名神高速道路の土山SAで撃沈…
6時半くらいに出発したみたい。 7時半くらいに目が覚めまだ愛知県内だった。
この時間になったらけっこう渋滞が発生している。 上りだからまだマシだが、下りは悲惨。
それでも静岡県内で10km程度の渋滞に3回くらい引っかかった。 最終的には渋滞を避け、静岡ICで一般道に降りてしまった。
一般道で富士ICを目指す。 40kmくらいなのだが、一般道もけっこう混んでいる……
富士山

ようやく富士ICに到着。 とりあえずお昼にするか… お昼は「富士宮焼きそば」を食べることに。
あらかじめ店を調べてこなかったのでどこに行こう…… 携帯で検索して「すぎ本」というお店が有名らしいので、そこに行ってみることに。
店頭に張り紙があり「当店はお好み焼きの店です。 焼きそばだけ食べに来た人も、お好み焼きも一緒に注文してください」との旨が書かれていた。 頑固な店なのかと思ったが、意外に親切で、頑固親父っぽい人はいなかった。
待つこと10分くらい、お好み焼きと焼きそばが出てきた。 お好み焼きはハーフを頼んだのに、普通くらいのサイズだった。 でかいな、これ…
味は全然焼きそばの味がせず、桜海老の味が強かった。 焼きそば……微妙なところだ。
お好み焼きは普通に美味しかった。 けっこう量があったので、ギリギリ食べきれた感じだ。
すぎ本 富士宮焼きそば

そして、コンビニで食料を買い込み、登山口の駐車場に行く。 この三連休は富士山の道路で、マイカー規制されるので、近隣の駐車場に止めて、そこからシャトルバスで向かう。 シャトルバスは往復1300円くらい。

駐車場に車を止めて、登山の準備に取り掛かる。 24時間ほど帰って来れないので、顔も洗い、歯も磨いた。
去年の感じだと、かなり寒かったので、今年はけっこう防寒具は準備してきた。

雪のある時期にも使っている「ブレスサーモ」を上下、冬用の手袋(インナー、アウター)、冬用のズボン、先日購入した、今冬使う予定のフリース。
そして最強の味方になるであろう、ツエルトも持ってきた。

水分はお茶を4L、真水を2L持った。 これだけで6kg、重い…… 下山&ツエルト張りに備えてストックも持ってきた。
いつも背負ってるザックとは重量が違う…… これはかなり疲れそうだ…

準備も出来たので、シャトルバスに乗り込むことに。
気圧の実験 富士山 シャトルバス

30分も走らないうちに、バスは五合目に到着。 さて、これからしばらく高度順応のために、五合目で待機するか。
とりあえずめちゃめちゃ寝不足なので、少しでも睡眠をとりたいところなのだが……寝る場所もないし、壁の隅っこに寝転がっても思うように寝ることができない。 そのため写真撮影をして、時間をつぶすことに…

野生の鹿も発見した。 てっきり鹿なんていないと思っていたのに、いるとは驚きだ。
富士山 五合目からの景色 五合目からの景色 気圧の実験

15時半頃、五合目について、時間が経過すること1時間半。 まだ少し早いような気がするが、明るいうちに少し上に登って景色を見ておきたいので出発することに。 各合目でたっぷりと休憩しながら登ろう。
五合目

17時05分、ようやく五合目を出発。 まずは六合目なのだが、ここは近い。
五合目~六合目

すぐに六合目に到着。 全然疲れていないのだが、15分ほど休憩。 明るいうちに7合目まで行けてしまいそうだ。
六合目からの景色 六合目からの景色 六合目 六合目 気圧の実験

ここからは道も富士山っぽくなり、細かい砂利道が続く。 時折でかい岩も転がっている。 そして砂埃が激しい。
この時間でも下山してくる人は結構いるなぁ。 朝出てこの時間になる人もいるだろうし、昼前くらいから遅い登山を始めてこの時間になる人もいるだろう。 後者は観光登山に来たような人ばかりだが…
そんな人達とすれ違いながらどんどん高度を上げていく。
六合目と新七合目の標高差は290m。 ここの区間のコースタイムは60分。
ひたすら登りっぱなしの60分になった。 ようやく新七合目に到着。
六合目~新七合目 宝永火山 富士山の影 六合目~新七合目からの景色

時刻は18持58分。 明るいうちにたどり着ける山小屋はここまでだな。 この先の元祖七合目は標高3010m。 ついに3000m越えをするので、高山病にかかる人は多くなるだろう。 そのため、今いる2780m地点でなるべく長くいることが大事だろう。
ということで、大休止することに。
新七合目

暖かいコーンスープを飲んだり、おにぎりを食べたり、パンを食べたり。 幸い、風はほとんど無風で温度もまだ高い。
だんだん暗くなっていく景色を見ていくと、少しさみしい気持ちになってしまう。
新七合目からの景色 新七合目からの景色 新七合目からの景色 気圧の実験 景色を見る人々 新七合目の案内板

休むこと1時間半。 時刻は20時25分。 さて、たっぷり休憩して高度にも慣れただろうから、先を目指そうか。 しかしこのペースで登っていったら山頂には0時くらいにはついてしまいそうだ。 日の出が見たいのだが、山頂で5時間待機とかはつらすぎる。 温度も寒いし… それなら標高が少しでも下の場所で待機する方が、まだ辛くなさそうだ。

というわけなのだが、元祖七合目を目指す。 あたりは暗く、ヘッドランプが必要な時間帯になっている。
しかしまだ下山してくる人がけっこういる。 しかもヘッドランプを持ってない人もたくさんいる。
「もっと早く下山できる予定だった」のだろうか?
さすがに、この時間だけあって、登ってる人でヘッドランプを持ってない人はほとんどいないが…… 服装が「そんなで平気?」って思えるような人はたくさんいる。
ザックの中に入っているのかわからないが、半そで半ズボンで登ってる人もいるし、ほぼ手ぶらで、薄い長そで一枚とかで登ってる人もいる。 地獄のような寒さになるよ、あと数時間もしたら……

そして、元祖七合目に到着。 時刻はまだ21時20分。 ここでもゆっくり休憩して登ろうか。
山小屋はすでに消灯時間を迎えているため、開いていない。 まぁ用はないのだけど…
パンを食べたり、お菓子を食べたりで、エネルギーを補給する。
元祖七合目 気圧の実験 綺麗な月

50分ほど休憩し、次の八合目を目指す。 八合目の標高は3250m。 だんだん寒そうな標高になってきた。
標高も上がってきて酸素も薄くなってきているみたいなので、山小屋から山小屋まで一気に歩くのではなく、半分くらいのところで、いったん休憩を入れるペースになってきている。 まぁ時間はたっぷりあるし、のんびり行こう。
八合目 気圧の実験

ここでも30分ほど休憩。 だいぶ寒くなってきた。

そして九合目を目指す。 九合目までは約30分。 しかし、これくらいの間隔で山小屋があると、けっこう楽だな。
0時、九合目に到着。 もう一つ上まで行くか、ここで休むか悩んだが、ここで休むことに。
温かい味噌汁を飲み、おにぎりとパンを食べる。
お湯を入れるだけで作ることができる、五目御飯を作ってみたけれど、味は…… まぁ激マズではないけど、あまり食べられた味ではなかった……
九合目 気圧の実験

お腹もいっぱいになったところで、体を冷やさないようにしなくては。 あと4時間くらいはここで休む。
ツエルトを取り出して、これをかぶることに。 密封すると結露ができてしまうのが難点だが、これにくるまるだけでだいぶ暖かい。 けっこう快適に過ごすことができたが、くるまっているため外の様子が伺えない。 それが結果的に悪くなってしまった。

くるまること数時間、ふと外に出てみると、目の前の登山道にはものすごい行列が…… やばい、休みすぎて登山渋滞が発生しているではないか…

これは早く並んで歩かないとかなり時間がかかってしまう…… 急いで撤収して渋滞に並ぶ。
東の空は少し明るくなってきている。 これ日の出までに間に合わなそうだ……
九合目からの景色 九合目からの景色 登山渋滞 九合目からの景色 九合目からの景色 九合目からの景色

30分で行けるはずの9合五勺まで45分くらいかけて登る。
この時点で東のそらはかなり明るい。 もう日の出目前だ… これはどう考えても間に合わないな……
九合五勺 日の出

九合五勺を越えて少し登ったところで太陽が登ってきてしまった… 日の出は残念ながら見ることができなかった。
だが、別のものを見ることができた。 太陽が富士山を照らす。 富士山の影ができる。
その「影富士」が目の前に浮かびあがった。 すごい巨大な影。 そして三角な影。 まさに富士山そのものではないか!
影富士 影富士 日の出

今まで影富士は一度も見たことがなかったので、見ることができてよかった。

その後は、渋滞のなか、ゆっくりゆっくりと登っていく。
登山渋滞 登山渋滞 登山渋滞 十合目の鳥居

十合目に到着したのは5時37分。 少しだけ休んで、頂上を目指すことに。 頂上の直前にものすごい急な坂があり、いつもここで苦労していた記憶がある。
気圧の実験 なんちゃって逆さ富士

そして頂上はものすごい人ごみ。 なんとか記念撮影を終えて、展望台の方に行ってみた。 ここからも影富士が見えたが、陽が高くなってきてるので、影がそれほど大きくない。 目の前には山々が広がる。 しかしこっちの方の山は名前がわからないなぁ…
富士山火口にはまだ雪が残っている。 こんなに雪が残ってたっけ? いつも8月だっけ、きてたの。
残雪 残雪 人ごみの十合目 影富士&山々 3776mの碑

十合目まで戻り少し休憩をする。 これから下山するのだが……登りと同じく下山も渋滞……
これは時間がかかるなぁ。 コースタイムでは五合目まで2時間5分で行けるらしい。 さすがにそれは早すぎると思うが、けっこう時間がかかりそうだ。

下山の列に入りゆっくり下っていく。 しかし、この時間に登ってくる人はかわいそうだな。 登りも下りも同じ道を使うので、下山渋滞の中を登ってこなくてはいけない。
下山渋滞 降りてきた道

ゆっくりなペースだが、八合目までは順調に降りてきた。 しかしここからが悲惨だった…
八合目から下を眺めると、ものすごい行列が出来ている。 そしてその行列は八合目山小屋の前まで繋がっている。
八合目 八合目から先

下りるにはこの行列に並ばなくてはいけないか…… 行列にならび少しずつ下山する。 なかなか進まない……
どうやら狭い区間があって、登りと下りがすれ違えないので、こんなに時間がかかるらしい。
その区間まで、人がいなかったら5分くらいだろうけど、なんと1時間もかかった。

その区間を越えたら渋滞は解消され自分のペースで歩くことが出来るようになった。

元祖七合目を越えて、七合目を越えた。 ずっと下が見え続けている状態で、なかなかたどり着かない。 ここから六合目もけっこう遠くに見える。
砂埃のせいか、喉が痛くなってきてしまった。

ようやく六合目まで到着。 ここから五合目はすぐだ。
心配なのは帰りのシャトルバス。 これだけの人が降りている。 バスには40人くらいしか乗れない。 片道20分はかかる。
バスが何台あるのかわからないけれど、バス待ちも時間がかかりそうだ……

五合目に到着し、そのままバス乗り場に直行。 既に行列が出来ている。
バス渋滞

思っていたよりバスの台数は多いみたいで20~30分ほど待っただけでバスに乗り込むことができた。

ふもとの駐車場はいっぱいで臨時の駐車場も出来ていた。 しかしすごいな~ 三連休だからか?

今回の富士山は日の出こそ拝めなかったが、天候にも恵まれとても素晴らしかった。
帰りの下山渋滞は、御殿場口のほうから宝永火山経由で下りてきたら巻き込まれなかったかもしれない。
高校生のころ、そちらのルートで下りてきたことがあったのだが、引率の先生がルート案内をしてくれたが、今回はそちらのルートの地図を調べてきてないし、間違った下山口に下りてしまったら車まで戻るのが困難になる。

次、富士宮口から登るときは、そちらから降りるつもりで調べておこう。
富士山

本日のコースタイム
17:05 五合目
17:37~17:53 六合目
18:58~20:25 新七合目
21:21~22:10 元祖七合目
22:57~23:25 八合目
00:00~03:42 九合目
04:14 九合五勺
05:37 十合目
06:05~06:40 富士山山頂
07:35~07:45 十合目
08:07~08:10 九合五勺
08:44~08:53 九合目
09:24~09:30 八合目
10:53 元祖七合目
11:19 七合目
11:57~11:59 六合目
12:13 五合目