【高知】石立山

曇りのち雨今日は石立山登山。 2週間前にバイクで行ったが、雨で諦めた山。 そして高松から登山口までがメチャメチャ遠い山。
前回失敗した点を、今回はカバーするプラン。
まず登山口までは車で向かう。 もし雨に降られても、登山口に着くまでにモチベーションが下がらない。 そして、家を早く出る。 これに尽きる。 登山口に着くのが9時とかだったら遅すぎる。

ということで、午前3時半に目覚ましをセットし、3時50分に出発。 4時起きの4時半出発の時は「朝だなぁ」と感じるけど、4時前はまだ「夜」と感じる。
この季節の夜と朝の境目はこの辺りの時間なのかな?

高松から、別府まではけっこう行きにくい。 高速使うにしろ、いったん愛媛まで走ってそこから、高知道を南下するようになる。 そして、高速を降りてからも60km弱は走る。
別府に東から回り込む道もあるけど、そちらは国道193号、195号を走る。 195号はいいとして、193号はめちゃめちゃ細い。 438号よりも悪路だと思う。 しかも土砂崩れで通行止めの迂回路は更に細い。 日中なら通ってもいいけど、早朝は通りたくはない……
ということで、西から回り込むルートに決定している。
高松西ICから高速に乗っても、あまり意味が無さそうなので、一般道で三好まで抜ける。 1時間ほどで三好到着。 井川池田ICから高速に乗って、南国ICまで。 この区間、約60km。 トンネルが多く、全然車も走っていないのでメチャメチャ眠かった……
南国ICで高速を降りて、道の駅南国で一休み。
さて、ここから国道195号に出て、あとはひたすら東に走るだけ。 走るだけだけど、これがまた長い……
アンパンマンミュージアム前を通り、だんだんと山道になって行く。

今日は別府側から登って、日和田側に降りる。 別府~日和田は5kmほどの距離がある。 そのうち2kmがトンネル。 日和田の方が標高が高いので、日和田に自転車を置いておく。 下山したら、これで別府まで走るのだ。
トンネル区間がちょっとイヤだけど、トンネル抜けちゃえばずっと下り坂なので楽ちん。

自転車置いて、別府登山口の駐車場に着いたのが、7時過ぎ。 丸3時間以上かかったな…… やはり別府は遠い……
清流 別府峡 駐車場

準備をして出発。 駐車場には車が2台止まっているけど、登山してるのかな?
赤い橋を渡り、登山道へ。 出だしから急な傾斜が待ち構えている。
赤い橋 別府峡 登山道

まぁこれは事前に情報を調べてるので既知。 最初がきついだけじゃなく、最初は序の口らしい。 まぁ1200m一気に上がるんだもんな、気合いを入れて歩こうじゃないか。
石灰岩の山だからだろうか、所々に岩があるのだけど、どれも白い。 地面に転がっている破片も白いものが多い。
登山道 登山道 カエル 登山道 登山道 登山道

登りは結構きつく、ペースを落とさなくては…… しばらく歩くと水の音が聞こえてきた。 竜頭谷まで、もう少しかな?
沢の音が大きくなって、下の方に竜頭谷が見えてきた。 ここまでは序の口。 けっこうきつかったなぁ…… 沢は渡らないといけないのだけど、結構水量が多く、足を置く場所も少ない。 滑らないように、と。
沢を渡った反対側で休憩することに。 水が冷たくて気持ちがいいなぁ。
竜頭谷 竜頭谷 竜頭谷

さて、ここから先の道は…… 登山道を見上げてみると、なかなかの傾斜。 そして、細かい石がたくさん散らばっていて、道が白く見える。 さて、登山が本格的になってきたかな。

少し休んでから出発。 しばらくは岩で白くなった道を歩いていたのだけど、途中で道の内容がガラリと変わる。 大きな岩石が出現。 それの合間を縫って行ったり、手や足をかけて登るような道になる。 これはけっこうな運動量になりそうだ。
登山道 登山道 岩場 登山道 登山道 登山道と巨大な木

途中で、60歳くらいの夫婦に出会った。 挨拶して先に行かせてもらう。 こんなきつい山を登るとは…… 見晴らしのいい岩場を通過。 次のコースタイムの区切りは「岩場 危険」というポイントなのだけど、それはどこなのかな…… さっきあった見晴らしのいい岩場がポイントかと思ったけど、危険ではなさそうだし。
見晴らしのいい岩場 登山道 登山道

少し歩いていくと、ここだ!、というポイントがあった。
右は谷。 左も谷。 岩場が細くなっている。 危険な岩場はここのことだな。
まぁ慎重に歩けば危険は少ないので。 ここを越えて少し広くなってる所で休憩することに。
危険な岩場

先ほどの夫婦が追い付いてきた。 少し雑談。 徳島の藍住からきたみたい。 今日で石立山は三回目だけど、今回が一番きついと。 竜頭谷の水もいつもより多いと。
そして、なぜこんなきつい山を選んで来るのか聞いてみた。
そしたら「達成感があるのと、花が見たい」とのこと。 花の名前は忘れてしまったけど、今年はまだ一度も見てないんだって。 それを見るために登ってきたらしい。
すごいなぁ。

ここから先、岩場は無くなり樹林帯を歩くような感じ。 だけど、傾斜は全然変わらず。 いや、多少楽になったかな?
しばらく歩くと前方から大きなカメラを持った男性が下山してきた。 挨拶しかしてないけど、カメラ持ってるってことは、花とかが目当てかな?
登山道 登山道

そして、ガスの中に入ったのか、体が濡れ始める。 けど目に見える雨粒はないし、しばらくはこのまま歩き続けよう。
危険な岩場から「西峰」まで1時間40分となっていたので、けっこう歩くと思っていたけど、1時間かからずに到着。 西峰は「捨身ヶ嶽」とも言われるほど険しい岩場があるらしい。
が、当たりは真っ白で険しい岩場がどこにあるのかわからず……
西峰 西峰

このまま山頂目指そうか。 山頂まではもう僅か。
そして、山頂到着。 低い背丈の木々に覆われていて何も見えない。 さらにガスの中で白いものしか見えない。
山頂は何もないし、そのまま日和田方面に下山しようかな、と思っていたらポツポツと雨が降ってきた。 けど、ガスの中でさっきからこんな感じだからどうしようかなぁ。
山頂付近 石立山山頂 石立山山頂 石立山山頂 石立山山頂

まぁいいや、一応レインコート着ておくか。 スパッツ+レインコート+ザックカバーを装着。
さて、日和田方面に向かおう。

歩き始めて数分。 突如ものすごい雨が降り出してきた。 レインコート着こんでおいてよかった。 この雨、1分ほどで全身ビショビショになるぞ。

少し歩いたら避難小屋があった。 とりあえず雨が強すぎるので中に避難しよう。 手袋出したいし。 避難小屋はボロボロで、床は抜け落ちている。 ドアも崩壊してる。 天井に穴が空いている箇所もあるけど、とりあえず雨はしのげるな。
中に入ると、突然ノックの音が。 振り返ると、ビニール傘をもったおじさんが立っていた。 日和田方面から登ってきたっぽい。 この雨で~と話をした。
避難小屋 避難小屋

オレは手袋出すのと水分補給だけだったので、すぐに別れて下山に向かう。
日和田側の登山道は、岩場こそ少ないけれど、傾斜自体は変わらないなぁ。 どっちから登っても苦労しそうだ。
登山道 登山道 登山道

途中から土砂降りの雨は小降りになった。 少しでもおさまってくれてよかった。 防水カメラも大活躍だなぁ、今日。

しばらく歩くと沢に出た。 登山口までもうちょっとだな。
小さな沢

そして登山口に到着。 車が一台止まっている。 さっき避難小屋であったおじさんの車かな。 ここは上の登山口。 自転車は下の登山口に置いてあるので、そちらまで5分ほど歩く。
上の登山口

ようやく下山。 時間自体は5時間半くらいしかかかってないけど、けっこう登り応えあったなぁ。
日和田登山口 自転車

さて、ここからキャンプ場までは自転車で走る。 トンネルまで300mほど登り坂だけど、あとはずっと下り坂なので楽しそう。 トンネル走るのがちょっと怖いけどね。
トンネル トンネル 高知県

1800mのトンネルを抜け、再び高知県に戻ってきた。
駐車場に到着。 凄い雨のせいで、レインコートは泥だらけ。 目の前に清流があるので、ここで泥だけ落として帰ろう。

むかしむかし、あることろにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ登山に、おばあさんは川へ洗濯へ……という気分。
だけど、水冷たすぎ!

帰りは国道195号線を東に進み、国道193号線へと走って行く。 先日バイクで走ったコースと同じ。 国道193号線の通行止め区間の迂回路も熟知してるので安心だな。

途中に大釜の滝があったので、写真に撮ってきた。 いつかバイクで来たことがあるな。
紅葉の時期なら綺麗そう。
大釜の滝

17時過ぎに帰宅。 5時間半の登山時間に対して、運転が6時間以上。 今日は運転が疲れたなぁ。


四国一きついと言われる石立山。 天気はあまりよくなかったけど、登り切れて満足。 今度は天気の良い日に、中東山の方まで歩いてみたいな。
ただ、登山口まで遠すぎるのが難点。

本日のコースタイム
07:23 べふ登山口駐車場
08:08~08:15 竜頭谷
09:18~09:38 危険な岩場
10:27 西峰
10:41~10:52 石立山山頂
11:15~11:20 避難小屋
11:56 尾根分岐
12:29 徒渉点
12:51 日和田登山口

ここから自転車でのコースタイム
12:55 日和田登山口
13:20 べふ登山口