5時25分起床。 出発の準備をして、5時50分くらいにホテルをチェックアウト。
さて、福山から尾道までは電車で移動しよう。 尾道までは4駅で400円。 けっこう距離があるのかな。
始発が過ぎたばかりのホーム、人は全然おらず。
電車に乗って20分ほど、尾道に到着。
さて、レンタルサイクルを借りに行こう。 7時からとなっていたのだけど、6時半過ぎには既に借りることが出来る状態だった。 三連休だからかな?
どれにするか悩んだが、無難そうな普通の自転車を選択。 マウンテンバイクっぽいのもあったけど、乗り慣れてないので…
レンタルサイクルの少し脇から、船が出ている。 目の前にある向島まではフェリーで渡る。 道路で渡る道もあるらしいけど、道が狭く危険らしい。
船は1人100円。 自転車などの荷物が10円。 激安!
これから渡るしまなみの橋は、それぞれ通行料金がかかる。 自転車・原付だと全て渡ると500円かかるのだが、500円分の通行チケットが250円で売っている。 これをレンタルサイクルを借りる際に買っておいた。
船は、最初の島、向島に到着。
さて、これから長い道のりが始まる。
地面には「今治73km」の案内が。 この青い線に沿って走って行けばいいらしい。
向島を走っていると、赤い橋が見えてきた。 「岩子島」という島に渡ることのできる橋みたい。 これは渡ってみるしかないな。
岩子島に渡ってみたが、まぁ何もない。 辺りにはビニールハウスがいっぱいあったのだけど、海がこんなに近いし小さな島なのだけど、水はあるのだろうか? 本州から引っ張ってきているのかな?
島の北半分をぐるりと一周して、向島に戻ってきた。 さて、最初の橋は近い。
橋は海面から50mほどの場所に設置されているので、そこを走るには当然、海面から50mほどの高さまで自転車で登らなくてはならない。 もちろん登り坂。
ただ、サイクリングロードが上手に作られており、50mの高さを1km~2kmかけてゆっくり登るようになっている。 なので、ギアを落としてこいで行けば、立ち止まらないでも進めるように作られていた。
しばらく走り、橋の入口に到着。 この橋は上が自動車専用道路、下が歩行者、自転車、原付専用になっている。
因島大橋を渡り、因島に到着。 あらかじめ調べておいたスポットで寄って行きたい場所がある。
因島のすぐ下あたりに灯台があるのだけど、そこからの橋の眺めは良いらしい。
キャンプ場の駐車場があったので、そこに駐輪。
このキャンプ場、駐車場からキャンプ地まで、歩いて5分ほどかかる。 キャンプの荷物は、備え付けられている台車で、人力で運ばないといけないんだな、大変。
駐車場から10分ほど歩いて、灯台に到着。
サイクリングロードに戻ってきて少し道を進んでいく。
だけど、ここからはもう一つ寄り道する。 「白滝山」というところに寄って「五百羅漢」を見て行く。 サイクリングロードを走っていると、白滝山への分岐があった。 分岐を曲がったら、すぐに急な登り坂。 ギアを1速にして、立ちこぎするが、全然登れず。 自転車を押して登ることに。
しかし、この道がきつい…… かなりの傾斜だぞ、これ。
自転車押して歩いているだけなのに、心拍数があたり、呼吸が乱れる。 汗もダラダラ。 途中に「白滝山 1km」の看板があったが、まだまだ登り坂が続くのか……
20~30分ほど歩いて、ようやく白滝山の駐車場に到着。 この坂やばい……
心拍数が全然戻らず汗も引かない。 しかも、駐車場から白滝山までは、まだ50mほど上がるっぽい。 普段歩き慣れたような山道な感じなのだけど、きつすぎる……
白滝山には展望台があったので、そこから景色を眺める。 青空に青い海、緑の島々が美しい。 美しすぎる。 景観を壊すような工場があるけど、微妙に溶け込んでいるようにも見える。
白滝山の登りで体が悲鳴を上げている。 普通のサイクリングロードがめちゃめちゃきつく感じるようになってしまった。
少し進むと、生口橋が見えてきた。
この橋からは高速道路の横に歩行者、自転車、原付道路が併設されている。 すぐ横は高速。 ちょっと恐ろしいよね。
生口島は抜けるのに最短距離でも10km以上かかる。 ようやく長い距離走れる島だな。 海沿いの気持ちいい道を走る。 ヘルメットかぶって、速そうな自転車に乗った人たちが、オレをあっという間に抜かしていく。
島の真ん中あたりまで走ってきたところで、ご飯を食べられそうなお店を発見。 朝ごはん食べてないので、ここでお昼にしようかな。 まだ11時だけど。
穴子丼が有名っぽかったけど、おすすめが刺身定食になっていたので、そっちを注文。 1500円もしたけど、いっか。
これで1500円かぁってちょっと思ったけど、刺身は新鮮でとても美味しかった。
本格的なサイクリングの人たちも、けっこうこの店に寄って行く。
水筒を持っていたら、氷や水を入れてくれるサービスまでしているらしい。
味噌汁飲んで、塩分も補給出来たかな。 熱中症だけは気を付けないといけないのでね。
出発の前に、全身に日焼け止めを塗り直す。 大汗かいてるので、だいぶ落ちてしまってるだろう。
お腹もいっぱいになって、体力も回復したので先を急ごうか。
右手に海を見ながら走る。
途中で、ひょっこりひょうたん島に似ている「ひょうたん島」が見える。 横から見たら、そっくりだな。
やはりこの島は抜けるのにけっこう時間がかかる。 次の島への橋「多々羅大橋」がけっこう遠い。
多々羅大橋を越えて、4つ目の島、大三島へ。 今回のサイクリングではここがメインになりそう。
橋を越えてすぐのところに道の駅があった。 ここで、サイクリングロード自体はちょうど半分くらい。
ここから、今治方面のサイクリングロードを大きく外れる。
島の中心部当たりに「生樹の御門」、その付近に「入日の滝」というのがある。 これらを見に行きたい。
3kmほどある、緩く長い登り坂を登る。 緩くてもつらい……
「道の駅 しまなみの駅御島」に駐輪して、まずは水分補給。 愛媛と言ったらやっぱりみかんだな。 みかんジュースを購入して、一気に飲み干す。
「大山祇神社」というのがあるので、見に行ってみるか。 神社の目の前にはすごい行列のできたお店があった。 有名なのか?
神社はけっこうでかかった。 島にある神社なんだけど、車で来ている人は、わざわざ神社を見にここまで来るのかな?
神社自体にはあまり興味がないので、生樹の御門を見に行った。 神社の裏から抜けて、歩くこと5分ほど。 大山祇神社の奥の院らしい。
さて、入日の滝に行こうかな。 正直、この段階で、滝まで行くかどうか悩んでいた。 けっこう疲労が蓄積されていてきつくなってきた。 さっきの道の駅まで戻ったところで、ようやく道中は半分。 まだまだ先は長い。
けれど、今日この滝に行っておかなかったら、もう二度と来ることが無さそうな気がする。 家族とこの島に来るなんて、たぶんないだろうし……
しないことによる後悔より、することによる後悔を重んじるので、とりあえず滝まで行ってみるか。 たぶん、滝があるのは山の中。 なので、登り坂が待っているだろう……
ここの道の駅まではけっこうサイクリングの人がいたのだけど、そこから先は全くいない。 車自体もほとんど走っていない。
しばらく進むと、滝への分岐。
そして、やはり登り坂が待っていた。 登れるところまでは自転車で登ったけど、押さないと登れないところでは、自転車は路肩に放置。 白滝山で学んだ。 自転車を押して登って、乗って下ってくるより、最初から自転車を持っていかず、徒歩で上り下りした方が楽だということを。
滝まで1kmって書いてあったし、たいした距離じゃないから歩いて行こう。
駐車場を越えて、お堂があり、その横に滝があった。
そんなに水量の多い滝ではなかったけど、この滝不思議だなぁ。 標高の低い、ゴツゴツとした岩山があるだけなのだけど、どこからこの水が流れてきているのだろう。
さて、大三島での用も終わったので、橋まで戻ろうか…… また長い登り坂を登る。 登り坂が思いのほか多い……
そしてこの辺りから、右膝が痛くなってきた。 登り坂で負荷がかかると当然いたいのだけど、平地でこいでいても痛い。 これはやばそうだなぁ… もう少し持ってほしかった。
しばらく走ると多々羅大橋が見えてきた。
道の駅を通過し、大三島橋を目指す。
大三島橋の料金所手前に展望台があったので、そちらに行ってみる。
大三島橋はけっこうしょぼい橋だった。 他の橋が立派過ぎるのかな?
そして伯方島に到着。 伯方島には一度来たことがある。 伯方の塩ラーメンを食べて、伯方の塩ソフトクリームを食べた思い出が。
暑いので、道の駅に寄って伯方の塩ソフトクリームを食べてしまった。 定価250円のところ、サイクリングクーポンについている優待券を使って50円引き。
気温が高いので、一瞬で溶けてくる。 早く食べなくては……
ここまで来たら、残すは大島だけ。 伯方島は寄り道しなければすぐに抜けられる。 大島はちょっと長いし、アップダウンがあるけれど、最後のひと踏ん張りだな。
伯方橋を越えて、最後の大島へ。
大島はアップダウンがけっこうつらく、写真がほとんど無し…… 今治へと繋がる、来島海峡大橋が見えてきた。
この橋へのアプローチはすさまじい。 ミニ高速道路みたいな感じ。
そして、橋がメチャメチャ長い。 長さは6kmくらいあるのだけど、そのうちの4kmくらいが緩やかな登り坂…… ただ、この橋から見える景色は最高だね。 夕日とかめちゃめちゃ綺麗そう。
来島海峡大橋を越えて、ついに四国に戻ってきた。 が、ここから今治駅までが6kmほどある。 本当は今治駅に自転車を返そうと思ったのだけど、今治駅の返却ターミなるは17時まで。 既に間に合わないので、今治市役所のターミナルに返却しよう。
今治市内は信号が多く、なかなか進めない。
今治市役所に到着して、自転車を返す。 鍵とか書類は、守衛室に持っていかないといけないらしい。
今日のサイクリング、6時40分くらいに出発して、到着したのが17時50分くらい。 休憩時間など全て含めて、11時間もかかっている。
自転車がこんなにしんどいものだとは思わなかった……
登山とは全然違う。 このサイクリングは、もう二度としたくない、と思うほどつらかった。 けど、しばらくしたら、また走りたくなる時が来るかもしれない。 行きたかったけど、行けなかったスポットもあったので、もし次があるのなら、そこらを目標に計画を立ててみるのもいいかもしれない。
しまなみサイクリング
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