第32回 川西一庫ダムマラソン

晴れ今日は川西一庫ダムマラソンの日。 夕べは近隣のコインパーキングで寝たため、7時半くらいに車内で起床。 夜、何度か目が覚めて、床が固かったり、足が完全に伸ばせなかったりと、けっこう寝苦しかった。
コンビニで買っておいた朝ご飯を食べて準備をする。 夕べはガラガラだったコインパーキングも、今は満車になってしまっている。
やはりみんな同じような考えだったのか、夜のうちに止めておいてよかった。

着替えて、必要な荷物をまとめて、送迎バスの出ている、東谷小学校というところに向かう。 グランドがバス乗り場になっていて、バス待ちの行列ができていた。 バスはひっきりなしにやってくるので、10分ほど待ったところでバスに乗ることができた。
バスに揺られること5分くらい、マラソン大会の会場に到着した。

受付もトイレも混んでいた。 まだ9時半くらいで、オレの出るハーフのスタートが10時20分。 時間もあるのでゆっくりと準備しよう。
ゼッケンをつけたり、靴の準備をしたりしてスタートを待つ。 5分くらい前になり、スタートの列ができ始める。 オレは目標タイム1時間50分の所に並ぶ。
さて、どれくらいのタイムで走れるかな……
10秒前からカウントダウンが始まり、スタートの号砲が鳴り響く。
いよいよスタート、これから2時間の戦いが始まる。

まずはダムにかかる橋を渡る一直線の道を走る。 橋を渡り切ったら左に折れて、ダム沿いを走っていく。 周りのみんなはペース速いな。 惑わされないようにしなくては、最初に飛ばすと、最後まで保たないのはわかっている。 矛盾してるようだけど、序盤をいかに抑えつつ速く走れるかだな。
このマラソンではコースの距離表記が5km毎にしかなかった。 大会運営の設置する時計もなかった。
手元の時計だけが頼りだな。 走った時間で大体の距離はわかるので、それで計算するしかないか。

初めの5kmは27分53秒だった。
思っていたより消耗なく、速く走れている感じがする。 スタート直後に前を走っていたおじさんの背中を見ながら走ってきたのだけど、その背中はいつの間にかずいぶん先に行ってしまった。 給水所がなかなか出てこなくて不安だった。 事前にコース概要見ておくんだった。
5kmを越えた先で給水ポイントがあった。 そこで水分補給して走り続ける。
ダムの脇を走る道なのだけど、道幅が狭く、思っていたよりもアップダウンが激しい。 微妙な上り坂で疲れて、下り坂で足を痛めつけて、どんどんと走っていく。

10km地点、ここまでの5kmは28分13秒だった。
この辺りでようやく半分。 エネルギー補給をしなくては。 ハーフ以上の距離を走るときは、途中でエネルギー補給をしないと、ばてて走れなくなってしまう。 ウィダーインゼリーをポケットに忍び込ませてるので、走りながらそれを飲む。 一気には全部飲めなかったので2kmかけて2回に分けて飲む。 これでゴールまでは体力持つだろう。

ダム沿いの道をひたすら走り、折り返しポイント。 折り返してから少し行ったら15km地点。 ここまでの5kmは29分03秒だった。
だんだんとタイムが落ちてきている。 15kmということは、残り6kmか。 2時間切れるか際どいタイムになってきた。
ここまで15kmで、1時間25分9秒。 残り6kmを35分なので、1kmを6分以内に走らないといけない。 終盤の6kmを6分以内か……
まだ6kmもあるが、そろそろラストスパートをし始めないと間に合わないかもしれない。 少しペースを上げて走る努力をする……

だが、ここまでの疲労も相当で、思ってるほど速く走れない、当然呼吸も苦しくなってくる。 そのまま3kmくらい走る。
残り3kmの案内板が出現。 この時点で、残り17分20秒くらい。 もっとペースアップしないと厳しいな…… 1km5分40秒以上は必須になってきた。
ここからはさらに一生懸命走る。 この1kmはかなりつらかった。 残り2kmの看板が出現。 タイムはちょっと余裕になり、残り11分50秒くらい。
だが、ゆっくり走るほどの余裕はない。 2km地点には橋があり、橋を越えたところを右折し、その先にトンネルがある。 ここがかなりつらかった。
右折してからトンネルまで300mくらい? 微妙な上り坂になっている。 息は上がる、足も張る、ペースも落ちる……

そしてラスト1km、もう時計は見なかったが、2時間は切れるだろう…… 最後の力を振り絞って走る。
最後の直線。 ここも渾身の力を振り絞って走るが、全然ペースが上がらない…… そしてゴール。
なんとか2時間は切れ、タイムは1時間58分52秒だった。

最後の3km、かなり飛ばせて走れたのかな。 ゴールした直後は疲れ果てて座り込んでしまったが、ここでゆっくり休んでしまうと、気が抜け足が激痛に襲われてしまう。 呼吸も落ち着いてないけど、完走証をもらいにいって、ゼッケンを外して、荷物をもって、バス乗り場へ向かう。
バスは行列はできておらず、すぐに乗ることができ、座ることもできた。
バスに乗るとき、段差があるのだけど、その段差を上がるたびに、ふくらはぎがつりそうになっていた。 足はピクピク痙攣みたいになっているし……

疲れ果てて東谷小学校まで戻ってきた。 ここから車までちょっと歩かないといけないのか。
ゆっくりと車まで歩いて、ようやく気が抜けた。 汗だくな服を着替え、ランニングシューズからサンダルに履き替える。
車の中に座ってグロッキー、だいぶ長い時間休んでしまった。 さて、もう13時だし、帰る方向に行かなくては。

どこかで汗を流したいなぁと思ったが、昨日の温泉はもういいや。 有馬温泉にでも酔って帰ろうかな。
前は銀の湯に行ったような気がするので、今回は金の湯にしよう、と思いながら、1時間ほど運転して、有馬温泉に到着。
だが、ものすごい人ごみだった。 人がうじゃうじゃ歩いている。 近隣駐車場はどこも満車……
温泉入りたかったが、この混み具合なら入らないでもいいかな……

仕方なく有馬温泉を後にする。 そのままナビを頼りに西に進んでいき、道の駅淡河に立ち寄る。 もう15時くらいだし、お昼も食べなくては……
ちょうど道の駅の先に「北海ラーメン」というお店があったので、そこでラーメンを食べる。 帰り際に店員にお風呂入れるところないか、尋ねたら「よかたん」というところを教えてくれた。 車で15分くらいらしい。
スマホとナビで調べて、そこに向かう。
ここでゆっくりとお風呂に入り汗を流し、疲れを癒す。 ゆっくり入りすぎて、もう外が暗くなってきてしまった……

さて、このあとどうするかなぁ。 さすがに一般道で岡山まで行くのも面倒だし、垂水から高速に乗るとして、とりあえずそちら方面に移動しようか。
車で走りながら、明石で夕飯でも食べようかなぁと考えていた。 そういえば、明石焼きって本場のやつ食べたことがないな。
せっかくだし、食べて帰ろうかな。 スマホで明石焼きの有名な店を調べる。
明石駅前のタイムズに車を止めて、駅前の「ときめき横丁」という一角の「松竹」というお店に入る。
さすがに18時過ぎなので、空いているな。 明石焼きの専門店で、ドリンクと明石焼きしか置いていない。
普通の明石焼きを注文。 地元の人は「玉子焼き」と呼ぶらしい。
すぐに運ばれてきて、初めて本場の明石焼きを味わう。 フワフワしていて美味しいのだけど、ここ2週間くらい味覚が薄くなっていて、あまり味がしないな…… 1人前頼んだのだけど、けっこうお腹いっぱいになってしまった。 これじゃ夕飯が食べられないではないか……
明石焼き

お腹もいっぱいになったことだし、香川に戻ろうか。
垂水ICから高速に乗って香川を目指すが、すぐに眠くなってしまう。 イヤホンマイクで妻に電話しながら、なんとか眠気を我慢し、緑PAまで走るがここで力尽きる。 すぐに寝てしまい、あっという間に2時間近く経過。 香川に帰らなくては……
そこからはポテトチップス食べたり、音楽聞いたりしながらで、眠くならずに香川まで到着。

今回のマラソン大会、規模は小さいし、コースも狭くアップダウンも多かった。
だけど、運営の人たちは頑張ってくれているし、天気も良く、暑くも寒くも無く、自己ベストも出すことができ、楽しいマラソン大会だった。
一つ要望を出すなら、最初の給水ポイント、もうちょっと手前に作ってほしかった…… 1つ目の給水までがだいぶ長かった……
福知山が中止になったので、このハーフに出たのだけど、今の実力で福知山に出ても、去年の二の舞になっていたのは間違いない。
来年はフルマラソンに出られるかな……?