大阪国際女子マラソン

雨今日の夜は雨のためジョギングに行くことができない。
録画しておいた大阪国際女子マラソンを見る。 リオオリンピック代表選考レースを兼ねている大会で、来月行われる名古屋ウィメンズマラソンとこの大会で、リオオリンピックの残り2枠が決まる。
優先的に選考される基準として、2時間22分30秒以下のタイムでゴールする、というのが設定されている。
日本記録は野口みずき選手の2時間19分12秒。 それと比べると3分以上も余裕のあるタイムだが、最近のレースだと、日本女子はだいたい2時間25分くらいのタイムになってしまっている。 日本女子マラソン界の低迷期に、このタイムはとんでもないタイムとなる。 ちなみにオリンピックで金メダルを取った高橋尚子さんのベストは2時間19分46秒、世界記録は2時間15分42秒、世界2位の記録は2時間18分37秒なので、世界記録はなんとも言えない怪しさがあるけれど、世界と戦うためには2時間22分は当たり前のタイムとなる。

今回のレースにペースメーカーはついているが、特に設定タイムなどはない感じだった。 ペースメーカーの出せるだけのタイムを出すような感じ?
レースは序盤からハイペースで進み、スタートから3km時点で先頭集団は10人切るくらいに絞りこまれ、15km地点では4人、25km地点で福士加代子のみとなった。
ペースメーカーは30km地点でいなくなり、このペースでゴールまで行けば2時間20分というペースだった。
残り12km、どれだけペースを維持して走ることができるか…… だが、だんだんとタイムが落ちていき、表示されている予想ゴールタイムも2時間22分30秒にだんだんと近づいていく。

ギリギリのペースでラスト1kmを迎える。 つけていたサングラスを頭の上に移動して、表情が見えるようになった。 かなり苦しそうだ。 競技場のトラックに入って、残り400m、だが福士は全力で走っている。 ラスト100mの直線でもペースをゆるめず、残り50mくらいのトラック内の芝生の上では監督が並走する。 ゴールする瞬間も指を立てたりガッツポーズなどもせずゴール。
そしてすぐ後ろを振り返って、タイムが刻まれている電光掲示板を見る。 タイムは2時間22分17秒。 それを見た瞬間ガッツポーズ、そして監督が飛びついてきた。
基準タイムまで5秒足りないと言われていて、最後の最後まで全力で走っていたっぽい。 ラスト100mに2つも電光掲示板があるのに、どちらも見えていなかった様子。 それほど集中、タイムをクリアすることに必死だったのがわかる。

これでリオ五輪はほぼ内定のはず、名古屋ウィメンズマラソンも楽しみだ。