ジョギング12.1km

曇り今日は金曜日なので、いつもの喫茶店でモーニング。
モーニング

ここ数日は「襷を我が手に」という本を読んでいるのだけど、これがメチャメチャ面白い。
元実業団の長距離陸上選手で、北海道マラソンで優勝したのに日本代表に選ばれなくて引退してしまった選手が、とある大学の創部1年目の陸上部の監督に就任し、メンバー集めから始めて全国大会を目指す、というストーリー。 メンバー集めにものすごい苦労したり、ようやく集まったメンバーで練習を開始するが紆余曲折あり、ようやく全国大会への切符をかけた関西予選に出場するところまでが描かれていると思う。 大雑把に書くとそんな感じなのだけど、これがメチャメチャ面白い。
大学時代を駅伝に捧げる青春ストーリーもあるし、元選手の監督ということで知名度だけ抜群の監督の悩み、大学理事長の思いなど、いろいろ描かれていた。
いくつか、感動的なセリフがあるのだけど、序盤で感動的だったセリフは、とある高校生を獲りたいが、家庭の事情で金銭的に大学進学させるのが難しい。 そのため学費免除で大学に受け入れようとするシーンで理事長と監督のやりとりで

「先生の言いたい事は分かったけど、何で、そこまでしてその子を獲りたいんや? 自分の後輩やからか?」
「悔しさを知っているからです」
「彼女はどちらかと言うと、憧れから城南女子に入ったような生徒でした。 高校に年の冬までは、さしたる成績を残していませんし、体調を崩した選手に代わって起用された全国大会でも御覧のような有り様で……。 ショックを受けて、退部を考えたとしてもおかしくありません。 ところが、彼女は今、記録を急激に伸ばしています。 私が用意した資料には、彼女のここ一年の自己記録の推移を書き出してあります」
二年の秋には3000メートルで十分三十秒を切るのがやっとだった都が、この春には四十秒近くタイムを縮めていた。
「さぞかし悔しかったのだと思います。 その悔しさをバネに、練習に励んだのでしょう。 彼女は今後、もっと伸びます。 それなのに、金銭的な問題から競技を中断しようとしています」
都は理事長に視線をやった。
「こういう生徒を救い上げるのが、教育者の務めではないでしょうか?」
暫く老眼鏡を拭いていた理事長は、やがて唇をすぼめて肩をすくめて見せた。
「うちの負けやわ」と呟きながら。

という内容。 最後の方の「都は理事長に視線をやった」は、多分間違いで、その場には都は居なかったので「朱里」だと思うのだが。
まぁそんなで、スイスイと物語が進んでいって、とても楽しみながら読み進めている。

夜はジョギングへ。 今日は行くの面倒だったし、昨日のインターバルトレーニングの疲れが残っているのだが、昨夜Twitterで「明日は面倒だけど9.6kmを5.10ペースか、12.1kmを5.25で走ろう」とつぶやいたら、大阪のメチャメチャ速い市民ランナーのフォロワーに「いいね」をされてしまい、ちゃんとチェックしてるよ的なプレッシャーを受けてしまった。
なので、サボらずに、まずは外に出ることには成功した。
出だしの1kmはメチャメチャ足が重く、5.36だった。 が、アプリが読み上げる音声を走りながら聞いているのだけど、5.46と聞こえて、メチャメチャペース遅いじゃんと思った。
9.6kmを5.10で走るには、ここからかなり挽回しないといけないし、さらに35秒もペースアップし続けられるとは思えなかったので、9.6kmは無しになった。 なので、もうちょっとペースアップすれば済む、12.1kmコースにしようと、この時点で決めた。
次の1kmは5.23で、とりあえず維持すべきペースまでは上げることができた。 今日はそこからのペース維持が抜群に良くて、そこからの4kmを、5.20、5.20、5.20、5.21と恐ろしいほど一定ペースで走れた。
次の2kmが5.14、5.07と少しだけ上がり、そこからの3kmが、5.15、5.14、5.14と、こちらも一定ペースで刻めて、ラスト1kmはウィンドスプリントしながらで4.53でゴール。
12.1kmを1時間03分44秒で、キロ5分16秒ペースだった。 目標だったペースより9秒速いペースでクリアできてよかった。
Twitterで刺激を受けたり、プレッシャーを受けながらトレーニングをするのもいいものだ。