高円宮賜杯第42回全日本学童軟式野球大会

曇り今日は少年野球の県大会、野球に参加してから初めて開会式がある大会が開催される。 開会式は丸亀の「レクザムボールパーク丸亀」。 2015年に完成したばかりの新しい野球場で、正式名称は「丸亀市民球場」、命名権の関係で先出の名前になっている。 すぐ横にある丸亀競技場には何度も行ったことがあるが、こちらの球場に来るのは初めて。
7時10分にグラウンドに集合して、丸亀へ。

丸亀市民球場にはたくさんのチームが到着していた。 記念写真を撮ったりして、選手たちは球場内へと入っていった。 スタンドが開放されており、そこから開会式を見ることはできる。 今ではこうやって開放されているが、一時期は無観客で選手以外は入れなかったときがあったのだろうか?
各市郡の予選を勝ち抜いてきた全32チームが参加できるのだが、恐らくコロナで2チームが出場辞退。 5月末の土曜日ということもあり、運動会が開催されている小学校も多々あり、開会式は欠席のチームもあり、球場に来ていたのは20チームほどだった。 プラカードと団旗を持って選手たちが入場行進をしてきて、内野に並んだあとは、選手宣誓。
選ばれたチームのキャプテンがホームベース前で宣誓を行う。 団旗を持っているのは各チームのキャプテンだと思うのだが、旗を持った選手たちが宣誓をしている選手の後ろに並んで旗を掲げる。
野球の選手宣誓はこんな感じなのを初めて知った。 来賓の言葉、始球式などを行って開会式は終了。

今日はこのまま試合がある。 1回戦16試合が各地の球場で行われる。
トーナメント表は抽選で、対戦カードによって、香東川小山、牟礼中央公園、長尾総合公園、丸亀市民球場、丸亀三浦グラウンド、三原記念球場にそれぞれこれから向かわなくてはならない。
自分たちのチームは、このまま丸亀市民球場で試合ができる。 プロ野球を呼んだりするこの球場で試合ができるなんてすごい。 試合は13時半開始の3試合目なので、まずはスタンドから第1試合を見学。 電光掲示板が使われており得点、選手名、ボールカウントや球速まで表示される。 さすがにウグイス嬢はいなかったが。

1試合目が終わり、2試合目が始めってからは室内練習場に移動する。 こんなすごい設備が使えるなんて素晴らしい。 ただ、全員が練習するには少々狭かった感じがする。
そして、いよいよ試合の時間になった。 選手たちはベンチへ、観客はスタンドへ移動する。 両翼100m、センター122mの小学生からしたら巨大すぎる球場での試合が始まった。
丸亀市民球場 室内練習場 素振りゾーン

自分がスコアつけてるわけではなく、記憶で書いているので少々違うかもしれないが……
まずは表の攻撃。 いきなりチャンスがやってきてワンナウト2塁3塁。 4番打者にスクイズをさせるが失敗。 走塁の乱れもあってこの回無得点に終わってしまった。
1回裏、相手の打者が左中間に強烈な打球を飛ばす。 外野は非常に深くセンターが全力で追っていくが、ボールを取った時点で打者は2塁を回っていた。 中継プレイでバックホームをするが、悠々のランニングホームランで先制点を取られる。
2回表、あっさりと終わる。
2回裏、どんな流れだったか忘れてしまったが、さらに1点とられて、0-2とされる。
3回表、2点取り返して同点とする、チームのムードも高まってきたが、この裏は絶対に守りきらなくてはならない。
3回裏、投手交代、無失点で守り切る。
この時点で2-2の同点。 少年野球のルールで、試合は6回まで、もしくは1時間半経過後のイニングまで。 3回終了以後12点差、または5回終了以後7点差の場合はコールドゲームとなり、その時点でゲーム終了となる。
これから4回に入っていくので、そろそろ1時間半ルールも意識し始めなくてはならない。
4回、5回と、何度もピンチはあったものの両者無得点で6回へと入っていく。 最終回なので1時間半ルールは気にしないでよくなった。 最終回で同点の場合は、タイブレークでの延長戦を1回だけ行う。 それでも決着がつかない場合は抽選で勝敗を決めることとなる。 タイブレークとは、ノーアウトランナー1塁2塁の状態から始め、点を取りやすくして決着がつきやすいようにするルール。

6回の表は得点できず、裏を守り切るしかなくなった。 野球は後攻が有利と言われているが、先行のチームは絶対に守りきらなくてはならないというプレッシャーがかかる。 後攻のチームは1点取れれば勝ち、もし取れなくてもこの回では引き分けなのでまだチャンスがある。

6回裏、打者がライトオーバーの強烈な打球を放つ。 球場は非常に広く、初回にもランニングホームランを打たれている。 ライトの守備の子はあまり足が速くないので、ランニングホームランで終わったと思った。
だが、ライトの守備の子が懸命に追い、中継プレイのバックホームが速い球が返ってきて、相手打者の足もあまり速くなかったのも幸いして、3塁打ですんだ。
だが、1本ヒット打たれたら終わるという非常にピンチな状況。
続く打者は強烈な打球をセンターに放つ。 が、センターほぼ定位置でライナーを捕球し、スリーアウトチェンジ。 外野の守備は見ていて非常に不安なのだが、この試合では頑張って守っている。 5回にはレフトとセンターの間にフラフラっと上がった打球を両者が追いに行き、スタンドからは交錯したように見えたが、ギリギリで交錯しなかったようで、センターが捕球していたというシーンがあった。

同点で最終回を終えてタイブレークでの7回に入る。
ノーアウト1塁2塁、打順は9番から。 送りバントでワンナウト2塁3塁と得点のチャンスで1番バッター。 だが、ピッチャーゴロでツーアウトとされてしまう。 続く2番が1,2塁間を破る強烈なゴロでライト前に転がした。 3塁ランナーがホームイン。 得点できた!と思った矢先、打球の勢いが強すぎてライトが1塁に送球、1塁アウトのライトゴロになってしまった。 相手チームもライトの守備が弱いなと思っていたが、決めてくるところはきちんと決めてきた。

7回表で得点出来ず、これで我がチームの試合での勝ちはなくなった。 7回裏を守りきって抽選に持ち込むしか手はない。
だが裏はノーアウト1塁2塁から始まる。 得点されたらサヨナラ負けとなる。 もう後がない。
相手は打順がよく1番から。 先頭打者は内野フライを上げてくれてワンナウト。 運良くあっさりワンナウト取れたがここからが正念場だった。
続くバッターを2ボールにしたところでワイルドピッチ。 キャッチャーの後方も非常に広いので、すぐにボールを取りに行かないと2つ進塁されたりする。
ワンナウト2塁3塁とピンチが広がる、さらに3ボールノーストライク。 1本ヒット打たれたらサヨナラなので、この打者はフォアボールで歩かせて満塁にしたほうがいいと思ったけど、少年野球では敬遠はしないのがマナーなのかな? 打たれたら終わりの状況でバッターと対峙する。 ファール、ボールと、結局フォアボールになってしまった。

1アウト満塁。 ヒットでも外野フライでも四球でも死球でもダメな非常に厳しい場面で迎えるのは3番バッター。
フルカウントとなり、ボールを投げたらフォアボールの押し出しで終わり、より追い込まれた状況になった。 野球漫画であるようなシーンが目の前にある。
こんな状況で緊張しない投手などいるわけがないし、怖すぎて投げられないと思う。 監督が投手に向かって「これはお前のチームだ」と激を飛ばす。
追い込まれている投手はチームのキャプテン。 真面目で、普段の練習でもみんなを引っ張っており、下級生の面倒見もいい。 自分はまだ数ヶ月しか知らないが、チームのメンバーや監督やコーチは何年も頑張っている姿を見ていると思う。
そして次の投球、外の厳しいボールで空振りの三振。 両スタンドからため息と歓声が聞こえた。
だが、厳しい状況は変わらず。 ツーアウト満塁、外野フライなら取るだけ、内野なら近い塁を踏むか投げる、もしくは1塁に投げる。 たったそれだけで終わる。

続く4番打者は3塁に高いバウンドの打球を打つ。 2塁ランナーが3塁に走ってくるのが邪魔で3塁手が前に出られず、その場で捕球する。 3塁は既に間に合わない状況なので1塁に投げる。 が、僅かに間に合わず内野安打。 そして3塁ランナーは既にホームを踏んでいるので得点が認められてゲームセット。 2-3の惜敗となった。
トーナメントなのでこの時点で敗退が決定してしまった。

前評判では相手チームはかなり強いという話だったが、試合をしてみると相手チーム優勢ではあったが、延長まで持ち込めたので総合力としては大差ないんじゃないだろうか。
技術力はあまり変わらなく、違いは子供たちの自信とモチベーション、仲間を信頼する気持ちくらいしかないんじゃないだろうか。

しかし1時間50分くらい見ていたが、見ているだけで我が子が出ているわけでもないのに、終始緊張しっぱなしだった、試合時間が長いスポーツはあまり心臓によろしくない。
陸上だったら100mなんて15秒くらい、1000mでも3分ちょいで試合が終わるので、それほど緊張するシーンもない。

監督・コーチから選手たちに向かって話があり、丸亀市民球場を後にする。
グラウンドに戻ってきて17時前に解散。 今日勝ててれば明日も試合だったが、負けてしまったので明日は練習になった。

野球が終わってからは香川オリーブガイナーズの試合を見に行く。 小学校でチラシをもらってきて、せっかくの機会なので。 試合開始は17時からだったが、もう17時になるので試合開始には間に合わない。 別に途中からでもいいかな。 17時40分くらいに到着して2回の裏だった、大人だけ1,000円の入場料を払って中に入る。 思っていたよりは混んでいて、観客400人くらい?
1塁側のブルペンの近くに座って野球観戦をしていた。 香川オリーブガイナーズVS福岡ソフトバンクホークス3軍の試合、どちらもめちゃめちゃ上手い。 だが、3軍ということは、その上に2軍がいて、さらに上にTVで見る1軍がいる。 3軍でこの上手さということを考えると、1軍で活躍している選手たちは化け物みたいな感じなのだろうな。
三女はボールがほしいらしく、グローブを持ってホームランのエリアに行ったり、3塁側に行ったり、1塁側に行ったり。 ファールボールをキャッチしたら、スタッフがサインボール引換券と交換してくれるので、ぜひともゲットしたいところ。 だが、他にも同じような小学生がたくさんいて、ボールが入ってくると、小学生が20人くらい一気に押し寄せてきてボールの取り合いになっている。

自分は1塁側のブルペン近くなので、ファールが飛んでくるとしたら右打者の流した打球くらいだろうな、と思って、右打者のときだけグローブをつけて待っていた。
そしたら、まさに狙っていた通りの打球が飛んできて、自分のすぐ近くのベンチにダイレクトにぶつかった後、自分の方にボールが飛んできたので、グローブでキャッチ。 小学生が近寄るすきを与えず一瞬で捕球してしまった。 三女が引換券もらって非常に喜んでいた。 だが、ガイナーズの選手全然知らないので、自分と同じ背番号15の人がいればよかったのだが、いなかったので顔で選手を選んで、投手の「服部選手」のサインボールをもらった。
サインボール

試合はガイナーズが勝った。 試合後、ソフトバンクのベンチの方に行ってみていたら、コーチが「素振りしてストレッチして、8時45分完全撤収」と言っていた。 で、素振りしている光景を三女と一緒に見ていた。 降りながら「シュー」と言っている選手、本気で振っている選手など。 ストレッチはどの選手もあまりやってるようには見えなかった。
ユニフォームの背中には英語で書かれた名前と背番号が書いてあって、最近ローマ字を読めるようになった三女が名前を読んでいた。 「TAKIMOTO」と書かれた選手の名前を読もうとしていたのだけど、ひらがな4文字なのでアルファベットが密着していて読みにくいようだった。 そしたら、瀧本将生選手が近くに来てくれて「たきもとだよ、覚えてね」と声をかけてくれた。

そんな野球三昧な一日だった。