原付で日本一周の旅 – 32日目|紋別 名寄 旭川

晴れ
走行距離:349km(合計:6,368km)
使用金額:4,306円(合計:112,675円)



北海道北見市~北海道旭川市


夜、寒くて目が覚めた。 なぜだか知らないが寝袋から出ていた。 そんなに寝相悪い? それとも暑くて出たのかな? わからないが、寝袋にすっぽり入って眠りにつく。
朝5時15分起床。 ラジオ体操が始まるまでに出発しなくては。 朝ごはんのラーメンを作る。 ガス缶があと1つになってしまった。 そろそろ新しいのを買わないと自炊できなくなる。 だけどインスタントラーメンって自炊って言わないよね…… 最近ご飯炊いてないなぁ。
ご飯を食べてテントを撤収して6時10分。 おじいさんおばあさんが数人集まってきた。 この時間に集まってくるということは、ラジオ体操は7時からかな?
無事にラジオ体操が始まる前に出発することができた。
北見駅

今日は「名寄」「旭川」「美瑛」「富良野」の順に回る予定。 まずは名寄か。 地図でルートを調べる。 北見から名寄は非常に行きにくい。 途中で旭川を経由すれば簡単に行くことができるのだが、そうすると名寄から旭川に向かうとき、同じ道を通るようになってしまう。 いろいろと悩んで、道道と町道を繋いで行くことにした。 さっそく道を進む。 1時間ちょっとで「遠軽町」にやってきた。 ここから道道を通り、山を越えて国道273号線にでて、再び道道を通って国道239号線に出て、そのまま名寄に向かう予定。
さっそく道道を走る。 あまり大きな道路ではないので、車通りが全然ない。 すれ違う車はなし、追い抜かされる車もなし。 のんびりと景色を楽しみながら走る。 もう少しで峠というところで、道路情報の電光掲示板があった。 そこには「上原峠通行止め 迂回路はありません」と書いてあった…… 上原峠を通らないと、国道に出ることができない。 迂回路はありませんって…… 少し先に進んでみるがゲートがあり通ることができない…… あぁぁ。 せっかくルートを考えたのに。。。
平野

地図を見て迂回路を探す。 書いてあった通り本当に迂回路がない。 地図ですごい細い道と舗装されてない道を走れば、少し遠回りになるが、行きたい国道まで出られることがわかった。 どんな道でもいいや。 とりあえず出られれば。 さっそくそこに向かう。
細い道を通って、林道へ。 しかし林道を1kmくらい走ると柵がしてある…… 何の看板もないが、おそらく台風で倒木かなにか…… この道もダメ……
さすがにもう迂回することはできない。 こうなったら2つの方法しかない。
1:旭川経由で名寄を目指す
2:オホーツク海沿いで名寄を目指す
の2つだ。 2の道は稚内から網走に向かうときに走っているのでなるべく走りたくない。 しかし、ここから1のルートに行くには30km以上戻らなくてはならない。
仕方ない、2でいいや。 だけどこれでも当初の予定より100km以上の回り道。 あぁ台風め。
2週間くらい前に走った道を、反対方向へ走る。
道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯にあった電車 オホーツク海

海沿いの国道で飛ばす車がたくさんいるのだろうか? 白バイを3台も見かけた。 全部対向車線だったので大丈夫だが。 だけど白バイには前を走っている車が時速何kmで走っているかわかる装置がついているらしい。 その装置は対向車の速度も測定できるんだって。 なので、あまりにも飛ばしていたら、対向車線でも捕まるかも…… 時速48kmくらいで走っているので平気だったが。
紋別あたりになってポツポツと雨が降り始めてきた。 さっきまでとてもいい天気だったのに…… 後ろを振り返ると太陽が見える。 前を見ると真っ黒な雲が……
これから雨に突入するのかな……?

ようやく目的の国道239号線の入口までやってきた。 ここからはずっと国道を走っていればいい。 ひたすら国道を走る。 しかしだんだん雨が強くなってきた。 レインコートを着て雨の準備をする。 そして雨は本格的に降り始めてきた。 けっこう大雨っぽい…… 顔に小石が当たっているように痛い…… 雨はどんどん強くなり、前方を見るのも難しいほど降ってきた。 やばいよ……どこかに避難しなくては……
地図で調べておいたが、この国道沿いに道の駅がある。 あとどれくらいの距離があるかわからないが、そこに避難…… 走ること40分。 ようやく「道の駅 にしおこっぺ花夢」に到着。 トイレの前のベンチで一休み。 雑巾でレインコート・ヘルメットを拭いて雨がやむのをまつ。 20分くらい待っていたら雨がやんで太陽が出てきた。 よし! 出発だ!
レインコートを乾かすために、着たまま走ることにした。 あと30kmくらいで名寄に着く。
低い雲

走っていると目の前に真っ黒な空が現れた。 どう見ても雨雲だ。 まさに今からそこに突入しようとしている。 一応覚悟はしていた。
走っているとポツポツと雨が降り始めた。 やがて先ほどよりも激しい雨に…… 前が見えない。。。 ヤバイヨ……
行く先には真っ黒な雲

一瞬で靴下がビショビショになり、靴に浸水してきた。 防水の靴でも内側から濡れたらどうにもならない。 レインコートもだんだんと滲みてくる。 雨の中走ること数十分。 ようやく名寄に到着した。 とりあえずどこかに避難しなくては。 駅前に向かえばなにか避難できる店(マックやガスト)があるだろう。 駅前に向かうが店などない…… 国道40号線沿いなら……
予想通りショッピングセンターを発見した。 バイクを止めて、リュックを持って避難。 雑巾でレインコートとヘルメットを拭いてリュックの中に入れる。 マックはなかったが、ロッテリアがあったので行ってみる。 ロッテリア食べるのって何年ぶりだ? もしかして小学校の頃以来かもしれない。 そして驚いた。 何気にロッテリアは高い…… やっぱ庶民はマックがいいよぉ。
携帯をいじりながらハンバーガーを食べ、1時間くらい時間をつぶす。 そろそろ雨はやんだかな? 表に出てみると雨はやんでいた。 もう少しで太陽も出てきそう。
ようやく晴れ間

よし、出発。 名寄は特に観光する場所はない。 なぜきたのかというと、クライミングエリアがあるから。さっそくクライミングエリアに向かう。 雨の中走ってきた道を10kmくらい戻る。 採石場を横切って林道に入る。 ここを5分くらい走れば駐車場に到着。
しかし……ここの林道も柵がしてある。。。 なんだよ。 せっかく雨の中やってきたのに、行くことができなかった。 かなり腹が立った。 台風め!!

もう名寄に用はないので、旭川を目指す。 100km以上迂回したせいで、今日は旭川までしか行けそうにない。
すでに15時。 あぁ、美瑛と富良野は土日になってしまう。 人が多そう……
旭川まで70km、ひたすら走る。 途中ホクレンでガソリンを入れたら「Sefety Summer Hokkaido 2004」と書いてある旗をもらった。 明日からこれをバイクにつけて走ろう。

ようやく旭川に到着。 あぁ疲れた。 ここには24時間営業の健康センターがあるらしい。(地図に書いてある)
そこに行きたいが、せっかく風呂に入っても着替えるものがない。 もう同じシャツを6日くらい着ている……
まずはコインランドリーを探して洗濯をしてから風呂に入りたいなぁ。 それと寝る場所も探さないといけないし。 まずは寝る場所からかな。 地図で公園を調べて行ってみるが、どこも大きくてテントを張るには適さない。 うろうろしていると、コインランドリーを発見! さっそく洗濯だ! 待ち時間、携帯をいじっているとおばさんが1人やってきた。 バイクを見たらしく「旅してるんだ?」って。 いろいろと話して、北海道の冬の厳しさを教えてくれた。 毎年雪が腰くらいまで積もるらしい。 冬は雪かきだけで大忙し。 うち(千葉県)では冬でもファンヒーターだけで過ごせるが、北海道ではそれだけでは寒くていられないらしい。 それと火鉢が必要といっていた。 直接熱いものにあたるのがいいんだって。 いろいろ話して、洗濯が終了したのでお別れ。 「気をつけてねー」と言ってくれた。

さて、公園を探さなくては。 うろうろしていると、線路沿いに公園を発見! トイレはある。 水はトイレの水しかないが問題ないでしょ。 さっそくテントを設営! そしてラーメンを作る。 もう19時だ。 今日はかなり時間がかかったなぁ。 コインランドリーにいたせいもあるかもしれないけれど、迂回路のせいで予定が大幅に狂った。 雨も降られたし…… それと寒い……
テントの様子

明日は美瑛、富良野に行き、時間があれば札幌方面を目指します。

原付で日本一周の旅 – 31日目|阿寒湖 北見

晴れ
走行距離:419km(合計:6,019km)
使用金額:2,185円(合計:108,369円)



北海道苫小牧市~北海道北見市


朝5時起床。 夜目が覚めることなくぐっすり眠ることができた。 テントの中で朝ごはんのパンを食べた。 さて出発するか。
今日は阿寒湖方面に向かう。 まずは夏の全国高校野球選手権で優勝した「駒大苫小牧高校」を見に行く。 専用バスがあってかなり立派な学校だ。
駒大苫小牧

国道234号線を走り、国道274号線に入る。 ここからが長そう…… 同じような景色の道をずっと走る。 「帯広150km」という看板を見ながら進む。 いきなり「150km」と書いてあると、気持ち的に滅入る。 「○○まで70km」となっていて、そこにたどり着いたら「□□まで80km」と分割されてる方が、距離的に近いような錯覚に陥る。 150km……長い……
台風で曲がった木

途中で「日勝峠」という所を越えた。 峠のピークを過ぎトンネルを抜けると目の前には十勝平野が広がっている。 すごい良い景色! この前の美幌峠よりも素晴らしいと思う。 かなり見ごたえある!!
十勝平野

ここで「帯広」を通るかどうか悩んだ。 一応有名な都市だから通ってみたいような気もするが、地図を見る限り、見て回る所が何もない。 つまり行ってもムダ…… 通るだけなら通らないでいいや。 そのまま274号線を走る。 ひたすらまっすぐな道を走る。 地図で見てもまっすぐ、実際に走ってもまっすぐ…………
看板で「足寄」という地名が見えてきた。 最初「あしより」と読むのかと思ったのだが、ローマ字を見てみると「ashoro」と書いてある。 これで「あしょろ」と読む。 とても読めないよ…… これもアイヌ語に無理やり漢字を当てたのかな?
十勝平野より たくさんのジャガイモ 雌阿寒岳(左) 阿寒富士(右) 雌阿寒岳(左) 阿寒富士(右)

途中から241号線に入り阿寒湖を目指して一直線に走る。 阿寒湖まであと50km…… 雌阿寒岳を見ながらひたすら阿寒湖に向かう。 
途中で「白藤の滝」というのを見るために林道に入る。 しかしすぐに道がふさがれている。 なんと倒木によって。 昨日の台風の影響だろうか…… 車じゃとても入れないが、ここはバイクの小ささを活かして! 倒木の下を通って無事に反対側に行けた。 滝はもうすぐだ!
そして「白藤の滝」を見る。 なんだか人工のような滝だ。 もちろん何も手は加えてないと思うが。 スパッと切れた岩から落ちる滝はとてもよかった。 だけど台風の影響(?)で水が濁っていたのが残念…… 再び阿寒湖に向かう。
倒木 白藤の滝

ようやく「阿寒湖」に到着した。 しかしここがひどかった。 通りは全部ホテルとお土産屋で埋まっている。 いかにも「観光地」って感じ。 阿寒湖で有名なのはマリモだけじゃん。 湖が素晴らしいわけでもない、景色が素晴らしいわけでもない。
摩周湖の方が数倍よかったなぁ。 もちろん駐車場も有料なので、そんなところには止めず立ち去る。
近くに林道があるのでそっちから行こう。 林道の途中にバイクを止めて、道のない林の中を徒歩で突っ切る。 そして阿寒湖の水が触れるくらい近くまでやってきた。 プライベート阿寒湖畔♪♪
阿寒湖

阿寒湖を堪能したので、そろそろキャンプをできる場所まで行かなくては…… 今日は「北見」までの予定。 あと60kmくらいかな。
ここでも寄り道をして「チミケップ湖」という湖に向かう。 町道を走ること10km、あと林道を3km走ったら湖だ! と、思ったのだが、目の前にはバリケードが…… 通行止めだ…… バリケードの前に車が止まっていたので話してみる。
この人もここを通ろうとしたのだけど、通行止めで通れないと言っていた。 「おそらく台風で倒木か土砂崩れかあったんじゃないか?」とのこと。 あぁ……
今来た道をひたすら戻る……無駄足20km……
普通に北見を目指す。 「通行止めじゃなければもう北見に着いているだろうなぁ」と思いながら走る。
とうもろこし畑

ようやく北見に到着。 さて寝る場所を探さなくては…… 地図で公園を探してそこに向かう。 しかし思ったより大きくてちょっと居づらい。 もっと小さな公園がいいなぁ。 住宅地の中を走り回ってると「毎朝ラジオ体操をしましょう」という看板のある公園を発見! おそらく毎朝やっているのだろう。 ラジオ体操って何時からだっけ? それまでには出発しなくては。 さっそくテントを張って夕飯の支度をする。 今日はホットケーキ。 とても夕飯とは思えないメニューだが。 ホットケーキの粉が邪魔なので処分しないと。 コンビニで卵と牛乳を買ってきてさっそく作る。 外で作っていたのだが、蚊がすごい。 片腕に5匹くらい止まっている…… うざすぎ。
テントの中で作ることに。 しかしテントの中にも5匹くらい…… こうなったら全部始末してやる。 ここの蚊は動きが鈍くて、普通に指でつまむことができる。 全部つまんで潰してやった。 逃がしたらまた襲ってくるからね。
ホットケーキを食べた。 うーん、微妙……ご飯系が食べたいなぁ…… お腹はいっぱいになったが、なんだか物足りない夕飯終了。 ここはインターネットが繋がるし最高だね!
夕焼け テントの様子

明日は名寄・旭川・美瑛・富良野に行く予定!

原付で日本一周の旅 – 30日目|えりも岬 苫小牧

曇りのち晴れ
走行距離:257km(合計:5,600km)
使用金額:968円(合計:106,184円)



北海道大樹町~北海道苫小牧市


夕べは21時くらいに寝た。 目が覚めたらまだ暗い。 何時だろう……時計を見ると、なんと23時30分。 まだ日付も変わってないじゃん……
そういえば、昨日11時間寝て、さらに昼寝2時間したからなぁ。 頑張って眠る努力をして再び眠る。
今度目が覚めたのが4時30分。 雨は降っているが風はそれほどでもない。 これから台風か…… もう一度眠る。 6時に目が覚めた。 さすがにこれ以上寝られないな…… 途中目が覚めたけれど、9時間寝てるし。
テントの外に出てビックリ!!
歴舟川 増水 増水

4時30分の時点ではなんともなかった川が、すごい増水している。 一昨日テントを張ろうと考えた場所は…………すでに水の中。 やっぱこんなに増水するものなんだ。 よかった。 まだ風は強くない。
ラジオで台風情報を聞いてみる。 今は奥尻島の北西あたりにあるらしい。 これから札幌あたりに上陸かな。
昼前にはオホーツク海に抜けるらしい。 この前の台風16号より勢力は弱いらしいのだが、被害は以前よりも出ている。 不思議な台風。
テントの中で昨日の残りのカレーをパンにつけて食べた。 なんちゃってカレーパン……
しばらくテントの中で過ごす。 だんだん風が強くなってきた。

8時ごろ出てみると、雨は止んでいる。 当てにならない天気予報では9時くらいからは晴れると言っていた。 ということは、もう雨は降らない!?
さっそくテントを撤収して出発の準備。 風で撤収するのが大変だったけれどなんとかまとまった。
さっそく「えりも岬」に向けて出発。 ここから80kmくらいかな。 内陸を走っているとあまり風がふいてこない(それでもいつもよりはかなり強い)のだが、海沿いの道を走るとモロに風を受ける。 あまりの強風でドブに突っ込みそうになったことが何度も…… それと向かい風の方向から吹いてくるので速度が全然でない。
アクセル全開でも時速25kmくらいしかでないときもあった。 風に悪戦苦闘しながら「黄金道路」と呼ばれる海沿いの国道までやってきた。
この国道は道路を敷くのに黄金を敷き詰めるくらいお金がかかったらしいので「黄金道路」と呼ばれているらしい。 しかし波しぶきと強風で黄金道路は「白銀道路」と化していた。 波が道路にまでふりそそぐ。 服がかなり濡れてしまった……
フンベの滝 フンベの滝

かなり苦労して「えりも岬」に到着。 しかしそこは地獄だった。 立っていられないくらいの強風…… バイクをどうやって止めるか…… 風を正面から受ける形にしてスタンドを立てる。 スタンドロックもした。
だけどあまりの強風にそのままバックドロップの体勢に持ち上げられてしまいそう…… かなり不安だが、岬の方に向かってみる。 団体のお客さんがいて、ガイドさんが「風に気をつけてください。 あまり柵のほうに近づかないでください」と叫んでいた。 もし風にあおられて転落しちゃったら、会社の責任になっちゃうからね…… しかし本当に転落しそうなほど強風…… なんじゃこりゃー
すぐにバイクに戻ってくる。 無事だった。
襟裳岬灯台 襟裳岬 襟裳岬 海は大荒れ

台風の吹き返しの風? よくわからないがかなり腹が立つ。 なぜ向かい風? せめて後ろから吹いてくれればいいのに…… 岬から国道に戻る道では、左前方から風が吹いてきて、対向車線に何度も飛び出してしまった。
「ヤバイ」と思い、戻ろうとしても戻れない。 戻るどころか、さらに右に持ってかれる。
なんとか左の路側帯に停車しても、風でバイクが倒れそうになる。 凶悪……
国道まで戻ってきたが風の強さは変わらず。 このまま「苫小牧」を目指す。 ここから200kmくらい。
普通の200kmなら平気だが、この強風の200kmはきついなぁ。

風だけならまだよかったが、砂浜のそばを通ると、風にのって砂が飛んでくる。 それがものすごく痛い。 顔を背けてしまうほど強烈…… 目も開けていることができないし、正面を向いていることもできない。 後ろから車がきたらアウトだな……
なんとか前へ前へ進み、「道の駅 むかわ四季の館」にやってきた。 ここには温泉が併設されているので。
しばらく風呂に入っていなかったので、さっぱりする。 それと潮風で体がベトベト。 これもさっぱりしたが、またこれから走ると思うと……
ヘルメットやバイクの前部はもうベトベト。 今度水で洗わなくては……

しばらく走って「苫小牧市」に入った。 高速道路沿いに走っていたら雨が降ってきた。 霧雨なのだが、風にあおられて顔面に突き刺さる。 砂吹雪と同じくらい強烈…… うぅぅぅ。
10分くらいで雨は止んだので助かった……
苫小牧の中心部に入った頃には太陽が出てきた。
さて、今日の目的地に着いたし、寝る場所を探すか。
適当に走り公園を探す。 駅の近くにちょうどいい公園を発見! とりあえずHPを更新しなくては。 パソコンを広げてHPを更新、ネットチェックをする。
しかしここは思ったよりも人通りが激しい。 まぁ駅まで徒歩2分くらいの場所だし…… ここにテント張るのはまずいなぁ。
HPを更新して別の公園を探す。 近くに大きな公園があったのだが、完全に管理されていて、夜間はゲートも閉鎖されてしまうのでやめる。 住宅地をうろうろしていると良さそうな公園を発見!
閑静な住宅街にある綺麗な公園。 トイレはちょっと汚かったが…… 水もトイレの水しかないが。 ここ2日の暮らしからするとかなりレベルが高いよ、この公園!!
さっそくテントを張って、夕飯のラーメンを作る。 今夜は平坦な芝生の上でゆっくり寝られそう♪♪
テントの様子

明日は阿寒湖方面に戻ります。 一日で行けるかなぁ…

原付で日本一周の旅 – 29日目|天気予報…

曇り
走行距離:19km(合計:5,343km)
使用金額:2,406円(合計:105,216円)



北海道大樹町


昨日の時点で、今日の天気は曇りのち雨、9時から雨の予報だ。 明日は暴風を伴う雨になるらしい。 なのでここに留まることにしてある。
4時30分に起床。 外は薄暗く、雨は降っていない。 特に予定がないので再び眠る。 最近このパターン多いなぁ…… かならず5時前後に一度目が覚めてる気がする。
7時に目が覚めた。 まだ雨は降っていない。 川で洗顔をして朝食のラーメンを作る。 しばらくテントの中でいろいろやっていた。 9時になったがまだ雨が降り出す気配はない。 携帯で天気情報を見てみる。 曇りのち雨は変わらないのだが、雨の予報が12時からに変わっている。
小魚 歴舟川

ここから10kmくらい離れた場所に「道の駅 コスモール大樹」というのがあるので行ってみる。 ここは道の駅というかスーパーだ。 スーパーに道の駅が併設されてる。 あと2日いるので、食料などを買い込む。 あとお酒をたくさん買った。 暇をつぶすには飲むのが一番♪ 食品売り場をうろうろしていると「ホットケーキ」が目に入った。 どうせ暇だし作ってみようかな~ 牛乳と卵も買ってテントに戻る。 さっそく挑戦! 計量カップがないので、すべて目分量。 ホットケーキおいしい♪♪
お酒 ホットケーキ

ハチミツも買えばよかったかなぁ。 それとカクテル2本飲んだ。 たった2本しか飲んでないのに、すごい酔ってしまった。 やっぱり日常的に飲んでないと弱くなっちゃうのかなぁ。 フラフラして、下手したら川に落ちてしまうかもしれないのでテントの中に入る。 横になっていたらすごい眠くなってきてしばらく仮眠。
歴舟川

2時間くらい寝ただろうか。 気がついたら15時過ぎだった。 いまだに雨は降っていない…… 再び携帯で天気を確認する。 曇りのち雨は変わらず、雨の予報は18時からになっていた。 なんだよ! これだったら普通に一日走れたじゃん…… 「だまされたー」って感じ…… まぁ天気予報を信頼しきっていたのも悪いんだけど。 だけど明日は暴風雨になってくれないと困る。 これだけ食料を買ったんだから。
エッグカレー

原付で日本一周の旅 – 28日目|強敵……雨…

雨
走行距離:79km(合計:5,324km)
使用金額:2,242円(合計:102,810円)



北海道浦幌町~北海道大樹町


朝4時30分起床。 心配していた騒音にも悩まされず、ぐっすり眠ることができた。 しかし外は雨が降っている…… 昨日の時点で、今日の天気は曇りで雨は降らないという予報だったのに……
がっくりきて、もう一度眠る。 7時に目が覚めた。 相変わらず雨が降っている。 携帯で今後の天気を調べると、水曜日まで雨らしい…… まさか3日間もここにいるの……? 半分諦めモード。 トイレはいいとして水がないのは困るなぁ。 3日間もいるのなら、食料なども買い込んでおかなくては…… 8時ごろレインコートを着て、7kmくらい先にある「浦幌町」の市街地に向かう。 コンビニとスーパーで食料を買い込む。 カロリーメイト、インスタントラーメン、カレー、パン。 それとミネラルウォーターも購入した。 これだけあれば3日間は過ごせるな。 雨の中テントに戻る。
ラーメンを作って、昨日買った「ROCK & SNOW」を読んだり、週刊誌を読んだり、携帯をいじったりしながら過ごす。
12時くらいになり雨がやんだ! いつ降り出すかわからないほど怪しい天気だが、ここに3日もいるのはイヤだし。 急いでテントを撤収して出発の準備。 テント内の片付け、撤収が10分くらいで終わった。 かなり早い!

国道を南方面に走る。 けっこうトラックが多くて怖い。 道路は思ったよりも乾燥していて、こっちの方は早く雨が止んだのかなと思った。 しかし……2時間も走らないうちに再び雨が降り出してきてしまった。 レインコートを着て走り続けるが、いつまでも走ってるわけにはいかない。
霧かかる十勝川

早くテントを張れる場所を見つけなくては。 おそらく2泊するはめになるだろうから、なるべく居心地の良さそうな場所がいい。 それと人のこなそうな所……
しかし走っているところがかなり田舎のため、施設などが何も無い。 昨日と同じように林道の入口に張るようになるのか…… しばらく走っていると大きな川を発見。 橋の途中で止まって、下を眺めてみる。 川原がかなり広くていい感じ。 丸くて大きな石がいっぱい転がっているが…… 川原にバイクで下りられるかな。 とりあえず橋を対岸まで渡ってみる。 しかし川原への降り口はない。 Uターンして橋の手前までやってくる。 林道の入口があってそこを進んでみたら川原のすぐ近くまで行くことができた。 だけど手前にも分流した幅3mくらいの川があるため、川原にバイクを持っていくことは無理だった。 仕方ないので橋の下まで無理やりバイクを運ぶ。
そしてテントを張る場所を検討する。 川原だと石が小さい場所もあって、なかなか寝心地が良さそう。 だけど増水したら終わりだし、バイクとの距離が20mくらいあいてしまう。 なので、橋の基部のコンクリートの上にテントを張ることにした。 しかし、コンクリートの模様のため、とてもデコボコしている。 まずこれを平らにしなくては。 川原から石を運んできて、デコボコを直す。 だいたい平らになったら、小石をたくさん拾ってきてもっと平らにする。 作業すること1時間……ようやく寝ても大丈夫なくらい平らになった…… 疲れた~
地面を平らに… 地面を平らに…

テントを張って中で寝てみる。 けっこう平らにしたつもりなのに、思ったよりもゴツゴツしている。 これ以上平らにするのは難しいのでこれでいっか。 ふと地面を見ると、携帯電話が落ちている。 誰か落としたのかなぁ。 て、言ってもこんなところ誰が来るんだ? 電源を入れてみようとしたが、つかない。 壊れてるのかな? もしかしたら電池切れなのかもしれないので、自分の持っている単四電池で携帯を使えるようにする機械を使ってみる。 差し込もうとした瞬間、手から電池の機械が滑り落ちる。 そのまま川にボチャ…… あぁぁぁぁぁぁ。
落ちてしまった…… 2,000円くらいしたのに。。。 とりあえず拾い上げてみる。 どうせ壊れてるんだろうなぁ…… 一応電池を取り外して、カバーをはずして乾燥させてみる。 電池は怖いのでゴミに。 しばらく待って、新しい電池を取り付けて試してみる。 なんと無事! この機械無敵!! 水没しても使えるなんて…… とりあえずよかった♪ そして拾った携帯の電源を入れてみる。 ついた!
まずやるのが、メール確認…… 受信メールと送信メールを見てみるが、どちらも1件もなかった… iモードのブックマークも見るが0件。 電話帳を見ると5件しか登録されていない。 しかもみんな苗字だけ。 伝言メモが3件入っているので聞いてみる。 なんだか会社っぽい。 もしかして社用の電話かな? すでに解約されているし。 元通り、落ちていた場所に捨てておいた。

夕飯のラーメンを作った。 水類が全部で3Lしかない。 ミネラルウォーターが2L、麦茶が300ml、真水が700ml。 足りるかなぁ。 川の水があるのだが、飲むのは怖いし……

昨日お風呂に入っていないので、川で頭を洗うことにした。 上半身裸になり、ナベを桶がわりに使う。 石鹸で頭を洗う。 流すとき冷たかったが…… 水が冷たいから体を洗うことはできないなぁ。
川で食器を洗う。 使い捨ての水があるとすごい便利。 昔の人は、みんなこういう風に生活していたのかな。 食器をすすいでいると、川に小魚がいることに気づいた。 よし、取ってみよう。
ナベですくおうとするが、魚の逃げ足が速くて取ることができない。 こうなったら本気をだしてやる。 ビニール袋を持ってきて、それで魚をすくう作戦に。 これが上手くいって、全部で10匹くらいの小魚をすくうことができた。 なんだろ、この魚……? 名前もしらない魚だが食べてみようかな。
油で炒めるのがいいと思った。 だけど生きているまま炒めるのは難しい。 なので、いったんお湯を沸かしその中に魚を入れてゆでた状態にした。 その魚を炒めてみる。 味付けは塩。 1匹食べてみよう。 口の中に入れてみるが、とても苦い…… なんだこれ…… 苦くて食べられないや。 もったいないけれど、残りの魚は川に流して、新たな魚の餌となるのだろう…… ニボシみたいに乾燥させればいいのかな? 明日も魚獲りに挑戦だ!
テントの様子 歴舟川

原付で日本一周の旅 – 27日目|再び網走 釧路

晴れのち曇り
走行距離:351km(合計:5,245km)
使用金額:3,193円(合計:100,568円)



北海道羅臼町~北海道浦幌町


6時に起床。 夕べは辺りが騒がしくて夜中に何度も目が覚めた。 多くの人が利用するキャンプ場なんだから、せめて21時くらいには静かになってほしい。 すぐに出発の準備をする。
このキャンプ場に来た日、隣のテントの30歳くらいの男性が言っていたのだが「ここのキャンプ場はすごいいいよ!」と。 8月の始めの3週間と、9月に入ってからずっと滞在してるらしい。 彼は熊本からやってきたと言っていた。 「だけど4週間近く滞在していて見るものあるのかな……?」と思っていた。 だけどそれはオレの思い違い。 彼はライダーではなくキャンパーだったのだ。 毎晩遅くまで宴会して、朝起きるのが昼前。 それからのんびりご飯食べて、街に出てみたり、温泉に入ってみたり。 また夜は宴会して…… それの繰り返しで毎日過ごしているらしい。 「すごくいいよ!」の中身は、無料キャンプ場・無料温泉があるからだと思う。 景色や自然を楽しむといった理由ではなかったのだ。 まぁ人それぞれ目的があるのでいいのだが。 ライダーとしては4週間も滞在することは不可能……

朝一番で知床峠を越える。 今日は荷物満載なのできつい。 先日、網走から開陽台に向かうとき通った道をひたすら引き返す。 途中で「斜里町」の中心部に行ってみた。 駅前なのでPHSが繋がるかと思い、パソコンを立ち上げてみる。 しかし繋がらなかった。 やっぱり「町」じゃ無理か……
目の前にセイコーマートがあったので、そこでアイスとパンを買う。 最近はまっているのが「ビスケットアイス」。 モナカがビスケットになったような感じのやつ。 とても美味しい♪ いつも同じアイスばかり食べてる。 地元で見たことないアイスだし、売ってるうちにたくさん食べておこう。

パソコンをしまい網走方面に向けて走る。 最初と追ったときは曇り空だったが、今日は晴れている。 気分さわやか!
海沿いの道を走っている。 よく「海産物産地直送」という看板を見る。 漁で取った海産物を直接販売しているらしい。 そこの看板の一つで「カニ食べれます」というのがあった。 看板なのに「ら抜き言葉」…… こんな看板出してるんじゃ、熟年の方は来ないんじゃないかな? きちんと「カニ食べられます」と書かないと。 何かで「ら抜き言葉」について読んだのだが、「正式な場」でなければら抜き言葉は問題ないとか、著名人が書いていたような気がする…… そんなんじゃダメでしょ。 やっぱりきちんとした言葉を使わないと。

しばらくして網走に到着した。 網走来るの3回目だなぁ。 いずれも100km以上走行して来ているし…… 最初はセブンイレブンから、2回目はセブンイレブンの隣のケンタッキーから、そして今日はセブンイレブンの向かいの公園からインターネットに接続する。 ホームページを更新して、しばらく見ていなかったいろいろなページを見る。 ニュースを見たのだが、ロシアの北オセアチア共和国の学校で武装グループが生徒・保護者などを人質にとって立ち込もった事件。 特殊部隊を突入させて犯人グループはみんな射殺にしたらしいけれど、人質1,200人中350人くらいが死亡、700人くらいが負傷しているらしい。 かなりの大惨事。 チェチェン紛争などいろいろな問題が起きている。 イラクばかりに目を向けているわけにもいかないのかなぁ。 北朝鮮やイスラエルとパレスチナの攻防もあるし。 そう考えると、やっぱり日本は平和だ。

無事HP更新も終わり「美幌峠」に向けて出発。 ここの峠はかなり有名な峠らしい。 どんなのだろう……楽しみ♪ 途中で本屋があったので寄る。 季節ごとに発売する雑誌があるのだが、毎回購入している。 それが先日発売になっているはずなので。 スポーツコーナーでその雑誌を発見した。 もちろん購入。 サイズが大きいので読み終わったら家に送ろう。
網走湖 黄金の水田

そして美幌峠に入る。 緩やかな上り坂、特に急なカーブもない。 走っているとすぐに峠のピークにたどり着いてしまった。 ん?? どこが有名な峠なんだ? 「道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠」というのがあるので寄ってみる。 自衛隊の人がたくさん休憩していた。 みんな焼きとうもろこしをかったり焼き鳥を買ったりしていた。 「自衛隊」っていうと固いイメージがあるのだが、やっぱり普通の人なんだなぁ。 食べたいものは食べるし、他愛無い話もしてるし。 携帯電話を持っている人もいる。 ここで「ポテト揚げ」というものを買った。 北海道産のジャガイモを使っているらしい。 あまりおいしくなかった。 なんだかジャガバター食べたくなってきちゃった…… しかし売っていないので食べることはできない。 ここには展望台もある。 さっそく上がってみる。 「屈斜路湖」が一望できる。 この前とは別のアングルなので、また違った楽しみ。
「有名な峠」とは、峠の道が有名なのではなく、峠から見える景色……というか、道の駅の展望台からの景色が有名なだけじゃん? てっきり素晴らしい峠道を走れるのかと思ったのに…… 期待はずれ。
自衛隊 自衛隊 屈斜路湖 屈斜路湖

そして釧路方面に向かって国道391号線を走る。 この道沿いには湖がたくさんある。 最初の頃は湖が珍しかったけれど、もうたくさん見たのでなんとも思わなくなってきた…… 「釧路湿原」を見ることができる展望台があるというので言ってみる。 しかしあまり良い景色ではなかった。 残念……今日は期待はずればかりだなぁ。
シラルトロ沼 釧路湿原

釧路市に到着したが、この前見たので素通り。 このまま「襟裳岬」の方へ向かおう。 途中で「モスバーガー」を発見。 他のバーガーショップに比べて割高だが入っちゃおう♪ さきほど買った雑誌を読みながらハンバーガーを食べる。 うん、美味しい♪ 一通り雑誌に目を通したのでバイクに戻る。 今日はどこまで行こうかなぁ。 この先道の駅が1つだけあるけれど、まだ時間早いかな。 無料キャンプ場は無いみたいだし、久々に「適当な所」で寝ることになりそう。 こうなったら走れるところまで走ろう。 気温がだいぶ下がってきて寒いのでレインコートを着用。 国道を南西方面に向かった走り続ける。 だいぶ走って18時くらいになってきた。 もう暗い。 日も短くなってきたな。 前までは19時くらいでも明るかったのに。 辺りをきょろきょろしながら走っていると、ちょうどテントを張ることができそうなスペースを発見。 林道への入口なのだが、けっこう広い。 ここにテントを張ろう。 国道沿いなので、車の騒音はあるが仕方ない。 水もトイレも無いけれど……
テントを張ってご飯を作る。 今日のおかずは無し。 「ワカメご飯の素」をかけてご飯を食べる。
久しぶりに「人の声」に邪魔されずにゆっくり寝られそうです。
テントの様子

明日は襟裳岬に行って、苫小牧方面に向かう予定。

原付で日本一周の旅 – 26日目|羅臼岳

晴れ
走行距離:6km(合計:4,894km)
使用金額:1,286円(合計:97,375円)



北海道羅臼町


今日は羅臼岳に登る。 キャンプ場から徒歩で登山道まで行けるので、起きるのは遅くてもいいや。
6時に起床。 昼食に持っていく食パンが5枚しかないので、軽く朝何か食べていこう。 だけど食べるものと言ったら米しかない。 コーンスープだけでいいや。 コーンスープを飲んで出発。
登山口まで歩いて5分。 そこからコースタイムでは5時間の予定。 さて、どれくらいかかるのでしょう…… ここもヒグマの生息地なので気をつけなくてはならない。 しかしラジオの電波が通じず雑音しか聞こえない。 これじゃ意味ないかなぁ。 ラジオを切って何もせずに進む。 まぁ大丈夫でしょう。
木かくれの滝

1時間くらい歩き、見晴らしのいい場所にたどり着いた。 国後島がよく見える。 森の中をしばらく進み、硫黄の臭いのする川に着いた。 川を上流に向かって歩いていくのだが、途中でぬかるみに右足がはまってしまった…… 右足泥だらけ…… あぁ。。。 もう濡れてしまったので、諦めよう。 川の綺麗な部分で靴を丸洗いして、右の靴下を洗った。 右足ビショビショ。 冷たい靴下と靴に足をとおした。 けっこうショックを受けて歩く。 再び森の中を歩く。
無名滝 硫黄の臭いのする川 万年雪

そこで前を歩いているおじさんんがいた。 入山届けに5時くらいに名前を書いていた人かなぁ? オレを含めて2人しか入山してない。 ルートを見たら硫黄山の方に縦走するらしい。 大きな荷物を背負って大変そう……
そして「屏風岩」という場所にでてきた。 高さ50mくらいの岩壁が山に沿って200mくらい続いている。 かなりいいクライミングエリアになりそう……アプローチが近ければ…… ここまで3時間。。。
屏風岩 国後島 屏風岩 国後島 国後島

ここから傾斜が急になる。 岩の間を縫って歩くような感じでどんどん高度を上げていく。 勾配100%を越えるような勢い。 多分越えている…… そこを40分くらい歩いて「お花畑」と呼ばれる地帯にやってきた。 7月だとたくさんの花々が咲いているらしい。 今は時期が遅くてほとんど咲いてなかった。 そして急な傾斜はまだまだ続く。 ここからはすごい不安定な地面で落石が起こりそう。 一歩踏み出すと岩が転がるような感じ…… 登っていたら途中から雪が残っているところに出てしまった。 この時期で解けてないってことは万年雪かな。 だけど、ここからどういうコースを取ればいいのだろう…… 一歩踏み出してみたが、普通のスニーカーではとても上がれるような場所ではない。 たちまち滑ってしまうだろう。 普通の場所で滑るのなら、転んで痛いだけだからいいのだが、ここで滑ったらガケを転がり落ちていくこと間違いなし。 この傾斜がなくなる、300mくらい下まで転がっていきそう。 そうなったら命はないな。 いろいろ悩んだ末、恐怖のトラバースをすることにした。 雪がない限界のところまで上がって、そこから右にトラバース。 雪の上を4mほどトラバースすると、普通の岩の地帯がある。 少し登山道からはずれるが、そこを登っていくのが安全だろう。 さて、どうやってトラバースするかな……
とりあえず、足元に落ちている20cmくらいの石を雪の上において、踏み場を作る。 直接雪の上に靴を置くとすぐに滑る。 石を雪にめり込ませて踏めばかなり安定している。 あと、もし滑ったときのために手にもなにか欲しい。 あたりを見回したら、ロープを固定するペグみたいなのが転がっていた。 よし、これを雪に刺してバランスをとろう。 恐怖のトラバース開始…… 恐怖核心5.10bくらいか。 なんとか6歩のトラバースに成功! 無事雪のない地帯に渡ることができた。 これで安心して急傾斜を登れる……
万年雪

急傾斜を登りきり、ウトロ側からの登山道と合流する。 ここから山頂まで600mらしい。 ラスト頑張ろう! 最後を登っている途中、前からぞろぞろと人が降りてくる。 団体が2組くらい、あと個人で登ってる人が何人もいた。 全部で30人くらいすれ違ったかなぁ。 けっこう登ってるんだなぁ。 やっぱり百名山だからかな。 それとウトロ側からの方が登山時間が1時間も少ないらしい。 つまり楽ってこと。 羅臼側からは2人しか登ってないっていうのに、反対側からは数十人も…… まぁツライ方で登ったほうが満足感があるかな。
そして山頂到着! 羅臼岳1,661m制覇!! しかしガスっていて景色が全然見えない…… それと風が強すぎてとても寒い…… 山頂で10分くらい休んですぐに下山する。
羅臼岳山頂

登るのにかかった時間は4時間50分。 コースタイムが5時間なので、ほぼタイム通り。 下りのコースタイムは3時間30分。 これもほとんど同じくらいかなぁ。 急傾斜を下りるのはかなり苦労した。 すぐ滑ってしまう。 なんとか急傾斜を下りることができた。 そこから森を少し歩き、硫黄の臭いのする川へ。 来るときにはまったぬかるみは落ちずに通ることができた。 しかし…………途中で川を渡るところで右足が石からすべり、川についてしまった。 あぁまた濡れた…… 今度は直接川なので泥は付いていない。 そのまま歩き続ける。 かなり疲れてきた。 途中で何度も座り込んで休憩した。 そしてようやく見覚えるある場所まで戻ってくることができた。 登山道の入口まであとちょっと…… 頑張ろう!
頂上から4時間かかって下山した。 かなり疲れた…… やっぱり2日連続は無茶だったか。 ここも標高差が1,500mくらいある。 2日間で3,000m登り、3,000m下ったのか。 もしかしたら縦走の方が楽っぽかったかも……

とりあえずお腹が空いたので何か食べなくては…… 町まで出て行くことに。 コンビニで弁当とポテトを買って食べる。 おいしい! 夕飯のおかずにと、近くの肉屋で豚肉を200g買う。 これを焼いて食べよ♪ テントに戻ってきて温泉に向かう。 とりあえず汗を流さなくては。 今日はお湯がいつもよりぬるくて(それでも普通に比べたらだいぶ熱い)快適に入ることができた。 しかしハプニングがあった。 石鹸や剃刀を横に置こうと持った瞬間、剃刀の刃キャップが取れて、右手親指がスパッと…… かなり出血した。 幸いにも衛星用品セットを持ってきてあったのでバンドエイドで血を止める。 血を止めないと湯船の中に入れないし。

そして夕飯を作る。 ご飯を炊いて、豚肉を炒めて、味噌汁を作って。 さっき食べたばかりなのでかなり満腹♪♪

とりあえず羅臼付近で見るものは見たって感じかな。 明日は移動。 それと登山の件なのだが、北海道で30個くらいの山を登ろうと思っていた。 しかし1日1つのペースではとても体がもたない。 2日で1つのペースで登りたい。 しかし日数的に厳しくなってしまう。 一応「無期限」の旅だが、「お金」という問題と「冬」という問題がある。 寒いのは大嫌いなので、年内には帰りたい。 「百名山」も制覇したいなぁと思ったけれど、これも同じ理由で難しい。 明日からは登山と少しはなれて、バイクの旅を楽しみたいと思います。
テントの様子

とりあえず、明日は網走に行き(HP更新のため)、そこから美幌峠を越えて釧路方面に向かいます。

原付で日本一周の旅 – 25日目|カムイワッカの滝 硫黄山

晴れ
走行距離:99km(合計:4,888km)
使用金額:1,302円(合計:96,089円)



北海道羅臼町


携帯のアラームで午前3時に起床……だけどとても眠い…… もう少しだけ寝かせて。。。 もう一度眠りにつく。 起きたのが4時20分。 あぁ、もうこんな時間だ。 早く出発しなければ「カムイワッカの滝」に人が来てしまう。 登山の準備をしてすぐ出発。 朝一番で「知床峠」を越える。 途中から日の出が見えた。 今日も一日晴れそう♪
知床峠からの朝日

峠を越えて20kmくらい走り、砂利道を10kmくらい走り「カムイワッカの滝」の入口に到着した。 原付を止めて、タオルを持って滝に向かう。 ここから滝まで沢を20分くらい歩くらしい。 滑るらしいので、先日買った新しい靴を履いていく。 しかし……新しい靴はものすごく滑る。 靴底がゴムだと思っていたら、プラスチックだった…… なんども滑って川に落ちそうになりながら歩く。 途中、滝を越える場所があって、横から回り込むのだが、クライミングで5.4くらいのグレードはあったんじゃないかなぁ…… 落ちるところではない(小学生でも登れる)が、靴が滑るので少し怖かった。 そして滝に到着。 時間は6時。 しかし先客が2組7人もいた…… いずれも家族連れだった。 まぁいいや、入ろう。 みんな水着を着用してるけれど、持って来ていないので裸になって滝つぼに入る。 なんだこれ、ぬるい。 てっきりもっと温かいのかと思っていた。 水温は36度くらいだろうか。 けっこう寒いなぁ。 温泉は滝の左上から沸いているのが見える。 そこより上流の水は冷たい。 それが混ざり合ってちょうどいい温度を作ってる。 温泉をなめてみたらものすごくしょっぱかった… 「飲用」すると体が健康になる温泉もあるが、ここのを飲んだら逆効果っぽい。 塩分の取りすぎ…… しばらく入っていると男性2人やってきた。 1人は水着を着用して、もう1人は裸で入ってきた。 おぉ、同志よ! その人と少し話をした。 東京在住で、仕事を3日間だけ休んで北海道にやってきたらしい。 道北と道東、どちらに行くか悩んだが、みんなが「絶対道東の方がいいよ」というのでこちらにやってきたらしい。 羽田から女満別まで飛行機で、そこからレンタカーで来た。 今日で2日目らしい。 すこし話をしていたら、24歳くらいの女性2人、27歳くらいのカップルがやってきた。 入るのかなぁ……? 裸だからすごい気まずい。 規則ではないが、ここは人がたくさんくるので、水着着用が常識らしい。 少し気まずいので、もう東京から来た人と一緒にすぐにあがって服を来た。 あぁもっと入っていたかったなぁ。 だけど、今来た人たちは温泉に入らずに帰っていってしまった。 誰もいなかったら入るつもりだったのかな? 服を着てしまったので、このまま降りることにする。 恐ろしい沢下りをして、原付まで戻ってくる。
カムイワッカ湯の滝 野生のシカ

さて、硫黄山(1,562m)でも登るかな。 滝の入口のもう少し先に、硫黄山への登山道がある。 すぐに到着した。 そして登山準備をしていざ入山。 一応入山ノートに名前を書いておいた。 登山の本でも、看板にも書いてあるが、知床半島は最大のヒグマの生息地らしい。 かなり遭遇報告もあるみたい。 ヒグマは人間を恐れているらしい…… 人間もヒグマを恐れているが…… なので「人間がいる」とわかっていながら、目の前に出てきたりはしない。 なので、熊鈴があると役に立つのだが、あいにく持っていない。 「人の話し声も効果がある」と書いてあったので、ラジオをつけて歩くことにした。 けっこう大き目のボリュームでラジオを流して歩く。 ここの山では標高600mをすぎると、ヒグマの生息できない地帯になるらしい。 そこまで遭遇しませんように……
歩くこと1時間。 ようやく森の中を抜け、ヒグマの生息できない火山地帯にやってきた。 一安心♪ 電池がもったいないのでラジオを消して先に進む。 「硫黄山」という名前だけあって、硫黄ガスがあちこちで見られる。 1920年頃噴火した、新火口を歩いて標高を稼いでいく。 火山地帯が終わり、低い松の道を歩く。 火山地帯が道なき道だったので、けっこうしんどかった。 そして枯れ沢に出た。 ふぅ、ここでようやく半分くらいか。 けっこう疲れるなぁ。 今日はかなり呼吸が乱れる。 何度も休憩した。 帽子を忘れてきてしまったので、頭が暑い。 それとショッキングなことが一つ起こった。 今朝、ポリタンクに作ってきた麦茶の中に何かがたくさん浮いている。 よく見てみると「お茶パック」の中身だった…… 袋が破れてしまったらしく、麦がたくさん浮いている。 飲むと口の中に麦が入り込む。 このまま飲むわけにもいかず、水分だけを流し込んで、麦は全部吐き出す。 あぁ、これじゃ思いっきりゴクゴク飲めないよ…… やっぱり一気に飲みたいしなぁ。
硫黄山の岩 硫黄山よりカムイワッカ湯の滝方面 硫黄山の岩 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山 硫黄山より

ようやく山頂に到着した。 登山時間3時間20分。 登山口から山頂までの標高差は1,500mくらいかな。 ガイドブックのコースタイムが3時間50分だったので、ほとんど変わらないくらい。 とりあえず疲れた~ 山頂で食パンを食べてしばし休憩。 けっこう見晴らしがよくて、遠くに「羅臼岳」も見える。 あれも登るんだ~
硫黄山山頂 硫黄山山頂より 硫黄山山頂からみる羅臼岳 硫黄山山頂より 羅臼岳

30分くらい休憩して下山を始める。 やっぱり下山は膝にくる。 膝がガクガク…… 新火口付近まできたら空が曇ってきた。 よかった~あと1時間遅かったら曇り空の山頂だった…… 「早起きは三文の得」ってことかな♪ 2時間かかり下山した。 あぁ疲れた…それとお腹すいた。 食パン1斤持っていったのだが、全部食べてしまいまだお腹が空いている。 登山はそれほどエネルギー使うのかな。

来るとき通った道を戻る。 途中で「室蘭ナンバー」のおじいさんに道を尋ねられた。 「知床峠」に行きたいらしい。 通ってきた道なので、詳しくわかる(曲がるところ1箇所しかないけど)。 教えてあげたらおじいさんが「ホタテ貝柱のおかし」をくれた。 けっこう高いらしい。 さっそく食べてみる。 すごい味が濃くておいしい!
知床峠を越えてキャンプ場に戻ってくる。 あぁ疲れた……
ガソリンも残り少ないし、お腹すいたし「羅臼町」に買出しに行こう。 ここから2kmくらいなので近い。 ガソリン入れて、コンビニでうどんとモヤシとアイスを購入した。 さっそくアイスを食べる。 冷たくて甘くておいしい! 戻ったらうどん作ろう。

キャンプ場に戻りさっそくうどんを作る。 醤油で味付けをして食べる。 うん、おいしい!
お腹もいっぱいになったので、お風呂でも入ろうかな。 さっそく「熊の湯」に向かう。 今日は人がたくさんいる。 15人くらいはいるのじゃないか。 熱い温泉を堪能してテントに戻る。 さて、夕飯だ。 今日のメニューはモヤシ炒めと味噌汁。 ご飯を炊いて、モヤシを炒めて塩と醤油で味付け。 味噌汁はインスタントのを作った。 さっき食べたばかりだけどまた食べる。 うん、これもおいしい! あとは寝るだけだなぁ。

予定変更して、明日羅臼岳に登ります。 往路5時間、復路3時間の予定。 かなりハードな一日になりそうです。