第1回 おかやまマラソン

曇りときどき雨4時50分起床、5時10分くらいに出発。 いよいよ岡山マラソン当日となった。 昨日電車で移動してかなり疲れたので、今日は車で岡山に向かう。 駐車場は事前に調べておいて、岡山駅西口から徒歩5分くらいのところに、1日800円のがあるようなので、そこを目指す。

高松西ICから高速で早島ICまで。 国道2号を経由して岡山駅西口付近に到着。 まだ朝の6時半くらいなのに、かなりたくさんのランナーで賑わっている。 会場までは徒歩しか手段がないので、みんな歩いて向かっている。
コインパーキングに車を止めて、徒歩で会場に向かう。 少し歩いて会場に到着。 受付は昨日なので、今日は特にすることが無い。 外は雨が降っているので雨の当たらない場所、更衣エリアとなっている、ジップアリーナで時間を潰す。 それまでにトイレにも何度も行って出すものは全て出し切ってきた。
整列は7時45分~8時29分の間。 整列直前でもトイレに行って、スタートに備える。 8時位から整列して、スタートを待つ。
8時20分からはセレモニー、岡山県警の演奏があり、大会会長や県知事、市長、協賛企業、スペシャルアンバサダーなどから挨拶があり、いよいよスタートとなる。
ジップアリーナ ジップアリーナ内
心配していた天気は、整列の直前に、なんとか雨はやみ、曇り空の状態。 スタートの号砲が鳴りひびく。 前の列から徐々にスタートをしていく。 スタートラインに達した時点で、手元の時計をスタートさせる。 さぁ、長い42.195kmが始まった。 去年の福知山マラソンでリタイアしているので、今回はなんとかして完走したい、そしてサブ4を目指したい。

スタート直後はもっと混雑しているかと思っていたが、意外にも混雑は無くスムーズなスタートとなった。
最初の1kmは5分52秒。 まぁこんなものだろう。 サブ4達成するためには、キロ5分41秒より速いペースで走り続けなくてはならない。 後半間違いなくタイムが落ちるので、前半でどれくらい貯金できるか。 と言っても、前半飛ばし過ぎると後半持たないので難しいが、この辺りは成り行きにまかせるしかない。
2km目が5分29秒、3km目が5分33秒、4km目が5分29秒、5km目が5分34秒と、ペースが安定してきた。 大体5分29秒~34秒だな。 呼吸も苦しくなく足も使わず、まだまだ余裕のペース、これくらいのペースで流しながら走っていこう。

岡山駅前を通過し、国道30号線を南下していく。 事前受付でもらったパンフレットの中に「10~20kmは景色が変わらないコースが続く」と書かれていたが、片側2車線の広い国道の両脇にお店が点在する、ひたすら同じような景色が続く道だった。 給水は4kmに一度くらいあり、各地点で給水をしていく。 ただ飲み過ぎてタプンタプンになると辛いので適度に飲みながら。

ポケットの中にはウィダーインゼリーを忍ばせてあり、10km越えてから1つ食べる。 もう1つは20km越えてから食べようと考えている。
6~10km地点は5分27~28秒の安定したペースではしれて、11~20kmまでも5分23秒~5分38秒で走れた。 14km地点くらいで折り返しランナーが見えた。 折り返しランナーたちは中間点の21kmを通過している所だった。

18km手前でUターン。 国道30号線を北上する。 21km地点を通過して国道からそれて右折する。 この辺りからだんだんときつくなってきた。 ペースも徐々に落ちていく。 21~25kmは5分28~54秒と、6分が近づいてきた……

田んぼ、畑の中の道を東へ向かって走り、一旦左折してひたすら走り、右折したら岡山南区役所というところに出た。 もうかなりしんどい。 この区役所付近で25km。 まだ17kmも残っている。 この辺りから果てしないカウントダウンへの旅が始まった。 まだ17km…… 25km越えてからペースはガクリと落ちる。
26~28kmはかろうじて6分切るタイムではしれたけど、それも28kmまで。 ここからはもうダメだった。 とりあえず止まらないように走り続け、30kmまでなんとかやってきた。 この辺りでトイレに行きたかったが、30kmの計測地点手前にトイレがあり、30kmまでのタイムを記録しておきたかったので、トイレは次のポイントにしよう。
31kmにかけて、岡南大橋という高低差17mの橋があり、ここで完全に歩いてしまった。 上りは辛すぎて走れず歩いて上る。 近くにスパイダーマンのコスプレした人がいたが、スパイダーマンもかなり辛そうで歩いていた。
橋を上り切ってあとは下り。 下りでは再び走るよう努力して31kmを通過。 その後、川沿いの道に出るのだけど、川に出る直前で給食があり、なんとラーメンが振る舞われていた。 一口大サイズのラーメンなのだが、立ち寄ってエネルギーを補給する。 ラーメンはしょっぱくて美味しかった。 そして横にあったトイレで用をたしてゴールを目指す。 まだ32km、残り10km。 だが、10kmといえば、普段走っているコースが9.6kmなので、それと同じくらい。 普通に走ったら55分くらいでクリアできるコース。 もうたった10kmじゃないか。

だが、31kmから先は歩いたり走ったりの繰り返しだった。 足は全然動かず、ものすごい遅いペースで走ってもすぐに呼吸が上がるし、足も動かない。 300mくらい走って、200mくらい歩いて、300mくらい走って、200mくらい歩いて、給水でポカリと水を飲んで、給食のミカンやバナナを食べて、また走って……、すぐに歩いて……の繰り返し。

全然前に進めず、キロ9分前後で進んでいく。
そのままなんとか35km地点までやってきた。 去年の福知山マラソンでリタイアした35km地点。 練習のときに思うのは「あと7kmだったのになんでリタイアしたのだろう」と。 だが、こうやって戦っている中での35km地点、残り7kmは果てしなく遠かった……
が、今回はリタイアするわけにはいかない。 精神が折れないよう、前に進むしかない……
ここから先はさらに辛かった…… 走れる距離が減り、歩く距離が長くなる。 給水の看板が300m前からあるのだけど、その300mすら走り通せない……

36~39kmは本当に辛かった…… 39km地点からは、スタート直後に通った道に戻るし、ゴールのスタジアムが見えてくる。 なんとか最後、頑張らなくてはいけない、と思うのだが全く走れず…… この当たりもキロ9分くらいで通過し、いよいよ41km地点までやってきた。 ラスト1.195km。 最後こそ頑張らなくてはならない。 もう足は動かないが最後くらい走ってゴールしたい。 必死になって腕を振って、歩かないように、前を目指す…… スタジアムに入って、トラックを半周して最後の直線へ。
最後の直線も全力で走るが全然走れない。 そしてゴール。
タイムは4時間37分48秒。 目標としていたサブ4には全く届かず…… だが、これでも自己ベストを1時間近く更新はしている。
が、サブ4.5にも届かなかったのはショックだな。

一度止まってしまったら動けなくなってしまいそうなので、座り込みたいが、フィニッシャータオルとメダルをもらって、ポカリと昼食をもらって、ICチップを外して記録証発行、そのままアリーナまで戻って、預けた手荷物を受け取って、ようやく座り込んだ…… 本当に疲れた…… 本当に疲れた…… 記録はダメだったが、それでも今回のマラソンは一度も立ち止まらずにゴールすることができた。 前3回はいずれも足が動かなくなった後に、ストレッチしたり、ガードレールにもたれて休憩などをしてしまったが、今回はきちんと最後まで止まらずにゴールできたのがよかった。

帰りは岡山駅西口までシャトルバスで戻り、「富士屋」というラーメン屋でお昼ご飯。 そのあと車に温泉セットを取りに行き、近くの浴場まで行ったのだが、マラソン帰りの人が多すぎて入場制限がかかっていた。 お風呂に入るのにかなり待ちそうなので、車に戻り、別のお風呂に行くことに。
帰り道沿いに「大家族の湯」という施設があり、ここでゆっくりと疲れを癒やす。
富士屋

帰りは高速道路に乗った直後に眠くなり、粒江PAに寄り仮眠。 あっという間に2時間半経過してしまった。 高松まで1時間もかからないのに、帰るのが辛すぎる…… なんとか家にたどり着き、夕飯を食べて23時位には寝てしまった。


今回の岡山マラソン、結果的には惨敗だった。 月のトレーニング目標は120kmだけど、なかなか目標達成できず80~100kmくらいで終わってしまっている。 それに一度に走る距離も9.6kmがほとんどなので、それの倍の約20kmが一つのポイントとなっているのがはっきりとわかった。 月の走行距離をもう少し増やさないといけないのと、20km以上、3時間以上のトレーニングをしっかりと積まないと、歯がたたない。 わかってはいるのだけど、なかなかトレーニングする時間がなぁ……

大会自体は、第一回という大会だったが、後発の大会だけあって、いろいろな大会で上がった要望などが反映されているように思えた。 まず素晴らしかったのがトイレ。 会場にはこれでもか、というほど仮設トイレが置いてあった。 その数220個。 それでもスタート直前にはかなり混雑していたが、他の大会の倍以上用意されているし、素晴らしいと思った。
コース上のトイレも「トイレ○個 次のトイレ○km先」と案内がされており、1~2km毎にトイレが用意されていた。 コース上のトイレの混雑もほとんど見られなかった。 給食、給水に関しても十分な量が用意されていた。 給水もレース後半になるとコップが無かったり、という大会を見てきたことがある。 給食に関しても同じ、途中から品切ればかりのレースもあった。
事前に情報を知らず楽しめなかったのだけど、EXPOの出店の数もすごい。 アリーナを開放しての更衣所の提供や、手荷物預かり所。 今回は男性がアリーナで、女性がアリーナ外が手荷物預かり所だった。
そして沿道の人の応援。 都市型マラソンではどこもそうだと思うけど、岡山マラソンも42.195km、ほとんど人が途切れること無く声援を送ってくれた。 その声援は力になるし、35km地点くらいで辛いときに野球少年としたハイタッチと、少年からもらった「ガンバレ」という言葉で再び走りだすことができた。
事前受付時の岡山駅から会場までの案内板や案内人、帰りのシャトルバス。

個人的には全く不満のない大会だと思った。 第二回、第三回と続いて欲しいし、近場なので次もまた参加したい。