第71回 丸亀国際ハーフマラソン

雨のち曇り5時50分に起床、6時20分に出発。 今日は丸亀ハーフ当日だ。 妻の会社の社長と一緒に行くので、妻の会社へ。 6時半に待ち合わせをしている。 途中、コンビニに寄ってから駐車場を目指す。 駐車場はパブリックプラザ丸亀の埠頭にある三菱の駐車場。 着いたのが7時20分くらいで、中で着替えをして臨時バスに乗り込む。 バスは10台近く待機していたのですぐに案内されて出発。 8時前には丸亀競技場に到着。
社長が前日受付をしていなかったので、まずは受付。 それから2時間くらい待機をするのだけど、メインスタンドに行こうと思ったけど、荷物預ける場所はバックスタンドなので、ここのスタンド通路で待つことに。 屋根があるので雨を凌ぐことができる。 バックスタンドの通路はトイレが結構設置されており、メインスタンドよりは混雑しなさそうだ。

そこで待つこと約2時間。 今日は雨なので選手のウォーミングアップを見ることができなくて残念。 そしてグランドに並ぶ時間になってしまった。 雨の中のハーフマラソンは初めてだ。 タイムはもう無理だと思うので、寒さに負けずに完走するのが目標だな…… 雨なのでジョギングキャップをかぶろう。 耳と手を保護するための帽子と手袋は雨だと使い物にならないかもしれないけど、一応持っていこう。 45Lのゴミ袋を持ってきてあるので、それで即席ポンチョを作る。 頭を通す穴と、両手を通す穴を開けて完成。 寒いので両手は通さず袋の中に入れておく。 空気がこもるので多少暖かいだろう……

グランドに整列して、10時50分の号砲を待つ。 10時35分からは実業団の選手たちがスタートする。 その瞬間を大型ビジョンで映し出されていた。 号砲と拍手と花火が鳴り響いて、実業団の選手たちはスタートしていった。
スタート地点が開いたことによって、10時50分スタートの選手たちの移動が始まる。 この頃になって、雨が止んだ。 絶望的だと思われた天気はギリギリのところで回復した。 スタート地点の手前にゴミ収集所があって「レインコートなどはそこで捨ててください、路上に捨てないでください」とアナウンスされていたので、ポンチョを捨てる。 どちらにしろ走り出して5kmの給水所では捨てるつもりだった。 ここまでの雨を防いでくれたのと、待機中の寒さを防いでくれてとても助かった。

さぁ、いよいよ10時50分になる、3分前、1分前、30秒前、10秒前とアナウンスがあり、いよいよスタート。 防寒対策の帽子と手袋をしたまま、帽子の上にはキャップもかぶる、なんともへんてこな格好だが仕方がない。 雨も止んだことだし、自己ベストを狙う戦いになる。
数キロはウォーミングアップの走りとなる。 混雑もしているのでそれほど早くは走れないだろう。
例年1kmは6分、2kmは5分40秒くらいの入りとなる。
が、今年は5分17秒、5分14秒と順調な出だしだった。 3kmを5分3秒、4kmを5分1秒と走り抜ける。 この辺りで暑くなって手袋を外す。 5kmが4分54秒。 この先に給水所があるのだけど、ここは混雑しすぎているのでパス。 水分補給したかったが、8km過ぎにもあるので、そこで給水をしよう。
6km~8kmは実業団の選手たちとすれ違う区間。 トップは外国人選手だった。 日本人トップが神野選手、2位が大迫選手、すれ違った時の差だと3秒差くらいか? 実業団の選手達は16km地点くらいだろうか。 勝負は後半戦へと入っていく。
すれ違う選手達はけっこう名前を知っている人もいて楽しかった。 中でも注目している女子選手「下門美春選手」とすれ違う。 女子の中での順位はわからないけど、前後に人はおらず単独走となっていた。

大方の実業団の選手たちとすれ違ったあとは、また自分との戦いが始まる。 この2kmはとても楽しい2kmだった。
6kmが4分51秒、7kmが4分49秒、8kmが4分56秒。 8km過ぎで給水をする。 スポーツドリンク+水を取って飲む。 もう少しで折り返し地点だ。
坂出市内に入って平坦な道を坂出駅方面に向かって走っていく。 10km地点を越えて、すぐに中間地点がある。 ここでタイム計測。 秒まで覚えてないけれど、53分台だった。 単純に2倍すると106分=1時間46分台となる。 となると、目標としている1時間45分を切るタイムは出せない。 秒が30秒だとしたら、2分は縮めなくてはならない。 前半より後半の方が、当然辛いしきつい。 そこで2分縮めなくてはならないとは…… 計算して結果が出たあと、一瞬諦めそうになったが、こんなところで諦めるわけにはいかない。 戦いはまだ半分ある。 ダメでも途中で投げ出さず、最後まで全力を出さなくてはならない。 しかもオレの走りは後半型になるようずっと意識している。 フルマラソンは別だけど、後半でペースアップするような配分で走っているつもり。
12km過ぎの給水所でスポーツドリンクで給水、この後からが例年きつくなる。 このあたりで1時間半のペースメーカーが抜かしていった。 が、このペースメーカーは10時50分スタートの1時間半じゃなくて、11時スタートの1時間半のペースメーカーだろう。 とてもついていけないようなスピードでどんどん先に行ってしまった。
14kmくらいがかなりきつかった。 タイムも5分4秒と5分台に乗ってしまう。
15km地点でタイムを測ったがパッと計算できなかった。 そのままなんとか16km地点までやってきた。 ここで「残り5km」の看板が。 はっきり覚えてないがキロ5分のペースなら1時間45分を切れるくらいだったと思う。 少しもペースを緩めることが許されない。 が、もう足も痛いし、呼吸も苦しくなってきている。 あと5km、いつも走ってる6kmコースで考えると5kmなんてあっという間だ。 なんとかペースを落とさないよう走っていき、「残り4km」「残り3km」の看板を迎える。 どちらもキロ5分切るペースで走っているので、少し貯金ができただろうと、残り3km地点でタイムを見るが、「1時間29分52秒」だった。 これくらいなら走りながらの苦しい状況でも計算ができ、残り3kmで15分8秒ということがわかった。 つまりキロ5分で走って、たった8秒しか余裕がない…… 貯金を作れたと思ったが、全く貯金ができておらず、むしろギリギリの状態、ちょっとでも気を抜いたらキロ5分なんて無理だし、8秒なんて貯金にもならない……

もうここからは必死だった。 18km過ぎの給水も取りたかったがペースを落とすことになるので取らず。 前に50歳代後半くらいの太めなおじさんが走っていて、オレよりちょっと速いくらいのペースだった。 なんとかそのおじさんに付いていこうと、ずっと真後ろについて走る。 このおじさんに引っ張ってもらう形で19kmを4分50秒。 ラスト2km。 が、20kmが5分2秒と5分を超えてしまう…… ラスト1km、いつもやっているラストスパートのトレーニングを思い出して必死に走る。 だが、本当にラストスパートするにはまだ早すぎる。 20km走って1kmをラストスパートできるほど鍛え上げられていない、せいぜいラスト500mだ……
ずっと前を走っていたおじさんはまだ余力がありペースアップして先に行ってしまった…… 競技場の敷地内に入り、駐車場を縫って走る。 そして競技場に入る、ラスト200mくらい。 ペースアップし、ラスト100mは更にペースを上げたつもり、そのままなんとかゴール。 手元のタイムでは1時間44分25秒だった。 誤差数秒あると思うけれど、なんとか44分台でゴールできたっぽい。

フラフラになりながら完走の水をもらいスタジアム外へ。 止まったら動けなくなるので、そのまま荷物を受け取りに。 寒いので上着だけ羽織って、すぐにマッサージゾーンへ。 10分くらい待ってマッサージを受ける。 左足付け根の内転筋が痛い。 そこを中心にマッサージしてもらった。

社長も少ししてゴールして連絡を取り合って合流。 記録証をもらう。
公式記録は1時間44分26秒。 2年前の小豆島オリーブマラソンで出した自己記録を60秒更新。 丸亀ハーフの記録としては2年前に出した記録を2分45秒更新。 なんとか1時間45分の壁を越えることができた。 が、こんなに頑張って死ぬ思いで走ったのに、44分台とは。 40分を切るという、さらなる目標は果てしなく遠くに見える……

その後はシャトルバスで駐車場に戻る。 そのままお風呂に入りに。 宇多津の「四国健康村」で汗を流してゆっくりする。 更衣室がリニューアルされていてとても明るく清潔になっていた。 前は薄暗い昭和のようなロッカールームだったのに。

それから「一鶴」へ。 疲れた体には骨付鳥が一番。 タンパク質も取れるしカロリーも素晴らしい。 何より脂っこいのと濃い味が最高だ。 おや鳥、ひな鳥、おにぎりを食べてしまった。 普段だと食べられないような量だが、今日は美味しく食べることができた。
骨付鳥

家に帰ってからはなぜかもう一回風呂に入って、風呂の中で1時間くらい寝る。 もう夕飯も食べる必要も無いのでそのまま三女と21時半くらいには寝る。 今日は死ぬほど疲れた。 足のダメージもひどい。 ハーフなのに両膝が痛い…… 明日は有給で休みなのだけど、予定がけっこう詰まっているので朝はいつも通りに起きなくてはならない。

次は今月末の東京マラソン。 こちらはハーフじゃなくてフルマラソンなので、さらに辛い戦いになるだろう。 が、今回のハーフを3週間前の練習と考えればかなりいい練習になったのではないだろうか。