上海旅行2日目 上海市内観光

晴れ7時過ぎに起床して、顔を洗って7時半くらいに出発。 ホテルはチェックアウトしなくてはならないので、すべての荷物を持って移動しなくてはならない。 上海では飲食物が不安で食あたりになった時の為に正露丸を持ってきていたのだけど、ジッパー付きの袋に入れておいたのに臭いが漏れ出してかなり臭かった。 その為、正露丸は全て捨てることに…… ホテルのゴミ箱に捨てたので部屋が臭くなってしまっただろうか……
チェックアウト時にデポジットの100元は返却してもらいホテルを後にする。
朝の上海 新世界城 交通整理の警官 ビル

さて、今日はどこに行こうかな…… 特に行く場所は決めてないので適当にウロウロしよう。 上海の朝を体験してみたかったので、まずは人民広場に行ってみる。 朝の公園では、太極拳っぽいものをしているグループが何箇所かあったり、棒術のようなことをしている人がいたりと賑わっていた。
公園を西側から出て、南側に向かって歩いてみる。 通りからそれて「江阴路」という通りに迷い込む。 そこは両脇に金魚や観賞魚などの店が立ち並ぶ不思議な通りだった。 少し歩き南北に伸びる「重庆北路」という通りを南に進んで行く。
交差点の横に賑わっている「巴比馒头」というお店があったので、そこに並んでみる。 どうやら肉まんのようなものを売っている店らしい。 食べたいので並ぶが字が読めなくて注文ができない。 中身が全く不明だが、1番上の蒸籠を指して、これが欲しいみたいなニュアンスで伝える。 で、無事購入することができた。 歩きながら食べるが、純粋な肉まんではなく、中身にニラみたいなものが入った肉まんだった。
電動バイクだらけ 巴比馒头 肉まんみたいなもの

そのまま歩いていると、次は餃子のお店を発見。 これも注文するが言葉がよくわからないので、1本指立てて、これが欲しいみたいなニュアンスで通じた。 で、餃子をゲット。 値段は6.5元だったと思う。 近くの公園のベンチで餃子を食べる。 日本で食べる餃子みたいにニンニクは入ってないような気がした。 より油っぽかった。 味はまぁまぁ。
餃子 餃子

公園の向かいにあった「良友」という名前のコンビニみたいなお店で、ノート(8.5元)とミネラルウォーター(2元)を購入。 ノートは伝えたい言葉を書く為に。 しゃべれないけど、見ながら書くことはできるので、役に立つだろう。
さて、これからどうしようかな。 今後も大活躍した「百度地図」という中国の検索エンジン「百度」の提供している地図アプリをインストールしてある。 それを見てると、約1kmほどで「新天地」というところに行けるみたい。 新天地はガイドブックにも乗っていた場所。 おしゃれなお店とかがあるし、夜遅くまでやっている繁華街のよう。 そこに歩いていってみる。

新天地に着いたが、まだ9時前の為、どのお店も開いていない。 特に興味のありそうなお店もないので、別の場所に移動しようかなぁ。 ウロウロしていたら「COSTA」というコーヒーショップを発見したので、そこに入る。
メニューに英語表記があったので、注文は問題なくすることができた。 スタバとかと同じように、サイズが3サイズあって、一番小さいサイズにした。 カプチーノのスモールサイズで28元(480円)だった。 ここで少し時間を潰していたのだけど、衝撃の光景を目の当たりにした。
男性1人が外から入ってきて、レジに向かわずレジ横の砂糖とかあるコーナーに直行。 そこで紙ナプキンだけを取って、そのまま店を出る。 紙ナプキンに鼻水とかをつけて、店の外にポイっと投げ捨てて去っていった。 中国人はこんなことを平気でするのだろうか…… その後、定員はそのゴミを拾いに行っていたが。 ただ、ここは綺麗な地域なので店員が広いに行ったのかもしれない、普通だったらそのゴミすら放置されてそう。
新天地 新天地 コーヒーショップ

それから「中国共产党第一次全国代表大会会址」というところに行ってみる。 入場するのに個人証明書が必要らしく、中国人はICチップの入った身分証明証みたいなのをスキャンする。 外国人はパスポートを見せたうえで、指紋をスキャンされた。 それから手荷物検査。 荷物をX線に通し、金属探知機を通過する。 空港並みの警備体制だな。 荷物の中にミネラルウォーターがあったため「飲んでみて」と言われて飲んで安全を証明した。 そして施設の内部へ。
展示物の説明は中国語と英語しかなかったので、何が書いてあるのかよくわからなかった。 が、ここで中国共産党が生まれたらしい。
一通り展示物を見たが、あまりよくわからなかった。 中国の大事な施設らしいのでいろんな人に見てもらいたい為?入場料は無料だった。
中国共产党第一次全国代表大会会址 中国共产党第一次全国代表大会会址 中国共产党第一次全国代表大会会址 中国共产党第一次全国代表大会会址 中国共产党第一次全国代表大会会址 中国共产党第一次全国代表大会会址

次は、昨日訪れた「外灘」に「外灘観光隊道」とうい観光向けの地下トンネルをアトラクションにしたようなものがあるので、それに向かいたい。
さすがに歩ける距離ではないし、地下鉄乗り継ぐのも大変なので、タクシーを捕まえることに初挑戦する。 日本みたいに手を上に上げるのではなく、真横に伸ばして止めなくてはならない。 タクシーのドアは自動ドアではないので自分で開けて乗って、自分で開けて下りる、下りた後はもちろん自分で閉めなくてはならない。 そして乗る場所は基本的には助手席に座るようだ。
新天地横に公園を抜けた先で、なんとかタクシーを止めることができ、紙に字を書いて「外灘観光隊道」と伝えるが、運転手はその場所がわからなかったらしく「外灘」の一番南で下ろされた。 まぁ歩ける範囲なので問題ないが。 初乗り14元(240円)で、18元だった。 お釣りの2元はチップとなった。
公園

昨日も来たけど、日中の外灘を少しウロウロ。 南で下ろされたけど一番北まで歩いて行ってしまった。
外灘 上海 上海市人民英雄記念塔 橋とビル

観光隊道は片道50元(860円)、往復70元(1,200円)なのだけど、帰りはフェリーで帰りたいので、片道のチケットを購入して乗る。 平日だし、50元は結構な値段なのでガラガラだった。
トンネルは乗り物に乗って5分ほどで終了するのだけど、イルミネーションが綺麗だった。
観光隊道

トンネルが終わり、地上に出ると目の前には特徴のある形の「東方明珠電視塔」がそびえ立つ。
お金を払えば東方明珠電視塔には上ることはできるのだけど、上るのはもっと高いビルにしようと思っているので、ここはパスするつもりだった。
けれど、東方明珠電視塔に登らず下を散策することはできるようだったので、散策だけする。 ここも敷地内に入るのに手荷物検査が必要だった。
中国はテロとは無縁な感じはするけれど、イスラムのテロじゃなく、ウイグルの方のテロとか起こったりするのだろうか?
敷地内の警備員はセグウェイみたいな乗り物に乗って警備をしていた。 中国なのでおそらくセグウェイじゃなく類似品だとは思うけれど。
東方明珠電視塔

それから「上海タワー」という場所に向かう。 上海市高い建物がこのビルだ。 高さは632m。 ここの展望台は180人民元(3,100円)と高額。 なので地元の人はまずこないだろう。 エレベータは三菱製で、秒速18mの速度が出ることがアピールされていた。
展望台に到着し景色を眺める。 ここからの景色は素晴らしかった。 東西南北みても何が何の建物かはよくわからないが。 高層ビルが立ち並ぶ一角にスラムのような地域が見えたり、そんなのが繰り返し目に入ってくる。
高層ビル群 秒速18m 上海の景色 上海の景色 上海の景色

景色を楽しんだ後は、川の反対側に戻るためにフェリー乗り場に向かって歩く。
フェリーは2元(35円)で乗ることができる。 ここから出ているフェリーは2航路あり、外灘の方に到着するものと十六铺がある。 十六铺に行きたかったのでゲートの入口の人に地図を見せて「ここ行きますか?」みたいに聞いてみると「私はカンボジア人だからわからない」と言われてしまった。 別の人に聞いたら「行くよ」みたいに言われたので、そちらのゲートから入る。 15分くらいフェリーが到着するのを待って乗り込む。
フェリーは川のすぐ対岸に行きたいだけなのだけど、川を運行する他の船が多すぎてなかなか横切ることができなかった。 30分くらいかかったかも。
そんなで、また川の西側に戻ってくることができた。
フェリー乗り場 フェリー乗り場 フェリー乗り場 フェリー 乗船 浦東の景色 運河には船がたくさん

次は「豫園」という場所に行く。 ここは観光地になっている。 ガイドブックにも乗っていた。 元は何かがよくわからないのだけど、歴史のある寺院のような感じがする。 フェリー乗り場から豫園までは1.5kmほど。 向かいながら裏路地など入って町並みを楽しむ。 電線に普通に洗濯物を干していたり、布団を干していたりしてビックリした。
洗濯物 洗濯物 洗濯物

豫園に到着したがまずはお昼ごはんを食べたい。 もう14時過ぎている。 フードコートみたいなところがあったので、そこでご飯を食べることに。
セルフサービスのがあったので、お盆を持って、好きな商品を選んでレジに持っていく。 値段は書いてあるのだけど、商品名と商品と値段が一致せず、適当に取ってレジでそのまま支払うしか手段がなかった。
結果的に、炒飯が18元(310円)、アスパラが36元(620円)、豆腐花が9元(155円)、桃のデザートが18元(310円)で、合計で81元になってしまった。 かなり豪華な食事だ。 それにドリンクを注文したら15元(260円)。 ドリンクもよくわからず頼んだのだけど、どうやらドラゴンフルーツっぽい。 全然甘くなく美味しくなかった……
豫園 セルフサービス セルフサービス お昼ごはん 飲み物

それから豫園観光を楽しむ。 入場料が30元だった。 中は結構広く、順路も決まってないのであっち行ったり、こっち行ったりウロウロする。 寺院っぽいのは日本もあまりかわらないので、それほど珍しい感じはしなかった。 歴史的背景を知ればもっと楽しめるのかもしれない。
豫園 豫園 豫園 豫園 豫園

豫園観光後は、本日の宿泊先付近に向かう。 豫園から歩いて地下鉄10号線の「老西门」まで歩いて、地下鉄で2駅目「陕西南路」で下りる。 ここの駅の構内を歩いていたら「保安」と書かれた警備員っぽい2人組に声をかけられたが、何言ってるのかわからないので日本語で返事をしてたら「もうあっちいけ」みたいな仕草をされて開放された。 怪しい感じだったのだろうか……
豫園商城 豫園商城 豫園商城

そこから本日の宿泊先近くまで歩いたが、約束の時間よりちょっと早いので、通り過ぎた所にある「Flora’s Shop 芙洛拉」と書かれた輸入食品を扱ってるっぽいお店の看板に「TEA」とか「COFFEE」とうい綴が見えたので寄ってみる。 そしたらコーヒーとかを注文することができて、お店の外に置いてあるイスで飲んでいいと言われたので、ここでくつろいで時間を潰す。
陕西南路付近 休憩

約束の17時位になって、本日の宿泊先に向かう。 今日から4日間はホテルではなくAirbnbという民泊サービスで予約してある、一般人の家に泊まる。
1泊、2泊、1泊で、計3箇所に泊まる。 まずはドキドキの1泊目。 「1FがCDショップのお店に来てくれ」と言われていたので、そこに向かう。
お店に入ったが、英語も中国語も喋れないのでどうしようかと思ったが、相手から「Airbnb?」と聞いてきてくれた。 「Yes」というとまずは部屋に案内してくれた。
部屋は3Fの部屋。 1Fがお店、2Fに1部屋、3Fに1部屋、4F以上もあったがその先は何があるのか不明。 お風呂や洗面所がセットになった部屋は2.5Fにあった。 古い階段をギシギシと音を立てながら上って、3Fの部屋に到着。 荷物を置いて、日本から持ってきた和三盆のお土産をプレゼントする。
それから英語で家の使い方やこの付近の簡単な説明をしてくれた。 半分くらい理解でき、半分くらい何を言ってるのかわからなかった。
明日は「田子坊に行きたい、その後南京に行く」と行ったら、「レンタルサイクル借りたほうがいいよ」と言われる。 WeChatという中国版LINEみたいなアプリをお互いにインストールしているので、それで友達になって「OFO」というレンタルサイクルのサービスを教えてもらう。
が、どうしてもSMS認証が突破できずに結果的に使うことはできなかった。
宿泊先入口 宿泊先部屋 宿泊先部屋入口

上海はレンタルサイクルが非常に整備されており、それらの業者も4社以上はあるっぽい。 使い方はスマホにアプリをインストール、初回登録時に電話番号認証+クレジットカードを登録。 クレジットカードではデポジットで数千円かかるみたい。 利用時はアプリを立ち上げGPSで近隣の空き自転車をチェック。 自転車を見つけたらサドル下に貼り付けてあるQRコードをアプリで読み取るか、印刷されている8桁くらいの番号を入力すると暗証番号が表示される。
その暗証番号が自転車のカギと連動しており、入力すると自転車を使うことができるようになる。 返却時は駐輪禁止ではない適当な場所に自転車を止めカギをロックするだけで良いらいし。 カギの開閉が即座に反映されて利用中か利用終了かがわかるらしい。 利用料金は登録したクレジットカードから引き落とされる。
のような流れ。 利用料金はサービスに寄って異なるけど1時間くらいなら無料の所から、1回1元のところまで。 OFOは暗証番号を見ながらカギを自分で開けないといけないが、他のサービスだとアプリ上で「利用する」を押すと、勝手にカギが開く、というのもあった。
各自転車にGPSと通信機能が付いていないとできない技だ。 それらのエネルギー源は自転車のペダル漕ぎなのだろうな。 上海のレンタルサイクルは非常に最新鋭だった。 が、それのサービスを使うことができそうにはなかった……

その会話の中で「should」という単語を覚えた。 中学校で習ったはずなのに意味は全く覚えていなかった。 「○○した方がいいですよ」のようなアドバイス的なときに使う。 今回のだと「自転車をレンタルしたほうがいいよ」という感じで。 一つ勉強になったな。
「まだ夕飯食べてないので適当に歩いて探して食べに行きます」というのを伝え、カメラだけ持って散策に出かける。 この辺りは「フランス租界」と呼ばれて、第二次世界大戦前までのフランス支配の名残が残っている地域で、フランスチックな建物や道があるらしい。
が、夜なのであまりわからず……
フランス租界 フランス租界

「常熟路駅」を北に歩いていき、適当にあった入れそうなお店を見つけて入る。
ここではメニューは漢字+英語だったのでなんとか理解できた。 英語じゃなくても理解できそうな「青椒炒肉盖浇饭」と「トマトと玉子のスープ」を頼んだが、スープは無いと言われたので「牛肉のスープ」みたいなやつに変更された。
料理が出てきて食べていたら、店主の娘っぽい人が英語で何か話しかけてくる。 だけど、声が小さくて何を言ってるのかわからない。 何度か聞き返したが「You are cute」と言っているっぽかった。 「Cute??」と聞き返したが、どうやらそのように見えるらしい。
紙とペンを出したら中国語で「你会说英俉吗」と書かれたが何を書いているのか意味がわからない。 部屋に戻った後調べたら「あなたは英語を話せますか?」の意味だった。
次に「你来中国玩吗」と書かれたが、これも意味がわからず。 「あなたは中国で何をしましたか?」みたいな漢字の言葉だった。
次に「你微信号多少?」と書かれ、これは理解できた。 「微信」はLINEみたいなアプリWeChatのことで、アプリの画面見せてQRコード表示させて友達になった。
最後に「以后微信联系 你认识中文吗」と書かれて店が忙しくなってそれで終わってしまった。 これは「あとでWeChatで連絡します。 あなたは中国語を知ってますか?」みたいな意味らしい。
夕飯を食べた店 青椒炒肉盖浇饭

お腹もいっぱいになって、どこかに飲みに行こうと思って、一旦宿泊先に戻る。 カメラを持ち歩いているのでこれは置いていこう。 またすぐに出発したかったのだけど、先程英語を喋ってくれた人がいなくて、英語がほとんど喋れない2人がお店にいるだけだった。 なので中国語で書き置きをすることに。
持っている本の末尾に簡単な日中辞書があるのでそれでなんとか言葉を作る。
「一个小时-二个小时回 酒類喝」
のような感じの言葉を書いて、お店の人に渡してきた。 先程夕飯を食べに行った方面の角に飲めるお店があるのを発見しておいたので、そこに向かう。
「OSCAR’S PUB」と看板に書いてあるお店で、中では生演奏&生歌をやっていた。 カウンターに案内され、欧米人3人の隣に座ることになった。
注文もよくわからず「ギネス」を頼んでしまった。 ギネスを飲みながら、隣に居る欧米人にスマホの翻訳機能を使って話しかけてみる。
明らかに中国人じゃないけど「You are Chinese?」と聞いてみたら首を振る。 「You live in China?」と聞いたらYESと。 「How long do you live?」と聞いたら「8年」と。 「Where your country?」と聞いたら「England」と。 多分文法とか間違ってるだろうけど通じてるのでよいとする。
「I came Shanghai yesterday」と見せて、「My stay room’s gate close at 9 pm. I drink beer fast」と見せると頷いていた。 自分のビールが無くなったので、持っていた日中の本でその人の飲んでいたビールを指差して「要一杯跟那个一样的」を伝えたら意味が通じて、横の人にも同じ文言の英語のフレーズを見せたら意味が通じたらしく乾杯をしてビールを楽しんだ。
宿泊先の最初の人は「24時までに帰ってきて」と言ってたのだけど、さっきお店に居た人は「21時には閉まるよ」みたいに言っていたように聞こえたので、21時までに帰るためにもうおしまいにしなくてはならない。 お店の人に「请结帐」のフレーズを見せてお会計。 ギネスと謎のビールで75元(1,300円)だった。
帰りに近くにあったローソンで使い捨てのカミソリ2本入りを買って帰る。

宿泊先に戻ったら「あなた中国語上手いね」みたいなこと言われて、書き置きを出してきた。 「これは日中辞書使ったのだよ」と言って本を見せる。
「こんなのあるんだ」みたいな感じで本をパラパラ見ていた。 それから英語で2時間位おしゃべりをした。 CDショップで日本の音楽も並んでいて、「中国で人気のある日本の曲は何?」と聞いたら「AKB、SMAP、B’z」と言っていた。 逆に「日本で人気のある中国の音楽は?」って聞かれたが、正直中国の音楽は1つも出てこなくて、「何も知らない」と答えてしまった…… 中国の音楽って何かあったっけ? 「韓国の音楽なら人気があるよ」と伝えたが……
それから日本語の五十音の話になって、あいうえお~あかさたなの五十音表を書いてあげたのだけど、「なんで50個じゃないの?」と聞かれて非常に困った。
や行の「ゐゑ」は「i=yi, e=ye. That is very old character.」みたいなことを伝えて理解してもらえたような感じがするが、わ行がすごい苦労した。
「わ」はwaなのでいいとして、「を」「ん」については「very important, special」みたいに、欠損している「wi」「wu」「we」について「This is nothing」と伝えたが伝わっただろうか……
濁点や半濁点や小文字については省略。 そこまで説明しきれなかった。
中国では「宮﨑駿」が有名だとか「スラムダンク」「名探偵コナン」「ワンピース」「NARUTO」が人気があるとか教えてくれた。
「日本のどこから来たの?」と言われて「香川」と伝えたが伝わらなかった。 PCがあったのでそれでMAPを開いて説明したが、「東京」「大阪」しか知らないようだった。 「香川から東京行くのも、香川から上海行くのも、時間はほとんど変わらないよ」と伝えたら驚いていた。
「過去にどんな国言ったことあるの? ビザ持ってるの?」とかも聞かれたが、日本のパスポートはほとんどの国にビザ無しで行けると伝えたら、これも驚いていた。
逆に中国のパスポートではほとんどの国でビザが必要らしい。 香港や台湾も行ったことがないみたい。 話している相手は「雲南省」と言う所から19歳のときに上海に出てきたらしい。 「日本人ってどれくらい給料もらってるの?」と聞かれ、「月に平均で40万円」と答えたら、人民元に換算してとても驚いていた。
上海の平均は日本円で112,000円くらいと教えてくれた。 ただ、「家賃はめちゃめちゃ高いよ」と伝える。 都内だとワンルームでも80,000円くらいするし、今日提供してもらう部屋くらいでも60,000はすると伝える。 「平均給与の半分じゃない!」とビックリしていた。
もう一人の英語があまり喋れない人も会話に加わってきて「今23歳なのだけど27歳くらいまでに日本に行きたい、東京に行きたい、文化を体験したい」と言っていた。 どこかいい場所あるかと聞かれたが、東京で日本の文化が体験できる場所なんて浅草くらいしか知らないので「浅草」と伝える。 「桜も見たい」と言っていたので、それもあまり知らないので「上野」と教えてあげた。 ただ「たくさんの人がいて、みんな携帯で写真撮ってるよ」と伝える。
「神社も見たいけど有名な所ある?」と聞かれたが、神社はもっとわからなくて靖国神社くらいしか知らなかった。 これは確かに有名だが、日中関係だと第二次世界大戦の戦犯が合祀されている場所だし、歴代首相が参拝して度々問題になっている所なので「This is World War 2nd’s shrine」と伝えた。 が、あまりどうでもいい感じだった。
「明日どこ行くの?」「南京に行くよ」「飛行機で行くの?」「飛行機は使わない、高速鉄道で行きます、切符買えるかな」みたいな話をしたり、「部屋にQRコードがあるので、Wi-Fi接続して、それ読み取ってみて、映画が見られるので」と教えてもらったり、「明日は7時に出発したい」「早すぎる!」「じゃあ8時で」「多分寝てるのでWeChatで電話鳴らして」みたいなやり取りをしたり。 何話したのか全部覚えてないし、単語や言葉が曖昧な部分もあるけど、2時間位そんなおしゃべりを楽しんだ。 部屋に戻ったらもう23時位だった。

風呂に入るのだけど、風呂のすぐ上に温水器みたいなのが有り、40Lしかお湯を貯めることができないみたい。 水圧がメチャメチャ低いし、10分も経たないうちにお湯の温度がどんどん下がってきて水になりそうだったので、ひげそりを終わらせて急いで出る。
部屋はきれいなのだけど、窓の辺りがボロボロで窓が完全に閉じない。 窓というか扉みたいなやつだけど。 それで隙間がセロテープで塞がれていた。 外の音と外の空気が流れ込んでくるので寒そうだ。 エアコンはついているのだけど、超オンボロでものすごい音を立てるし全然暖かくならないので使うのを諦めた。
まぁ寝間着の上にダウンジャケット着て寝れば問題はないだろう。

電気を消してベッドに寝転がったら、天井には綺麗な星空が広がっていた。 こういう小さな心遣いがありがたい。
多分寝たのは23時半くらい。
天井の星空