上海旅行4日目 南京観光

晴れ朝7時半くらいに起床。 こんな時間に起きたのに、家にはもう誰も居なかった…… 中国の人は朝早いなぁ。
今夜もここに泊まるので、初めて荷物を置いて一日中観光できる。 荷物は7kgくらいしか無いけど、12時間位ずっと持ち歩いているのでかなり肩が凝る。
8時過ぎに家を出発。 家のドアはホテルのオートロックみたいな仕組みになっているので、鍵を持たずに外に出ると入れなくなる。 「忘れずに鍵を持って」と英語で書かれたメッセージがWeChatに入っていた。 鍵を持って出発。
夜のうちに観光スポットを調べたので、行きたい場所はいろいろあるが多分時間が足りないだろう。 立地的なものとどうしても見たい所もあるので優先順位をつけて回ろう。 まずは比較的近くにある「中山陵」という場所に行く。 宿泊先から2kmくらいで、そこの最寄りの「苜蓿园」という地下鉄駅に着くので歩いていこう。
すぐ近くに「月牙湖」というのがあったので、そこの遊歩道を歩いて向かう。 この湖には水が全然無く、地面が奇妙な形に盛り上がっていた。
遊歩道は散歩している人やジョギングしている人がいた。
住居下のお店 月牙湖 同じ形の木

「苜蓿园」に到着し、中山陵に行くための観光バス的なものに乗る。 チケット売り場でチケットを10元で購入。 このバスみたいなものに乗って、中山陵まで一気に向かう。 さすがにこれは歩けない。 4kmくらいは距離があるだろう。
中山陵自体は無料で入場することができる。 露天で謎の白い餅みたいなものを購入して朝ごはん代わりにする。 甘かったがなんだろう、これ。 値段は忘れてしまった。
乗車券 観光バス 餅みたいなもの

中山陵は結構広い? まず門があり、緩やかな上り坂が長く続く。 観光地なので人がたくさん。 もう一つ門を越えると、目の前に素晴らしい光景が広がった。 400段くらいありそうな階段と、その上にそびえ立つ建物。 すごいなこれ。 ゆっくりと階段を上がっていく。 途中で写生をしている中学生っぽいグループが何箇所かにいた。 階段の途中では写真撮影サービスもやっていた。 中国でも観光地にはこういうのがあるのね。 階段を上りきった建物の中には「孫文」という人の銅像があったが、中は撮影禁止だったため写真は取れなかった。 この人は誰なのだろう……
中山陵 中山陵 中山陵 中山陵 中山陵 中山陵 中山陵 中山陵

次は明孝陵というところに行く。 中山陵から明孝陵に行くバスに乗る。 今度は入場料が60元、バスが10元の合計70元払う。 ここも観光地なのだけど、なんの観光地なのか調べてないのでいまいちよくわからない。 歴史あるものなのは間違いないのだけど…… 日本語の説明がところどころにあったのだけど、よくわからなかった。 観光ガイドには「不良品のレンガを使うのを防ぐため、レンガに自分の名前などを刻印させた」と書かれていた。 名前を刻むことによって、きちんとした品質のレンガを集めるのが目的だったよう。 ほとんど消えかけていたが、建物の周りに積まれているレンガには全て何かしらの文字が刻印されていた。
帰りは石像を見ながら帰る。 本当はこちらが入口なのだけど、中山陵から来てしまったので仕方がないや、順路が逆順だけど。
明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵 明孝陵

この近辺での観光は終わったので地下鉄の「苜蓿园」までまた歩く。 今度は1kmくらいの距離だった。
続いて向かうのは「南京大虐殺紀念館」へ。 今年の初めだったか、アパホテルが南京大虐殺を否定する本を部屋に置いているとして炎上したというニュースがあったり、つい先日発売したばかりの村上春樹の小説で「南京大虐殺で殺害された人は40万人にも上るという人もいる」というフレーズが問題になっていた。
南京大虐殺自体はそれまでずっと知らなくて、アパホテルの一見でそんな事件があったことを知った。
今回南京に来たのも、それが目的。 上海オンリーの旅行でも良かったのだけど、せっかく上海に来るのだから上海以外の都市にも足を伸ばしてみたいと思って、上海近隣だと「杭州」という有名な場所もある。 が、そういう事もあり南京に行ってみたいと思い、南京にきている。
そんな博物館があるのは「云锦路」という駅。 地下鉄2号線なのでここから乗り換え無しで行ける。 8駅先なので電車に揺られながらその駅を目指す。

駅を出たら、もう目の前に南京大虐殺紀念館があった。 が、まずはお昼ごはんを食べよう。
紀念館の反対側にあったお店に入ってみる。 ここでも指差しなどを駆使して「酸汤鱼面」というものを注文。 運ばれてきて食べてみると、メチャメチャ辛い!!
なんだこれは、これは辛い食べ物なのか!?? 色は全然辛そうじゃないのに、普段食べる激辛ラーメンと比べ物にならないくらい辛い!! ミネラルウォーターを持ち歩いているので、それをがぶ飲みしながらなんとか食べきることができた。 後で「酸汤」というのを調べたら、そもそも辛いものらしい。 これからは「酸汤」という文字があるものは避けよう……
お昼ごはんのお店 酸汤鱼面

手持ちの人民元が残り少なくなってきたので両替しようと「中国民生銀行」に入ったのだけど、ランチタイム中で拒否された……
両替は後にして、先に紀念館を見学するか。 紀念館の付近では愛国のためか、中国の国旗を売っていたり、一輪の花を売っていたりした。
入口で手荷物検査がある、この紀念館の入場料金は無料だった。
この博物館では中国語、英語、日本語で説明があったため、きちんと読むことができた。
展示内容の前半は戦争で日本軍が南京を制圧するまでの様子や資料などが展示されていた。 当時は南京が中国というか中華民国の首都だったことを知った。
なので南京を制圧することに意味があったのか。 南京制圧されるところまではまぁ普通の内容だった。

ここからが虐殺に関する内容で、南京制圧後、中国軍は武装解除したのに軍人や一般市民を無差別に楽しむように殺しまくったと書かれていた。
それの証拠としてギリギリ生き延びた人の意見や、元日本軍で今は老人の人の意見、当時の日本の新聞などが展示されていた。
大ざっぱに書くとそんな感じの紀念館だった。
南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館 南京大虐殺紀念館

これを見たけど、個人的には南京大虐殺と言うものが有ったのか、無かったのか、よくわからなかった。 戦争で大量の人を殺してしまったのが虐殺になるのか、それとも本当にあったのか。 証拠資料も少なすぎるし、元日本軍の意見も微妙だし。 アメリカが行った原爆や東京空襲は虐殺になるのかというと、それは違うし。
制圧した後に殺したと書かれていたが、その辺りの真意がこの紀念館からは、オレは導き出せなかった。 戦時中は全てが異常だし。
紀念館の締の言葉でも「戦争を遠ざけ、平和を愛し、調和のある世界を作るために、奮闘しよう!」と書かれていた。 紀念館のどこかにも「許すことはいいが、忘れてはいけない」みたいな言葉があったと思う。

紀念館の見学が終わってからは再び両替にチャレンジ。 「中国銀行」があったので、そこで両替を行う。 先日と同じように「両替したい」という内容の文言を見せて番号札をもらう。 今回は待ちが発生した。 30分くらい待ってようやく呼ばれる。 パスポートと1万円を渡すが、すんなりといかず。
「ビザ持ってる?」とか聞かれたが「持ってない、必要ない」と答えたり、「どこに宿泊してるの?」と聞かれ、WeChatの画面で宿泊先の住所を見せたりしてなかなか両替に進まなかった。 最終的には両替できて、1万円が16.99元だった。 先日よりもレートが下がっているな、嬉しい。 結局全部完了するまでに1時間くらいかかった。

先程の辛いお昼ごはんのせいでミネラルウォーターがなくなってしまい喉が乾いている。 飲み物売っている店があったので指差しで注文する。
Goodマークのついている「紅豆布丁奶茶」というのを注文してみる。 不味くは無かった。
紅豆布丁奶茶

それからタクシーを拾って、百度地図を見せて「中華門」に向かってもらう。 タクシーが18元くらいで、高速道路使ったので10元くらいさらに取られた。 お釣りなしで30元払ってきた。
中華門は入場料が50元(860円)。 これも歴史ある門で、戦争の時は砦的な役割をしたらしい。 壁が東西に何キロも伸びておりずっと歩いていけるらしい。 電動カートやレンタルサイクルもあったが、利用せず。 門の観光だけして、中華門はおしまいにする。
中華門 中華門 中華門 中華門 中華門 中華門 中華門 中華門 中華門 中華門

時間は17時を過ぎた。 そろそろ宿泊先の方に戻っていかなくてはいけない。 今回の旅行で鉄道、地下鉄、タクシーは使ったが、まだバスを使っていない。 バスも使ってみないといけないなぁ。 この付近走っているバスは一律2元と書かれていたので、2元用意して「市第一病院」というバス停から、適当に来たバスに乗ってみる。 乗り込む際に2元を投入する。 バス停間の距離は2kmくらいあり結構長い。 そのまま終点まで乗って「紅花村」というところに着いてしまった。 ここはどこだ??
中華門付近 バスの車内

ボロい団地みたいなのが立ち並ぶ地帯で雰囲気がヤバイ…… 団地の道路沿いにお店が並んでいたのでそこを歩いてみる。 すると「臭豆腐」のようなものを売っているお店があったので、それを指差しで注文してみる。 値段は2元だったかな。 少し焼いて、タレを2種類塗ってくれた。 食べてみたがこのタレが少し辛い…… すぐ向かい側に怪しい日用品のお店があり、そこでミネラルウォーターを2元で購入。 水を手に入れ、臭豆腐を食べながら団地をウロウロしてみる。
紅花村付近 臭豆腐 臭豆腐

地図を見ながら北西の道路に出ようと思ったのだけど、団地は壁に覆われていて、端っこまで行っても外に出ることができなかった…… 地図上だと道がつながっているように見えるのだけど。 結局バスが入ってきた方まで戻って、なんとか怪しい団地から抜け出すことができた。
通りを歩いていたら市場みたいなのがあったので入ってみる。 ここも怪しさ満点だった。 反対側に抜けたら川と線路があった。 線路の横にボロボロの歩行者用通路があって、それを通って川を渡る。 川の反対側には崩壊した家があって、何か工事をしていた。
ボロいアパート ボロいアパート ボロいアパート ボロいアパート 市場みたいなもの ニワトリ ボロい橋 ボロい橋 崩壊 崩壊 鉄道

そのまま少し歩いたら、またバス停を発見。 路線図を見たら、宿泊先の近くまで行けるバスがあったので、そのバスが来るのを待つ。
118号バスで中和桥→御道街まで乗る。 御道街から宿泊先までは1kmもない。 ここまで戻ってくることができて一安心だ。
バス路線図

宿泊先の近くにあった「王妃牛肉面館」というお店で、今日も青椒肉絲の炒飯みたいなものを注文してしまった。 字が読めて内容がだいたい分かるので、これになってしまった…… お店の人に「どこの国の人?」と聞かれて、中国語で「日本」と答えたら「韓国人かと思った」みたいなことを言われた。
店出る時はきちんと「再见」と言って店を出て来る、お店の人もきちんと返してくれた。 南京は明日の昼には出発してしまうけど、ずっと滞在するなら、同じ店に通っていれば、自然と仲良くなれそうな雰囲気だな。
夕飯のお店 青椒肉絲炒飯

帰りに昨日寄ったスーパーでミネラルウォーターを2元で買って宿泊先に戻る。
今日は早めに風呂に入って、家主にビールを1本あげて「明日の朝はどうやって家を出ればいい? 鍵はどうする?」みたいなことを聞いた。
「鍵はテーブルの上に置いて出ていってOK」みたいな感じだった。 「たぶん8時位に出発する」と伝えた。
「今日は時間が足りなくて南京観光を全て済ませることができなかった。 明日は総統府に行って、南京駅から上海に帰る」というのを伝えた。
「疲れてるだろうからゆっくり休んで」と言われた。
おじいさんは今日も中国ドラマを楽しんでいた。 今日も疲れ果てて23時前には寝てしまったと思う。