第7回 愛南町いやしの郷トライアスロン

曇りのち晴れ目覚ましで8時位に起床。 今日は愛南トライアスロンの当日なのだけど、スタートが13時だし、前日受付&説明会に出席しているのでゆっくりとできる。
ホテルの朝食は8時半に予約しておいたので、まずは朝食を食べる。 朝はあまり食べられないのだけど、珍しくご飯のおかわりをしてしまった。 たっぷりと食べて消化してエネルギーにして、トライアスロンに望まないといけないので。
朝食

9時半くらいにホテルを出発して、トライアスロン会場に向かう。 会場に到着して、スタート時刻近くまではゆっくりと時間を使って過ごす。 トランジッションオープンが10時半なので、まだだいぶ時間がある。 混む前にトイレに行ったり。
初心者というか、上級者以外は「スイムのウォーミングアップでは心拍が上がらないので、ランやバイクで一度心拍を上げておいたほうがいい」と言われたことがあるので、バイクでランコースを走ることに。 さすがにレース直前でバイクコースは厳しすぎるので、1周3.3kmでバイクコースに比べるとアップダウンの少ないランコースが丁度いい感じだった。
その後は、ジョギングで軽くウォーミングアップを。 ランコースを逆走して、ランコースの下り坂後の鋭角の曲がり角まで往復で走る。 1.5kmくらいの距離かな?
心拍数も一度上がり、体も動くようになったので、準備運動はOKっぽい。
トランジッションがオープンしたので、そちらに荷物を置きに行く。 スイムのウォームアップが12時10分~40分まで。 時間に間に合うようにウェットスーツを装着し、海でウォーミングアップをする。 今日の水温は23.5度で過去の大会の中で一番水温が高いみたい。 その為、クラゲがうじゃうじゃいる。 ただ、白い「ミズクラゲ」というやつなので、刺されたりはしないとのことだった。 150mくらいゆっくりと泳いでウォームアップをする。
スイムコース トランジッション

開会セレモニーは12時40分から始まって、あっという間に13時のスタート時刻を迎える。 フローティングスタートといって、海の中に浮いた状態で待機し、スタートする方式。
年齢順のウェーブなので、自分は第1ウェーブにいる。 2分毎のウェーブスタートで第3ウェーブまである。 初めてのトライアスロンの時は、スイムのバトルに巻き込まれたり、腕が接触する距離で他の選手が居て相手の水しぶきで呼吸が乱れたりして、かなり苦労したのだが、経験を重ねることによって、バトルに巻き込まれても呼吸を乱さず対処できるし、至近距離に他の選手が居ても大丈夫にはなった。 その為、最後方ではなく、中盤より少し前あたりに陣取ってスタートをする。
愛南のスイムコースは750m×2周。 1周終えて陸に上がって計測マットを通過し、また海に戻るような感じ。 海をひたすら泳ぎ続けるのより、一旦陸に上がるので逆に辛い。 海はメチャメチャ綺麗で、5m以上下が綺麗に見える。 そしてクラゲが大量にいるのだけど、自分のかなり下の方は流石に陽の光が届かず、海が暗くなっているのだけど、そこに見える無数の白いクラゲ。 行ったことないけれど、宇宙空間の無数の星の煌きのような感じがして、メチャメチャ神秘的で綺麗だった。 そんな中泳いでいく。 コースロープは左側にあって、基本的にトライアスロンでは右側で呼吸をするので、頻繁にヘッドアップして自分の進んでいる方向を確認しなくてはならない。 プールでは左側でも呼吸できるのだけど、本気のレースになると、どうしても右側のほうが得意なので右側になってしまう。 なかなか真っ直ぐ泳ぐのが難しいので、進行方向を調整しながらだけど、泳いでいく。
1周目が終わったのが16分06秒。 さすがに陸は走ることが出来ず、歩いて再び海に戻る。 2周目のラスト100mはラストスパートをしたが、1周目よりはタイムが遅く17分28秒。 スイム自体は33分34秒でクリアする。 次はバイク。 トランジッションまで走りながらウェットスーツの上半身を脱ぐ。 自分のゼッケン番号の1つ先の人は既にバイクがなかった、1つ前の人はトランジッションに手間取っていた。 急いでウェットスーツを脱いで、タオルで足を拭いて靴下と靴を履いて、コンプレションウェアの上に、背中にゼッケンを付けたTシャツを着て、ヘルメットかぶって、バイクをバーから下ろしてバイクのスタートラインに向けて走っていく。 スタートラインを越えたら、バイクに乗って良いルールになっている。

バイクがスタートした。 タイムを詳細に書いてるけど、レース後のリザルトに基づいて書いている。 レース中はここまで詳細なタイムはわからなかった。
出だしの3kmがひたすら上り坂で高低差が150mくらいある。 ここはペース上げると後半の周回で死ぬので、とりあえず1周目はそれほど足に負荷をかけないように漕いでいく。 が、すぐに一番軽いギアで漕ぐようになってしまった。 ケイデンスは78くらいを維持できている。 80後半になったら、ギアを1段上げていくような感じで漕いでいく。
長い上り坂が終わったら、緩やかな下り坂が2kmくらい。 馬背山駐車場でUターンして、めちゃめちゃ急な県道方面へ下る。 ここは危険なので追い越し禁止区間になっている。 その区間を通過すると、下り勾配の道が4kmくらい続く。 ずっと下りなわけではなく、平坦な部分も混ざっているので、完全に足の力を抜いては走れない。 それとカーブが多いのでテクニックも要求される。
1周目をクリアして2周目に突入。 1周目は22分29秒。
2周目は上り坂がかなりキツかった。 1周目よりも漕げなくなっていて、ギアを下から2番目に上げることすらできなかった。 上りは微妙だったけど、下りは2周目でコツも掴んだ感じなので1周目より上手く走れたと思う。 2周目は23分03秒。
3周目は、1周目より漕げた感じがする。 というのも、上り坂の途中で500番代のゼッケンの人に抜かれてしまった。 ゼッケンは年齢順になっていて、501~549番だと50~54の女性、551~599番が55~59の女性。 5501~5999が50~54の男性というような感じ。
で、抜いていった人は50~54の女性なので、その人に負けるわけにはいかないと、なんとか付いていくことにした。 その女性を最終的には抜き返したのだけど、この女性のおかげで速く走れたと思う。 3周目は22分24秒。
そしてラストの4周目。 ここで足を使いすぎると、最後のランに影響が出てしまうので、矛盾しているけど、抑えながら頑張って漕いだ。 4周目は23分25秒でゴール。
バイクの降車ラインより手前で、両足が完全に地面についていけないとペナルティとなる。 降車ライン手前でビンディング外して降りて、トランジッション。
バイクをバーにかけて、靴を履き替える。 ヘルメットを外して、Tシャツを脱いで前にゼッケンを付けているTシャツを着る。 ゼッケンが1つ前の人は、まだ戻ってきていない。
ランがスタートした。

ランスタート時には、アナウンサーの実況が聞こえてくるのだけど「もうすぐ2時間10分です。 先頭の選手がそろそろゴールするはず。 トンネルのところでは1804の選手だったが、そのままゴールするか? 昨年の三宅選手が出した2時間11分台の記録を破るのか?」みたいな声が聞こえてきた。 なので、まだ2時間10分にはなっていないということだ。 目標である3時間までは50分くらいの残り時間と予想できる。 ランが10kmなので、平地なら45分くらいで走れるのだけど、トライアスロン3種目目で、さらにアップダウンのある難コースなので、キロ5分で走るのは結構ギリギリだと思う。 過去2回の大会でも、いずれも50分以内では走りきれていない。 ここまでもそうだったけど、ここから先は自分との戦いだ。

ランの1周目はメチャメチャキツかった。 出だしは、いつもより楽で太ももやふくらはぎも全然張った感じがしなく快適に走れたのだけど、上り坂を終えてトンネルに入った辺りで右の脇腹が痛くなる。 なんとかスピードを落とさないよう、痛みを我慢しながら走っていく。 呼吸を多めにして、痛みを軽減しようと努力する。 空には太陽が出てきてメチャメチャ暑い。 それに、コンプレッションウェア着て走るの、実は今回が初めてなので、それの暑さも気になった。 給水地点で水×3を取って、1つは飲んで、2つは体にかける。 コンプレッションウェアを濡らすと、肌にピタッとくっついて冷たくて気持ちが良いが、数分でまた暑くなる。 暑さとの戦いになりそうな感じだった。
1周目の終盤で、同じトライスロンショップの練習会に参加しているAさんという女性の背中が見えた。 この女性は年代別表彰台に上がるほどの実力者なのだけど、背中をとらえて抜くことができた。 右脇腹の痛みも、この辺りで解消していった。 Aさんはメッチャ速いので、今は抜きはしたが、周回数的には自分より上だろう。
ラン1周目は、バイクのトランジッションも含まれているが16分43秒だった。 これはレース後のリザルトでわかった数字で、トライアスロン中は時計を付けてないし、時間表示の電光掲示板も見当たらなかったので、ラン中は時間が一切わからない状況だった。
ランの2周目は暑さ以外は快適に走れた。 が、2周目の終盤で、先程抜かしたAさんに抜かされて、付いていこうと思ったがついていけず……Aさんはそのままゴールした。 2周目は16分28秒。
ラストの3周目、最後の最後なので頑張らなくてはならない。 2箇所設置されている給水所では、いずれもコップ3杯くらいの水を取って、体にかけまくっていく。 もう靴はビショビショだ。 トンネルを抜けて下り坂を走っている時に1人に抜かされた、最初ついていけないと諦め気味だったけど、ラスト1kmくらい、久家集落を走っている途中でラストスパートで少しペースアップできて、先程抜かされた人を抜くことができた。 そのままフィニッシュラインまで全力で走ってゴール! 3周目は16分34秒。

申込時に1言コメントを添えるのだけど「最後はいつも鬼の形相なので、笑顔でゴールできるように頑張ります」と書いたのだけど、ゴール後にアナウンサーが読んでくれて「今日は笑顔でゴールでしたよ!」と。
ゴール後には、地元の小学生から手作りメダルをプレゼントしてもらい、炊き込みご飯おにぎり・桜餅・伊予柑ゼリーをもらって、アンクルバンドを外してもらい、給水のコップをもらって、パイプイスに座って動けなくなる。
すぐ横のイスに選手が座る。 その選手のゼッケンを見ると、自分より1番前の番号の選手だった。 ランスタート時にはまだ帰ってきてなかったのに、自分がランゴールした直後にゴールしたっぽいので、ランがかなり速いのだろう。 少しおしゃべりして、相手選手から言われたのだけど、3周目の終盤に抜かれて抜き返したのがこの選手だった。 自分は必死すぎてウェアの色とか全然憶えてなかったのだけど、相手選手は憶えていたらしい。 やはりランが得意なようで、一時期は抜かされもしたので、かなり差を詰められていたようだ。
ゴールはしたが、自分のタイムがわからなかったので調べに行ったのだけど、2時間59分21秒で、ギリギリで3時間切ることができていた! あと39秒遅れていたらアウトだった、かなりギリギリのタイムだった。
スイムが33分34秒、バイクが1時間36分02秒、ランが49分45秒、総合順位は306人中153位だった。 ちょうど真ん中の順位。 いずれも過去2回大会よりも速いペースだった。
ただ、種目別の順位でいうと、出場者306人中、スイムが174位、バイクが198位、ランが94位。 こうやって見ると、練習ではかなりバイクを頑張っているのだけど、下30%に入ってるし、バイクは伸びしろがまだまだあると思う。
桜餅

トランジッションエリアに荷物を回収しに行ってから、無料開放されている「とらや旅館」のお風呂に入りにいく。
汗を流してスッキリして、ホテルに戻ることに。 ホテルに到着したのは18時20分くらいで、もうあまり休む時間がないな。 アワードパーティは19時からなので、15分前くらいには行かなくてはならない。 とは言っても、会場と同じホテルに宿泊しているのでかなり楽だと思う。

アワードパーティは19時から始まった。 立食形式のパーティで、知らない人たちとトライアスロンについて熱く語り合った。
となりの男性は60越えているのだけど、6年前からトライアスロンを初めて、バイクでは自分のタイムより速いタイムでレースをしていた。
50後半からトライアスロンを始めたわけだけど、何で始めたのか聞いたら、もともと健康のためにスイミングはやっていて、人生で一度はロードバイクにビンディングシューズで走ってみたかったので、妻にお願いしてロードバイクを買ってもらって、自転車も手に入れた。 走るのは最初は2kmも走らず脛が痛くなってしまったが、ゆっくりだけど走り通せるようになった。 じゃあトライアスロンに出てみよう、と一念発起して出場したのがきっかけで、それから毎年参加してるとのことだった。
自分と同い年の息子がいるとのことだけど、その息子はトレイルランニングをしたりしているらしい。 そのうち親子対決があるかも!?のようなことを話していた。
反対側の男性は経験が長いトライアスリートで各地の大会に行ったり、ミドル・ロングも経験している。 ロングよりショートの方が辛いと言っていた……
マラソンでもそうだけど、会社の社長も100kmより42.195kmの方がキツイと。 長い距離のレースだと、呼吸が苦しくなるまで追い込まないが、距離が短いと追い込むので、という理由だったが、それでもロングは相当きついだろう…… しかもその人は兵庫県から来ていて、今日は深夜2時に出発してきたと。
6時間以上運転し、トライアスロンをして、6時間以上かけて帰っていく。 これは相当ハードだと思った……
アワードパーティは21時まで開催されて、地元の美味しい魚料理を中心にたっぷりと食べて、ビールも飲みまくった。
アワードパーティ

パーティ終了後は、「やきとりねね」へ。 アワードパーティで散々食べて飲んでいるので、ここでは梅サワーだけしか頼めなかった。 昨日と同じ「ファミーユ」に行って、25時半くらいまで楽しく過ごす。 また来年来ることを約束して、Hさんとは別れた。
Hさんには2日間の飲食代全て出してもらってしまった。 今回手ぶらで来てしまったが、次回は何かお土産でも持っていこう。

ホテルに戻ったのは26時位で、さすがに眠すぎて目覚ましだけセットして風呂に入らず就寝。

今日のトライアスロンでは、かなり平均的というか、ムラのないタイムが出せたと思う。
スイムは、16分06秒、17分28秒。
バイクは、22分29秒、23分03秒、22分24秒、23分25秒。
ランは、16分43秒、16分28秒、16分34秒。
丁度1ヶ月後にはサンポート高松トライアスロンが開催されるので、そちらに向けて、これからもっともっとトレーニングに力を入れなくてはいけないな。