原付で日本一周の旅 – 56日目|清水寺 鳥取砂丘

曇りときどき晴れ
走行距離:313km(合計:11,468km)
使用金額:4,565円(合計:215,418円)



京都府京都市~鳥取県鳥取市


5時20分起床。 夕べ寝たのが22時過ぎだったのでかなり眠い…… だけどよく考えてみれば7時間も寝ている。 仕事をしていたときは、多くてもこれくらいの睡眠時間だったのに。 もしかして旅は仕事よりも疲れる??
今日は京都市内を観光するつもり。 夕べインターネットで京都市のホームページを見て調べたのだが、「清水寺」「金閣寺」「銀閣寺」いずれも入場料金がある。 市内にある他のお寺もほとんど有料。 しかもバイクを止める場所もないらしく、有料駐車場に入れなくてはならないらしい。 観光にそんなにお金を使うことはできないからお寺系は諦めるか。 清水寺の入場は7時からだったので、すこしのんびりしながらテントを撤収。
京都には「五重塔」が4つあるらしい。 そのなかで一番有名なのが「東寺」にある五重塔。 まずはそこを見に行くことに。 ここも有料なのだが、遠くから五重塔を眺めるだけなら無料で見ることが出来る。 さっそく市街地へ向かう。
国道ではないのに道路はとても広い。 それぞれの通りに「○○通り」と名前がつけられていて東京みたい。 すぐに「東寺」に到着した。 ここは歩道に駐車してしまおう。 さっそく五重塔を見るが、木が邪魔であまりよく見えなかった……
東寺 東寺 五重塔

7時まで少し時間があるので「京都府庁」を見に行くことに。 なんと門が閉まっていて近くまで行くことが出来ない。 門の隙間から写真を撮る。 京都は「和」なのに、なんだか「洋」っぽい造りだった。
京都府庁

ちょうど良い時間になったので「清水寺」に向かう。 さてバイクはどこに止めよう。 辺りには有料駐車場がたくさんある。 バイクなのに駐車料金が200円…… しかも1時間までだし。 まぁそんなに長い時間見ないけれど時間制限やめてほしい。 有料駐車場の前の歩道にちょうどいいスペースがあった。 「ここに止めてある自転車やバイクは歩行者の通行に支障をきたすため撤去します」と書いてある。 だけどまだ朝早い。 パッと見てパッと戻ってこよう。 地面に警察の駐車違反取締りのチョークの跡が残っているのが怖い。 バイクを止めて清水寺に向かう。
ここには「三重塔」があった。 入場料300円払ってうわさの「清水の舞台」を見てみる。 ここから飛び降りたくなるのかなぁ? 思っていたよりも高さがなく、景色もあまり綺麗ではなかった…… 「奥の舞台」というのもあったのでそちらに行ってみる。 こっちのほうが眺めがいい! 京都市の町並みが見渡せる。
さてバイクに戻ろう。 戻ってくると、スピードメーターのところに「違反駐車はやめよ」「駐車場に入れよう」という紙が張ってあった。 間違いなく目の前の有料駐車場の人が張ったものだ。 駐車場が無料だったら入れてるよ。 多分こないと思うが、もし車やバイクでもう一度清水寺に来ることがあったら、ここ以外の有料駐車場に入れよう。 なんだか腹が立った。 いけないことをしてるのはオレかもしれないが……
本当は「金閣寺」「銀閣寺」も見たかったのだが駐車場所と入場料の関係で見るのをやめる。 今度京都に来るときは新幹線で来て旅館に泊まって…… 普通の旅行でこようかな。
清水寺付近 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺 清水寺

市内観光をしないとなると、京都府で見るものはなくなってしまった。 じゃあ西へ移動! 日本海側で移動したいのでいったん北に向かうことに。
国道367号線、国道477号線とつなぐ。 国道477号線は山の中を走る道。 けっこう急な上り坂だ。
速度が時速15kmくらいしかでずかなり苦労する。 しかし山道は急になるばかり。 そして止まった…… 原付で上れないほどの坂道が待ち構えている。 勾配の看板はでてないが、20%以上あるような…… スロットルを回してもエンジンがうなるばかりで前に進まない。 仕方ない、押すか…… 全開に回しながら押して歩く。 バイクの力がなかったらこの坂道登れないな。
押しても押しても坂道は終わらない。 30分くらい坂道を押す。。。 これが国道?? かなり凶悪だ…… ようやく坂道が緩くなりバイクにまたがる。 緩くなったといっても時速15kmくらいしかでないが。 そこから小さな集落を抜けて杉林の中へ入っていく。 ここもかなり急な坂道だ。 止まりはしなかったがギリギリ…… 少し道が広くなり、また急な坂道が。。。 再び止まる…… また押して歩く…… かなり疲れた。。。 ようやく峠のピークまでたどりついた。 この10km走るのに1時間以上かかった。。。 もう無理……
これだけ急な坂道を上ってきたのだから、もちろん下りも急坂。 前も後ろもブレーキをかける。 両方かけてるのにそれでもスピードが出てしまう。 恐ろしい道だ……
ようやく山を越えた…… 疲れた。。。

少し走ると郵便局があった。 手持ちのお金がないのでおろさなくては。 そこで重大な事実に気づいた…… 残高が全然ない。。。 鹿児島ー沖縄を2往復できないくらいの金額しか残っていない……
まずいなぁ。。。 足りなくなるかも。。。
ここから「舞鶴市」を目指していたのだが、途中で道を間違えてしまい、福井県に入ってしまった。 グネグネ走り「福井県大飯町」の日本海側にでた。 ちょっと遠回りをしてしまった。
まぁいいや、舞鶴を目指そう。 さっきまで山道を走っていたのでスピードはあまり気にしなかった。 しかし海岸沿いの道路は平坦だ。 その道で最高速度が時速35kmしかでなくなっている。。。 さっきの山道でやられたか。 さすがにこの速度じゃきつい。 出発したときに比べて時速20km以上も遅くなっている。 やっぱバイク屋に見てもらうしかないなぁ。 日本海側で走ると次の大都市は「鳥取」、大都市とは言わないかもしれないがそこそこ大きな町だろう。 そこまで行くしかないなぁ。

ここから200kmくらいだろうか。 普通の速度で走ることが出来れば5時間くらいで着くことが出来る。 しかしこの速度だと7時間くらいかかりそう…… もうすぐ12時になるところ。
どんなに早くても19時になってしまう。 今日は観光などしないでひたすら鳥取を目指すことにしよう。
少し走ったところに「天橋立」という日本三景の一つがある。 そこを素晴らしい景色でみるにはロープウェイに乗らなくてはならない。 見ないでいいや。 平坦なところから写真を撮ったが、それがなんだかさっぱりわからないものになってしまった。
天橋立…

海岸沿いなので特に観光する場所もなかった。 途中でどうしてもお腹が空いたので「すき家」に入る。 復活した牛丼(オーストラリア産牛肉)の大盛りサラダセットを注文。 出てきてビックリ! ご飯こんなに多かったっけ?
千葉にいる頃は「吉野家」ばかりだった。 よく大盛りを頼んでいたのだが、それの1.5倍くらい量が多いように感じる。 かなり腹いっぱいになった。 やっぱ「豚丼」より「牛丼」の方がおいしい♪
さぁ鳥取まであと100kmほど(たぶん)、頑張ろう。
久美浜湾 城崎大橋

兵庫県に入った!
「城崎」という場所を通っていく。 ここは温泉街になっていて、浴衣を着た観光客がたくさんいた。 いいなぁ。 こういうのんびりしたリッチな旅もしてみたい。 山を越えて再び日本海沿いへ。
あとは海沿いを走っていけば鳥取まで行くことが出来る。
城崎駅 淀の洞門 ハサカリ岩 カエル岩

暗くなってきてガソリンもなくなってきたので給油。 そこのおじさんに「鳥取までは車でも1時間20分はかかるよ」と言われた。 車は時速60kmだから、あと80km…… 遠いなぁ。
だけど少し走ったところに標識があり「鳥取56km」となっていた。 よかっただいぶ近い。
しかしこのスピードでは2時間はかかるなぁ。

もう真っ暗になってしまった。 いつからだろう。 目的地を決めて暗くなるまで走り続けるようになったのは。 好きな道を走り好きなところで泊まる自由気ままな旅じゃなかったのだろうか?
幸いにも寒さはないのでよかった。 これで寒かったら挫けていたかもしれない。

突然異変が起こった。 信号が赤だったので停止線で止まる。 するとバイクのエンジンが切れてしまった。 エンジンをかけようとするが、車体がグラグラしてエンジンがかからない。 後ろの車がいるので路側帯に避けようと思い、バイクを押すが動かない。 信号が青になってしまうのでどうしよう。 ここじゃまだなぁ。 だけど動けないから仕方ない。 左にウインカーだして車が通り過ぎるのを待つ。 横に引きずるようななんとか路側帯に避難した。 もう一度エンジンをかけてみる。 しかし車体がグラグラするだけ。
キックでエンジンをかけてみる。 踏み込んだ瞬間、バイクが前に動いた。 もしかして……
この現象はカブで味わったことがある。 ギアが入ってる状態でキックペダルを踏み込むと車体が前に進む。 クラッチ系統の異常っぽい……
スタンドをかけてバイクを立たせる。後輪を浮かせた状態でエンジンをかけてみる。 かかった! 後ろブレーキをかけてタイヤを止めてみる。 エンジンが切れた。 完全にクラッチだ。
どうやらニュートラルにならなくなってしまったらしい。 そのため停止するとエンストする。 しかもギアが入りっぱなしなので動かすことが出来ない。 とりあえずスタンドかけた状態でエンジンはかかるので、そのままタイヤを回転させて、いっきにスタンドをはずして走り出せば大丈夫だろう。 予想通り走り出すことはできた。 だけど絶対に止まることはできないな。
鳥取まであと20kmくらい。 それまで耐えてくれ…… 途中から国道9号に合流したのだが、合流する交差点の「止まれ」や踏切の「止まれ」で止まることはできない。 スピードが時速5kmくらいになるとエンストしてしまう。 なんとかエンジンが切れないように走り続けた。

しばらく走り「鳥取砂丘」の看板が。 砂丘近くに無料キャンプ場がある。 今日はそこを目指していた。 バイク修理するとなると数日かかる。 その間バイクを預けっぱなしになるので、テントを張りっぱなしに出来るところでないといけない。 なおかつ町まで歩いていける距離でなくてはならない。
歩くには少し遠いかもしれないが仕方ない。
ようやくキャンプ場に到着した。 時刻は20時を過ぎたところ。 今日はフルタイムで走ったのに313kmしか走れなかった。 清水寺とか含めて観光時間や休憩で1時間くらい。 出発したのが6時過ぎ。 13時間でこの距離…… 実際の時速は24km…… 遅すぎる。。。
長くいるつもりなのでテントを良い場所に張らなくては。 テントを張り終えたらポツポツと雨が降ってきた。 よかったぁ。 とりあえず今日はかなり疲れた……

明日はバイク屋探します。 修理どれくらい日数かかるのか…

原付で日本一周の旅 – 55日目|琵琶湖 平等院

曇りのち晴れ
走行距離:273km(合計:11,155km)
使用金額:2,084円(合計:210,853円)



福井県福井市~京都府京都市


4時30分に目が覚めた。 相変わらずかなりの強風。 まだ真っ暗なのでもう一度寝ることにしよう…… 1時間後くらいに起きればいいかなぁ。
目が覚めたら6時…… ちょっと寝すぎた。 出発の準備をする。 強風でテントをたたむのに苦労した。 6時40分出発。 そらはものすごい真っ暗。 雨が降り出しそうだ……
越前というところの海沿いの道を走る。 ここは有名なスポットらしいけれど、海水浴場があるわけでもない、釣り人がたくさんいるだけ。 なのになぜか観光バスやホテルがたくさんある。 みんな何を見に来るのだろう……
弁慶の洗濯岩 足見の滝 越前海岸

しばらく走り「敦賀市」に入った。 もう目の前は滋賀県だ! コンビニでご飯を買って、公園でHPを更新する。 さて滋賀県に向かうか!
国道8号線を走る。 すぐに滋賀県に入った。 滋賀県といえば「琵琶湖」。 県の面積の半分近くを占めている。 見ないルートを選べというほうが難しいかもしれない……

やがて湖が見えてきた。 ヨットをやってる人がたくさんいる。 見た目はなんの変哲もない湖。 ただ広さが日本一だ! どれくらいの広さかというと674平方キロメートルもあるらしい。 ぱっとこんな数字を言われてもよくわからないけれど。 縦30km、横22kmの長方形と同じくらいの広さ。 うーん、これでもよくわからない。 とりあえず日本一の大きさの湖だということ。
今日は「琵琶湖男女駅伝」というのがやっている。 そのため琵琶湖湖畔の道路で南から北に向かう道が閉鎖されている。 オレが通るのは北から南に向かう道なのであまり関係ない。
バイクを走らせながら、向かい側から走ってくるマラソンランナーを見る。 みんながんばってるなぁ。

しばらく湖畔を走る。 するとポツポツと雨が降ってきた。 けっこう大粒だ…… 急いで路側帯にバイクを止めてレインコートと長靴を装備。 毎日毎日この装備をしてるなぁ。
そういえばこのあたりにクライミングエリアの「芹谷屏風岩」というのがある。 そこを見に行きたい。 だけど雨…… とりあえず見に行ってみるかな。 地図を確認して向かう。 しかしどうやってもその場所までたどり着くことが出来なかった。 雨の中あたりを1時間くらいうろうろしていた。 けっきょくわからなくて琵琶湖に戻ってきた。 あぁ見たかったのになぁ。 ここは岐阜市からけっこう近いので帰り雨が降ってなかったらよってみようかな。
琵琶湖 すごい綺麗な川 琵琶湖 大津市 琵琶湖

再び湖畔の道を走る。 もう少しで「大津市」。 地図で気がついたのだが、大津と京都の距離はとても短い。 20kmもないくらいだ。 さらに大阪までも近い。 60kmくらいだろうか。
岐阜と聞くと田舎っぽい感じがするが、実は何気に都会!?
途中、道の駅で休憩を入れて大津市に到着!
国道1号線があった。 神奈川県からずっと延びてきてるんだなぁ。 まずは県庁に向かう。
ここの県庁は作りがなかなかよかった。 さて、滋賀県では見るところがなくなってしまった。
滋賀県庁 滋賀県庁

次は京都府だ!

そろそろ15時になる。 京都市観光は時間的に無理だなぁ。 10円玉の絵になっている「平等院」に行ってみよう。 京都市の少し南にある「宇治市」というところにある。 さっそく向かってみる。
道がけっこう混んでいる。 幅もあまりないし…… それと坂道が多いような気がする。 昔からの町だからなのかなぁ。
少し走り平等院に到着。 しかし、駐車場が有料…… バイクが300円もする。。。 これは利用できない。 どこかに止めていくしかないな。 少し通り過ぎたところで歩道が広くなってる場所があった。 そこに止めて平等院を見に行くことに。
なんと平等院に入るのにもお金が…… しかも600円。 けっこう高い。。。 だけど見てみたいので払う。 あぁ痛い出費…… 財布の中から札がなくなってしまった。 明日おろさなくては。
観光客がかなりいて、人の写っていない写真を撮るのにかなり苦労した。 30分くらいで見終わった。 バイクが心配なのですぐに戻る。
平等院の裏の橋 平等院鳳凰堂 平等院鳳凰堂 平等院鳳凰堂 平等院鳳凰堂 平等院 平等院 平等院 木津川流橋

もうすぐ17時になる。 今日はあと1箇所だけ行こう。 近くの川に木で出来た橋があるらしい。 それを見てみたい。 さっそく向かう。 しかし道に迷いまくり。 今どこにいるのかわからなくなり、ひたすら大きな道路を目指して走っていた。 ようやく現在地がわかったのだが、全然違う方向に進んでいたし…… ようやく橋にたどり着いたときには18時になっていた。 もう真っ暗だ……
橋を見たが、真ん中辺りが盛り上がっていて「通行止め」の看板が。 立て続けにきた台風にやられたのかなぁ。 渡るつもりはなかったからいいか。

さてあとは寝る場所を探すだけ。 出来ることならインターネットの繋がるところがいいな。 というと京都市か。 国道24号線を走り京都市に向かう。 トイレはなくていいから水のある公園がいいな。 水は持っているのだが、顔を洗うことが出来ない。 それに今日で5日間風呂に入ってないので頭も洗いたいし……
たいてい古い町並のところには公園がない。 新しい町並みだと、住宅街の中に必ず公園があるのだが。 それと団地の中にも公園があるのだが、人がきそうなので避けている。
京都は古い町並みばかりで公園が全然ない…… 路地とか入ってかなり探し回った。 ようやく公園を発見……! 水もトイレもある。 今日はここに決めた。
さっそくテントを張ってご飯を炊く。 その間に頭を洗った。 うーん、スッキリした!
テントの様子

明日は京都市内を観光予定。 てっきり入場料金は取られないと思っていたのに…… 最低でも、金閣寺、銀閣寺、五重塔、清水寺に行く予定。 入場料金がないことを祈る……

原付で日本一周の旅 – 54日目|合掌集落 白峰 福井 東尋坊

曇りときどき雨
走行距離:268km(合計:10,882km)
使用金額:2,340円(合計:208,769円)



富山県高岡市~福井県福井市


5時起床。 大きな公園の駐車場なので、車の出入りがけっこうあると思ったのだが、ここで車内泊するトラックばかりで、騒音も特になく眠ることができた。 まだ真っ暗…… 今日はいつもより早く出発しよう。 顔を洗って暗いうちからテントを撤収する。 昨日作ったバイクの後部部分大丈夫かなぁ。 すごい応急的なのでかなり心配。
5時40分くらいに出発。 少し明るくなってきた。 まず目指すのは世界遺産の「合掌村」、地図で確認した限り「相倉合掌集落」「菅沼合掌集落」「白川郷合掌集落」と3つある。 手前のから回っていこう。 国道156号線を南下する。 山道なので上り坂に苦戦しながら走る。 今日はけっこう肌寒い。 まだ朝早いためだと思うけれど。 温度表示板では15度となっていた。 天気も今ひとつ。 空全体に雲が覆いかかっている。
1時間30分くらい走り「相倉合掌集落」に到着。 なんと駐車場が有料…… しかも名目を「駐車料金」ではなく「保護協力金」と書いてある。 大型車2,000円、普通車300円、二輪車100円。 世界遺産なんだから国から補助金が出てるだろうに、それに加えて「保護協力金」とは何を考えている。 普通に「駐車料金」と書いてあったらそれほど腹が立たなかっただろう。 しかも開園が8時からで、「8時前の集落の見学はご遠慮ください」と書いてある。
今日はここで消防訓練があるらしい。 そのため警察官や消防士がたくさんいた。 駐車場に少し入り、集落の写真だけ撮ってあとにする。 残る2つも同じような感じなんだろうなきっと。 見る気なくなった。 もう戻ろう。
わざわざ山奥まで足を運んだというのに……
相倉合掌集落

このあと「白峰ボルダー」を見に行く。 一昨日、雨の中通ってきた山道の途中にある。 いったん岐阜県に入り、この前と同じルートで行くか、金沢まで出てこの前とは逆に走るか……
距離的に後者の方が近そうなのでそのルートにする。
まずは金沢まで行かなくては。 国道304号線を走る。 すぐに「天柱石」という看板が見えてきた。 かなり巨大な岩があるらしい。 岩は好きなので見に行くことに。 山道を4kmほど走る。 天柱石の駐車場に到着。 さっそく岩を見に行く。 けっこう巨大な岩だ!
岩を見るとどうしても「このラインで登れるかなぁ……」と考えてしまう。 それと岩に触って岩質を確かめてみたり脆いかどうか確かめてしまう。 クライマーだから仕方ないか……
予想では天柱石は「凝灰岩」ではないかと思う。 多分間違ってると思うが……
「合掌村」より「天柱石」の方が素晴らしいね!
平村 天柱岩 城端の町並み 手取りダム

そして304号線に戻り金沢を目指す。 途中で「城端町」という所を通過した。 そういえばこの町には日本最大のクライミング施設がある。 ぜひそこを見てみたかったのだが、この町のどこにあるのか全然検討がつかない。 キョロキョロしながら走ったが見つけることはできなかった…… まぁいっか。
今日はなぜかとてもお腹が空いた。 途中のコンビニで朝ごはんを買うことにしよう。 パンを購入して運転しながら食べる。 しばらく走り「金沢市」に入った。 ようやく金沢までやってきた。 あとは157号線を目指すだけ。 道が少し混雑していて思うように進めなかったがなんとか157号線までやってきた。 この前雨に降られながら必死になって走った道…… そこをまた走る。 けっこう道のりが長いんだよなぁ……
ラジオ?

走り始めて5分もしないうちにポツポツと雨が降り始めてきた…… また雨…… もしかしてこの道に嫌われてる!? まだ小降りなのでこのまま進むことにした。 本格的に降ってきたらレインコートを着よう。 だけど出来ることならクライミングエリアに着くまで降らないでほしかった……
1時間くらい走り、ようやく白峰村に入った。 あとちょっとでクライミングエリアだ。
そしてようやく「百万貫岩」というところに到着した。 川の中州にかなり巨大な岩が転がっている。 たかさ10mくらいあるだろうか。 この岩は昭和の大洪水で上流から流れてきたものらしい。 重さはなんと4,839トンもあるらしい。 こんな重い物を流してしまうなんて……恐るべき自然の力……
岩のところに行こうと思い川を渡る。 中州までの距離が一番近いところ(3mくらい)のところは水の流れが激しくて渡ることが出来ない。 足場も不安定なので、走り幅跳びみたいに飛ぶことも出来ない。
30mほど下流に行ったところで川幅が広くなってるところを渡ることに。 川の中に転がっている石に上手くのって反対側まで渡る。
近くでみると思っていたよりも小さく見えた。 クライミングの本と照らし合わせて一番難しいルートを確認する。 出だし部分だけ少し触ってみたが、もしかして出来るんじゃ!? じっさい取り付いてみたらボロボロだと思うけれど、そう思えてしまった。 少し見ている間に雨がかなり強くなってきた。 「増水して中州に取り残された事件があります」と看板に書いてあったので早々に岸に戻ることにした。 いつか登りにきてみたいなぁ……
クライミングエリア 白峰ボルダー 百万貫岩 クライミングエリア 白峰ボルダー 百万貫岩 クライミングエリア 白峰ボルダー 百万貫岩 クライミングエリア 白峰ボルダー 百万貫岩

本格的に雨が降り始めてきてしまった…… レインコートと長靴を履いた。 また雨かぁ…… そういえばここ最近ずっと雨が降っているような気がする。 青森を出る前の最後の2日が雨、弘前では晴れ、山形~石川まで7日かかっているが、毎日2時間以上は雨が降っている。 昨日は晴れて、今日が雨。
12日で10日雨…… すごい天気だ。。。

ここからは福井県を目指す。 いったん金沢方面に戻るか、このまま山を越えて福井県に入るか……
目的地は「福井市」なので山を越えたほうが早い。 だけどこの前通った道だし…… あまり雨に打たれたくないからいいか。 2日前雨の中走った道を、今日も雨の中走る…… 峠を越えてだんだん標高が下がってきた。
山から離れるにつれてだんだん雨が止んできて、そのうち地面が濡れてない地帯までやってきた。 降っていたのは山間部だけだったのかなぁ。 とりあえず雨が止んでよかった。
福井市まであと25kmくらい。 地図は見ないで標識を頼りにして進む。 しばらく走り福井市に到着!
まずは「福井県庁」だ。 地図で道を確認して向かう。 福井市はけっこう田舎だ…… 福島市と同じくらいしか栄えてないような気がする。
すぐに「福井県庁」に到着。 ここは堀に囲まれている。 昔お城があったところに県庁と警察本部を作ったみたい。 なんかいい感じ♪ これぞ県庁! 建物自体はそれほどでもなかったが、立地環境が素晴らしい♪
福井県庁 福井県庁 福井県庁

これから日本海沿いにある「東尋坊」という断崖を目指す。 県道5号線をひたすら北上するつもり。 まずは県道を探さなくては。 うろうろしてると「福井大仏」という文字が目に入ってきた。 しかも県道5号線沿いじゃん! これは見るしかないな。 さっそく大仏見学。 昨日のより小さいなぁ。 そもそも大仏ってなんなのだろう? 仏教の信仰の対象になるのかな? よくわからないけれど、大仏目当てに人はあまり集まらないらしい…… 鎌倉はある意味観光地化してるから別として。 昨日の高岡もここも全然人がいない…… そのほうがオレ的には嬉しいけれど。
福井大仏

そして東尋坊を目指す。 途中のスーパーでお昼ご飯にパン、夕飯にコロッケを買った。 ひさびさにおかずのある夕飯だ♪
すぐに東尋坊に到着した。 駐車場は有料だったが、バイクは無料! ここは駐車料金を払う覚悟でいたから嬉しい♪
まずは崖を見てみる。 ものすごい人…… 観光客がうじゃうじゃ。 だけど本来の目的はここじゃないんだよね…… 少し離れたところから、岩を下りて海沿いに行く。 そう! ここにはクライミングエリアがある! それを見に来たわけ。 別に断崖を見に来たわけではない。
ここのエリアは安山岩でかなり面白い形に削れている。 程よく持ちやすく程よく持ちにくく。 高さはあまりないがけっこう楽しめそう。 だけど、崖から海に降りるところがちょっと危ないなぁ。
3人のクライマーがいた。 5.10abのルートを登っていた。 無許可で写真を撮ってしまった…… HPに載せてもいいかな…… もし不都合だったらメールでもしてください。。。 その前に、このHPのこと知らないかな。
東尋坊 東尋坊 東尋坊 東尋坊 クライミングエリア 東尋坊 クライミングエリア 東尋坊 クライミングエリア 東尋坊

さて、これからどうしよう。 とりあえず福井県で見るものは見たって感じかなぁ。 海沿いで南下しようかな。 次の目的地は滋賀県だし。 海沿いの道を走る。 すると「鉾島」というのが見えてきた。 なんだか斜めっている岩だ。 とりあえず見てみるか。 駐車場にバイクを止めて見に行こうと思ったとき、ものすごい腹痛に襲われた…… ヤバイ。。。 トイレに避難。 なんだろう、この腹痛。 食あたりになったみたいな痛み…… なんか変なもの食べたかなぁ。 時間的に、スーパーで買ったパンだろうか。 スイートブールとレーズンパン、メロンクリームのパン。 このどれか? 朝コンビニで買ったやつは、時間的にかなり過ぎてるから違うと思うし。 それかペットボトルの水か…… なんだかスイートブールが怪しい。。。 トイレで格闘すること20分ほど……ようやく腹痛が落ち着いた。 とりあえず「鉾島」に登ってみるか。 ちゃんと遊歩道で上ることが出来るようになっている。 上から岸を眺めていたらまた腹痛に…… 急いで岩を下りてトイレに避難…… さらに20分くらい苦しむ。。。 腹の中の悪いものを全部出してしまうまで痛み続けるのかなぁ…… 食あたりなんて、ほとんどなったことないからわからない。
トイレから出てくると、ポツポツと雨が降っている…… ちょうどここに東屋があるからそこにテント張ろうかな。 水はトイレの水しかないけれど、飲み水とは別に2L持ってるから足りるだろう。 さっそく東屋にバイクを移動してテントを張る。 海沿いなのでけっこう風が強い。 けっこうというかかなり…… ラジオを聞いたが全然電波が入らない。 明日の天気はどうなんだろうな……
雨だったらとどまるしかないかな。 一応食料はあるし。 水もいざとなったらトイレの水でもいいし。
鉾島

明日移動できるようだったら琵琶湖に行きます。

原付で日本一周の旅 – 53日目|能登半島 高岡市

晴れ
走行距離:299km(合計:10,614km)
使用金額:2,762円(合計:206,429円)



石川県富来町~富山県高岡市


5時起床。 今朝はかなり寒い。 シュラフカバーつけて寝ればよかった。 寒くて何度か目が覚めた。 フライシートは夜露でビッショリ。 あぁしまうのがイヤだなぁ。 そういえば今日は不快な夢を見た。 顔がカナリヤになってしまった夢。 胴体は人間で、顔だけ人面カナリヤみたいな感じの。 日本全国で3人目で、さらに新聞に載ってしまった。 「あれだけ注意しろと言っただろ」みたいなことが書いてあった。 夢の中で「これは夢だ」とわかったのだが、なぜか覚めなくて不快だった……
それと夜露のせいであまり良い気分ではない。
昨日の動物愛護の人がやってきた。 今から猫に餌をあげるらしい。 毎日こんなに朝早くから大変だなぁ…… 彼からパンをもらってしまった! どうもありがとうございます、朝ごはんに食べよう♪
明るくなるまで待って6時ごろ出発。
今日中に能登半島を回りきるぞ~

まずは「義経の船隠し」という場所に行く。 看板に「頼朝からの厳しい追っ手から逃れるためにこの地を訪れた義経は、この岩場の隙間に舟を隠したという伝説がある」と書いてあった。 歴史はよくわからないが、親子だよね確か? それにしても義経は逃げ回っているなぁ。
各地での義経伝説は、ほとんどが「ここに隠れて難を逃れた」と書いてある。
北海道洞爺湖の義経岩、青森県の竜飛崎付近、そしてここ。 どんな感じなのか興味あるから、暇なときにでも調べてみようかな。
機具岩 世界一長いベンチ 義経の船隠し

そして「ヤセの断崖」という場所に向かう。 駐車場から歩いて1分ほどなのだが、その間に自殺を止める看板がたくさん設置されていた。 それほどここで自殺する人がいるのだろうか…… なかに「自殺をする勇気があるなら生きてみろ!」というのがあった。 だけど自殺しようとしてる人は、それを見て「なに、クソ~」という闘志はわいてこないと思う。 もうゲンナリして、そのまま飛び降りちゃんじゃないかなぁ。 幸い岩場には靴が残されていなかった。 よかった~
ヤセの断崖 ヤセの断崖

ここからは特に見るものがない。 ただ「走る」だけ。 ひたすら海沿いの道を走る。 途中で道を間違えて謎の集落に迷い込んでしまった。 ちょうど登校時間で警察官が歩道のところに何人も立っていた。 そこを何度も往復する怪しいバイク……
地図でようやく正しい道を見つけて、数キロ戻る……
古い造りの集落 どこまでも緑 男女滝 男滝 男女滝 女滝 小さな漁港町 ゾウゾウ鼻付近 窓岩 七尾北湾

ずっと海沿い…… なんだか面白くないなぁ。 かなり走り、ようやく半島の一番先っぽまでやってきた。 そこに灯台があったのだが、なんと駐車場が有料…… 値段まで見てないのでいくらかわからないが、有料駐車場に止めてまで灯台を見たくないよ。 仮にバイクは無料だとしても、そんなことをする町のものなど見たくない。
ちょっと行ったところで地図を見るためにバイクを止める。 そこで異変に気づいた。 後ろのワイヤーがなくなっている…… 切れたのか、止め具が外れたのかどちらかわからないが、まず切れることはないだろう。 マフラーに直接つけていたから熱が原因とかあるのかな?
そして支えている荷台の鉄の棒を見てみる。 なんと片方が切断されている…… そのせいで、荷物が右に傾く。 ついに根元の部分まで壊れてしまった。 このキャリアも限界か……
とりあえず今はどうしようもないので、荷台に刺激を与えずに走るしかない…… もう観光どころではなくなった。 とりあえず街中まで行かなくては…… この半島はとても田舎でホームセンターなどありそうにない。 富山市か高岡市まで行かないといけないかなぁ…… ルート的には高岡市方面になる。 そこまでもってくれ。。。

想像していた通り、能登半島はかなりでかい。 房総半島と同じくらいあるんじゃない? だけど見所がそれほどないか。 ようやく氷見市までやってきた。 あと20kmくらい。 そこでホームセンターを発見したのでワイヤーや止め具と、補強するための部品を購入。 キャリアに頼らないで荷物を載せる方法を考えなくては。
構想では4点で支える方法になった。 上手くできるかなぁ。

まだ15時だが、バイクの修理をしないといけないから、高岡市に泊まろうかな。 ここには日本三大大仏の一つがあるらしい。 「奈良」「鎌倉」「高岡」の三大らしいけれど、この中では一番無名?
町は道が狭く、一方通行とお寺ばかりで大仏にたどり着くまでかなり道に迷った。 思っていたより大仏は小さかった……
日本最大大仏 高岡大仏

さて寝る場所を探さなくては。 公園を探すのだが、なかなか見つからない。 あるのはお寺ばかり。 それと初めて見たのだが、おばあさんが押すカートみたいなものを専門に扱ってるお店があった。 客層がやばそう……
かなり走ったが公園を発見することはできない。。。 いつまでもうろうろしていてもガソリンがもったいないだけなので、ちょっと先にある「道の駅 砺波」まで行こうかな。
国道156号線を走っていたら看板で「おとぎの森公園」というのを発見! 道路看板に出ているくらいだからかなり大きな公園だろう。 イヤだなぁ。。。 だけど他に寝る場所もないし行くしかないか。

公園は思っていたより小さかった。 だけど駐車場がものすごくでかい。 公園内の芝生にテントを張りたかったのだが、バイク乗り入れできないから荷物運びが大変。 駐車場のコンクリートの上でいいや。 まだ太陽が出ているのでビショビショのテントを乾かす。 その間にバイク修理をした。 とりあえず3点で固定した。 あと1点は部品がなくてできなかった…… これで走ってみてダメだったらまた修理しよう。 車の出入りがけっこうあるので今日はゆっくり寝られなそう……
テントの様子

明日は「合掌村」に行きクライミングエリアの「白峰ボルダー」を見て、福井県に向かいます。

原付で日本一周の旅 – 52日目|石川県

雨のち晴れ
走行距離:295km(合計:10,315km)
使用金額:1,370円(合計:203,667円)



岐阜県下呂市~石川県富来町


4時30分起床……早すぎる…… しかしもう寝ることはできないので出発の準備をする。
今のところ雨は降っていない。 台風通過したかなぁ…… ラジオを聞くが肝心の天気予報がやっていない。 5時くらいにテント内が片付いた。 このキャンプ場の近くに滝がある。 それを見てから出発しようと思う。 しかしまだ太陽が出ていないため真っ暗。 真っ暗じゃ写真も撮れないしなぁ…… 明るくなってから出発しよう。 テントの外側も内側もビショビショ…… まずこれをなんとかしなくては…
中の荷物を全部外に出した。 まずテントの外側から拭く。 しかし水滴はなくなるがかなり湿り気がある。 これは仕方ないかなぁ。 続いて内側。 テントをひっくり返したらかなりの水が流れ出てきた。 銀マットを床一面に敷いてるから、荷物等は濡れてないけれど銀マットの裏側はビショビショだろう。 逆さまにしてしばらく放置。 だけど乾かないだろうなぁ……
いつも5時30分くらいから明るくなり始める。 なので6時出発でいいかな。
時間に合わせて荷物をまとめて出発。 まずは近くの滝を見に行く。 この付近に4つの滝があるらしい。
まず1つ目の滝。 かなりの迫力! 2つ目……これは滝じゃなくて濁流!? 3つ目、遊歩道にまで水が溢れている。 4つ目、滝つぼに落ちたら死にそう……
一昨日からの雨でかなり水量が増えているみたい。 豪快さはアップ! 美しさはダウン。
白滝 二見滝 紅葉滝 鶏鳴滝

昨日考えていたが、とりあえずこのままのバイクで進むことにする。 行ける所まで……
キャンプ場の前の林道を下り国道を目指す。 途中に倒木が…… 枝のない枯れた細い木だったので、なんとか乗り越すことができた。 しかし……国道の寸前の所にチェーンが。。。
バイクを止めて反対側に回ってみると「進入禁止」のマークが。 横に「異常気象時は通行止め」と書いてある……
中に人がいるのになんでこんなことするのかなぁ。 かなり腹がたった。 チェーンなので、持ち上げて通ることはできたが。 今度ネットにつながったら市のホームページいって苦情を言ってやろう。

台風が通り過ぎたあとは、いつも快晴だったのに、今日はかなり微妙な天気…… 途中で雨が降ってきたのでレインコートと長靴を着用。 雨かよ…… かなりやる気がなくなってしまった。 しかも痛い霧雨…… 風に乗って顔に突き刺さる。国道256号、156号、157号と走りつなぐ。 地図で調べていたが、いったん富山の方に戻りたいのだが、面白そうな道がなかった。 この前通った国道41号線は通りたくない。 なので福井県をまたぐような感じでのルートになってしまった。157号線は山の中を行く道で雨がかなり手ごわかった。 途中で激しい霧雨になったり、早く行きたいのに上り坂で全然スピードが出なかったり…… それと工事中が多くて片側交互通行が何箇所もあった。 雨のため景色を見る余裕があまりなく、そのまま石川県に入った。
山道をずっと下りてきて「道の駅 しらやまさん」で休憩。 ようやく雨があがって晴れ間が見えてきた。 レインコートは乾かさないといけないからまだ着たままでいっか。
虹 九頭竜湖 九頭竜湖 無名滝 勝山城

予定ではここから東に向かい、富山県に入り、もう一度岐阜県に入り世界遺産の「合掌村」を見に行こうと思っていた。 しかし地図を見て重大なことに気づいた……
今通ってきた157号線沿いに、絶対に見ておかなくてはならないクライミングのエリアがあった……
だけど引き返したらまた雨が降ってるだろうなぁ…… 今日は行くのやめよう。。。
先に「能登半島」に行って、そのあと「合掌村」、「クライミングエリア」でそれから福井県に行けばいいかな。
というわけでルート変更。 石川県庁を見に行くことに。 ここから20kmくらい!
金沢市に入る。 石川県庁は市街地にない。 少し離れたところにあって、地図上で探すのに苦労した。 そういえば2日分のHPを更新しなくては。
近くの公園を探してさっそくパソコンをつける。 HP更新した。 よし出発! と思い荷物をまとめていたら、役所勤めっぽいおじさんが声かけてきた。 「千葉県八千代市から来たの?」と。 本当は佐倉市から来たのだが、ナンバーが八千代市なので。 それを説明するのが面倒なので、いつからか忘れたけど「八千代市から来てる」ということにしてある。 実際八千代市には3箇所、16年住んでいたので何を聞かれてもわかるよ。 そのおじさんは昔八千代市に住んでいたらしい。 旅のルートや予算を聞かれたので答えた。 いろいろ話してそのおじさんが「そうだ、いいものあげるよ」と車に物を取りにいった。 そして持ってきたのがリンゴ! 石川県産のリンゴらしい。 3つもいただいてしまった。 ありがとう。
そして県庁を目指して出発! すぐに到着した。 石川県庁はかなり立派だ! 建物は群馬県庁に似ていて、立地場所は茨城県庁に似ている。 まだできたばかりの建物なのかなぁ。 写真を撮って能登半島に出発!
石川県庁 石川県庁

海沿いの道を走ろうと思って、県道を北上していたのだが、誤って「木材倉庫」と呼ばれる場所に迷い込んでしまった。 道路の右を見ても左を見ても木がたくさん蓄えられている倉庫ばかり。 Uターン…… 少し粉っぽいような空気の感じだったけれど香りはよかったなぁ。
正しい道に戻る。 途中橋の上から素晴らしい光景を発見した!
映画「魔女の宅急便で、キキが魔女修行のために住み込む街」のような景色。 手前に川が流れていて(映画では海だけど)、小高い丘を包むようにして街がある。 大きな風車と橋も見える。 もうちょっと丘が高かったらなぁ…… 地元の「印旛沼」というところの近くにもそのような景色がある。 アニメの街と同じ景色を探すの好きなんだよね……
魔女の宅急便のような街

そして能登半島を走る。 能登半島はかなり広い! 多分1周300kmくらいあるのではないだろうか。 これは明日までかかりそうだなぁ。 近くに「宝達山」という眺めのいい場所があるらしい。 そのすぐ近くに「モーゼパーク」というのがある。 地図には「モーゼは日本に来ていたのか、キリストの墓と対になるスポット」と書いてある。 モーゼって誰だろう……? とりあえず行ってみるかな。
まずは山に登る。 山頂までバイクで上がることができる。 ずっと上り坂…… いきなり勾配16%と書いてある。 これはきつそう。。。
頑張って走り、ようやく山頂直下までやってきた。 しかしそこで信じられないものを見てしまった。 「勾配30%」の看板…… 30%って…… こんな坂上れるのかなぁ…
急勾配

はじめは時速15kmくらい出ていた。 しかしだんだんと速度が落ちていって…………止まった。。。
エンジンはうなるがバイクは進まない。 仕方ない、押すか。 全開に回しながらバイクを押す。 やっぱ30%なんてありえないよ。。。 もっと緩やかにして。
そして山頂到着! しかし曇っていてよく見えなかった。 まぁこんなものか。
宝達山より 宝達山より 宝達山より

帰りは恐怖の下り道。 30%の坂を下るぞ~
かなりスピードが出る。 しかもカーブがあって怖い。 30%の坂を過ぎた辺りで急な右カーブがあった。 スピードもそこそこ出ていた。 慌ててブレーキをかけてカーブを曲がろうとするが、曲がれない。 速度が出すぎている…… ヤバイ。。。
曲がりきれずに山の方にバイクが突っ込んでいく。 道路の端っこに栗のイガや落ち葉がたまっていた。 そこにタイヤが入った瞬間……前輪がツルッと滑った。 体がバイクから投げ出される。
バイクが倒れた瞬間、右足がついてそのまま体が宙に浮いて…………1mくらい先でもう一度右足から落ちた。 ほとんど同時に左足も着いたので、前のめりになる体をなんとか支えられた。 危ない。。。
なんとか体は転倒せずに着地成功。 こける前に「ヤバイ」と思ったからなんとか着地できたのかな。 この前買ったばかりのウィンドブレーカーに穴を開けるところだった……
バイクはタイヤが回ったまま転がっている。 エンジンは切れてない。 よかった。 こけてエンジンが切れるとかかりにくくなっちゃうんだよね。
荷台が壊れてないか心配だったが、大丈夫みたい。
これでバイクでこけたの5回目かぁ。 初めてこけたのが、秋の雨の日。 ドブに落ち葉と水が溜まっていて道路だと思って突っ込んでしまった。 2回目が雪の日。 雪の中走っていて、ブレーキをかけたら後輪が滑りバイクが前に。 オレはお尻から地面に落ちた……あれは痛かったなぁ……
3回目が去年の3月くらいの雨の日。 交差点で左に曲がろうとしたらスピードが出すぎていて曲がることができず、慌ててブレーキをかけたら横断歩道の白線で滑り転倒。 これは着地成功した。 4回目が住宅地の細い道を走っていて、カーブを曲がった瞬間別のバイクがいて慌てて前ブレーキをかけた。 前輪ロックして転倒。 そして今日が5回目。 これは公道を走ってるときこけたので、アクセルターンの練習や森の中を走ってるときのは数えてない。
しかし、こけた瞬間右足をついたせいで、かかとが痛くなってしまった。 しばらく大事にしておいたのに…… あぁぁ。

そこから先の下りは慎重に下りた。 そして「モーゼパーク」に行ってみようと思ったのだが、道が「この先行き止まり」と書いてある。 少し入ってみたのだがすごい恐ろしい道だったのですぐに引き返す。 近くに「熊出没注意」という看板がたくさんあったので、飛び出してくるかもしれない。 福井県では今年かなりの熊が出没したらしい。 ここは石川県だけどお隣だし。
能登半島の日本海側を北上する。 そろそろ夕方かなぁ。 太陽がだいぶ西に傾いてきた。 日本海側走っているので、もしかしたら水平線に沈む夕日が見られるかも!?
しばらく走り「厳門」という看板が見えてきた。 面白そうなので行ってみる。 しかしただ海水によって削られてできた洞窟だった。 面白くないなぁ。 だけど観光バスもきているほどの観光地? お土産屋がたくさんあったのが面白くなかった。
巌門 千畳敷岩 巌門

そろそろ寝る場所を探さないとなぁ。 少し走ったところに「厳門クリフパーク」というパーキングがあった。 そこに良さそうな芝生地帯を発見! トイレも水もある。 さっそくテントを設営。
すると近くの軽自動車に乗った人が話しかけてきた。 彼は動物愛護のボランティアをやっていて、このパーキングに住んでいる野良猫に一日2回餌をあげに来ているらしい。 一日も休むことなく毎日。 動物が好きで好きでたまらないと言っていた。 彼は「この年齢になってまでこんなことやっていて」と言っていたが、自分のやりたいことをやっているからいいんじゃない? どこかで誰かが言っていたが「人から後ろ指さされようと自分の好きなことをやったほうがいい。 一般的に言う生活がその人の幸せだとは限らないから」。 彼はまさにその言葉どおりだなぁと思う。 これからも動物をかわいがってください! 500mlのアクエリアスまでもらってしまった。 ありがとう!

今日はリンゴがあるので夕飯のご飯を少なめに炊く。 リンゴの皮むきに挑戦したが、ナイフを5回入れただけで断念。 ピーラーがないと皮がむけない…… 仕方ない、皮のまま食べるか。
けっこう大きくて1つしか食べられなかった。 明日の朝と昼に食べよう。
日本海に沈む夕日 日本海に沈む夕日 日本海に沈む夕日

明日は能登半島を回りきる予定。 時間があれば「合掌村」まで行きたいです。
そういえば2日前に旅での走行距離が10,000kmを突破しました。 49日で10,020km、1日あたり204km。 なかなかのペースです。

原付で日本一周の旅 – 51日目|台風21号

雨
走行距離:0km(合計:10,020km)
使用金額:0円(合計:202,297円)



岐阜県下呂市


夕べから降り始めた雨は朝も降り続いている。 昨日の情報だと、午前中に台風が九州に上陸するらしい。 今日はテント待機だなぁ。 何度か目が覚めたが再び眠り7時過ぎに起床。 さて一日暇になりそう……
昨日のうちに「雨が降る」という情報がわかっていたので、昨日の日記やHPの内容を更新してない。 少しでも暇つぶしになるだろうと思い、今日やることにしていたのだ。
まず朝ごはんのラーメンを作る。 そして日記とHPの更新。 しかしすぐに終わってしまった……
ラジオで天気予報を聞く。 まだ台風は九州に上陸してないらしい。 以前襲った台風16号や18号に比べれば勢力は弱いらしいけれど、それでも台風としては強いらしい。 観測史上最大の台風上陸回数。 7月の超猛暑といい、今年は異常なのかなぁ。 人類が地球をいじくりすぎたから? もう限界か。 やはり自然の前では無力なのね。

こんな雨の日のためにと、青森で小説を買っておいた。 「村山由佳」という人の「翼 cry for the moon」というやつ。 それを読むことに。 すぐに小説の世界に入り込んだ。 途中でお昼にラーメンを食べて、ひたすら読み続ける。 6時間くらいで読み終わった。 548ページ完読!
アメリカが舞台の物語なのだが、かなり読み応えがあって面白かった。 小説は一度読んでしまったら、ストーリー展開がわかってしまうので、しばらく読むことができない。 それが欠点かなぁ。
何冊も買っておけばよかった…… だけど本は重いしなぁ。
まだ15時…… 外は強い雨が降っている…… ブルースハープや縦笛を吹いたがすぐに飽きてしまった。 ラジオを聞いてみたり携帯をいじってみたり…… ここは携帯の電波も届かないほど微妙な地域。 たまに届くのだが、8、9割は圏外。 うーん、つまらん。。。
これから行く九州や四国の地図を見たり、クライミングの本を見たり…… 1分1分がかなり長く感じられる。
地図を見て知ったのだが、今滞在している「下呂市」というのは今年合併してできたばかりの新しい市らしい。 一応温泉地でその名前が有名だからつけたのかな? 日本語で聞くと微妙な名前だが、上呂と中呂という地名もある。 だから下呂も普通なのか。

17時くらいになり夕飯を作ることに。 今まではご飯を炊くとき、お湯を沸かしその中にお米を入れて、10分前後煮立てて、芯がとれたら水を捨てて、残った水分で少し蒸らすという炊き方をしていた。 これなら焦げつかず、時間的にも早く炊ける。 だけどこれは「長粒米」というタイ米とかの水分を吸収しないお米の炊き方らしい。 オレ的には味の違いがよくわからないけれど、本当に美味しいご飯を食べたいならこの炊き方はお勧めではないらしい。 やっぱり日本のお米は水分を吸収するので、弱火でじっくり時間をかけるのがいいらしい。 今日は本来の炊き方でやってみた。
旅に出た頃は本来のやり方でやっていたのだが、よく焦げ付いていたため、途中から変更した。 そうしたらほとんど焦げを作らずに炊けるし、水加減も多めに入れておけば問題ないのでずっと「長粒米」の炊き方でやっていた。 普通に炊くの久々だなぁ。
テント本体とフライシートの間でご飯を炊く。 そしてコーンスープを作り夕飯が完成! 鮭の混ぜご飯の素をおかず代わりに。
ご飯を多く炊きすぎてしまったらしく、少し残ってしまった。 明日の朝食べよう。
フライシートの内側で炊飯 フリークライミングルート図 翼 cry for the moon 今日の夕飯

19時のラジオのニュースを聞いた。 天気予報をやっていて、台風はまだ四国にあるらしい。 てっきりもう通過したと思っていた。 今は雨が降っていない。 空を見上げると星まで出ている。 しかし岐阜県全域に大雨洪水警報が発令されているって…… 台風は今夜遅くから明日の明け方にかけて通過していくという。 ということは、明日の朝でも雨が降っている可能性が…… 今までは雨は強かったがほとんど無風だったのだが、これから風が出てくるのね…… 雨はいいけど風はイヤだなぁ。
明日になってみないとわからないけれど、もしかしたらもう1泊する羽目になるかも。。。

今日は写真に撮るものが何もなかったのでかなり適当です…… 撮るものがなくてもページを作るため最低でも1枚は撮らないといけないので……

原付で日本一周の旅 – 50日目|富山県庁 飛騨高山

雨のち晴れ
走行距離:297km(合計:10,020km)
使用金額:3,137円(合計:202,297円)



新潟県糸魚川市~岐阜県下呂市


5時30分起床。 ポツポツと小雨が降っている。 雨かよ…… だけどこの場所にとどまるわけにもいかない(思いっきり人通りのある公園なので)ので出発の準備をする。 朝食は食べてる余裕がない。
6時出発。 かなり小雨なので、レインコートは着ないで大丈夫かな…… そのまま走り出す。 しかし5分も走らないうちに雨が本格的に降り始めてきた。 慌ててレインコートと長靴を着用する。 これから旅人最大の難所「親不知子不知」なのに…… すぐに「それ」とわかるような道になってきた。 日本海の断崖絶壁に道が作られている。 トンネルが多く、カーブや急勾配も多い。 今は道が整備されていて問題なく通ることができるけれど、江戸時代とかにはここを歩いていた旅人が、強風や波によって、ポロポロと崖から落ちていたんだなぁと思う…… トンネルが多かったので、雨はあまり気にしないで走ることができた。 それと気づいたことがあったのだが、バイクの下向きのライトが切れている…… 上向きにすればつくのだが。 なんだかこのバイク、ライトに関しては弱いなぁ。 ライトが切れたのはすでに3回目。 いつもは構わずハイビームで走ってしまうのだが。 まぁ原付のライトの力じゃそれほど眩しくないでしょ。 もちろん昼間は点灯しないけれど。 そういえば、昼間ライトを消しているということは、それだけ電力を使わない。 とするとバッテリーがあがったりすることがなくなるわけかな…… パソコンと携帯を同時に充電しながら走ると、どんどん電力を失っていってしまいにはセルでエンジンがかからなくなるほど電力が低下してしまう。 この現象が回避できるのかなぁ。
難関の「親不知子不知」を通過した。 そして富山県! ついに東海地方までやってきたのか。
まずは富山県庁を目指そうと思う。 富山市に入った辺りで雨がかなり強くなってきた。 ちょっとどこかで雨宿りしたい…… しばらく走っているとパーキングを見つけた。 そこに避難。 東屋があって、水道やトイレもついている。 雨がおさまるまでここにいようかな。 お腹も空いてきたのでラーメンを作ることに。 それからHPの更新をする。 1時間くらいしたら雨が止んだ! 晴れ間も見えてきた!! よし、出発。 富山県庁はもうすぐだ。

富山市の市街地に入る。 そういえば新潟県からそうだったのだが、交通標識で「自動車 原付」というのを目にする。 例えば進入禁止、その下に「自動車 原付」と書いてある。 別にその看板をはずせば車両すべてが進入禁止になるから、つけないでもいいんじゃないかな?
それとも入ってくる原付がたくさんいるのだろうか?
二段階右折に苦労しながらも富山県庁に到着。 建物は4階建て…… だけど作りが古風でいい感じ。 まぁ富山だし…… すぐ前に「県庁前公園」という公園があり、ここはかなり立派だった。
富山県庁 富山県庁 県庁前公園

さてこれからどうしようかなぁ。 昨日の予定では、これから能登半島に向かう予定だったのだけど、今はそんな気分じゃない。 朝の雨で少しマイってしまった。 地図を見ていろいろ悩む。 岐阜県の方に行ってみようかな…… 岐阜県には帰り(九州や四国を回った後)寄ろうかと思っていたのだが、岐阜市だけよって、北部を走らないで終わりそう。 今日は北部を回って、岐阜市は帰りにしようかな。
とりあえず行ってみることに。
その前に郵便局に。 使わなくなった地図や道具などを送り返す。 これで荷物がさらに少なくなった! そして国道41号線を南下する。 すぐに岐阜県に入った。 飛騨地方の山々をぬって走る。 景色が素晴らしい!
片路峡 片路峡 飛騨の山々を行く 小坂ダム

そういえば「飛騨ナンバー」というのを初めて見た。 その存在すらしらなかった。 あと山形県で見た「庄内ナンバー」。 日本にはけっこうマイナー(失礼…)な地方のナンバーがあるんだなぁ。
この道はけっこう起伏が激しい。 登坂車線があって助かる。 相変わらずスピードが出ない状態だし。 荷物を減らしてスピードが変わらないどころか、さらに遅くなっている。 この前までは最高45km出たのだが、今では41kmしか出ない… これは重さが原因じゃなくて、バイク本体の原因だ。 6%の勾配だと速度が時速25kmしかでない。 このくらいの勾配がわんさかある。 かなりゆっくりのペースで走ることになってしまった。 10kmくらいずっと上り坂の場所があった。 ようやくピークを越えた。 あとは楽しい下り坂♪
しかし全開で走るのだが、エンジンブレーキに邪魔されて速度が50kmくらいしか出ない。 下りでスピードが出ないというのは完全にバイク自体の問題だ。
いったんエンジンを切って、重力に身を任せて進む。 エンジンブレーキがかからない分、スピードが出る。 普通に走るよりもスピードが出るとは悲しい……
そして「高山市」にやってきた。 ここは何気に観光地になっている。 何が見所なのかわからないけれど…… そういえば前にスーパーでバイトをしていたときに、友達と「飛騨高山ラーメン」というお店によく食べに行っていた。 そこには「ビックリパフェ」というピッチャーに山盛りになったパフェがある。 それを一人で食べるというのを挑戦メニューとして勝手に遊んでいたことがあった。 値段は1,500円…… 2回くらい一人で食べきったことがあったなぁ。 そういう名前のお店があるから、ラーメンが有名なのかな?

バイクの様子も見てもらいたいので市内をうろついてみることに。 街は木の香りがしていい感じ♪ あちこちにレンタルサイクルというのを見かける。 だけどいろいろ走り回ったが、観光するような場所はないように感じた……
駅前の交番でバイク屋の場所をたずねた。 さっそくバイク屋に向かう。 「速度が出なくなった」ということを伝えたら、足回りに問題があるのか、マフラーに問題があるのか、ばらしてみないとわからないと言われた。 スクーターの場合、単に「速度がでない」という症状で、考えられる箇所が4つも5つもあるらしい。 それに「うちには交換する部品がない、最低でも1週間はバイクを預かるようになる」と言われ、「手に負えないから都会のバイク屋で見てもらったほうがいいよ」と言われてしまった…… うーん。。。
「都会のバイク屋」かぁ…… このまま速度が出ないのは非常に困る。 しかもだんだん遅くなってきてるので、そのうち時速35kmしか出なくなるかもしれない。 これは修理に出したほうがいいかなぁ。
今は岐阜県の真ん中あたり。 ここから一番近くて都会というと名古屋か…… かなりコースを外れるけれど見てもらいに行ってこようかなぁ……
時間はすでに15時30分。 ここから名古屋まで110kmほど。 最短でも4時間かかる…… とりあえず名古屋方面に向かうことにした。

途中で「下呂温泉」という日本三大温泉地があった。 だけど今はそれどころじゃない。 「温泉?なにそれ、今はバイクが大事なの」という感じ…… そのまま名古屋方面に向かって突っ走る。
途中「道の駅 美濃白川」というところに寄る。 もう一度地図を確認して名古屋までの距離を調べる。 かなり遠い…… このまま走って今日たどり着いたとしてもバイク屋は閉まっているだろう。 名古屋市内で寝る場所を探すとなるとかなり困難が予想される。 大都会だから夜中に怖い若者が来るかもしれない。 今日行くのはやめよう。 とりあえず寝る場所を探す。 富山からずっと走ってきたが、とても公園があるとは考えられない。 道の駅も寝るには適してないし。 どこかないかな……
地図で調べると10kmくらい戻ったところに無料キャンプ場があるではないか! さっそくそこに向かう。 キャンプ場のすぐ近くに「道の駅 飛騨金山ぬく森の里温泉」というのがある。 その道の駅と向かいの建物、2軒の温泉がある。 これは入っていくしかないでしょう! まずはキャンプ場に向かう。 誰もいない……独占!! テントを建てて、荷物を全部置いていく。 これで空身になった。 この状態で走って速度がどれくらい出るのか…… 平地で時速44kmが限界。 やっぱまずいなぁこれ。
とりあえず道の駅の温泉に向かう。 この温泉も誰もいない…… またまた独占! 内風呂には入らず露天風呂に入る。 やっぱ中より外の方が気持ちいい!
キャンプ場に戻ってご飯を炊きながらラジオを聞く。 なんと台風21号が明日この付近を通過していくらしい。 キャンプ場に来て良かった…… 明日は待機だな。
テントの様子

ふりかけの夕飯を済ませる。 バイクどうしようかな、明日一日考えてみよう。

原付で日本一周の旅 – 49日目|新潟県

晴れのち曇り
走行距離:323km(合計:9,723km)
使用金額:1,571円(合計:199,160円)



山形県鶴岡市~新潟県糸魚川市


朝5時10分起床。 まだかなり薄暗い。 夕べは寝心地が悪かった。 辺りは静かだったので音で目が覚めたりしたわけではないけれど。
少しイヤな夢を見て…… 人には必ず「表」と「裏」がある。 夢でその「裏」の部分を見てしまって。 数えてないからわからないけれど4回くらい起きただろうか…… こう見えてもメンタル的には弱い部分もある。 それが夢を見た原因でもあるだろう。
そういえば、青森を出発した次の朝から気づいていたことなのだが、確実に暖かくなっている。 旭川にいたときと函館にいたときの気温の差は感じた。 函館と青森は同じくらいの気温だったが、3日前から秋田・山形に泊まったが寝る前も朝もとても暖かい。 むしろ寝るときには寝袋に入るのが暑いくらい。 やっぱり北国は寒いんだなぁと思った。
朝ごはんのラーメンを食べて荷物をまとめる。 6時10分出発!

まずは新潟県を目指す。 もう目と鼻の先。 山形県を出る前に「玉杉」というかなり巨大な杉を見ていこう。 国道からそれて県道を走り部落のなかの神社に到着。 ここに例の杉がある。 地元の人いわく「日本一の杉」らしい。 さっそく神社に向かう。 しかし……200段強の階段が待っていた。 朝一番でこれはきつい。 足も呼吸も疲れた……
緑の池 玉杉 玉杉 玉杉

そして杉を見る。 ものすごく巨大! 幹の周りは10mくらいありそう。 枝が無数に広がり巨大な傘のようになっている。 樹齢1,500年だって…… すごいなぁ。 植物と話ができたら当時の様子が手に取るようにわかるだろうに。 「聖徳太子? 誰それ、そんな人実在しないよ」とかなってしまうかもしれない……

そして新潟県を目指す。 日本海側の道路に出て南に向かって走る。 すぐに新潟県に入った! ようやく東北地方が終わった~ 長かったなぁ。 ずっと海沿いの道を走り「村上市」を通り「新潟市」に向かう。 地元の千葉県八千代市に「村上」という地名がある。 「村上駅」というのがあるのだが、新潟の村上より駅付近は都会かも!
立岩 栗島

そして「新潟市」に入った! 目指すは県庁。 看板をたよりに進む。 すぐに県庁に到着。 ここの県庁も写真が撮りやすかった。 なかなか立派な建物。 県庁も見てしまったし、他に新潟県で見るものはないっぽい…… 昨日地図で調べたのだが、「見に行こう!」と思うものが何もない…… このまま富山県を目指そう。
新潟県庁 新潟県庁 新潟県庁 新潟県庁

海沿いの国道をひたすら走る。 全然車が通らなくて、道路を独占! かなり気分よく走ることができた。

去年か2年前に北朝鮮から拉致被害者が帰ってきた。 それで一躍有名になった「柏崎市」に入った。 町全部を見たわけではないが、こじんまりとしてるような印象があった。 そういえば日本海側をずっと通ってきて気づいたことがある。 家の屋根がほとんど瓦屋根。 小学校や郵便局も。 なぜだろう。 新しく新築で建てたような建物も瓦屋根だった。 何か理由があるのかな?
瓦屋根だと雪が積もったら大変だろうに……
佐渡島 浜滝

そして国道8号線に入った。 この道をずっと行けば富山県にたどり着ける! しかしトラックなどの大型車の交通量が激しくて、とても走りにくい。 一応路側帯があるのだが、トラックにピッタリ後ろにつかれても道路は譲らないぞ。 原付だって道路を走る権利があるのだから。 さすがに「路側帯によけろ!」とクラクションを鳴らしてくる車もいないし。
昼過ぎになり雲もとれて太陽が出てきた。 というか、雲のない地帯に移動してきたのかも……
けっこうポカポカして気持ちいい。 途中で眠くなってしまった。 我慢して運転していたのだが、またもや危なかったので……
歩道に駐車して5分くらい休む。 眠気スッキリ! また富山県に向かって走り出す。

あと50kmくらいで富山県! 新潟県最後の難関「親不知子不知」が待ち受けている。 そこを越えて20kmくらい走れば富山県の街中まででる。 そこまで行けるかなぁ……
しかし……大渋滞にはまってしまった。 原因は事故。 「長岡ナンバー」と「湘南ナンバー」の車がぶつかっていた。 後ろから湘南ナンバーの車が突っ込んだみたい。 よそ見でもしていたのかな。 とりあえず旅先では事故を起こさないようにしなくては。 旅先に限らず地元でもだけど……
交通事故

この渋滞のせいで、富山県に入るのは諦めることに。 無理すれば入れるけど、真っ暗な中走っても面白くないし。
「糸魚川市」という所で寝る場所を探す。 スーパーで秋サケとふりかけを購入。 今日はひさびさにおかずのある夕飯♪
8号線沿いに水もトイレもある公園を発見したのでそこにテントを張る。 フライパンで魚を焼いて夕飯を食べる。 やっぱりおかずがあるのはいいなぁ。
テントの様子

明日は富山県! 日本海に突き出てる半島に行ってきます。