今日はトライアスロン前日のため、宇和島まで移動し宿泊する。 せっかく宇和島まで行くのだから、観光をしようと思って、家を朝8時前に出発する。 三女は妻に送って行ってもらった。
高松西ICから高速に乗って宇和島を目指す。 石鎚山SAで一休み。 まだ9時半くらいなのでいいペース。 いつもならすぐ眠くなるのに今日はまったく眠くならずにスイスイと進んでいける。 朝ごはん食べてなくてお腹が空いたのだけど、宇和島で美味しいお昼ごはんが待っているので、小さいバームクーヘンみたいなやつ一つだけ買って、お腹を膨らませる。
松山ICを通過し、普段なかなか通ることのない松山自動車道の一車線区間へ。 大洲で一旦松山自動車道は終わってしまい、大洲有料道路というのになる。 それを通ったら、再び松山自動車道。 今度は無料区間となっている。 そこを走って、宇和島に到着。 高速を下りてすぐのところに「道の駅 きさいや広場」というのがあったので、そこに寄ってみる。 物産を見たけど、特に今欲しい物もなかった。 ここに観光案内所が隣接しており「レンタルサイクル」の文字が目についた。 トライアスロンに出るので、自転車は車に積んであるけど、荷物をまったくモテないし、ちょろっと自転車で観光するには向いていない。 レンタルサイクルを借りてしまおう。 ママチャリが1日500円で借りることができた。 「宇和島は初めて」ということを伝えたら観光マップと、九島というところの紹介を受けた。 九島は名前の通り離島。 宇和島からすぐのところにあるのだけど、橋が4月3日に開通したばかりだという。 今までは船しか交通手段がなかったので、島の人はかなり便利になったとのこと。 その九島には橋を通って自転車でも渡ることが出来て、島一周は10kmらしい。 トライアスロン前日にママチャリで10kmは走りたくないけれど、九島に上陸はしてみたいかも。
だけどまずは定番のスポットを観光しなくてはならない。 「宇和島城」に向かう。 駐輪場に自転車を止めて、天守閣に向かって歩いて行く。 けっこう急な道だった。 せっかくなので天守閣にも入る。 「藤堂高虎」という人が作った城らしいけど、歴史は詳しくないので戦国無双で雑魚武将として出てきたな、くらいの知識しかない…… 天守閣からの眺めは綺麗だった。 宇和島は昔は目の前が海だったのだけど、埋め立てて今のような地形になったらしい。
それから資料館へ。 資料館では案内の人がすごい詳しく説明をしてくれた。 宇和島城の石は海からもってきたらしい。 石切り場が無く、仕方なく海から石を運んできたので、波の跡のようなものが、城壁にはついているとのことだった。 他にも「藤堂高虎」のことを教えてくれた。 高松城、丸亀城、大洲城、今治城、和歌山城などの城を作って築城技術に長けていたらしい。 「なぜそこに城があるのか?」というのを考えると、歴史は面白いと教えてくれた。
武将の名前を忘れてしまったのだけど、江戸時代になって徳川家康が大阪から江戸に都を移した。 大阪にいる武将には何万石あがるから、別の地方に言ってくれ、と言っても聞き入れてもらえなかった。 力のある武将なのでいつ謀反というか反乱を起こすかわからない。 そのため大阪の近くには強大な城が必要だ、ということで、あんなに巨大な姫路城が作られた。 姫路城は数年前の改修工事で真っ白に生まれ変わった。 が、真っ白なのは3年くらいの間しか見られないらしい。 だんだんと黒ずんで来るとのこと。 その理由が、壁の材料に海藻を使っているからだという。 その海藻から発生する黒カビが、黒ずみの原因。
しかし海藻を使うのには理由がある。 普通の城は、木の板にオイルみたいなのを塗って黒くしてあるという。 だが、それは火の攻撃に弱いらしい。 そういうのを想定して姫路城は作られているという。
高松城はなぜ必要だったのか? それは大阪に包囲網を作るため。 そのため瀬戸内にも城が次々と作られていって大阪を包囲していったとのこと。
だが、宇和島城はまったく理由が違う。 建前としては包囲網の意味があるのだけど、そもそも戦いを想定して作られた城ではない。 それは階段を見ればわかるとのこと。 普通の城では階段は部屋のど真ん中にある。 敵に攻められた時は階段を外して、上の階に上がれないようにする。 だが、宇和島城では階段は壁際にある。 なので階段を外しても、壁伝いに上に上がることができてしまう。 といううんちくを教えてもらった。 もっといろいろなことを教えてくれたのだけど聞いて頭のなかに記憶していただけでメモなどしていなかったので、他は忘れてしまった……
ついでに、「お昼ご飯に鯛めしを食べたい」と言ったら「鯛めしはオススメじゃない」と。 店で食べるのはもったいない、家でも簡単に作れるので、とのことでレシピを教えてもらった。 上にのせる魚は鯛でなくてもいいらしい。 マグロでも。
タレは、めんつゆ大さじ3杯に、卵の黄身を2つ入れる。 季節に合わせて薬味は刻みネギやミョウガなどがオススメ。 上にのせる魚がマグロなら大葉もオススメとのことだった。 宇和島でオススメの食べ物は「伊予さつま」とのことだった。 それを食べに行こう。 「道の駅で食べるのがいい」と言ってくれたのだけど、道の駅まで戻るの面倒だな。 道の駅のフードコーナーは普通の店の「道の駅店」みたいな感じなので、道の駅に入っている店の店舗に行けば同じものが食べられるだろう。
観光スポットも聞いて「伊達博物館」「天赦園」は定番なのでオススメ、それと「多賀神社」と教えてもらった。 加賀神社は性に関するものがあるらしい……
自転車に乗って「宇和島きさいやロード」という商店街を走っていく。 商店街には大漁旗が掲げられていた。
お昼は「かどや」というお店に行く。 宇和島名物を食べなくてはいけない。
まずは「ふくめん」。 下にはこんにゃくが敷いてあって、みかんの皮、桜でんぶ、ネギ、でんぶ、の4色で綺麗に彩って作る料理らしい。 見た目は綺麗なのだけど、かき混ぜて食べるのだって。 甘くて美味しかった。
そして伊予さつま。 これは味噌だれをご飯にかけて食べる料理らしい。 これもなかなか美味しかった。
お腹もいっぱいになって、観光を続ける。 宇和島には有名人が住んでいたりスポットが結構あるので、それらを見て回る。 特にその有名人のことを知っているわけではないけれど……
穂積橋、高野長英の隠れ家、児島惟謙の生誕地、穂積陳重・八束の生家跡、児島惟謙の象、大和田建樹の生家跡、松根邸跡、というのを見て回る。
そして、「伊達博物館」へ。 いろいろ展示されていたけど、伊達家のこととか全然わからないので……
次は「天赦園」へ。 日本庭園みたいなやつ。 竹が有名らしく、かなりの種類の竹が紹介されていた。
次はちょっと自転車を走らせて九島に向かう。 開通したばかりの橋が見えてきた。 橋を渡って九島に上陸。 だが、一周はしないし、橋を渡ってすぐのところに展望台があったので、そこを見ていく。 展望台から見る橋は立派だった。 地元の人も大助かりだろう。
最後のスポットは「多賀神社」。 神社なのに性に関する展示が多数あった。 が、エロティックなものではなく、どちらかというと歴史や民族を勉強するようなものだった。
今日は結構観光して楽しかったな。 まだ17時位で早いけど、自転車を返してホテルに向かおう。 本日泊まるホテルは「宇和島グランドホテル」。 名前は立派だけど築30年~40年はいってそうなホテルだった。 まぁ寝るだけなので問題はない。 同じ系列で「宇和島国際ホテル」というのが徒歩30秒くらいの所にあるのだけど、そこの大浴場が使えるみたい。 部屋のユニットバスよりは大浴場のほうがいいしな。 朝ごはんもついている。
少し部屋でくつろいでから夕飯を食べに行く。 明日トライアスロンなので、お酒は飲めないし、あまりたくさんも食べられないな。
いい店を探してウロウロしていたら「たかはし」というお店を発見した。 外から店内がまったく見えず入るのを躊躇いそうだったがいいや、入ってしまえ。 中に入ったらお客さんはおらず、カウンター席へ案内される。
けっこうメニューが豊富で「夕食セットA」みたいな名前のやつを頼んだ。
小鉢が2つ、(焼き魚、煮魚、もう1つ何か忘れた)の中から2品、刺し身、ご飯、味噌汁だったかな。 魚が好きなので、焼き魚と煮魚を頼む。
焼き魚はイワシ、アジ、イサギを選べるみたい。 イサキかと思ったら宇和島ではイサギというらしい。 イサギの塩焼きにした。
煮魚は、何の魚か忘れてしまったけど、あら煮だった。 それか「麻婆豆腐」と言っていた。 全然煮魚じゃないじゃないか! あら煮にした。
今日は飲まないつもりだったのだけど、ビールに日本酒まで飲んでしまった。
「グランドホテルに泊まっている」と言ったら、一品サービスしてくれて「カメノテ」という見た目グロテスクなイソギンチャクの仲間を、煮たようなものを出してくれた。 上下をひねって切断して、中の貝柱みたいなやつを爪楊枝ですくって食べる、食べ方を教えてもらった。 見た目は微妙だけど味は美味しかった。
刺し身は、3種盛りか5種盛りか覚えてないのだけど、気になるのが1つだけあった。 シルバーに光っている魚で、最初タチウオかと思ったけど、違くて、なんの魚かわからないので聞いたら「キビナゴ」という魚だった。
夕食セットAとは別に「じゃこてん」「鯛めし」も頼んでしまった。 もうこれ以上食べられないほどお腹いっぱいになってしまったが、めちゃめちゃ美味しかった。
こんなお店を発見できたのはラッキーだったな。
ホテルに戻って、国際ホテルの大浴場で体を温めて寝る準備をする。 明日は8時にはホテルを出たいので、7時から朝食をとらなくてはならない。
寝坊しないようにしなくては。
宇和島観光
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