第72回 丸亀国際ハーフマラソン

雪のち曇り今日は丸亀ハーフマラソンの日。 6時30分くらいに起床して、6時50分くらいに出発。 妻の会社の社長と参加するので、会社に7時集合にしてある。
妻の会社の社長と合流して、コンビニで朝ごはんを購入してから丸亀に向かう。 いつもは一般道で行くのだけど、走るのが面倒なので、かかる時間はあまり時間は変わらないが高速道路に乗ってしまう。
高松西IC~善通寺ICまで。 今日は猛烈な寒気に襲われていて雪が舞っている。 その雪の影響で、善通寺IC~大野原ICまでが通行止になっていた。 高松方面から向かうのは問題ないのだが、松山方面から向かってきている人は、大野原ICまでしか高速で来ることができない。 そこから一般道で渋滞も加味すると1時間半くらいは見ておかないと厳しいかもしれない。 となると、時間に遅れる人がいないか心配だ。

善通寺ICで高速を下りて、丸亀競技場の近くを通って、臨時駐車場となっている埠頭にある三菱の駐車場へ。 7時40分くらいには到着したのだが、まだ行くのは早すぎるなぁ。 外はとても寒いし風もある。 丸亀競技場に着いてしまうと待つ場所があまりないので……
駐車場から競技場までは臨時バスが走っており、バスで20分くらいかかる。 臨時バスは7時30分から随時出ている。 競技場での受付は9時50分まで。 それまでに受付をしなくてはならない。 荷物預けは10時20分まで、整列は10時半までとなっている。 なので、まだ時間に余裕はあるな。
車で9時くらいまで時間を潰してから出発。

外はすごい雪が降っている。 こんな天候の中、本当に走れるのだろうか…… 風も強く、メチャメチャ寒い……
寒いのはあまり得意ではなく、すぐに耳が痛くなってしまう。 耳が痛くなると、そのスピードでは走れなくなるので、スピードを落として、耳の痛みを和らげなくてはならない。 できればそんな事態には陥ってほしくないが、現在の気温は3度、風速は6m。 そして天気は雪。 条件が悪すぎて非常に不安だ。
丸亀競技場

受付を済ませて、バックスタンドの通路に荷物を置いて、着替えたり準備をしたりする。
10時過ぎになって、荷物を預けに行くことに。 最後までどんな格好で走るか悩んでいたが、いつも通りの格好で走ることに決めた。
上は長袖Tシャツ、下はコンプレッションタイツにハーフパンツ、靴下は5本指、靴はナイキの「エア ズーム ペガサス34」。 この靴はウルトラ用に買った靴なのだけど、持っている他の2足の靴より重いのだけど、それでもかなり走りやすくて頻繁にレースでも使っている。 それと耳を隠せる帽子と、登山で使えなくなった手袋。 特に手袋はジョギング用じゃないし、色も鮮やかなブルーなので、ジョギングには似合わないのだけど、まぁ見た目はそんなに気にしないのでこれで望む。 気温が低いので、最後まで着ようか悩んでいたウィンドブレーカーは着ずに、預入荷物にしまう。
防寒対策で、45Lのゴミ袋を持ってきているので、首の穴を両手を出す穴を開けて、それを着て走ろうと思う。

荷物を預けた後は、もう一度だけトイレに行って準備万端。 もうグランドに入れる時間になっているので、自分のブロックに整列する。 今回の申告タイムは、確か1時間43分で出していたと思う。 2年以内に1時間50分以下の記録を持っている人は「準エリート」というカテゴリーにエントリー出来て、それがA~Fまでのブロックになっている。 実業団などのトッププロの選手たちは10時35分スタート、準エリートは10時50分スタート、その他は11時スタートとなっている。
Dブロックに並んで、ひたすらとスタートの時間になるのを待つ。 幸いなことに先程まで降っていた雪は止んで、今は薄日が差している。 防寒ゴミ袋の中に両手も収納して外気を遮断して暖まろうと努力する。
グランド内はメインスタンドがあり風が遮られているのだけど、誘導されて競技場裏の道路に出た時は風が吹き荒れていてメチャメチャ寒かった…… そんな中、トッププロがスタートしていった。
スタート地点までそのまま誘導される。 Dブロックなので、そんなに前ではなく、競技場南西の信号のあたりだった。 その信号の直前に、最終のゴミ捨て場があり、そこでかぶっていたゴミ袋を捨ててしまう。 寒いは寒いが、本気で望むにはゴミ袋は邪魔だった。 あとはスタートまでの数分耐えればいいだけなので。

そしていよいよスタート。 スタートの号砲と同時に走り出していく。 今回の目標は1時間42分台。 ペース的には平均でキロ4分50秒で走りきれば出せるタイムとなっている。 必死の思いで出した、今の自己記録である1時間44分26秒。 これはキロ4分57秒ペースのタイム。 3週間前の美馬クロスカントリーではキロ4分35秒ペースだったが、距離は10kmで最後まで持たないか、と思うほどペース的にはきつかった。
その時よりペース自体は15秒も遅いのだが、果たしてそのペースで21kmも持つだろうか……

最初はウォーミングアップも含めないと行けないので、それほど飛ばさず、流れに乗って走る感じで進む。 人が多くて、それほどペースは上がってない自覚だったのだけど、最初の1kmは思っていたよりも早い4.57だった。 その流れのまま走り、4.43、4.46、4.45、4.41と5kmまでやってくる。 目標の4分50秒以下で推移しているが、今日のコンディションでは前半が追い風で、後半が向かい風となる。 更にコース的に前半が下り勾配、後半が上り勾配のコースとなっている。 丸亀はアップダウンが殆ど無いので、上り勾配・下り勾配と言っても、10kmで20mくらいの高低差だけれども。 それでも平坦よりはペースが落ちるし、体力も筋力も消耗している後半なので、そんなに簡単には走れない。 なので、前半である程度の貯金はしておきたい。

ここから先は、トッププロが折り返してきてすれ違う区間。 トッププロの走りを対向車線で見ながら走っていく。 トッププロの走りに夢中になりすぎて、自分のコースの1km毎の表示を2回も見落としてしまって、2km毎のタイムになってしまった。 5~7kmが9.18で、キロ4分39秒ペース、7~9kmが9.28で、キロ4分44秒ペース。
気温は寒いが、ペースが速く、かなり口でも呼吸しているので水分が失われているはず。 5km過ぎの給水地点は混んでいてペースが落ちるのが間違いないのでパス。 8.7kmの給水地点で水を飲む。 本当はスポーツドリンクにしたかったのだけど、前のテーブルは混んでいたので、奥にある水のテーブルにしかペースを落とさず近づけなかった。
10km地点を4.38で通過し、この10kmを47.16で走ったことになる。 前半で結構なハイペースで入ってしまったので、後半でいかにペースを落とさずに走れるかが勝負となる。

中間地点通過が49分50秒だった。 単純に倍すると1時間39分40秒。 1時間40分を切る、とんでもない記録となる。 だが、その記録からは前半で10秒上回っている、なので後半で9秒落としても大丈夫なのだが、余裕が19秒しかない。 前半かなりハイペースで入ったのに、後半をほぼ同じペースで走らなくては、1時間40分を切ることができない。 この時点ではかなり無理な記録に感じたが、目標である4分50秒は大幅に上回るペースで走れているし、このチャンスで40分切りを狙わなかったら、絶対後悔すると思うので、狙いに行く走りに切り替える。
坂出市の折り返し地点で、少し足に違和感が。 練習のときもずっと痛みを抱えていた、左足首が、180度の折り返し地点で変な方向に体重がかかったようで、今までは全く気にしてなかったのだが、なんだか気になるようになり始めた。 僅かに違和感はあるが、痛みなどは今のところ無い。 ただペースは落とせないので、そのまま走り続ける。

折り返して最初の区間、11kmは4.35、12kmは4.38と、前半と変わらないペースで走ることができた。 だが、そこから先で向かい風の影響が出てくるようになってきた。
ゲストの千葉真子さんも言っていたが「単独で走らず、複数のランナーと先頭を入れ替わって、みんなで自己ベスト目指してください」と。 なので、少し前にいる人を目標に定めて、その人の真後ろにピッタリとくっついて、風よけになるように走っていくのだが、これがなかなか難しい。 前の人のペースがすぐに落ちてくるので、それに付いていたら自分のペースまで落ちてしまうので抜かして次の人、次の人という具合にやっていく。 逆に後ろから抜かしていった人には速すぎてついていけないので、丁度風よけになって、自分と同じペースで走れる人が中々いない。
田尾坂のアップダウンがあるので、13kmは4.47と10秒ほどペースが落ちる。 が、それでも当初の目標の4分50秒よりは速いペース。 12.4km地点の給水でもスポーツドリンクは取れず、水だけになってしまった。

ここから先、向かい風が激しくて、中々風よけの人もうまい具合に使えず、14kmが4.45、15kmが4.48と落ちたペースのまま推移してしまう。 だが、このままじゃ厳しいのはわかっている。 前半は4分40秒くらいで推移して10秒しか余裕がなかったので、もっとペースを上げなくてはならない。

16kmが4.38で少しだけペースアップ出来たのだが、体もかなりきつくなってきている。 17kmでまたペースが落ち4.49、18kmは4.48となる。
18km地点の少し手前、土器川を越える辺りで、右脇腹がチクチクと痛み出してきた。 まだ痛みが強くないので、ペースはそのまま維持できそうだが、痛くならないで最後まで持ってくれることを祈る。
18km過ぎて、「残り3km」の看板が。 「残り5km」から看板は出ていたのだが、3kmになるまでは逆算はしない、と途中から決めていたので、逆算はここで初めてする。
1時間25分36秒。 キロ5分で行ったら36秒オーバーするので、キロ4分48秒以下で走って、さらにどこかで1秒縮めなくてはならない。 今落ちてきているペースだと4.48とか4.49なので、このままじゃ1時間40分切りはできない。 かなりまずい状況だが、折り返してからここまで、かなり頑張って走っているし、かなり消耗している。 ラスト3km持つだろうか…… だが、さらにペースアップをしなくてはならない。

もう鬼の形相でペースを上げる。 風よけとか気にする余裕も無くなり、ひたすら前に向かって走っていく。 19kmは4.36で走れて少し貯金が出来たと思った。 だが、次の1kmがめちゃめちゃきつく、4.54までタイムが落ちる。 そしてラスト1kmの看板、この時点で1時間35分12秒だった。 残り3kmからラストスパートをし、もうかなり限界に近いところで突きつけられた、4分47秒以内というタイム。
ラスト1kmがこれほど長いとは、これほどキツイとは思わなかった。 ペースを上げようにも、もう限界までペースは上げているし、呼吸もめちゃめちゃきつく、さらに足も全然動かない。
それでも必死になって手足を動かしてペースを上げようと努力する。 20.4km地点に最後の給水があるのだが、これはもう無視、というか寄る余裕すら無い。 スタジアムの第3ゲートが見える直線の遊歩道では、沿道の応援がすごい声を上げて応援してくれてるのがわかったが、何を言われたのか全く覚えていない。
競技場に入ってラスト200m。 もう限界までペースを上げ、呼吸も限界まで行っているので、全然ペースが上がらない。 それでもラスト100mの直線では少しくらいペース上がったはず。

ゴールライン通過して時計を止めて、すぐに時間を確認する。 時計では1時間39分49秒。 多少誤差が有るだろうけど、40分は間違いなく切れたっぽい。 ラストの1kmは4分37秒までペースアップできた計算になる。
もう足が動かないし、呼吸もやばい。 水を受け取って、計測チップを回収してもらい、スタジアムの外へ。 スタジアム内で倒れ込みたかったが、風と低すぎる気温で、すぐに寒くなってきてしまったので、なんとか立ち止まらずに外に出ることができた。
公式記録を早く見たかったので、先に記録証を引き換えに行く。 記録証でも1時間39分49秒だった。

今回の丸亀ハーフは、本当にきつかった。 目標としていた記録は大幅に余裕で更新できたが、中間地点で欲が出てしまい、その欲の出た記録もギリギリ達成できたのだけど、最後の最後、ラスト100mまで1秒も気が抜けない展開だった。 結果的には49秒だったので、あと10秒遅くても大丈夫ではあったのだけど、ラスト1kmの時点での、あと4分47秒というタイムはかなり絶望的だった。
前半の10.55kmが49分50秒、後半の10.55kmが49分59秒、後半の方が条件も悪いのだが、タイム的にはほぼ同じタイムで走れたし、平均ラップもキロ4分43秒というとんでもない記録だった。
個人的には空前絶後の大記録で、今の実力だと、今後のレースでもこれが再現できるとは思えない、それほどのタイムだった。
左足首も右脇腹も最後まで持ってくれて助かった、耳も全く痛くならなかった。 レース途中では5kmくらいで暑くて腕まくりをし、手袋は途中でつけたり外したり。 寒くて鼻水は垂れ放題で、手袋が鼻水だらけになった。
そんな感じでメチャメチャ頑張ったハーフマラソンだったが、次はわずか2週間後に高知龍馬マラソンがある。 これはフルなので、まずは左足首を完璧に治さないといけないが、2週間で治るかなぁ……

荷物を受け取って、体が冷えてしまっているので、すぐに暖かい格好に着込む。 毎年やってもらっている無料マッサージをやってもらおうかと思ったのだが、今年はブースが出てないようだった、残念……
社長はまだ時間が掛かりそうなので、出店のうどんを食べに行き、かけうどん+かぼちゃ天ぷらを食べる。 手がかじかんで、箸をきちんと持てず、食べるのにかなり苦労した。
メインステージで開催されている金哲彦さんと千葉真子さんのチャリティーイベントを少し眺める。
うどんに並んでいる最中に、トライスロンショップDemotoのオーナー夫婦に会って、トライアスロンチームも何名か参加しているという情報を聞いた。 「○さんは90分切ってた!」と言っていたので、オレよりさらに10分も速い、考えられないような記録を出してたらしい! メインスタンドの2Fの一番北側にいると言っていたのだが、どこにいるのかわからず、誰にも会えなかった……
なのでメインスタンドのゴールゲート付近でランナー達のゴールの様子を見ながら社長が合流するのを待つ。 社長も無事ゴールし合流できた。 タイム的には2時間6分くらいの平凡なタイムで終わったらしい。
過去に1度だけ2時間切りを出来たらしいのだが、それ以外の5回は、毎回今回と同じくらいのタイムなので、どうやったら2時間切れるのだろう、どうやって2時間切ったタイムを出したのだろう、と悩んでいた。
うどん フィニッシュゲート

帰りは「四国健康村」で汗を流して、体を暖めてから「一鶴」へ。 一鶴ではFUSOとう会社が大宴会をやっていて、社長を迎えに来た黒塗りのクラウンとか、タクシーがずらりと並んでいた。 どこの暴力団が来ているのだろうと思うような光景だった。
FUSOはスポンサーにもなっていたはずだし、丸亀ハーフの参加費や打ち上げは、会社負担で出してもらえるのだろうか。
一鶴の骨付鳥はとても美味しかったのだけど、ここ数回のマラソン大会では、限界まで体を酷使したことによる内蔵ダメージにより、レース後に食べた食事で、連続してお腹を下しているので、怖くて全然食べられなかった。 骨付鳥は半分残してしまったし、おにぎりも1個残してしまった。 お腹自体は空いていて、かぶりつきたかったのだが、怖くて怖くて……
骨付鳥

試供品で貰ったアイシング湿布みたいなやつを、両膝と左足首に貼って、少しでも回復を促す。
今日は疲れ果てて、三女を寝かしつけながら21時過ぎには寝てしまった。
第72回 丸亀国際ハーフマラソン