とくしまマラソン2023

晴れ朝4時50分起床。 今日はとくしまマラソン2023に参加する。 毎度おなじみのMさんと一緒に向かう。 家でバナナを食べて着替えて出発。 Mさんの所に5時20分集合。
高松西ICの所にあるセブンイレブンで朝ごはんを購入して、檀紙ICから高速道路に乗って徳島を目指す。 前回参加したのが2019で、その時の臨時駐車場は板野ICの近くの川沿いだったと思うのだけど、今回の臨時駐車場は徳島ICの近くの川沿いだった。 吉野川橋の南岸なので、徳島ICのまで高速道路で。
6時半くらいに到着、着替えや荷物の準備をして、6時50分のバスに乗り込む。 スタート会場まで時間かかるのかな?と思ったが、僅か10分で到着してしまった。 まだ、朝7時なのに、もうスタート会場にいる。 これはちょっと早すぎたかもしれない。

前回は7時20分のバスに乗ったのだが、道路が渋滞していてスタート会場に着いたのが8時20分で、ものすごいギリギリだったので、今回は遅れないようなスケジュールでいったのだが……
とくしまマラソン

朝は非常に寒くて、これから2時間近く待たないといけないことを考えるとけっこう厳しい。 とりあえずトイレに並んでお腹をスッキリさせるが、全部出た感じはしない。 太陽の日差しが当たるところで待機して、少ししてからもう一度トイレへ。 スタート会場のトイレは大混雑しているので、Bブロックの整列の横くらいにあるトイレに行った。 こちらは10人ほどしか並んでいなかったのですぐに順番が回ってきた。 ここでお腹をきちんとスッキリさせた。 いつもスタート直後にトイレに行きたくなるので、そちらもきちんと出しておく。

8時15分くらいに先程いた場所に戻る。 荷物預けが8時半までなので、走る準備をしてMさんと別れる。 8時半荷物預け、8時40分整列完了、9時スタートとなる。

今回のレースの服装は、福知山マラソン2022のTシャツにニューバランスの短いズボン。 今シーズンの服装はほぼこの格好。 靴はPUMAのスピードライト2。 最後までハイパースピード2と悩んでいたが、ハイパースピード2は42km走った実績がないので、最終戦なので実績のあるスピードライト2で。 ただ消耗具合から、スピードライト2を履いてレースに臨むのもこれが最後になると思う。
その他は、キャップ、軍手、スポーツデポの5本指ソックス。 右足小指、両乳首には絆創膏を貼ってある。

スタートセレモニーが始まって、この前剣山で会った徳島県知事、ゲストの野口みずきさん、大迫傑選手、神野大地選手、金哲彦さんの挨拶があって、8時50分に車いすマラソンの部がスタート。
10分後に、いよいよとくしまマラソンがスタートとなった。

今回の目標は自己ベストかつ3時間14分59秒以内。 4年前に打ち立てた自己ベストを、ようやく更新できるくらいトレーニングが積めて実力もついてきた。 今日を逃したら、次はいつ自己ベストチャレンジできるのかわからない。 とくしまマラソンは初めてサブ4達成したり、自己ベスト出したりと、いいイメージしかない。 今回はハーフを1時間37分台で通過して、後半ペースを上げてゴールしたいと思っている。
自己ベストの3時間15分14秒は、キロ4分37秒ペースなので、それが一つの目安となる。

スタート直後の混雑は仕方ないので明らかに遅い人以外は無理に抜かさずスペースが出来たらパスしていくような感じで走っていく。 1kmも行かないくらいで、左側から猛烈なスピードで黒人ランナーが2名走っていく。 ぱっと見誰だかわからなかったけど、「2時間30分」のペースメーカーのゼッケンをつけていたので、東京国際大学のヴィンセント選手だろう。 ものすごい長身で、ものすごいスピードだった。 が、この状況から考えられるのは、本来先頭でスタートしないといけないペースメーカーなのだが、何かしらの理由でスタートに間に合わなくて、急いで先頭集団を追いかけているのだろう……

最初の1kmは混雑の割には思っていたより遅くはなく、4.54だった。 1.5kmで普通に走れるようになったので自分のペースを刻んで走っていく。 2~3kmは吉野川を渡る橋で、左側はけっこう混雑しているので、車道の右側を快適に走っていった。 橋をわたり終えて左折してしばらく行くと4km。 5km付近には最初の給水所がある。 ここでポカリを飲んで、まだ5kmだけど、両腕と首に水をかけて走っていく。
朝は凍えるくらい寒かったが、今日は気温が上がる予報なので、まだ暑くはないが対策をしておかなくてはならない。 軍手はもう取ってポケットに入れてあるが、もう使うことはないだろうから、どこかのタイミングで捨てよう。

目安とするペースは4.37なのだが、序盤は快適に走ることができて、特に意識してないのに4.27くらいのラップで推移していく。 心肺も全然苦しくない。 先月の高知の序盤は4.30前後だったけど、かなり呼吸が弾んでいたのを考えると、この1ヶ月で心肺が強くなったのか!?
スタートしてから、「トイレに行きたいなぁ、前半のうちに行っておこう」と思いながら走っていた。 何キロくらいでトイレに寄ろうか。

どこだったかはっきりとは覚えてないが14kmくらいかなぁ、後ろからものすごいペースの人が走ってきて、一瞬で抜かされた。 背中には「神野大地」と書いてあった。 つい「神野さん速い!」と叫んでしまった。
レース後の神野大地トークショーで聞いたのだが、この時走っていたペースはキロ3分40秒だったようだ。

給水地点は何箇所もあって、右側だったり左側だったりする。 給水は毎回取っていく。 塩タブレットと氷砂糖はつかんだら一気に5個くらい取れてしまったのでポケットの中に入れてある。 ポカリは毎回取って飲む、2杯飲むときもある。 水はほぼ飲まないが、腕にかけたり首や背中にかけたり。
17km過ぎの給水は右側で、いつも通りポカリを飲んで、「さあ水を取ろう」と思ったのだが、紙コップを持って手渡してくれる人がいる。 なんと、ゲストの大迫傑選手だった。 大迫選手から手渡しで受け取った紙コップ。 腕にかけるのはもったいないので飲む。 別に大迫選手が渡してくれた水だから、特別な成分が入っているとかはないのだが、飲んだら元気が出てきた気がしてきた。

ハーフの標識や計測マットがなかったので、正確なタイムはわからないのだが、21km通過が1.35.52だったので、このペースだと100mは27秒くらいなので、1.36.19くらいだろうか?
予定していたペースより速くていい感じだが、後半持つだろうか正直不安ではある。 トイレについては、行きたい感じはあるが、行きたい度は変わらないのでこのままトイレに行かずにゴールまで行くことに決めた。 正直、タイムに余裕がないし、止まったら動けなくなる可能性もあるので。 ゴールまではもつだろう。

23kmくらいで折り返して、西条大橋を渡って吉野川の南岸へと走っていく。 この区間は橋の上りもあって4.43と落ちる。 いつも25km地点くらいに梅干しを配っているエイドがあるので「梅干し食べたい!」と思いながら走っていたが、残念ながら今回は梅干しはなかった…… 梅干しが無いショックではないが、この辺りから体がきつくなってきた。

吉野川北岸に比べて南岸はアップダウンがあるように感じる。 そして、往路は向かい風だったが、なぜか復路も向かい風。 なんとかペースを維持して走っていくが、距離を重ねるごとに体がやばくなってくる、体というかお尻と太ももと膝とふくらはぎ。 

30km通過したところで現在のタイムを見る。 2時間27分40秒くらいだった。 残り12km+195mでキロ5で走るスピードより、2分40秒縮めなくてはならない。 「キロ4分48秒くらいなら行ける」と計算して頑張って走る。
が、全然思うように走れなくなってきて、31~36kmが、4.39, 4.44, 4.51, 4.48, 4.48, 4.48と、ボーダーラインギリギリの走りとなる。 頑張ってペースを上げているつもりなのだが、全く上がっていない。
そして、37kmで4.59、38kmで5.04となったときに「もう終わった」と思って糸が切れた。

38kmまで走ってきているので、残りはたった4km。 だが、この4kmが非常に苦労した。 徳島商業高校のチアやJALのドリンクがあったが、全然頑張れずに、38~39kmが5.39。 40km手前の軽い上り坂の所に私設エイドでコーラを配っている人がいたので、コーラをもらって力を出すが、坂を上るだけで力尽きた。 39~40kmが5.45。 このままズルズルとキロ6分に突入するどころか、歩いてしまう寸前だった。
が、残り2kmの看板で再度時計を見たら、キロ5分40秒で行けば、3時間20分を切れることがわかった。

残りたった2kmなのだが、非常に苦しい2kmだった。 膝に力が入らず、膝カックン状態になりそうになりながら頑張って腕を振って走る。 この辺りの時間でゴールするランナーはラストスパートをかけている人が多く、自分が抜かすのは完全にストップしているランナーくらいなので、残り2kmで100人近くには抜かれたと思う。
競技場が見えてきてスパートするが、多分1秒も変わっていない。 競技場に入ってラストの100mも今の状態で出せる全力のスピードでゴール。

タイムは3時間19分15秒と、ギリギリ3時間20分を切ることはできたが、自己ベストより4分遅く、目標は達成できなかった……
ゴールした直後の場所に徳島陸協のテントがあって、日本陸連の公認記録証を500円で発行してくれるとのことだった。 神戸でも申し込んだけど、記念なので申し込んだ。 現金は手荷物の中なので、荷物を受け取ったあとフェンス越しに現金のやりとりをした。 他のランナーも同じような感じだったけど、このテントはこの場所に設置するのではなく、競技場街に設置したほうがいいような気がする。

記念品をもらって、カロリーメイト、ソイジョイをもらって、OS1が入っている紙コップをもらって2杯一気に飲む。 手荷物を受け取りに行って写真を撮って一息ついてから、ようやくトイレに行く。 後半は体がきつすぎてトイレのことなんてすっかり忘れていた。

走り終わった時には気温が高く、この格好でも全然寒くはないのだが、汗だくなので一応着替えておかなくては。 いつもならフィッシュカツや、接待うどんがあるのだが、コロナの為か飲食ブースは一切なかった。
ゴールの競技場

これから待ち合わせ広場に移動する。 いつもバスで移動しているのでバスに乗ろうと思ったら50人くらい並んでいる。 今まで利用したことがなかったが、すぐ目の前にある川から「ランナーズ・クルーズ」といって小型船で待ち合わせ会場に移動することもできる。 そちらは全然待ってなさそうだったので船で移動することにした。 すぐに乗れたし、バスより快適で早く待ち合わせ会場に到着した。
ランナーズ・クルーズ

前回も今回も待ち合わせ会場は「藍場浜公園」とうい名前の場所だが、前回までは「後夜祭会場」として案内されていた。 だが今回は「待ち合わせ広場」。 名称の違いは一目瞭然で、「後夜祭会場」だったときは飲食ブースが大量にあった。 今回の待ち合わせ広場には飲食ブースはゼロ。 そのため、すぐにエネルギーを補給したいのに何も食べることができない。
Mさんがゴールしたらここで合流するのだが、今ここにいても仕方がないので何か食べに行こうかなと思う。 公園を出る前に「神野大地写真撮影会」の場所があって、整理券を配っていたのでもらってきた。 「写真撮影会」「サイン会」の整理券をゲット。 14時半からイベントがあって、そのときに使うことができるらしい。

お腹が空きすぎたので、徳島駅前のファミリーマートでスパゲッティを購入して、待ち合わせ広場で食べていた。 水素バスに乗ったり、アフターストレッチイベントでストレッチをやったり。
14時半から神野大地選手のトークショー。 ここで、先程の「キロ3分40秒」の話を聞いた。 45分からはツーショットでの写真撮影会、サイン会と続く。 先程もらった整理券は先着50名にしか配っていない貴重なものだった。 だが、自分は神野選手に興味はあるが、それはトレーニング内容とかメンタルとか陸上についての興味で、アイドル性みたいなのは求めていないので、別にツーショット写真もサインもいらない。 トークショーが終わった後、遠くからスマホのカメラで名残惜しそうに写真を撮っていた50代くらいの女性がいたので「整理券いります? ぼくいらないんで」と聞いたら「いいんですか!?」と喜んでいたのであげた。 その後は見てないが、ツーショット写真とかサインもらったのかな?

その後Mさんと合流した。 Mさんは5時間30分くらいかかったようで、今シーズンワースト、非常に苦しいマラソンだったと言っていた。

待ち合わせ広場からバスで駐車場に戻って、ようやく一息。 いつもマラソン後に向かっている温泉は閉店になってしまったので、土成の温泉に行こうと車を走らせている途中にあった「吉野川温泉」というところで汗を流す。

時間は17時、食事を食べに「魚大将」というお店へ。 この店は前回も来ている。 カンパチの刺身定食を食べてお腹いっぱいになったわけではないけれど美味しかった。
魚大将 カンパチ刺身定食

帰りは板野ICから檀紙ICまで。 家に到着したのは19時くらいだった。 先程お風呂もご飯も済ませたけど、家の風呂に入ってのんびりとして、もう一度ご飯を食べる。 マラソン後はいくらご飯を食べてもいいくらいだと思う。
夜は22時前に就寝。

今回のとくしまマラソン。 本気で自己ベストを狙いにいったレースだった。 コロナの前のシーズンに記録した自己ベスト、コロナで大会が中止になる直前の11月、12月は貧血による不調でサブ4が1本、4.5が2本という散々な結果だった。 それからコロナでの空白の2年間を経ての今シーズン。
初戦は10月の大井川、21kmで足が終わって非常に苦しい後半だった、6分台にも突入してしまったが、シーズン初戦としては初めてのサブ4で3時間43分。 11月の神戸は3日後に控えた福知山のために、足を残さないと行けないので5分20秒を堅守してラスト5kmだけスパートして3時間38分。 1月の10kmで自己ベストを5分更新、2月のハーフでも自己ベストを7分更新。 のりにのっている状態で挑んだ2月の高知では、目標3時間20分のところ、3時間21分。 そして今回、目標を「自己ベスト」と定めた。 こうやって4年間を振り返ると、なぜ4年前にサブ315目前のタイムで走れたのかずっと不思議で、二度とこんなタイムは出ないと思っていた。 それは2月の高知でも実感した。
だが、それから1ヶ月しか経ってないけれど、「自己ベスト出せる」と思えるほど良い練習がつめた。 そして挑んで散った。 結果的にはダメだったけど、キロ4分半の巡航で、心肺が全然きつくなかったのは大きな成長だし、後半落ちたとはいえ36kmまで粘れたのも収穫となる。
自己ベスト更新は来シーズンにお預けだが、来シーズンは自己ベスト更新はもちろんだけど、サブ3が見えるくらいまでタイムを伸ばしたいと思っている。 そのためには、春~秋にかけてトラックで鍛えなくてはならない。

本日のペース